3 名前:主に『Fate』を知らない人のための用語解説 :2008/06/24(火) 00:48:33.63 ID:MqxHsUaa0

魔術士:魔術を操る人間。基本的に祖先に魔術士がいないと魔術士になることはできない。“魔法使い”ではないので注意が必要。
魔法使い:現代の技術で不可能な事(例:時間跳躍)を魔術で実現できる魔術士のこと。
聖杯:あらゆる願いを叶えるといわれている、伝説の魔術道具。早い話がドラゴンボール。
   現在は“長門由希”の姿をとり、現界している。
聖杯戦争:7人の魔術士(マスター)が聖杯をめぐり、サーヴァントとともに繰り広げる殺し合い。早い話がバトロワ。
マスター:サーヴァントを召還した魔術士。マスターでないと、聖杯を使役することはできない。
管理人:聖杯を管理し、勝ち残ったマスターに与える事が仕事。管理人は聖杯を使用できない。
サーヴァント:全ての時間軸・全ての世界から“英雄”と呼ばれる存在を聖杯の力を用い、基本無作為に現世に召還したもの。
     サーヴァントを呼び出したマスターと主従関係を持つ。正体を敵に知られぬよう、基本的に彼らは兵種で呼ばれる。
『剣士<セイバー>』:剣士の英雄。本編では「セイバー=阿部孝和」
『槍兵<ランサー>』:槍使いの英雄。本編では「ランサー=フェイト=テスタロッサ」(敗北済)
『弓兵<アーチャー>』:弓兵の英雄。本編では「アーチャー=エルヴィン=ケーニヒ」(敗北済)
『騎兵<ライダー>』:騎兵の英雄。本編では「ライダー=川 ゚ -゚)=クー」
『魔術士<キャスター>』:魔術士の英雄。本編では「キャスター=(*゚ー゚)=シィナ」
『暗殺者<アサシン>』:暗殺者の英雄。本編では「アサシン=(,,゚Д゚)=弁慶」(敗北済)
『狂戦士<バーサーカー>』:狂戦士の英雄。本編では「バーサーカー=(‘A`)=ドクオ」
令呪:サーヴァントと契約した魔術士がもつ、サーヴァントに対する強制命令権。最大3回まで行使が可能。
     サーヴァントの嫌がる命令を通したりできる。最大回数使い切ると、マスターとしての資格を失う。
宝具:サーヴァントがそれぞれ持っている切り札。壮絶な威力を持つものも多いが、魔力を膨大に消費する。
固有結界:基本的に魔術士のみしか使えない、魔術のひとつの到達点。自分のおもいままになる空間を形成する。


原作:TYPE-MOON制作のエロゲー『Fate/stay night』のこと。当ブーン小説の基本設定、主な話の展開は
   このゲームおよび同名のアニメから拝借されているものが多い。
『新わたなべ☆ちゃんねる』:本編終了後のおまけ。WATANABEさんとヒッキーが作中の自称を解説したり、
          読者からの質問に全レスしたりする。たまに作者や他作品のキャラも登場する。


4 名前:現状確認 :2008/06/24(火) 00:50:25.85 ID:MqxHsUaa0
( ^ω^) ブーン:亡き母に似た『騎兵<ライダー>』クーとともに聖杯戦争に参加している見習い魔術士
川 ゚ -゚) クー:宝具『突撃槍<ランス>』をもち、巨大な“イヌ”を駆るサーヴァント。生前はキャスターに仕えていた騎士だった。

ξ゚听)ξ ツン:ブーンの従姉妹で、一流魔術士女子高生。サーヴァントは『凶戦士<バーサーカー>』ドクオ。
('A`) ドクオ:なぜかクーを慕う臆病なサーヴァント。玉砕覚悟で阿部さんと戦うも……

从'ー'从 アヤカスフィール:ロリロリ魔術士。ブーンの担任で、彼に惚れた。ツンとは腐れ縁。サーヴァントは『剣士<セイバー>』阿部孝和。
阿部さん:『くそみそテクニック』からの出演。肉弾戦を得意とする優勝候補。男には滅法強い。
('、`*川 伊藤ペニサス:アヤカスフィールに仕えるメイド。階級は『白銀家政婦<シルバーメイド>』
从 ゚∀从 ハインリッヒ:『暗殺者<アサシン>』の元マスター。

(*゚ー゚) しぃ:マスターのいない『魔術士<キャスター>』。惚れていたアサシンの死によって暴走。
   街の住民を犠牲にして魔力を蓄え、潜伏しながら部下を送りつけている。

(´・ω・`) ショボン=ノウレッジ:バーボンハウスを営む聖杯戦争の管理人。ブーンの後見人でもある。
   体は人間だが、その体に宿る魂は英霊『タフガイ=ガンファイター』のものだった。
(=゚ω゚)ノ 羅雲いよぅ:ブーンのクラスメイトで、ラウン寺の倅。一般人。デュエリスト
lw´‐ _‐ノv 長門由希 :対魔術願望増幅用ヒューマノイドインターフェース、“聖杯”。
ξ*’ワ’)ζ 高槻やよい:ブーン達の前担任。元『アイドルマスター』。本編には登場しないが、BADENDになると登場する。

【今北三行】
キャスター・しぃ、一般人を巻き添えに暴走開始
ショボンと長門の仲裁により、ブーン組とツン、アヤカスフィール組が対キャスター同盟
ショボン、実はサーヴァントだった。

6 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 00:52:11.87 ID:MqxHsUaa0

 ブルァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ


( ゜ω゜)「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

川;゚ -゚)「ブーン、耳を塞ぐんだ!」

阿部さん「(俺は『剣士<セイバー>』としての抗魔力があるからいいが、これは……)」

从’―’从「うっ……相殺っ!」

('、`*川「……皆様、どうかなされたのですか?」

从 ゚∀从「(別に何も変な気配は感じへんけど……)」

lw´‐ _‐ノv「……五月蝿い。」


8 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 00:55:09.30 ID:MqxHsUaa0

ξ;゚听)ξ「くっ……ショボン、わかる?」


(´・ω・`)「肉眼では無理だが、波動は捕らえた」


 いつのまにか窓元にいたショボンが一同を向く。


ξ゚听)ξ「アヤカ、早くなんとかしなさいよ!」

从'ー'从「わかってるよぉ………」


 ぷつぷつとアヤカが呪文を唱える。屋敷の魔力が彼女の言葉に応え、張られた結界が変質する。
苦悶の表情を浮かべていたブーンが両耳にあてた手をほどなく両手をおろした。



9 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 00:57:09.50 ID:MqxHsUaa0

(;^ω^)「はぁはぁ……すごい音だったお」

从 ゚∀从「えと、何が起きたんや?」

lw´‐ _‐ノv「……超音波。おそらく、キャスターの仕業」

('`*川「超音波……人間が聞き取れないっていわれる音のことですか?」

ξ゚听)ξ「そうね。ただ、今回のものは普通じゃない。おそらく、魔力の音ね」

( ^ω^)「そんなのがあるのかお?」

ξ゚听)ξ「ええ。ある程度の魔力を持った人間・サーヴァントなんかにしか聞こえない音よ。
   ペニサスやハインみたいに一般人程度の魔力持ちならいいけど、わたしたちはもろアウトね」

川 ゚ -゚)「我々サーヴァントでも耳障りに聞こえたんだ。抗魔力の弱い魔術師が長時間浴びればひとたまりもないな」



10 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 00:57:59.16 ID:MqxHsUaa0

('`*川「はぁ……では、今もみなさんはその超音波を浴び続けているのですか」

从'ー'从「大丈夫。今は屋敷の結界をかえて音をずらしてるから、さっきまでとはかわってないよ」

( ^ω^)「助かるお」

从'ー'从「えへへ、どういたしまして。それで……管理人さん」

(´・ω・`)「あぁ。敵の事だな。ここ数日の調査結果も踏まえて説明しよう。
   とりあえず一度、席についてくれ」



11 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 00:59:42.77 ID:MqxHsUaa0

(´・ω・`)「さて。敵の姿をしっかりと確認したわけじゃないんだが……」


 ペニサスが持ってきたホワイトボードに町の簡略図を書き込みながら、ショボンが話し始める。


(´・ω・`)「ここがこの屋敷、ここがボクのバーボンハウス。カゴ町とツジ町があって、アーチャーが根城にしていた廃ビル郡。
   間にかかるのがナルミ大橋。新都の近くにVIP学園、、ここがブーン達の家で、ここがラウン山だ」

ξ゚听)ξ「そうね」

阿部さん「(そういえば、ツジ町のハッテン場に最近顔を出してないな……)」

(´・ω・`)「外の町はとりあえず外すとして……ここ数日の調査で判明した、魔力のつきたポイントはだいたいこのあたりだ」



 下流のトンレリ橋やラウン寺を青のペンで囲ってゆくショボン。



12 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 01:03:23.27 ID:MqxHsUaa0

川 ゚ -゚)「……元々の居留地だからか、ラウン寺方面が重点的に狙われているな」

(´・ω・`)「結界探査に動ける人数は、ラウン寺方面のほうが少ないからね……で、だ」



(´・ω・`)「魔力を感じたのは、おそらく──ここだ」


 青の輪に地図の右上、青丸が重なる地域。
その中でまだ真っ白なラウン山の横を、ショボンは赤で塗りつぶした。

从'ー'从「……ここからは正反対だねぇ」

(´・ω・`)「ラウン寺からはかなり近いが……正直ノーマークだった。」

ξ゚听)ξ「魔力濃度も低いし、魔力を奪う人も多くないからね……盲点だったわ」

阿部「逆に今回はそれがあだになったということか……」

从 ゚∀从「よくわからん……簡単に説明してくれ」

( ^ω^)「難しい事はさておき、ここから1時間くらいの場所にあるラウン寺の横にキャスターがいるって事かお?」

(´・ω・`)「そうだ」


15 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 01:06:10.22 ID:MqxHsUaa0
(´・ω・`)「これまで徹底的にその姿を隠していたキャスターがこんなことをした理由はわからないが……
   少なくとも、このポイントにいけば何らかの手がかりはつかめるだろう」

ξ゚听)ξ「決まりね、乗り込むわよ」

川 ゚ -゚)「……ひとつ、いいか?」

ξ゚听)ξ「何?」

川 ゚ -゚)「さっきの超音波だが、あれはおそらく──」




川 ゚ -゚)「魔法兵器“ガットゥーゾ”の仕業だ」





从 ゚∀从「……ACミラン?」

Lw´‐ _‐ノv「それは違う。フットボールはこの際、関係ない」


18 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 01:07:55.30 ID:MqxHsUaa0

川 ゚ ?゚)「ガットゥーゾは、ドヴァが健在の際に魔科学研究所がつくりあげた、魔法兵器だ。
   ラクエンの侵略の時はまだ試作段階ということもあって戦場にはでなかったが……
   あれが量産されていれば数の差など、あっという間にひっくりかえっただろう」

从 ゚∀从「(なんや、ピグザムみたいなモンやなぁ……)」

从'ー'从「じゃあ、今の超音波はその、ガットゥーゾの仕業っていいたいの?」

川 ゚ -゚)「私は機械や魔術には疎く、設計にもかかわっていないが、かつて……シィナから聞いたことがある。
   人間の脳に音をぶつけ、無力化する装備を考案中だと……」

(´・ω・`)「ふむ……ほぼ確定か」

川 ゚ -゚)「詳しい武装は私も知らない。が、サーヴァントとなった今なら遅れをとるつもり
は毛頭ない。
   ただ、シィナも昔のままのガットゥーゾを呼び出すわけはないだろう……」

ξ゚听)ξ「油断は禁物ね。この距離であれだけの音波を飛ばしてくる、ってことは
   他にも何か持ってるのかもしれない。キャスターと同時に相手するのは厳しいかも」

20 名前:第27話「風雲! シィナ城」 :2008/06/24(火) 01:11:08.07 ID:MqxHsUaa0

( ^ω^)「各個撃破かお?」

阿部「片方に集中してる間に後ろからやられる、というのは避けたいものだな……」

从'ー'从「どうしよっか?」

ξ゚听)ξ「そうね……」



  
@ 二手に分かれてシィナ・ガットゥーゾと対決
  
A 援軍を待つ
  B 全軍突撃し、各個撃破(→ルート分岐ポイント。)




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