139 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/10(土) 01:25:43.53 ID:k85xm4QKO
第十九話



川 ゚ -゚)「…結局ブーンを置いてってしまったな」



バトルから降り、クルージングするZ32のハンドルを握るクーが、ぽつりとドクオに言った

('A`)「…そうですね、どうします?港湾パーキングに戻りますか?」



川 ゚ -゚)「…そうするか」


Z32は左にウインカーを出し、『環状線』と書かれた看板の方へ進路を変えた

140 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/10(土) 01:31:41.04 ID:k85xm4QKO
ξ゚听)ξ「…前が見づらいわね、このZ」

( ^ω^)「たしかにそれは言えてるお」

今、Z31は港湾パーキングを出て湾岸を流していた。

ツンの運転で…


( ^ω^)(やっぱりNSX乗り回してるだけあって慣れてるお…)
道路の水銀灯が、一定の感覚で車内に明かりを灯すなか、

ブーンは、ハンドルを握るツンの手、指を見て、美しいと思った。
そして澄ましたツンの横顔も

クルマというものは女性が乗るとカッコいいと感じるのは何故だろう?そう思った

ξ゚听)ξ「とりあえず…湾岸一往復するから(アクセルを)踏んでいい?」

ツンはそれなりの自信を持っていた。

なおかつドライビングに関するセンスも生まれつき鋭い

ブーンはそのことを感づいていたのか、こう返事をする

( ^ω^)「…まかせるお」
142 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/10(土) 01:39:33.67 ID:k85xm4QKO
从 ゚∀从「やっぱ速いね〜最高速派は」


港湾パーキングでアルトワークスから降りる女。さきほど33RとS15にブチ抜かれた女だ


从 ゚∀从「…まったく、また大排気量車に乗りたくなってきちゃうよ」


缶コーヒーのプルトップを開けながらなにやらブータレる。


从 ゚∀从「アルトワークスも、ホントイイクルマなんだけどね…パワーと外観以外は…」

缶コーヒーを手にしたまま、彼女はワークスの前で溜め息をついた。
144 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/10(土) 01:42:57.20 ID:k85xm4QKO
( ^ω^)「お?ドクオからメールだお」


『なんかはぐれちゃったな。今日はこのまま帰るからまた今度な』


ξ゚听)ξ「なによ、はぐれたって?」

ツンは運転席から尋ねる


( ^ω^)「お?さっきまでツンは寝てたから知らないだろうけどじつはドクオと一緒だったんだお」

145 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/10(土) 01:47:12.01 ID:k85xm4QKO
ξ゚听)ξ「ふ〜ん…ねえ、そろそろ帰る?」


…ツンの返事はいつだって素っ気ない。ドクオにあまり興味もなかったのだろう


( ^ω^)「…そうするお、僕ももう眠くてかなわんお」



( ^ω^)(しかし…さっきツンが鬼のようにアクセルを踏んでたときはまじでびびったお…クルマがあんな加速していいもんなのかお、)


いつもは自分が運転していても、いざ助手席に座ってしまうとクルマのスピード感は段違いになるものだ。


結局、その夜は各自それぞれ解散し、再び合流することはなかった

146 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/10(土) 01:53:41.90 ID:k85xm4QKO
( ・∀・)「……とりあえず、結果は上々だな」


閑静な住宅街、



自宅の駐車場にS15を停め、満足げに自分のクルマを眺めるモララー



( ・∀・)「…次こそは、もっと完璧に勝利してやるさ」


さきほどは…Z32も、33Rも…トラブル?なんらかのアクシデントが起きたのか、突然スローダウンしてしまっていたから…ハッキリ言ってウヤムヤだったのだ。

それでは自分の完全勝利と言えない。相手も自分も全力で張り合ってこその勝負だ、

とモララーは思う

147 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/10(土) 01:56:39.13 ID:k85xm4QKO
だから自分の実力で勝利したとは…言いがたかった。

もしかしたら勝負にすらなってなかったかもしれない。

それがモララーの今回唯一の不満であった


( ・∀・)「……プギャーはいつ戻ってくるかな」


自宅に向かって歩くモララーは、一度立ち止まって、もう一度愛車の方に振り返ってニヤリと笑った


青いシルビアが、闇の中でところどころ光沢を煌めかせていた


第十九話  完

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