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名前:第34話『置いてけぼり:2010/10/24(日) 02:07:29.91 ID:63t1wahv0
- 「チート能力」の投下中を避けたらこの結果だよ!!
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( ^ω^)「クーはどうなるのかお?」
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「聖杯戦争に勝ち残った魔術士とサーヴァントは聖杯を使って何でもきるようになるお。
でも、聖杯戦争に勝利するためには一人を残して、全部のサーヴァントがやられないといけないんじゃないかお?」
阿部「……そうだな」
( ^ω^)「確かに今、『騎兵<ライダー>』のクーはいないけど、決してやられたわけじゃないお。
ブーンの令呪だって残ってるし、前みんなが言ってたようにブーン達はまだまだ戦えるお。
仮にドクオ(『狂戦士<バーサーカー>』か阿部さん(『剣士<セイバー>』)が倒れたところで
聖杯の力を使うことはできないんじゃないのかお?」
阿部「……」
从 ゚∀从「そこに気づくとは…やはり天才か」
ξ゚ー゚)ξ「……ブーン」
ブーンの両肩に手をあて、いつになくやさしい声でツンは言い放った。
ξ゚听)ξ「諦めなさい」
( ^ω^)「」
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名前:第34話『置いてけぼり:2010/10/24(日) 02:09:33.55 ID:63t1wahv0
ξ゚听)ξ「とりあえず私たちはさっき言ったように動くわ。次にこの屋敷に戻ったときにはドクオか阿部か、
どちらかのサーヴァントは消滅している。あとはあんたが“クー”を諦めてくれればアヤカは助かるわ」
从 ゚∀从「……諦める、って。ブーンにまさか死ねとでも言うんかい?!」
ξ゚听)ξ「馬鹿。そんなことしなくてもショボンに頼めば大丈夫よ。
あいつなら聖杯戦争の管理人の権限で、マスターの同意のもとに令呪を剥奪し、リタイアさせることができるわ」
从 ゚∀从「なるほど」
ξ゚听)ξ「あんた……元参加者なのに何も知らないのね」
( ^ω^)「……」
ξ゚听)ξ「ブーン、あんたがここまで戦い抜いた根性は認める。気持ちもわからなくはないわ。
だけどキャスターのとき以上に今回は本当に切羽詰っている。悪いけどもうあんたと、騎兵<ライダー>』を待っている余裕はないわ」
( ^ω^)「……ブーンは……」
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名前:第34話『置いてけぼり:2010/10/24(日) 02:12:44.59 ID:63t1wahv0
ξ゚听)ξ「時間がないから行くわ。次戻ってきたときにあんたの右手に令呪があったら、力づくでもリタイアさせるわ。
それが嫌なら自分からリタイアするか────」
ξ゚听)ξ「『騎兵<ライダー>』を連れて追いかけてきなさい」
立ち上がると無言のうちに外へと出て行く。
阿部「……それじゃあ俺も出るとするか」
从 ゚∀从「こういうのも変な話だが、言っとくか。じゃあな」
阿部「あぁ、縁があればまた会おう。お前もだ、内藤ホライゾン。
もっとも、お前とはもう一度会うことになりそうだがな……お嬢ちゃんを頼むぞ」
阿部も部屋を後にし、部屋にはブーンとハインリッヒだけが残された。
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名前:第34話『置いてけぼり:2010/10/24(日) 02:15:23.01 ID:63t1wahv0
- ( ^ω^)「……」
从 ゚∀从「……気晴らしに対戦でもするか? うちのエンブオーが火を噴くぜ」
( ^ω^)「ちょっとひとりにしてほしいお」
立ち上がってふらふらと外へ出て行くブーンを、ハインは追わなかった。
从 ゚∀从「(……まぁ、しばらくはゆっくり考えさせてやるか。流石にすぐは動かんやろ…お)」
从 ゚∀从「色違いのタブンネ来たwww」
トップクラスのサーヴァントと魔術士が示し合わせて解決へのシナリオを組んでいるのだ。
約束された勝利へと向う展望について、計画の中枢にいない彼女は流されるまま、悩む必要はない
決断の必要も、失うものも、何もない部外者ならば────
【第34話・終了】
→第35話へ続く
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