15 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:12:06.70 ID:CnTDFo4d0
 
エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介


(,,゚Д゚) 直情ダメ人間。超脚力の超能力

( ´_ゝ`) 変態兄。夜間だけ透明人間

(´<_` ) 変態弟。日中だけ透明人間

(#゚;;-゚) スラム街で出会った少女。しゃべれないが、テレパシー能力持ち

( ・∀・) ダイプロ補佐。テレパシー能力

(*゚∀゚) 米国籍のしぃの姉。重力を操る

(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を視る


フ ´Д`)ク 米国副大統領。実在の人物とは関係ありません



16 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:12:39.52 ID:CnTDFo4d0
 
(‘_L’) アメリカエスパー施設エスパゴン主任。一般人

(’e’) エスパゴン『フォー・オブ・ア・カインド』の一人。別名:聖杯

((゚ー゚ S( エスパゴン『ツー・ペア』の一人。超電磁な超能力

ハN ゚ー゚) エスパゴン『ツー・ペア』の一人。超電磁な超能力

| ^o^| エスパゴン下っ端
19 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:14:16.36 ID:CnTDFo4d0
 
バタン!!

(‘_L’;)『セントジョーンズさん!!』


(’e’)『はい、何でしょうか?』


―エスパゴン、会議室


(;‘_L’)『それが……、たった今、政府…』

(;‘_L’)『いえ、ホワイトハウスから直接連絡が…!!』

(’e’)『ほぉ…』

(’e’)『…』

(’e’)『想像以上に早かったですね…』

(;‘_L’)『は…?』

(’e’)『いえ…』

(’e’)『それで、あちらはなんと?』

22 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:17:50.00 ID:CnTDFo4d0
 
(;‘_L’)『それが、全く要領を得ないのです』

(;‘_L’)『神様が云々で、罪を償うとか…』

(:‘_L’)『こちらへの援助を打ち切るなど、意味が分からないことを…』

(’e’)『…』

(’e’)『そうですか』

(- e- )『まぁ、そろそろ潮時かもしれませんね』

(;‘_L’)『セントジョーンズさん…!?』

(;‘_L’)『まさか、諦めるつもりですか!!』

(’e’)"『諦める…?』

(’e’)『いいえ』

(’e’)『諦めてもらうのは、あちらです』

(’e’)『彼らには、今日をもってその地位から降りてもらいます』


(;‘_L’)『…!』

(;‘_L’)『…ま、まさか、完成したんですか?』

24 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:21:04.07 ID:CnTDFo4d0
 
(’e’)『まだ完全ではありませんがね』

(’e’)『まぁ、それも時間の問題です』

(’e’)『ラストナンバーの分がまだ足りませんが、それでも十分と言えるでしょう』


(‘_L’)『なるほど…!』

(‘_L’)『素晴らしい!! これでようやく、“我々の世界”を築くことができるわけですね』


(’e’)『…えぇ』


(‘_L’)『長かった……、前任を蹴落としてから15年…』

(‘_L’)『ようやく、報われるときが来ました』

(‘_L’)『それも全て『フォー・オブ・ア・カインド』の…、いえ、あなたのお陰です!! セントジョーンズさん!!』


(’e’)『15年か……、確かに長かったですねぇ』

(’e’)『あの、アホ狐を誑(たぶら)かすのは一苦労でした』

(’e’)『それも、全ては“我々の世界”のため』

29 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:23:53.73 ID:CnTDFo4d0
 
(‘_L’)『そうです!! もうすぐ世界が私たちの手に…』


(’e’)『しかし、残念ですね』

(’e’)『共に喜びを分かち合えないとは』






(‘_L’)『――は?』


32 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:26:40.14 ID:CnTDFo4d0
 
(’e’)『フィレンクト主任殿』

(’e’)『これまで、よく働いてくれました』

(’e’)『あなたは出番はここまです、後は舞台袖で見守っていてください』


(;‘_L’)『……え、ぁ』

(;‘_L’)『な、何を仰っているんですか…? 理解しかねるのですが…』


(’e’)『…ふぅ、つまりですね』

(’e’)『私たちが目指すのは、“エスパーの世界”』

(’e’)『そこに、あなたのような一般人、ノーマルが入る余地はありません』


(;‘_L’)『は…、ははははっ』

(;‘_L’)『冗談がキツいですよ、セントジョーンズさん』


(’e’)『冗談ではありませんよ』

(’e’)『そもそも何故、今まであなたを手元に置いていたか、分かりますか?』

(’e’)『ノーマルの代表である政府との交渉役、ただそれだけです』
36 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:30:39.55 ID:CnTDFo4d0
 
(;‘_L’)『…ふ』

(#‘_L’)『ふざけなるな!! 何のために、私が今までやってきたと思っている!!!』


(’e’)『我々のためですよ』

(’e’)『よく働いてくれました』

(’e’)『もっとも、質的には前任には劣ってましたがね』

(’e’)『自らの欲望に忠実で助かりましたよ』


(’e’)『あなたに私の能力を使わなかったのは、別に敬意を示したわけではありません』

(’e’)『使うに値しなかった――、というだけです』



(#‘_L’)『―――っ!! 貴様ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』



(’e’)『…』

(- e- )『……ふっ』


39 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:31:57.39 ID:CnTDFo4d0
 









…ガラン、ガランッ


(メメ _L )『……が……ぁ』


(’e’)『命までは取りません』

(’e’)『醜く生に執着し、逃げるとよいでしょう』

(’e’)『……そして、その目で新しい世界をご覧になるといい』


(’e’)『ふふっ…』

(’e’)『お前もそう思うだろう?』

(   )「…」



40 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:32:32.74 ID:CnTDFo4d0



川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −第三十七話:D−



44 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:35:43.19 ID:CnTDFo4d0
 
―エスパゴンから少し離れた雑木林

―軍用ヘリコプターが、木々の合間を縫うようにして着陸する



フ;´Д`)ク『…つ、着きました』


(,,゚Д゚)「……ここか」

(´<_` )「また辺鄙なところですね」

(   ゝ )「いかにもな感じはするけどな」

フ;´Д`)ク『あのぅ…、それで…』

(,,゚Д゚)「ん? あぁ、センキューセンキューお疲れさん」

(,,゚Д゚)「後はオレらに任せて帰っていいぜ、グッバイサイナラ」

フ;´Д`)ク『グッバイサヨナラ…? い、いえ、そういうわけにはいきません』

(´<_` )「ギコさん…、それ、ほとんど日本語じゃないっすか」

(´<_` )「しかも、全力で否定されてるっぽいですよ」

(   ゝ )「…」


45 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:37:01.09 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「まさか、ハートがあれば何でも通じるはずだ」

(,,゚Д゚)「なぁ、フクちゃん」

フ;´Д`)ク『…フクちゃん?』

フ;´Д`)ク『と、ともかく、我々としてもアメリカ政府としてあなた達を監視しなk』



(   ゝフ;´Д`)ク 「…ユ〜ゲットバァ〜ック」


フ;´Д`)ク『ひぃ!?』



(   ゝフ;´Д`)ク 「ゲットッバックしないと…、キルユ〜」


フ;´Д`)ク『ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!?』

47 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:38:21.12 ID:CnTDFo4d0
 
フ;´Д`)ク『お、お助け〜!!!』


バタタタタタッ



(   ゝ )ノシ「はい、さよーならー」

(´<_` )「…相変わらず力技だな、兄者」

(   ゝ )「だが、それがいい」

(´<_` )「自分で言うなよ」

(,,゚Д゚)「あーぁ、……まぁ、いいけど」

(,,゚Д゚)「おい、チビ助、ここまで来れば分かるだろ?」

(#゚;;-゚)「…」

(,,゚Д゚)「おい」

(#゚;;-゚)【あ…】

(,,゚Д゚)「んだよ、ボーっとして」

(#゚;;-゚)【ううん…】

50 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:39:47.36 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「お前の“お家”だ」

(,,゚Д゚)「中はある程度知ってんだろ? 案内よろしく頼むぜ」

(#゚;;-゚)【…うん】


(   ゝ )「よし、弟者!! どっちが先に乗り込むか競争だ!!」

(´<_` )「あー、はいはい一人でやってろ」

(´<_`;)「って、お前真正面から乗り込むつもりかよ!?」



<ほぉら、遅いぞー、弟者ー



(´<_` )「うわぁ、もうあんな遠くから声がするー」

(´<_` )「いや、待てよ、透明人間だしに人目に触れることはないか…」

(´<_` )「いっそのこと、このまま囮として内部をかく乱してもらったほうが…」

(,,゚Д゚)「何気にひどいな、お前」

(#゚;;-゚)【…鬼畜】

52 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:41:10.11 ID:CnTDFo4d0
 


<お兄ちゃん、もう着いちゃうぞー

<はい、ゴール!!


<ふはははっ、圧勝ではないかね! これがラピュタの ぼ ぶぇ!!?




(´<_` )「…!!?」

(´<_`;)「あ、兄者!!」

ダッ


(;,゚Д゚)「あ、バカ!!」

(#゚;;-゚)【…ツンデレ?】

(;,゚Д゚)「何言ってんだよ、追うぞ!!」

54 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:44:23.22 ID:CnTDFo4d0
 
―走る弟者

―続く、二人


―エスパゴンの門前、待ち構えるのは


((゚ー゚ S(『ふっ…』

ハN ゚ -゚)リ『また変なのが引っかかったね』


―黒いドレスを着た二人の少女




(;  ゝ )「お、弟者〜、ギコの旦那〜、ヘルプミ〜…」


―情けない声をあげる兄者の身体は

―蜘蛛の巣にかかった蝶の如く、空中にて静止していた


55 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:46:22.78 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『あのクマを捕らえるために、わざわざ電磁の網を張ってたってのに』

((゚ー゚ S(『かかったのは、変な透明人間ってどういうことよ』

ハN ゚ -゚)リ『まぁ、仕方ないね』

ハN ゚ -゚)リ『あの場で仕留めれば良かったのに、S姉が飛行機落としちゃうから…』

((゚ー゚;S(『わ、私だけのせいじゃないわよ!! あんたもでしょ!?』

ハN ゚ -゚)リ『はいはい、転嫁転嫁。お前はジャパンの政治家か』

((゚ー゚;S(『む、むきぃー!! ムカツクー!!』




(´<_` )「…」

(,,゚Д゚)「…」

(#゚;;-゚)「…」


(,,゚Д゚)「えっと…」

(,,゚Д゚)「おい、チビ。あのアホな格好してるのはどちら様だ?」

57 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:50:06.37 ID:CnTDFo4d0
 
(#゚;;-゚)【知らない】

(;,゚Д゚)「知らねぇのかよ」

(´<_` )「おーい、兄者。遊んでないで、早く戻ってこーい」


(;  ゝ )「遊んどらんわ!! いいから、助けて、お願い!!」


(´<_` )「…全く」

(´<_` )「…」

(´<_` )「じっとしてろよ」


―言い終わると同時に、弟者の影がぐにゃりと歪む

―蠢き、そして、瞬時に兄者を絡めとる



((゚ー゚ S(『…!?』

ハN ゚ -゚)リ『何…?』

59 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:53:13.66 ID:CnTDFo4d0
 
(;  ゝ )「いやぁ、触手プレイはらめぇ!!!」

(´<_` )「…黙ってろ、よっ!!」


バヂン!!


(;  ゝ )「むぐぇ!?」


、、(;  ゝメ) ゴシャッ!!



(´<_` )「本当に世話の焼ける兄だな」

(;  ゝ )「おい、もっと優しく助けろよ!!」

(;  ゝ )「痛いじゃん、すごく!!」

(´<_` )「…」

(´<_` )「あとで、からあげくんな」

(;  ゝ )「えぇ!? 210円もするんだぞ!?」

(´<_` )「そのくらい出せよ」

62 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:54:47.39 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『へぇ、面白い能力(ちから)使うのね』

ハN ゚ -゚)リ『こいつらも、ウチを狙う奴らの一人ってわけか』

((゚ー゚ S(『…』

((゚ー゚ S(『ってことは?』

ハN ゚ -゚)リ『上手くいけば、ボーナス貰えるかもね』

((゚∀゚ S(『ボーナス!?』

ハN ゚ー゚)リ『そ、ボーナス』



(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「なんて言ってるんだ?」

(#゚;;-゚)【ボーナス…?】

(,,゚Д゚)「いや、それは分かるんだが…」

65 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:56:18.29 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「…しかし、こいつら」


((゚ー゚ S(『よぉし、Nちゃん! あれやるわよ、あれ!!』

ハN ゚ -゚)リ『え〜、またぁ?』

((゚ー゚ S(『やらないと気が入らないの!!』

((゚ー゚ S(『ボーナスのため!!』

ハN ゚ -゚)リ『ボーナス…』

ハN ゚ -゚)リ『…』

ハN ゚ -゚)リ『…まぁ、仕方ないか』


(,,゚Д゚)「やっぱ相手しなきゃならんのかね」

(   ゝ )「じゃないですか?」

(´<_` )「でしょうね」


66 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:57:44.61 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『いくわよ!』

((゚∀゚ S(『天が呼ぶ!』

ハN ゚ -゚)リ『地が呼ぶ』

((゚∀゚ S(『人が呼ぶ!!』

ハN ゚ -゚)リ『萌えでなく燃えである』

((゚∀゚ S(『滾(たぎ)る心はIH(アイエイチ)!!!』


ハN ゚ -゚)リ『We are MAGNET!!』((゚∀゚ S(

ハN ゚ -゚)リ『超電磁姉妹!!!』((゚∀゚ S(



(,,゚Д゚)「…」

(   ゝ )「…」

(´<_` )「…」

(#゚;;-゚)「…」


(,,゚Д゚)「なんだこれ」
69 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:59:39.03 ID:CnTDFo4d0
 
(   ゝ )「さぁ」

(´<_` )「さぁ」

(#゚;;-゚)【…バカだと思う】

(,,゚Д゚)「あぁ、なるほど」


((゚ー゚;S(『ちょっとそこ!! バカって言ったわね!!』

((゚ー゚ S(『何か知らないけど明確に聞こえたわよ!!』

ハN ゚ -゚)リ『だから、止めようって言ったのに』


(,,-Д-)「…はぁ」

(,,-Д-)「馬鹿でも何でも、相手しなきゃいけないことに変わりはないな…」

(,,゚Д゚)「仕方ねぇか」


(   ゝ )「…」

(   ゝ )「おい、弟者」

(´<_` )「うん? ……あぁ、分かってるよ」

71 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:01:39.56 ID:CnTDFo4d0
 
(   ゝ )「ギコさん」

(,,゚Д゚)「あん?」

(´<_` )「ここはオレたちに任せてくれませんか?」

(,,゚Д゚)「…は?」

(,,゚Д゚)「何、言ってんだよ」

(   ゝ )「相手は二人、オレたちも二人」

(   ゝ )「オレに任せて、先に行けってやつです」

(#゚;;-゚)【死亡フラグだ】

(´<_`;)「不吉なことを言うな」


(,,゚Д゚)「……お前らだけでか?」

(´<_` )「うわぁ、すっごい不安そう」

(   ゝ )「大丈夫っすよ。勝算はないけど、自信はあります」

(´<_` )「うん、兄者。全然ダメだから、それ」

(,,゚Д゚)「…しかしな」

73 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:03:09.45 ID:CnTDFo4d0
 
(´<_` )「ギコさん」

(´<_` )「オレたちは、あなたに救われたようなものです」

(´<_` )「あのときの拳骨、今でも忘れてません」

(   ゝ )「痛かったからな」

(´<_` )「兄者、ちょっと黙れ」


(´<_` )「ここは、オレたちに任せて、先に行ってください」

(´<_` )「やるべきことがあるんでしょう?」

(´<_` )「それなら、こんなところで立ち止まっている時間はないはずです」


(,,゚Д゚)「…」

(   ゝ )「…」

(   ゝ )「…」←ちょっと黙る兄者


76 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:05:32.22 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「…」

(´<_` )「…」

(   ゝ )「…」


(,,-Д-)「はぁ…」

(,,-Д゚)「…分かったよ」

(,,゚Д゚)「まぁ、お前らのことだから死にゃしないだろう」

(,,゚Д゚)「ギャグキャラだし」


(´<_`;)「違いますよ!!」

(   ゝ )「まぁまぁ、弟者。オレは結構好きだよ?」

(´<_`;)「慰めるように言うな!! 大体、お前も含めて言われてんだよ!」

(;  ゝ )「な、なんとぉ!?」


(,,゚Д゚)「…」

(,,-Д-)「…一抹の不安は残るが」
78 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:08:01.64 ID:CnTDFo4d0
 
(#   ゝ )「どう考えても二枚目だろ、オレは!!」

(´<_` )「…一卵性双生児の弟が三枚目なのに、なんで同じ顔の兄が二枚目なんだよ」

(   ゝ )「……なんつーか、オーラ?」

(´<_` #)「ねぇよ!! そんなんは!!」


(,,゚Д゚)「…おぅ、バカ兄弟」


(#   ゝ )「はい!?」

(´<_` #)「なんすか!?」


(,,゚Д゚)「よろしく頼むわ」

(,,゚Д゚)「死ぬなよ」


(   ゝ )「…」

(´<_` )「…」

(   ゝ )「がってん!!」

(´<_,` )「承知の助!!」
80 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:09:57.68 ID:CnTDFo4d0
 
(,,-Д-)「あぁ、任せた」

(,,゚Д゚)「チビ、オレに掴まれ」

(#゚;;-゚)【…? あい】

(,,゚Д゚)「飛ばすぞ、舌噛むなよ」


((゚ー゚ S(『…Nちゃん、あいつここを突破するつもりみたいだよ』

ハN ゚ -゚)リ『ここを通るつもりなら、覚悟してもらうよ』

ハN ゚ -゚)リ『死ぬ覚悟を』

((゚ー゚ S(『Nちゃん、カッコいいー』

ハN ゚ -゚)リ『…うるさい』


(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「いくぞ」

(#゚;;-゚)ノ【うん】 ギュッ


 ドンッ!!

82 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:11:03.82 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『早い…、けど、真正面!!』

ハN ゚ -゚)リ『電磁ネット展…』

ハN;゚ -゚)リ『……っ!?』

((゚ー゚;S(『きゃわっ!?』


―姉妹がバランスを崩す



(´<_` )「忘れてもらっちゃ困りますぜ」



―弟者から伸びた影が、彼女らの足に絡み付いていた




83 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:12:54.58 ID:CnTDFo4d0
 
  (,,゚Д゚)「おー…やるじゃねぇか」

  (#゚;;-゚)【豚もおだてりゃ木に登る】


(´<_` )「何か今、すっごい見下された気がしたんですが」

(   ゝ )「そんなことより、ギコの旦那、今のうちに!」

(´<_` )「あれ、なんで兄者が してやったぞ みたいな感じで喋ってるの?」

(´<_` )「頑張ったのオレだから」


  (,,゚Д゚)「…はっ」

  ( ,,゚Д)「それじゃ、先に行ってるぞ」


  ダッ!!



((゚ー゚;S(『ちっ…』

ハN ゚ -゚)リ『…行かれたか』

ハN ゚ -゚)リ『……やってくれたね』


84 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:14:22.24 ID:CnTDFo4d0
 
(´<_` )「おっと、そう怒るなよ」

(´<_` )「これで2対2、対等な条件だろ?」

(   ゝ )「むしろ、オレらのほうが有利なぐらいだな」

(   ゝ )「触手プレイ的な意味で」

(´<_` )「うん、兄者は本当に黙ってて」


((゚ー゚ S(『…』

ハN ゚ -゚)リ『…』


(´<_` )「…さて、このまま締め上げてもいいが」


((゚ー゚ S(『…』

((゚ー゚ S(『あはっ』

((゚ー゚ S(『この程度で私たちを拘束したつもりかしら?』

ハN ゚ -゚)リ『さっきは油断したけど、別に注意しておけば…』


85 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:15:47.99 ID:CnTDFo4d0
 

バチッ


―二人の足元から、影が払われる


((゚ー゚ S(『まぁ、ざっと…』

ハN ゚ -゚)リ『こんなものだよ』



(   ゝ )ノ「じゃあ、オレはこの辺で」

(´<_` )「待てよ」

(   ゝ )「いや、ちょっと本場のディズニーに用事が…」

(´<_` )「後で行け、後で」

(   ゝ )「子供たちが待ってるんだよ!!」

(´<_` #)「いつからミッキーになったんだよ、お前は!!」


86 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:17:06.00 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『…ふん』

((゚ー゚ S(『逃がしは――』

ハN ゚ -゚)リ『しない』


ズズッ


―姉妹を中心に磁場が形成される

―それは即座に兄者と弟者を飲み込み、更に広がっていく



(;  ゝ )「うわっ!?」

(´<_`;)「こいつは…!?」

88 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:18:36.48 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『私たちの名前は、“ツー・ペア”』

ハN ゚ -゚)リ『磁力を操る姉妹エスパー』

ハN ゚ -゚)リ『さっきのは“斥”の力』

((゚ー゚ S(『そしてこれは“引”の力』

((゚ー゚ S(『とくと味わいなさい、磁力の恐怖を!!』



(;  ゝ ))
         ぐんっ
(´<_`;))


―まるで何かに引っ張られるかのように


(;  ゝ )=「のわぁぁぁぁっ!!?」

(´<_`;)=「くっ!!?」


―二人は、姉妹の方へと引き寄せられていった



92 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:20:51.44 ID:CnTDFo4d0
 



(*゚∀゚)「ここから入れるでーす」

( ・∀・)「ゴミ捨て場だぞ、ここ」

(*゚∀゚)「ドントウォーリー、気にすんなです」

( ・∀・)「まぁ、いいけどね」


― 一方、モララーとつー

―場所は、エスパゴンの裏、ゴミ捨て場


ゴソゴソ

( *゚∀)「ここの奥に…」

ゴソゴソ

(  *゚)「んー…」


( ・∀・)「…」

( ・∀・)「(ゴミを漁ってるようにしか見えん)」

93 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:23:18.85 ID:CnTDFo4d0
 
ゴソゴソ

(   *)「どこですかー…、出てこいでーす」


( ・∀・)「(やっと着いたと思ったら、これか)」

( ・∀・)「(そもそも、こいつを交渉手段に潜り込むという当初の案が全く生かされてないわけだが…)」

( ・∀・)「(いや、到着した時点で襲ってきたんだ)」

( ・∀・)「(あちらとしても、交渉する気は皆無と考えて間違いないか)」

ゴソゴソ

(   *)「あっ」


( ・∀・)「(大体、あのバカ(ギコ)はどこで何をやっているんだか)」

( ・∀・)「(我々より前に出てるはずなんだが…)」


(*゚∀゚)「ヘーイ」

( ・∀・)「…ん?」

(*゚∀゚)「ありましたでーす」

95 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:26:26.70 ID:CnTDFo4d0
 
―つーがゴミ山から顔を出す
 
―そこには、子供一人が通れる程度の穴が開いていた


( ・∀・)「へぇ…」

(*゚∀゚)「ずっと前に作った抜け道でーす」

(*゚∀゚)「よく脱出ゴッコしてたでーす」

( ・∀・)「ほぉ…」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「しかし、私がここを通るのは無理があると思うんだが」

(*゚∀゚)「…」

( *゚∀)「…」

(*゚∀゚)「大丈夫でーす!」

(;・∀・)「いや、無理だろ!! 圧倒的に大きさが足りてないぞ!?」

(*゚∀゚)「ビッグはスモールを兼ねるでーす」

(;・∀・)「逆だよ!!」

98 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:28:59.44 ID:CnTDFo4d0
 
( ・∀・)「というか、この大きさだとキミでもちょっと厳しいだろう」

(*゚∀゚)「…」

(*゚∀゚)「大丈夫でーす」 ニパッ





 ゴガァン!!!




ビービービー!!


  | ^o^| 『何事ですか』

 | ^o^| 『侵入者のようです』

  | ^o^| 『なるほど』

 | ^o^| 『であえであえ』



( ・∀・)「…」
101 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:30:57.17 ID:CnTDFo4d0
 
( -∀-)「まぁ、確かに通れたが…」

(;・∀・)「やりすぎじゃないか、キミ」

(*゚∀゚)「ノープロブレムでーす」

( ・∀・)「問題だらけの気がするんだが…」

(*゚∀゚)「モリャリャ」

( ・∀・)「ん?」

(*゚∀゚)「そんなことより、早くC探すでーす」

( -∀-)「…はぁ」


( ・∀・)「はいはい、了解ですよ」



102 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:32:05.92 ID:CnTDFo4d0
 



―エスパゴン、地下収容施設


「ん…?」


(*-ー-)「…騒々しいわね」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「…」


シンニュウシャダー
ダンマクウスイゾ ナニヤッテンノ!


(*-ー-)「…エネミー?」

(*-ー-)「…敵?」

(*-ー-)「…」

(*゚ー゚) …キィィン


103 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:33:52.07 ID:CnTDFo4d0
 
(*゚ー゚)「…この感じは」

(*゚ー゚)「まさか…」


カツンッ

(   )「…ドウカシタカ?」


(*゚ー゚)「…!」

(*-ー-) スゥ

(*-ー-)「何でもないわ」


(   )「ソウカ」


(*-ー-)「…何か騒々しいけど、あなたは行かなくていいの?」


(   )「…」

(   )「カマワナイ」

(   )「ワタシノ シメイハ オマエヲ ミハルコト」

105 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:36:18.23 ID:CnTDFo4d0
 
(;-ー-)「…っ」

(*-ー-)「(…この感じ)」

(*-ー-)「(…お姉ちゃんたちが近くまで来てる)」

(*-ー-)「(……嬉しい、…けど)」


(   )「…ニャム」

(   )「…チャデモ ノムカ」


(*-ー-)「(……こいつがいる)」

(*-ー-)「(私の“色視”でも、全然心が読めない)」

(*-ー-)「(一体、どうすれば…)」


(;-ー-)「(…………お姉ちゃん)」


106 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:37:49.75 ID:CnTDFo4d0
 



| ^o^| 『いたぞー!!』

| ^o^| 『逃すなー!!』

| ^o^| 『ハイパーオーラ斬りです』


( ・∀・)「おい、早速見つかったぞ」

(*゚∀゚)「あっはっはー、しょうがないでーす」

(*゚∀゚)「走るでーす」

( ・∀・)「…やっぱり、そうなるのな」

(*゚∀゚)「モリャモリャ、遅いでーす」

( ・∀・)「体力馬鹿と一緒にしないでもらおうか」

(゚H゚*)「むっ!? バカ違うでーす!!」

(-∀-*)「Cから聞いたです、バカ言うほうがバカでーす」

( ・∀・)「バカって言ってるぞ」

(゚皿゚*)ノ「ムキー!!!」
108 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:39:22.12 ID:CnTDFo4d0
 
(;・∀・)「うわっ!? 急に止まるな……!!」


ズデーン


(;-∀・)「いたた…」

(*゚∀゚)「モリャリャ、どくでーす」

( ・∀・)「ん、あぁ、すまな……い……?」



ズラッ

| ^o^| | ^o^| | ^o^| | ^o^| | ^o^|

| ^o^| | ^o^| | ^o^| | ^o^| | ^o^|


| ^o^| 『追い詰めましたよ』



( ・∀・)「…むぅ」

(*゚∀゚)「おぅ、いっぱいでーす」
114 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:42:57.27 ID:CnTDFo4d0
 
| ^o^| 『Ms.ジョーカー、“あなたを発見次第拘束しろ”との命令を受けています』

| ^o^| 『ここで大人しく、捕まってもらいますよ』


(*゚∀゚)「Cは…」


| ^o^| 『答える義務はありません』


(*゚∀゚)「…」

(*゚∀゚)『冗談キツいね』

(*゚∀゚)『しぃを助け出すまで捕まるわけにはいかない』

(*゚∀゚)『……全員潰れてもらう』


⊂( ・∀・)「…」 スッ


(*゚∀゚)「モリャリャ…?」


115 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:44:15.41 ID:CnTDFo4d0
 
( ・∀・)「ここは私に任せてもらおう」

(*゚∀゚)「へあ? 何言ってるですか、ワタシがすぐに…」

( ・∀・)「キミのその能力(ちから)…」

( ・∀・)「あまり頻発できるものではないだろう?」

(;゚∀゚)「…むぃ」

( ・∀・)「軽くならともかく、全開で出せばその身体をも蝕む能力だ」

( ・∀・)「違うかな?」

(;゚∀゚)「で、でも、Cを…!!」

( ・∀・)「だから、任せろと言っている」

( ・∀・)「しぃのために温存しておくんだな」



| ^o^| 『何をこそこそ話しているか知りませんが』

| ^o^| 『いくらジョーカーが強力といえど、限界がある』

| ^o^| 『我らの人数で押せば、ジョーカーといえど制圧できるはず』

| ^o^| 『覚悟してもらいましょうか』
119 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:46:55.30 ID:CnTDFo4d0
 
( ・∀・)「…ふん」

( ・∀・)「残念だがね、今回は私が相手だ」

(*゚∀゚)「モリャリャ、大丈夫ですか? お腹痛くなったりしないですか? 四十肩じゃないですか?」

( ・∀・)「…どんだけ信用ないんだ、私は」

( ・∀・)「それに、まだ(ギリギリ)二十代だ」


| ^o^| 『ふん、そこのおっさんには、死んでもらうことにしましょう』


( ・∀・)「…」 ピキッ

( -∀-)「…」

( ・∀・)『…キミたち、こういう言葉を知ってるかね』


| ^o^| 『…?』


( ・∀・)『烏合の衆』

( ・∀・)『人数だけ揃えようと、所詮かませ犬はかませ犬に過ぎない』

( ・∀・)『1分もあれば充分だな』

120 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:48:06.05 ID:CnTDFo4d0
 
| ^o^| 『…なんと』

| ^o^| 『なんとなんと』

| ^o^| 『ならば、先にお前を血祭りにあげてやる!!』

| ^o^| 『サイフラッシュです』



( ・∀・)「…」

(;゚∀゚)「モリャリャ…――!!」

( ・∀・)「黙ってみてろ」



| ^o^| 『隙だらけ――――…』




123 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:49:25.12 ID:CnTDFo4d0
 

( -∀・)【……―――――】








 【―――fじゃhふぉddgぱじぇろvみにgskskvhgHCjvかヴぁshgヴぁヴぁs―――】








|;^o^^|| 『ぶるぅわぁぁぁああぁぁぁ!!?』

||;^^o^| 『あば、あばばばばばばばばっ!!?』

||;^o^o| 『あ、頭がぁぁぁぁぁ!!?』

|;^^o^|| 『割れるぅぅぅぅぅぅぅ!!?』

125 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:51:06.20 ID:CnTDFo4d0
 

―急に悶え苦しみだし、次々と倒れていくブーム


( ・∀・)「…ふん」

(*゚∀゚)「…?」

(*゚∀゚)「ど、どういうことですか?」

( ・∀・)「つまりだね」



|;^o^| 『ぐぅぅっ……』


( ・∀・)「おや、まだ意識を保っていたか」

( ・∀・)【……―――――!!!】


|;^^o^|| 『あひん!!』

バタッ


( ・∀・)「これで全員か」

129 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:52:15.09 ID:CnTDFo4d0
 
(*゚∀゚)「??」

( ・∀・)「つまり、彼らの脳に処理能力以上の情報を与えてパンク状態にしたというわけだ」

(*゚∀゚)「…全然分かんないでーす」

( ・∀・)「脳に直接攻撃したんだよ」

( ・∀・)「テレパスを使ってね」

(*゚∀゚)「…」

(*゚∀゚)「分かんないでーす」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「えっとね」

( ・∀・)「私が頑張ったんだ」


(*゚∀゚)「!!」

(*゚∀゚)「おー、モリャリャ偉いでーす!!」

( ・∀・)「どうも」

131 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:53:59.54 ID:CnTDFo4d0
 
( ・∀・)「もっとも、これのお陰だけどね」 チャリッ

(*゚∀゚)「んー? なんでーす?」

( ・∀・)「精神感応ブースターってやつらしい」

( ・∀・)「要するにパワーアップアイテムだ」

(*゚∀゚)「オゥ! ワタシも欲しいでーす!!」

( ・∀・)「ダメ、キミの場合はオーバーフローするだろうからな」

(*゚∀゚)「オーバー…風呂?」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「説明する時間がもったいない」

( ・∀・)「急ごう、場所は分かるか?」

(*゚∀゚)「分かるでーす」

(*゚∀゚)「…というか、感じるでーす」


( ・∀・)「そうか…」

( ・∀・)「じゃあ、行くぞ」

133 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:55:27.16 ID:CnTDFo4d0
 



(;  ゝ )=「いやぁぁ、お代官様お戯れを〜!!」

(´<_`;)=「アホなこと言ってる暇があったら、抵抗しろ!!」


―しかし、抵抗も空しく、どんどん姉妹の下へと引き寄せられる兄者と弟者



((゚ー゚ S(『さすがにこの状況だと、あの変なの出す余裕もないかな?』

((゚ー゚ S(『磁力で縛れば、透明人間も無意味だしね』

ハN ゚ -゚)リ『ならちょうどいい、一気にケリをつけよう』

((゚ー゚ S(『じゃあ、アレいっとく?』

ハN ゚ -゚)リ『掛け声は恥ずかしいけど、まぁしょうがないかな』

((゚ー゚ S(『…ふっ』


((゚ー゚ S(『それじゃあ、いくよぉ!! Nちゃん!!』

ハN ゚ -゚)リ『把握した』

135 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:56:55.66 ID:CnTDFo4d0
 
(´<_`;)=「…何を?」

(;  ゝ )=「あいや〜、嫌アル〜!!」

(´<_`;)=「うっさい、兄者!! それに、エセ中国人みたいな口調はやめろ!!」

(;  ゝ )=「私絶対的危機!!」

(´<_`;)=「本場臭くすればいいってもんじゃねぇ!!」




((゚ー゚ S(『加熱加熱、超過熱!!』

ハN ゚ -゚)リ『熱く叫べ我が左腕よ』

((゚ー゚ S(『熱く吼えろ我が右腕よ!!』


ハN ゚ -゚)リ『超・電・磁!!』((゚ー゚ S(

ハN ゚ -゚)リ⊃『ラリアァァァット!!!』⊂((゚ー゚ S(
137 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 21:58:32.03 ID:CnTDFo4d0
 
―がっちりと手を組んでラリアットをぶちかます

―兄者たちにそれを避ける術は無く


(゚<_` )「がっ!!?」

(  ゝ )「げっ!!?」


―鈍い音を響かせつつ、直撃

―空中で一回転した後




ハN ゚ -゚)リ 『爆砕!!!』 ((゚ー゚ S(
  ⊂               ⊃



∴・(゚<_` )「ぐはぁぁぁぁぁっ!!!?」(  ゝ )・∴



―頭から地面に突っ込んだ


143 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:00:20.96 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『ふー……』

ハN ゚ -゚)リ『…』

((゚ー゚ S(『ふん、他愛もない』

ハN ゚ -゚)リ『これをやると腕が痛い…』

((゚ー゚ S(『何言ってんの、お姉ちゃんなんてこんなに元気』

ハN ゚ -゚)リ『S姉は元気だけが取り柄だからね』

((゚ー゚ S(『あ、何? そんなこと言っちゃうんだ』

ハN ゚ -゚)リ『言っちゃうよ』

((゚ー゚ S(『へー、いいわよ。じゃあ、もうペプシマンのぬいぐるみ取ってきてあげない』

ハN;゚ -゚)リ『なん…だと…!?』

ハN;゚ -゚)リ『卑怯だよ、S姉!! ペプシぐるみはUFOキャッチャーにしかないんだよ!?』

((゚ー゚ S(『そうねぇ、そうだよねぇ』

((゚ー゚ S(『Nちゃんは、お姉ちゃんがいないと何もできないものね〜』

ハN;゚ -゚)リ『……こいつ』

145 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:02:06.84 ID:CnTDFo4d0
 
ハN#゚ -゚)リ『ひどいよ、S姉』

ハN#゚ -゚)リ『飛行機のとき助けたじゃないか!!』

((゚ー゚#S(『あれは見捨てたって言うのよ!!』


ギャーギャー






(´<_  メ) …ピクッ

(´<_` メ)「(いてぇ…)」

(´<_` メ)「(おい。…おい、兄者)」

(メ   ゝ )「…」

(´<_` メ)「(兄者、兄者、聞いてんのか、おい)」

(メ   ゝ )「…」

(´<_` メ)「…」


146 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:03:23.15 ID:CnTDFo4d0
 
(´<_` メ)「(……あ、Nって髪飾りの方、パンツ見えそう)」

(メ ゚ ゝ )「(え!? マジで!!? いや、ちょっと可愛いかなぁって思ってたんだよね!!)」

(´<_` メ)「(はぁい)」

(メ   ゝ )「(……)」

(メ   ゝ )「(……人間の屑だぞ、弟者)」

(´<_` メ)「(それは、お前な)」


(メ   ゝ )「(…んで、なんだよ)」

(´<_` メ)「(あの姉妹、マグネットつーからには磁力を操るみたいだな)」

(´<_` メ)「(影を払ったのがマイナス、オレたちを引き寄せたのがプラスってとこか)」

(メ   ゝ )「(そーじゃねぇの)」

(´<_` メ)「(うわぁ、やる気ねぇ、すげームカつく)」

148 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:04:28.56 ID:CnTDFo4d0
 
(メ   ゝ )「(…パンツ)」

(´<_` メ)「(後でこっそり見ればいいだろ、透明人間なんだし)」

(メ   ゝ )「(だって、もうすぐ日が暮れるし)」

(´<_` メ)「(じゃあ、その前にカタをつければいい)」

(´<_` メ)「(そのために聞いてくれ)」

(メ   ゝ )「(おう、聞くぞ!!)」

(´<_` メ)「(……)」
151 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:06:31.45 ID:CnTDFo4d0
 



((゚ー゚ S(『さて、と』

((゚ー゚ S(『中に入った奴らをどうにかしないとね』

ハN ゚ -゚)リ『ボーナスボーナス』

((゚ー゚ S(『そうよ、ボーナスが待ってるも――』


ギュルンッ


((゚ー゚;S(『ノォォォォォ!!?』

ハN;゚ -゚)リ『んなっ!?』


―足を引っ張られ、そのまま宙に持ち上げられる

―スカートなのでパンツ丸見えである


((゚ー゚;S(『いやぁぁぁ!!』

ハN;゚ -゚)リ『…ちっ、しぶとい』

153 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:07:29.83 ID:CnTDFo4d0
 
(´<_` メ)「油断大敵だな」

(メ   ゝ )「弟者!!」

(´<_` メ)「なんだよ」

(メ   ゝ )「高すぎてよく見えない!!」

(´<_` メ)「うっさい、死ね」



((゚ー゚;S(『んなことしても、結局一緒よ!!』


―放たれるのは“斥”の磁力

―弟者から伸びた影は、弾かれ霧散する



(´<_` メ)「だろうな」

(´<_` メ)「そうすると思ってた」
155 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:10:42.21 ID:CnTDFo4d0
 
(´<_` メ)「兄者!!」

(メ   ゝ )「はいよ〜…」


((゚ー゚ S(『…!?』 スタッ

ハN ゚ -゚)リ『むっ!?』 スタッ




(メ   ゝハN;゚ -゚)リ『(……殺気!?)』




(´<_` メ)「影に気を取られすぎだ」

(´<_` メ)「オレら兄弟の武器は一つじゃない」


ハN;゚ -゚)リ『しまっ――…』

((゚ー゚;S(『Nちゃん!!』


156 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:12:11.00 ID:CnTDFo4d0
 




――――、.,・―キンッ――――




―無防備な少女の背後から


―兄者の、会心の一撃が炸裂した





159 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:13:42.36 ID:CnTDFo4d0
 
ハN;- -)リ『……』

ハN;- ゚)リ『あれ…?』

ハN;゚ -゚)リ『…??』

ハN;゚ -゚)リ『……どこも、痛く…?』


((゚ー゚;S(『あ…』

((゚ー゚;S(『……あぁぁ』


ハN;゚ -゚)リ『ど、どうしたの、S姉?』

((゚ー゚;S(『Nちゃん……ス、スカートが』


ハN ゚ -゚)リ『スカート…?』

163 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:14:57.98 ID:CnTDFo4d0
 
ハN ゚ -゚)リ『…』

ハN 。。)リ『…』


―恐る恐る下を見てみると


ハN ////)リ『ぬぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』


―スカートがなかった


―そして、そのスカートは




(メ   ゝ )「はーっはっはっはっはっはっ!!」

(メ   ゝ )「すごくスースーします!!」




―兄者が履いていた

171 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:18:21.92 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚;S(『スカートが宙に浮いてる…!!』

((゚ー゚;S(『なんていうか、すごくシュール…!!』

ハN ////)リ『あが、あががががががががっ』


(メ   ゝ )「ふふっ、見たか!!」

(メ   ゝ )「これで貴様は戦闘不能だ!!」

(メ   ゝ )「しかも、目の保養にもなる!! 一石二鳥!!」

(´<_` メ)「…兄者、確かに戦闘不能にしろとは言ったが」

(メ   ゝ )「なんの問題がある!?」

(´<_` メ)「いや、まぁ、いいけど…」


((゚ー゚ S(『Nちゃん…』

((゚ー゚ S(『仇は討ってあげる!!』

ハN;゚д゚)リ『そんなのより早くスカートを!!!』

((゚ー゚ S(『…まぁ、気が向けば』

ハN;゚д゚)リ『……このクソ姉』
173 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:19:40.37 ID:CnTDFo4d0
 
(メ   ゝ )「これで、2対1。数の上でも有利なわけだよ、明智くん」

(´<_` メ)「誰が明智くんだ」

(´<_` メ)「しかしまぁ、非常に外道な戦法だが、さすが兄者と言わざる得ない」

(´<_` メ)「…さて、ここからが正念場だな」

(´<_` メ)「気を抜くなよ、兄者」

(メ   ゝ )「ふっ、オレに任せ ぼ げおぅふっ!?」

(´<_`;)「言ってるそばから!?」



―衝撃が兄者を襲う

―“斥”の磁力で壁まで吹き飛ばされた


((゚ー゚ S(『油断、大敵だっけ?』

((゚ー゚ S(『そのまま壁にでも張り付いてなさい!!』

ハN;゚ -゚)リ『私のスカートがボロボロに…』


174 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:20:54.15 ID:CnTDFo4d0
 
ギシギシギシ

(;  ゝ )「げふっ…!!」


(´<_` メ)「ちっ、全く世話のやける…!!」


―弟者の影が兄者を絡めとる



((゚ー゚ S(『はっw』

((゚ー゚ S(『あんたらも大概仲がいいのね!!』



―ことは出来なかった



(´<_`;)「んなっ!?」

(´<_`;)「しまった……!!」

(´<_`;)「狙いは最初から………」


175 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:22:25.35 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『お陰さまで!!』


―兄者にかけていた“斥”の磁力を開放

―弟者を“引”の磁力で引き寄せる


((゚ー゚ S(『隙だらけよ!!!』

(´<_`;)「オレのほうか…!!!」


―そして、弟者の襟首を掴むと


((゚ー゚ S(『最新最強!!』

((゚ー゚ S(『超絶絶賛!!』


((゚ー゚ S(『超・電・磁!!』

((゚Д゚ S(『一本背負い!!!!』


―力任せに振り下ろした


177 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:24:14.28 ID:CnTDFo4d0
 
 

ズドォォォォン!!!!



(゚<_ メメ)「がっ…!!?」

( <_ メメ)「……ぐっ…はっ……」




(;  ゝ )「お、弟者ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



((゚ー゚ S(『…ふっ』

((゚ー゚ S(『どう? Nちゃん、お姉ちゃんのこと見直した?』

ハN;゚ -゚)リ『うん、見直したすごい見直した、だから早くスカートを』

((゚ー゚ S(『素直でよろしい』

((゚ー゚ S(『さて、残るは変態透明人間だけ』

((゚ー゚ S(『もっとも、もう何もできないでしょうけど』
179 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:26:58.36 ID:CnTDFo4d0
 
(;  ゝ )「ぐっ…」


((゚ー゚ S(『しかし、随分と時間を食ったわ』

((゚ー゚ S(『もう日が沈んじゃう』


(;  ゝ )「……?」

(;  ゝ )「太陽……だと…?」



―兄者が顔をあげる

―オレンジ色の空が、すでに半分暗くなっていた



(メ   ゝ )「…」


((゚ー゚ S(『さぁ、そろそろ終わりにしましょうか』

181 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:28:28.91 ID:CnTDFo4d0
 
(メ   ゝ )「…ふっ」

(メ   ゝ )「ふふっ、ははははははははははっ」


((゚ー゚ S(『…?』

((゚ー゚ S(『何が可笑しいのかしら、この変態』

ハN;゚ -゚)リ『スカートだけがふりふり揺れてすごく不気味です…』


(メ   ゝ )「ははっ」

(メ   ゝ )「そうだ、日が沈む」

(メ   ゝ )「グッドタイミングってやつだ。さすがオレ」


((゚ー゚ S(『グッドタイミング?』


(メ   ゝ )「通じないだろうが、教えてやる」

(メ   ゝ )「ギコの旦那以外には秘密してたんだ。光栄に思えよ」

(メ   ゝ )「オレの能力は、“姿を隠す超能力”」

(メ   ゝ )「そして、弟者の能力は“自分の影を操る超能力”」
185 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:30:15.39 ID:CnTDFo4d0
 

―そして、今

―日が完全に沈む




(メ   ゝ )「この能力は日没と共に――」


(メ   ゝ ) シュオオオオオ



((゚ー゚;S(『…!?』

ハN;゚ -゚)リ『何だ!?』




(メ ´_ゝ`)「…――入れ替わる」




187 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:31:09.28 ID:CnTDFo4d0
 
((゚ー゚ S(『…』

ハN ゚ -゚)リ『…』



((゚ー゚;S(『スカートを履いた変態が出てきた―――!!?』

ハN;゚ -゚)リ『てか、なんで下素足なんだよ!!!』



(メ ´_ゝ`)「あれ? 何か反応がおかしいな…」

(メ ´_ゝ`)「もっとこう、『しまったぁ、アンビリバヴォー』みたいな展開を予想したんだけど」



ヒィィィィ
ヘンタイサンダァァァァ



(メ ´_ゝ`)「……」

(メ ´_ゝ`)「ま、いいか」

190 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:32:50.89 ID:CnTDFo4d0
 
( <  メメ)「……」 チーン


(メ ´_ゝ`)「弟者、すまん」

(メ ´_ゝ`)「お前の亡骸は、ハリウッド辺りに埋めてやるからな!!」


ギュルンッ


―兄者の足元から影が伸びる

―弟者を絡め取るとそのまま大きく振り上げる



(メ ´_ゝ`)「兄の特権!!」

(メ ´_ゝ`)「弟の物はオレの物!!」

(メ ´_ゝ`)「オレの物はオレの物!!」

(メ ´_ゝ`)「つまり、弟者はオレの物!!」


191 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:34:00.77 ID:CnTDFo4d0
 

(メ ´_ゝ`)「超・弟・者!!」

(メ ´_ゝ`)「クラァァァァァァッシュッ!!!」


―そして、そのまま振り下ろす



((゚ー゚;S(『んげっ!!!?』



   ドゴォォォォォン!!!!

= ( < ゚ メメ))ー゚))・∴『げふぅぅぅ!!!!』



ハN;゚ -゚)リ『S姉…!!』

(メ ´_ゝ`)「ふはははっ、見たかぁ!!!」

(メ ´_ゝ`)「続けてくらえぇ!!!」

ハN;゚ -゚)リ『…っ』
197 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:37:40.09 ID:CnTDFo4d0
 
―再び、弟者を振り上げる兄者


(メ ´_ゝ`)「超弟者クラァァァァ――…」

ハN;- ゚⊂『…っ!!』



―が、しかし


   スポッ  (( <  メメ)


―影の足から、弟者がすっぽ抜けた



(メ ´_ゝ`)「シュッ……?」



<おべらごふぅ…!? グシャァ


  流石弟者(1991〜2009没)


204 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:40:32.70 ID:CnTDFo4d0
 
ハN;- ゚)リ『…?』

(;´_ゝ`)「…あはっ☆」

ハN ゚ -゚)リ『…』

(;´_ゝ`)「いやぁ、いい勝負でした」

(;ノ´_ゝ`)「それじゃ、ここいらで解散ということで…、乙っした、支援等ありがとうございました」

ハN ゚ -゚)リ『待て』

(;´_ゝ`)「ひっ…」

ハN ゚ -゚)リ『……スカート、返してもらう』


(;´_ゝ`)




「ひぎゃあああああああああ!!!?」





206 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:42:51.50 ID:CnTDFo4d0
 
ハN ゚ -゚)リ、『…ふぅ』

ハN ゚ -゚)リ『S姉、S姉』

(( ー メS(『……』 チーン

ハN ゚ -゚)リ『ダメか』

ハN ゚ -゚)リ『全く、こんな奴らにしてやられるとはね…』



(メメ _ゝ )

( :< ;メ::メメ)



ハN ゚ -゚)リ『しょうがない、一人で先に…』


:ハN ゚ -゚)リ: …――ゾクッ



207 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:43:36.91 ID:CnTDFo4d0
 
ハN;゚ -゚)リ『殺気…!?』

ハN;゚ -゚)リ『どこから……』


「残念」


ハN;゚ -゚)リ『―――っ!!?』

ハN;゚ -゚)リ『貴様は…!!!』




「チェックメイトだ」


209 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:44:26.89 ID:CnTDFo4d0
 


―エスパゴン、内部


(,,゚Д゚)「…」 ダダダダダダッ

(#゚;;-゚)「…」タタタタタタッ

(,,゚Д゚)「次は?」

(#゚;;-゚)【右】

(,,゚Д゚)「んで?」

(#゚;;-゚)【階段】

(,,゚Д゚)「了解」


(,,゚Д゚)「…」 ダダダダダダッ

(#゚;;-゚)「…」タタタタタタッ
211 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:45:05.97 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「…」 ダダダダダダッ

(#゚;;-゚)「…」タタタタタタッ

(,,゚Д゚)「誰もいねぇな」

(#゚;;-゚)【うん】

(,,゚Д゚)「さっきまで、警報がうるさかったんだけどな」

(#゚;;-゚)【うん】

(,,゚Д゚)「…」

(#゚;;-゚)【ここ左】

(,,゚Д゚)「おう」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「で、この先には何があるんだ?」

(#゚;;-゚)【…】

(#゚;;-゚)【……?】

(;,゚Д゚)「おい…」

214 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:46:25.52 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「お前、道知ってて案内してたんじゃないのか?」

(#゚;;-゚)【……?】

(;,-Д-)「……お前なぁ」

(,,゚Д゚)「家って言うからには、どこかに住んでたんだろ?」

(#゚;;-゚)【……】

(#゚;;-゚)【住んで…?】

(,,-Д-)「……あー、もういい」

(,,゚Д゚)「…一応、奥に進んでるみたいだし、どうにかなるか」

(,,゚Д゚)「んで、次は?」

(#゚;;-゚)【まっすぐ】

(#゚;;-゚)【ずっと、まっすぐ】

(,,゚Д゚)「へいへい」


215 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:47:06.81 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「ずっと真っ直ぐか…」

(,,゚Д゚)「めんどくせぇ、かっ飛ばすぞ」

(,,゚Д゚)「掴まれ」

(#゚;;-゚)【…ん】


――ドンッ!!


219 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:49:38.11 ID:CnTDFo4d0
 



(*゚∀゚)「ここでーす」

( ・∀・)「なるほど」


―モララーたちがたどり着いたのは、地下

―薄暗い通路の奥、鉄の扉が道を塞いでいた


( ・∀・)「…重い」

(*゚∀゚)「任せるでーす」

( ・∀・)「あ、いや…待っ……」



グワシャァ!!


(*゚∀゚)「開いたでーす」

(;・∀・)「待てと言ったろう!! 死ぬかと思ったぞ!?」

( ・∀・)「全くキミは…」
221 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:51:11.60 ID:CnTDFo4d0
 


 「この声…―――お姉ちゃん!?」



( ・∀・)「ん?」

(*゚∀゚)「オゥ!!」

(*゚∀゚)「C!!!」


(*-ー-)「やっぱり…!」


―扉の奥に広がるのは、暗い廊下と鉄格子の牢屋

―その中の一つに、しぃが両手を縛られた状態で囚われていた


( ・∀・)「…悪趣味だな」

(*゚∀゚)「C、大丈夫ですか!?」


(*-ー-)「私は大丈夫…」

225 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:52:49.07 ID:CnTDFo4d0
 
(*゚∀゚)「なんだか久しぶりでーす」


(*-ー-)「うん…」

(*-ー-)「何気に、九話ぶりかな…」

(*-ー-)「もうすっかり忘れられているもんだと…」


( ・∀・)「あぁ、色々忙しかったからな」

(*゚∀゚)「そんなことないですー、ワタシは覚えてたでーす」

( ・∀・)「キミもずっと舞台裏だったろ」

(*゚∀゚)「…モリャリャ、うるさいです」

< ;・∀・ >「げふっ!?」 ズンッ!!

(*゚∀゚)「すぐに助けてあげるでーす」

227 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:54:45.36 ID:CnTDFo4d0
 
(*-ー-)「ありがとう、お姉――…」

(*-ー-)「…はっ!」

(;-ー-)「だめ!! 逃げて!!」


(;・∀・)「ごほっ……、ん?」

(*゚∀゚)「どうしてですか?」


(;-ー-)「たぶん、さっきの音であいつが……!!」


( ・∀・)「あいつ…?」

(*゚∀゚)「なんですかそ――…」



―瞬間


(゚∀゚*)「―――!!!」


―後方に殺気が生まれる

230 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:55:50.99 ID:CnTDFo4d0
 
(゚∀゚*)つ「モリャリャ!!」 ドン!

(;・∀・)「ぬわっ!?」



―飛びのく二人


キュゴッ!!


― 一拍の後

―先ほどまでモララーたちがいた空間が炎に包まれた



(;・∀・)「…っ!?」

(*゚∀゚)「…」

(*゚∀゚)「出てこいでーす」

233 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:57:32.62 ID:CnTDFo4d0
 
ザリッ

( ゚パ)「…ニャム」

( ゚パ)「シンニュウシャ カ」



( ・∀・)「…」

( ・∀・)「日系、いや、中国人か…?」

(*゚∀゚)「…こんなやつ知らないでーす」

( ・∀・)「誰かな、キミは?」


( ゚パ)「ソンナコトハ ドウデモイイ」

( ゚パ)「ジャマモノハ ハイジョスル」


( ・∀・)「…」

( ・∀・)「まぁ、敵意を持ってるのは間違いないかな」

(*゚∀゚)「…変なやつでーす」

( ・∀・)「キミもそう変わらんよ」
237 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 22:59:42.66 ID:CnTDFo4d0
 
(;-ー-)「二人とも逃げて!!」


(*゚∀゚)「そーはイカのキンタマでーす」

(*゚∀゚)「こんなヤツ、ヴォキヴォキにしてやるでーす」

(;・∀・)「色々と卑猥だぞ…」


( ゚パ)「タシカニ ソウハイカン」

( ゚パ)「トットト キエテモラウ」

( ゚パ)「諸・葛・亮・覇・和・和・和」バババッ

ビシッ!!!

( ゚パ)つ「符術・弐式。零的氷点激烈衝」



(;・∀・)「んな!?」


―男の手より生み出されるのは、冷気

―霰と雹が混じった風がモララーたちに襲い掛かる
239 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:00:53.32 ID:CnTDFo4d0
 
(*゚∀゚)「潰れろでーす!!」


ズンッ!!!


―冷気を力でねじ伏せる、つー

―しかし


( ゚パ)「ナラバ コレハドウダ」

( ゚パ)「呂・布・虎・牢・関・強・杉」バババッ

ビシッ!!!

( ゚パ)つ「符術・伍式。裙子捲的豪風」



―間を置かず、烈風がつーを襲った



(;゚∀゚)「ぐにゃぁ!?」




240 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:02:13.23 ID:CnTDFo4d0
 

 ドゴンッ!!


(;-ー-)「お姉ちゃん!!」

(;・∀・)「おい、大丈夫か…!!」


ガラッ…

(;-∀゚)「…痛いでーす」




( ゚パ)「シブトイ」

( ゚パ)「トドメヲ…」


( ・∀・)「させるか!!」

( ・∀・)「くらえ!!」

( ・∀・)【……―――――!!!】

244 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:03:39.03 ID:CnTDFo4d0
 
( ゚パ)「…」

( ゚パ)「…」

( ゚パ)「…ニャム、ナンダ?」



(;・∀・)「なん…だと…!?」

(;・∀・)「精神攻撃が通じない…?」


(;-ー-)「無理です…、モララー補佐」

(;-ー-)「その人、心自体が閉じてるみたいで…」

(;-ー-)「私にも全く視えないんです」


( ・∀・)「…っ」

( ・∀・)「…これまたキツい相手だね」


( ゚パ)「…ニャム」
250 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:06:51.08 ID:CnTDFo4d0
 
(;-ー-)「…モララー補佐」

(;-ー-)「お姉ちゃんを連れて逃げてください…!!」

(;-ー-)「……私は大丈夫ですから」


( ・∀・)「…」

( ・∀・)「まさか」

( ・∀・)「なんのためにここまで来たと思ってるんだい」


(;-ー-)「でも…!!」


( ・∀・)「いいから、そこでじっとしてないさい」

( ・∀・)「とばっちりを受けるよ」



(*゚∀゚)「そうでーす!!!」


(*-ー-)「お姉ちゃん…」

( ・∀・)「そういうことだ」
252 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:08:04.38 ID:CnTDFo4d0
 
( ゚パ)「…ニャム」

( ゚パ)「マダ ヤルカ」

( ゚パ)「カチメハ ナイゾ」


(*゚∀゚)「…」

(*゚∀゚)「モリャリャ、Cの傍から離れちゃダメーです」


( ・∀・)「ん? あぁ…」


(*゚∀゚)「…ワタシはCのお姉ちゃんでーす」

(*゚∀゚)「C、嬉しいとワタシも嬉しいです」

(*゚∀゚)「C、悲しいとワタシも悲しいです」

(*゚∀゚)「だから、C」

(*゚∀゚)「ワタシがいなくなっても、笑ってるです」


(;-ー-)「え!? ちょっと、お姉ちゃん!?」

(;・∀・)「お、おい! バカな真似は…!!」

253 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:09:22.23 ID:CnTDFo4d0
 
(*゚∀゚)「…」

( ゚パ)「…」



バババッ
ビシッ!!!

( ゚パ)つ 「符術・参式。女子的好々娘」


ボンボンボン!!!!

セイ ・ ン・)ト ママ ^ レ^) ジャ - ン-)ヌ



( ゚パ)「…イケ」



―男の手より生み出された人形が、つーに襲い掛かる


(*゚∀゚)「…」


254 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:10:55.57 ID:CnTDFo4d0
 

―が



(* ∀ )

(* ∀゚)「…」




 ゴシャァ!!!


 、. .,、 。,,




―全て、つーを目前にして叩き潰される




258 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:12:39.51 ID:CnTDFo4d0
 

( ゚パ)「…!!」



ギギッ…



―空気が軋む

―黒い渦が、力で空間を歪めていた




ギギギギギギギギギギギギッ!!!




(*゚∀ )゚「…」



―形成されるのは、超重力

―ドラゴン圧縮という名の、ブラックホール


259 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:13:25.33 ID:CnTDFo4d0
 
(;゚∀ )゚)「…っ」

(;゚゚∀゚)゚)「ぐ…、くらえでーす…!!」




(;・∀・)「あのバカ…!!」

(;-ー-)「お姉ちゃんっ!!!」






――ゴッ






―黒が、全てを飲み込んだ





264 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:14:47.83 ID:CnTDFo4d0
 






…パラッ


(;-ー-)「…うっ…ん」

(;-ー-)「……お姉…ちゃん…」

(*-ー-)「…!」


ガバッ!!

(;-ー-)「お姉ちゃん!!」


ゴンッ

Σ(;-ー-)「痛っ!?」

(;-ー-)「つぅ……」


( ・∀・)「…あちこち崩れてる、下手に動くな」
265 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:16:02.18 ID:CnTDFo4d0
 
(*-ー-)「モララー補佐!?」


( ・∀・)「無事か?」


(*-ー-)、「は、はい、なんとか」


( ・∀・)「そうか…」

( ・∀・)「あのバカ、下手すれば生き埋めだったぞ…」


(*-ー-)「あ…」

(*-ー-)「あ、あの、お姉ちゃんは…?」


( ・∀・)「ん?」

( ・∀・)「あぁ…」

(*-( ・∀・)「私の背中にいるよ」


(*-ー-)「…ぁ」

(*-ー-)「よかった……」
267 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:17:16.88 ID:CnTDFo4d0
 
(*-( ・∀・)「おそらく、さっきのはフルパワーには程遠いんだろうな」

(*-( ・∀・)「おかげで助かった」

(*-( ・∀・)「…それだけ、こいつの身体が痛んでいるということだ」


(*-ー-)「お姉ちゃん…」


(*-( ・∀・)「帰ったら、ゆっくり養生させるといい」


(*-ー-)「はい…!」






 「…ナルホド」






271 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:18:43.92 ID:CnTDFo4d0
 
(*-( ・∀・)「…!!」




ガランッ


( メメ パ)「…オカゲデ タスカッタ」




(;-ー-)「嘘…!?」

(*-( ・∀・)「……しぶといな」

(*-( ・∀・)「…」

(*-( ・∀・)「もう終わりにしないか? キミだって、ボロボロだろう?」

(*-( ・∀・)「そこまでして何になる?」


( メメ パ)「…」

274 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:20:14.67 ID:CnTDFo4d0
 
( メメ パ)「…ワタシノ シメイハ ソイツヲ ミハルコト」

( メメ パ)「ソシテ シンニュウシャヲ ハイジョスルコト」

( メメ パ)「……ソレイガイニ リユウハナイ」



(*-( ・∀・)「…」

(*-( ・∀・)「話せない人だね」


スッ

( ・∀・)  「しぃ、彼女をよろしく頼むよ」
   つ(*-∀-)


(;-ー-)「え? ちょっと、モララー補佐!?」


( ・∀・)「大丈夫だ」

( ・∀・)「こいつみたいな無理はしないさ」


275 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:21:54.50 ID:CnTDFo4d0
 
( メメ パ)「…ニャム」

( メメ パ)「…キサマハ コワクナイ」


( ・∀・)「そうかい」

( ・∀・)「ま、それは見てのお楽しみかな」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「…正直、使いたくはなかったのだけど」

( -∀-)「…はぁ」

( -∀-)「………後でちゃんと返せよ」 ボソッ


―そう呟き、軽く手に口をつけるモララー


( メメ パ)「…?」


(  ∀ )「…―――」


―そして、そのまま、うな垂れ、動きを止めた
279 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:23:59.61 ID:CnTDFo4d0
 
(;-ー-)「…モ、モララー補佐?」


(  ∀ )「……」



( メメ パ)「…ニャム」

( メメ パ)「ショセン ハッタリ」

( メメ パ)「キエロ」


バババッ
ビシッ!!!

( メメ パ)つ「符術・壱式。業火吽婆米良沙」



―生み出された炎は、空気を焼きながらモララーに迫る

―直線上には、しぃとつー

―避けても、二人が巻き添えになるのは避けれない


283 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:25:00.83 ID:CnTDFo4d0
 



(;-ー-)「きゃ――…!!」





(  ∀・)「…――はっw」





―風が舞った




290 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:27:28.08 ID:CnTDFo4d0
 
(*-ー-)「……っ!!」

(*-ー-)"

(*-ー-)「……あ…れ?」


―しぃが気付いたのは、モララーの腕の中

―つーと共に抱き寄せられていた



―宙に浮いた状態で


(;-ー-)「え? どういう…」





( ・∀・)「――ははっ」


バサッ!!!

爪( ・∀・)w爪「ぎゃはははははははははははっ!!!」
295 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:29:29.58 ID:CnTDFo4d0
 
w( ・∀・)w「ひっさびさ!! 久々の登場だぜー!!!」

w( ・∀・)w「あー、シャバの空気はやっぱうめぇー…」


(;-ー-)「…ま、まさか」


w( ・∀・)w「おん? なんだ、ペチャパイの姉ちゃんじゃねぇか」

w( ・∀・)w「助けて損したぜ」


(#-ー-)「…」


w(;・∀・)w「がぁ!? 痛い痛い、噛むな! 噛むな!!」


(*-ー-)「このしゃべり、この感じ…」

(*-ー-)「……あんた、ビコーズね」

304 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:31:52.85 ID:CnTDFo4d0
 
w( ・∀・)w「ザッツライ〜♪ ご名答」

w( ・∀・)w「こいつがクーのとこから連れ出してくれたのさ」

w( ・∀・)w「…あそこにいてもツマンネーからな」

w( ・∀・)w「野郎の身体ってのと、顔が全然変わんねーのが気に食わねぇが」

w( ・∀・)w「この際、そこら辺は目をつぶるぜ」

w( ・∀・)w「それにしても…」


(;-ー-)「…んきゃ!? どこ触ってるのよ!?」

(*-∀-)「…オゥイエ…」

(-ー-;)「お姉ちゃん!?」


w( ・∀・)w「両方ペチャパイだけど、やっぱ女の身体はいいねぇ」

w( ・∀・)w「癒される」

w( ・∀・)w「今度、オレ様に身体預けてみねぇか?」


(*-ー-)「嫌に決まってるでしょ、この変態」
313 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:40:48.18 ID:CnTDFo4d0
 
w( ・∀・)w「つれねぇな」

w( ・∀・)w「ま、いいや」


ストッ

w( ・∀・)w「ほら、ペチャパイコンビは下がってな」

(#-ー-)「…」

w(;・∀・)w「痛ぇ!? お前な、身体そのものはこのインテリメガネのなんだぜ?」

(*-ー-)「だからいいのよ」


w(;・∀・)w「そうかよ…」




( メメ パ)「…」

( メメ パ)「…ナンダ オマエハ」
317 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:42:50.47 ID:CnTDFo4d0
 
w( ・∀・)w「そりゃ、こっちのセリフだ」

w( ・∀・)w「ま、どっちでもいいか」

w( ・∀・)w「遊べればよ」



( メメ パ)「…」

( メメ パ)「フザケタヤツダ…」

( メメ パ)「イネ」


バババッ
ビシッ!!!

( メメ パ)つ「符術・弐式。零的氷点激烈衝」



―氷の礫が、再びモララーへと襲い掛かる


320 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:44:17.89 ID:CnTDFo4d0
 
―しかし


w( ・∀・)w「はっw」

w( ・∀・)w「つまんねーな、おい!!」


爪( ・∀・)w爪 バサァッ!!!


―羽ばたき一つでねじ伏せた




( メメ パ)「……ナン…ダト」




w( ・∀・)w「かっかっかっかっw」


w( ・∀・)w「まぁ、なんつーかよ」

w( ・∀・)w「とっとと死ね」


325 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:46:15.35 ID:CnTDFo4d0
 



(,,゚Д゚)「…ここか」

(#゚;;-゚)「…」

(#゚;;-゚)「…」

(,,゚Д゚)「…?」

(,,゚Д゚)「どうかしたか?」

(#゚;;-゚)【…ううん】

(,,゚Д゚)「開けるぞ」


ギィ…


(,,゚Д゚)「…暗いな」

(,,゚Д゚)「電気は……」

329 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:47:47.46 ID:CnTDFo4d0
 

 「すいませんね」

 「蛍光灯は、今朝方、全部割れてしまったんですよ」


(;,゚Д゚)「っ!!?」

(#゚;;-゚)「…」


―暗闇の奥から声が響く


 「大日本エスパープロジェクト、ダイプロの人間ですね」

 「遠いところ、よくぞいらっしゃいました」

 「先に案内を向かわせたのですが、お会いになりましたか?」

 「クックルという男なのですが」

 「いや、ここまで来たということは、倒したという認識で間違いないでしょうね」


―そして

―ゆっくりと、闇から這い出るようにして、その姿を現した


330 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:48:53.42 ID:CnTDFo4d0
 

(’e’)「…」


(’e’)「…ほぉ」

(’e’)「意外な面子ですねぇ」


(,,゚Д゚)「…てめぇ」

(#゚;;-゚)「…」

(,,゚Д゚)「…お前が、ここの親玉か?」


(’e’)「親玉?」

(’e’)「…ふふっ」

(’e’)「そうですね、今となっては実質トップは私かもしれません」


(,,゚Д゚)「そうか……」

(,,゚Д゚)「お前か……、お前が……」


(’e’)「私が、どうかしましたか?」
333 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:50:01.92 ID:CnTDFo4d0
 
(’e’)「あぁ、そうだ」

(’e’)「日本語、中々上手いでしょう?」

(’e’)「元“ジョーカー”に教えたのは私なんですよ」


(,,゚Д゚)「そんなことはどうでもいい!!!」


(’e’)「…ふむ」

(’e’)「では、何の用でしょうか?」

(’e’)「今から色々と仕事がありまして、相手をしてる時間はあまりないのですよ」


(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「残念だが、そりゃ全部キャンセルだな」

(,,゚Д゚)「オレは、お前を、ぶっ飛ばしにきたんだよ」


(’e’)「おやおや、物騒ですねぇ」

(’e’)「私が何かしましたか?」

341 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:53:57.54 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「とぼけても無駄だ」

(,,゚Д゚)「思い出したんだよ、全部」

(,,゚Д゚)「忘れた過去を全部な」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「お前らはオレの大事なもんを傷つけた」

(,,゚Д゚)「だから、オレは、お前らをぶっ飛ばす」


(’e’)「…野蛮ですねぇ」

(’e’)「…」

(’e’)「ですが、まぁ」

(’e’)「大事の前の小事と言います」

(’e’)「遊んでやるもの、一興、かもしれませんね」


342 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:55:27.96 ID:CnTDFo4d0
 
(,,゚Д゚)「…はっ」

(,,゚Д゚)「ほざいてろ」

ミ,゚Д゚)「懺悔する暇すら与えねぇ」



ザワッ…!!

ミ,,゚Д゚彡「ここで散りやがれ…!!」



(’e’)「ほぉ…」

(’e’)「これは、また面白いですね…」

(’e’)「そこまでのデータは手元にありませんでした」

(’e’)「後でじっくり調べさせてもらいましょうか」

347 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:57:27.54 ID:CnTDFo4d0
  
ミ,,゚Д゚彡「…ふん」

ミ,,゚Д゚彡「できたらやってみろゴラァ!!!」


  、., キンッ



―ギコの姿が、かっ消える

―狙うのはセントジョーンズ、ただ一人



(’e’)「…」



ミ,,゚Д゚彡「(もらった―――)」
350 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 23:58:40.97 ID:CnTDFo4d0
 
―標的は、動こうともしない

―容易に背後を取るギコ


―が、しかし



∴・ミ,,゚Д( 「がっ!!?」



―横殴りの衝撃が彼を襲った


ミ,, Д( 「…っ」

ミ,, Д( 「あぐっ…!?」


ゴォン!!



―押し付けられるように、壁際まで吹き飛ばされる


354 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/11(水) 00:00:16.18 ID:WIKsk3ey0
 
ミ;,゚Д-彡「がっ…はっ……」

ミ;,゚Д-彡「……んな?」


(’e’)「はははっ」

(’e’)「どうしました?」

(’e’)「私は何もしていませんよ」


ミ;,゚Д-彡「……っ」


(’e’)「解せない、という顔ですね」

(’e’)「しょうがありませんね」

(’e’)「特別ですよ」

(’e’)「紹介しましょう、我が最高傑作、私の娘を」



カツンッ


358 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/11(水) 00:01:34.83 ID:WIKsk3ey0
 
―セントジョーンズの背後から、影が横に伸びた

―影は小さく、そして



(゚-;;゚#)「…」



―ギコの見覚えがあるものだった



ミ;,゚Д-彡「な!!?」

ミ;,゚Д-彡「ば、バカな!!?」

ミ゚Д-,;彡「……!!」


(#゚;;-゚)「…」


ミ;,゚Д-彡「チビ助が……二人!?」

360 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/11(水) 00:02:40.29 ID:WIKsk3ey0
 
(’e’)「混乱していますね、無理もない」

(’e’)「そちらにいる、“それ”と私の娘は元は同じなのですから」

(’e’)「紹介しましょう」

(’e’)「コードネーム:D−10s」

(’e’)「通称、でぃ」

(’e’)「人が作りし究極の形」

(’e’)「私の、エスパゴンの、真の“切り札(ジョーカー)”です」



ミ;,゚Д-彡「でぃ……だと…?」

ミ゚Д-,;彡「…じゃあ、こいつは……」


(#゚;;-゚)「…」


362 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/11(水) 00:03:38.12 ID:WIKsk3ey0
 
(’e’)「あぁ、“それ”は」

(’e’)「廃棄処分した失敗作です」

(’e’)「まさか、生きているとは思っていませんでしたよ」

(’e’)「D−00s」



(#゚;;-゚)「…」


(#゚;;-゚)【………ただいま】




  【……―――パパ】




第三十七話了

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