6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:17:49.55 ID:WOn2PG1l0
エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介

川 ゚ -゚) 新人。物を呼び寄せる超能力

(,,゚Д゚) 先輩。超脚力の超能力

(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を観る

( ><) 新人。千里眼

ξ*゚听)ξ クソガキ。能力は不明

川д川 オカ女。空間を構築、接続する能力

( ´∀`) プロジェクト主任。一般人

( ・∀・)プロジェクト補佐。テレパシー能力

从 ゚∀从 プロジェクト書記長。能力は不明

从'ー'从 アイドル。嫌でも人目を惹いてしまう

( ∵) 悪魔人形。監察処分中

('A`) クーの幼馴染。一般人

('、`*川 *(‘‘)* 仲良し女子高生
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:22:35.48 ID:WOn2PG1l0

「失礼します」

ガチャ

「よろしくお願いします」

「はい、よろしくお願いします。そこに掛けてください」

「はい」

ギシ…

「えーと」

ペラッ

「高校生、VIP高校ですか」

「はい」

「じゃあ、タイムテーブルは土日を希望ですか?」

「いえ、特にそういうわけではないです」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:25:51.02 ID:WOn2PG1l0

「平日の夜とかでも、いいってことですか?」

「はい」

「ふぅむ」

カキカキ

「えー、今までどんなアルバイトをやってましたか?」

「いえ、アルバイトの経験はないです」

「うーん、そうですか」

「何か資格とか持ってます?」

「いいえ」

「そうですか〜、うーん」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:26:38.38 ID:WOn2PG1l0

「じゃあ、最後に。どうしてウチを希望したんですか?」

「自分の特技が活かせると思ったからです」

「へぇ、なんですか?」


川 ゚ -゚)「超能力が使えます」




「―は?」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:28:16.31 ID:WOn2PG1l0


川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −第六話:プレゼントを君に−



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:30:05.26 ID:WOn2PG1l0


―後日、ダイプロミーティングルーム


川 ゚ -゚)「私は落ちた、何故だ!」

(,,゚Д゚)「どう考えても電波です」

ξ*゚听)ξ「本当にありがとうございました」

(;-ー-)「というか、クーちゃん」

(;-ー-)「あんまり知らない人に、エスパーエスパー言っちゃ駄目よ」

(;-ー-)「電波で済めばまだしも、下手すれば命を狙われる可能性もあるんだから」

川 ゚ -゚)「む」

川 ゚ -゚)「命を狙われるのは困りますね」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:31:12.93 ID:WOn2PG1l0

(,,゚Д゚)「ウチは基本的に秘密機関だからな」

( ><)「駅前に堂々と入り口がある割には気が小さいんです」

ξ*゚听)ξ「普通の人は奥まで入れないし、一応秘密ってことじゃないの?」

ξ*゚听)ξ「謎の組織、みたいな」

(,,゚Д゚)「そういえば」

(,,゚Д゚)「ここらの住人的には、新興宗教団体ってことになってるらしいぞ」

(,,゚Д゚)「今までに入信したいって奴が数人いたらしい」

(,,゚Д゚)「断るのに苦労したそうだ」

川 ゚ -゚)「途中までは何の変哲もない普通の事務所だからな」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:32:35.71 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「ところで命を狙われるというのは、どういうことだ?」

川 ゚ -゚)「特に身に覚えがないんだが」

(,,゚Д゚)「んー」

(,,゚Д゚)「最初に説明しなかったけ」

川 ゚ -゚)「覚えていない」

(,,゚Д゚)「…」

ξ*゚听)ξ「クーって忘れっぽいよね」

川 ゚ -゚)「大事なことは忘れないさ」

(;><)「命に係わることは大事じゃないんですか?」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:34:13.54 ID:WOn2PG1l0

(,,゚Д゚)「まぁ、クーちゃんは一回も“依頼”を受けてないからな」

川 ゚ -゚)「依頼?」

(,,゚Д゚)「そー」

(,,゚Д゚)「ウチ一応、国とパイプがあってさ」

(,,゚Д゚)「任務の他にも警察とかから、“依頼”つーのが来んのよ」

(,,゚Д゚)「逃走中の犯人を捕まえろー、だの」

(,,゚Д゚)「火事で逃げ遅れた人を探しだせー、だの」

(,,゚Д゚)「ま、色々とな」

川 ゚ -゚)「そうなのか」

(,,゚Д゚)「そうなの」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:35:40.45 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「しかし、私に一回も依頼がないのはどういうことだ?」

(,,゚Д゚)「んー、たぶんクーちゃんの能力を、ちゃんと把握してないんじゃないか?」

( ><)「能力に合った事件がないとも考えられるんです」

(,,゚Д゚)「しばらくすれば依頼も来ると思うがな」

(,,゚Д゚)「実際、メンドくせーよ。他のとこの依頼で動くっていうのは」

( ><)「なんか特別扱いというか……やり辛いんです」

川 ゚ -゚)「大変なんだな」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:37:26.65 ID:WOn2PG1l0

(,,゚Д゚)「大変大変」

(,,゚Д゚)「基本的にオレとツンはペアなんだが」

(,,゚Д゚)「子供のお守りつーのは…」

ξ*゚听)ξ「…」


ゴモラ!!


川 ゚ -゚)「この馬鹿は学習能力がないのか」

(;><)「むしろ進んで行ってるように見えるんです」

川 ゚ -゚)「ドMだな」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:40:07.86 ID:WOn2PG1l0

(;-ー-)「えぇと」

(;-ー-)「外回りは主にギコくん、ビロードくん、ツンちゃんが担当なのよね」

ξ*゚听)ξ「扱いやすいんでしょーね」

ξ*゚听)ξ「ビロードの“千里眼”なんて引っ張りだこだよね」                                                      

( ><)「疲れるから程々にして欲しいんです」

川 ゚ -゚)「やはり大変そうだな」

川 ゚ -゚)「しぃさんも依頼を受けたりするんですか?」

(*-ー-)「んー」

(*-ー-)「私はどこかの幹部とか役員とか、そういう人の対応が多いかな」

(*-ー-)「国の将来を占いに委ねるだなんて、まだまだねこの国も」

(;><)「オフレコでお願いします」

(*-ー-)「あら、失礼」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:41:51.58 ID:WOn2PG1l0

(*-ー-)「まぁ、こんな事情がある以上、いつ何時命を狙われてもおかしくないの」

(*-ー-)「あまり軽はずみな行動はしないでね」

川 ゚ -゚)「…」

(*-ー-)「…」

川 ゚ -゚)「…」

(;-ー-)「『しまった』って“色”をしているわね」

川 ゚ -゚)「実は、名刺を作ったんですが…」

川 ゚ -゚)「それを学校にばら撒いてしまいました」

(;-ー-)「…」

(;><)「…まぁ、やってしまたものはしょうがないんです」

ξ;゚听)ξ「…また仕事が増える」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:46:00.90 ID:WOn2PG1l0

ξ*゚听)ξ「…」

ξ*゚听)ξ「そういえば、なんでクーはアルバイトをしようと思ったの?」

川 ゚ -゚)「お金が欲しいからだな」

(;><)「それはそうなんです」

ξ*゚听)ξ「じゃ、なんでお金が欲しいの?」

(*-ー-)「彼氏にプレゼントをあげるとか、かしらw」

川 ゚ -゚)「よく分かりましたね」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:46:22.70 ID:WOn2PG1l0

(*-ー-)「…」

( ><)「…」

ξ*゚听)ξ「…」


(メ,,゚Д゚)「え―――――――――!!!!!?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:48:20.59 ID:WOn2PG1l0

ξ*゚听)ξ「うお、復活した」

(;,,゚Д゚)「嘘だよね!? 嘘だと言ってよ! バーニィ!!」

(;><)「クーさん、彼氏いたんですか」

川 ゚ -゚)「ん? あぁ、彼氏じゃないぞ」

川 ゚ -゚)「ドクオだ、ドクオ」

川 ゚ -゚)「毎年決まった日にプレゼントを交換する約束をしているんだ」

ξ*゚听)ξ「なーんだ、そうなんだ」

( ><)「前に会ったときは、幼馴染って言ってたんです」

ξ*゚听)ξ「へー」

(,,゚Д゚)「…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:51:07.95 ID:WOn2PG1l0

ξ*゚听)ξ「私としぃは直接話したことないから、よく分かんないんだけど」

ξ*゚听)ξ「クーとドクオ、仲いいんだ?」

( ><)「仲がいいって言えばいいような…」

( ><)「どちらかというと、クーさんがドクオさんを振り回してる感じに見えるんです」

川 ゚ -゚)「そんなことはないぞ、仲良しさんだ」

(;><)「説得力がないんです」

( ><)「…でも」

( ><)「毎年プレゼントを交換というのは…」

(,,゚Д゚)「…」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:53:05.14 ID:WOn2PG1l0

(*-ー-)「ちょっと怪しいわね」

(*-ー-)「友情が愛情に、っていうのはよくある話だから」

(,,゚Д゚)「…」

ξ*゚听)ξ「ん? ギコ?」


(,,;Д;)「オレの誕生日には何もなかったのに!!」


ウワァァァァァン
ガチャ
バタン!


( ><)「…泣いてたんです」

ξ*゚听)ξ「大の大人が情けない」

川 ゚ -゚)「そもそも誕生日を知らないんだが」

(*-ー-)「…!」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:56:14.13 ID:WOn2PG1l0

( ><)「そういえば一人でケーキ食べてたの見たんです」

ξ*゚听)ξ「すっかり忘れてたね」

( ><)「ちょっと可哀相なんです」

(*-ー-)「うーん…」

ξ*゚听)ξ「どうしたの? しぃ」

( ><)「しぃさんもプレゼントが欲しかったんですか?」

(*-ー-)「ギコくんと一緒にしないでね」

(*-ー-)「確か、今来てる依頼で『謝礼金あり』ってやつがあった気がするのよ」

川 ゚ -゚)「!」

(*-ー-)「んー、やっぱり思い出せないわ」

(*-ー-)「ちょっと部屋から資料持ってくるから待っててね」


キコキコキコ
ガチャ


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 12:58:45.13 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「謝礼金か…」

( ><)「たぶんどこかのお金持ちとかなんです」

ξ*゚听)ξ「警察とかはタダ働きなんだよねー」

川 ゚ -゚)「そういうのは上層部で管理してそうだな」

川 ゚ -゚)「ここの維持費、人件費はそこから出ているのかもな」

川 ゚ -゚)「ん?」

川 ゚ -゚)「そういえば私たちに給料というものはないのか?」

ξ*゚听)ξ「言えばお小遣いはくれるよ?」

( ><)「依頼の後に、ご飯をご馳走になったりするんです」

川 ゚ -゚)「(…体よく騙されてる気がする)」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:01:41.42 ID:WOn2PG1l0

ガチャ
キコキコキコ


(*-ー-)「お待たせ。えーと、これね」

川 ゚ -゚)「ありがとうございます、しぃさん」

川 ゚ -゚)「えーと…」

川 ゚ -゚)「…」

ξ*゚听)ξ「なになにー?」

( ><)「どんな依頼なんですか?」

ξ*゚听)ξ「…」

( ><)「…」

川 ゚ -゚)「…しぃさん、これは……」

(*-ー-)「ん? お金持ちのおじさんなんだけどね」

(*-ー-)「話し相手が欲しいんだって、話すだけなのに破格の謝礼金ね」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:03:16.65 ID:WOn2PG1l0

(*-ー-)「ほんとはツンちゃんを指名だったんだけど…」

ξ;゚听)ξ「げ」

(*-ー-)「初依頼としてもちょうどいいし、クーちゃん頑張ってね」

川 ゚ -゚)「いや……さすがにこれは」

(*-ー-)「え? いや?」

(*-ー-)「せっかく持ってきたのに…」

川 ゚ -゚)「…そう言われると」

ξ*゚听)ξ「何事も経験だよ!」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:04:35.09 ID:WOn2PG1l0

(*-ー-)「そうよ、何でもチャレンジしなきゃ」

(*-ー-)「プレゼント、買いたいんでしょ?」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…そうですね」

川 ゚ -゚)「やってみます」

(*-ー-)「さすがクーちゃん。話せるわ」

ξ*゚听)ξ「頑張ってね!」

(;><)「(しぃさんは楽しんでるとしか思えないんです…)」



д川「(…これは期待だわ)」





35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:07:53.72 ID:WOn2PG1l0

―後日、依頼主の屋敷


川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「でかい家だな」

川 ゚ -゚)「…いざという時に逃げ切れるかな」

川 ゚ -゚)「準備だけはしておくか」

「素直クールさまですね」

川 ゚ -゚)「…! はい」

「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」

川 ゚ -゚)「ありがとうございます」





36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:09:32.48 ID:WOn2PG1l0

―同刻、ダイプロミーティングルーム


(*-ー-)「どう?」

川д川「視界、音声オールクリア」

川д川「“扉”の位置は屋敷内天井各箇所にセッテング予定」

川д川「クーちゃんが招待されそうなところを大体押さえてるわ」

川д川「問題はナッシングね〜」

(*-ー-)「さすが貞ちゃん」

(;><)「いいんですか? こんなことして」

(*-ー-)「大丈夫」

(*-ー-)「私たちにはクーちゃんの初依頼を見届ける義務があるわ」

(*-ー-)「ねぇ、ツンちゃん」

ξ*゚听)ξ「そうそう」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:09:58.45 ID:WOn2PG1l0

( ><)「でも覗き見はよくなんいんです」

ξ*゚听)ξ「じゃあ見なきゃいいじゃん」

(*-ー-)「覗き見じゃなくて監視よ、監視」

( ><)「…」

川д川「―何だかんだ言って好奇心を抑えきれないビロードであった」

(;><)「変なこと言わないでください!」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:11:37.76 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「何か視線を感じる…」

「どうかしましたか?」

川 ゚ -゚)「いえ、なんでもないんです」

「そうですか」

「主はクーさんと会うのを、とても楽しみにしていました」

「今日のために屋敷の備品も一新したんですよ」

川 ゚ -゚)「元々はツンデレを希望されてたと聞きましたが?」

「…」

「主は子供好きですので」

「もちろんクーさんに不足があるとは思いません」

「主は話し相手が欲しいのです」

川 ゚ -゚)「そうですか」

「えぇ」

「…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:13:56.25 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…」

「どうかしましたか?」

「花……花瓶ですか? 何か気になるところでも?」

川 ゚ -゚)「いえ、特に」

「そうですか」

「…」

「着きましたね。それでは、良い一時を」


―ガチャ


川 ゚ -゚)「…」

「―ようこそ」

(`∠´)「素直クールさん」




44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:16:59.38 ID:WOn2PG1l0

川д川「これは意外ね〜」

( ><)「紳士って感じなんです」

(*-ー-)「落ちついた良い声ね」

ξ*゚听)ξ「凄いご馳走ー」

ξ*゚听)ξ「怖かったから断ったけど、行けば良かったかも」

( ><)「テーブルが大きいんです」

(*-ー-)「お金持ちの依頼主だからね」

川д川「これは前菜で〜」

川д川「今晩のメインディッシュはクーちゃんってことかしらね〜」

(;><) ブー!!!

(;><)「貞子さん!! 何言ってるんです!!」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:17:27.74 ID:WOn2PG1l0

ξ*゚听)ξ「メインデッシュがクー?」

(*-ー-)「“食べられちゃう”って意味よ」

ξ*゚听)ξ「…」

ξ*゚听)ξ「…やっぱ行かなくて良かった」

川д川「クーちゃんなら大丈夫と思うけどね〜」

川д川「一応もしもの時の手は打ってあるから、もうしばらく楽しみましょう〜」

川д川「うふふふふふふ〜」

( ><)「(やっぱり楽しんでるんです…)」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:20:20.53 ID:WOn2PG1l0

(`∠´)「さ、君のために用意させた物だ。遠慮なく食べてくれ」

川 ゚ -゚)「じゃあ、遠慮なく」

(`∠´)「飲み物は何がいいかな」

(`∠´)「いいワインがあるんだが……あぁ、すまない。高校生だったね」

川 ゚ -゚)「はい」

(`∠´)「今日の食事に合うように見繕ってきたのだが、失敗したな」

(`∠´)「少し舞い上がっているようだ」

川 ゚ -゚)「…」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:22:29.77 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「ウチへの依頼は初めてと聞きましたが」

川 ゚ -゚)「なぜウチに依頼を?」

(`∠´)「あぁ、元々は別の件で一回頼んだことがあるんだ」

(`∠´)「あの時は会社名義だったんだが…」

(`∠´)「そのときに君のところのツン君を見かけてね」

(`∠´)「…」

(`∠´)「亡くなったウチの娘にそっくりだった…」

川 ゚ -゚)「…!」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:23:40.79 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「失礼しました…」

川 ゚ -゚)「(執事の話と食い違うが…)」

川 ゚ -゚)「(気を使ったと考えていいか)」

(`∠´)「いや、こちらこそすまない」

(`∠´)「昔の話だ…」

(`∠´)「ツン君が来ないと聞いて、正直落胆したが」

(`∠´)「二度と会えない……というわけではない」

(`∠´)「私は今、君とのこの時間を楽しみたいと思ってるよ」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:24:09.08 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「ありがとうございます」

川 ゚ -゚)「…本当に失礼しました」

川 ゚ -゚)「(まぁ…)」

(`∠´)「そんなに気に病むことはない」

(`∠´)「―そうだ」

(`∠´)「桃は好きかい?」

(`∠´)「いい桃があるんだ、デザートにどうかな?」

川 ゚ -゚)「桃ですか…」

川 ゚ -゚)「(悪い人ではなさそうだな)」

川 ゚ー゚)「頂きます」





51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:26:23.33 ID:WOn2PG1l0

川д川「ん〜」

川д川「いい感じね〜」

ξ*゚听)ξ「桃、美味しそう」

(*-ー-)「波乱は無しかしら」

(;><)「しぃさんは何を期待してるんですか」

川д川「現状では〜」

川д川「なさそうね〜」

ξ*゚听)ξ「私も桃食べたいな」

(*-ー-)「今度買ってきてあげるわ」

ξ*゚听)ξ「ホント!?」

(*-ー-)「ビロードくんが」

(;><)「えぇ! ボクですか!?」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:28:02.22 ID:WOn2PG1l0

川д川「(…)」

川д川「(別に大丈夫みたいね〜)」

川д川「(―ん?)」


川д川「動いたわ〜」

( ><)「!」

(*-ー-)「!」

ξ*゚听)ξ「桃!」

川д川「部屋の方へ移動するみたいね〜」





53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:29:57.81 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「(う〜ん)」

川 ゚ -゚)「(まだ話がしたいと言うから、付いてきてしまったが…)」

川 ゚ -゚)「(少々安易だったかな)」

川 ゚ -゚)「(大丈夫だとは思うが、念のために確認しておくか)」

(`∠´)「どうしたんだい? さっきから黙っているが」

川 ゚ -゚)「すいません」

川 ゚ -゚)「お手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか」

(`∠´)「…!」

(`∠´)「あぁ、すまない」

(`∠´)「気が利かなかったな。一人が長いとこれだから困る」

(`∠´)「執事に案内させよう」

川 ゚ -゚)「…ありがとうございます」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:32:49.00 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「…」

「こちらになります」

川 ゚ -゚)「ありがとうございます」


ガチャ

川 ゚ -゚)「(―さて)」

川 ゚ -゚)「(備品の位置と間取りを把握する必要があったが)」

川 ゚ -゚)「(来た道を往復したおかげで、ある程度確認はできた)」

川 ゚ -゚)「(高価な物かもしれないが、いざというときの武器にさせてもらおう)」

ガチャ

川 ゚ -゚)「お待たせしました」

「それでは主の部屋まで、ご案内します」





56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:33:49.05 ID:WOn2PG1l0

川д川「さすがクーちゃんね〜」

川д川「武器の確保と逃げ道の確認ってとこかしら〜」

ξ*゚听)ξ「武器?」

(*-ー-)「クーちゃんの能力でテレポートさせて攻撃するんでしょうね」

(*-ー-)「まぁ、屋敷内の物じゃなくてもいいはずだけど」

ξ*゚听)ξ「なるほど〜」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:34:37.67 ID:WOn2PG1l0

( ><)「依頼主さんが信用されてないみたいで、ちょっと悲しいんです」

(*-ー-)「でも何かあってからじゃ遅いからね」

(*-ー-)「女の子は用意周到な生き物なの」

ξ*゚听)ξ「なの」

(;><)「(そんなトコにクーさんを放り込んだ張本人が言うのも、どうかと思うんです)」

川д川「今のところは楽しそうに談笑してるわね〜」

川д川「…今のところはね」

(;><)「含みがある言い方はやめてください!」

川д川「うふふふふふ」

川д川「メンゴメンゴ〜」

川д川「でもハプニングが起きそうな感じがするわ〜」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:39:55.20 ID:WOn2PG1l0

(`∠´)「君は、亡くなった家内によく似てる」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「そうですか」

川 ゚ -゚)「容姿が、という意味でしょうか」

(`∠´)「それもあるが―」

(`∠´)「なんというか、素っ気無いようで実は相手のことを気遣っている…」

(`∠´)「そんなところもよく似ている」

(`∠´)「ツン君の代わりが、君だったからこそ招待したんだ」

(`∠´)「他の人ならば断わっていただろうね」

(`∠´)「…」

(`∠´)「写真を見たら驚いた。生前の家内の姿がそこにあったのだから」

(`∠´)「そして話してみて更に驚いた」

(`∠´)「家内の生まれ変わりかと思ったほどだ」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:42:10.69 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「…」

(`∠´)「…!」

(`∠´)「あぁ、すまない」

(`∠´)「本人を目の前にして、故人に似てるなどと…」

(`∠´)「気を悪くしたかい?」

川 ゚ -゚)「いえ」

川 ゚ -゚)「奥さんもお子さんも亡くなってからの生活、心中察しかねます」

川 ゚ -゚)「屋敷にはずっと一人で?」

(`∠´)「使用人が数人いるだけでずっと一人だったな」

(`∠´)「一人で住むには……この屋敷は少々広すぎる」

川 ゚ -゚)「…」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:43:37.81 ID:WOn2PG1l0

(`∠´)「日々の仕事に忙殺されて、家内と娘の相手をしてやれなかった」

(`∠´)「家内と娘が家出をしたと聞いた後、私はすぐに探しに出たが」

(`∠´)「見つけたとき、既に二人とも冷たくなっていた」

(`∠´)「―交通事故にあったそうだ」

川 ゚ -゚)「…」

(`∠´)「私は会社を他の者に任せて屋敷に篭った」

(`∠´)「家内と娘の思い出が残るこの屋敷へ」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:45:12.51 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「(…ん?)」


(`∠´)「しかし、この屋敷は一人には少々広すぎる」

(`∠´)「ずっと、誰か相手が欲しいと思ってた」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:47:47.06 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「(…なんだ? 体が…)」


(`∠´)「ウチに来ないかい?」

(`∠´)「―歓迎するよ」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:48:11.01 ID:WOn2PG1l0

川;゚ -゚)「…しび……れ…」


(`∠´)「…」

(`∠´) ニタリ


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:49:24.51 ID:WOn2PG1l0

川;゚ -゚)「…!!!」


(`∠´)「…」

(`∠´)「桃は美味しかったろう?」

(`∠´)「しばらく時間がかかったけど、ようやく効き始めたようだ」

(`∠´)「長々と話を続けるのは苦労したよ…」


川;゚ -゚)「(ぐ…! こいつ…!!)」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:50:15.16 ID:WOn2PG1l0

(`∠´)「ほんとはツンちゃんが良かったんだけどなぁ…」

(`∠´)「キミも充分に美しい」

(`∠´)「私を満たしてくれるはずだ…」

(`∠´)「ふひ、ふひゃひゃひゃひゃひゃwwwwww」


川;゚ -゚)「(!!)」

川;゚ -゚)「(まずい…! なんとかしないと…!)」

川;゚ -゚)「(…! 毒のせいか集中ができん)」

川;゚ -゚)「(遠くの物は無理だ……しかし屋敷内の物を“呼ぶ”くらいなら…!!)」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:51:28.16 ID:WOn2PG1l0


川;゚ -゚)「…」


川;゚ -゚)「…?」

川;゚ -゚)「…よ…べ…ない…?」


(`∠´)「ふひゃひゃひゃwwww」

(`∠´)「お得意のテレポーテーションかい?」

(`∠´)「無理さぁ…」


(`∠´)「屋敷内の備品は全てしっかりと“固定”されているからなぁ!!」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:53:36.38 ID:WOn2PG1l0

川;゚ -゚)「…!!」

(`∠´)「事前に君のことは調べあげた」

(`∠´)「君が来る前に全部取り替えたんだよ」

(`∠´)「…大変だったなぁ」

(`∠´)「でも“夫婦喧嘩”のときに使われても困るだろう?」


川;゚ -゚)「…っ」


(`∠´)「全部“お前”のためだよ」


(`∠´)「クー」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:56:41.34 ID:WOn2PG1l0

川д川「うわぉ」

川д川「やばいね〜」

(;-ー-)「ここまでぶっ飛んでるとは想定外ね」

ξ;゚听)ξ「桃、毒入りだったんだ……」

(;><)「のんびりしてる場合じゃないんです!!」

(;><)「早く助けに行かないと!!」

川д川「ジョブジョブ〜」


川д川「“手は打ってある”って言ったでしょ〜?」






76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 13:59:48.52 ID:WOn2PG1l0

川;゚ -゚)「…っぐ」

(`∠´)「挙式はいつがいいかなぁ」

(`∠´)「なるべく早いほうがいい」

(`∠´)「場所はやっぱり国内がいいか…」

川;゚ -゚)「(…ヤバいな……朦朧としてきた)」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:00:16.86 ID:WOn2PG1l0


―ァァアン

川;゚ -゚)「(どうにかして打開策を…!)」


―チャァァァアアン

川;゚ -゚)「(耳鳴りまでしてきたな…)」


クーチャァァァアアン

川;゚ -゚)「(ん…?)」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:03:52.95 ID:WOn2PG1l0


『クーちゃん!!!』


(`∠´)「―子供は3人ぐらいd……!!?」


(,,゚Д゚)「おらぁ!!!」



    ドコォォオン!!!!

  (,,゚Д゚)`;:゙ ) ゝ )



 )ゝ )「ぶべら!!!」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:05:53.84 ID:WOn2PG1l0

ギュキュキュ――!

(,,゚Д゚)「クーちゃん!! 大丈夫か!!?」

川;゚ -゚)「ギ…コ…? なん……で」

(,,゚Д゚)「貞ちゃんから扉を繋げてもらってな! クーちゃんのピンチに駆けつけた、って訳だ」

川;゚ -゚)「貞…ちゃん……か…」

川;゚ -゚)「助かっ……た…」

川 - -) ガクッ


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:06:20.71 ID:WOn2PG1l0

(,,゚Д゚)「クーちゃん!!」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「…大丈夫みたいだな」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「おいこら……死んだふりしてんじゃねーよ」

(メ`∠´)「……!! ひぃ……」

(,,゚Д゚)「オレの未来の嫁に手出すとはいい度胸じゃねーか」

(メ`∠´)「やめろ……やめてくr」

(#,,゚Д゚)「ブッコロス!!」



ギャアアアアアアアア!!!!



川 - -) 「(…勝手に嫁にしないでもらいたいな)」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:08:52.17 ID:WOn2PG1l0

川 - -) 「―ん……」

川 ゚ -゚)「……ここは」

(,,゚Д゚)「起きたか」

川 ゚ -゚)「……ギコ」

(,,゚Д゚)「大変だったな」

川 ゚ -゚)「……ん、あぁ」

(,,゚Д゚)「大丈夫か?」

川 ゚ -゚)「…多少しびれは残っているが大丈夫だ」

(,,゚Д゚)「そうか」

川 ゚ -゚)「…だから下ろしてくれないか」

川 ゚ -゚)「…重いだろ?」

(,,゚Д゚)「重くねーよ」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:09:59.56 ID:WOn2PG1l0

川 ゚ -゚)「…そうかじゃあ、しばらく背中を借りる」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「し、しかし、とんだ変態オヤジだったな」

川 ゚ -゚)「…迂闊だった」

川 ゚ -゚)「すまなかったな…」

(,,゚Д゚)「いいってことよ」

(,,゚Д゚)「(オレ死んでもいいかも…)」

(,,゚Д゚)「ああいう奴はぶっ飛ばして正解だな」

(,,゚Д゚)「きっと奥さんと子供の話も嘘だろ」

川 ゚ -゚)「…そうかもな」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…なんでそれを知ってるんだ?」


(;,,゚Д゚)「え」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:12:39.46 ID:WOn2PG1l0

(;,,゚Д゚)「あぁ、うん。クーちゃんが気ぃ失う前に言ってたぞ、確か」

川 ゚ -゚)「…そうだったか?」

(,,゚Д゚)「そうそう」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…しかし、謝礼金が貰えないのは痛いな」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「…ドクオへのプレゼントか」

川 ゚ -゚)「…ん? あぁ」

川 ゚ -゚)「割と値が張ってな…」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:15:48.99 ID:WOn2PG1l0

(,,゚Д゚)「…」

(,,-Д-)「…」

(,,゚Д゚)「ふー」


(,,゚Д゚)「―オレが金貸してやる」

川 ゚ -゚)「…! ホントか?」

(,,゚Д゚)「男に二言はねぇ」

(,,゚Д゚)「…指輪でも首輪でも好きなのを買うといい」

(,,゚Д゚)「…」

(,,;Д;) ブワッ


川 ゚ -゚)「―?」

川 ゚ -゚)「…何を泣いてるんだ?」


川 ゚ -゚)「それに私の買うものは―」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:20:24.62 ID:WOn2PG1l0


(;><)「ナベちゃんの限定コンサートDVD!?」


川 ゚ -゚)「あぁ」

(;><)「なんでそんなもの……いや別に渡辺さんを馬鹿にするわけじゃないんです」

(;><)「でもプレゼントとして…」

(;-ー-)「ロマンチックのロの字もないわね」

川 ゚ -゚)「うーん」

川 ゚ -゚)「互いに欲しいそうなものをプレゼントする、という前提があってな」

川 ゚ -゚)「確か…」

川 ゚ -゚)「去年はパソコンのメモリをプレゼントしたし、一昨年はゲームソフトだったな」

(;><)「プレゼントがPCメモリ…」

ξ*゚听)ξ「ロの字ないね」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:22:26.06 ID:WOn2PG1l0

(*-ー-)「結局お金はギコ君から借りたの?」

川 ゚ -゚)「えぇ、何故か泣いてましたが」

ξ*゚听)ξ「男って馬鹿ね」


川 ゚ -゚)「そういえば貞ちゃんはいるか?」

川 ゚ -゚)「聞きたいことがあるんだが…」

ξ*゚听)ξ「聞きたいこと?」

川 ゚ -゚)「うむ」

川 ゚ -゚)「ギコの出てきたタイミングがあまりにジャストだったのは何でか、と思ってな」

川 ゚ -゚)「ギコに聞こうとしたら、どこかに行ってしまってな」

川 ゚ -゚)「貞ちゃんに直接……って、あれ?」


川 ゚ -゚)「みんなどこに行った?」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:24:07.12 ID:WOn2PG1l0


―ドクオの部屋


('A`)「…」

カチカチカチ

('A`)「…」

カチカチカチ

カチッ

('A`)「…!」

('A`)「(そういや、もうすぐか…)」

('A`)「(プレゼント……何にすっかな)」

('A`)「(もう、高2か…)」

('A`)「(…)」


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:25:05.79 ID:WOn2PG1l0

('A`)「(…)」


カチカチ

―ヤプーショピングへようこそ―


('A`)「(…)」


カチ

 →プレゼント
 

カチ

   →本


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:27:18.78 ID:WOn2PG1l0

('A`)「(…)」


カチカチ


カチ


   →アクセサリー

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:31:12.79 ID:WOn2PG1l0

('A`)「(…)」

('A`)「(…)」

('A`)「(…マンドクセ)」


カチカチカチ


('A`)「(…)」

('A`)「(そういえば読み応えのある本が欲しいとか言ってたよな、確か)」

('A`)「(帰りに本屋でも寄ってみるかな)」

('A`)「(サバイバル[さいとう・たかを] 全巻とか…)」


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/22(土) 14:32:00.84 ID:WOn2PG1l0

('A`)「(…)」

('A`)「(…アクセサリーなんて柄でもないしな…)」

('A`)「(…)」

('A`)「(…マンドクセ)」

('A`)「(寝よ…)」


―カチッ



第六話了

 

戻る

inserted by FC2 system