2 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:08:20.99 ID:TNz2iVnK0

エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介

川 ゚ -゚) エスパー女子高生。物を呼び寄せる超能力

(,,゚Д゚) 直情ダメ人間。超脚力の超能力

(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を視る

( ><) これでも高1。千里眼

ξ*゚听)ξ クソガキ。記憶を刈り取る

川д川 オカ女。空間を構築、接続する能力

( ゚∀゚) 変態貧乏大学生。物の価値を操れる

( ´∀`) ダイプロ主任。一般人

( ・∀・) ダイプロ補佐。テレパシー能力

从 ゚∀从 ダイプロ書記長。なんでも半分こにする

从'ー'从 アイドル。嫌でも人目を惹いてしまう

(´・ω・`) バーボンハウスマスター。絶対質問能力

( ∵) 悪魔人形。今はクーの鞄のキーホルダー


3 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:08:39.92 ID:TNz2iVnK0

( ´_ゝ`) 変態兄。夜間だけ透明人間

(´<_` ) 変態弟。日中だけ透明人間

('A`) クーの幼馴染。ダイプロでアルバイト中

(*゚∀゚) 米国籍のしぃの姉。重力を操る

( ФωФ) 県知事。元『最強』エスパーで氷を操る

(゚、゚トソン ロマネスクの秘書

( ^Д^) DQN。相手の恐怖する姿に見える

(´・_ゝ・`) ダイプロ一般職員。犬になった人

( ゚д゚ ) ノハ ゚听) (-_-) 学校の先生達

('、`*川 *(‘‘)* 仲良し女子高生

J( 'ー`)し 『旅籠・人食』の女将

▽◎ェ◎▽ メカワンコ

6 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:14:35.31 ID:TNz2iVnK0

―VIP高校校庭


―クリスマス真っ只中な12月25日

―雪化粧が校舎を白く染め、校庭は端々がきらきらと輝いている

―静かで、どこか神秘的とも言える光景


―しかし、今そこは









―戦場と化していた




7 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:15:13.66 ID:TNz2iVnK0



「おらおらおらおらおらおらたろおぉ!!」



             ○     ○
               ○   ○    ○
              ○       ○
           ○      ○        ○
从 ゚∀从つ゛ ○   ○     ○      ○    ○ ″⊂(゚∀゚ )



                    「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無糖ぉ!!」




8 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:15:43.94 ID:TNz2iVnK0



川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −X'mas 特別編:死闘!雪上の攻防戦!!(中編)−




9 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:17:03.41 ID:TNz2iVnK0

*(;‘‘)*「きゃあ!!」

从;'ー'从「いたっ!」


ヒラリ 〜 川д川「おほほほ」

川д川 〜 ヒラリ「菊丸フェント〜」


('、`*川「げ。全部避けてる」

(*-(*゚∀゚)「レンポーのサダコは化け物かーでーす」






ξ*゚听)ξ「わわっ、危ない、危ない」

川 ゚ -゚)「いかん。このままじゃ、流れ弾でやられる」

12 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:17:51.79 ID:TNz2iVnK0

川 ゚ -゚)「…!」

川 ゚ -゚)つ「――総員退避!!」

川 ゚ -゚)つ「一旦引いて、作戦を練る」


川 ゚ -゚)「全力でこの空域から脱出せよ!」
   ⊂彡

ξ*゚听)ξ「アイサー」









从 ゚∀从「ふははははは! ジョルノは補佐の次にいい男――!!」

川 ゚ -゚)「あなたもだ」




(゚- ゚ 川つ从 ゚∀从ノシ「あ、ちょっ……まだ…」


13 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:18:39.23 ID:TNz2iVnK0

( ・∀・)「下がる、か」

( ・∀・)「こっちも引こう」

( ・∀・)「ハインくんやクーがいる以上、正面衝突は分が悪い」

( ・∀・)「この戦線を放棄する」


( ><)「了解なんです」

( ФωФ)「ふぅむ……まぁ、のんびり楽しむとしよう」




( ・∀・)「ギコ、無事か?」

(,,゚Д゚)「なんとか、な」

(,,゚Д゚)「ハインのやろぉ…」

( ・∀・)「雪辱は次で晴らせ。無事なら、ジョルジュの回収を頼みたい」

(,,゚Д゚)「あいよ」

15 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:22:03.53 ID:TNz2iVnK0



……

………


―両陣営が去った校庭

―荒れ放題のそこに、何事もなかったかのように佇んでいる者達がいた



(-_-)「誰もいなくなりましたね」

( ゚д゚ ) …ソウダネ

ノハ ゚听)「うぉぉぉおおお! やっと、しゃべれるぞぉぉぉお!!」

ノハ ゚听)「ずぅぅっと、しゃべりたかったんだけど、特別扱いされて言い出しにくかったんだ!」

( ゚д゚ ) トクベツヘン ハ ホセイ ガ カカッテルラシヨ

(-_-)「補正が、かかってる?」

( ゚д゚ ) ウン

ノハ ゚听)「まあ、私たち本編では空気ですし、そのくらいしてもらっても良いじゃないんですか?」


16 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:22:51.34 ID:TNz2iVnK0



「――なら、空気同士、仲良くしようぜ」




ノハ ゚听)「…?」



( ^Д^) 「よぉ」



ノハ ゚听)「…誰?」

(-_-)「さぁ…?」

( ゚д゚ ) シラナイ
18 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:24:16.21 ID:TNz2iVnK0

( ^Д^) 「プギャーだよ! プギャー!! この前、出てきたばっかじゃん!!」

( ^Д^) 「あんたらは、自分とこの生徒も把握してないのか!」



(-_-)「うん。自分のクラスも微妙だしね」

ノハ ゚听)「まぁ、そんなもんだよね」



( ^Д^) 「あんたら鬼畜か」

( ^Д^) 「まぁ、いいさ。ここで思い知らせてやる」

( ^Д^) 「クリスマスプレゼントに、内申点を頂くぜ」



(-_-)「ズルはいけませんよ」

ノハ ゚听)「ちゃんと勉強しろぉ!」

( ゚д゚ ) …クサッタ ミカンメ



( ^Д^) 「うるせぇ!」

19 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:25:38.18 ID:TNz2iVnK0

ノハ ゚听)「…」

ノハ ゚听)ゞ ポリポリ

ノハ ゚听)「よぉし!! いっちょ私が…!!」


(-_-)「いえ……、私がやりましょう」

(-_-)「どうやら2年生のようですし」

ノハ ゚听)「えぇ―――!! なんでぇ!?」

(-_-)「まぁ、たまにはいいじゃないですか」





( ^Д^) 「てめぇら、舐めてんのか」

( ^Д^) 「オレぁ、キレたぜ…!?」


( ^Д^) 「恐怖に、堕ちやがれ…!!」


20 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:27:01.22 ID:TNz2iVnK0


(-_-)「…恐怖?」

(-_-)「…」

(-_-)「片腹痛いね」


(゚_-)「――キミは痛みに打ち震え、ここで倒れるんだよ」







(;^Д^) 「な…?」






(-_-)「心臓えぐり(ハートスナッチャー)とは、ボクのことさ…!」



21 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:28:38.62 ID:TNz2iVnK0



―女の子チーム―



川 ゚ -゚)「よし――」

川 ゚ -゚)「みんな集まってくれ」


川 ゚ -゚)「被害状況を確認する」



22 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:29:15.88 ID:TNz2iVnK0


 川 ゚ -゚) −0ポイント(残り3ポイント)

 ( ∵) −0ポイント(残り3ポイント)

 ξ*゚听)ξ −0ポイント(残り3ポイント)

 川д川 −0ポイント(残り3ポイント)

 从 ゚∀从 −1ポイント(残り2ポイント)

 从'ー'从 −2ポイント(残り1ポイント)

 (*-(*゚∀゚) −0ポイント(残り3ポイント) ※2人で1人とカウント

 (゚、゚トソン −0ポイント(残り3ポイント)

 ('、`*川 −1ポイント(残り2ポイント)

 *(‘‘)* −1ポイント(残り2ポイント)

 J( 'ー`)し −0ポイント(残り3ポイント)

 ▽◎ェ◎▽ −0ポイント(残り3ポイント)


24 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:30:58.90 ID:TNz2iVnK0

川 ゚ -゚)「ふむ」

川 ゚ -゚)「さっきので結構くらった者もいるな」

从'ー'从「ふぇぇぇ、あと1ポイントだよぉ」

川 ゚ -゚)「渡辺は良くも悪くも人目を惹くからな」

从'ー'从「うー…」


川 ゚ -゚)「さて、今後についてだが」

川 ゚ -゚)「さらにこのチームを区分けしようと思う」


25 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:32:04.78 ID:TNz2iVnK0

ξ*゚听)ξ「どう分けるの?」

川 ゚ -゚)「行動力に優れた遊撃班、火力重視の攻撃班、ここを本拠地して武器の製作・作戦を練る拠点班」

川 ゚ -゚)「この3つだな」


川 ゚ -゚)「何かあれば増やしてもいいが、これ以上小分けにするのもリスクが高いだろう」

从 ゚∀从「はいはいー! オレ攻撃班がいい!」

('、`*川「私は本部で…」

*(‘‘)*「あ、ペニちゃんが行くなら私も」

川 ゚ -゚)「まぁ、適当に分かれてみてくれ。その後、調整する」



 「はーい」




26 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:32:58.64 ID:TNz2iVnK0

从'ー'从「あ」

从'ー'从「リーダはクーちゃんでいいよね?」

ξ*゚听)ξ「まぁ、しぃがあんな感じだし」

あんな感じ→ (*-(*゚∀゚)


(゚、゚トソン「妥当かと思います」

J( 'ー`)し「よろしくね」

川 ゚ -゚)「分かった」



从 ゚∀从「じゃあ、リーダーとしてバシッと一言!」

川 ゚ -゚)「え」


27 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:34:17.75 ID:TNz2iVnK0

川д川「決意表明かしら〜、上に立つものカリスマが必要よね〜」

川 ゚ -゚)「いや…」

(*-(*゚∀゚)「ヒューヒューです」

(゚、゚トソン「お願いします」


川 ゚ -゚)「む……、仕方ないな」



川 ゚ -゚)「…」

川 --) スゥ…



28 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:35:12.35 ID:TNz2iVnK0


川#゚ -゚)「――全力だ!」


川#゚ -゚)「全てを出し切り男共に思い知らせろ!」




川#゚ -゚)「私達を嘗めている奴らに、その生意気な顔に雪玉をぶつけてやれ!!」











『勝って生を打ち立てろ!!』




オォォ―――――
                  ―――バーゼニス!!

34 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:38:34.94 ID:TNz2iVnK0



―男の子チーム―



( ・∀・)「状況確認をする」

( ・∀・)「全員、ちぃさく前に倣(なら)い!!」





 (,,゚Д゚)
 ( ><)
 ( ´∀`)
 ( ・∀・)
 (´・ω・`)
 ( ´_ゝ`)      「せめぇ……」
 ( <  )
  ('A`)
 ( ФωФ)
  (´・_ゝ・`)
 ( ゚∀゚)

37 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:40:46.52 ID:TNz2iVnK0

( ><)「何で、小さく前にならえって、あるんでしょうか?」

( ><)「『前にならえ』だけで、いい気がするんです」

( ゚∀゚)「そりゃあ、前の女子と密着するためだろ。性少年的に考えて」

(;><)「普通、列は男女別なんです」


( ´∀`)「“おしくらまんじゅう”をしてるみたいで、暖かいモナ」

(´・ω・`)「おしくらまんじゅう〜 おされて泣くな〜 最後に笑うのは〜」














(´・ω・`)「このショボン様さ!!」


38 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:41:51.46 ID:TNz2iVnK0

(;´_ゝ`)「ちょっ、押さないでくれ…!」

( < ;)「た、倒れる…!」









グシャァ――――

                 「ぐぇ…!?」




( ・∀・)「何をやってるんだね、君たちは」

( ・∀・)「状況確認もできやしない」

( ・∀・)「さっさと並び直したまえ」

(;><)「補佐が、ちいさく前にならえ とか言うからなんです」

40 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:42:23.21 ID:TNz2iVnK0


 (,,゚Д゚) −2ポイント(残り1ポイント)

 ( ><) −1ポイント(残り2ポイント)

 ( ´∀`) −0ポイント(残り3ポイント)

 ( ・∀・) −0ポイント(残り3ポイント)

 (´・ω・`) −0ポイント(残り3ポイント)

 ( ´_ゝ`) −1ポイント(残り2ポイント)

 ( <  ) −0ポイント(残り3ポイント)

  ('A`) おしくらまんじゅうにて死亡

 ( ФωФ) −0ポイント(残り3ポイント)

  (´・_ゝ・`) −1ポイント(残り2ポイント)

 ( ゚∀゚) −1ポイント(残り2ポイント)


43 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:45:16.39 ID:TNz2iVnK0

( ・∀・)「ドクオは早々に戦線離脱か」

( ・∀・)「使えんやつだ」

( ・∀・)「樹海行きの切符を持たせて、捨ててこよう」

( ・∀・)「黒髪美人の男性がお相手してくれるだろう」

(;><)「そもそもの原因は、あんたなんです」



( ・∀・)「――さて」

( ・∀・)「今いる人数を更に分けたいと思うのだが、どうかな?」

( ´_ゝ`)「分ける?」

( <  )「小分けにして、それぞれに役割を持たせるってことか」

( <  )「攻撃班とか、守備班とか、かな」


( ・∀・)「普通はそうだな」

(´・_ゝ・`)「普通は…?」


44 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:46:45.41 ID:TNz2iVnK0

( ・∀・)「――守備などいらん」

( ・∀・)「我らに必要なのは、攻撃力」

( ・∀・)「分けるのは機動力を高めるためだ」

( ФωФ)「なるほどな」

( ´∀`)「モナ。じゃあ、それぞれが敵を見つけ次第、殲滅していくモナ?」

( ・∀・)「えぇ」

( ・∀・)「どこにいようと、私のテレパシーで連絡はとれます」

( ><)「千里眼も大活躍なんです」

( ・∀・)「あぁ、頼りにしてるぞ」


( ・∀・)「一気に攻めて、敵戦力を沈黙させる」

( ・∀・)「時間がかかれば かかるほど、筋弛緩剤の効果が薄まることを忘れるな」


( ´_ゝ`)「そういうことか」

( <  )「この、今後を全く考えてない言動……好きだぜ」

46 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:48:06.44 ID:TNz2iVnK0

(´・ω・`)「じゃあ、適当に分かれてみようか?」

(´・ω・`)「3グループぐらいでいいかな?」

(´・ω・`)「モララー隊長」

( ・∀・)「む?」

(´・ω・`)「リーダーは決めていた方がいいよね」

(,,゚Д゚)「そうだな」


( ・∀・)「しかし、主任を差し置いて私などが……」

( ´∀`)「構わんモナ。モナはもう歳だモナ」

( ´∀`)「若い君がリーダーにふさわしいモナ」

(,,゚Д゚)「もう45ですもんね」




( ´∀`)「おい、カメラ止めろ」

48 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:49:22.60 ID:TNz2iVnK0

( ・∀・)「それでは、やらせていただきます」

( ・∀・)「先程も言ったように、できれば短期決戦が望ましい」

( ・∀・)「しかし、勝ちを急いで、状況を見誤ってはならない」


( ・∀・)「我々に必要なのは、絶対勝利!」

( ・∀・)「全てを貫く意志と、それを為すための精神力!!」

( ・∀・)「強く、鋭く、研ぎ澄ませて、敵を討て!」


( ・∀・)「――これは聖戦である」





( ・∀・)「クリスマスは性夜であることを、思い知らせてやろうではないか!!」





オォォ―――――!!!

51 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:50:37.63 ID:TNz2iVnK0


( ><)「あれ? そういえば、プギャーさんが見当たらないんです」

(´・ω・`)「どこに行っちゃったんだろうね」






――ドクオ、おしくらまんじゅうにて戦線離脱――


             ――残存数

             ――女の子チーム:10人+2匹
             ――男の子チーム:11人
             ――教員チーム  : 3人
 
55 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:55:16.26 ID:TNz2iVnK0



―校庭中央

―何かがうずくまり、その上にちろちろと雪が降り積もっていた



「……うぅっ」



(メ^Д^メ)「(くそっ……)」

(メ^Д^メ)「(なんだあの化け物は……!)」


56 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:55:48.14 ID:TNz2iVnK0



狙い済まされたかのように、心臓へ3発

それだけで勝負は決した



(メ^Д^メ)「(まるで、“悪魔に憑かれた”ような…)」

(メ^Д^メ)「(ちっ、失敗したぜ)」


(メ^Д^メ)「ぐっ……ぅ」

(メ^Д^メ)「…は」

(メ^Д^メ)「…」

(メ^Д^メ)「(身体に力が入らねぇ…)」


57 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:56:51.37 ID:TNz2iVnK0

(メ^Д^メ)「…」

(メ^Д^メ)「(筋弛緩剤って結構危ないんじゃなかったけ…?)」



筋弛緩剤とは、脳からの信号を遮断して、筋肉の動きを弱める薬

下手をすると、呼吸不全を起こす可能性もある



(メ^Д^メ)「(おいおい、オレ死んじゃうんじゃないの?)」

(メ^Д^メ)「(そんなんありかよ)」

(メ^Д^メ)「(…あ、なんか苦しくなってきた気がする)」


(メ^Д^メ)「(やばいやばい、ボク死んじゃう)」

(メ^Д^メ)「(本編でも、これ以上活躍の場がなさそうなのに)」

(メ^Д^メ)「(ここで死んじゃうとか、どんだけだよ!)」

62 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 20:59:27.57 ID:TNz2iVnK0



逡巡するプギャー

彼はひとつの可能性を考える



(メ^Д^メ)「(いや! さすがにこれで終わりはないだろ!)」

(メ^Д^メ)「(ここで倒れたと見せかけて、実は復活するフラグだ!)」

(メ^Д^メ)「(あるある、そーゆーの映画でよくあるよねー)」









ねーよ



やはり貴方は空気です。バイバイプギャーさん

合言葉=一番上はオレの嫁(水銀燈)

63 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:00:24.40 ID:TNz2iVnK0





(;メ^Д^メ)「ちょっ…!!! 待って…!!」





――プギャー、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――


             ――残存数

             ――女の子チーム:10人+2匹
             ――男の子チーム:10人
             ――教員チーム  : 3人
 

66 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:02:29.97 ID:TNz2iVnK0



―VIP高校上空

―ぴくりとも動かなくなったプギャーを、空から監視する姿があった



  w川 ゚ -゚)w「ふむ……」

  w川 ゚ -゚)w「やはり教員チームは別格らしい」

  w川 ゚ -゚)w「…やっかいだな」



―どうしたものか、と空中で頭を捻っていたところに

―校舎の屋上から、声が届いた


67 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:03:12.76 ID:TNz2iVnK0


「ク――!! どぉ――?」



  w川 ゚ -゚)w「ん? あぁ…」



バサッ





…ストッ


ξ*゚听)ξ「おかえり」

(゚、゚トソン「おかえりなさい」


68 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:04:59.76 ID:TNz2iVnK0



    ――女のチーム:遊撃班――

――川 ゚ -゚) ( ∵) ξ*゚听)ξ (゚、゚トソン ――



(゚、゚トソン「どうでしたか?」

川 ゚ -゚)「プギャーがやられたな。教員チームにだ」

ξ*゚听)ξ「教員チーム?」

川 ゚ -゚)「そうだ。今回の話では、補正がかかってるらしい」

川 ゚ -゚)「下手をすると、あそこが一番強いかもな」

(゚、゚トソン「なるほど」


69 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:06:02.73 ID:TNz2iVnK0

ξ*゚听)ξ「男チームは? プギャー以外には誰もいなかったの?」

川 ゚ -゚)「あぁ。もう移動しているだろうな。私たちと違って、拠点を持ってないのかもしれん」

(゚、゚トソン「全員攻撃ですか」

(゚、゚トソン「…」

(゚、゚トソン「そうなれば、こちらの拠点班は危険ではありませんか?」

(゚、゚トソン「カマクラを作るなど防御対策は施しましたが、一気に攻められては、いくらなんでも持ちません」

川 ゚ -゚)「それは、大丈夫だ」


川 ゚ -゚)「ウチで一番強いのは、拠点班だからな」


72 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:07:08.32 ID:TNz2iVnK0



―校庭の端

―しっかりと作られたカマクラが、そこに鎮座していた

―それを、物陰から見つめる者が3人




´∀`)「これは…」

><)「凄いんです!」

゚∀゚)「しかし、いかにも“ここにいます”って感じだな」


73 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:07:56.83 ID:TNz2iVnK0



 ――男の子チーム:第一攻撃班――

――( ゚∀゚) ( ><) ( ´∀`)――



><)「確認してみるんです」

><) スゥ

<●><●>) デュワッ

<●><●>) ジジジジジジ…


゚∀゚)「どうだ?」

<●><●>)「いるいる。いるんです。何も気付いてない愚かな子羊たちが」


74 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:08:33.10 ID:TNz2iVnK0

<●><●>)「カマクラの中には、こたつもあって快適そうなんです」

<●><●>)「ん? 何か取り出したんです」


<●><●>)「土鍋?」

<●><●>)「今度は携帯コンロ…」

<●><●>)「ネギ」

<●><●>)「白菜」

<●><●>)「鶏肉」

<●><●>)「マロニーちゃん」

<●><●>)「…」




;<●><●>)「あぁ!! 鍋を始めるつもりです!!」

;゚∀゚)「なんだって――――!!」

;´∀`)「舐められまくってるモナ」
79 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:09:57.17 ID:TNz2iVnK0

゚∀゚)「にゃろう……」

゚∀゚)【隊長、モララー隊長! 】



【――なんだね?】



゚∀゚)【敵、発見。】

<●><●>)【数は、4なんです】

゚∀゚)【敵は油断している、突撃命令を…!】



【…】

【いや、ちょっと待て】

【我々もそちらに向かう。それから…】



<●><●>)「ん?」


80 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:10:46.86 ID:TNz2iVnK0

<●><●>)「あれは…?」

<●><●>) ジジジジジジジ


<●><●>)「!!」

<●><●>)「あれは、―――キムチ!!」


´∀`)「モナ!?」

;゚∀゚)「なんだと!?」


;゚∀゚)【……聞いてるか、隊長】

;゚∀゚)【どうやら、奴らはチゲ鍋をヤるらしい…】



【あ、そうなの…】




;゚∀゚)【あ、そうなの…、じゃね―――!!】

82 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:11:48.23 ID:TNz2iVnK0



【え……、なんで?】




;゚∀゚)【チゲだぞ、チゲ】

;゚∀゚)【今年ヤりたい鍋、NO1のチゲだぞ!?】

;゚∀゚)【チゲが完成してしまったら、その鍋を前にオレ達は理性を保てるのか!?】


゚∀゚)【答えはノーだ】




【いや、別にいいだろう。それぐらい】





#゚∀゚)【それぐらいじゃね―――!!!】


83 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:12:54.23 ID:TNz2iVnK0

<●><●>)【お前のチゲは、オレのチゲ。オレのチゲも、オレとチゲッラYO!】

<●><●>)【完成する前にチゲを奪取するんです!】

゚∀゚)б【あ、それいい。採用!】

´∀`)【モナ!】



【いや、ちょっ……、主任まで…!!】



´∀`)「チゲにビール……」

*´∀`)「たまらん!」




【あんた、また酒か!】

【いや、待て! 早まるな! 早まらないで下さい!!】


84 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:13:48.64 ID:TNz2iVnK0


゚∀゚)【…すまねぇな、隊長】

゚∀゚)【突撃、…させてもらうぜ? いいよね?】



【いや、だから、待てと…!】





( ゚∀゚)「答えは聞いてない!!」



―物陰から飛び出す、ジョルジュ




( ゚∀゚)「いくぞ!!」


( <●><●>)「  応!! 」( ´∀`)


85 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:14:45.09 ID:TNz2iVnK0



【おい、まt―――】



モララーの静止の声を振り切り、続く2人


敵戦力は4人

人数的には負けているが、相手が鍋を作っているという状況からして

3人でも充分制圧可能だと、思われた













―それは、とんでもない間違いなのだが


86 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:15:35.62 ID:TNz2iVnK0


      (# ゚∀゚)ノ○「突撃―――!!!」


    ( <●><●>)ノ○「光る風を――!!」


 ( ´∀`)ノ○「追い越したらぁ――!!」





ドカァ!!!!




(# ゚∀゚)ノ○「観念しろ!! チゲはオレ達が美味しくいただく……」

( ゚∀゚)ノ○「……って、あれ?」


( ´∀`)ノ○「誰もいないモナ」

(;<●><●>)ノ○「そんな!? さっきまで確かに、ここにいたんです!」

(;<●><●>)ノ○「その証拠に、鍋にチゲが…」

88 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:16:16.42 ID:TNz2iVnK0


(;<●><●>)ノ○「チゲが……」


(;<●><●>)ノ 「チゲじゃない………?」
         ○






そこには、鍋があった

しかし、その中に入ってるものは、チゲとは全く異なるモノ



それは、スプレー缶

携帯用コンロに使うスプレー缶が、鍋の中に入っていた




89 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:16:52.71 ID:TNz2iVnK0



   (( ゚∀゚)「なんだこれ? どういう……?」


(;<●><●>)「ちょっ……、ジョルジュさん!! 不用意に近づいたらd……!!!」




     (゚∀゚ )つ「―――へ?」







 
   
時、既に遅し

ジョルジュが近づいた瞬間




―スプレー缶が爆発した
92 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:17:37.57 ID:TNz2iVnK0


爆発と同時に小さな釘が四散する


スプレー缶の正体は、パイプ爆弾

金属やプラスチック製のパイプの中に火薬を詰め密封したもので

爆発時に飛び散る破片でダメージを与える代物である










       ( ×∀×)「ぎゃああああああああああ!! 目がぁぁぁぁぁああ、目がぁあぁぁあ!!」


( <×><×>)「ひぎゃぁあああああああああ!!!」

( ×∀×)「ジョルジュと顔が一緒モナぁああああああ!!!!」
96 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:20:09.77 ID:TNz2iVnK0


全身にくまなく衝撃を受け、ふらつく一同





       ( ×∀×)「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ!!ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ!!」


( <×><×>)「ひぎぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃい!!」

( ×∀×)「ん゛ぎもぢいいいいいいいぃぃ!!」





彼らは、見えていなかった

爆発の衝撃で、カマクラが崩れたということに

彼らは、気付いていなかった

自分たちが外部に対して、無防備な格好を晒しているという事実に



99 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:23:47.15 ID:TNz2iVnK0


―そして

そこに飛来するのは、雪玉の雨





                     ○
                ○  ○
       ( ×∀×(○ ○
     ○           ○
( <×><×>(○  ○   ○    ○      「ぐえ!!?」
             ○   
( ×∀×(○○   ○ 






それぞれ3発以上の雪玉を食らって、沈黙する3人

再び静寂が訪れた雪原に、微かな笑い声が響く


100 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:24:48.60 ID:TNz2iVnK0


J( 'ー`)し「うふふ、ブービートラップよ」

川д川「えげつないわ〜」

*(;‘‘)*「はぁ…はぁ…」

('、`*川「やったの…?」



    ――女のチーム:拠点班――

――J( 'ー`)し 川д川 ('、`*川 *(‘‘)*――




J( 'ー`)し「えぇ」

J( 'ー`)し「みんな、お疲れ様」

102 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:26:03.55 ID:TNz2iVnK0


 (;×∀゚)「ぐっ……」


J( 'ー`)し「あら、しぶとい」

川д川「さすがは、ジョルジュくんってとこかしら〜」

川д川「でも、もう終わりよ〜、次第に筋弛緩剤が効いてくるわ〜」



 (;×∀゚)「くそっ…」

 (;×∀゚)「…」

 (;×∀゚)「…一体どうやって? ビロが確認したときには、あんたらは確かに いた はずだ」


川д川「あらあら〜、私の能力を知らないのかしら〜?」



 (;×∀゚)「…!」

 (;×∀゚)「空間を接続して、逃げたのか……」


103 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:27:48.24 ID:TNz2iVnK0

川д川「ご名答よ〜」

川д川「まんまと罠に引っ掛かってくれて、こっちは楽できたわ〜」



 (;×∀゚)「(こっちにビロがいることを、逆手に取られたな……)」

 (;×∀゚)「(くそっ……、せめて一太刀でも…))」

 (;×∀゚)「…」

 (;×∀゚)「…!」
  ∪
  ○  ギュウッ


―ジョルジュは雪玉を握り、手に力を入れる



川д川「あら〜、無駄よ〜」

川д川「誰もそんなものに、当たりはしないわ〜」



 (;×∀゚)「どうかな…!?」


104 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:28:41.30 ID:TNz2iVnK0


 (;×∀゚)「あんたこそ、オレの能力を知らないのか?」

 (;×∀゚)「オレは、“物の価値を操れる”」


 (;×∀゚)「そこのお嬢さん方、“この雪玉が欲しくてたまらない”だろう…?」
  つ○





*(;‘‘)*「―――!!」

('、`;川「―――!!」


*(;‘‘)*「あ、う……」

('、`;川「く、くれえるの…?」


105 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:29:06.01 ID:TNz2iVnK0



 (;×∀゚)「あぁ、こっちにくれば存分に“くれてやる”ぜ」
  つ○



川д川「ありゃ〜」

川д川「さすがの私もちょっと欲しいわ〜」




 (;×∀゚)「来い、来い、来い、全員道連れにしてやるぜ」
  つ○



109 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:31:30.98 ID:TNz2iVnK0


ヒュン

パンッ





 (;×∀゚)「!!?」
  づ
  `;・





*(‘‘;)*「――!」

('、`;川「!?」

川д川「あらら〜」



一瞬、皆が目を疑った

鋭い音と共に飛来した何かに、ジョルジュの雪玉が撃ち抜かれたのだ

111 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:32:28.35 ID:TNz2iVnK0




J('ー` )し「ふふっ、オイタはダメですよ」
  ○⊂





 (;×∀゚)「…な、なんでだ…」


 (;×∀゚)「雪玉の“価値”を最高まで上げたのに……」


 (;×∀゚)「なんで、それを壊せる!!?」



112 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:34:13.72 ID:TNz2iVnK0

J('ー` )し「あらあら」

J('ー` )し「物の価値は、人それぞれ」

J('ー` )し「私には、仲間より価値があるものなんて、あるとは思えません」




 (;×∀゚)「――!!!」




J('ー` )し「分かりましたか?」
  ○⊂


J('ー` )し「それじゃあ、――寝てなさい」
    つ○





  ゴッ!!

 (;×∀゚(○`; 「もげあ!!!」
      ゛
116 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:35:48.89 ID:TNz2iVnK0


 (;×∀゚メ)「くっ……」


 (;×∀゚マメ)「…そったれ……」


―ガクッ






J( 'ー`)し「うふふ。はい、おしまい」


('、`;川「た、助かりました」

*(;‘‘)*「もうダメかと思いましたー」

川д川「さすがだわ〜」

J( 'ー`)し「うふふ」


117 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:36:50.86 ID:TNz2iVnK0

J( 'ー`)し「それじゃあ、お鍋を再開しましょう」

J( 'ー`)し「腕を振るいますよ」

('、`*川「わーい♪」

川д川「これのために生きてる〜」










*(‘‘)*「…」

*(‘‘)*「え〜。ぺニちゃんと私、普通に馴染んでますが、本編ではエスパーの存在も知らない普通の女子高生です」

*(‘‘)*「今回がお祭りだということを、お忘れなく」

*(‘‘)*「…」


ワタシモ タベターイ

118 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:38:38.85 ID:TNz2iVnK0


――ジョルジュ、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ビロード、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――

――モナー、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――



             ――残存数

             ――女の子チーム:10人+2匹
             ――男の子チーム: 7人
             ――教員チーム  : 3人


122 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:39:58.16 ID:TNz2iVnK0



―VIP高校校庭、裏庭


( ・∀・)「――っち」

( ・∀・)「言わんこっちゃない」

( ´_ゝ`)「どうしたんだ?」

( <  )「…」

( ФωФ)「やられたか」



 ――男の子チーム:第二攻撃班――

――( ・∀・) ( ´_ゝ`) ( <  )( ФωФ)――



( ・∀・)「えぇ…」

( ・∀・)「第一班は壊滅。敵は無傷。……惨敗ですよ」

124 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:41:37.50 ID:TNz2iVnK0

( <  )「相手はそんなに強いのか?」

( ´_ゝ`)「マジ、ハンパねぇ」

( ・∀・)「してやられた、という感じだがね」


( ФωФ)「ふぅむ…」

( ФωФ)「援護する対象がやられてしまったな」

( ФωФ)「今後はどうする? 我々だけで、敵拠点を攻めるか?」

( ・∀・)「いえ、一旦下がりましょう」

( ・∀・)「第三班と連絡をとった後、集合、再編成します」

( ФωФ)「そうか」

126 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:43:18.45 ID:TNz2iVnK0

( ´_ゝ`)「ほっ…」

( <  )「兄者。今、明らかに安堵したろう」

(;´_ゝ`)「な、なにを言う、弟者!」

(;´_ゝ`)「こ、これは、あれだ! あれ!」

(;´_ゝ`)「恍惚のため息だ! 愛しさと切なさと心強さが混じった、憧れのため息だ!」

( <  )「いや、そこまで全力で否定しなくてもいいぞ」

( <  )「まぁ、気持ちは分かる」


( ・∀・)「……相変わらず、緊張感のない奴らだ」

( ФωФ)「リラックスしていて、私は良いと思うがね」


127 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:45:09.70 ID:TNz2iVnK0

( ・∀・)「そうで―――!?」

( ФωФ)「!?」

( ФωФ)「危ない! 散れ!!」

( ´_ゝ`)「え? 何?」


( <  )つ<;´_ゝ`)

「バカ!! 兄者、こっちだ!!」






ロマネスクの言葉で、全員がその場から飛び退く



128 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:46:35.80 ID:TNz2iVnK0


ドガ!!ドガドガガガガ!!!


次の瞬間

彼らがいたその場所に、雪玉が降り注ぐ

一瞬でも反応が遅れていれば、確実にそれの餌食になっていただろう




( ФωФ)「…」

( ФωФ)「不意打ちとは、やってくれる」

( ФωФ)「姿を見せろ」


130 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:48:09.11 ID:TNz2iVnK0


「…」

「OK!! レッツファイトね!!」

「あ、ダメだってば…!」

「むぉう! 離してくださーい!!」

「キャンキャン」

「…」

「あー!」

「バカ、押さえてろって!」

「…」


「ごほん!」

「……姿を見せろ?」

「そう言われて出てくるとでも?」


131 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:49:34.54 ID:TNz2iVnK0

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「出て来なくとも構わん」

( ФωФ)「その場合は、ここら一帯が更地になると思え」




「…」

「はぁ……相変わらず、無茶言うもんだぜ」



スッ




从 ゚∀从「…ロマネスクのあんちゃんよ」


132 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:50:47.03 ID:TNz2iVnK0

(*-(*゚∀゚)「わーい、ファイトファイト ガンダムファイト レディーゴーね!!」

从;'ー'从「もう、つーさん、落ち着いてってば」

▽◎ェ◎▽「キャンキャン」



    ――女のチーム:攻撃班――

――从 ゚∀从 (*-(*゚∀゚) 从'ー'从 ▽◎ェ◎▽――




( ・∀・)「…!」

( ・∀・)「…っ」

( ・∀・)「(予想はしていたが、出来れば避けたかったな)」

135 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:55:09.31 ID:TNz2iVnK0

( ´_ゝ`)「あれ? 何か弱そうじゃね?」

( <  )「おんぶした女に、アイドルに、犬か」

( <  )「気をつけるのは、ハインさんぐらいかな」

( ФωФ)「…」

( ・∀・)「ね、油断してるでしょう?」

( ФωФ)「ふぅむ…、前言撤回しよう」



从 ゚∀从「言うだけ言ってな」

从 ゚∀从「じゃあ、正々堂々勝負といくか?」

( ・∀・)「不意打ちしておいて、正々堂々も何もない気がするが…」

从 ゚∀从「いやん。補佐はじっとしてて下さいね」

从 ゚∀从「すぐに済みますから」


( ФωФ)「ふぅむ…、随分と舐められたものだな」

从 ゚∀从「けっ。あんちゃんの相手はこいつさ」
137 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:57:19.23 ID:TNz2iVnK0


(*-(*゚∀゚)ノシ「バルバローッサ!!」


(*-(*゚∀゚)「リベーンジ! リベーンジでーす!!」

( ФωФ)「つー、か」

( ФωФ)「まさか、ここで再戦する事になるとはな」


          「…」(*-(*゚∀゚)

「私もなのかしら…」(*-(*゚∀゚)





(*-(*゚∀゚)「レッツファイトでーす」

( ФωФ)「望むところだ」


138 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:57:39.77 ID:TNz2iVnK0

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「皆は離れていろ」

( ФωФ)「巻き添えを食らうぞ」


(*-(*゚∀゚)「おぅ! ジェントルメーン!」


( ФωФ)「いや」

( ФωФ)「邪魔をされたくないだけだよ」






( ФωФ)「さぁ――」

( ФωФ)「はじめようか――」


139 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 21:59:09.91 ID:TNz2iVnK0


ドドドドドドドドド!!!


―ロマネスクの合図と共に飛び交う雪玉

―この時点で、2人(+1人)は、完全に自分達だけの世界へと突入した



( ´_ゝ`)「…」

( ´_ゝ`)「とっても、蚊帳の外です」











  ゴッ

( ´_(○`)

141 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:00:07.72 ID:TNz2iVnK0


(;´_ゞ`)「ぶっ!!」

( < ;)「兄者!!」



从 ゚∀从「へきゃきゃきゃ、油断しちゃダメだぜ?」



( ・∀・)「こっちはこっちで開戦という訳だな」



从;'ー'从「ううっ。頑張ります」

▽◎ェ◎▽「ワウッ!!」
145 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:00:59.75 ID:TNz2iVnK0


(;´_ゝ`)「にゃろう…!!」

( ´_ゝ`)「弟者!! オレの壁になれ!! お前が攻撃を受けてる間に、オレが反撃する!!」

( <  )「え。何、その理不尽な作戦」

( <  )「どっちかというと、オレが攻撃した方が良くね?」

( <  )「姿見えないんだしさ」

( ´_ゝ`)「あ、そっか」

( ´_ゝ`)「じゃあ、オレが壁で弟者が攻撃な」

( ´_ゝ`)「よし、かかt―――」




 ゴッ

( ´_(○`)



(;´_メ `)「はふぅん!!」

( < ;)「あぁ、兄者!!」
148 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:03:11.66 ID:TNz2iVnK0


从 ゚∀从「…馬鹿だな」
 つ○

从'ー'从「…そうですね」

▽◎ェ◎▽「…アウ」


( ・∀・)「…否定はできんがね」



(;´_メ `)「お、弟者……、オレはもうダメだ……」

(;´_メ `)「後は頼んだ…」

(;´_メ `)「……もん」

( < ;)「兄者―――!!」

( < ;)「…」


( <  )「…」

( <  )「…よくも兄者を……」

( <  )「ゆるさん!ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!」
150 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:03:55.82 ID:TNz2iVnK0

(;・∀・)「待て、あまり熱くなるな」


( <  )「止めるなぁ…!!」

( <  )「おおおおおおおおお!!! ゴ・ン・グ、鳴らせ!!」
     つ○





从;゚∀从「うほっ、危ねぇ」

从;'ー'从「どこから飛んでくるのか分からないよぉ」

从 ゚∀从「透明人間ってのはメンドくせぇな」

从;'ー'从「このままじゃ、やられちゃうよー」


从 ゚∀从「ま」


从 ゚∀从「ちゃんと対策は立ててるけどな」

从'ー'从「ふぇ?」

153 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:08:08.35 ID:TNz2iVnK0

从 ゚∀从「――ビーグル」

▽◎ェ◎▽「アウッ」


从 ゚∀从「システム gikonabi - ON。モード:レス抽出。対象は、 < 〔半〕[数学]より小さい 」

从 ゚∀从「スレ中を探し出せ」


▽◎ェ◎▽「Nowloading…」

▽◎ェ◎▽「―――チーン」

▽◎ェ◎▽「抽出レス14件 対象抽出シマシタ」



( <  )「なんだ…?」

( ・∀・)「いかん」

( ・∀・)「特定されているぞ! 逃げろ!」

( <  )「へ?」


154 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:10:54.00 ID:TNz2iVnK0


从 ゚∀从「よしよし、いい子だ」

从 ゚∀从「システム naushika - ON。モード:巨神兵。対象は、同上だ」

从 ゚∀从「――焼き払え」
    つ






▽◎ェ◎▽「―――チーン」

▽◎☆◎▽ カッ!!






( <  )「――!?」




155 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:11:12.56 ID:TNz2iVnK0


それは、まるで一筋の光


ビーグルの口から連続で射出された雪玉は

連なるようにして、弟者を襲った







    ドコココココココッ!!

○○○○○○○○○)< ;)「はぶる!!!」



160 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:12:07.37 ID:TNz2iVnK0

(;・∀・)「おぉ、見事」

(メメ<  )「ぐはっ…」

(メメ<  )「なんて……こったい…」

(メメ<  )「…兄者、すまない……、オレもすぐそっちに行くよ……」

(メメ<  )「ばたんきゅ〜……」


バタッ…




( ・∀・)「…」


从 ゚∀从「ダーリン」

从 ゚∀从「降参したほうがいいですよ?」

从 ゚∀从「今なら、おまけでハインをつけちゃう♪」


(;・∀・)「…くっ」

162 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:13:39.97 ID:TNz2iVnK0

( ・∀・)「(……流石が倒れ、ロマネスクの支援も期待できないか…)」

( ・∀・)「(第三班との合流も、まだ時間がかかる…)」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「(普通に考えれば、逃げるしかないが…)」




从 ゚∀从「てへ♪」




( ・∀・)「(逃がしてくれるとは思えん)」


( ・∀・)「…」

( ・∀・)「ならば…!」


( ・∀・)「せめて、華々しく散ろうではないか!!」

165 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:14:26.14 ID:TNz2iVnK0


( ・∀・)「…ハインくん」
 つ○

( ・∀・)「勝負だ!!」



从 ゚∀从「男らしいダーリンのそんなトコが好きー」

从 ゚∀从「望むところです!!」







( ・∀・)つ○「おおおおおおおおおおおお!!!」






                   ○⊂从∀゚ 从「はあああああああああああ!!!」

167 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:15:28.30 ID:TNz2iVnK0





                  ⊂从∀゚ 从「…なんちゃって」




                 从'ー'从∀゚ 从 ヒョイ









(;・∀・)つ○「な、なにぃぃぃぃい!?」





70 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:16:10.78 ID:TNz2iVnK0




「ちょっ…!! ハインさん!?」 从'ー';从∀゚ 从




                       
                    从'ー';从∀゚ 从「すまねぇ。私とダーリンの未来のために…」
                       


                    从'ー';从∀゚ 从「死んでくれ…!!!」






「えええええええ―――!?」  从;'ー'从∀゚ 从



172 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:17:45.02 ID:TNz2iVnK0



(;・∀・)つ○「ダメだ! もう止まらん…!!!」










               ゴスッ


            (;・∀・)つ○)'从∀゚ 从






(;・∀・)「ああああああああ!!!」


175 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:19:06.53 ID:TNz2iVnK0


从)兪从「あぅ……」

从)兪从「…こうやって、アイドルって消えてくのね……」


―バタン







从∀- 从「すまねぇ、渡辺」

从∀- 从「そして、ごめんね、ダーリン」


从∀- 从「ビーグル」

从∀゚ 从「――やれ」




(;・∀・)「ちくしょおおおおおおおおお!!!」

180 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:23:52.69 ID:TNz2iVnK0


――
―――


从 ゚∀从「あらかた片付いたな」

▽◎ェ◎▽「アウッ」

从 ゚∀从「つーとロマネのあんちゃんは、まだやってんのか」




( ФωФ)「WRYYYYYY!!!」

(;-(*゚∀゚)「瓜ぃぃぃぃぃぃっ!!!」


ガガガガガッガガッガガッガ!!!




从 ゚∀从「はぁ…」

从 ゚∀从「まだまだ、って感じだな」

从 ゚∀从「ま、放っておくか」

181 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:24:25.53 ID:TNz2iVnK0

从 ゚∀从「さてと――」

从 ゚∀从「拠点に戻るか、クー達に合流するか、どっちがいいと思う?」

▽◎ェ◎▽「…ゥゥ?」


从 ゚∀从「そっか」

从 ゚∀从「やっぱ、攻めだよな。うん」

从 ゚∀从ノ「というわけで、遊撃班に合流ー!」

▽◎ェ◎▽「…」



从 ゚∀从「オッシ! 行くぞ、ビーグル」

▽;◎ェ◎▽「クゥン…」

184 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:26:50.00 ID:TNz2iVnK0


――兄者、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――

――弟者、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――モララー、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――渡辺、−1ポイント(残り0ポイント:失格)――



             ――残存数

             ――女の子チーム: 9人+2匹
             ――男の子チーム: 4人
             ――教員チーム  : 3人



185 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:27:30.83 ID:TNz2iVnK0



―女の子チーム拠点


*(;‘‘)*「…く……はっ」


*(;‘‘)*「……そんな…」

*(;‘‘)*「かーちゃんさん、貞子さん、……ペニちゃん…!」





 J(メ − )し

 川дメ川

 ( 、 メ川





*(;‘‘)*「みんな……!!」

187 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:28:26.91 ID:TNz2iVnK0


自分以外は全員やられてしまった

最強だと思われた自分たちのチームが、瞬く間に倒された


――化け物

それ以外、形容のしようがない者達がそこにいた








「おや……」

「まだ、意識があるみたいですね」




*(‘‘;)*「…!!」


188 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:30:06.93 ID:TNz2iVnK0


*(‘‘;)*「先生……!!」



(-_-)「いやぁ、さすがに教え子が相手だと、少々やりにくいですね」

ノハ ゚听)「うそつけ!」

ノハ ゚听)「思い切りやってたじゃん!」

(-_-)「いやいや、そこの御婦人だけにですよ、うん」

(-_-)「彼女は強かった」

(-_-)「一発もらってしまいましたしね」

ノハ ゚听)「だから、私に代われって言ったのに!!」



*(‘‘;)*「…」



一人はウチの担任、もう一人は英語の先生

化け物は、ウチの教員だった
190 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:31:44.34 ID:TNz2iVnK0

そして

化け物の大将が、倒れた仲間の上に立っていた







( ゚д゚ )







彼の手に輝くのは、アルファベットのU



――の如く歪曲した雪玉

普段、温厚で変わり者の教頭は、獰猛な獣と化していた

圧倒的なまでのプレッシャーを感じる

それだけで気を失ってしまいそうだ
195 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:33:23.15 ID:TNz2iVnK0



*(‘‘;)*「…」




(-_-)「それでは」

(-_-)「担任として、最期を看取ってあげましょう」

ノハ ゚听)「さっさと終わらせて、次いこー!!」





最期の時が迫る


今更、抵抗する気も起きない

上には上がいるんだな、と暢気(のんき)なことを考える

確か、昔のえらい人の言葉にこんなのがあった
199 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:34:43.80 ID:TNz2iVnK0




( ゚д゚ )





おう 

見てるか 

一万円札 



人の上に

人がいたんだけど



          みつを




―それを、最期に私の意識はぷつりと途絶えた
207 : ◆SEOMSVVqUg :2007/12/25(火) 22:36:43.48 ID:TNz2iVnK0


――ヒッキー、−1ポイント(残り2ポイント)――


――カーチャン、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――貞子、−3ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ペニサス、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――

――ヘリカル、−2ポイント(残り0ポイント:失格)――



             ――残存数

             ――女の子チーム: 5人+2匹
             ――男の子チーム: 4人
             ――教員チーム  : 3人



X'mas 特別編(中編)了

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