3 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 13:09:06.15 ID:n766GXUk0
《第一話 音楽室と掃除時間》

高校一年の一学期。僕の掃除担当は音楽室だった。
先生がこない事が災いしてか、掃除時間のこの場所はピアノが得意な彼女の独壇場で。

(゜∀゜)「ツン、ピアノピアノ!」
(´∀`)「何か弾いて欲しいモナ」
川゚-゚) 「最近の曲で弾けるのあるか?」

(^ω^ )「…………(お前ら掃除しろよ)」

そう言いつつ箒動かして
耳だけはピアノの方に集中させる僕。

ξ゚听)ξ「あー……うん、一応」
押しに弱い外面ツンは毎回毎回この時間になるとピアノの前に立たされ何かしらの曲を弾かされる。
本人も嫌がっている節は見えないんでそのままでいいとも思うけど。

(゜∀゜)「弾いて弾いて!」
(´∀`)「頼むモナ」

( ;゚ω゚)「……(こっ、これはVIP先生……!)」

川゚-゚) 「何だろうか、それは」
(´・ω・`)「しらないな……」

( ^ω^)「……(一体どういうセレクト基準だお)」


4 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 13:09:45.95 ID:n766GXUk0

ξ゚听)ξ「あははは……やっぱり知らないわよね」


(゜∀゜)「次々! 何か別の!」
(´∀`)「頼むモナ」

('A`) 「急かすなよ。あ、ツン。何か別の奴頼むわ」
(´・ω・`)「ドクオ、人の事言えた義理じゃないよね」

ξ゚听)ξ「あ、うん……」

(  ^ω^)「……(知らないけど……いい曲なのはわかるお)」

('A`) 「VIP STAR?」
ξ゚听)ξ「うん、正解」
(´∀`)「すごいモナwww 本当にVIPSTARだモナww」

(゜∀゜)「じゃあ次お願い!」




5 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 13:10:01.83 ID:n766GXUk0


…………
そんな風に掃除時間は毎日過ぎていった。
お互いが関与し合わない時間。
それでもツンの演奏を一番深く聴いているのは僕だろうと自負していた。

小学校からの腐れ縁だったツンとも、
中学高校と上がってからはどうにも疎遠になり初めていた。
(まあ、それを言うならクーも同じなんだけど。ドクオは本当に腐れ縁)

ツンと話す事も少なくなった。

メールする回数も少なくなった。

そして中間あたりでどうにか頑張っていた僕の成績は落ちた。
……これは関係ないお。

そして中学高校と上がっても、僕はツンのことを好きであり続けていた。





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