5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:20:01.35 ID:6XC5nnV90
川 ゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「どいつもこいつも、腐っている…」

( =☆=)『ジャスティスナッコォ!!』

川 ゚ -゚)「特にこいつだ…天下無双ジャスティスカイザー…」

パラッ

怪人Nさんの証言
「銀行強盗を止めて百万円貰いました」

怪人T.G,Vさんの証言
「怪人になったら百万円貰いました」

川 ゚ -゚)「…ふざけた真似を」

川 ゚ -゚)「待っていろ、ジャスティスカイザー…」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:23:56.03 ID:6XC5nnV90
( ^ω^)「ふぅ…今日も疲れた…」

川 ゚ -゚)「…待っていたぞ」

( ^ω^)「?ええと…どちら様でしょうか?」

川 ゚ -゚)「貴様のような腐ったヒーローに名乗る名はない!」

川#゚ -゚)「『氷弾』ッ!!」

バババババッ!!

(;^ω^)「うおっ!危なっ!」

(;^ω^)「きゅ、急に何を!?」

川#゚ -゚)「黙れ悪党が!神妙にお縄に付け!」

(;^ω^)「いや、何がなんだか…待てよ…どこかで見たことがあるような…」

川 ゚ -゚)「ふん…さすがに情報収集はお手の物らしいな。自分で考えるがいい」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:28:04.58 ID:6XC5nnV90
川#゚ -゚)「『炸裂氷柱』ッ!!」

(;^ω^)「くっ…くそっ!」

タタタタタ…
           アイススケート
川 ゚ -゚)「無駄だ!『氷滑』!」

(;^ω^)「な…足元を凍らせて…!?」

ザッ…

川 ゚ -゚)「さぁさっさと変身をしろ!生身の貴様を殺したところで何の意味もない!」

(;^ω^)「…断ります!」

川 ゚ -゚)「何故だ?命の危機を感じないのか?」

(;^ω^)「私にもポリシーがありますので…」

川 ゚ -゚)「ほう…言ってみろ」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:31:29.35 ID:6XC5nnV90


( ^ω^)「お金にならない変身はしません!!」


川 ゚ -゚)

川  - )「…どうやら…私が思っていた以上に腐った男のようだな…」

( ^ω^)「なんと思われても結構です」

川 ゚ -゚)「ならば死ね…『氷剣』!」

プルルルルル

( ^ω^)】「もしもし!?フィレンクトさん、大至急来てください!ええ!」

ダダダダダ!!

川#゚ -゚)「逃がすかあああああ!!」

( ^ω^)】「死にそうなんで!!はい!!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:35:48.50 ID:6XC5nnV90
川#゚ -゚)「『氷斬』!!」

ブンッ!!

(;^ω^)「くっ!」

川#゚ -゚)「どうしたどうした!逃げるだけで精一杯か!」

川#゚ -゚)「やはり貴様はその程度のヒーローなのか!?」

(;^ω^)「だから言ったでしょう!金にならない変身はしないって!」

川#゚ -゚)「この期に及んでまだそんな口を…!」

キキーッ!!

(;‘_L’)「内藤さ…うお!誰ですかこの美人!?」

( ^ω^)「良かった!間に合った!」

川 ゚ -゚)「…貴様ら…内藤の仲間か?」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:38:28.38 ID:6XC5nnV90
(‘_L’)「仲間というか、同僚というか…」

川 ゚ -゚)「…まぁ、なんでもいい…この男に味方するなら、貴様らも悪人なのだろう…」

チャキ

川 ゚ -゚)「殺す」

(;‘_L’)「よし!撤収するぞ!」

( ^ω^)「待ってください!」

(;‘_L’)「で、でも!この人目がマジですよ!」

( ^ω^)「大丈夫!撮影ですから!この人役に入り込んでるだけですから!」

(‘_L’)「ああ…なるほど!じゃあすぐにカメラ回しますね!」

川 ゚ -゚)「…殺される覚悟はできたらしいな」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:41:42.92 ID:6XC5nnV90
(‘_L’)「オッケーです!変身どうぞ!」

サッ

( ^ω^)つΦ「変」

川#゚ -゚)「『氷弾』!!」

( ^ω^)つΦ「え」

バキィッ!!

(;^ω^)「ちょ…」

(;‘_L’)「へ…変身中に攻撃してきた…!!」

川 ゚ -゚)「ふん。変身中は攻撃無用だと…?馬鹿らしい」

川#゚ -゚)「真のヒーローならば!あらゆる状況に対応できなければいけないだろうが!!」

( ^ω^)「……」

(;‘_L’)「な、なんなんだこの人…もしかして、ガチンコなほうのヒーロー…?」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:44:59.99 ID:6XC5nnV90
説明しよう!この世の中には大きく分けて二種類のヒーローがいる!
一つは内藤のように『演じる』ことを中心とする役者ヒーロー!
もう一つは!この世に蔓延る悪鬼羅刹を退治するために生きる、『真の』ヒーローだ!

そして…彼女は!


(;‘_L’)「ガチンコの( ^ω^)「怪人…氷牙凍姫クー…!!」

(‘_L’)「えっ」


    ド    川 ゚ -゚)    ン

        氷牙凍姫クー


川 ゚ -゚)「その通り…よく調べているな…」

(;‘_L’)「怪人だったのおおおおお!?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:50:47.60 ID:6XC5nnV90
(;‘_L’)「いやおかしいでしょ!この人さっき悪人なら殺すとかめっちゃ言ってたじゃないですか!」

( ^ω^)「そう…彼女の特徴は、その異常なまでの正義感…」

川 ゚ -゚)「異常…?ふっ…笑わせる」

川 ゚ -゚)「異常なのは貴様らヒーローの方だ!」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「何かといえば怪人と癒着し!正義よりも人気を優先する!」

川 ゚ -゚)「変身中は攻撃無用?必殺技は必ず当たる?馬鹿げたことを!」

川#゚ -゚)「私はな…そういう腐った連中が許せないんだよ…怪人の側も含めてな…」

(;‘_L’)「ええ…なんで怪人やってんのこの人…」

川 ゚ -゚)「だから私は決意した!この氷の力で…貴様ら腐ったヒーローを、一人残らず凍結してやろうと」

川 ゚ -゚)「腐敗を止めるには…完全に凍らせることが一番の手段なんでな…」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:53:40.62 ID:6XC5nnV90
(;‘_L’)「く、くそぉ…なんかちょっと上手いこと言いやがって…」

川 ゚ -゚)「さぁかかってこい内藤…いや、天下無双ジャスティスカイザー!」

( ^ω^)「断ります」

川 ゚ -゚)「…金にならないから、か?」

( ^ω^)「ええ。あなたの今の台詞、到底放送で使えるものではありません」

( ^ω^)「子供たちに真っ黒な業界を見せるわけにはいきませんので」

川#゚ -゚)「真っ黒にしているのは貴様らヒーローだろうが!」

( ^ω^)「だとしても、私たちの仕事は夢を売ることです。これだけは譲れません。さぁ、お帰りを」

川 ゚ー゚)「…ふ。ふははははは!!」

(;‘_L’)「!?」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 20:56:39.32 ID:6XC5nnV90
川 ゚ -゚)「なるほど素晴らしいヒーロー様だ!」

川 ゚ -゚)「だが、本当にそれが理由なのかな…?」

( ^ω^)「と、言いますと…?」

川 ゚ -゚)「本当は…」


川 ゚ -゚)「私 に 負 け る の が 怖 い だ け な ん じ ゃ な い の か ?」


( ^ω^)

(;‘_L’)「な…何を言い出すんだこいつ!」

川 ゚ -゚)「自分の保身が大事なヒーロー様のことだからな…負ける戦いはしたくないのだろう」

川 ゚ -゚)「テレビでは勝てても、実戦ではどうだかわからないからな!」

(;‘_L’)「ば…バカヤロウ!!今のうちの取り消せ!!」

川 ゚ -゚)「取り消す?何故だ?私は事実を述べているだけだろう?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:01:20.29 ID:6XC5nnV90
(;‘_L’)「違う!!内藤さんはそんなんじゃない!!」

川 ゚ -゚)「ああ、わかったわかった。お前たちがこいつを擁護するのは当然だろうな」

(;‘_L’)「だから違うんだって!!内藤さんは」

( ^ω^)「もういいお、フィレンクトさん」

(;‘_L’)「!!」

( ^ω^)「彼女の言い分も最もだお。ここはもう、どうあっても納得してもらうしかないお」

(;‘_L’)「な、内藤さん…語尾が…」

川 ゚ -゚)「ふ、もういいさ。どうやら貴様は殺すにも値しない男のようだからな」

(;‘_L’)「や、止めろ!!これ以上内藤さんを挑発すると取り返しのつかないことになるぞ!!」

( ^ω^)「フィレンクトさん」


( ^ω^)「カメラを止めてくださいお」


(;‘_L’)「!!!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:03:49.44 ID:6XC5nnV90
(‘_L’)「…おい!カメラ止めろ!」

川 ゚ー゚)「ははは!敗北の映像を残したくないのか!?」

(‘_L’)「…一つだけ言っておくぞ、怪人」

川 ゚ -゚)「ほう?何だ?遺言でもする気か?」


(‘_L’)「後悔するなよ」


川 ゚ -゚)「…どういう」

( 川 ゚ -゚)「意味」

( =川 ゚ -゚)「だ」

( =☆川;゚ -゚)「……!?」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:07:50.31 ID:6XC5nnV90
バッ!!

川;゚ -゚)「貴様…いつの間に…!変身まで…!」

( =☆=)「おっと…言い忘れていた」

( =☆=)「天下無双のヒーロー」


    ド    ( =☆=)「ジャスティスカイザー、貴様の背後に見参だ」    ン


(‘_L’)「…だから言ったんだよ。後悔するなよ、って」

川;゚ -゚)「…変身する暇などなかったはずだ…!」

( =☆=)「知らないのか?ヒーローの変身は、0.1秒で完了するんだよ」

川;゚ -゚)「それは設定の話だろうが!!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:12:38.10 ID:6XC5nnV90
(‘_L’)「違うね。それは『実測に基づく値』だ」

川;゚ -゚)「実測…だと…!」

(‘_L’)「…本当に何も知らないんだな。ヒーローのことを」

(‘_L’)「0.1秒で変身しろと言われれば0.01秒で変身する」

(‘_L’)「100mを5秒で走れと言われれば3秒フラットで疾走する」

(‘_L’)「パンチ力30トンと言われれば40トンを叩き出す」

(‘_L’)「それが『ヒーロー』って職業なんだよ」

川;゚ -゚)「く…だが、今まで私が倒してきたやつらは…」

(‘_L’)「もちろん全てのヒーローがそうとは言わないさ…中には本当にダメなやつらもいる」

(‘_L’)「ただ、それが受け入れらないうちは」


                       「彼に勝つことはできないよ」


                             ( =☆=)


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:18:34.91 ID:6XC5nnV90
川;゚ -゚)「…出任せを!!どうせ何か小賢しい真似をしたに決まっている!!」

(‘_L’)「もう忠告はした。カメラも回してない。好きにすればいいさ」

( =☆=)「いいところを全て持っていかれましたね」

(‘_L’)「あはは、すみません…たまにはかっこいいこと言ってみたくて」

川#゚ -゚)「クソッ!!『炸裂」


                    ピタッ…
                   _ _
             _ - ― = ̄  ̄`:,     (゚- ゚;川「氷柱』…!?」
         , -'' ̄    __――=',r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" | y'⌒  ⌒i
       /   ノ             |  /  ノ |
      /  , イ )             , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \           / ,  ノ
      |  / \  `、        / / /
      j  /  ヽ  |       / / ,'
    / ノ   {  |      /  /|  |
   / /     | (_     !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`        |_/
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:22:51.74 ID:6XC5nnV90
川;゚ -゚)「速い…!!」

( =☆=)「実戦なら爆発していたところだ…貴様がな」

バッ!!

川;゚ -゚)「……」

ドクン…ドクン…

川;゚ -゚)「(…恐怖しているのか…私は…!!)」

( =☆=)「やれやれ…」


( =☆=)「攻 撃 の タ メ だ  け は ヒ ー ロ ー 並 だ な」


川;゚ -゚)「……!!」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:27:27.67 ID:6XC5nnV90
川#゚ -゚)「うおおおおおおおおお!!!」

川#゚ -゚)「『氷柱吹雪』ッ!!!」


        ババババババババ!!

         =>
     =>  =>
川#゚ -゚)  =>   =>
         =>
      =>   =>


( =☆=)「氷柱の連弾か…大技らしいといえば大技らしいな」

( =☆=)「だが、荒削りすぎる」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:31:29.23 ID:6XC5nnV90


         ババババババババ!!

               _ー ̄_ ̄)’,  <=
            --_- ― = ̄  ̄`:,   <=
         , -'' ̄  = __――=', <=
        /  _-―  ̄=_  )":" .  <=
       /   ノ  ̄ ̄=_  ` )),∴.<=
      /  , イ )        ̄=
      /   _, \
      |  / \  `、
      j  /  ヽ  |
    / ノ   {  |
   / /     | (_
  `、_〉      ー‐‐`


川;゚ -゚)「…全弾…打ち落としたのか…!!」

(‘_L’)「それは正確じゃないな」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:35:59.71 ID:6XC5nnV90

  ヒュン…!!

 <== 川;゚ -゚)


川;+゚ -゚) ツー…

川;+゚ -゚)「……!!」

(‘_L’)「『一発だけ倍の速度で打ち返した』んだよ」

川;+゚ -゚)「……」

( =☆=)「勘違いするな」


( =☆=)「必 殺 技 は 必 ず 当 た る 技 じ ゃ な い」


川;+゚ -゚)「…何故…」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:39:52.69 ID:6XC5nnV90
川;゚ -゚)「何故!!それだけの強さを持ちながら、あんな真似をするんだ!?」

( =☆=)「……」

川;゚ -゚)「それだけの強さがあれば!!実力でヒーロー界を伸し上がることだってできるはずなのに!!」

( =☆=)「違うな」

川;゚ -゚)「……」

( =☆=)「こんなものヒーロー界では何の役にも立たないんだよ」

( =☆=)「どんなに技を鍛えたって実戦で使う技は一握りだけ」


( =☆=)
 つ◎と フォン…


( =☆=)「それも、こんな技だけだ…」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:42:23.67 ID:6XC5nnV90


     ヒュン!!

( =☆=) =◎    (゚- ゚;川
  と彡


川;゚ -゚)「うお!!」

ボン!!

川;゚ -゚)「…何…?」

( =☆=)「フローラルな香りがする。それだけだ」

川;゚ -゚)「…しかし、ニダーはこれで…」

( =☆=)「あれはあの人の技だよ。二十五年のベテランの技さ」

川;゚ -゚)「……」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:46:46.52 ID:6XC5nnV90
( =☆=)「常識的に考えればすぐにわかる。こんな小さな光の球で人は殺せない」

川 ゚ -゚)「……」

( =☆=)「だから鬼面ドライバーの必殺技は轢き逃げなんだ。圧倒的質量による突撃」

( =☆=)「鬼面ドライバーは、怪人を『殺す』必要があるから」

川 ゚ -゚)「……」

( =☆=)「怪人を後ろから不意打ちするヒーローがいて誰が喜ぶ?」

( =☆=)「怪人をただただ殴り殺すヒーローがいて誰が喜ぶ?」

( =☆=)「圧倒的な強さを見せ付けるだけのヒーローがいて、誰が喜ぶんだ」

川 ゚ -゚)「……」

( =☆=)「誰も喜ばないんだよ…そんなヒーローに、生きる場はない…」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:49:51.07 ID:6XC5nnV90
( ^ω^) シュン!

(‘_L’)「お疲れ様です」

( ^ω^)「ありがとうございます」

(‘_L’)「もういいんですか?」

( ^ω^)「ええ。お金にならない以上、短く切り上げるべきです」

(‘_L’)「わかりました。それじゃ、お先に失礼します」

ブロロロロロ…

( ^ω^)「…それでは。また、どこかで」

スタスタ…

川 ゚ -゚)「…待ってくれ!」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:53:13.69 ID:6XC5nnV90
( ^ω^)「…まだ、何か?」

川 ゚ -゚)「私は…確かにヒーローを誤解していたかもしれない…」

川 ゚ -゚)「でも、あなたのようなやり方はやはり許せない」

( ^ω^)「だったらどうしますか?ここで勝ち目のない戦いを続けますか?」

川 ゚ -゚)「…いや。私も馬鹿じゃない」

川 ゚ -゚)「私は強くなる。あなたに負けないぐらい、強くなる」

川 ゚ -゚)「だから、その時は…また、戦ってくれないか」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「頼む…」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 21:57:37.84 ID:6XC5nnV90
サッ

( ^ω^)「どうぞ、これを」

┌─────────────┐
│全日本ヒーロー派遣(株)  ......│
│  ヒーローニ課         │
│                    │
│    内藤 ホライゾン     .│
│                    │
│電話番号 xx-xxxx-xxxx    .│
│ 住所   xxxxxxxxxxxx   .....│
└─────────────┘

川 ゚ -゚)「これは…」

( ^ω^)「その時が来たら、連絡をお願いいたします。特番を組んでお相手しますよ」

川 ゚ー゚)「…ふふ…ああ。全力で、番組ごと叩き潰そう」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 22:01:21.37 ID:6XC5nnV90
川 ゚ -゚)「それじゃ…また」

( ^ω^)「ええ。また」

スタスタ…

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「…ふぅ…」

ブロロロロ…

(‘_L’)「お疲れ様でーす!」

( ^ω^)「ちゃんと撮れました?」

(‘_L’)「ええ、バッチリですよ!この『お蔵入り映像』、十年後なら絶対使えますって!」

( ^ω^)「でしょう?」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 22:05:42.15 ID:6XC5nnV90
(‘_L’)「しかしびっくりしましたよ…まさかあそこまで本気のキレ方するなんて」

( ^ω^)「あれぐらいしないと現実味がないですからね」

(‘_L’)「ま、確かにそうですね。これならお蔵入りになった理由もはっきり付けられますし」

( ^ω^)「近いうち特番も組めそうですし…」

(‘_L’)「でもあの子そんなに強くなりますかね?」

( ^ω^)「…あの真っ直ぐさが失われなければ、きっと。どこまでも強くなります」

(‘_L’)「そういうもんですか…あ、それじゃ。機材の片付けがあるんで」

( ^ω^)「はい。またよろしくお願いします」

(‘_L’)「はい!お疲れ様でーす!」

ブロロロロ…
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 22:07:59.17 ID:6XC5nnV90
( ^ω^)「……」


川;゚ -゚)『それだけの強さがあれば!!実力でヒーロー界を伸し上がることだってできるはずなのに!!』


( ^ω^)「…僕だって、そう思っていたことがあったお…だけど…」

( ^ω^)「そんな上手く行く訳、ないんだお…」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「…怪人との禁断の恋っていう路線もありか…」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 22:11:34.58 ID:6XC5nnV90
第五回登場怪人


氷牙凍姫クー 川 ゚ -゚)

曲がったことが大嫌い。原田泰造のような新人怪人。
念願の怪人になれたはいいものの、業界の腐りっぷりを見て落胆。諸悪の根源であるヒーロー共を駆逐することを決意した。
すでに何人かのヒーローは彼女によって永久凍結の目に遭っている。
内藤との戦いを通し、自分の未熟さを痛感。以来、日夜修行に励んでいる。
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05 /27(木) 22:14:05.41 ID:6XC5nnV90

[天下無双ジャスティスカイザー VS 氷牙凍姫クー]

[お蔵入りに付き、お別れの挨拶未撮影]


( ^ω^)は現実的ヒーローのようです

第五回 「将来設計はとても大事なのだ!」

終わり

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