32 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 20:47:48.26 ID:uC/dOaq/0
 

―オオン

―オオ…ン


暗い洞窟に泣き声が響く

低く、重い、その声は

暗闇の底から聞こえてくる





  あぁ、なんて寂しいんだろう

35 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 20:50:43.04 ID:uC/dOaq/0
 


  どうして、私はこんな姿で生まれてきたのだろう…



  顔は醜く、身体は歪でドレスも着れない



  口から出るのは、破滅の呪文




  そう

  私は、地獄の帝王




37 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 20:53:08.18 ID:uC/dOaq/0


川 ゚ Д゚)エスタークーのようです

    −釣りスレに釣られてみた−

42 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 20:56:48.74 ID:uC/dOaq/0
 

諸君!!


ドラゴンクエストというものをご存知であろうか?

そう

あの国民的、スマップのCM的RPGである!



その4作目にあたる、ドラゴンクエストW

この作品に、かの怪物は出てくるのである…

45 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:02:50.15 ID:uC/dOaq/0
 
―アッテムト鉱山、深部


川 ゚ Д゚)「うううう……」

川 ゚ Д゚)「うう……あああ」

川 ゚ Д゚)「あ」

川 ゚ Д゚)

川 ゚ Д゚) zzzzzzz





バタバタバタ

バターン

(;><)「(エスター)クーさま!!」
49 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:04:41.38 ID:uC/dOaq/0
 

川 ゚ Д゚) zzzzzzzz



しかし、エスタークーはねむっている




(;><)「あぁ!! また眠ってるんです!!」

(;><)「起きてください!! 緊急事態なんです!!」



川 ゚ Д゚) zzzzzzzzzzzzz

54 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:10:55.08 ID:uC/dOaq/0

(;><)「わああん!! 起きてくださいなんですー」

川 ゚ Д゚) zzzzzzzzzzzz






バタバタバタ

バターン

(;゚∀゚)「てぇへんだ!! てぇへんだ!!」


(;><)「あぁ!! ジョルジュ・ナガオークキング!!」

58 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:16:23.46 ID:uC/dOaq/0
 
(;゚∀゚)「ん…?」

( ゚∀゚)「なんだ、ビロードラキーのチビか」

( ゚∀゚)「てめぇみたいな雑魚が、クーさまの居室に何のようだ」

(;><)「うぅ…」

(;><)「(…さすが、オ−クキング。睨まれただけで、チビっちゃいそうなんです)」


(;><)「あの…、その…」

(;><)「僕は目がいいから……、その見えちゃったんです…」

( ゚∀゚)「見えた?」

( ><)「はい、なんです…」
63 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:20:20.71 ID:uC/dOaq/0
 

スゥ…

( ´∀`)「見えたというのは…?」

( ・∀・)「何かな?」




( ゚∀゚)「…!」

(;><)「ひっ!!」

( ゚∀゚)「モナーマシンと、モララーの鏡か」

( ゚∀゚)「いつから、そこにいた」



( ´∀`)「いつからって、最初っからモナ」

( ・∀・)「『モララーの鏡』じゃなくて、『モララー・ノー・カガミン』だ」

73 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:24:32.09 ID:uC/dOaq/0
 
( ´∀`)「で、何が見えたモナ?」

( ・∀・)「…」


( ゚∀゚)「おい、ドラキーのガキ」

( ゚∀゚)「たぶん、お前とオレの見たモンは一緒だ」

( ゚∀゚)「あれだろ?」

(;><)「…はいなんです」




( ´∀`)「もったいぶらずに早く言うモナ」
75 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:28:42.49 ID:uC/dOaq/0
 
( ゚∀゚)「ちっ、うるせぇな」

( ゚∀゚)「いいか、ガキ。せーので言うぞ」

( ゚∀゚)「せーの、だ」

( ><)「…! 了解なんです」



( ゚∀゚)「えーの!!」










( ><)「ここに向かっている勇者一行を見たんです!!!」


     「そこの地獄沼で水浴びしてる がいこつ剣士 見ちまったウヒョー!!」(゚∀゚ )

78 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:30:45.76 ID:uC/dOaq/0
 
( ´∀`)「…」

( ・∀・)「やっぱりね」

( ><)「…」


( ゚∀゚)「…あれ?」

( ゚∀゚)「勇者イッコウ?」

( ゚∀゚)「…」

( ゚∀゚)「どんだけ〜?」


( ><)「違うんです」
83 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:35:44.20 ID:uC/dOaq/0
 
( ><)「勇者パーティが、ここを目指してるんです」

( ><)「その力は甚大」

( ><)「すぐにここまで、辿りついちゃうんです」


( ・∀・)「ううん、予測はしていたが…な」



( ´∀`)「つーか、おまえは何でそんなことをクーさまに報告しようとしてるモナ」

( ゚∀゚)「いや…」

( ゚∀゚)「報告つーか、ただ興奮して…」

( ゚∀゚)「…」

( ゚∀゚)+「オレ、細身の子が好きなんだ」

( ´∀`)「ありゃあ、細身というか骨そのものモナ」

85 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:38:15.79 ID:uC/dOaq/0
 
(;><)「そんなことはどうでもいいんです!」

(;><)「それより勇者パーティの方が問題なんです」




( ゚∀゚)



( ゚∀゚)

(゚∀゚ )


(゚∀゚ )「…そんな、ことだと……?」


(゚∀゚ )「てめぇ、オレの信念をバカにしやがったな…」

(;><)「ひっ!?」

87 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:42:25.91 ID:uC/dOaq/0
 

(゚∀゚ #)「死ねやこらぁ!!!!」





ジョルジュ・ナガオークキングは、まじんのごとくきりかかった


ヒュルチュジゴン!!(オレにはこう聞こえる)


つうこんのいちげき!!

ビロードラキーは、こなごなにくだけちった




:;・;. > < :;・;. 「ぎゃあああああああああ!!!」

94 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:46:33.24 ID:uC/dOaq/0
 

(;゚∀゚)「はぁ、はぁっ!!」



( ・∀・)「あーぁ」

( ´∀`)「こうなったら、ザオリクでも蘇らないモナ」



(;゚∀゚)「…」

(;゚∀゚)「…」

(;゚∀゚)「ぐっ…」 ←自責の念に駆られている

(;゚∀゚)「…」
96 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:50:16.93 ID:uC/dOaq/0
 
テローン

経験地を 2 獲得した


テケテケテッテテー!


ジョルジュはレベルが上がった

ちからがあがった、すばやさがあがった、クララが、クララがたった!



( ゚∀゚)「…!」

( ゚∀゚)+「レベル上がったぜー!」



( ´∀`)「あー、レベル上がるとそれまでが どうでもよくなるモナ」

( ・∀・)「はぐメタ殺しても胸が痛まないのは そういう訳か」

102 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 21:56:22.16 ID:uC/dOaq/0
 
( ・∀・)「しかし、勇者か」

( ´∀`)「態勢を整えるモナ」

( ゚∀゚)「そんなことするまでもねぇ」

( ゚∀゚)「レベル上がったし、楽勝だぜ」


( ・∀・)「ふっ…」

( ・∀・)「果たしてそう簡単にいくかな?」

( ゚∀゚)「…なんだと?」

( ・∀・)「勇者を舐めるな。下手をすると、3ターンぐらいで殺されるぞ」

( ´∀`)「(現実的な数字モナ…)」



( ゚∀゚)「はっ」

( ゚∀゚)「バカ言うなよ」


103 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:00:35.21 ID:uC/dOaq/0
 

( ゚∀゚)「オレ様はオークキングだぞ…!?」

( ゚∀゚)「オークのキングだ」

( ゚∀゚)「負けるわけがねー」



( ・∀・)「…」

( ・∀・)「そうまで言うなら、止めん」

( ・∀・)「私のカガミンで見る限り、勇者たちはもう洞窟内に入った」

( ・∀・)「入り口付近だ」

( ・∀・)「ぶちのめしに行くといい」

106 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:04:16.49 ID:uC/dOaq/0
 
( ゚∀゚)「はっ、やけに親切だな」

( ゚∀゚)「まぁ、いいや」

( ゚∀゚)「そのてめぇ自慢の鏡で、見るといいさ!」


( ゚∀゚)「オレ様の勝利をな!!」



ハーッツハッツハッハハ



ザクザクザク(階段を下りる音)






( ・∀・)「カガミンだってーの」

( ´∀`)「(こっちの世界でもドルオタモナか…)」


107 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:05:54.27 ID:uC/dOaq/0
 




川 ゚ Д゚) zzzzzzzzzzzzzz

川 ゚ Д゚) zzzzzzzzzz

川 ゚ Д゚) zzzzz


川 ゚ Д゚) 



川 ゚ Д゚)「うぁ?」

113 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:13:44.22 ID:uC/dOaq/0
 
さて

魔王より凶悪な怪物が住むという、アッテムト鉱山


地の底より、聞こえてくる唸り声は

生きとし生けるもの全てに恐怖を与える


地面は腐り、空間は禍々しい瘴気で満たされて

人も、獣も、植物もそこには近寄れない






         しかし!!



そのような場所に挑む、命知らずな男たちがいた!!

  今日は、その驚くべき生態を紹介しよう!!

115 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:19:20.89 ID:uC/dOaq/0
 


この世には『ケンオウ』と呼ばれる者たちがいた


その者たちは、勇者を助け、勇者を導く者たち




――道をあるけば、ほらケンオウ――




古くから伝わる そのことわざは

いつの時代にも勇者の傍らには『ケンオウ』がいたことを表している


119 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:21:51.41 ID:uC/dOaq/0
 

『ケンオウ』は3人



 剣のケンオウ


 拳のケンオウ


 賢のケンオウ





この全てが、勇者の元に集いし時

イマj じゃねぇや、エスタークーすら倒せる力が生まれるのだ
123 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:25:56.39 ID:uC/dOaq/0
 

――剣のケンオウ――



    从 ゚∀从 ハインリッヒ・タピオカ



从 ゚∀从「うお、オレか」

从 ゚∀从「えぇっと、成り行きでこうなったけど、やるときゃやるぜー」

从 ゚∀从「…」

从 ゚∀从「…」

从 ゚∀从「ダーリンがいないと、何か燃えないな」





 正直、人選も何もあったもんじゃない

126 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:29:22.84 ID:uC/dOaq/0
 

――拳のケンオウ――



    ξ*゚听)ξ ツン・D・ルフィ




ξ*゚听)ξ「拳?」

ξ*゚听)ξ「まぁ、いいけどさ」

ξ*゚听)ξ「あぁ、個人的にはラオウよりトキ寄りね」

ξ*゚听)ξ「あのチート臭い強さが好き」

ξ*゚听)ξ「コンボ、コンボ、テレッテー。たまらん」




 オレはシンさまが好きです
133 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:32:43.81 ID:uC/dOaq/0
 

――賢のケンオウ――



    ('A`) ドクオ・ザ・カントリーロード



('A`)「は? オレ?」

('A`)「いやいや、無理だろ」

('A`)「え? 何? 何かダイの大冒険でいうポップ的立場にいそう?」

('A`)「…まぁ、本編ではフラグびんびんだしね」

('A`)「…」

('A`)「え? マジデオレナノ?」



 しずく、オレと結婚してくれ

138 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:37:42.33 ID:uC/dOaq/0
 
3人のケンオウが、今ここに揃った


彼らは待つ

勇者の登場を


作者は考える

勇者の人選を

そして、この物語のオチを






あぁ、さっぱり浮かばない

まぁ、どうにかなるや



      勇者は、キミに決めた!!!

153 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:43:42.09 ID:uC/dOaq/0
 

――勇者――



    ( ^ω^) ブーン・ナイト・ガンダムモノガタリ





そう、勇者は彼

ブーン系の主人公、ブーン


<おいおい、本編に出てきてねーじゃねーか


いいんです! 前倒しです!!

ほんのちょっぴりレンタル移籍です

SPだからいいじゃない
161 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:47:13.01 ID:uC/dOaq/0
 
ブーンを出してしまったのも

未だにオチが浮かばないのも

本編を投下しようにも既に遅い時間なのも

つーか、作者がご飯を食べていないのも




それも

これも

全て…



釣りスレを立てたy…




全て

怪物、エスタークーを倒すため!!
167 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:51:46.34 ID:uC/dOaq/0
 
―そんなわけで

―アッテムト鉱山、入口


('A`)「…」

从 ゚∀从「おぉー、ここが」

ξ*゚听)ξ「じごくのてーおー、エスタークーのダンジョン…」

( ^ω^)「…」



―オオン

―オオ…ン


('A`)「うっ……」

(;'A`)「唸り声が聞こえる…」

从 ゚∀从「んー…?」
169 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:54:06.06 ID:uC/dOaq/0
 
 
―オオン

―オオ…ン



从 ゚∀从「こいつは…唸り声つーか…」

ξ*゚听)ξ「…泣いている?」

ξ*゚听)ξ「寂しそうに泣いてる…」

( ^ω^)「…」


(;'A`)「ヒィィ コワイヨー」
173 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 22:57:04.48 ID:uC/dOaq/0
 
 
―オオン

―オオ…ン



―アッテムト鉱山深部、Qル−ム



川 ゚ Д゚) オオン

川 ゚ Д゚) オオ…ン


川 ゚ Д゚) zzzzzzz

川 ゚ Д゚) zzzzzzzzzzzzz




( ´∀`)「(相変わらず人を不安にさせるイビキ モナ…)」

178 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 23:02:09.54 ID:uC/dOaq/0
 


「おうおうおうおう!!」



从 ゚∀从「!」

ξ*゚听)ξ「!」

(;'A`)「!」





  ( ゚∀゚)「てめぇらが、勇者様ご一行かぁ!?」



ジョルジュ・ナガオークキング×1 が現れた!!

182 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 23:06:17.94 ID:uC/dOaq/0
 


( ゚∀゚)「オレ様はジョルジュ・ナガオークキング!! 探偵だ!!」



  ( ^ω^)「…」

  →たたかう



( ゚∀゚)「ふぅぅん、しけた面してんなぁ」



  ( ^ω^)「…」

  →じゅもん



( ゚∀゚)「こんなんじゃ、3ターン持つかどうかも怪しいぜ」 ←とっても勘違いしている

188 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 23:10:07.32 ID:uC/dOaq/0
 


( ゚∀゚)「まぁいい、とっととオレに殺さr」



  ( ^ω^)「…」

  →ザキ

    →ジョルジュ・ナガオークキング×1





(; ∀ )・∴「バレンタインデー フタタビ!!」



 
テローン

ジョルジュ・ナガオークキングをたおした!

193 : ◆SEOMSVVqUg :2008/04/01(火) 23:15:06.51 ID:uC/dOaq/0
 

経験地を 1500 獲得した


テケテケテッテテー!


ブーンはレベルが上がった

ちからがあがった、すばやさがあがった、クララが、しかし、クララはたたなかった!






( ´ω`)「…」



从;゚∀从「(しょんぼりしてる!! 倒して、レベルが上がったのに しょんぼりしてる!!)」

ξ;゚听)ξ「(クララが! クララが立たなかったからね!!)」

('A`)「(いや、そんなことより、誰かザキに突っ込めよ。勇者使えねーだろ。クリフトかよ)」

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