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名前:【簡易登場人物紹介】 :2008/05/20(火) 02:16:31.86 ID:EWAhZLvk0
セイバー:『剣士<セイバー>』のサーヴァント。真名は“ヒラガ・サイト”。あらゆる武器を使いこなす特性
『Unlimited Blade Class<ガンダールヴ>』と、宝具『知的魔術剣<デルフリンガー>』を持つ。
ξ桃゚听)ξ ルイズ:セイバーのマスター。おちこぼれ魔術士。CV釘宮。
( ・∀・) アサシン:『暗殺者<アサシン>』のサーヴァント。ナイフ使い。
( <●><●>) ワカッテマス=ベルベット アサシンのマスター。未登場。
???? アーチャー:『弓兵<アーチャー>』のサーヴァント。
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名前:やる夫がアルファベッドを武器に戦うようです :2008/05/20(火) 02:17:44.23 ID:EWAhZLvk0
____
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/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚((●)) ((●))゚o \ 本当はカーチャンに寄生してエロゲ三昧なニートライフを満喫したいんだお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
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/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚⌒ ⌒゚o \ でも今は戦時中だからエロゲの発売が延期に延期を繰り返しているんだお
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ だからVIP国軍に入って全土を平定するお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
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名前:やる夫がアルファベッドを武器に戦うようです :2008/05/20(火) 02:20:17.00 ID:EWAhZLvk0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) ……作者調子に乗りすぎだろ
| ` ⌒´ノ
. | } 常識的に考えて…
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \
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| |ヽ、二⌒)、
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名前:第4話?『Moon』 :2008/05/20(火) 02:22:16.87 ID:EWAhZLvk0
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U /
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/ ̄ ̄ ヽ,
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', / _/\/\/\/|_
\ ノ//, {0} /¨`ヽ {0} ,ミヽ
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\ / く l ヽ._.ノ ',
ゝ \ < はじまるよ! >
/ /⌒ リ `ー'′
' ⌒\ \ /
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(  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _)  ̄|/\/\/\/ ̄
` ̄ ̄`ヽ /´ ̄
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ノ −−−−
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| | ヽ__ノー─--
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,ノ 〈
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ヽ.__ \ \
ヽ._> \__)
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名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:25:26.24 ID:EWAhZLvk0
- 【第4話? : Moon】
宵闇が空を覆っている。頼りのない街灯が通りを照らしていた。
通りの酒屋も連続殺人事件の影響か、悉く早々に暖簾を下ろし、道には酔っ払いの姿すら見受けられない。
便りの無い街灯のみが通りを照らしている。そんな街を二人の少年少女が歩いていた
この国では見なれない青い服を着た少年。背中に大きな剣を背負い、カンテラを手に持っている。
その後ろに黒いマントをつけた少女が続いている。年頃は彼と同じく、15、6歳ほど。
手には小さな木の棒を持ち、所在なさげに弄んでいる。
セイバー「くぁー、眠い」
ξ桃゚听)ξ「私だって眠いわよ。使い魔のアンタが文句言わないの」
セイバー「きっと犯人だって寝てるって、こんな時間」
ξ桃゚听)ξ「あのねぇ……アンタ、昼間の話聞いてなかったの? 」
お偉いさん「最近、夜中にナイフを持った殺人鬼が出没している。警察ではどうにもできない。
ハルキゲニアの知り合いから君たちの話は聞いている。なんとかしてくれ」
ξ桃゚听)ξ「って言われたじゃない」
- 94
名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:27:37.03 ID:EWAhZLvk0
- ξ桃゚听)ξ「アンタが“基礎能力しかないサーヴァント”だから、わざわざ危険な依頼を受けて
戦闘経験を積ませてるっていうのに……」
セイバー「説明乙……っと。しかし、本当にこれ経験になるのか?」
???『まぁな』
第三者の声が二人の会話に混じる。姿は見えないが、二人はさして驚いた様子も見せない。
???『兄弟、あんたはサーヴァント『剣士<セイバー>』としての基本能力に、宝具による戦闘技術を持っている。
人間や並の死徒相手なら体と、俺に任せてればなんとかなるだろうよ。
だが兄弟。自分を殺そうと向かってくる相手と戦った経験、あるか?』
セイバー「いや。ない、けど…………」
???『互角に近い身体能力と技術を持つ相手──この場合、自分を殺しにくるサーヴァントを相手どったとき、
ただ体に任せるがまま戦うだけじゃあ、勝ち目は薄い』
- 95
名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:29:32.85 ID:EWAhZLvk0
- ξ桃゚听)ξ「何でよ? 基礎能力は他のサーヴァントより高いんでしょ?」
???『簡単だ。敵意と殺気は、心を蝕むからな』
声がするたび、少年が背負う剣の鍔がからからとゆれる。
宝具『知的魔術剣<デルフリンガー>』。知性を持つ魔剣が、見えざる声の正体だった。
剣『『剣士<セイバー>』の“体”、宝具の“技”。これに兄弟の“心”が加わらなければ、
ガンダールヴの力は十二分に発揮されねぇよ。その殺人鬼とやらに“殺されに”いって、
殺意と敵意を浴びてたら少しはマシにならぁ。人間相手ならば、万が一にも殺される事ないしな』
セイバー「なるほど……」
ξ桃゚听)ξ「しっかし、出てこないわねぇ……」
先月末から首都・倫敦で起きた深夜の連続殺人。
切り裂きジャックの再来ともいわれたこの事件。その被害は表の世界だけに留まらない。
- 96
名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:31:23.19 ID:EWAhZLvk0
- 警戒中の警官5人組が殺された時点で、警察上層部は協会──裏の世界の人間に
その討伐を依頼した。
代行者、と呼ばれる戦闘に長けた魔術士。
依頼をうけた3人の代行者見習いは下手人に遭遇し、翌日いずれも躯となって発見されている。
セイバー「今日は休みなんじゃないか?」
ξ桃゚听)ξ「うーん、そうねぇ……」
殺人鬼は倫敦に飽きたのか、しばらくした後場所を転々しながら犯行を繰り返している。
この街では一週間前、そして2日前に犯行が起きている。これまでのデータを考えると、この街での再犯は十分に考えられた。
ξ桃゚听)ξ「そうね。もう少しだけ回ってから詰め所に戻りましょうか」
セイバー「やりぃ」
そのまま何事も無く詰め所に戻る。
報告を終えて日払いの賃金を受け取り、二人は詰め所を後にした。
ξ桃゚听)ξ「んーっ。終わったとなると、途端に疲れがでてきたわねぇ」
セイバー「裏道を通っていこう。さっきの地図を見る限りこっちのほうが早い」
??「…………」
- 100 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:34:15.00 ID:EWAhZLvk0
ξ桃゚听)ξ「……あれ?」
セイバー「(学ラン?)」
宿への道中。薄暗い路地の粗末なベンチに男がひとり座っている。
剣『(うぅむ……)』
セイバー「(……この感じは……)」
日本の男子学生服を来た男は近づいた二人に気づいたのか、上を向くのをやめて二人のほうをみる。
( ・∀・)「やぁ、こんばんは」
セイバー「あ、どうも……」
ξ桃゚听)ξ「あなた、こんな時間に何してるのよ?」
( ・∀・)「ちょっと夜風に、な。それにしても嗚呼
──今宵は月が綺麗だ」
古びたビルの間から、綺麗な三日月が見えた。
ξ桃゚听)ξ「……あぁ。月光浴ってヤツね」
- 101 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:37:25.08 ID:EWAhZLvk0
ξ桃゚听)ξ「ほどほどにしたほうがいいわよ。最近物騒なんだから」
( ・∀・)「忠告ありがとう、と言いたいところだが……それは無用な心配だ。何故なら──」
静かに立ち上がり、ポケットに手をやる。
中から取り出したのは木製の柄をした、鈍く輝く古びたナイフ
セイバー「!!」
ξ桃;゚听)ξ「ッ──アンタ、まさか」
( ・∀・)「如何にも。最近町を物騒にしている“サツジンキ”とは、まさしく俺の事だ」
- 102 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:41:04.84 ID:EWAhZLvk0
ξ桃゚听)ξ「……まさか異人とはね。わざわざこんな街で殺しなんてやらなければよかったのに。
セイバー、ちゃんとやりなさいよ」
剣『おでれーた。まさか犯人がサーヴァントとは』
ξ桃゚听)ξ「へ?」
セイバー「やっぱり?」
( ・∀・)「魔術の心得なんぞ持ち合わせていないが、勘は正しかったみたいだな」
歯切れの悪い剣、やってしまったとばかりに顔をしかめるセイバー、状況を理解できない魔術士。
それに対し、うすら笑いを浮かべながらくるりと刀身を回して、日本の漢字が彫られた柄を握り締める学生服姿の男──
否、サーヴァント。
( ・∀・)「斬刑に処す。その六銭、無用と知れ」
- 103 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:42:47.96 ID:EWAhZLvk0
言うが否や、学生服の男が地を翔る。
セイバー「下がれ、ルイズ!」
一閃。
目にもとまらぬ斬撃をセイバーは下がりつつうけとめる。
足元を掬おうとする男の蹴りを後ろに避けて、逆に斬りかかるセイバー。
( ・∀・)「……さぁ、存分に楽しもう」
セイバーの連続した打ち込みを軽くいなし、男は笑う。
不意に、その姿が掻き消えた。
セイバー「?!」
剣『上だ、兄弟!』
- 105 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:44:16.03 ID:EWAhZLvk0
セイバーの腕が勝手に反応した。
まるで空間を跳躍したかのごとく、月夜を背負って男のナイフが振り落とされる。
( ・∀・)「極彩と散れ」
セイバーの剣と男のナイフ。
交差する点を軸に男はふわりと宙で周り、重力に逆らうかのように反対側の壁に着地する。
その傍には、離れて見守っていた少女──魔術士ルイズ。
セイバー「ルイズ!」
( ・∀・)「安心しろ、まずはお前が先だ。」
壁を蹴り、再び突進。何条にも見えるナイフの剣戟が次第にセイバーを追い詰めていく。
- 106 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:46:16.71 ID:EWAhZLvk0
- セイバー「くっ……」
たまらずセイバーは剣を大きく振るい、間合いを仕切りなおした。
( ・∀・)「おいおい、どうした。『暗殺者<アサシン>』に押されちゃあ『剣士<セイバー>』の名が泣くぜ」
セイバー「……」
( ・∀・)「最も、俺に『暗殺者<アサシン>』なんて格式ばった称号なんぞ似合わないがな。堕ちた退魔士。
唯のサツジンキ──“殺人貴”よ」
再び姿が消える。目の前に現れたナイフに剣が自然と反応し、打ち筋をそらす。
伸びる男──アサシンの右腕。腕はセイバーの服をつかみ、柔道の投げの要領で重心の浮いた
セイバーの体を自分ごと巻き込むように地面にたたきつけた。
セイバー「ぐえっ」
剣『兄弟!』
ξ桃;゚听)ξ「?!!」
- 107 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:48:27.36 ID:EWAhZLvk0
ξ桃#゚听)ξ「こ、こら! 何やられてるの、はやく反撃しなさいよっ」
そのまま左肩をおさえつつ、アサシンはセイバーに馬乗りになった。
セイバー「や、やめろ……」
( ・∀・)「なぁに、お互い仮初の生だ。元へと還るだけだろう」
ξ桃#゚听)ξ「あんたもいい加減にしなさいよっ! 」
( ・∀・)「五月蝿いな」
手持ちの指揮棒──魔術礼装で相手を指すルイズだが、アサシンのひとにらみで硬直してしまう。
ξ桃;゚听)ξ「ひいっ……」
( ・∀・)「では去らばだ。また地獄で会おう」
- 109 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:49:53.36 ID:EWAhZLvk0
- アサシンがナイフを振り上げられる。必死にもがくセイバー。思わずルイズが目をつぶる。
月光を浴びてきらめく刀身。
それは、狙撃の的とするのには十二分だった。
( ・∀・)「……何」
愉悦の表情を浮かべていたアサシンの顔が険しいものへとかわる。振り下ろした左手に、ナイフはなかった。
振り下ろす寸前に飛んできた“何か”によって、彼のナイフは道端へと弾かれている。
( ・∀・)「……あれは」
- 110 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:53:06.49 ID:EWAhZLvk0
セイバーをおさえつけたまま後ろを振り返る。傍に落ちているのは、魔力で作られた奇怪な矢。
路地を抜けた先、中央通りの向かい側に立つ3階立てのビル。
その屋上に、一人の男の姿があった。そして、そこから再び放たれる弓。
( ・∀・)「(……『弓兵<アーチャー>』か)」
先ほどのように武器ではなく、彼自身を狙った狙撃を回避するアサシン。
( ・∀・)「(……面白い。傑作だな)」
すでにセイバーは体勢をたてなおしていたが、最早彼の興味は遠くの男へと移っていた。
- 113 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
02:56:45.74 ID:EWAhZLvk0
- 3射目を避けるついでに自らのナイフを拾い、まっすぐ敵に向かって走ってゆく。
近づくにつれて放たれる矢の数は増えていくが関係はない。
時に避け、ナイフで弾きながら十数秒の後にはビルの下へと到達する。
むきだしの配水管を伝い、壁をかけあがる。
登った先に待っている最後の一矢を避け、ナイフで『弓兵<アーチャー>』を切り刻む──はずだった。
(`∠´)「勇猛さは買おう。だが、それだけだ」
そこにいたのは先ほどまでアサシンを狙撃していたサーヴァント──『弓兵<アーチャー>』。
だが、彼が手にしていたのは弓ではなく
────柄の長い、戦斧によく似た武具だった。
(;・∀・)「(くっ!)」
振り下ろされる戦斧。ナイフで受けるも衝撃までは抑えきれない。
アサシンはそのまま反対の通りのビルまで叩き落された。
(`∠´)「……」
- 115 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
03:01:26.16 ID:EWAhZLvk0
- 視界の端に、『剣士<セイバー>』が自らのマスターをとともに駆けていく姿が見えた。
切り札を出さずとも普通の長距離射撃で十分に狙える距離。
それを一瞥しただけであえて見逃す。
眼下では瓦礫の中から這い出てきたもうひとりのサーヴァントが自分を見上げている。
その口端が僅かに吊り上るのを確認すると、そのまま背をむける。逃げるつもりは毛頭ない。
十数歩ほど歩を進め、振り向いたところで示し合わせたかのように男が現れる。
流石は人間を越えた存在。服こそ汚れているが、目だった外傷は見受けられなかった。
( ・∀・)「よくも邪魔をしてくれたな────とでも言うと思ったかい」
(`∠´)「…………」
( ・∀・)「あの時、俺はあいつを殺していた。事実はともかく、俺の中ではすでにあれは終わった事だった」
- 117 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
03:06:32.28 ID:EWAhZLvk0
- ( ・∀・)これでもう一度セイバーを殺す事ができる。むしろ、礼を言いたいくらいだ」
(`∠´)「それはよかった」
目の前のサーヴァント──アサシンを慎重に観察する。
軽薄な口調とは裏腹にその眼差しは研ぎ澄まされ、殺気を隠そうともしていない。
とりあえず相手の宝具のことは、思考から除外することにする。
先ほどのセイバーとの戦闘を鑑みても、男の武器は手元の短刀だけだろう。
あの手数の多さは、それだけで十分警戒に値した。
( ・∀・)「お礼ついでにちょっと殺されてくれよ」
(`∠´)「やれるものなら構わない。やれるものならな」
( ・∀・)「言われずとも」
手元のPに意志を伝える。直後、アサシンの姿がかき消える。
遠目ではまるで瞬間移動のようにみえていたが、こうして直接対峙すればその動きは十分目で捕らえられた。
- 118 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
03:09:41.40 ID:EWAhZLvk0
- 右前方からの斬撃をしっかり受け止める。
武器の変化に驚いた表情をみせるアサシン。
一瞬硬直した相手に向かって踏み込み、鋭くSを振るう。
( ・∀・)(いつ持ち替えた……いや。そもそもこいつ……)
(`∠´)「魔術の心得などない。聖杯にもさして興味はないが……」
(`∠´)「殺人犯を黙って見逃すほど俺は無関心な人間じゃない」
( ・∀・)「仕方ないだろう。俺は生きるために殺すしかない男だ」
四合、五合と打ち合いながら言葉を交わす。
(`∠´)「私欲も大義もなく、か。それはもはや英雄やサーヴァント以前に、人間の生き方ではない」
( ・∀・)「結構。然らば俺は殺人鬼として、存分に殺しあおう」
- 119 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
03:13:48.30 ID:EWAhZLvk0
- 再び目の前からアサシンが姿を消す。動きから察するに、おそらく一直線に向かってきている。
細かな防御に長け、手数は増える反面、手持ちの中でも1,2を争う低刀身のS。
それを変化させながらアサシンの軌道上に突き出す。
『24の武具<アルファベット>』は一瞬の後に形状を変える宝具である。
英霊化・宝具化によって、アルファベットの差による性能差は基本的に
生前の、本来のものと違って、さほど顕著ではない。極端な話、気合(魔力)をこめれば
最下級のAですら、自らが操る中で最強のVと打ち合うことも可能だろう。
だが、やはり手になじんだモノは振りやすい。
ショテルのように湾曲した刀身が、中ほどで鋭く折れ曲がり、より凶悪な形へ変化する。
間合いは実に倍近くまで広がった。
- 120 名前:第4話?
◆YhrftnhMQI :2008/05/20(火)
03:15:16.49 ID:EWAhZLvk0
- (;・∀・) (ッ! やはり……形状変化ッ)
アサシンがあわてて横に飛ぶが、もはや手遅れだった。
大国を築きあげた希代の英雄が振るったアルファベットの刀身は
今度こそ敵の腕を深く切り裂いた。
第4話? 終わり
〜to be continued?
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