- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:21:22.50 ID:oyZKLgJd0
エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介
川 ゚ -゚) 新人。物を呼び寄せる超能力
(,,゚Д゚) 先輩。超脚力の超能力
(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を視る
( ><) 新人。千里眼
ξ*゚听)ξ クソガキ。記憶を刈り取る
川д川 オカ女。空間を構築、接続する能力
(´・ω・`) バーボンハウスマスター。絶対質問能力
('A`) クーの幼馴染。一般人
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:22:48.09 ID:oyZKLgJd0
「…」
「…」
スッ…
「おぉっと、そうくるか? 大丈夫かなー、かなり不安定だからな」
「……」
スッ…
「あ、そっちか? こりゃオレまで回ってこないな」
「…っ! ……」
スッ…
「おいおいおい。 やる気あんのかよ。
さっきまでの方がよっぽどマシだったな」
「―――!!」
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:24:19.13 ID:oyZKLgJd0
ξ#゚听)ξ「ドンジャラー!!!」
ガシャー!!!
(,,゚Д゚)「あー!!!」
(,,゚Д゚)「お前なぁ。将棋崩しでドンジャラやるやつがどこにいるんだよ…」
ξ#゚听)ξ「あんたがイチイチうるさいのがいけないよ!!」
(,,゚Д゚)「心理戦だよ、心理戦」
ξ#゚听)ξ「子供相手にそんなことするな!!」
(,,゚Д゚)「……いつもはガキ扱いすると怒るのに都合良いもんだぜ」
ξ#゚听)ξ「何か言った!?」
(,,゚Д゚)「なーんにも」
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:25:47.38 ID:oyZKLgJd0
ξ#゚听)ξ「あんたも拾うの手伝いなさいよ!」
(,,゚Д゚)「すげぇ理不尽」
ξ#゚听)ξ「あぁ!?」
(,,゚Д゚)「はいはい」
カチャカチャ
(,,゚Д゚)「お」
ξ*゚听)ξ「ん?」
(,,゚Д゚)「こんなとこまで飛んでやがる」
ξ*゚听)ξ「…それは“歩兵”?」
(,,゚Д゚)「ん? あぁ、良く知ってたな」
ξ*゚听)ξ「いっぱいあって、一番弱い駒でしょ」
(,,゚Д゚)「まぁ、そうかもな」
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:27:16.71 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「でもな、敵陣深く切り込んだときにこいつは化けるんだぜ?」
ξ*゚听)ξ「へー」
(,,゚Д゚)「ひっくり返るんだ」
ξ*゚听)ξ「負けてんじゃん」
(,,゚Д゚)「そうじゃね−よw 生まれ変わるつってもいいかな」
ξ*゚听)ξ「ふーん」
(,,゚Д゚)「興味なさそうだな」
ξ*゚听)ξ「興味ないもん」
(,,゚Д゚)「つまんねーの」
―ギコは駒を投げて握り直した
(,,゚Д゚)「“生まれ変わる”…か」
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:27:36.47 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)エスパークーのようです
−第九話:雨雲−
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:31:27.84 ID:oyZKLgJd0
―ダイプロミーティングルーム
ガチャ
川 ゚ -゚)「やぁ」
(,,゚Д゚)「クーちゃん、待ってたぜぇ!」
川 ゚ -゚)「結構だ」
(,,゚Д゚)「え? オレまだ何にも言ってないんだけど」
川 ゚ -゚)「先制パンチだ」
川 ゚ -゚)「どうせ、くだらんことだろ」
(,,゚Д゚)Vm「チッチッチッチ」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「(…非常にムカツクな)」
(,,゚Д゚)「今日はさ!」
(,,゚Д゚)「ジャーン!! 将棋やろうぜ!!」
川 ゚ -゚)「…」
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:33:00.05 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「…ほう、面白そうだな」
川 ゚ -゚)「ギコは指せるのか?」
(,,゚Д゚)「少しだけな!」
川 ゚ -゚)「チェスの方が好きなんだが…」
川 ゚ -゚)「久々にやってみるのもいいな」
(,,゚Д゚)「やろーぜ、やろーぜ」
(,,゚Д゚)「最近、ツンと将棋崩しばっかりしてたら普通に指したくなってな!」
ξ*゚听)ξ「…なんですって?」
(,,゚Д゚)「うお! いたのか」
ξ*゚听)ξ「あんまり調子に…」
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:34:06.38 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「ツンちゃーん、クッキー焼けたけど食べるー?」
ξ*゚听)ξ「あ、はーい♪」
トテテテ
(,,゚Д゚)「しぃ、ナイスフォロー」
川 ゚ -゚)「ほらやるぞ」
ワイワイ
キャイキャイ
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:35:28.57 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「ぐおぉぉ、また負けたぁ」
川 ゚ -゚)「めちゃくちゃ弱いな」
(,,゚Д゚)「つーか強すぎだろ」
(,,゚Д゚)「飛車角抜きなのに…」
川 ゚ -゚)「もう少し頭を使え」
川 ゚ -゚)「というか前に出すぎだ」
川 ゚ -゚)「私の手を考えろ」
(,,゚Д゚) ウン
川 ゚ -゚)「飛車、角行に頼りすぎだな」
川 ゚ -゚)「もっと大局を見ろ」
(,,゚Д゚) ウンウン
ソッカー
ナルホドー
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:36:52.71 ID:oyZKLgJd0
ξ*゚听)ξ「将棋なんて何が面白いのかしら?」
(*-ー-)「うーん、私もやらないから分からないけど」
(*-ー-)「ツンちゃんギコくんとよくやってるじゃない」
ξ*゚听)ξ「将棋崩しはね」
ξ*゚听)ξ「あんなのは本物の将棋じゃない!
んだって」
(*-ー-)「楽しければそれでいいと思うけどね」
ξ*゚听)ξ「今、つまんなーい」
(*-ー-)「クッキー、食べちゃったもんね」
(*-ー-)「ビロードくんも休みだし…」
(*-ー-)「…!」ピコーン
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:38:03.66 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「そうだ、たまには“女の子らしいこと”しましょうか」
ξ*゚听)ξ「え、何?」
(*-ー-)「恋話よ。 恋・話」
ξ*゚听)ξ「コイバナ?」
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:39:12.56 ID:oyZKLgJd0
「クーちゃん」
川 ゚ -゚)「だから……ん?」
「ちょっと来てー」
川 ゚ -゚)「あ、はい」
川 ゚ -゚)「また後でな、ギコ」
(,,゚Д゚) ウン
(,,゚Д゚) ウーン、ココガコウデー
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:42:03.77 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「なんですか?」
(*-ー-)「クーちゃん」
川 ゚ -゚)「はい?」
(*-ー-)「ズバリ、ドクオくんとの仲を聞こう!」
川 ゚ -゚)「は?」
(*-ー-)「いや、だからドクオくんとは、どこまで進んだのかなーって」
ξ*゚听)ξ「(これがコイバナ…)」
川 ゚ -゚)「どこまでって友達ですよ、ドクオは」
(*-ー-)「ただの友達と毎年プレゼント交換はしないでしょ?」
川 ゚ -゚)「まぁ、確かに」
ξ*゚听)ξ「(ナベちゃんのDVDだったけ)」
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:43:27.98 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「プレゼント渡したの?」
川 ゚ -゚)「いえ、まだです」
川 ゚ -゚)「近々渡す予定ですけど」
(*-ー-)「ふぅむ」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「クーちゃん、ちょっと視せてね」
(*゚ー゚) スゥ
(*゚ー゚)「(ん〜)」
(*゚ー゚)「(ウソはついてないみたいね)」
(*゚ー゚)「(友達? でも大分クーちゃんの深いトコに混ざってるみたいだけど…)」
(*゚ー゚)「(なんとも言えないわね)」
(*゚ー゚)「うーん」
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:55:41.35 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「気は済みましたか?」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「明日の放課後もクーちゃん、ヒマ?」
川 ゚ -゚)「え? あぁ、はい」
(*-ー-)「ドクオくんは?」
川 ゚ -゚)「ドクオですか…?」
川 ゚ -゚)「部活にも入っていないし、ヒマだとは思いますけど」
(*-ー-)「よし!」
(*-ー-)「明日、VIP高校に行くわ」
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 15:58:29.22 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「ウチに?」
(*-ー-)「放課後、屋上で」
(*-ー-)「ツンちゃんもいいわね」
ξ*゚听)ξ「えぇ!? 私も!?」
(*-ー-)「もちろん」
川 ゚ -゚)「でも、車椅子じゃ…」
(*-ー-)「大丈夫よ、貞ちゃんに送ってもらうから」
川 ゚ -゚)「そうまでして来るんですか」
(*-ー-)「是非ドクオくんも視てみたいのよ」
川 ゚ -゚)「はぁ」
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:02:38.43 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「お願い、クーちゃん」
川 ゚ -゚)「わかりました。 明日の放課後、屋上で」
(*-ー-)「やったぁ」
ξ*゚听)ξ「ホントに私も行くの?」
(*-ー-)「もちろん」
ξ*゚听)ξ「えー」
(*-ー-)「人生経験よ、いい勉強になるわ」
ξ*゚听)ξ「う〜ん」
川 ゚ -゚)「(どちらかというと、野次馬根性の方が強い気がするが)」
(*-ー-)「じゃ、クーちゃんよろしく」
川 ゚ -゚)「(まいったな…)」
(,,゚Д゚) ウーンウーン
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:05:05.54 ID:oyZKLgJd0
※
―翌日、VIP高校屋上
(*-ー-) ξ*゚听)ξ 川 ゚ -゚) ('A`)
('A`)「なんだよ、この人達は?」
川 ゚ -゚)「私の知り合いの占い師の人だ」
川 ゚ -゚)「ドクオの話をしたら、どうしても占いたいんだと」
('A`)「…」
('A`)「お前、案外交友関係広いんだな」
(*-ー-)「はじめまして、ドクオくん」
('A`)「あ、はい」
('A`)「は、はじめまして」
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:08:00.26 ID:oyZKLgJd0
ξ*゚听)ξ「…」
(*-ー-)「ほら、ツンちゃん」
ξ*゚听)ξ「…」
ξ*゚听)ξ「よっ」
('A`)「…」
(*-ー-)「(だめでしょ、そんな言葉使いしたら)」
ξ*゚听)ξ「(だって“はじめまして”じゃないんだもん)」
('A`)「よろしく……お願いします…」
('A`)「(なんかデジャブるのは気のせいか?)」
(*-ー-)「ごめんね、人見知りするのこの子」
ξ*゚听)ξ「(しないもん!)」
(*-ー-)「(いいからいいから)」
川 ゚ -゚)「(話が進まない…)」
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:10:45.44 ID:oyZKLgJd0
('A`)「でも、どうしてオレなんかを占いたいと…?」
(*-ー-)「…そうね」
(*-ー-)「落ち着いて聞いてね」
('A`)「…」
(*-ー-)「あなたは選ばれし22聖のうちの一人、『波乱を呼ぶ男』の生まれ変わりなのよ!!」
ズバーン!!
川 ゚ -゚)「…」
ξ*゚听)ξ「…」
('A`)「え?」
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:13:23.41 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「前世で魔王との戦いに敗れた彼らは、次の世代に希望を託して転生したわ」
(*-ー-)「最近起こっている不可解な事件、これは全部復活した魔王の仕業よ」
(*-ー-)「たぶん」
('A`)「…」
(*-ー-)「今度こそ完全に魔王を倒すため、22聖の力が再び必要なの」
(*-ー-)「あなたの力が必要なの」
('A`)「…」
川 ゚ -゚)「うわぁ…」
ξ*゚听)ξ「さすがにそれは…」
('A`)「…」
('A`)「…そうか」
('A`)「…そうだったのか……!」
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:17:13.02 ID:oyZKLgJd0
ξ*゚听)ξ「え?」
川 ゚ -゚)「ドクオ?」
('A`)「最近、教室で気を失ってたり、道端で寝てたり不思議なことが多かったのはそのせいか…!」
ξ*゚听)ξ「あ」
川 ゚ -゚)「あぁ」
('A`)「……まさか!」
('A`)「クーも…!?」
川 ゚ -゚)「は?」
('A`)「お前も、22聖のうちの一人か…!」
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:19:07.76 ID:oyZKLgJd0
('A`)「エスパーとかいうのは、仮の姿だったんだな…!」
川 ゚ -゚)「え……いや、ちょっと」
(*-ー-)「(というかドクオくんは、クーちゃんがエスパーだって知ってるの?)」
川 ゚ -゚)「(えぇ、何度か目の前で能力を使ってますし)」
(*-ー-)「(普通の人には言っちゃダメだって言ったじゃない)」
川 ゚ -゚)「(すいません)」
ξ*゚听)ξ(ギコは“ドクオはいい”って言ってたけど…)
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:21:46.91 ID:oyZKLgJd0
('A`)「続きを……続きを聞かせてくれ」
(*-ー-)「ごめんなさい、話の途中だったわね」
(*-ー-)「えぇと」
(*-ー-)「とりあえず、君の力を見せてほしいの」
('A`)「え……でも、どうやって」
(*-ー-)「目をつぶって、じっとしてくれるだけでいいわ」
('A`)「…はい」
(*-ー-)「心安らかに、意識を私の方に向けてね」
(-A-)「……はい」
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:23:59.80 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「そのままね…」
(*゚ー゚) スゥ
(*゚ー゚)「(…)」
(*゚ー゚)「(紫色の湖ってとこかしら…)」
(*゚ー゚)「(底、覗かせてもらうわね)」
(*゚ー゚)「(…)」
(*゚ー゚)「(…白い粒? ……雨粒かしら?)」
(*゚ー゚)「(…)」
(*゚ー゚)「(…!)」
(*゚ー゚)「(……閃光?)」
(*゚ー゚)「(この感じ…)」
(*゚ー゚)「(この子……まさか)」
(*゚ー゚)「…」
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:26:59.76 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「…もういいわよ」
('A`)「…!」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「…」
('A`)「あの、それで……オレの力ってやつは…?」
(*-ー-)「あぁ、それ…」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「うん、私の勘違いみたい」
(*-ー-)「ごめんね」
('A`)「え?」
(*-ー-)「君は何の変哲もない普通の一般人」
(*-ー-)「それ以下、それ以上でもないわ」
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:29:50.99 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「…?」
ξ*゚听)ξ「しぃ?」
('A`)「…そう、なんですか」
('A`)「…」
('A`)「そうですよね」
('A`)「オレにそんな力なんてあるわけないっすよね」
川 ゚ -゚)「ドクオ…」
('A`)「じゃあな、クー」
('A`)「頑張って、仲間集めろよ」
川 ゚ -゚)「いや、待て。 というか信じてるのか」
('A`)「それじゃあ、帰ります」
川 ゚ -゚)「あ、ドクオ!」
―ガチャ
―ギィィイ、バタン
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:33:06.51 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「…」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「しぃさん、どういうことですか?」
ξ*゚听)ξ「意味分かんないよ」
(*-ー-)「うん?」
(*-ー-)「あぁ、あれはね。 ドクオくんの深いトコを覗くために、心を開いてもらう必要があったの」
(*-ー-)「まさかあんな簡単に引っかかるとは思わなかったけど」
川 ゚ -゚)「確かに方法としては効果的だったと思います」
川 ゚ -゚)「しかし、あんな言い方はないんじゃないんですか?」
(*-ー-)「…」
川 ゚ -゚)「…私も失礼します」
―ガチャ
―バタン!
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:36:20.25 ID:oyZKLgJd0
(*-ー-)「…ふぅ」
ξ*゚听)ξ「…」
ξ*゚听)ξ「どうしたの、しぃ? 何か変だよ?」
(*-ー-)「そうね……」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「『波乱を呼ぶ男』か……嘘が本当になっちゃいそうね」
ξ*゚听)ξ「え?」
(*-ー-)「ツンちゃん、協力してほしいことがあるの…」
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:38:12.35 ID:oyZKLgJd0
―
――
―――
川 ゚ -゚)「ドクオ!」
('A`)「…!」
('A`)「クーか」
川 ゚ -゚)「…」
('A`)「どうしたんだよ? 走ってきて」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「―すまん」
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:41:25.29 ID:oyZKLgJd0
('A`)「…なにが?」
川 ゚ -゚)「さっきのことだ」
川 ゚ -゚)「しぃさん……占い師の人だが、悪い人じゃないんだ」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「ただ、さっきは私にもよく分からん…」
('A`)「いや、いいよいいよ」
('A`)「冷静に考えてみれば、ありえないことだし」
('A`)「……残念だけど」
川 ゚ -゚)「…すまん」
('A`)「いいって」
川 ゚ -゚)「…」
('A`)「…」
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:43:56.78 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「…もうすぐ“あの日”だな」
('A`)「ん? あぁ、そうだっけ」
川 ゚ -゚)「忘れてたか?」
('A`)「あー、…わりぃ」
川 ゚ -゚)「そうか」
('A`)「…」
川 ゚ -゚)「…」
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:46:40.53 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「私のプレゼント、驚くぞ」
('A`)「へぇ」
川 ゚ -゚)「奮発したからな」
('A`)「金持ちだな」
川 ゚ -゚)「バイトしたんでな(失敗したけど)」
('A`)「そっか」
('A`)「楽しみだ」
川 ゚ -゚)「その様子だとまだ買っていないんだろう?」
('A`)「まぁな」
川 ゚ -゚)「そうか」
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:48:59.57 ID:oyZKLgJd0
('A`)「…期待すんなよ」
川 ゚ -゚)「楽しみにしておくよ」
('A`)「人の話聞けつーの」
川 ゚ー゚)「ふっ、本当に楽しみなのさ」
('A`)「…」
('A`)「遅くなっちまった、帰るか」
川 ゚ -゚)「そうだな、それじゃ」
('A`)「おう、じゃあな」
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:51:42.68 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「…」
―ポッ
川 ゚ -゚)「―ん?」
川 ゚ -゚)「…雨、か」
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:53:53.37 ID:oyZKLgJd0
※
―深夜、ドクオの部屋
『はーい、みんなこんにちわー』
『え? 違う? あ、こんばんわー』
『違う違う録音じゃないよ、ホントホント』
『じゃあ気を取り直して…』
『ナベ☆ラジ!! 始まるよー!!』
('A`)「…」
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:56:39.31 ID:oyZKLgJd0
('A`)「…」
('A`)「今週のジャンプ、ツマンネェ」
ポイッ
('A`)「…」
('A`)「忘れてるわけねぇつーの」
('A`)「もうすぐか」
('A`)「…」
('A`)「22聖…」
('A`)「バカか……オレは」
('A`)「…」
('A`)「クー…」
('A`)「友達増えたんだな…」
('A`)「変な人たちだけど」
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 16:59:27.75 ID:oyZKLgJd0
('A`)「…」
('A`)「オレは…変わんねぇな」
('A`)「昔っから逃げてばっかだ…」
―オ、オレが、守ってやるから―
('A`)「…ウソっぱちだな」
('A`)「あのときから……オレはクーに…」
('A`)「…」
('A`)「…」
('A`)「あー」
('A`)「アホくさ」
('A`)「ないない、妄想厨乙」
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:01:49.52 ID:oyZKLgJd0
('A`)「寝よ…」
『最近の流行ですか? うーん、友達に聞いたんですけど…』
『面白いバーがあるらしいんですよ』
『そうです。 お酒飲むとこですよ』
『なんでも“人の本音”が分かるって』
『えーダメです、オフレコです。オフレコ』
('A`)「…」
('A`)「…本音か」
('A`)「…」
('A`)「…」
('A`)「目、覚めてきたじゃねぇか…」
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:05:23.25 ID:oyZKLgJd0
※
―後日、ダイプロミーティングルーム
(,,゚Д゚)「あぁー、ヒマだなー」
(,,゚Д゚)「クーちゃん、最近見ないし」
川д川「愛想尽かしたのかもね〜」
(,,゚Д゚)「…え」
(;,,゚Д゚)「ま、まさかぁw」
( ><)「目が笑ってないんです」
(*-ー-)「…」
(,,゚Д゚)「ツン、何かクーちゃんから聞いてねぇ?」
(,,゚Д゚)「最近、ギコくんが気になるとか」
(,,゚Д゚)「ギコくんのことを考えると胸が苦しいとか」
ξ*゚听)ξ「ばーか」
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:08:18.52 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「あぁー、ヒマだ」
(,,゚Д゚)「…!」
(,,゚Д゚)「そうだ! たまにはこっちから向かうのはどうだ?」
( ><)「向かうってウチの高校にですか?」
(,,゚Д゚)「そうそう」
( ><)「もう帰ってるんじゃないんですか?」
(,,゚Д゚)「いやさ、ダメ元でも」
ξ*゚听)ξ「ダメだよ! クーはクーで色々あるの!」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「色々?」
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:11:43.46 ID:oyZKLgJd0
ξ*゚听)ξ「あ」
(*-ー-)「もう…」
(,,゚Д゚)「色々って何だ?」
ξ*゚听)ξ「ほら、女の子だもん」
(*-ー-)「色々あるのよ」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「貞ちゃん!!」
川д川「はいよ〜」
(,,゚Д゚)「“扉”開いてくれ!! VIP高校まで!!」
ξ;゚听)ξ「うわ! バカ!」
(;-ー-)「ギコくん…!」
(;><)「ちょ…!」
(,,゚Д゚)「待ってろ、クーちゃん!!」
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:14:28.32 ID:oyZKLgJd0
※
―VIP高校校門
川 ゚ -゚)「ふぅ…」
川 ゚ -゚)「準備はできた」
川 ゚ -゚)「天気が悪いのが少し気がかりだが…」
川 ゚ -゚)「行くか」
クーチャァァァン
川 ゚ -゚)「―ん?」
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:16:46.14 ID:oyZKLgJd0
ズザ―――ッ
(,,゚Д゚)「クーちゃん!!」
川;゚ -゚)「ギコ!?
なんでこんなところに…!?」
(,,゚Д゚)「辛かったね! 寂しかったね!
でももう大丈夫だよ!」
川 ゚ -゚)「は?」
(,,゚Д゚)「さぁ、オレの胸で思う存分泣いてくれ!!」
川 ゚ -゚)「…」
ヒュ
パッ
ゴイン
(,, Д )゚ ゚「カンパチ!!」
川 ゚ -゚)「何をわけのわからんことを…」
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:19:23.06 ID:oyZKLgJd0
※
ギィ
カランコロンカラン
(´・ω・`)「ようこそ、バーボンハウスへ」
(´・ω・`)「おや?」
(´・ω・`)「珍しいお客さまだ、一人かい?」
('A`)「えぇ、お久しぶりです」
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:21:17.71 ID:oyZKLgJd0
(´・ω・`)「ご注文は何かな?」
(´・ω・`)「未成年だから飲み物はソフトドリンクまでね」
('A`)「いえ、今日はちょっと聞きたいことがあって」
(´・ω・`)「なんだい?」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「“本音”トークかい?」
('A`)「…はい」
(´・ω・`)「別料金だよ?」
('A`)「大丈夫です」
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:23:01.43 ID:oyZKLgJd0
(´・ω・`)「おk。何についてボクは“聞けば”いいのかな?」
('A`)「…」
('A`)「“オレがクーをどう思っているのかについて”」
('A`)「お願いします」
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:26:22.33 ID:oyZKLgJd0
※
川 ゚ -゚)「すると何か」
川 ゚ -゚)「私が下校中、襲われて手篭めにされた挙句、妊娠してしまい」
川 ゚ -゚)「知らない男の子供だとはいえ、新しい命を無下に殺すことはできない」
川 ゚ -゚)「そんな葛藤の中、過ごしていると?」
(,,゚Д゚) ウン
川 ゚ -゚)「アホか!」
ヒュ
パッ
ゴメス!!
(,, Д )゚ ゚「カンブリ!!」
川 ゚ -゚)「全く…」
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:31:27.40 ID:oyZKLgJd0
ξ*゚听)ξ「ごめんね、クー」
ξ*゚听)ξ「私が口を滑らせたから」
川 ゚ -゚)「…ツン」
(*-ー-)「しばらくウチに顔出さなかったから、ギコくんなりに心配したのよ」
川 ゚ -゚)「…しぃさん」
( ><)「悩みがあるなら言ってほしいんです!」
川 ゚ -゚)「…ビロード」
(メ,,゚Д゚)「なんでも聞くぜ」
川 ゚ -゚)「最近、打たれ強くなったな」
(,,゚Д゚)「まぁな」
- 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:32:08.10 ID:oyZKLgJd0
川 ゚ -゚)「別に悩み事なんてないさ」
川 ゚ -゚)「少し忙しくて、顔を出せなかっただけだ」
(,,゚Д゚)「でも、さっき思い詰めた顔して校門に立ってなかった?」
川 ゚ -゚)「お前の目にはどんなフィルターがかかってるんだ」
川 ゚ -゚)「今からドクオに会いに行くんだ」
川 ゚ -゚)「思い詰める必要なんてない」
ξ*゚听)ξ「じゃあ、今日が」
(*-ー-)「プレゼント交換の日ってわけね」
川 ゚ -゚)「そういうわけだ」
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:40:27.34 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「…」
( ><)「…」
( ><)「げ、元気出してくださいなんです」
(,,゚Д゚)「…」
( ><)「ただの友達らしいんです」
(,,゚Д゚)「…」
( ><)「まだチャンスはあるんです」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「クーちゃん」
川 ゚ -゚)「ん? なんだ?」
(,,゚Д゚)「ドクオとはどこで会う予定?」
川 ゚ -゚)「ん? あぁ、ここからは見えんが……ラウンジ山の麓にあるちょっとした場所だ」
- 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:42:16.42 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「割と遠いな」
川 ゚ -゚)「ん? まぁそうだな」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「送っていこうか?」
( ><)「!!」
ξ;゚听)ξ「だめー!!」
(;><)「ギコさん、早まっちゃダメなんです!」
(,,゚Д゚)「??」
(,,゚Д゚)「は?」
- 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:43:36.19 ID:oyZKLgJd0
( ><)「え? この想い結ばれぬなら」
ξ*゚听)ξ「いっそのこと、ふたりで死のう。
とかじゃないの?」
(,,゚Д゚)「…」
川 ゚ -゚)「全力で抵抗するがな」
(,,゚Д゚)「違うって」
- 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:45:21.65 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「早く着いたほうがいいだろ?」
川 ゚ -゚)「自分で飛んでいってもいいが…」
(,,゚Д゚)「送らせてくれ」
川 ゚ -゚)「まぁ、そこまで言うのなら」
ツカマッテネ
アァ
―ギュン!!
- 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:46:15.42 ID:oyZKLgJd0
ξ*゚听)ξ「行っちゃった…」
(*-ー-)「さて追いかけますか」
( ><)「野次馬なんです」
(*-ー-)「ふふっ、確かにそうね」
(*-ー-)「…」
(*-ー-)「ただ…」
(*-ー-)「少し気になることがあるからね」
- 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:48:18.05 ID:oyZKLgJd0
※
―ラウンジ山麓
ギャギャギャ―――ッ!!
(,,゚Д゚)「到着―」
川 ゚ -゚)「ふむ、ありがとう」
(,,゚Д゚)「身体、慣れてきた?」
川 ゚ -゚)「まぁな」
(,,゚Д゚)「…」
- 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:49:25.42 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「しかし、ラウンジ山の近くにこんなに良い場所があるなんて…」
(,,゚Д゚)「道案内無しじゃ、絶対分かんなかったな」
川 ゚ -゚)「私とドクオのとっておきだ」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「そっか」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「じゃ、オレは帰るわ」
川 ゚ -゚)「あぁ、ありがとう」
- 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:52:26.40 ID:oyZKLgJd0
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「クーちゃん」
川 ゚ -゚)「…ん?」
(,,゚Д゚)「帰る前にひとついいか?」
川 ゚ -゚)「いいぞ? なんだ?」
(,,゚Д゚)「気付いてないかもしれないけど…」
川 ゚ -゚)「…?」
(,,゚Д゚)「…ドクオのこと」
川 ゚ -゚)「…ドクオのこと?」
(,,゚Д゚)「あぁ、あいつは―」
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:54:40.28 ID:oyZKLgJd0
ガサッ
('A`)「―?」
川 ゚ -゚)「!」(,,゚Д゚)
('A`)「クー? それに……ギコさん…?」
('A`)「…」
('A`)「なんでギコさんがここに…?」
- 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:56:04.83 ID:oyZKLgJd0
※
―BAR:バーボンハウス店内
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「今日は客の入りが悪いなぁ」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「青臭い質問だったなぁ…」
(´・ω・`)「“自分がクーちゃんをどう思っているのかについて”」
(´・ω・`)「素直になれないのか……気付いてないのか……」
(´・ω・`)「青春だねぇ…」
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:57:25.41 ID:oyZKLgJd0
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「しかし、あのドクオって子」
(´・ω・`)「気のせいかな…」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「前に“聞いた”ときは、NO
って答えてたけど」
(´・ω・`)「まだ『時期』じゃない……とか」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「まさかね」
- 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/29(土) 17:58:04.50 ID:oyZKLgJd0
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「雨、降りそうだなぁ」
(´・ω・`)「客が来ないはずだ…」
―曇天は雨雲を呼び、小雨は雨へ、そして雷雨へと移り変わろうとしていた
第九話了
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