2 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:19:28.45 ID:uLXRi9cC0
第四話


〜カオス神殿〜

( ゚∀゚)「チッ。ここも鍵がかかってやがる」
( ゚∀゚)「うーお宝お宝」
お宝を求めてカオス神殿を徘徊ている俺は、盗賊を生業としているごく普通の男の子。
強いて違うことをあげるとすれば、宝に興味があるってことかナー
名前はジョルジュ長岡。

( ゚∀゚)「さて、くそみそネタはほどほどにして」
( ゚∀゚)「何かしらお宝を見つけねぇとな。
    わざわざ命をかけてここまで来た意味がねぇし、何よりもサスケの親分に面目が立たねぇ」

ジョルジュ長岡。彼が今、このカオス神殿で宝を探しているのは理由があった。
それは三日ほど前にさかのぼる…






3 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:21:38.09 ID:uLXRi9cC0
〜北の大陸・サスケ盗賊団のアジト〜


 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、
  | |  (・)。(・)|
  | |@_,.--、_,>
  ヽヽ___ノ
拙者がサスケでござる!にんにん!
ハットリくん?香取慎吾?誰それ


盗賊A「親分、ただ今戻りやした」
サスケ「おおAよ、ご苦労でござる。で、どうでござったか?にんにん!」


4 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:23:16.95 ID:uLXRi9cC0
盗賊A「へぇっ、ガイアの町の泉に住む妖精を捕まえてきやした。
    こいつです」
盗賊Aは懐から小さな瓶を取り出した。
その中にはアゲハ蝶くらいの妖精が、泣きながらここから出して欲しいとばかりに瓶の内側を両手で叩いていた。
サスケ「おお、これは大したもんでござるよ。にんにん!
     もうすぐキャラバン隊が来るでござる。いくらで売れるか楽しみでござるなあ!にんにん!」


それから数時間後。
妖精は予想以上の高値がついたため、
盗賊団はアジトの近くにある町の酒場で宴会をしていた。


5 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:25:17.80 ID:uLXRi9cC0
サスケ「ハッハッハ!今日はじゃんじゃん飲むでござるよ!にんにん!」
盗賊A「おええもう飲めねぇゲボォ」
盗賊B「うるせーもっと飲めやおめーおらおら」
盗賊C「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃきんもーっ☆」
盗賊D「きめぇのはおめぇだバーローwwwwwww」
盗賊E「コナンと新一は同一人物らしいぜ」
サスケ・盗賊ABCD「ねーよバーローwwwwwwwwwwwwwwww」
( ゚∀゚)「…」

宴会は盛り上がり皆が浮かれる中、ただ一人、ジョルジュだけは浮かない顔をしながら酒を少しずつすすっていた。


6 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:27:40.85 ID:uLXRi9cC0
宴会は盛り上がり、皆が浮かれる中、ただ一人、ジョルジュだけは浮かない顔をしながら酒を少しずつすすっていた。
盗賊F「ジョルジュの兄貴、どうしたでやんすか?さ、飲んでくだせえ」
( ゚∀゚)「ああ…」
盗賊Fはすぐそばにあった酒瓶を手に取り、それをジョルジュのグラスに注いだ。
盗賊F「ははあ、もしかして兄貴、野郎だけの宴会が不満なんでやんすね?
    ちょっち待ってて下せえ」
( ゚∀゚)「いや、そうじゃねぇ…
    いや、だからそうじゃねえっつーの!おい行くな!待て!」
盗賊Fはニヤニヤしながら、酒場の外へ消えていった。
( ゚∀゚)「ったく…」
ジョルジュは、盗賊Fが注いだ酒の入ったグラスを手に取り、今度は一気に飲み干した。


7 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:29:50.97 ID:uLXRi9cC0
( ゚∀゚)「…」
( ゚∀゚)(妖精…か。俺はもっとビッグな獲物を…)
「おええええ」「うひゃひゃひゃひゃひゃ…」「にんにん!にんにん!」「バーローwwwwwwww」「いやだからコナンは…」
( ゚∀゚)(………)
( ゚∀゚)(…眠くなってきやがった…)
( ゚∀゚)(…………うう)

( ゚∀゚)(…エスパー伊藤が襲って来る…)
( ゚∀゚)(あ、よく見たらDJ ITOHだ…)
( ゚∀゚)(…ああ細木先生、そんな格好はやめて…)
( ゚∀゚)(サッチーもやめて…ああ…)
( ゚∀゚)(ピピッピドゥ ミッチー…)
( ゚∀゚)(おちんちんびろーん)
盗賊F「お待たせしやした兄貴!」
( ∀)「びろー…ん?」
ジョルジュは盗賊Fの声で我に返り、目を開けた。

8 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:30:44.68 ID:uLXRi9cC0
( ゚∀゚)「マジで連れてきやがった…」
盗賊Fの後ろには、濃い化粧と派手な格好をした、いかにも夜の商売で生計を立てていそうな女が4人立っていた。
売女「どうもこんばんわ〜〜(*^o^*)」
サスケ「うおおおおおおおおおおおおおお女の子ちゃんでござる!にんにん!」
盗賊A「うええ気持ち悪い」
盗賊B「何言ってんだとびきり美人じゃねーかええ!?」
盗賊C「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ女だ女だ」
盗賊D「ちんちんおっきおっきwwwwwwwwww」
盗賊E「だから新一は薬で小さく…」
サスケ・盗賊ABCD・売女「だからねーっつってんだろタコwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


9 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:37:37.12 ID:uLXRi9cC0
…翌日。ここはアジトの寝室。
あの後、ジョルジュは逃げるように酒場を後にし、一人でアジトに戻ってきたのだ。
( ∀)(うう…頭痛てえ)
二日酔いでガンガンひびく頭を擦りながら、ジョルジュは上体を持ち上げた
周りにメンバーの姿は見当たらない。
大方、近くにある宿をとって、盗賊Fが連れて来た売女と楽しい夜を過ごしたのだろう。
( ∀)(ふう…)
ジョルジュは適当に食事を採ると、昨日考えていたことを再び考え始めた。

10 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:38:43.91 ID:uLXRi9cC0
( ゚∀゚)「妖精…か」
( ゚∀゚)「俺は…もっとビッグな獲物を狙ってやる…」
( ゚∀゚)「南にある大陸には、大きな城やきれいな町、古くから伝わる神殿があると聞く…」
( ゚∀゚)「……行くか」



数十分後、メンバーがアジトに戻って来た。
ジョルジュは南方へ旅に出たいことをサスケに伝えると、快くそれを許してくれた。


11 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:40:39.74 ID:uLXRi9cC0
そして更に数時間後…盗賊団のメンバー達は、ジョルジュの旅出を見送りに浜辺に集まっていた。
サスケ「気をつけて行くでござるよ。にんにん!」
( ゚∀゚)「へいっ!」
サスケ「これを持っていくでござる。にんにん!」
サスケは背中に装備された忍者刀をはずすと、それをジョルジュに手渡した。
( ゚∀゚)「こ、これは…親分の愛用の刀じゃねぇですか!
    こんなもんもらっちまっていいんですか!?」
サスケ「大事に使うでござるよ。にんにん!」
( ゚∀゚)「へいっ!ありがたくいただきやす!」

盗賊A「妖精より大物を盗ってこようってか。
    へへ、そううまくいくもんかね…う…おえええ」
( ゚∀゚)「おいおい…薬飲んどけよ?」
盗賊B「テメーいい気になんじゃねーぞこらしめおぉん?」
( ゚∀゚)「日本語でおk」
盗賊C「へへへへ…へへへへへへへ…」
( ゚∀゚)「何か言え」
盗賊D「南の大陸とかテラカオスwwwwww」
( ゚∀゚)「把握した」
盗賊E「あにき〜〜〜
    兄貴なら信じてくれますよね?コナン=新一って」
( ゚∀゚)「だが断る」
盗賊F「昨日の女じゃお気に召さなかったでやんすか?
    次までにもっと上物を探しとくでやんすよ」
( ゚∀゚)「いや…いい」
以下略………

13 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:44:09.53 ID:uLXRi9cC0
メンバー一人一人との別れの挨拶を終え、ジョルジュは近くの町でかっぱらったボートに乗り込んだ。
そしてオールを漕ぎながら浜辺に向かって手を振った。
( ゚∀゚)「みんな、達者でなー」
メンバー達の姿が徐々に小さくなっていった。
頭の中では、これから見つけるであろうお宝のシルエットが浮かんでは消えていくを繰り返していた。





盗賊A「しかし親分、ジョルジュの野郎の旅出をよく許しましたね。
    ここ最近は海が荒れてて、大きな船じゃなきゃ航海は無理なんじゃあ?」
サスケ「フフフ…ジョルジュの奴はそんなに馬鹿じゃないでござるよ。にんにん!
    きっと我々が驚くような対策をいくらでも考えているに違いないでござる。にんにん!」






数時間後…



(;゚∀゚)「うおおおおおおおお船が沈むゥゥゥゥ」

彼は何も知らないだけだった。


14 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:47:11.90 ID:uLXRi9cC0
その後、シャークの大群に襲われたり、キモいカッパみたいな魔物と仲良くなったりしながら、やっとの思いでここカオス神殿に辿り着いたというわけだ。
船の事故により、不運にもサスケの刀を海に落としてしまったため、
お詫びも兼ねて、何としてでも妖精を越すお宝を見付けだす必要があると彼は感じていた。


そして現在……



( ゚∀゚)「…む」
ふと、後方で気配を感じた。
振り向いてみるとそこには、大振りの剣を手にした人型の骨―スケルトンが2匹立っていた。
獲物が見つかった喜びだろうか、体中の関節をカタカタと震わせている。
( ゚∀゚)「ったく…めんどくせーな」
彼は愚痴りながらも懐に手を突っ込み、小さなナイフを取り出し、刃を立てた。
この頼りなさげなナイフは、サスケの刀を失った彼が持つ唯一の武器だった。


15 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:49:31.45 ID:uLXRi9cC0
( ∀)「……いや、やっぱり骨相手にナイフはやりにくいな」
( ∀)「こっちの方が楽だぜ!」
彼はそう叫ぶなり、スケルトンに向かって思いきり間合いを詰めた。そして股関節辺りを目掛け、まわし蹴りを放った。
スケルトンは後方に吹っ飛び、壁にぶつかってバラバラに崩れた。
17 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:52:23.78 ID:uLXRi9cC0
スケルトンB「ガシャッ」
仲間の最期を目の当たりにしたもう1匹のスケルトンが、ジョルジュの腹をめがけ、剣を横になぎ払った。
怒っているのだろうか、がむしゃらな印象の一撃だった。
それをマトリックスの要領で避けたジョルジュは、その勢いを利用し、お留守になった足を思いきり払った。
足首の骨がポキリと折れ、支えを失ったスケルトンは成す術も無く地面に叩き付けられた。
その衝撃でスケルトンの体はバラバラになり、頭部はあさっての方向へころころと転がっていった。
( ゚∀゚)「さて、別の場所を探すか…
   この鍵は俺の技術じゃ開けられん」
彼はバラバラになった骨に目もくれず、何事も無かったかの様に再び探索を始めた。


18 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:55:18.70 ID:uLXRi9cC0




( ゚∀゚)「…お、開いた」
ジョルジュは探索を続けるうちに、ついに鍵の掛かっていない部屋を発見した。
( ゚∀゚)「広いな…」
周りを見渡してみる。何匹かコウモリがいる様だ。鳴き声がキイキイとうるさい。
そして彼の目は、部屋の奥にある直径1メートルほどの大きさの黒い球状の塊を認めた。
( ゚∀゚)「ウホッ いい宝…」
ジョルジュはその黒い物体に近寄り、おそるおそる手を触れてみた。ひんやりとした感触がジョルジュの手を支配する。
気のせいか、塊自身が規則正しく鼓動をうっている様に感じた。まるで生き物かの様に。
それに合わせて、ぼんやりと光を放っている様にも見えた。


19 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 00:56:37.65 ID:uLXRi9cC0
( ゚∀゚)「こいつぁすげえお宝だ…妖精なんか目じゃねぇ。
     さあ、こいつを持ち帰…」
???「離して!こんな所に連れ込んでどうするつもりなのですか!?」
???「静かにしたまえ。君は世界を支配する王の前にいるのだよ」
唐突に、後方―ドアの方から声が聞こえてきた。魔物の間抜けな声ではない。間違いなく人間の声だ。
高貴な印象をうける女性の声と、威厳を感じさせる男性の声。
( ゚∀゚)「まさかこんな所に人が?バレたら面倒だ。とりあえず隠れるか…」
ジョルジュは黒い塊の影に身を隠した。
そして、2人の様子をうかがった。


20 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:00:17.60 ID:uLXRi9cC0
女性は、10代後半〜20代前半といったところだろう。高価そうな、ツヤのあるドレスを全身に纏っている。
顔立ちは美しく、声と同様に高貴な印象を感じさせずにはいられない。



21 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:01:00.15 ID:uLXRi9cC0
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            ヽ\     ,          /ノ
             \ト-i     `''‐- 、,,,_    /‐'
              l ヽ       _  ̄ ノ
              l゙  ゙i           /
             _,l    ヽ         /
           ,r'´ .l ,r‐- 、,_`'‐-─-- ,,_,,ィl` >
      _   \ l/r'     ̄``'''─--─'´ノ-、
  _,,-‐''"´ _,,二ニニ=-、______,,,,,--‐ッ‐'  ``‐、,,_


男性の方は、30代前半くらいだろうか。全身に頑丈そうな鎧を身に着けている。
顔には常に笑みが浮かんでおり、色の入った眼鏡がそれをより際立たせていた。
髪型は七三分けだが、おでこの生え際は薄く、前髪でそれを誤魔化しているのはバレバレだった。



22 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:02:06.86 ID:uLXRi9cC0
女性「どういうつもりなのですかガーランド、あなたは一体…」
ガーランドと呼ばれた男は黙ったまま答えようとしない。そして
女性「あうっ」
女性の後頭部に当て身を入れ、気絶させた。
( ゚∀゚)(何かヤバそうな男だな…)

そしてそのまま数時間が経過した。


23 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:07:52.24 ID:uLXRi9cC0
( ゚∀゚)(あの男…一体何なんだ?気絶させた女を襲うわけでもねぇ、ただじっとあそこに座ってるだけだ…
    ああ、もう隠れてるのも疲れて…)
???「いたぞ!こっちだ!」
その時である。けたたましい足音と共に、数十人はいると思われる鎧を着た男達が、どやどやと大広間に押し寄せてきた。
ガー「来たか…」
ガーランドは立ち上がり、押し寄せてきた男達を見据えた。
(´・ω・`)「ガーランド殿…
      一体何故このようなことを?」
先頭にいた、しょぼくれた顔をした男が口を開いた。
ガー「ショボか…ふん。貴様が知る必要はない」
(´・ω・`)「そうですか…
     しかしガーランド殿、我々の王は情け深いお方。今ならまだ、王もあなたの罪をお咎めなさることはないでしょう。
     王だけではない。国民も、城にいる者達も皆、あなたの帰りを心待ちにしている。
     さあ、我々と共にコーネリアへ戻りましょう…」
ショボと呼ばれた男は、ガーランドに向かって手を差しのべた。


24 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:09:43.78 ID:uLXRi9cC0
しかし…
ガー「言葉を慎みたまえ、ショボ。君のアホヅラには心底うんざりさせられる。
   私はコーネリアに戻るつもりも姫を返すつもりもない」
(´・ω・`)「どうしてもですか?」
ガー「当たり前田のクラッカー」
その返事を聞いたショボはがっかりした表情をしながら、腰に差した剣を抜いた。
(´・ω・`)「私はあなたを尊敬している。私だけではない。多くの者があなたを尊敬し、兵士の道を志した。
    それだけにとても残念だ…ガーランド殿、御覚悟を」
ショボは後ろの兵士達に合図を送ると、兵士達は一斉に武器を構えた。そして
(´・ω・`)「かかれッ!」
ショボの号令で、兵士達は一斉にガーランドに向かっていった。

25 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:11:27.50 ID:uLXRi9cC0
するとガーランドは、元々緩んでいた顔を更に緩ませ、大きな声で笑い始めた。
ガー「あーっはっはっは!素晴らしい!私と闘うつもりか!
   さあ姫よ、目を覚ますがいい。最高のショーとは思わんかね!?」
ガーランドは気絶している姫を蹴っ飛ばした。
姫「ううっ……」
そして腰から剣を抜き、構えた。
ガー「死ねぇーっ!」







26 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:12:49.23 ID:uLXRi9cC0





(;゚∀゚)「う…」
それからたったの数分。大広間は地獄の様な光景が広がっていた。
内蔵がはみ出た死体。腕が無い死体。首の無い死体…
死体の山だった。ショボが連れてきた兵士は、ものの数分のうちに全滅してしまった。


27 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:14:50.58 ID:uLXRi9cC0
(メ´;ω::)「あ…うう」
ガー「あーっはっはっは!見ろ!ショボ!お前の部下がゴミの様だ!!」
ガーランドは血まみれになった剣を振りかぶり、ショボの心臓を目掛けて振り下ろした。
(メ´゜ω::)「ぐぶっ」
ガー「はーっはっはっは!はーっはっはっは……」
姫「……」
姫は白目をむいたまま動かない。このあまりに酷い光景を目の当たりにして、再び気を失ってしまったのだろう。
ジョルジュも気を失いそうだった。だが、何とか意識を持続させながら、この場から脱出する方法を考えていた。


28 名前: ◆0q32MjEv.A :2006/05/05(金) 01:21:05.35 ID:uLXRi9cC0





ダディ「着いたぞ。ここがカオス神殿だ」
( ^ω^)「ここが…かお」
コーネリア城よりも大きなその建築物は、古代ギリシャを思わせる造りで、所々に彫刻がされている。
柱は所々が朽ち、今にも倒壊しそうだった。
('A`)「…おい、血の臭いがしないか?」
ダディ「うむ……先に出発した兵士達のものである可能性が高い。
    さあ、入るぞ。準備はいいな?」
(;^ω^)「オッスオッス」(ガーランド…一体どんな奴なんだお…?)



第四話 終
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