- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:09:15.55
ID:F6kcurTT0
- 「メンバーそろった!朝日杯FS!」
前走東スポ杯でものすごい末足を繰り出し、圧勝したスーパークオリティを筆頭に
同レース二着の地方馬チホーツンツン。差のない三着のピザノブーン。
函館2歳Sを勝ち、札幌2歳Sをレコードで逃げ切ったクールダンディ。
新潟2歳Sの勝ち馬ガキノジュウシマツ
小倉2歳Sの勝ち馬アンカースレー
と、メンバーがそろい、今年はなかなか興味深いレースになりそうな悪寒。
( ^ω^)「たとえどんな相手が出ようと負けるわけにはいかないお」
ブーンは新聞を折りたたんだ。
(F)「気持ちだけじゃ勝てないぞ内藤。特に、クールダンディは強い。札幌2歳Sからは
鞍上を天才ジョルジュに変えてから隙がなくなった」
( ^ω^)「ブーンが失敗しなければピザならどんな馬にも勝てるお」
(F)「そうだな」
( ^ω^)「ちょっwwwwww納得されるのもびみょー」
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:12:23.78
ID:F6kcurTT0
- 朝日杯前日
('A`)「ピザノブーンの調子は良いのか?」
( ^ω^)「二番人気の馬に乗っている騎手には教えないおwww」
('A`)「へっ、・・・5年ぶりのGTだ・・・勝ちてえな」
( ^ω^)「初めてのGTだお。勝ちたいお」
いつもお決まりのソファに並んで座って話す二人の前を知った顔が通った。
( ^ω^)「ツンだお。おーいツン」
ブーンに呼ばれ振り返る知った顔。地方の騎手ツンだ。
ξ゚听)ξ「!ドクオ。絶対に負けない。無敗での制覇を阻止した罪を償ってもらうわ」
('A`)「こっちは久々にガストで食事ができた。サイゼリアにはもう飽きていたんだ」
ξ゚听)ξ「ふん!東の天才と呼ばれていた男は余裕ね」
('A`)「懐かしいなそれ。まあ、お互い頑張ろうぜ」
ξ゚听)ξ「ふん!」
立ち去るツン。
( ^ω^)「呼んだのはブーンだお。無視スンナお」
一人ポツンとブーン。
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:14:21.40
ID:F6kcurTT0
- 天気は雨。それでも中山競馬場は人で溢れている。
今日は朝日杯FS。
(穴)「せっかくのGTですがあいにくのお天気です。解説はYさんです」
(Y)「よろしくどうぞ」
(穴)「さあ、細かく書くのが面倒くさいからか、早くも本馬場入場、その後即スタートし
ます」
(穴)
「一勝馬ですが、強さは皆知っている。一枠一番、ピザノブーンと内藤ホライゾン
勝利あるのみ地方の白い刺客。三枠五番、チホーツンツンとツン
圧倒的なスピードでレコード勝ち、今日も見せるか逃亡劇。三枠六番クールダンディと天才ジョルジュ長岡
前走は笑ってはいけないほど強かった。四枠七番、ガキノジュウシマツとショボン
ファンの指定した勝ち方で話題を呼んだ。七枠十五番アンカースレーとベテランモナー
圧倒的な末足はこの馬のクオリティ。八枠十六番、スーパークオリティとドクオ
その他〜頭の精鋭がここ中山競馬場に集まりました」
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:17:23.56
ID:F6kcurTT0
- 1−1 ( ^ω^) ピザノブーン
3−5 ξ゚听)ξ チホーツンツン
3−6 ( ゚∀゚) クールダンディ
4−7 (´・ω・`) ガキノジュウシマツ
7−13(訂正) ( ´∀`) アンカースレー
8−16 ('A`) スーパークオリティ
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:19:38.07
ID:F6kcurTT0
- (穴)「ゲートイン完了。スタートしました!!」
沸きあがる歓声。
競馬場内は十二月とは思えないほどの熱気で包まれていた。
(穴)「好スタートはクールダンディ!!おお、ピザノブーンもなかなかのスタートです」
先頭はクールダンディ。四番手にピザノブーン。その外にアンカースレー。
チホーツンツンは中段の後ろ。その後ろにガキノジュウシマツ。
最後方にスーパークオリティという形でレースは始まった。
( ^ω^)(よし!このまま好位でレースを進めるお)
('A`)(まあ、直線までぼちぼちいこうぜ)
( ゚∀゚)(へへ、このレースはもう俺のペースだ)
ξ゚听)ξ (どこで、仕掛けるか・・・)
振り返るツン。
ξ゚听)ξ(クオリティが動いてからが勝負)
(´・ω・`)(悪くないんだよね。とりあえず楽に逃げさせるのはサービスだから)
( ´∀`)(・・・このままいくモナ)
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:23:24.60
ID:F6kcurTT0
- 一団となって、動きがないまま3コーナーに入る。
一番初めに動いたのは意外なことに先頭を進むクールダンディだった。
(穴)「おっと!3コーナー入ってさらにリードが広がる!このまま決まってしま
うのか!?」
( ゚∀゚)(ついてくるならきやがれ。ねじ伏せてやる)
( ^ω^)(どうするお?いくか、おさえるか)
( ´∀`)「ブーンはいかないモナか?このままだと楽逃げモナ」
( ^ω^)「!!モナーさんもそう思うお?」
( ´∀`)「俺モナー。いかないならいかせてもらうモナ」
馬を追うモナー。
ピザノブーンの隣にいたが、徐々に前に進む。
( ^ω^)(ここはいくしかないお!)
(穴)「アンカースレー、ピザノブーンがついていった!!レースが動き始めた!!」
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:26:47.38
ID:F6kcurTT0
- (´・ω・`)(ここでいったら坂でバテるんだよね4コーナーまで待機なんだ)
上がっていく二頭を見て、振り返り、スーパークオリティの位置を確認するツン。
ξ゚听)ξ(いかないの!?ビデオで見たけど、あの逃げ馬は簡単には潰れないのに)
全く上がっていこうとしないドクオを見て、焦りを隠せなかった。
('A`)(ああ、雨うぜー。欝だ)
(穴)「先頭クールダンディ!早くも直線に入ろうとしています!!
続いて二頭!アンカースレー。ピザノブーン!」
( ゚∀゚)(へへ、きやがったな。圧倒的な力の差を見せてやる)
( ^ω^)(ピザは強い!ピザなら勝てる!)
(´・ω・`)(そろそろ上げっていかないとまずいんだよね)
ガキノジュウシマツは鞭を入れられると、徐々にスピードを上げ、
周りにいた馬をかわしていった。
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:27:50.92
ID:F6kcurTT0
- ガキノジュウシマツが上がっていくのを間近で見たツン。
ξ゚听)ξ(クオリティは!?まだ上がらない!?)
(穴)「鞭が入ったクールダンディ!!!さあ、直線に入ります!!」
歓声、怒声、罵声、のどがはちきれんばかりの声で観客は叫ぶ。
(穴)「先頭クールダンディ!!!逃げる逃げる!!外からアンカースレー!
内からピザノブーンがきているぞ!」
( ゚∀゚)(!!こいつら思ったよりやりやがる!くそっ!)
( ^ω^)(いける!捕らえられる!)
( ´∀`)(駄目かモナー。バテテきているモナー)
(穴)「アンカースレーが一杯か!下がっていく!先頭クールダンディ!!
かわす勢いでピザノブーン!!外からガキノジュウシマツも突っ込んできた!
チホーツンツン、スーパークオリティはまだこない!!」
(´・ω・`)(きわどい勝負になりそうなんだよね!)
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:30:40.86
ID:F6kcurTT0
- ('A`)(!!いくぜ。お前のクオリティ見せてやれ!!)
直線に手前、やっとアクションを見せたドクオ。
ξ゚听)ξ(やっと動いた!!)
それを見たツンもチホーツンツンに鞭を入れた。
ほぼ同じタイミングで鞭を入れた両者。
しかし、馬の動きが全く違った。
('A`)「残念だが、ツンツンは切れのある馬じゃない。じゃあな」
一瞬でチホーツンツンをかわすスーパークオリティ。
そして、背中は遠くなっていった。
チホーツンツンも伸びてはいるが、先頭になるのはもう不可能だった。
ξ゚听)ξ(くそっ!くそっ!騎乗ミスだ!)
チホーツンツンの朝日杯は終わった。
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:35:21.15
ID:F6kcurTT0
- (穴)「並んだ!クールダンディ、ピザノブーン!
そして、ピザノブーンが先頭に変わった!
チホーツンツンはとどかにゃい!」
( ゚∀゚)(何!勝ちパターンでかわされた!)
( ^ω^)(キタコレ!!・・・まだだ!前回はここからクオリティがきた!)
(´・ω・`)(残念だけど、かわす脚はないんだよね)
歓声はピークに達した。
大外から主役がやってきたからだ。
(穴)「外からアンカースレーもきてはいるが届きそうにない!・・・!!!
きたきたきたきたキター!!!!!!!!
大外からスーパークオリティ!!!!!!!!!!!!!!!」
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:40:50.67
ID:F6kcurTT0
- ( ^ω^)(やっぱりきたお!さすがドクオだお!)
('A`)(届く!今のクオリティなら届く!)
(穴)「坂を上がってピザノブーン!!
スーパークオリティ一歩一歩差をつめる!!」
( ^ω^)(あとは気合だお!!!!!ピザ!!!!!!!)
(穴)「2馬身!
1馬身!
並んで!」
最内ピザノブーン
大外スーパークオリティ
内外はなれた勝負はあっという間に決着がついた。
(穴)「かわした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:44:03.06
ID:F6kcurTT0
- ('A`)(よし!)
( ^ω^)(まだだお!まだ終わらんお!)
(穴)「最内ピザノブーン差し返しにきた!!」
('A`)(まだ甘い!)
(穴)「しかし届かない!!
一着はスーパークオリティ!!!!!!
素晴らしい質だ!!!」
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:49:51.94
ID:F6kcurTT0
- (金言)「強かったね〜ぐひひひひ」
(穴)「これは久々にスターホースの誕生と言っても?」
(金言)「いいだろうね。ぐひひひひ」
(穴)「レースを振り返ってみましょう。
まず、このスタートですが」
(金言)「クールダンディはこのスタートで負けたのだから仕方ないね」
(穴)「そして、4コーナー。
まだ、スーパークオリティは後方」
(Y)「金言さんと話していたんですよ、これで勝ったら化け物だねって」
(穴)「そして、直線いっきに」
(金言)「強いね」
(穴)「強いですね・・・ではまた来週」
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 22:55:58.88
ID:F6kcurTT0
- ( ^ω^)(また・・・負けたお)
装鞍所に帰ってきたブーンとピザノブーン。
Fは戦いを終えた一人と一頭を迎えた。
(F)「クオリティが強かった・・・それに」
(ピザ)「こんな重い馬場じゃどうしようもないよ」
( ^ω^)「!!!先生!今!」
(F)「!!!ピザ、お前喋れるのか!?」
(ピザノ)「ぶるるる」
首を振り、水滴を飛ばすピザノブーン。
言葉を理解して首を振っているように見えたが、ただの本能だろう。
(F)「ゴホン!と、とにかく、今日はお前に悪いところはなかった
次、頑張ろう」
( ^ω^)「先生・・・はい!」
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 23:00:44.07
ID:F6kcurTT0
- 朝日杯FS
1着 スーパークオリティ
2着 ピザノブーン
3着 ガキノジュウシマツ
4着 クールダンディ
5着 ノイジーゴウケン
6着 アンカースレー
7着 あれ
8着 チホーツンツン
9〜16着 他の馬
ピザノブーン
3戦1勝 2着1回
スーパークオリティ
3戦3勝
チホーツンツン
地方 4戦4勝
中央 3戦1勝
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2006/10/05(木) 23:02:45.25
ID:F6kcurTT0
- 二歳編終了
短かったけど今日はここまでです。
ありがとうございました。
土曜にまた建てたいと思います。
また見ていただけると幸いです。