24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/19(火) 01:07:06.95 ID:96qoxY+D0

ξ゚听)ξ「みんな……いくわよ!」

一同「おう!」

…………
……



(兵’e’)「うわぁ〜」
(兵’e’)「うわぁ〜」
(兵’e’)「うわぁ〜」
(兵’e’)「うわぁ〜」


ビ−ワン <……オンッ?!



29 名前:疾走! 『一線突破<ブレイクスルー>』 :2008/08/19(火) 01:09:56.50 ID:96qoxY+D0

川 ゚ -゚)「……止まれ、ビーワン!」


 門を派手に吹き飛ばして城内に侵入。迫りくる衛兵をなぎ倒して城内を突き進んでいたクーがふいに左手の手綱を引き、
ビーワンの動きを止める。慣性にしたがってブーンの顔が背中に当たるのも気にせずに
『地突撃槍<ランス>』を振るって飛来した何かをはじきとばす、


(;^ω^)「むおっ!」

川 ゚ -゚)「今のは……」


???「ククク、流石は元・シィナ様の親衛隊長よ。この程度では首は獲れぬか」

???「城外のデカブツをやり過ごし、シィナ様の神殿前、このフロアまでたどり着いた力は認めよう

???「だが、それまでだ。」



30 名前:疾走! 『一線突破<ブレイクスルー>』 :2008/08/19(火) 01:19:47.68 ID:96qoxY+D0
???「……久しいな、クー=ウィン=ドーベル」


 二本の剣を手にした壮年の男が一歩前へ出る。白いものの混じり始めた、巻き毛が揺れる。
レイピアとダガーの二刀、ドヴァの文様があしらわれた軽鎧。
クーと同じ装備の男は、剣をさげたまま、重々しくクーに語りかける。


川 ゚ -゚)「貴方は……」

( ^ω^)「知り合いかお?」

川 ゚ -゚)「……私が就任前の先代皇族親衛隊隊長、『無双風韻』──」







ξ ナ匚゙)ξ

川 ゚ -゚)「ナギ=バルバロッサ=ローマイヤー……



川 ゚ -゚)「……………その他6人」

「「「「「っておい!」」」」」
32 名前:疾走! 『一線突破<ブレイクスルー>』 :2008/08/19(火) 01:22:09.31 ID:96qoxY+D0

(メφロφ)ン「ドヴァ拳闘ドームオーナー、『絶対君主』・サー=ヒューガル=マスクメロン!」

(蛇゚A゚)「秘密警察裏機動部司令『背徳族長』サーペント=ソポポソォン!」

アップ∀゜ル「防人の樹海(モリ)魔力統治藩『シークエンス』、ルヴェルド=アップル!」

オ*゚ー゚ム「司法の塔最高責任者、『Border of DVA』ヤマライス=オムザナドゥ!」

( 芸 )「魔科学研究所名誉所長『ロマンチック大統領』ブーンゲイ=ロングゲート!」

黒゚=о=゚)「ドヴァ国教会聖歌隊コンサートマスター、『奇跡の調べ』・セードルフ=B=キャット!」




( ^ω^)「……なんだか(ひとつをのぞいて)仰々しい通り名ばかりだお」

川 ゚ -゚)「ドヴァの『九傑』だ。キャスターめ、自分と縁のある猛者をこの神殿に呼びつけたか……」

34 名前:疾走! 『一線突破<ブレイクスルー>』 :2008/08/19(火) 01:27:47.04 ID:96qoxY+D0

オ*゚ー゚ム「クー=ウィン=ドーベル、シィナ様に仇なす不届き者め。裁きをくれてやる」

川 ゚ -゚)「……否定はしない。死んでなお召還に応じる貴公らと比べれば、私なぞ裏切り者でしかないだろう」

アップ∀゜ル「ふん、わかっているなら話が早い」

(蛇゚A゚)「では、これから何が起こるかもわかっているよな」

黒゚=о=゚)「言っておくが、我らはシィナ様にひとりづず召喚され、特製の体と魔力を与えられている。
   これまでの雑兵と一緒にしてもらっては困るぞ」

(メφロφ)ン「“さーばんと”か何か知らないが『九傑』7人を相手にどこまで持つかな」

( 芸 )「(やべぇ、全部セリフ言われたww)」

川 ゚ -゚)「…………」


 クーが無言で手綱を握りなおす。

36 名前:疾走! 『一線突破<ブレイクスルー>』 :2008/08/19(火) 01:30:23.32 ID:96qoxY+D0

ξ ナ匚゙)ξ「……クーよ。主は……」

川 ゚ -゚)「……先輩、貴方の後輩で、シィナ=リンゴール=ドヴァに仕える“クー=ウィン=ドーベル”は死にました。
   今の私は『魔術士<キャスター>』しぃを討ちにきたサーヴァント、ライダー・クーです」

ξ ナ匚゙)ξ「……ならば見せてみよ、主の信念を!!」


 その言葉を合図に7人が一斉に動く。
七人七様の攻撃は、一切の無駄なしにクー、ビーワン、そしてブーンを襲う。


川 ゚ -゚)「……」

川 ゚ -゚)「『一線突破<ブレイクスルー>』」


 一瞬だけ、ブーンの体に慣性が働く。思わず閉じたブーンが目を開いた時に見たのは
軽く抉られた地面と、目指すべき扉。そして今まさに消滅していく敵の背中だった。

38 名前:疾走! 『一線突破<ブレイクスルー>』 :2008/08/19(火) 01:32:38.53 ID:96qoxY+D0

( ^ω^)「……もう倒したのかお?」

川 ゚ -゚)「あぁ。聖杯で呼び出された“サーヴァント”が、サーヴァントの“使い魔”に負けるわけにはいかないさ。
   それよりブーン。加減したとはいえ無断で宝具を使ってすまない」

( ^ω^)「大丈夫だお。まだまだ全然魔力もあるお」

川 ゚ -゚)「ふふ、最初に会った時とは大違いだな」

( ^ω^)「毎日がんばった成果だお」

川 ゚ -゚)「……では、私もそれに答えなくてはな。
   行こう、この先にキャスターがいるはずだ」



 すでに完全消滅した7人の元・同胞を一瞥して、クーはひときわ頑丈な防御陣の張られた正面の扉に向きなおった。



39 名前:疾走! 『一線突破<ブレイクスルー>』 :2008/08/19(火) 01:34:03.61 ID:96qoxY+D0

川 ゚ -゚)「行くぞ!」

 ビーワンに乗ったまま突進し、『突撃槍<ランス>』の一撃で扉をぶち抜く。



 二人を出迎えたのは、常闇。光を放つのは地面に描かれた巨大な魔方陣。
その中央に立つは『魔術士<キャスター>』のサーヴァント・シィナ=リンゴール=ドヴァ。


(*゚―゚)「……消えなさい、『騎兵<ライダー>』」

川 ゚ -゚)「その言葉、そっくり返すぞ『魔術士<キャスター>』!」


 シィナ城最深部──魔術神殿『プリンセスブレイブ』
己の目的を阻む障害めがけて。両雄は三度激突した──



【第28話・終了】
                 →第29話へ続く

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