- 2 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:06:21
- ( ^ω^) ブーン(19)
普段は大学生。
携帯版FFをプレイ中になぜかFFの世界へ飛ばされ、光の戦士となる。
おとなしい性格だが、やるときゃやる。
('A`) ドクオ(18)
普段は最先端のファッションをキメる童貞。
ブーンと同じ大学に通っている。だが、FFの世界ではブーンを知らない。
職業は白魔術師で、パ〇ウェーブ信者みたいな格好をしている。
父を越す白魔導師になるべく、修行中。
真面目な性格の熱い男。英語でホットガイ。
- 3 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:06:46
- ( ゚∀゚) ジョルジュ長岡(21)
『サスケ盗賊団』の一員。
仲間への闘争心から、お宝を求め『きれいなお城や古い遺跡がある』南方へ旅立つ。
船が沈んだり、サスケから託された刀を海底に落としたり、ガーランド事件に巻き込まれたりと不運な男。
ブーンが持つクリスタルを狙っていたが、ツンに惚れ、仲間になる。
('( ゚∀゚∩ モツ煮(13)
ゴブリン。ジョルジュに脅され、無理やり仲間として同行させられることに。
性格はかなりチキンで、自分より強い者に「NO」と言えない。
- 4 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:07:09
- (´・ω・`) ショボ(享年21)
元コーネリアの兵士。
セーラ姫が誘拐された際に、捜索隊の一員として参加。第二部隊の隊長を務めるも、ガーランドに惨殺される。
その後、ドクオの闘いっぷりに惚れ込み、ドクオの守護霊としてブーン達の旅に付いてくることになる。
自分のことをドクオのスタンドと言い張っているが、その存在のウザさは背後霊以外の何者でもない。
ξ゚听)ξ ツン(17)
黒魔術師。
伝説と言われた魔女、マトーヤの孫にして、ダディの娘。
ドクオが絶賛するほどのすさまじい魔力を持つ。
- 5 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:09:12
- _,,-ー----.、
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,--ーートーj 'ーー rー-、_
/ ハノL ヽ
ノ | `ー、_
/ / lヽ∀ / |
l
/ Y L |,) ー'↑ ,> ィ
|
/ |ヽ |,バ | 7 / |
/ .イ| | |rA,| / / / |
/ / | | |gca| | / /|
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/ / / | .|aAi| | / //
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レー-、_ / ̄`__-、__,l Aec.| | / /(
|
fク´"''ノ_V `\ノノavkj ̄レ
ノ ノ ノ
/ ,、 i \ \_,ニコ∠、,≦ ,イ
ヽ iリ \ ア´ ) ヽ へ-i,
ヽミ;l\ \ ,-'"`ーー-
'→/r-ーー
\l
TNOK(28)
MTNK海賊団の幹部。鉄砲を武器に闘うホットガイ。
一部からは『ホモの申し子』や『ガチホモのTNOK』などと呼ばれており、その地位と>>893の様な凄みのある風貌で、ノンケを脅し、四つん這いにさせるのが趣味。
TNOK: #ttp://web.archive.org/web/20030417111959/globalgaydiscs.com/babylon3401.jpg
川井俊一: #ttp://www.fujitv.co.jp/sports/volley/fns_caravan2005/photo/s_kawai.jpg
- 6 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:09:56
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.\..,____"_,.../
オーガ
プラボカ地方一帯に広がる森を縄張りとする巨人族の魔物。
縄張りに立ち入る者を容赦なく攻撃する。
ナッパ。
- 7 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:10:25
- ' , \、 、| ヽ
l / / ヽ, / / /
``ヽ ヽヽ! , ヽ i/ , '
!/ / /
、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、 ヽ/ / ,. '
´ヽ l ,'/'´ /__
、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,.
-‐,´ _!,-、 / /'´/
ヽ\`` l l^ヽ,', ', oヽ`、} レ/o
,' 〉"^l//'´/
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//_',/_,. -;ァ
,.ゝ-\ー、 ','""""" ノ_ ゛゛゛゛` /'_j
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``,ゝ-ゝ、_', _____,
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´ ̄``ー,ヘ `==== /=''"´
,'、 `ヽ、,:' -‐- , '``>、
ノ`::ー-、_\__,/_,.
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,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::
:::::::::ヽニ二ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/二二ニ〃:::::::::::
オーガチーフ
プラボカ地方のオーガ達をまとめる存在。
縄張りに入った者を攻撃する点はオーガと同じだが、時には使えないと判断した仲間の命をも簡単に奪う。
ぶっちゃけ緑色のベジータ。ピッキータ。
参考:#ttp://kei6255.fc2web.com/nounai/24.htm
- 10 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:47:45
- トv'Z -‐z__ノ!_
. ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|:::
,.、
、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ
∧!::: .´
ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ::::
r、
゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ:::
._´
;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.::
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~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/::
_ .. ,、 :l !レ':::
,. "
`’ `´
~
ヤム(25)
MTNK海賊団の幹部。青龍刀を武器に戦い、その剣の腕はブーン達を遙かに凌駕する。
ボロクズになりやすいのが欠点。
- 11 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:48:22
- ヽ(・∀ ・)ノ 斉藤またんき(14)
港町プラボカを占領した『MTNK海賊団』の二代目団長。
モンク職に就いているが、腕前はまだまだ未熟。
門番兵A
塀に囲まれたプラボカの町の、たった一つの門を守る男。
性格は内気。TNOKからの恐喝を常に恐れている。
門番兵B
プラボカの門番。Aと同じく、TNOKを恐れている。
- 12 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:48:59
- /´ _、、
`、
|´ ,-  ̄  ̄| |
|´ ヽ、 ・ ..ノ
.,─ ̄ \ .|
.| ──.'´ /.
/ .__...--ヽ |
| -´ ̄` -_ \ / / /ヽ、
| ,-─ヽ,
| | --_`ヽ、 /
/ | |/./ヘ |
.| レ´ ,.- `ヽ、ヽ、) (/ /・ .|
.| /| | .|
,- ._| .ヽ、 ・ .、.|ヾ `'´ヽ_,.--- ̄___
.| |, 、ヽ |
| .ヽ、 \ ___| ., ヽ_-
 ̄ ̄ ̄ ̄ .| 丶 .| |
天津飯(てんつめし)
プラボカの門番兵。この日はは非番であったが、Aから町の危機を知らされ、門に駆けつける。
DBとは関係がない。
◯
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
/______ヽ
/ \ / |
(∂| (●) (●) |
ヽ| "" "" |
| ● ___ ●|
\ /__/ /
/ヽ /\
餃子(ぎょうざ)
同上。
やっぱりDBとは関係がない。
- 13 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:49:32
- 第十二話
ついに始まった、ジョルジュ達とオーガチーフとの闘い。
一方で、チーフの命令で別の進入ルートを探す数百のオーガ達。
そのオーガ達との闘いの準備を整えるプラボカの町人達と、TNOKとヤムをはじめとした海賊達。
そして必死に走り、門へと向かうブーンとドクオ。
小さな港町プラボカの命運をかけた闘いが始まろうとしている。
そんな中で、未だに目的地がわからず町をさまよい歩く二人の男がいた……。
- 14 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:50:46
- (´・ω・`)つ「前回の最後の部分の元ネタ:ttp://www.youtube.com/watch?v=VJA47-Uj7Yw」
ヽ(・∀ ・)「ねえねえ」
(´・ω・`)「んぁ?」
またんきの呼び掛けにショボは振り向いた。
ヽ(・∀ ・)「あいつら本当にこっちいるの?人影全然ないじゃん」
またんきは疑惑の目をショボに向けつつ、周りをキョロキョロと見渡した。
――彼らの目前に拡がるのは、薄い雲間から覗く夕日に照らされ、赤く輝く大海原。
漂う潮の香りが二人の鼻をくすぐる。
二人がいるこの場所は、プラボカの港。
二人は迷いに迷い、走り回ったあげく、門とは全く逆方向に位置する港に来てしまったのである。
もっとも、またんきはショボを信じて彼の進む方に着いてきただけなのだが。
太陽は既に沈みかけ、辺りは徐々に暗闇が支配しつつあった。
- 15 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:51:38
- (´・ω・`)「おっかしいなー。こっちの方からドクオーラを感じてたんだけど」
ヽ(・∀ ・)「そうなの?」
川´・ω・`)「もちろんそうよ」
ヽ(・∀ ・)「でもいないじゃん」
(´・ω・`)「うーん…こんなことは考えられないんだけどなー…」
ヽ(・∀ ・)「ってか、そもそもドクオーラって何なのさ」
(´・ω・`)「……」
ヽ(・∀ ・)「……」
(´・ω・`)「………」
ヽ(・∀ ・)「………」
・ω・`)「……………」
ヽ(・∀ ・)「……………」
ω・`) 三
ヽ(・∀ ・)「ん?あ、ちょ、このやろー!逃げんな!待てー!」
川´・ω・`)「その発想はなかったわ」
ヽ(・∀ ・)「あ、コラ!空に逃げるなんてズルいぞー!」
(´・ω・`)「ほほほほーい」
……二人が闘いに参加するのはまだまだ先のようだ。
- 16 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:53:47
- ・
・
・
ξ--)ξ「ブツブツ……」
( ゚∀゚)「おらぁっ!」
門番兵B「はっ!」
ナイフを両手に握るジョルジュ。そして槍を手にする門番兵B。
二人は息を合わせ、同時にチーフに斬りかかった。
チーフ「ふん」
が、軽々と避けられ、武器は虚しく空を切った。
( ゚∀゚)「まだだ!」
負けじと、二人は何度もチーフに斬りかかる。だが、刃はチーフの皮膚をかすりもしない。
チーフ「どうした?貴様等の力はこの程度か!」
門番兵B「ぐっ…」
( ゚∀゚)「怯むな!」
思わず手を緩めるB。だが、ジョルジュは手を休めない。
( ゚∀゚)(こいつ相手にまともな戦法は意味が無ぇ。とにかく攻めに攻めて、勝機を見つけるしかねぇ…!)
- 17 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:54:51
- ――その勝機は意外に早くやってきた。
あまりの執拗な攻撃に、チーフは石につまずき、僅かにバランスを崩してしまったのだ。
チーフ「むっ…?」
餃子「やあっ!」
天津飯「ふっ!」
その一瞬、体勢の崩れたチーフを狙い、餃子と天津飯の二人がチーフに斬りかかかった。
狙うは首。いくら屈強な生命力を持つオーガと言えど、首をはねてしまえば生きていられるはずはない。
天津飯(とった!)
四人同時攻撃。勝利を確信する天津飯。
チーフはカッと目を見開いた。
チーフ「ぬるいっ!」
- 18 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:56:30
- ――ほんの一瞬の後。
四人は宙を舞っていた。そしてチーフから五メートル程離れた地面に翻筋斗打って倒れた。
チーフ「ふん…。四人でかかってもその程度か…」
腕を組み佇むチーフ。彼の表情には、失念の色がありありと浮かんでいた。
(;-∀゚)「な…に?」
ジョルジュは片腕を立て、ゆっくり上体を起こした。
腹部にズキリと痛みが走る。口からは一筋の血が伝った。
(;゚∀゚)(殴り飛ばされた…のか…?全く見えなかった…)
門番兵B「…何…が…起きた…?」
天「あ…あがが…何でやねん…」
Bと天津飯もようやく体を起こした。
餃子「……」
餃子は気を失ってしまったようだ。
普段はキョンシーのごとく真っ白な顔の彼だが、左頬が真っ赤に腫れ上がっている。
- 19 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:57:34
- チーフ「つまらん。どうやら人間を過大評価し過ぎていたようだ…。
……この俺に恐れずかかってきたせめてもの慈悲だ。楽に殺してやろう…」
チーフはジョルジュに目を向けた。
チーフ「まずは貴様からだ」
(;゚∀゚)(だ…めか…?)
ジョルジュを始め三人が諦めかけた、その時。
ξ゚听)ξ「動かないで!」
突然の大声に、その場にいた全員は一瞬凍り付いた。
- 20 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:59:11
- そして直ぐにツンに視線を向けた。
彼女の自信満々の表情。そして、手にした杖から、僅かに零れ出る光。
それらは、杖に魔法力が充満していることを意味していた。
ξ゚ー゚)ξ「充電完了…ってとこね。いくわよ!」
チーフ「フン…。魔法でこの俺を殺せるか!さあ、来い!」
ツンは杖をチーフに向けた。
ξ゚听)ξ「サンダラっ!」
同時に、杖から眩い光が溢れ出す。
徐々に暗くなりつつあった辺りを、明るい光が染める。
(;∀)「うおっまぶしっ!」
ジョルジュ達は思わず腕で目を覆った。
――そして光が消え、訪れる一瞬の静寂。
- 21 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/19(月) 23:59:54
- チーフ「…?」
その静寂は、天から落ちてきた雷によって破られた。
チーフ「!!!」
TNOKとの闘いの際に用いた魔法とは比べ物にならない量と勢いの雷が、チーフを襲う。
(;゚∀゚)「やべえ!」
ジョルジュ達は気絶した餃子を抱え、巻き添えにならぬようチーフから距離をとった。
・
・
・
( ^ω^)「!!」
('A`)「!!」
(;^ω^)「か…雷…?今度はなんだお…」
('A`)「魔法力が空に昇っていくのが見えた。多分ツンだ」
( ^ω^)「す…すごいお…」
('A`)「感心してる場合じゃないぞブーン。もう敵さんのいるとこまで目と鼻の先だ」
・
・
・
- 22 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:04:38
- ……雷はその後も何度となく天から降り注ぎ、チーフの身を打ちつけ、やがて収まった。
舞い上がった砂埃と煙が晴れ、現れたのは、うつ伏せのまま動かないチーフの姿だった。
('(;゚∀゚∩「……」
( ゚∀゚)「や…やったのか?」
チーフはピクリとも動かない。体からは黒い煙が立ち上り、肉の焼ける不快な匂いが辺りに立ち込める。
餃子「みたいだね…」
いつ目を覚ましたのか、餃子が頬をさすりながら肩を撫で下ろした。
それを見た天津飯も安堵の表情を浮かべ、息をついた。
( ゚∀゚)「しかし凄いっすね!俺、驚いちゃいましたよ」
ξ゚ー゚)ξ「ありがと…。でも、さっきのが私の出来る最高の魔法だったの。これで駄目ならもうどうしようもなかったわね」
ツンも肩を撫で下ろす。
天「…ともあれ、これで俺達は総大将を討ち取ったわけだ。散った奴らに声明を出さなくてはな…」
- 23 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:06:49
- 門番兵B「待ってくれ。その前に一服くらいしてもいいだろ?」
Bはポケットを弄り、タバコとマッチを取り出した。
そして火を付け、さもうまそうに吸い始めた。
門番兵B「ふう…。なんとか守ることができた…か。TNOKよりよっぽどましだったもな…」
( ゚∀゚)「だな」
Bはタバコを口から離し、ゆるやかに煙を吹いた。そして再び口にくわえ、チーフの側にゆっくり近づいた。
チーフは相変わらずうつ伏せのまま。死んでいるのならば当然だが。
門番兵B「まったく手こずらせやがって…。なあ、全部が終わったら墓ぐらい作ってやろうぜ」
「貴様等の墓をか?」
一同「!!」
- 24 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:09:53
- ・
・
・
(´・ω・`)「ん?ねー見て見てー。向こう。雷が落ちてるよ。すげー」
ヽ(・∀ ・)ノ「見てって言われても俺は飛べねーから見れねーよ」
(´・ω・`)「しょうがないなぁもう。人間って不便ねぇ」
ヽ(・∀ ・)ノ「幽霊に言われたくねーよバーカ」
(´・ω・`)「幽霊じゃなくてスタンド!それに馬鹿って言った方が馬鹿なんですー!」
ヽ(・∀ ・)ノ「じゃあお前も馬鹿じゃん!バーカバーカ!」
(´・ω・`)「うるさーい!デュクシ!」
ヽ(・∀ ・)ノ「痛てっ!やったなー!?」
(´・ω・`)「悔しかったらここまでおーいでー!」
ヽ(・∀ ・)ノ「あ!待てー!」
・
・
・
- 25 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:10:57
- ξ;゚听)ξ「う…嘘…でしょ…?」
ツンの口から苦々しい声が漏れた。額には汗が浮かんでいる。
ツンだけではない。ジョルジュ達もまた驚愕のあまり、顔を強ばらせている。
ゆっくりと立ち上がるチーフ。顔は苦痛で歪んでいる。
チーフ「今のはさすがに効いたぞ…。少し危なかった。だが」
チーフはゆっくりと歩み寄ってくる。ジョルジュ達は動くことができない。
- 26 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:12:23
- そして餃子の前で立ち止まり、足を後ろに振り上げた。
餃子「びえぇぇ!」
次の瞬間、餃子は大量の血反吐を吐きながら空高く舞い上がっていた。
……そして地面に転がったときには、既に息をしていなかった。
その一瞬、天津飯には餃子の声が聞こえていた。
餃子「天さん、さようなら…。どうか死なないで…」
…と。
チーフ「もう油断はせん。全力をもって貴様等を殺す」
天「ぎょ…ぎょうざーーーー!」
天津飯は声いっぱいに叫んだ。
だがその声は、空しく辺りに響きわたるだけだった。
( ^ω^)「……!」
('A`)「…遅かったか?」
そして丁度その時、ブーンとドクオは門に到着したのだった。
- 27 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:15:13
- ・
・
・
オーガ某「よし、やっとひびが入ったぜ」
オーガ某「ぎひひ…もう少しだぜ…」
ここはプラボカの西のはずれ。
チーフの命令で二手に別れたオーガ達。
入り口は他にないかと探した彼らだったが、何せ短気なオーガである。
なかなか侵入できそうな場所が見あたらず、いらついた彼らは、ついに塀を破壊するという強行手段に出たのであった。
――もっとも、実際に入り口は正面の門以外には存在しないので、彼等の判断は間違ってはいないのだが。
そして彼らの馬鹿力に任せた攻撃により、やがて塀は音を立てて崩れ、プラボカの町はオーガ達の侵入を許してしまうのだった。
オーガ某「よっしゃあ!行くぜええええ!!!」
オーガ某「うおおおおお!!」
町に雪崩れ込むオーガ達。
食料を求め、彼らは手頃な民家を見つけては戸を破壊し、押し入った。
- 28 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:18:47
- ――そして、すぐに妙なことに気が付いた。
オーガ某「…いねえ…?」
オーガ某「こっちもだ!人っ子一人いやがらねえ」
オーガ某「おい!隠れてねえで出てこい!」
そう。どの民家にも人がいないのである。
それも、数分ほど前には普通に生活していたかのような状態で。
オーガ某「どうなってやがる…」
オーガ達は空腹と焦りによる苛立ちで唇を噛んだ。
無論、これは既に人々が避難を済ませていたからであるが、オーガ達がそれを知る由はない。
オーガ某「糞が!いったいどうなってやがる!」
オーガ某「俺ぁ朝から何も食ってねぇんだ!もう我慢できねえ!てめえを食ってやる!」
オーガ某「あぁ!?ふざけるんじゃねぇ!逆に俺がてめえを食ってやるぁ!」
そんな中、苛立ちを我慢できぬ者が現れ始め、ついに仲間内で暴動が起きようとしていた。
- 29 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:22:39
- その時。
??「おいコルァ!てめえら誰に許可取ってこの町に入りやがった!!」
オーガ某「あん?」
数百のオーガ達は一斉に声のする方を向いた。
そこにいたのは、一人の男と、その後ろに続く、20人ほどの妙な髪型をした男達だった。
オーガ達の目の色はみるみる変わった。
オーガ某「おい、見ろ!人間だ!」
オーガ某「どけ!あれは俺のもんだ!」
オーガ某「うるせぇ!早いもん勝ちだ!」
数匹のオーガ達は我先にと先頭の男に飛びかかった。
??「けっ!舐めんなよ?」
男は臆することなく、手にした筒状の武器をオーガ達に向けた。
そして妙な音が鳴り響いた次の瞬間には、男に襲いかかったオーガ達は全て地に伏していた。
オーガ某「なっ…」
??「流石です・・。TNOKサン・・(ヒクッ」
??「テメェラか・・!“オーガ”って“化け物”のはよぅ・・!?」
??「“挽き肉”(ミンチ)にしてやるぜぇ・・オゥ・・?」
オーガ某「ちっ。人間如きが粋がってんじゃねぇよ。てめぇらは家に帰ってママのおっぱいでもしゃぶってるのがお似合いだぜ?ぎひひ…」
それを聞いた瞬間、先頭の男――TNOKの顔色が変わった。
TNOK「しゃぶれだァ?コノヤロウ!てめえがしゃぶれよ!!」
- 30 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:25:02
- ・
・
・
ヤム「さて、次はどいつが天国に行くんだ?」
オーガ某「つ…つぇぇ…」
オーガ某「な…何だあいつは…?」
こちらは東方面。こちらに分かれたオーガ達もまた、同じ方法でプラボカへの侵入に成功していた。
そして、そこを駆けつけたヤム隊がそれを迎撃しているというわけである。
ヤムの強さは圧倒的だった。
華麗な剣さばきで次々とオーガ達の首をはね飛ばし、海賊達がそれに続く。
オーガ達は、チーフがいないこともあり、既に逃げ腰になっていた。
- 31 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:26:22
- ヤム「どうした?これじゃ準備運動にもならないぜ!?」
得意満面のヤム。
だが、おごり高ぶる者はその足をすくわれるとはよく言ったもの。
オーガ某「うおおあああ!!」
ヤム「ん?し…しまった…!」
特攻とばかりに突っ込んできたオーガ某。油断していたヤムはそれを食らってしまったのである。
オーガ某「ぎひひ…」
ヤム「うう…」
思わず尻餅を付くヤム。笑みを浮かべながらヤムに近づくオーガ。
しかし、その表情はすぐに崩れることになる。
オーガ某「ぐげ」
オーガの背中に、何者かの剣が深く突き刺さった。
ヤムはその隙にすぐに体を起こし、このオーガの首をはねた。
- 32 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:28:57
- 町人某「大丈夫か?」
ヤム「…お前は……」
町人某「ここは俺達の町だ。自分達の町は自分達で守る。お前達ばかりに任せられるものか」
ヤムを助けたのは、プラボカの町の住人だった。
見れば、いつの間にか海賊達に混じって町人達も闘いに参加している。
海賊(って言うかTNOK)の横暴に怯え、家に閉じこもりっきりだったあの町人達が、だ。
ヤムは思わず笑みを浮かべた。
ヤム「面白い。ようし、どちらが町を支配するにふさわしいか勝負しようじゃないか。多く倒した方の勝ちだ」
町人某「ふざけるな!俺達が負けるものか!」
二人は剣を握りしめ、オーガのいる場所へ走っていった。
・
・
・
- 33 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:30:22
- 餃子「……」
('A`)「ダメだ。もう脈が止まってる」
ドクオは餃子の腕をゆっくりと置いた。
天「ぐ…ぐ…!」
天津飯は喉から声にならない音を漏らした。
( ^ω^)「こいつが…やったのかお…?」
チーフ「フン。また雑魚が増えたか。それともお前は俺を楽しませてくれるのか?」
( ^ω^)「……」
ブーンは無言で剣を抜いた。
( ゚∀゚)「その人はなぁ、かの伝説の光の戦士様だぜ!楽しむどころか死ぬぜ、てめぇ」
チーフは目を丸くした。
チーフ「何だと…!?それにしては弱そうだが…」
( ゚∀゚)「へっ。信じるも信じないも勝手だがな」
チーフも闘いの体勢に入る。
チーフ「フン…。試してみればわかることだ!行くぞ!」
( ^ω^)「!!」
- 34 : ◆0q32MjEv.A:2007/03/20(火) 00:33:28
- 瞬間。
ブーンの懐に飛び込んだチーフのアッパーが唸りを上げる。
(;^ω^)「うっ…」
ブーンはそれを何とか見切り、上体を後方に反った。
刹那、拳が風を切りながらブーンの鼻を掠る。
ブーンはそれを気に留めず、すぐに一歩下がり、間合いを取り直した。
そしてすぐに剣を振り上げ、チーフに斬りかかった。
チーフ「むっ…」
チーフはそれを避ける。
( ^ω^)「おっ」
間髪入れず、ブーンは第二撃を放つ。
チーフ(速い…)
チーフは後方へ大きく跳び、体勢を整えた。
チーフ「…なるほど。あの雑魚どもとは一味違うようだな」
( ^ω^)「……」
チーフ「ならばもっと俺を楽しませてみろ!さあ、来い!」
( ^ω^)「おっ!」
第十二話 終
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