4 :全体的なあらすじ:2008/06/03(火) 00:25:39.29 ID:0PufNeCt0

 聖杯。それは手に入れた者のどんな願いをもかなえるといわれる伝説の魔術道具。これを求めて7人の魔術士がそれぞれ
7人のサーヴァントを従えて命をかけて戦い抜く、通称“聖杯戦争”がVIP市で行われようとしていた。

 そんなある晩、魔術士見習いの中学生ブーンは自宅の庭で死んだ母親によく似た女性に命を救われる。
彼女はライダー。聖杯戦争で召還されるサーヴァントのひとりで、なぜかブーンに召還されたのだという。


 魔術の師匠である従姉妹のツンや聖杯戦争の管理人ショボンの説明を受け、ブーンは決意する。
 自らの母親と同じ名と容姿を持つ『騎兵<ライダー>』、クーとともに聖杯を手に入れ、母親をよみがえらせることを……
6 :主に『Fate』を知らない人のための用語解説:2008/06/03(火) 00:29:42.32 ID:0PufNeCt0
魔術士:魔術を操る人間。基本的に祖先に魔術士がいないと魔術士になることはできない。“魔法使い”ではないので注意が必要。
魔法使い:現代の技術で不可能な事(例:時間跳躍)を魔術で実現できる魔術士のこと。
聖杯:あらゆる願いを叶えるといわれている、伝説の魔術道具。早い話がドラゴンボール。
   現在は“長門由希”の姿をとり、現界している。
聖杯戦争:7人の魔術士(マスター)が聖杯をめぐり、サーヴァントとともに繰り広げる殺し合い。早い話がバトロワ。
マスター:サーヴァントを召還した魔術士。マスターでないと、聖杯を使役することはできない。
管理人:聖杯を管理し、勝ち残ったマスターに与える事が仕事。管理人は聖杯を使用できない。
サーヴァント:全ての時間軸・全ての世界から“英雄”と呼ばれる存在を聖杯の力を用い、基本無作為に現世に召還したもの。
     サーヴァントを呼び出したマスターと主従関係を持つ。正体を敵に知られぬよう、基本的に彼らは兵種で呼ばれる。
『剣士<セイバー>』:剣士の英雄。本編では「セイバー=阿部孝和」
『槍兵<ランサー>』:槍使いの英雄。本編では「ランサー=フェイト=テスタロッサ」(敗北済)
『弓兵<アーチャー>』:弓兵の英雄。本編では「アーチャー=エルヴィン=ケーニヒ」(敗北済)
『騎兵<ライダー>』:騎兵の英雄。本編では「ライダー=川 ゚ -゚)=クー」
『魔術士<キャスター>』:魔術士の英雄。本編では「キャスター=(*゚ー゚)=シィナ」
『暗殺者<アサシン>』:暗殺者の英雄。本編では「アサシン=(,,゚Д゚)=弁慶」(敗北済)
『狂戦士<バーサーカー>』:狂戦士の英雄。本編では「バーサーカー=(‘A`)=ドクオ」
令呪:サーヴァントと契約した魔術士がもつ、サーヴァントに対する強制命令権。最大3回まで行使が可能。
     サーヴァントの嫌がる命令を通したりできる。最大回数使い切ると、マスターとしての資格を失う。
宝具:サーヴァントがそれぞれ持っている切り札。壮絶な威力を持つものも多いが、魔力を膨大に消費する。
固有結界:基本的に魔術士のみしか使えない、魔術のひとつの到達点。自分のおもいままになる空間を形成する。


原作:TYPE-MOON制作のエロゲー『Fate/stay night』のこと。当ブーン小説の基本設定、主な話の展開は
   このゲームおよび同名のアニメから拝借されているものが多い。
『真わたなべ☆ちゃんねる』:本編終了後のおまけ。WATANABEさんとヒッキーが作中の自称を解説したり、
          読者からの質問に全レスしたりする。たまに作者や他作品のキャラも登場する。

13 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 00:34:11.03 ID:0PufNeCt0
ξ;゚听)ξ「すごい……」


 戦いは一瞬だった。

 人間離れしたスピードで迫る鎧男・シブタク。大上段の構えから振り下ろそうとしたまさにその瞬間、
ショボンは一瞬のうちに三歩の距離をつめ、敵の間合いをつぶす。
そのまま流れるような左手で相手の手首を押さえると、ショボンは空いた手で鎧胴に叩き込む。

まるで鉄と鉄とがぶつかりあったような鈍い金属音がひびき、鎧は地面へと崩れおちた。
継ぎ目から流れる赤い血液。隣家の庭へ飛ぶ儀礼剣。うめき声がして、それきり鎧は微動だにしなくなった。


(´・ω・`)「……牽制のつもりかしらんが、ずいぶんとまぁお粗末だな」


 手袋をはずし、ほんのりと赤くなった拳に息をふきかけるショボン。同時にツンを囲っていた結界が解除される。


(´・ω・`)「ざっとこんなもんだよ」

16 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 00:39:00.95 ID:0PufNeCt0

ξ゚听)ξ「……あんた、格闘技できたのね」

(´・ω・`)「魔術士がインファイトしちゃいけない、って法律はないだろう。
   それを言い出すとツン、君こそ学校で格闘術を習っていたじゃないか」

ξ;゚听)ξ「(…・・・よく言うわ)」


 先ほどの攻防で見せたショボンの動きは確かに人間離れしているものの、ツンもあの程度の動きはできる。
魔術で体内機関を強化し、隠し持ったライトセイバーを使えばシブタクを倒すことも十分に可能だった。

 だが。
武器も持たず、体外体内強化の魔術も使わず、“完全に生身のまま”今の戦闘を切り抜けられるか、と聞かれると
その答えはとたんにNOに変わる。今のそれは、完全に人間の肉体のポテンシャルを超えていた。

(´・ω・`)「どうしたんだい?」

ξ゚听)ξ「あ……なんでもないわ。それより、今のヤツ……」

18 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 00:43:33.27 ID:0PufNeCt0
(´・ω・`)「あぁ。確かに今の男は僕達を襲ってきたけれど……何だったんだろうね」

ξ゚听)ξ「あたし達に向けられた刺客なのか、このあたりにある“何か”を守っているのか」

(´・ω・`)「あるいは、キャスターがただ召還したものを街中に放り出しただけなのか……」

ξ゚听)ξ「2番目であることを願いたい、けど……それにしちゃあ今のは弱すぎたわね」

(´・ω・`)「全くだ……」

ξ゚听)ξ「…………あーもしもし、アヤカ? え、何? お弁当おいしい? それはいいから。
   今カゴ町なんだけど……」


 包帯をした腕で器用に携帯電話を触り、アヤカスフィールに連絡をいれる。
 ショボンは先程倒した相手を調べようとしたが、道に落ちた鎧はすでに跡形も無く塵と化している。
そこからキャスターの痕跡を探し出すのは不可能に近かった。

22 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 00:49:17.78 ID:0PufNeCt0

ξ////)ξ「……なんだからねっ、もう知らないっ」


 最初は普通に話していたのだが、少し怒ったように声を荒げ、ツンは通話を切った。


(´・ω・`)「ツンデレ乙、っと。」

ξ#゚听)ξ「何か言った?」

(´・ω・`)「何でもないさ。それじゃあ行くとしようか」

ξ゚听)ξ「そうね」


 現場に背を向け、二人は再び歩き始める。

 ツンが見逃したのはショボンの動きに気をとられたからだろうか。
ショボンが見逃したのは、魔術礼装に対する知識不足故だろうか。




 二人がその場を離れた後、庭へと落ちた儀礼剣は自然と浮かび上がり、
まるで二人を追跡するかのようにふよふよと空中を漂っていった。
24 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 00:51:00.83 ID:0PufNeCt0


 現場に背を向け、二人は再び歩き始める。 
T字路を右へ、『バーボンハウス』の方向へと曲がる。

 変わらず静かな道の中央に、フードをかぶったシィナ────キャスターが立っていた



…………
……




从'ー'从「……そっかー。変な敵ねぇ……」


25 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 00:55:30.98 ID:0PufNeCt0

『そっちはサーヴァント二人いるから問題ないと思うけど、注意しなさいよ』

从'ー'从「うん、気をつけるよぉ。心配してくれてありがとー」

『べっ、別にあんたが心配で忠告したんじゃないんだからね。ブーンのためなんだから!』

从'ー'从「ツンデレ乙、っと」


ピッ


( ^ω^)「どうかしたんですかお?」

从'ー'从「ん、別に。なんかツンちゃんと管理人さんが変な敵と遭遇したんだって」

(;^ω^)「ほ、本当かお?! それは心配だお……」

27 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:00:27.79 ID:0PufNeCt0
从'ー'从「問題ないって。管理人さんが一瞬で倒したってさ……あ、ブーン君。そのたこさんウインナー
   わたしのブロッコリーと交換してよぉ。わたしのお弁当、たこさんウインナーないよぉ」

( ^ω^)「それはワタナベ先生が先に食べちゃったからで……」

从'ー'从「…・・・ダメ?」

(;^ω^)「…………はい、どうぞだお」

从'ー'从「わーっ、ありがとぉ! お礼にブロッコリーあーげるっ」

(;^ω^)「遠慮しておきますお」


 流石に教室や食堂で聖杯戦争の話はできない。
太陽が照っていても肌寒い屋上で、二人はペニサス特製メイド弁当をなかよくつついていた。


从'ー'从「ふー、ご馳走様。なんかのどがかわいちゃった。お茶いれるよ。ブーン君もいるよね?」

( ^ω^)「おねがいしますお」

30 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:07:57.64 ID:0PufNeCt0
 鞄から魔法瓶と二人分のカップを取り出し、烏龍茶を注いでいく。


从'ー'从「……あ」

( ^ω^)「お?」


 ふと、アヤカスフィールの手が止まった。
同時に、クーと阿部孝和が実体化して現れる。


( ^ω^)「どうかしたのかお?」


川 ゚ -゚)「殺意がこっちに向かっている。狙われているな」

(;^ω^)「!! まさか……」


从'ー'从「ツンちゃんが言ったような、キャスターの手下かなぁ? とりあえず倒しちゃおう。セイバー」

33 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:11:21.79 ID:0PufNeCt0
阿部さん「よしきた」


 霊体に戻った阿部が屋上から離れていく。


( ^ω^)「クーもお茶いるかお?」

川 ゚ -゚)「立ったままですまないが、一杯もらおうか」

从'ー'从「警戒しなくても大丈夫だよ。阿部さんが負けるわけないって」



 その言葉通り、数十秒後に街中に奇妙な叫びが木霊した。
36 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:14:26.33 ID:0PufNeCt0

从'ー'从「(しかし……ツンちゃんたちはたまたま遭遇した、っていってたけど、この敵は私達をはっきりと狙ってきた。
   どうしてなんだろうなぁ……サーヴァントが2人いるのがわかってるのに攻めてくるなんて……)」

川 ゚ -゚)「(……敵が明確に私達を狙ってくるという事は、まさか……)」


…………
……



(´・ω・`)「……まさか本人の“姿”が出てきてくれるとはね」

ξ;゚听)ξ「ッ!」


(*゚―゚)「……あなたたちは、邪魔をするの?」
39 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:18:24.77 ID:0PufNeCt0
 魔力でできたホログラム──キャスターの幻影が口を動かす。
それだけでどうして発声できるのだろうかという、魔術師としては当然の疑問を頭の隅に追いやり、二人は相手に注視する。


(´・ω・`)「別に。君が変なことをやめてくれるならしないさ」

(*゚―゚)「それは無理かな。ギコ君をたすけるためには、消えるわけにはいかないんだ」

(´・ω・`)「……魔術師なら“一般人に存在を知られない/迷惑をかけない”くらい守ってくれないかな。
   管理人としては、それさえ守ってくれれば干渉するつもりはない」

(* ー )「……私は魔術師じゃないよ。白馬にのったギコ君を待つ、ひとりの王女様よ」

 冗談なのか本気なのか。目元をかくしてキャスターが笑う。
3 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:21:15.58 ID:0PufNeCt0

(*゚ー゚)「見つかるつもりはないけど、なんとなく目障り。やめてくれないかな?
   もう少ししたらこっちからお邪魔させてもらうから」

ξ゚听)ξ「やらせるとおもう?」

(*゚―゚)「……『狂戦士<バーサーカー>』のマスターね」

ξ゚听)ξ「そうよ」

(* ― )「……ギコ君の仇……」


 キャスターのツンに対する声から憎悪がにじみ出ている。


ξ゚听)ξ「ギコ、ってのはアサシンの事よね……どうする? 出てきて仇をとる?」

(*゚―゚)「…………」


 ツンの挑発にキャスターは動かない。
すでに辺りにはショボンの“サーヴァント避け”が展開されている。
ここでは魔術士の英雄・『魔術士<キャスター>』といえど、簡単には大魔術は使用できない。
当然、キャスターもそれを知っているはずだ。

45 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:23:49.92 ID:0PufNeCt0

(*゚―゚)「……今日のところは手をださないわ。タダじゃすます気はないけど」


 そういうと、キャスターの姿が消えた。ふぅ、と息をつくツン。ショボンの表情が心なしか緩んでいる。
結界やツンの両手に宿った魔力は維持したままだったが、緊張感は緩和されていく。

 ほんの僅かな油断を二人が見せた瞬間。










ξ゚听)ξ「……え?」


 背後から飛来した儀礼剣が、ツンの下腹部を貫いた。


53 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:28:34.28 ID:0PufNeCt0

 なんで、と続けようとするツンの口から赤い血がこぼれる。
赤く染まる服、地面にたまっていく血液の上にツンは膝をついた。


(;´・ω・`)「ツンッ!!」

ξ;;゚听)ξ「な、なに……よ……これ……魔力の気配も…何もないのに……」

(;´・ω・`)「気配もなかった…ッ! まさか、この剣自体が?!」


 そうだ、とでもいわんばかりに刀身が黒ずんだ色へと変化する。
そのままツンの体を突き破ろうと動き出すが、ショボンが柄を押さえて、それをさせない。


ξ;;;゚听)ξ「油断した……わね……まさかこんな手にひっかかるなんて……
   くっ……」


60 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:33:37.63 ID:0PufNeCt0

 痛みをこらえて自らの腹部に手をあて、治癒の魔術を唱えようとする。
しかし、すでにかなりの血液が失われてしまっているため、段のようにうまく意識が集中ができない。
ショボンのほうも剣を抑えるので手一杯で、治療に加われないでいる。


(;´・ω・`)「(くそっ……)」


 状況はさらに悪化する。
キャスターの指示か、明らかに人間ではないモノたちがここへと向かっているのをショボンは確かに感じ取った。


ξ瀕死゚听)ξ「……しかたないわ。こうなったら令呪を使って……」

(´・ω・`)「………それにはおよばないよ、ツン」


64 名前:第25話「第8のサーヴァント」 :2008/06/03(火) 01:37:49.92 ID:0PufNeCt0
 (´・ω・`)「ボク……いや。俺に……」








                「お兄ちゃんに任せてくれ」










 そう言った次の瞬間。


 ショボンの腹部に、剣が生えていた。
67 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:41:50.76 ID:0PufNeCt0
ξ;゚听)ξ「……嘘!!」


 ショボンの状態もそうだが、自らの体の異変にも驚愕する。腹部にささった剣の姿はすでにない。
体調は万全、視界は良好。服こそやぶれたままだが、失われたはずの血液は彼女の体内に戻っている。


(´・ω・`)「よかったね、ツン」

ξ;゚听)ξ「……それよりショボン! 貴方……」

(´・ω・`)「あぁ、これのことだね。大丈夫。引き受けた傷で倒れちゃバカみたいだからね。
   さて、と……」


 背後に手をのばしてショボンは刀身をにぎると、無理な体勢をものともせずに後ろから儀礼剣を引き抜く。
溢れだす血液。それをまるで気にせずに剣を地面に投げつけると、跳ね返ったところに拳を叩き込む。
魔力も何もないただの打ち落としは、あっさりと魔性を帯びた儀礼剣を粉々に消滅させた。


ξ゚听)ξ「…あっ!」


 儀礼剣が打ち砕かれたのとほぼおなじタイミングで、来た道から生気のない目をした二人組が現れる。
手にはそれぞれ、魔力をおびた三節昆と槍をかまえている。
70 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:44:46.81 ID:0PufNeCt0
(_/ * /_)「……我が名はクr」

(〔★〕)「同じく、スt」


 名乗りをあげる間もなかった。
 3Mの距離を2歩でつめたショボンのラリアット。腹部に命中した瞬間に、男達はその武器ごとこの世から消え去った。


(´・ω・`)「……“守るべき対象の傷を引き受ける”宝具。対象がひどく限定されてしまう事が難点だし、
   マスターを人間同士の戦いから守るくらいにしか用途のないものだが……以外と使えるものだな」

ξ゚听)ξ「……ショボン、まずはその傷を……」

(´・ω・`)「大丈夫、もうふさがった」


 上着をたくしあげると、たしかに腹部に傷はない。それどころが怪我の跡さえ見つからない。


ξ゚听)ξ「ショボン、あなたもしかして……」

(´・ω・`)「……こんな人間はなれした芸当をしちゃったらもう言い訳はつかないね。
   いいよ、教えてあげよう。どこかでここを監視しているキャスターもよく聞いておくように」

75 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:49:07.12 ID:0PufNeCt0

(´・ω・`)「この体は死霊術師ショボン=ノウレッジのもの、だった」


(´・ω・`)「17年前、ショボンは英国で聖杯戦争に参加し、最もタフな『狂戦士<バーサーカー>』を呼び出し、
   精神を封じたまま、その体にさまざまな英雄の精神を乗り移らせて、使役した」


(´・ω・`)「最終局面、瀕死のショボンは自らの精神を切り離し、自らのサーヴァントの体への同調を試みる。
   結果として拒絶反応を起こした体と心は自壊してしまうんだ」


(´・ω・`)「結果残ったのは瀕死の人間の体と、封印された英雄の心。これをどこぞの大魔術士様は融合し、これを成功した。
   豊富な魔力を持つ人間の体と、戦い護ることしかしらない英雄もどきの心があわさった半端モノができたんだ。
   その半端モノこそが……」


(´・ω・`)「俺だよ、ツン。真名は……」


77 :第25話「第8のサーヴァント」:2008/06/03(火) 01:51:49.10 ID:0PufNeCt0












 若くして両親を失い、病弱な妹を体を張って育ててきた兄。
格闘家として、最高峰の舞台に立った戦士は、妹の健康と、戦友の無事と。
そして、誇りを手に入れた。





(´・ω・`)「タフガイ=ガンファイター。それが俺の名だ。」



【第25話・終了】
                 →第26話へ続く

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