161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:20:55.31 ID:S7R1gvyq0
やはり、彼女の部屋も綺麗にまとまっていた。
それでいて、女の子らしさのある可愛い部屋だ。

( ^ω^)「……しぃちゃんは、出来れば傷つけたくないお」

彼女だけが、僕を助けようとした。
いじめられていた僕に、「大丈夫?」と声を掛けてくれた。

それだけで、僕の心は随分救われたのだ。
その一言に、僕は恋心を抱くほどに。

( ^ω^)「記憶だけ消して……しばらく眠ってもらうかお?」

そうしよう。
一度救ってもらった恩は、きちんと返すべきだ。

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:25:22.93 ID:S7R1gvyq0
( ^ω^)「それじゃ、記憶にお邪魔するおー」

そうだ。
せっかくなら、彼女の過去を少し覗こう。
僕を助けたとき、どんな感情だったのだろうか。

( ^ω^)「何だかパンツを覗くみたいで緊張するお・・・・・・w」

彼女の過去に、手を触れる。
僕は、その中に入り込んだ。

──……・・
─……
…・・
・・


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:29:22.25 ID:S7R1gvyq0
──お前、ブーンに優しくしろよwww

えー?どうして?アイツ今いじめてんじゃないの?

──だからぁ。そこで優しくして、一気に突き落とすわけwww

うっわーwwwフサギコちょーヒドイじゃんwwwww

──あいつのことだから、素直に「ありがとうだお!」とか言いそうwwww

きゃははwwww 何かストーカーとかされそうじゃない?

──そんときゃ俺がぶっとばす

フサギコォ〜ww

──今度俺がボコボコするから、優しく声かけてあげな

おっけー。それで突き放すんだね?

──おう!……しぃ……

もぉ……エッチなんだからぁ……
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:31:31.44 ID:S7R1gvyq0

・・
……
─……
──……・・


( ゚ω゚)「ふぅー……ふぅー……」

抑えろ。
自分を抑えろ。

( ゚ω゚)「くそぉ……くそぉおおおおおおおおお!!!!!!」

僕は、ただ。
彼らの、思い、通りに。

( ゚ω゚)「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

彼らの、思い、通りに。
187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:35:27.24 ID:S7R1gvyq0
僕は何に関わらず、暴れる。
とにかく、全てを破壊する。

( ゚ω゚)「ああああああああああああああああ!!!」

全てを。
僕の周りにある全てを、破壊する。

もう全てが。
全てが、信じられない。


( ゚ω゚)「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」


──……・・
─……
・・


191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:37:55.47 ID:S7R1gvyq0
川;゚ -゚)「はぁー……はぁー……」

気付けば僕は、クーの体に戻っていた。
もう、破壊するものがないくらいに、部屋は荒らしている。
居場所が無くなった僕は、恐らく追い出されたのだろう。

川;゚ -゚)「っっ……はー……」

女の体に入った途端、息が上がった。
相当体力がないのだろう。

川;゚ -゚)「冷静な自分がムカツクお……」

クーの体に入った途端これだ。
無駄に冷静な自分がいる。

川;゚ -゚)「……しぃは……?」
194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:40:47.73 ID:S7R1gvyq0
(*゚△゚)「アびゃbニャややこあwkどあkどあsふぉあwjf」

彼女は、狂い叫んでいた。
何の意識もなく、ただ、そこで叫ぶだけで。

(*゚○゚)「おびょーぶぶぶぶぼー!!!」

壊れた。
僕は咄嗟にそう考えた。
全てが消えたのではなく、壊れたのだ。

(*゚△゚)「このロワj家オアwkでオアwk度sfkgきあじgじゃえいおgjしおdgjぢgj」

へらへらと笑っている。
体をくねくねさせながら、ただただ叫んでいる。

川 ゚ -゚)「……終わりだお」

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:43:40.33 ID:S7R1gvyq0
教室は無残な姿になっていた。

荒れた机。
倒れこむジョルジュ。
赤ん坊になったフサギコ。
セックスをするショボンとペニサス。
そして、狂ったしぃ。

川 ゚ -゚)「……いい気味だお」

そう呟いた。
自分に言い聞かせるかのように。

川 ゚ -゚)「そろそろ、他の先生が来るお」

部屋に入ってばかりいたから、時間の感覚が分からない。
恐らく、まだこの事件がおきてから1分も経っていないだろう。

川 ゚ -゚)「……いくかお」

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:46:19.28 ID:S7R1gvyq0
次はどこへ行こう。
もちろん、決まっている。

川 ゚ -゚)「最後に、君の姿を見たいんだお」

最後。
ふと、自分の口からその言葉が出た。

どうして最後?
僕はまだ、色々やれるだろうに。

川 ゚ -゚)「……とりあえず、会いに行くお」

僕の大事な人。
ツン。
205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:50:33.81 ID:S7R1gvyq0
川 ゚ -゚)「お邪魔する」

隣の隣のクラス。
その教室に、僕はきちんとあいさつをして入った。

( ゚д゚ )「どうしたクー君?今は授業中だが」

川 ゚ -゚)「大事な人に、会いに来た」

生徒の方を見る。
誰一人違わず、僕の方を見ていた。

その中でも、僕にとっては輝いて見える人がいる。

川 ゚ -゚)「ツン、君だお」


207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:53:03.91 ID:S7R1gvyq0
ξ゚听)ξ 「……?」

ツンがキョトンとした顔で僕を見る。
ああ、そうか。
今の僕は、クーなんだった。

川 ゚ -゚)「ツン、君に今、好きな人はいるかお?」

教室中が静かになった。
みんなが僕とツンを交互に見ている。

ξ゚听)ξ 「え……あんた誰……?」

川 ゚ -゚)「僕だお。ツン」

ここまで言ったら、気付いてくれるお?
ねぇ、ツン。

ξ゚听)ξ 「ブーン……?」
209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 23:55:08.66 ID:S7R1gvyq0
ξ゚听)ξ 「の真似をして、何のつもり?」

川;゚ -゚)「……僕がブーンだお」

やはり、この姿では伝えるのが難しいらしい。
それに、こんなクラス全員のままでは、話し辛いだろう。

川 ゚ -゚)「ツン、ごめんだお」

ξ゚听)ξ 「何……?」

川 ゚ -゚)「ひどいようには、しないから、"入る"お?」

ξ゚听)ξ 「あなた大丈夫……?」

ごめんだお。
ツン。

川 ゚ -゚)「お邪魔します」

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