100 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/09(金) 19:35:32.46 ID:L7hBiZZMO
第十八話



( ^ω^)「ふぅ…」


ブーンは港湾パーキングに居た。

さきほど33Rにブチ抜かれてから、一度環状線に入りもう一度元のパーキングに戻ってきたのだ



( ^ω^)「やっとトイレに行けたお…それにしてもZ32はいつ戻ってくるんだお」


ブーンはとりあえず、ここで缶コーヒーを飲みながら待つことにしたらしい

101 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/09(金) 19:37:00.92 ID:L7hBiZZMO
ξ゚听)ξ「ブーン…ここどこなのよ?」


( ^ω^)「お?ツンやっと起きたのかお?」

ξ゚听)ξ「なんかだいぶ爆睡した気がするわ…ふわぁ」


ツンは欠伸をし、背を伸ばした


( ^ω^)「ここは新制首都高だお。港湾パーキングだお」


ξ゚听)ξ「…そう」

( ^ω^)「コーヒーでも飲むかお?」

ξ゚听)ξ「私に…運転させてよ、Z31」


( ^ω^)「……そうきたかお」

104 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/09(金) 19:45:11.61 ID:L7hBiZZMO
川 ゚ -゚)「……」



( ・∀・)「……」


湾岸線、先頭は白い33R、青いS15、黒いZ32と続く

速度は250を越えたあたりか


(;'A`)(速いとかってレベルじゃねーぞたぶん…)


川 ゚ -゚)「……終わりだ」



クーはふぅ、と息をつきながらアクセルを戻した。

Z32はスパーン!とアフターファイヤーを噴いて減速する
106 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/09(金) 19:46:44.41 ID:L7hBiZZMO
('A`)「…どうして?」


突然アクセルを抜いたクーに対して疑問をぶつけるドクオ


川 ゚ -゚)「…今夜はあくまでシェイクダウンだ。

これからセッティングを調整するべきところがまだまだある…

だから今夜はここまでだ」


('A`)「…なるほど」




( ・∀・)「Z32が…離れた?」

前方視界に33Rを捕えながらS15のハンドルを握るモララーは、バックミラーに写るZ32の姿がどんどん小さくなっていくことに気づいた
108 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/09(金) 19:48:44.92 ID:L7hBiZZMO
( ・∀・)「…私の勝ちかな?

しかしこの33Rにも勝ちたいんだから困ったもんだ」

ステージに残ったのは、33RとS15、

( ・∀・)「いいだろう…勝ちに出るのも…面白い」


ブォアアアア…
シュブワァア…





从 ゚∀从「…すごいのが出てきたね」

あの二台にブチ抜かれたアルトワークスのハンドルを握る女が一人言葉を発する
見てしまった。

290キロで湾岸を踏みきる33R、S15を…
110 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/09(金) 19:56:32.72 ID:L7hBiZZMO
( ・∀・)「……!?」


突然、前を走る白い33Rがハザードを出してブレーキを踏み始めた。



ゆっくりと33RをパスするS15…


( ・∀・)「…なんだ?なにかのトラブル?

路面に障害物があったわけでもないし…

降参か?

…まあいい」



モララーのS15はひたすら湾岸を全開で走る。

33Rは…もうついて来ない


( ・∀・)「………」
113 : ◆rHi47N9WYc :2007/03/09(金) 20:07:34.35 ID:L7hBiZZMO
( ・∀・)「……少し、拍子抜けしたかもわからんな、これは…」


勝利、勝利といえるのかどうかは分からないが、一般的に見てこれは勝利らしい



( ・∀・)「…あまり実感が沸かないが…また次も勝てばいいということにしておこう」

モララーはアクセルを離して非現実的な速度の世界から戻り、

高速出口へとウインカーを出すのであった


ここは新制首都高湾岸線

勝負が決まるのは、運と、実力と、タイミング…そういう場所なのだ


第十八話  完

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