123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:04:19.88 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「おー…我が子孫の行く末を考えるのも疲れてきたおー…」

( ^ω^)

( ^ω^)「お」

(*゚ー゚)「こんにちは」

┃ωФ)

( ^ω^)「久しぶりだおね」

(*゚ー゚)「ええ、本当にね」

┃ωΦ)

( ^ω^)「何か見られてるんだけど」

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:05:59.63 ID:yxvaP1j10
(*゚ー゚)「うちの子なの」

┃ωФ)

( ^ω^)「またずいぶんと目付きの悪いお子さんを産んだおね」

(*゚ー゚)「臆病者なんだけどね」

┃ωФ)

( ^ω^)「花を怖がる猫なんて初めて見たお」

(*゚ー゚)「ほら、こっちいらっしゃい」

┃ωФ)

( ФωФ)
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:07:09.81 ID:yxvaP1j10
( ФωФ)

( ^ω^)

( ФωФ)

( ^ω^)

( ФωФ)つ(^ω^ ) ペシペシ

( ФωФ)「おもろい」

( ^ω^)「僕はあんまおもろくないお」

(*゚ー゚)「ふふっ」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:09:02.14 ID:yxvaP1j10
( ФωФ)つ( ^ω^)「そういや聞きたいことがあったんだお」

(*゚ー゚)「なぁに?」

( ФωФ)つ( ^ω^)「実は僕にも子供が出来たんだお」

(*゚ー゚)「あら、そうなの。おめでとう」

( ФωФ)つ( ^ω^)「で、聞きたいのは」

( ФωФ)つ( ^ω^) ペシペシ

( ФωФ)つ(^ω^ )「やめれ」

(´ΦωФ)
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:11:18.58 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「子供ができたら嬉しいかお?」

(*゚ー゚)「もちろん」

( ^ω^)「子供のことは心配になるかお?」

(*゚ー゚)「ええ。しっかり育ってほしいなー、とかね」

( ^ω^)「…いなくなっちゃったら、寂しいかお?」

(*゚ー゚)「とっても寂しいわ」

( ^ω^)「やっぱりそうなのかお」

(*゚ー゚)「あなたも同じ気持ちなのね」

( ^ω^)「どうやらそうらしいお」
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:15:42.14 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「でも、僕はここを動くことができないお」

( ^ω^)「だから、どんなに心配でも何もしてあげられないんだお」

( ФωФ)つ ソー

( ^ω^)「止めれ」

(´ФωФ)

(*゚ー゚)「大丈夫よ」

(*゚ー゚)「直接育てることはできなくても、こんなに想っているんですもの」

(*゚ー゚)「きっとみんな、しっかり育つわ」

( ^ω^)

( ^ω^)「ありがとだお」

(*゚ー゚)「どういたしまして」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:19:44.71 ID:yxvaP1j10
(*゚ー゚)「そろそろ戻らないと、家の人に心配されちゃいそうね」

( ^ω^)「飼い猫も大変だおね」

(*゚ー゚)「暇なことも多いしね…まぁ、楽しくやってるからいいんだけど」

( ^ω^)「それは何よりだお。お前もしっかり育つんだお」

( ФωФ)「とーぜんだ」

( ФωФ)つ(^ω^ ) ペシペシ

( ^ω^)「茎がもげるわ」

(*゚ー゚)「さ、帰りましょう。またね」

( ФωФ)「またな」

( ^ω^)「またな、だおー」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:24:36.62 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「また太陽が沈んでいくお」

( ^ω^)

( ^ω^)「僕の子供も、この夕日を見ているのかお」

( ^ω^)

( ^ω^)「どこかで見てくれているなら」

( ^ω^)「それで十分だお」
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:29:27.88 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)「お」

(´・ω・`)「やぁ」

( ^ω^)「どっかで見た顔だおね」

(´・ω・`)「君に子供が出来たって聞いてね」

( ^ω^)「誰に?」

(´・ω・`)「双子の鳥さ」

( ^ω^)「ああ、あいつらかお」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:31:29.86 ID:yxvaP1j10
(´・ω・`)「できれば種で膨れてる姿を見たかったんだけどね」

( ^ω^)「随分前に収穫されちまったお」

(´・ω・`)「致し方ないか。とにかくおめでとう」

( ^ω^)「ありがとだお。それを言うためにわざわざ来たのかお?」

(´・ω・`)「散歩のついでだよ」

( ^ω^)「ま、そりゃそうだおね」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:35:49.99 ID:yxvaP1j10
(´・ω・`)「そうそう、ちょっとしたプレゼントだ」

( ^ω^)「お?」

(´・ω・`)「ペットボトルに水を汲んできた」

( ^ω^)「水…だと…」

(´・ω・`)「雨よりは美味いんじゃあないかな」

ダバダバ

( ^ω^)「お」

( ^ω^)「おお」

( ^ω^)「おおお」

( ^ω^)

( ^ω^)「地球に生まれて良かった!」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:38:22.11 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「っていうかお前器用すぎだお」

(´・ω・`)「近所では利口な野良犬で通ってるよ」

( ^ω^)「ハンパねぇな」

(´・ω・`)「野良犬生活も長いとね、色々なスキルが身につくのさ」

( ^ω^)「生き抜く知恵ってやつかお」

(´・ω・`)「そんなところ」
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:40:35.24 ID:yxvaP1j10
(´・ω・`)「さて。そろそろお暇するよ」

( ^ω^)「そうかお、水ありがとうだお」

(´・ω・`)「気にしなくていいよ。ただ、次持ってこられるのがいつかはわからないけどね」

( ^ω^)「それこそ気にすることないお」

(´・ω・`)「そうか。それじゃ、また会おう」

( ^ω^)「またねだおー」
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:44:07.11 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「あーマジで美味かったー」

( ^ω^)「子供たちにも分けてあげたかったお」

( ^ω^)

( ^ω^)「やべ、また思考の無限ループに陥るところだったお」

( ^ω^)「楽しくやってくれてればそれでいいんだお、うん」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:46:22.91 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)

( ^ω^)「ん」

川 ゚ -゚)

( ^ω^)「また来たのかお」

川 ゚ -゚)

( ^ω^)「なんだお?」

┃ -゚)

カサカサ

( ^ω^)「?」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:48:51.00 ID:yxvaP1j10
カサカサ

川 ゚ -゚)

( ^ω^)「お」

カサカサカサカサ

o川*゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノパ听)川 ゚ -゚)

( ^ω^)「おおおおおおお」

( ^ω^)「増えよった」

川 ゚ -゚)

( ^ω^)「紹介しに来たのかお…」

川 ゚ -゚) コクコク
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:50:23.07 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「みんな美人さんだおね」

川 ゚ ー゚)

( ^ω^)「でも」

o川*゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノパ听)川 ゚ -゚)

( ^ω^)「Gなんだよなぁ…」

o川*゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノパ听)川 ゚ -゚)

( ^ω^)「まぁ…いいか…」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:53:42.32 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「そういや、前にカエルに食われかけたとか聞いたお?」

川 ゚ -゚) ビクッ

川;゚ -゚) コクコクコク

( ^ω^)「おー…やっぱりトラウマなんだおね…」

ノパ听) !!

ノパ听) !! !!!!

川;゚ -゚) ビビビクッ!!

( ^ω^)「お?」

┃ - ))) ガクガク

( ^ω^)「何があったんだお?」

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:55:34.83 ID:yxvaP1j10
o川;゚ー゚)o チョイチョイ

( ^ω^)「向こう?」


( ゚д゚)


( ^ω^)

┃ - ))) ガクガク

( ^ω^)「なんという遭遇」
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:58:05.85 ID:yxvaP1j10
( ゚д゚)「む…また会ったな」

( ^ω^)「こんちはだお」

( ゚д゚)

(゚д゚ )

( ^ω^)「何を探してるんだお?」

( ゚д゚)「いや…美味そうな臭いがしてな…」


o川;゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノハ;゚听)川 - )))


( ^ω^)「めっちゃ怯えてるお」

( ゚д゚)「?何がだ?」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 22:59:45.66 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「うーん…なんていうか…」

( ^ω^)「この辺のGは食べないほうがいいと思うお」

( ゚д゚)「何故だ?」

( ^ω^)「えー…それは…」

( ^ω^)

( ^ω^)「添加物が満載なんだお」

( ゚д゚)「添加物…?」
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:03:51.71 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「そう、体に悪い系の添加物が」

( ゚д゚)「ほう」

( ^ω^)「ホウ酸ダンゴとか食べまくってるから」

( ゚д゚)「それはやばいな」

( ^ω^)「コンバットとかバルサンとかも」

( ゚д゚)「人間でも死にそうだ」

( ^ω^)「いやまぁ人間はゴキブリ食べないだろうけど…」
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:08:39.01 ID:yxvaP1j10
( ゚д゚)「うーむ…そうか…ゴキブリは生命力が強いからな…」

( ゚д゚)「そういった物質で死にきらずに堆積している可能性もあるわけか…」

( ^ω^)「うん、そんな感じ」

( ゚д゚)「わかった。これからはゴキブリを狙うのは控えるとしよう」

( ^ω^)「わかってくれて嬉しいお」

( ゚д゚)「…だが」

(゚д゚)「腹が減ったら耐えられんかもしれん」

o川;゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノハ;゚听)川  - )))

( ^ω^)「あっち見んな」
194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:11:16.80 ID:yxvaP1j10
( ゚д゚)「いかん…ここにいると舌が伸びてしまいそうだ」

( ^ω^)「死にたくなかったら早々に立ち去ったほうがいいお」

( ゚д゚)「そのほうが良さそうだ。縁があればまた会おう」

( ^ω^)「またねだおー」

( ^ω^)

( ^ω^)「ふう」

( ^ω^)「弱肉強食の世界とはいえ」

o川*゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノハ*゚听)川*゚ -゚)

( ^ω^)「色々助けてもらったGを見殺しにはできんおね」
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/19(日) 23:13:57.97 ID:yxvaP1j10
( ^ω^)「君らも外に出てくるときは気をつけたほうがいいお」

o川*゚ー゚)olw´‐ _‐ノvノパ听)川 ゚ -゚) コクコク

( ^ω^)「わかったんならいいんだお」

┃ -゚) 

カサカサカサカサ

( ^ω^)

( ^ω^)「またね、だお」

戻る

inserted by FC2 system