9 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:04:57.16 ID:dmzN6WAS0
 
エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介

('A`) クーの幼馴染。雷を操る超能力

( ><) これでも高1。千里眼

川д川 オカ女。空間を構築、接続する能力

(≡゚∀゚) 変態貧乏大学生。顔に巻いてるのは包帯です

( ´∀`) ダイプロ主任。一般人

从 ゚∀从 ダイプロ書記長。大火傷で入院中

(゚、゚トソン ロマネスクの秘書

(´・_ゝ・`) ダイプロ一般職員。犬になった人

爪゚ー゚) 爪゚∀゚) 爪゚A゚) ダイプロ一般職員s


ミセ*゚ー゚)リ エスパゴン『フォー・オブ・ア・カインド』の一人。別名:ソードクィーン

( ´ー`) エスパゴン『フォー・オブ・ア・カインド』の一人。別名:ペイジオブペンタクル

| ^o^| エスパゴン下っ端

12 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:06:57.90 ID:dmzN6WAS0
 


ビー…ビー…ビー…ビー…



ミセ*゚ー゚)リ『ねぇ、何のよ、これ』

( ´ー`)『…』

( ´ー`)『こいつは、たぶん自b…』


| ^o^|『自爆というヤツでしょうか』

| ^o^|『でしょうね』

| ^o^|『扉も閉まって、開きません』

| ^o^|『間違いありませんね』


( ´ー`)『…』


14 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:11:02.00 ID:dmzN6WAS0
 
(´∀` )「…ここで消えてもらうモナ」

(´∀` )「モナと、一緒に」



―ダイプロ、ミーティングルーム



( ´ー`)『…』

| ^o^|『…』


ミセ*゚ー゚)リ『ねぇ、どうする?』

ミセ*゚ー゚)リ『あいつをバラせばいいの?』

( ´ー`)『…またそれかヨ』

( ´ー`)『それで解除できるとは思わねーヨ』

ミセ*゚ー゚)リ『ダメじゃん!』

( ´ー`)『…』
17 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:12:51.14 ID:dmzN6WAS0
 
ミセ*゚ー゚)リ『あー、もぅ、めんどくさい』

ミセ*゚ー゚)リ『勝手にバラしちゃうよ? いいよね?』


( ´ー`)『好きにするといーヨ』

( ´ー`)『(…まぁ、オレ一人だったら、能力を全開にすれば助かるだろーヨ)』


ミセ*゚ー゚)リ『ふん…』

(( ミセ*゚ー゚)リ テクテクテク


 ピタッ

ミセ*゚ー゚)リ(´∀` )



(´∀`;)「モ、モナ…」


ミセ*゚ー゚)リ『冴えない顔…』

ミセ*゚ー゚)リ『おじさんさぁ、ちょっと調子に乗りすぎじゃない?』

ミセ*゚ー゚)リ『ねぇ?』
20 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:14:33.30 ID:dmzN6WAS0
 
(´∀`;)「…っ」


ミセ*゚ー゚)リ『うふふ、細切れのロースハムにしてあげる』

ミセ*゚ー゚)リ キィィィン

ミセ*゚∀゚)リ『…死ね』


(´∀`;)「…―――っ!!!」



 「愛と友情の――…」



ミセ*゚ー゚)リ『……ん?』



 「ドロップキィィィィック!!!!」


      ドガシャァ!!!

 川д川┌┛
(゚、゚トソン┌┛ ) 3゚)リ ・∵『ぶっ!!?』
22 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:16:31.49 ID:dmzN6WAS0
 

川д川「くるりんぱっ」 スタッ

(゚、゚トソン「…」 スタッ



(;´∀`)「さ、貞子くん!? トソンくん!!?」

(;´∀`)「どうしてここに!? 逃げろって言ったモナ!!」


川д川「ん〜…、言われたけど〜」

(゚、゚トソン「まぁ、素直に逃げるなんて思ったら大間違いですよ」


・_ゝ・`)「我々もいますよ!」

゚ー゚)「隠れてるけど…」

゚∀゚)「てか、顔半分隠れたら誰か分かんないね」

゚A゚)「私、どう見てもドクオさんですよね…」
25 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:18:46.12 ID:dmzN6WAS0
 
(;´∀`)「んなっ!?」

(;´∀`)「早く逃げるモナ! じきにここは…」

川д川「爆破する前に、逃げますよ〜」

(゚、゚トソン「モナー主任も一緒です」

川д川「トソでも一緒ね〜」

(゚、゚トソン「…この緊急時にパロをだせるあなたを尊敬します」

(゚、゚トソン「ともかく、さぁ」


(;´∀`)「馬鹿なことを言うなモナ!」

(;´∀`)「モナは……」

( ´∀`)「…」

( ´∀`)「モナは、ここでダイプロと一緒に散るモナ」

( ´∀`)「それが、あのとき、ハインに託された全てモナ…」

川д川「…むぅ、強情ね〜」

(゚、゚トソン「…」


26 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:20:50.68 ID:dmzN6WAS0
 
( ´ー`)『ちっ、面倒くさいことなったな』

| ^o^|『どうしますか?』

( ´ー`)『…どうもこうもねーヨ』

( ´ー`)『女の場所を聞き出さないことには……』



ガタンッ…



( ´ー`)『…ん?』

| ^o^|『あ』

| ^o^|『これはいかんですね』


27 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:22:30.05 ID:dmzN6WAS0
 
ミセ* ー )リ『…』 ゴゴゴゴゴゴゴッ

ミセ* ー )リ『…お前ら』


川д川「…」

(゚、゚トソン「…」

б川д川「…?」

(゚、゚トソン「でしょうね」


ミセ* ー )リ『お前らはぁ…』

ミセ* ー )リ『…ミセリちゃんの、愛らしくて、艶やかで、ほっぺがぷにぷにの、この顔を足蹴にしやがったな』


川д川「なんて言ってるの?」

(゚、゚トソン「ほっぺがぷにぷにで、云々言ってますが」

川д川「大丈夫、さほどぷにぷにじゃなかったわよ〜」

(゚、゚トソン「何が大丈夫なんですか…」


28 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:24:12.79 ID:dmzN6WAS0
 
ミセ# 皿 )リ『―――っ!!』 ギリッ

ミセ#゚Д゚)リ『万死に値するっ!!!』

ミ∩#゚Д゚)リ『死ね!! カスども!!!』

ミリ#゚Д゚)リ
 つャ

ミリ#゚Д゚)リつャ  …―――ィィィィン



(;´ー`)『あの馬鹿!!!』




(;´∀`)「な、なんだモナ!?」

川д川「ん〜…」

(゚、゚トソン「これは…」

川д川「ヤバ気?」

33 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:25:45.41 ID:dmzN6WAS0
 
|;^o^|『総員退避!!』

| ^o^|『退避って…』

| ^o^|『どこに?』





―――ズドンッ!!!!





―警報のアラームが鳴る中

―ダイプロの中心部にて、更なる爆音が響いた




34 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:26:38.82 ID:dmzN6WAS0



川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −第三十五話:これがオレのジャスティス−

37 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:30:51.66 ID:dmzN6WAS0
 
―時間は少し遡って、

―ダイプロへと続く一般道



( ><)ノシ「ドクオさーん!」


('A`)"

( 'A)「…」


( ><)「って、あれ?」

(≡゚∀゚)「んだ あいつ…? 態度悪ぃな」

(;><)「ジョルジュさん、人のこと言えないんです」


( ><)ノシ「ドクオさぁぁん!」


( 'A)「…」

('A`)「…よぉ」
46 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:33:34.24 ID:dmzN6WAS0
 
( ><)、「どうも、なんです!」

(≡゚∀゚)「…」


('A`)「…」


( ><)「ダイプロの奥に閉じ込められてるって、聞いたんですけど」

( ><)「出してもらえたんですね。良かったんです!」


('A`)「…ん」

('A`)「あ、あぁ」


( ><)「あ…」

( ><)「その、ドクオさん、ツンさんのことなんですけど…」


('A`)「え? あ…」

('A`)「…」

('A`)「あぁ、あれは……、すまなかったと思ってる」

49 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:35:35.97 ID:dmzN6WAS0
 
(;><)「!? そ、それは…」


('A`)「あ……、いや、違う」

('A`)「彼女は生きてる、…はずだけど」


( ><)、「そ、そうですか…」

( ><)「びっくりしたんです」


('A`)「…」


(≡゚∀゚)「…」



('A`)「…何か用?」


( ><)、「あ、えっとですね…」

53 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:38:13.25 ID:dmzN6WAS0
 
(≡゚∀゚)「…」

(≡゚∀゚)「なぁ」


('A`)「…はい?」


(≡゚∀゚)「お前、ここで何してんの?」


('A`)「…――」

('A`)「…別に」


(≡゚∀゚)「別に?」


('A`)「…えぇ、特に何をして、どこに行こうってわけでもないっすよ」


(≡゚∀゚)「…」


( ><)、「そ、そうなんですか」

( ><)「実はボクたち、ダイプロに行くところなんです。ドクオさんも…」


54 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:39:29.97 ID:dmzN6WAS0
 
(≡゚∀゚)「ビロ、ちょっと黙ってろ」

(;><)「えぅ? なんでですか?」

(≡゚∀゚)「いいから」

(;><)「…はいなんです」


('A`)「…」


(≡゚∀゚)「なんだか、引っかかるんだよなぁ」

(≡゚∀゚)「名探偵ジョルジュ様のアンテナに」


('A`)「…」


(≡゚∀゚)「…」


('A`)「…」


(≡゚∀゚)「…」

56 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:41:10.90 ID:dmzN6WAS0
 
(;'A`)「…ぐっ」

(;'A`)「な、なんすか…?」


(≡゚∀゚)「…」

(≡゚∀゚)「女絡みか」


(;'A`) ギクッ!



(≡゚∀゚)「ビンゴ」

(≡゚∀゚)「で」

(≡゚∀゚)「クーちゃん、ってとこか」


(;'A`) ギクギクッ!!



(≡゚∀゚)「…大当たりみたいだな」

( ><)「(相変わらず、変なところでエスパーっぽいんです…)」

58 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:43:21.42 ID:dmzN6WAS0
 
(;'A`)「……っ」


(≡゚∀゚)「ふぅん」

(≡゚∀゚)「まぁ、おんにゃのこのことなら相談にのれるけどな」

(≡゚∀゚)「話してみろよ」

(≡゚∀゚)「聞いてやれないこともないぜ」


(;'A`)「…い、いや、人に話すことじゃ…」


(≡゚∀゚)「めんどくせぇ奴だな」

(≡゚∀゚)「そんなことじゃ、一生モテないぜ」


(;'A`)「…いやどうせモテないですし」

(;'A`)「…」

(;'A`)「それに…」


(≡゚∀゚)「それに?」

63 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:46:04.59 ID:dmzN6WAS0
 
('A`)「…」

('A`)「……なんでもありません」


(≡゚∀゚)「はぁ?」

(≡゚∀゚)「なんでもないってことはねーだろ」


('A`)「いや、本当に、なんでもないんです」

('A`)「…本当に」


(≡゚∀゚)「…」

( ><)「…ドクオさん」


( 'A)「…」



65 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:47:14.44 ID:dmzN6WAS0
 
(≡-∀-)「…はぁ」

(≡゚∀゚)「行くぞ、ビロ」

( ><)「え、でも…」

(≡゚∀゚)「ほっとけ」

(≡゚∀゚)「何を悩んでるかしらねーがな、一人でウジウジ 悩みたいならそうさせてやろうぜ」


( ><)「…ジョルジュさん!!!」

(;゚∀゚)「お、おぅ? 何だよ、いきなり大声出して」

( ><)「そんな言い方は酷いんです!」

( ><)「ドクオさんは、同じダイプロの仲間なんです!」

(;゚∀゚)「なんでお前が怒ってんだよ…」

(# ><)「怒ってないんです!!」

(;゚∀゚)「……怒ってんじゃん」


('A`)「…」


66 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:48:19.48 ID:dmzN6WAS0
 
(≡-∀-)「…まったく、この馬鹿は」

(≡゚∀゚)「聞いたか?」

(≡゚∀゚)「幸せなことに、心配してくれてるやつもいるんだ」

(≡゚∀゚)「まぁ、なんだ、話してみろよ……少しは楽になるぜ」


('A`)「…」

( 'A)「…オレは」

( 'A)「…心配してくれだなんて、頼んでない」


(;><)「ドクオさん…」


( 'A)「いいんだ、もう…」

( 'A)「オレに構わないでくれ」

69 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:50:35.64 ID:dmzN6WAS0
 
(≡゚∀゚)「……カチーン」

(≡゚∀゚)「…」 スタスタ


(≡゚∀゚)(A` )「…ひっ」

     (A` ) ギリッ
(≡゚∀゚)∩


(A`;)「ぐぇっ…」

(≡゚∀゚)「…」

(≡゚∀゚)「…あのな」

(≡゚∀゚)「構うなつーなら、ちゃんとしとけよ」

(≡゚∀゚)「世の中には、そういうのを無駄に心配する馬鹿なお人よしもいんだよ」

(;><)「ちょっ、ジョルジュさん!」


(≡゚∀゚)「なんつーかさ、可哀想な子気取りってやつ?」

(≡゚∀゚)「男のそういうの見てもキモいだけなんだけど」

(A`;)「…」
72 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:53:57.80 ID:dmzN6WAS0
 
(≡゚∀゚)「なんとか言えよ」

(A )「…っ」

(A ) ≪「…」 バチッ!


(;゚∀゚)「痛っ!?」
 づ⊂

(≡゚∀゚)「てめぇ…」


≫ ('A`) ≪「…」 バチチッ

≫ ('A`) ≪「うるさいんですよ…」

≫ ('A`#) ≪「オレに構うなって、言ってるじゃないですか!!」


(≡゚∀゚)「…やる気かよ」


(;><)「ふ、二人とも何やってるんですか!!」


(≡゚∀゚)「うるせぇ!」

76 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:55:52.13 ID:dmzN6WAS0
 
≫ ('A`) ≪「…どいてください」

(≡゚∀゚)「やだね」

≫ ('A`) ≪「…」

≫ ('A`) ≪「力ずくで通りますよ…?」

(≡゚∀゚)「はんっ、やれるならやってみろよ」

≫ ('A`) ≪「…」


⊂(;><)⊃「ちょっと、止めてくださいなんです!」


(≡゚∀゚)「んだよ、ビロ。邪魔すんな」

(;><)「喧嘩なんてダメなんです!!」

(;><)「怪我しちゃうんです!」

(≡-∀-)「…はっ」

(≡゚∀゚)「手加減はしてやんよ」

(;><)「どちらかと言うと、あんたの心配なんです!」

80 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/22(木) 23:59:25.03 ID:dmzN6WAS0
 
≫ ('A`) ≪「…どいてください」

(≡゚∀゚)「やだね」

(≡゚∀゚)「話せよ」

≫ ('A`) ≪「…いやです」


(≡゚∀゚)「…」

≫ ('A`) ≪「…」


(≡゚∀゚)「言っておくけどな」

(≡゚∀゚)「自分から心を開かないと、相手も開いちゃくれねーんだよ」

(≡゚∀゚)「人という字は支え合ってんじゃねぇ。ありゃ、手を取り合ってんだ」

( ><)「ジョルジュさん…」

( ><)「…クサいんです」

(;゚∀゚)「うるさい!!」

82 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:01:06.85 ID:157n1kHY0
 
≫ ('A`) ≪「…」

(≡゚∀゚)「…ビビってんじゃねーよ」

(≡゚∀゚)「言ったろ。そんなんじゃ、モテないってな」


≫ ('A`) ≪「…」

≫ ('A`) ≪「オレは……」




―――ズドンッ!!!!





(;'A`)「…がぶっ!?」

(><;)「うわっ!!?」

(≡゚∀゚)「なんだ…?」

(≡゚∀゚)「ダイプロの方向か…?」

(;'A`)「舌かんら…」
85 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:02:32.24 ID:157n1kHY0
 

(≡゚∀゚)「…こいつは」

从=゚∀从「やな感じだな」




(≡゚∀゚)

( ><)

( 'A`)


从=゚∀从





(゚∀゚;)「うおっ!?」

(><;)「ハインさん!?」

('A`;)「にゅ、入院中のはずら…」
88 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:03:52.52 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「ん?」

从=゚∀从「ん〜…?」

从=゚∀从「…あ、あーあー、なるほど」

从=゚∀从「あんたら、ダイプロの関係者だよな?」


(≡゚∀゚)「へ? そりゃ、まぁ」


从=゚∀从「そーかそーか」

从=-∀从「いつも娘がお世話になっております」 フカブカ


(≡゚∀゚)「は?」

( ><)「へ?」

('A`)「娘…?」


从=゚∀从「あはは、気にすんな」

从=゚∀从「ちょっとした挨拶だ」

94 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:09:14.67 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「…えっと、そこの包帯のアホ面」


(≡゚∀゚)「え? オレ? …アホ面?」


从=゚∀从「あーすまんすまん。つい、口に出た」

从=゚∀从「物は相談なんだが」

从=゚∀从「私をダイプロに連れて行ってくれねぇかな」


(≡゚∀゚)「え? あ、はぁ…」

(≡゚∀゚)「まぁ、行くつもりでしたけど…」

(≡゚∀゚)「てか、案内するまでもないでしょう」


从=゚∀从「いや、私がいた頃からは大分経つからな…」

从=゚∀从「念のためってやつだ」


(゚∀゚;)「(…おい、ビロ、あの人なんか様子が変だぞ)」

(;><)「(そんなことボクに言われても、分かんないんです)」


95 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:11:04.89 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「あ、そこの短小包茎」


(;'A`)「うぇ?」

(;'A`)「…お、オレっすか?」


从=゚∀从「そーそー」


(;'A`)「(…短小包茎)」

(;'A`)「……なんすか?」


从=゚∀从「ちらっと見ただけだが…」

从=゚∀从「さっきの力、随分と無駄が多い」

从=゚∀从「もう少し絞ったほうがいいな」


('A`)「……え?」


从=゚∀从「超能力つーのは、思いの力だ」

从=゚∀从「不安定な思いは、力の暴走をもたらすぜ」
97 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:12:41.69 ID:157n1kHY0
 
('A`)「…」


从=゚∀从「頑張れよ、少年」


('A`)「は、はぁ…」



从=゚∀从「よし、包帯男、ダイプロに案内しろや!」


(≡゚∀゚)「変なあだ名で呼ばんでください」


(≡゚∀゚)「…」

('A`)「…」


(≡゚∀゚)「とりあえず、お預けだ」

('A`)「…」


(≡゚∀゚)「行くぞ」

( ><)「あ、待ってくださいなんです!」
101 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:14:26.38 ID:157n1kHY0
 
('A`)「…」


从=゚∀从「ほれ、行くぞ」


('A`)「い、いや、オレは…」


从=゚∀从「なんだよ、早く、し、ろ、よぉ」


(;'A`)「あ、ちょっと痛い、そんなとこ引っ張らないで」


  (;'A`)「ちょっと、行きます…、行きますから…!」




            「皮が、皮が伸びちゃうぅぅぅ――――…」


103 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:15:42.22 ID:157n1kHY0
 



…ガラン
…ガランガラン


(;´∀`)「……くぅ」

川д川「ワ〜オ」

(゚、゚トソン「…死ぬかと思いましたね」


(;´∀`)「皆、無事モナ!?」



…ゴォォォォ




(  ー`)


( ´ー`)「ハッ…」

( ´ー`)「ブジダーヨ」
106 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:17:20.49 ID:157n1kHY0
 
| ^o^| (;´・_ゝ・`) |^o^ | 

| ^o^| 爪;゚ー゚) |^o^ |

| ^o^| 爪;゚∀゚) |^o^ |

| ^o^| 爪;゚A゚) |^o^ |


(;´∀`)「モナ!?」

川д川「あらぁ〜、役に立たない奴らね〜」

(゚、゚トソン「…なんだか、私たちが出てきて逆にピンチになってませんか?」

(;´∀`)「ぐっ、言わんこっちゃないモナ…!!」



( ´ー`)「サテ…ト」


(;´・_ゝ・`)「す、すいませぇん」

爪;゚ー゚)「やだぁ! 死にたくないぃ!!」

爪;゚∀゚)「うっさい! 皆、そうだっつーの!!」

爪゚A゚)「…また、吐きそう」

107 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:19:06.29 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)「バクハヲ トm」

ミセ#゚Д゚)リ『ぶっころー!!!』

( ´ー`)『……ブーム』


『はいはいはーい』| ^o^|| ^o^|| ^o^|#゚Д゚)リ『ぬわっ!? ちょっとどこ触ってんのよ!?』


( ´ー`)「…フン」

( ´ー`)「サァ」

( ´ー`)「バクハヲ トメテ、バショヲ オシエテモラオウカヨ」


(;´∀`)「…」




川д川「…ねぇねぇ」

(゚、゚トソン「…なんですか?」

川д川「この二人、顔被ってるわよねぇ〜」

(゚、゚;トソン「そういうことは楽屋裏で言ってください」
111 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:20:55.29 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)『(…こいつらには緊張感というものが、ねーのかヨ)』

( ´ー`)「サテ、ドウスルヨ」


(;´∀`)「わ、わかったモナ…」

(;´∀`)「皆を巻き込むわけにもいかないし、爆破は止めるモナ」


( ´ー`)「バショハ?」


(;´∀`)「…」

(;´∀`)「ぐっ…」

(;´∀`)「素直くんは……、ラウンジ総合病院、……そこにいるモナ」


川д川「…あら?」

川д川「VIP総合病院じゃなかったかしら〜」

(´∀`;)「ちょっ、貞子くん!!」

(゚、゚;トソン「あ」

川д川「…あら?」
116 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:22:42.79 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)「ナルホドネ…」

( ´ー`)『(この前のあそこか…)』

( ´ー`)『…ブーム』

( ´ー`)『もう、ここに用はねーヨ』

( ´ー`)『後片付けはまかしたヨ』


| ^o^|『アイアイサー』|^o^ |

ミセ*゚ー゚)リ『…ちょっと、あの糞女たちは私が貰うわよ』


( ´ー`)『…』

( ´ー`)『好きにしろヨ』

( ´ー`)『オレは先に行く』

( ´ー`)『お前のお陰で出口も確保できたしな』


(;´∀`)「待つモナ! 皆を解放するモナ!!」

125 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:27:22.22 ID:157n1kHY0
  
(´ー` )「…」

(´ー` )「シラネーヨ」


(;´∀`)「…っ!! 汚いモナ!!!」


( ´ー`)「…フッ」


「シラネーヨ…」 ザッ




(;´∀`)「…くっ」

川д川「絶対絶命ってやつかしら〜」

(゚、゚トソン「我々のせい、てか、あなたのせいですけどね」

川д川「イヤン」

(゚、゚;トソン「その余裕はどこから来るんですか」

川д川「うふふ、ヒミツ〜」

(;´∀`)「(本当に緊張感のない面子だモナ…)」
128 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:28:54.52 ID:157n1kHY0
 
ミセ#゚ー゚)リ『のんびりゆっくり余裕かましてんじゃないわよ!!!』

ミセ*゚ー゚)リ『こっちには人質いるの忘れてないかしら?』


(;´・_ゝ・`)「はぅぅ」

爪;゚ー゚)「美人薄命っていうけれど、本当なのね…」

爪;゚∀゚)「アホなこと言ってないで少しは何か考え…」

爪゚A゚)「…おぇっぷ」

爪;゚∀゚)「おま、吐くなよ!?」


ミセ*゚ー゚)リ『…』

| ^o^|『なんといいますか…』

| ^o^|『締まりませんね』

ミセ#゚ー゚)リ『あー、うるさい!! うるさい!!』

133 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:30:27.50 ID:157n1kHY0
 
ミセ#゚ー゚)リ『ふー…』

ミセ*゚ー゚)リ『…』

ミセ*゚ー゚)リ『いいわ、一人ずつ首を刎ねてあげる』

ミセ*゚ー゚)リ『恐怖に慄(おのの)きながら、最期のときを迎えるのね』

ミセ#゚ー゚)リ『そこの糞女はメインディッシュに取っておいてあげるから、覚悟しときなさい!』


川д川「メインディッシュ〜? 料理でもご馳走してくれるのかしら?」

(゚、゚;トソン「違います。……首を刎ねる、と…言ってますね」

(;´∀`)「モナ!? や、やめるモナ!!」

(;´∀`)「ドント、ストップだモナ!!」


(゚、゚;トソン「それじゃあ、『止めないで』です」
136 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:32:26.53 ID:157n1kHY0
 
ミセ*゚ー゚)リ『はっ…』

ミセ*゚∀゚)リ『お望みならすぐにやってあげるわよぉ!!』



(´・_ゝ・`)「…」



(;´・_ゝ・`)「わ、私ですか!!?」

爪゚ー゚)「ナンマイダブナンマイダブ」

爪゚∀゚)「デミタスさん、お世話になりました」

爪゚A゚)「…はぁはぁ、引っ込んだかな」

(;´・_ゝ・`)「ちょ、ちょっとぉ!!!」



ミセ*゚∀゚)リ『死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

141 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:36:04.75 ID:157n1kHY0
 
―凶刃がデミタスに迫る

―が




ドガンッ!!




―部屋の端、ミセリのいるスペース

―その部分に面する壁が轟音と共に崩れ落ちた




ミセ*゚ー゚)リ『へ?』



グシャッ!!


.、..,..『ぅぐぇ!?』

143 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:37:56.01 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「ここを通れば近道なんだぜー」

(≡゚∀゚)「へぇ…」

( ><)「知らなかったんです」

从=゚∀从「基本的な作りはほとんど変わってないみたいで、安心したぜ」

(;'A`)「…はぁはぁ、痛かった…痛かったよぉ…」



( ´∀`)「…」

(゚、゚トソン「…」

川д川「ほらね〜」



从=゚∀从「…」

从=゚∀从ノ「よっ」

(≡゚∀゚)「あ、どうも」

(;><)「…なんだか荒れてませんか、ここ?」

(;'A`)「そんなことよりオレの股間が大惨事に…」
149 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:42:25.05 ID:157n1kHY0
 
( ´∀`)「…は、ハインくん?」


从=゚∀从「…」

从=-∀从「久しぶりだな、モナー」


( ´∀`)「…!!」

(;´∀`)「……久しぶりって…」



川д川「ボケたのかしら?」

(゚、゚トソン「あなたは、ちょっと黙っていてください」



(;´∀`)「…ぁ」

(;´∀`)「…」

(;´∀`)「ハイン! ハインリッヒモナか!?」

152 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:45:14.32 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「当たり前だろ」

从=゚∀从「私はハインリッヒ高岡だ」

从=゚∀从「身体は借り物だけどな」


(;´∀`)「…」

(;´∀`)「なんで、此処に…?」


从=゚∀从「…」

从=゚∀从「うー…ん?」

从=゚∀从「そだな」

从=゚∀从「…最後の務めってやつだ」


( ´∀`)「…」




(゚∀゚;)「(おい、ビロ、モナーさんまで電波な会話に参加してるぞ)」

(;><)「(う、う〜ん)」
157 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:46:56.75 ID:157n1kHY0
 
('A`)「…」

('A`)「…」

('A`)「てか、さっきから、何か踏んでる気がするんだけど…」



『お〜の〜れ〜らぁ〜…』



ズパンッ!!!

ガラガラガラ…



   (;゚∀゚)「うぉ!?」

           (;><)「わっ!?」

    从=゚∀从「お」

('A(「ぶっ!?」 ゴンッ



ミセメ゚Д゚)リ『人の上で談笑してんじゃねーよ!!!』
160 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:49:42.94 ID:157n1kHY0
 
| ^o^|『大丈夫でしたか』

| ^o^|『これは意外』

ミセメ゚ー゚)リ『ミンチにするぞ、こら』

| ^o^|『すいませんでした』


ミセメ゚ー゚)リ『…あんたらも仲間?』

ミセ#^ー^)リ『ぶった切る獲物が増えて、ミセリちゃん嬉しいなぁ』




从=゚∀从「…」

从=゚∀从「…ふ〜ん」

从=゚∀从『…お前、“ソードクィーン”って奴か』


ミセ∩゚ー゚)リ『…!』 フキフキ

ミセ*゚ー゚)リ『…あら、イエローモンキー如きがミセリちゃんの異名を知ってるだなんて、意・外』

164 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:52:50.69 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从『ふん…』

从=゚∀从『結構前にその名前は聞いたんだけどな』

从=゚∀从『阿呆な髪型をしたムカつく女つーのは、お前のことだろ?』


ミセ*゚ー゚)リ『アホっ…』

ミセ#゚ー゚)リ『んだと、このやr』


从=゚∀从『見た目からして、10歳前後か』

从=゚∀从『私が聞いた時から計算しても、そりゃねぇな』

从=゚∀从『…お前、身体弄くってんだろ?』


ミセ*゚ー゚)リ『…』

ミセ*゚ー゚)リ『…ふん、答える必要のない質問ね』


从=゚∀从『別にいいけどな』

从=゚∀从『ただ、“そーゆーことをすると”痛い目見るぜ』

从=゚∀从『しっぺ返しってのは、いつかは来るもんだ』
167 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:54:42.29 ID:157n1kHY0
 
ミセ*゚ー゚)リ『…このミセリちゃんに説教とはいい度胸じゃない』


从=゚∀从『説教ねぇ』

从=-∀从『人生の先輩からの忠告ってやつだ』


ミセ*゚ー゚)リ『…いつだかの馬鹿面といい、そこの糞女といい、ここにはムカつく面子が揃っているみたいね』

ミセ*゚∀゚)リ『全部、バラバラにしてあげるわ』


从=゚∀从『お好きにどーぞ』


ミセ#゚ー゚)リ『…ギリギリッ』

| ^o^|『わぁ、すごい青筋』


173 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:56:22.90 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「…あぁ、そうだ。モナー」

(;´∀`)「な、なんだモナ」

从=゚∀从「お前、ここ爆破しようとしたろ」

(;´∀`)「モナ!?」

(;´∀`)「あぅぅ……あ、あのそれは…」

从=゚∀从「まぁ、こんな施設なんざどうでもいいんだが」

从=゚∀从「大方、自分を犠牲にとか考えてたんじゃないのか?」

(;図∀星)「…」


川д川「うぅん、見事ね〜」

(゚、゚トソン「本当に夫婦みたいですね」




(;゚∀゚)「なんだか、この二人も状況理解してるっぽいんだけど」

( ><)「まぁ、さすがにボクも見当ついてきたんです」

(゚∀゚;)「マジで!?」
177 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 00:58:29.15 ID:157n1kHY0
 
ミセ# ー )リ『…』

ミセ# 皿 )リ『…ギリッ!!』

| ^o^|『あ、きれた』


ミセ#゚Д゚)リ『ワタシを、無視、すんなぁぁぁぁぁ!!!!!!』



ゴッ!!!!



―怒号と共に、烈風が吹き荒れる

―瓦礫が飛び



―ドクオも飛んだ



:)A`)「へぶっ!?」 ゴンッ!!!


180 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:01:12.42 ID:157n1kHY0
 
(メ)A(メ)「…ふぐぅ……」

(;><)「ドクオさん!?」

(;゚∀゚)「なんでこいつ既にボロボロなんだよ…」



ミセ#゚ー゚)リ『ふぅぅぅ……』

从=゚∀从『そうカッカするなよ』

ミセ#゚ー゚)リ『誰のせいだ、誰の!!』

ミセ#゚ー゚)リ『血祭りにあげてあげるわ…!!!』

从=゚∀从『そりゃ楽しみだね』

从=゚∀从『その前に、こいつらが相手するがな』




(≡゚∀゚)

( ><)


187 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:03:55.46 ID:157n1kHY0
 

(゚∀゚≡) (>< )

(≡゚∀゚) ( ><)


(≡゚∀゚)「…」

(≡゚∀゚)「え、なんで?」


从=゚∀从「なんで、って他にいないだろうが」

从=゚∀从「まともにやれそうなのが」

(;゚∀゚)「オレだって無理っすよ!!」

(;><)「ボクも無理なんです!!」

从=゚∀从「女にビビってんのか?」

(;゚∀゚)「そうじゃないっすけど…」

(;゚∀゚)「何かヤバそうな雰囲気じゃないっすか」

(;><)「ラスボス前のオメガ的な感じビンビンなんです」

197 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:08:34.02 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「大丈夫、イケるイケる!」

(;゚∀゚)「なんでそんなに軽く言えるんすか」

(;><)「相手のこともよく分からないのに、無理なんです」

从=゚∀从「一応教えといてやんよ」

从=゚∀从「あいつの名前は『ソードクィーン』」

从=゚∀从「気ぃ抜くと、大事なところちょん切られちまうぞ」

(;゚∀゚)「…」キュゥッ ←股間が締まる音

(;><)「お腹が痛くなってきたんです…」

(;゚∀゚)「オレも持病のギルガメの時間帯になると股間が疼く病が…」

从=゚∀从「生言ってんじゃねーよ」

从=゚∀从「他の奴らにあいつの相手をさせる気か?」

(゚∀゚≡)「…」

(>< )「…」


(メ)A(メ)

203 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:10:59.31 ID:157n1kHY0
 
(゚∀゚;)「(確かに、こいつじゃダメそうだ…)」

(><;)「(ドクオさんじゃ、無理そうなんです…)」


从=゚∀从「な」

(≡゚∀゚)「…な、って」

( ><)「…」

( ><) スゥ

( <●><●>) デュワッ

(;゚∀゚)「ビロ…!?」

( <●><●>)「やりましょう、ジョルジュさん」

( <●><●>)「今、ここで、ボクたちがやらないといけないみたいです」

(≡゚∀゚)「お前…」

从=゚∀从「へぇ、ひょろいと思ってたが、中々骨のあるガキじゃねぇか」

从=゚∀从「で、お前はどうなんだ?」

(≡゚∀゚)「…」
207 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:13:05.12 ID:157n1kHY0
 
(≡-∀-)、「ふん、別に、元からそのつもりでしたよ」

( <●><●>)「…」

(;゚∀゚)「なんだよ! 本当だっつーの!」

( <●><●>)「まぁ、そういうことにしておきましょう」

(;゚∀゚)「こういうときのお前、本当に可愛くねーな」

从=゚∀从「はっw」

从=゚∀从「仲が良くて大変結構」


从=゚∀从『と、いうわけだ』

ミセ*゚ー゚)リ『何が“と、いうわけ”なのよ』

ミセ*゚ー゚)リ『こっちはあんた含めた女三人がぶっ殺せれば、それでいいのよ』



(゚、゚トソン「…何か根にもたれてますよ」

川д川「トソンちゃんがドロップキックなんてしようって言うから〜」

(゚、゚;トソン「それを提案したのはあなたじゃないですか」

211 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:14:48.29 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从『生憎だが』

从=゚∀从『私はガチンコで殴りあうのは苦手でね』

从=゚∀从『こいつらに勝てるなら何も言わねぇ、思うようにぶち殺されてやんよ』

ミセ*゚ー゚)リ『ふぅん…』

ミセ*゚ー゚)リ『ミセリちゃんが、こんなガキに負けるとでも?』

从=゚∀从『ガキの外見しててよく言うぜ』

从=゚∀从『勝算なしで、勝負を挑むわけねぇだろ』


从=゚∀从『お前は、こいつらに負ける』

从=゚∀从『間違いないね』


ミセ# ー )リ『…ギリギリギリッ』

ミセ#^ー^)リ『いいじゃない…、相手してやろうじゃない』

ミセ#゚ー゚)リ『そこでこいつら血祭りになるところを見て、絶望するといいわ』


从=゚∀从『おーおー、やれるもんならやってみろよ』
215 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:17:28.67 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「と、いうわけだ。よろしく頼むぜ」

(;゚∀゚)「“と、いうわけだ”じゃないっすよ!!」

(;゚∀゚)「何か挑発してましたよね!? すげーこっち睨んでるんですけど!!?」

从=゚∀从「なに、『どうかよろしくお願いします』的なことを言っただけだよ」

(;゚∀゚)「ウソだー!!!」

从=゚∀从「まぁ、落ち着け。ほら…」

( <●><●>)「ジョルジュさん…!!」


(;゚∀゚)「んだよ!?」


( <●><●>)「きます!!」

218 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:19:18.05 ID:157n1kHY0
 
―ビロードがジョルジュを突き飛ばす


ゾンッ!!!


―今まで彼らがいた空間を、不可視の刃が切り裂いていった



(;゚∀゚)「…ぉぉ」

( <●><●>)「大丈夫ですか」

(≡゚∀゚)、「あ、あぁ」



ミセ*゚ー゚)リ『…ちっ』

ミセ*゚ー゚)リ『まぁ、いいわ。次は、外さない…!!』



キィン!!


221 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:21:34.39 ID:157n1kHY0
 

―次々と真空波が繰り出される



(;゚∀゚)「ぬぁ!?」


(;´∀`)「モナ!?」

川д川「きゃわわわ〜」

(゚、゚トソン「悲鳴をあげてる割には余裕で避けてますね…」


| ^o/: :/^|『あれー』 ズパンッ

(;´・_ゝ・`)「ひ、ひぃぃ」




( <●><●>)「…」

( <●><●>)「…ジョルジュさん、場所を移しましょう」

( <●><●>)「ここじゃ皆が危ない」

(;゚∀゚)「オレらも十分危ないけどな…」
227 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:24:06.58 ID:157n1kHY0
 
( <●><●>)「とりあえず、通路へ」

(;゚∀゚)「まだ死にたくねーぜ」


ダッ


ミセ*゚Д゚)リ『…!? 待てやこらぁ!!』






从=゚∀从「…」

从=゚∀从「おーおー頭に血が上っとるのぅ」

(;´∀`)「ぐっ…、ハイン」

从=゚∀从「おぅ、大丈夫か」

(;´∀`)「まさか二人を囮に…」

从=゚∀从「馬鹿言え」

从=゚∀从「勝算なしで勝負を挑むわけねぇ、って言ったろ」

230 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:26:06.54 ID:157n1kHY0
 
(;´∀`)「でも、あの二人じゃ、いくらなんでも無理モナ!」

从=゚∀从「無理なもんか」

从=゚∀从「きっと勝てるさ」

(;´∀`)「…そんな」

从=゚∀从「それに」

从=゚∀从「私の見立てによると、まだ“目覚めちゃいなそう”だしな」

(;´∀`)「…?」


从=゚∀从「それより…、こっちの心配だな」


| ^o^| | ^o^| | ^o^| | ^o^| | ^o^|


| ^o^|『一人やられてしまいました』

| ^o^|『おぉ、なんとなさけない』

| ^o^|『まぁ、それでも……余裕です』


从=゚∀从「めんどくせぇがしょうがねぇ…」
236 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:31:18.66 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从「おい……、って、あれ?」

( ´∀`)「どうしたモナ?」

从=゚∀从「さっきまでここにいた二人組は?」

( ´∀`)「貞子くんとトソンくんモナ? そこに……」

( ´∀`)「…いない」

(;´∀`)「…」

(;´∀`)「あぁ、どこに行ったモナ!?」


(;´・_ゝ・`)「そんなことより早く助けてください!!」

爪;゚ー゚)「てめーウゼーよ!私が先だろ!!(そんなこととかヒドイですよ、デミタスさん!)」

爪;゚∀゚)「おい、本音と建前が逆になってるぞ…」

爪゚A゚)「……イッチャウゥゥ」


从=゚∀从「…」

从=-∀从「…ククッ」

从=゚∀从「まったく、いつの時代も変わらねぇな、ここは」
240 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:33:13.99 ID:157n1kHY0
 


ダダダダダダッ

(≡゚∀゚)「はぁはぁ…」

( <●><●>)「…」

(≡゚∀゚)「…なぁ、ビロ」

( <●><●>)「なんでしょう」

(≡゚∀゚)「とりあえず、囮になったのはいいんだが…」



川д川「うふふふふふ〜」

(゚、゚トソン「案外、足速いんですね…」



(゚∀゚;)「なんでこいつらまでついて来てるんだ!?」

( <●><●>)「…」

( <●><●>)「きっと一緒に飛び出したんでしょう」

(;゚∀゚)「んなことは分かってるよ!」
242 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:35:21.01 ID:157n1kHY0
 
川д川「あら〜、私たちだけじゃなくて〜」


(メ)A(メ)⊂ 川д川「ドックンもいるわよ〜」

ズルズルズルズル (メ)A(メ)「ふぐっ、ばろろろろr」


(゚、゚;トソン「男一人引きずってこの速さ…」


(゚∀゚;)「ますます意味ねーだろ!!」

(≡-∀-)「…はぁ」

(≡゚∀゚)「とりあえず、もっと遠く…」



ヒュガッ!!



(゚∀゚;)「にぃ!?」



ミセ*^ー^)リ『うふふふふふ、待ちなさぁい♪』

246 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:37:20.46 ID:157n1kHY0
 
(゚∀゚;)「早っ、もう追いついてきやがった」

( <●><●>)「あの脚力、とても女性とは思えませんね」

川д川「あらぁ、何気にビロードちゃん失礼なこと言ってない〜?」

(゚、゚トソン「そんな気がします」

( <●><●>)「客観的事実です」

(≡゚∀゚)「お前、性格変わってるよな…」


ミセ*^ー^)リ『のんびりと…』

ミセ#゚Д゚)リ『談笑してんじゃねーよ、こらぁ!!!』



ズガッ!!
ズガガガガッ!!!



(゚∀゚;)「おい、何かキレてるぞ!?」

( <●><●>)「私たちが原因なのは分かってます」

(;゚∀゚)「そらそーだろうよ!」
249 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:39:14.81 ID:157n1kHY0
 
(≡゚∀゚)「貞子さん、あんたの能力でなんとかならないのか!?」

川д川「私の〜?」

川д川「無理ねぇ、少なくとも“扉”開けるのにある程度時間がいるし〜」

川д川「それに逃げても一緒でしょう〜?」

川д川「やっつけないと〜」

(;゚∀゚)「むぐっ、そうだけどよ…」

(゚、゚トソン「確かに逃げてばかりじゃ埒があきませんね」

(゚、゚トソン「どうしましょうか」

( <●><●>) キィィィン

( <●><●>)「そこを左に抜けたところに倉庫があります」

( <●><●>)「ジョルジュさん!」

(≡゚∀゚)「な、なんだよ?」


252 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:41:15.48 ID:157n1kHY0
 
ミセ*゚ー゚)リ『ちっ、すばっしこい連中ね…』

ミセ*゚ー゚)リ『…』

ミセ*゚ー゚)リ『ずっと前にもこんなことあった気がするけど』

ミセ*゚ー゚)リ『まぁ、いいわ』

ミセ*゚ー゚)リ『みんなバラバラにしてあげ』




 ゴォン!!   □
        □□□
∴・ミセ* ー□□□□□ 『る…ぶっ!!?』




ミセ* ー□『…ば、バリケード?』

255 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:42:26.92 ID:157n1kHY0
 
ミセ*- (#)リつ□ ズルリ…

ミセ*- (#)リ『…な』

ミセ#゚Д(#)リ『舐めとんのかぁ!!!』

ミセ#゚Д(#)リ『んなのバラバラにして……!!!』

ミセ#゚Д(#)リ『して……』

ミセ#゚Д(#)リ『…』


ミセ#゚Д(#)リ『あれ?』





257 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:44:04.68 ID:157n1kHY0
 
( <●><●>)「これで30分は持つはずです」

(≡゚∀゚)「元はガラクタだけど“最高価値”まで上げたからな」

(≡゚∀゚)「よっぽど芯が強くなきゃ動かせもしないだろ」

川д川「なるほどねぇ〜」


( <●><●>)「さて、大事なのはこれからです」

( <●><●>)「時間は稼げました」

( <●><●>)「しかし、所詮は時間稼ぎ」

( <●><●>)「こちらから仕掛けないことには始まりませんね」

(゚、゚トソン「そうですね」

(゚、゚トソン「しかし、こちらの攻撃手段は…?」

(≡゚∀゚)「そうだな…、下手に近づくもんなら返り討ちだ」

川д川「ジョルジュちゃんが相打ち覚悟で特攻するって手があるわよ〜」

(;゚∀゚)「なんでだよ!!」

260 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:46:14.55 ID:157n1kHY0
 
( <●><●>)「…」

( <●><●>)「こっちの切り札は」

( <●><●>)「ドクオさん」



(メ)A(メ)「へ?」


(≡゚∀゚)「は?」

川д川「あらぁ」

(゚、゚トソン「なるほど」



( <●><●>)「あなたです」


261 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:48:49.96 ID:157n1kHY0
 


ミセ*-ー-)リ『…』

ミセ#゚Д゚)リ『どりゃああああああ!!!』


ズパパンッ!!


ミセ;゚ー゚)リ『はぁはぁ……、ずいぶんと時間を食ったわね…』

ミセ*゚ー゚)リ『この感じ、たぶんあいつらの能力ってとこか…』

ミセ*゚ー゚)リ『ちっ、……めんどくさい』

ミセ*゚ー゚)リ『まぁ、いいわ。どこに逃げようと無駄だってことを教えてあげるわ』

ミ∩*゚ー゚)リ

ミリ*゚ー゚)リ スチャッ
  つャ

ミリ*゚ー゚)リつャ 『吹き飛べ―――…』

268 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:51:43.93 ID:157n1kHY0
 
ミリ*゚ー゚)リ『ん?』


  ゴンッ!!

∴・ミリ*゚ -(Ω『ぶっ!?』


ミリ*゚ -(#)リ『…か、花瓶?』



(≡゚∀゚)「ふぃ〜…、あぶねぇ…」


ミリ* - )リ『…』

ミリ* - )リ『まったく……どいつも……こいつも……』

ミリ#゚Д゚)リ『そんなに死にたいならすぐに殺してやるよぉぉぉぉ!!!!』


  ダッ!!

 ミリ#゚Д゚)リ

271 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:53:46.04 ID:157n1kHY0
 

―我を失い、ジョルジュへ襲い掛かるミセリ


(≡゚∀゚)「ほいほい」

(≡゚∀゚)「挑発に乗ってくれてありがとさん」

(≡゚∀゚)「でも、な」


ミリ#゚Д゚)リ『――っ!!?』



―しかし、その足はジョルジュを目の前にして止まってしまう



(≡゚∀゚)「ここから先には入れない」

(≡゚∀゚)「下に敷いてある絨毯は、“最高価値”だからな」

(≡゚∀゚)「今だ!!! クソヒョロ男!!!」

273 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:54:47.83 ID:157n1kHY0
 
―中空に扉が開く

―そこから飛び出してきたのは



('A`#)「変な名前で――…」

≫ ('A`#) ≪「呼ばないで欲しいっすね!!!!」



ミリ;゚ -゚)リ『!! にゃっ!!?』




―雷



バチバチバチバチ―――!!!!!!



ミリ; Д )リ『ぎゃああああああああああああ!!!!!!』


276 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:56:01.58 ID:157n1kHY0
 
ミリ#   )リ『…』

ミリ#   )リ『が、ふっ……』

ドサッ







(;'A`)「はぁ、はぁ……、やった?」

(≡゚∀゚)「…それっぽいけどな」


スッ

( <●><●>)「…」

( <●><●>)「大丈夫みたいですね。しばらく動けはしないでしょう」

(≡゚∀゚)「オッケー!!!」

川д川「うぅん、いい仕事したわ〜」

(゚、゚トソン「そうですね。…お疲れ様でした」

280 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:57:34.10 ID:157n1kHY0
 
(≡゚∀゚)「…はぁ、ギリギリだったな」

( <●><●>)「まんまと作戦にのってくることは分かってました」

(≡゚∀゚)「ホントかよ」

(゚、゚トソン「ジョルジュさんが囮になって、相手を挑発」

(゚、゚トソン「引き付けた上で、動きを止めて」

(゚、゚トソン「貞子さんの“扉”を使って、ドクオさんで攻撃」

(゚、゚トソン「コンビネーションの勝利ですね」

川д川「トソンちゃん何もしてないけどね〜」

(゚、゚トソン「…」


(≡-∀-)「ふっ、女の子はいてくれるだけで元気が出る」

(≡゚∀゚)「なぁ、ビロ」

( <●><●>)「それは、あなただけです」

283 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 01:59:17.80 ID:157n1kHY0
 
('A`)「…ふぅ」

川д川「ドックン、お疲れ様〜」

('A`)、「あ…、はぁ」

川д川「ん〜…」

川д川「ここにいるってことは、吹っ切れたってことかしら〜?」

川д川「それとも、まだ迷ってるのかしら〜?」

('A`)「…」

('A`)「別に迷うことなんてないですよ…」

川д川「あら、そう〜?」

(≡゚∀゚)「…」


( <●><●>)「どうかしましたか?」

(≡゚∀゚)「…いや」
288 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:01:35.22 ID:157n1kHY0
 
(゚∀゚≡)「しかし、こいつらは何者なんだ?」

(゚∀゚≡)「爆破が云々とかいう話だったけどよ」

(゚、゚トソン「…」

川д川「…」

( <●><●>)「…ジョルジュさん」

(;゚∀゚)「な、なんだよ」

( <●><●>)「あなたは何も知らずに戦っていたんですか?」

(;゚∀゚)「何も、って当たり前だろ! お前も知らないだろうが!!」

( <●><●>)「私はなんとなく把握してますよ」

( <●><●>)「見知った顔がさっきいたじゃないですか」

(≡゚∀゚)「…見知った……?」

(≡゚∀゚)「…」

(≡゚∀゚)「…」


(≡゚∀゚)「…はっ!! | ^o^| 」


289 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:03:00.99 ID:157n1kHY0
 
(;゚∀゚)「あいつか!!!」

( <●><●>)「…あなた、その人に撃たれたんですよ」

(;゚∀゚)「う、うるせぇ!! ってことは、こいつらは…」

( <●><●>)「エスパゴン、十中八九間違いないでしょう」

(≡゚∀゚)「それなら、シラネーヨさんも…」

( <●><●>)「姿は見えなかったですが、きっと」

川д川「シラネーヨ?」

(゚、゚トソン「シリマセンヨ?」

( <●><●>)「エスパゴンの人です、へちゃむくれな顔をした…」

( <●><●>)「モナー主任によく似てます」

(≡゚∀゚)「…なんつーか、両方に失礼だろ、それ」

川д川「それって ( ´ー`) こんな人?」

( <●><●>)「あぁ、それです、それ」

295 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:04:45.18 ID:157n1kHY0
 
川д川「…」

(゚、゚トソン「…」

川д川「なにか大事なことを忘れてる気がするわ〜」

(゚、゚トソン「…」

(゚、゚;トソン「あぁ!!」

(゚、゚;トソン「大変です!! その人、素直クールさんのところに向かってるんです!!!」


('A`)「…!!」

(≡゚∀゚)「なんだって…!?」

( <●><●>)「…それは」

川д川「あ〜」


(゚、゚;トソン「あ〜じゃないですよ、急がないと」

川д川「そうねぇ、じゃあ“扉”を開くから〜…」

299 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:06:49.86 ID:157n1kHY0
 
( <●><●>)「…」

(<●><●> )「…?」




ミセ#  - )リ ピクッ




(;<●><●>)つ「っ!!! 皆、危ない!!!!!」







――ドスッ






303 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:09:03.39 ID:157n1kHY0
 

―鈍い音が響く

―それは



( <○><○>)「…が……っ」



―風の刃が、人の身体を貫いた音







(;゚∀゚)「ビロぉぉぉっ!!!!!」

(;'A`)「そんな、動けるはずが…!!」




309 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:10:59.54 ID:157n1kHY0
 
ミリ# ー゚)リ『あはっ』

ミリ# ー゚)リ『あははははははっ』

ミリ# ー゚)リ『ミーセリちゃんを甘くみたら、ダメですよぉ』

ミリ# ー゚)リ『…痛い、痛いなぁ』

ミリ# ー゚)リ『この痛みぃ、万倍にして返してあげるよぉ』

ミリ# ー゚)リ
  つャ   チャリッ

ミリ# ー゚)リつャ 『けひゃっw』



川д川「っ…!!」




―髪飾りを中心として、風が巻き

― 一気に爆発した




314 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:13:19.96 ID:157n1kHY0
 




ズズ…ンッ



从=゚∀从「おいおい…」

从=゚∀从「あいつら、大丈夫かよ…」

(;´∀`)「大丈夫だって言ったのはハインモナ」

从=゚∀从「まぁ、そりゃそーなんだがな」

从=゚∀从「まったく」



从=゚∀从「こっちは終わりそうだってのによ」






|;^o^|『ぐぅ…、なんたる不覚』

318 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:16:01.86 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从『いやー若いっていいわー』

从=゚∀从『溢れるこのパワーって感じ?』

从=゚∀从『(もっとも、それだけ活動時間を縮めたんだが)』


|;^o^|『…っ』

从=゚∀从『…』

从=゚∀从『あれだけいた仲間も、もうお前一人だな』

| ^o^| 『…』

从=゚∀从『右も左も同じ顔』

从=゚∀从『全部が一卵性双生児ってわけじゃないだろ』

从=゚∀从『お前らも、ウチからぶん取ったもんの遺産か』

| ^o^| 『答える義務はありませんね』

从=゚∀从『お前らが狙ってるのは、何だ?』

从=゚∀从『奪えるもんは全部取っていっただろ』

| ^o^| 『義務はありません』

323 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:18:46.06 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从『そーかい』

从=゚∀从『…まぁ、どうせ大したもんでもないんだろうがよ』

| ^o^| 『…』

| ^o^| 『ふん…』

| ^o^| 『まぁ、あえて言うならば』

| ^o^| 『最後の遺産を受け取りにきたんですよ』

从=゚∀从『最後の、だ?』

从=゚∀从『…』

从=-∀从『…んー』

从=-∀从『…むー』

从=゚∀从『…あぁ、なるほど』

从=゚∀从『そういうことか』

| ^o^| 『もう遅いですよ、我々はそれを手にすれば良いだけです』

| ^o^| 『いまさら、何をしようとも、遅いのです』


324 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:19:49.41 ID:157n1kHY0
 
从=゚∀从『ふん』

从=゚∀从『何を勘違いしてるか知らねーけどよ』


从=゚∀从「ウチの家族を舐めんなよ」



―バチン!!

|  o | 『むぐっ!! ……キュゥ』



从=゚∀从「ほい、終わりっと」


(;´・_ゝ・`)「た、助かったぁ…」

爪*゚ー゚)「ハインさん素敵!!」

爪;゚∀゚)「強いんですね…」

爪メ)A(メ)「…なぜか私だけボロボロなんですけど」

从=゚∀从「まぁ、顔的にそういう役回りなんだろ」

爪メ)A(メ)「ひどい…」
329 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:22:02.30 ID:157n1kHY0
 
( ´∀`)「ハイン…」

( ´∀`)、「すまんかったモナ」

从=゚∀从「別に礼はいらねーよ」

( ´∀`)「しかし…」

从=゚∀从「相変わらずだな、お前は」

从=゚∀从「そうだな…、あっちに来たときにでも何か奢ってくれや」

从=゚∀从「それでいい」

( ´∀`)「…縁起でもないモナ」

从=-∀从「はっw …そうだな」



从=-∀从「…」

从=゚∀从「(後は……、あいつら次第か)」




330 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:23:14.45 ID:157n1kHY0
 



ゴォ…


ガラッ

ミセ# ー゚)リ『…』

ミセ# ー゚)リ『いない…?』

ミセ# ー゚)リ『…』

ミセ# ∀゚)リ『逃がさない…よぉ…』
332 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:24:57.46 ID:157n1kHY0
 


ドサッ!!

(;゚∀゚)「うげっ!?」

(゚、゚;トソン「わっ!?」


川д川「……はぁ、はぁ」


(≡゚∀゚)「ここは…」

川д川「…間一髪……ってとこだったかしら〜…」

('A`)「貞子さんが助けてくれたんですか…」

川д川「まぁ〜…ね〜…」

(゚、゚トソン「無理をしたんですね…」

川д川「…どうってことないわ〜…」

川д川「それよりビロードちゃんが〜…」

334 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:26:47.16 ID:157n1kHY0
 
(;゚∀゚)「そ、そうだ! ビロ、大丈夫か!!?」

(;><)「…だ、いじょうぶなんです……」

(゚、゚;トソン「血が…」

(;><)「たいしたこと…ないんです…」

(;><)「それより、クーさんを助けにいかないと…」

(;゚∀゚)「馬鹿言え! お前は自分の心配をしろ!!」

(;><)「馬鹿はジョルジュさんなんです…、女の子は、大事にしろって…いつも言ってるじゃないですか…」

(;゚∀゚)「それはそうだけどよ!!」

(゚、゚トソン「しかし、そのためにはさっきの女をどうにかしないと…」


(;><)「ボ、ボクが…」

(;><)「足止めするんです…」

(;><)「みんなはクーさんのところに…」

(;゚∀゚)「ふざけろ!! 死ぬ気か!!!」

(;><)「…」
336 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:28:15.56 ID:157n1kHY0
 
(;><)「ふっ…ふふ…」

(;><)「…ボクはいつも守ってもらってました」

(;><)「今回はボクが、みんなを守るんです」

(≡゚∀゚)「…」

(≡゚∀゚)「アホたれ…」

(;><)「…アホじゃ」

(;><)「…ないん、です」

(   )「…」 ガクッ


(゚、゚;トソン「…!」

(;'A`)「お、おい…!」


(≡゚∀゚)「…いや」

(≡゚∀゚)「気ぃ失ったみたいだ…」

(≡゚∀゚)「この馬鹿、無理しやがって…」

(≡゚∀゚)「…」

 

339 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:29:29.75 ID:157n1kHY0
 
(≡-∀-)「……おい、ヒョロ男」


(;'A`)「…だから、変な名前で…」


(≡゚∀゚)「お前、行け」

(≡゚∀゚)「クーちゃんのところに」


('A`)「…」

('A`)「…なんでですか」


(≡゚∀゚)「消去法だ」

(≡゚∀゚)「ビロは動かせねし、オレがあいつの相手をする」

(≡゚∀゚)「お前しかいねーだろ」


('A`)「…」

('A`)「…オレがいなくて、どうするんですか」


(≡゚∀゚)「どうにかならぁ」
342 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:31:30.56 ID:157n1kHY0
 
('A`)「…」

('A`)「行きたくないと言ったら…?」


(≡゚∀゚)「ぶん殴ってでも、行かせてやんよ」


('A`)「…」


(≡゚∀゚)「何を悩んでんのかは知らねぇし、もう話を聞いてやる暇もねぇ」

(≡゚∀゚)「だから言うだけ言っとく」

(≡゚∀゚)「大事な物は死ぬ気で守れ」

(≡゚∀゚)「…それが、男の務めだ」


('A`)「…」

('A`)「…」

('A`)「でも、オレは…」

345 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:32:42.56 ID:157n1kHY0
 
川д川「…ドックン〜」


('A`)「…」


川д川「“自分の世界”に何が見えてるのか、分かったかしら〜…」

川д川「…きっと、それは、あなたが一番大切にしていたものだったはずよ〜」


('A`)「…」


川д川「失ったものを取り戻すことはできないけど〜」

川д川「残ったものがあるでしょう?」

川д川「それはあなたにとって、大事なものじゃないのかしら〜」


('A`)「…」


(≡゚∀゚)「…行け」

(≡゚∀゚)「それで、死ぬ気でクーちゃんを守ってこい」

(≡゚∀゚)「じゃないと、ぶっ殺す」
349 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:34:23.18 ID:157n1kHY0
 
(゚、゚トソン「…」

(゚、゚トソン「現状で戦力にならない私が言うのもなんですが」

(゚、゚トソン「こちらは大丈夫です」

(゚、゚トソン「どうにかしてみせます」


川д川「あらぁ、トソンちゃんも言うじゃない〜」

川д川「壁になってもらおうかしら〜」


(゚、゚;トソン「それは勘弁していただきたいのですが」



('A`)「…お、オレは」

('A`)「…」



ドゲシッ


('A(┗┐川д川「四の五の言わずに行きなさい〜」

352 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:35:23.70 ID:157n1kHY0
 

'A(;「ちょっ!?」



「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」









川д川「よし」

(゚、゚トソン「…またワイルドですね」

川д川「あの子のには、これぐらいがちょうどいいのよ〜」

(≡゚∀゚)「…あんたは母親か」
356 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:36:46.85 ID:157n1kHY0
 


―カランッ



(≡゚∀゚)「!!」

(゚、゚トソン「!!」

川д川「…きたわね〜」




ミセ# ー゚)リ『見つけたぁ…』




(≡゚∀゚)「…」

(゚、゚トソン「さて、あぁは言ったもののどうしますか?」

(゚、゚トソン「貞子さんの能力でもう一回逃げるとか…」

川д川「残念ながら、さっきのでもう限界よ〜…」

(゚、゚トソン「…玉砕覚悟しかないですか」
371 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:48:11.07 ID:157n1kHY0
 
(≡゚∀゚)「…」

(≡゚∀゚)「二人とも」

(≡-∀-)「ビロをよろしく頼むわ」


川д川「…」

(゚、゚トソン「へ?」



(≡゚∀゚)「おい、ファッキンビッチ!!」



ミセ# ー゚)リ『…』



(≡゚∀゚)「てめーの相手はこのオレだ!!」

(≡゚∀゚)「他の奴らには、フィンガー一本ドントタッチだ!!!」
376 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:49:36.31 ID:157n1kHY0
 
ミセ# ー゚)リ『はっ』

ミセ# ー゚)リ『はははははははははははっ』

ミセ# ー゚)リ『小煩い蝿ね』

ミセ# ∀゚)リ『全部きっちり殺してやるから安心しなよぉ!!!』



ヒュガッ!!


―真空の刃が飛ぶ


・( ;゚∀)「ぬがっ!!!」



ガッ!! ガガッ!!!


―二度、三度

―立て続けに刃が飛ぶ


∴・( ;゚∀)「がっ!! ぐっ!!!」
380 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:53:18.13 ID:157n1kHY0
 
ミセ# ー゚)リ『…』

ミセ# ー゚)リ『何あんた、馬鹿なの?』


(メメ゚∀゚)「…いてぇな、畜生」

(メメ゚∀゚)「傷が開いてきたじゃねぇか…」


(゚、゚;トソン「何をやっているんですか!」


(メメ゚∀゚)「何をって、守ってんだよ」

(メメ゚∀゚)「ウチの大切なおんにゃのこをな」


川д川「…死ぬわよ〜?」


(メメ゚∀゚)「うるせぇ」

(メメ゚∀゚)「死ぬかボケ」

(メメ゚∀゚)「全世界の女の子はオレの宝物だ」

(メメ゚∀゚)「全部とちゅっちゅっするまでは、死ねねぇんだよ」

384 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:55:08.55 ID:157n1kHY0
 
川д川「相手も女の子みたいだけど〜?」


(メメ゚∀゚)「…揚げ足取るなよ」

(メメ゚∀゚)「…」

(メメ゚∀゚)「宝物と同じぐらい大切な友達を傷つけたからな」

(メメ゚∀゚)「例外だ」




ミセ# ー゚)リ『…』




ゴズッ!!!


∴;・( ; ∀)「がはっ……!!!」



―真っ赤に染まった身体から、さらに鮮血が飛ぶ


388 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:56:51.64 ID:157n1kHY0
 
ゴゴゴゴッ!!!!


∴;:・( ; ∀)「……ぁ…っ!!!!」


―足元に血の池を作ろうとも、ジョルジュはそこを動こうとはしなかった

―それは


(゚、゚;トソン「もう止めてください!!」

(゚、゚;トソン「意味がありません!!」



(メメ:+∀゚)「……意味?」

(メメ:+∀゚)「意味は……あんだよ」

(メメ:+∀゚)「…オレは、死んでも大事な物を守る」

(メメ:+∀゚)「……それ以外に何があるってんだ」


―それは、彼の正義だから


395 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 02:59:10.74 ID:157n1kHY0
 
川д川「…ふっ」

川д川「馬鹿ねぇ…」

(゚、゚;トソン「笑ってる場合ですか!! このままじゃ彼は!!!」

川д川「…まぁ、馬鹿は死ぬまで治らないわね〜」

(゚、゚;トソン「なんてこと言うんですか!!」



(メメ:+∀゚)「…はっ」

(メメ:+∀゚)「そらそーだ」


(メメ:+∀゚)「うぉら!! ファッキンビッチ!!! そんなもんかよ!!!」

(メメ:+∀゚)「オレぁ、ピンピンしてるぞ、こらぁ!!!」





ミセ# ー゚)リ『相変わらずふざけてるわね…』

ミセ# ー゚)リ『なら、最大級のかまいたちで、きっちり殺してあげる…!!!』
403 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:04:06.81 ID:157n1kHY0
 

ズガガガガッ!!!!


―特大の真空波がジョルジュに襲い掛かる




(メメ:+∀゚)「(…あー、こりゃあ死ぬな)」

(メメ:+∀゚)「(…すまねぇな、ビロ)」

(メメ:+∀゚)「(頑張ってみたけど、ここらが限界か)」


( ><)(なに情けないこと言ってるんですか!!)


(メメ:+∀゚)「(情けないって……、精一杯頑張ったんだけど)」


( ><)(ジョルジュさんの精一杯はそんなもんですか!!)


(メメ:+∀゚)「(そんなもんって、言うね。お前も)」
406 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:07:30.11 ID:157n1kHY0
 
( ><)(ボクは知ってるんです!!)

( ><)(ジョルジュさんは、馬鹿でアホでスケベで変態で!!)

( ><)(ボクのこと女の子と間違えたくせに、逆ギレして!!)

( ><)(カッコつけて飛び出したら、銃で撃たれたりして!!)


(メメ:+∀゚)「(いや、最低じゃん、オレ)」


( ><)(ちゃらんぽらんで頭からっぽだけど、……やっぱり何も考えてなくて!!)

( ><)(バレンタインなんて、最後の美味しいところだけもっていったんです!!)


(メメ:+∀゚)「(…お前、オレのこと恨んでるだろ)」



( ><) でも!!

( ><) ボクの知ってるジョルジュさんは!!

( ><) 絶対に!! 諦めたりしないんです!!!



407 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:08:39.81 ID:157n1kHY0
 
(メメ:+∀゚)「…」

(メメ:+∀-)「……―――ったく」

(メメ:+∀゚)「無茶言うぜ」










  ドンッ!!!!





―衝撃が空間を揺らす







410 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:10:42.07 ID:157n1kHY0
 
(゚、゚;トソン「ジョルジュさん!!」

川д川「…」



ミセ# ー゚)リ『あはっ、あははははははっ』

ミセ# ー゚)リ『ざまぁねぇ』

ミセ# ー゚)リ『次は、そこの糞女―――』


ミセ# ー゚)リ『――…?』




―見間違いかと、眉をひそめるミセリ

―しかし、“それ”は確かに、そこに立っていた


412 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:11:46.79 ID:157n1kHY0
 
 


ゴォ……



(メ ∀ )






(゚、゚トソン「…!!」

川д川「おぉ〜…」




ミセ# ー゚)リ『へぇ…』

ミセ# ー゚)リ『…何? また変な能力でも使ったの?』


(メ ∀ )「…」


417 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:13:40.54 ID:157n1kHY0
 
ミセ# ー-)リ『…ふんっ』

ミセ# Д゚)リ『それなら欠片も残さず吹っ飛ばしてやるわ!!!』


ミリ# Д゚)リ
  つャ

ミリ# Д゚)リつャ  …―――ィィィィン





(メ ∀゚)「…」

(メ -∀-)「…ビロ、安らかに眠れ」





(;><)(まだ死んでないんです!!)


421 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:15:28.66 ID:157n1kHY0
 

  、,
(メ ゚∀゚) キッ



―ジョルジュの手に、一筋の光が生まれる

―光の名前は『正義』


  、,
(メ ゚∀゚)
  つ∩*―・―  キィィィィィィィ――…ン



―信じる心が生み出す、最大価値




ミリ# Д゚)リつャ『はんっ!!』

ミリ# Д゚)リつャ『いまさら何やっても遅いわぁぁぁぁ!!!!』



424 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:16:36.54 ID:157n1kHY0
 

ミリ# Д゚)リつャ『全部死にさらせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』


  、,
(メ ゚∀゚)「うっせぇバーカー!!!」
  つ∩*―・―

  、,
(メ ゚∀゚)つ*――「誰も死なせねぇんだよぉぉぉぉ!!!!!」








              ッ ―――カッ




    、
    (゚∀゚ メ)つ*――           ミリ# Д゚)リつャ
   


427 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:17:30.30 ID:157n1kHY0
 

―それは



ミリ# Д゚)リつャ



―物の価値を変えるのではなく



ミリ# Д゚)リつ カシャン



―物を見る、人の価値観を逆転させる



ミリ# Д )リ ガクッ



―正義の剣



434 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:19:50.69 ID:157n1kHY0

 
ミセメ゚ -゚)リ "

ミセメ゚ -゚)リ『…あれ? ……あれ?? 私???』

ミセ*;〜;)リ『ふぇ…』

ミセ*;Д;)リ『ふぇぇぇぇぇぇん、ごめんなさぁぁぁぁい!!!』



  、
 (゚∀- メ)つ*――「もう誰も傷つけない」
  、
 (゚∀- メ)つ*――「全部、守ってみせる」

  、
 (゚∀゚ )つ*――「これがオレのジャスティス…!」




―その手に光るのは

―全てを覆す、絶対正義


438 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:21:03.78 ID:157n1kHY0
 
  、
 (-∀- メ) "  キンッ
  ⊂
  、
 (-∀- メ)「ふっ…」

  、
 (-∀- メ)「(…き、決まった)」

   _
 (メ ゚∀゚)+「大丈夫かい、みんn」

   _,
 (メ ゚∀゚)「あ、あらっ?」フラッ

   _

 (メ ∀ ) …バタン



(゚、゚;トソン「あぁ!? 大丈夫ですか」

川д川「…」

川д川「寝てるだけみたい〜」

川д川「傷つけないって言ってこの様じゃ、カッコつかないわね〜」
443 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:22:39.38 ID:157n1kHY0
 

ミセ*;Д;)リ『ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん』



(゚、゚トソン「こっちはこっちで…」

川д川「また大変ねぇ」





( ><)「…」

( ><)「…(忘れられてるっぽいですけど)」

(;><)「(何気に死にそうなんです)」
447 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:23:56.94 ID:157n1kHY0
 



ドスンッ!!


(;'A`)「いてぇ!!」

(;'A`)「また、こんな登場かよ…」


( 'A`)「…」

('A` )「ここは…」

('A`)「VIP総合病院か…」


('A`)「…」

('A`)「もう来ないつもりだったんだけどな…」

('A`)「…」

451 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:24:56.55 ID:157n1kHY0
 


…オレの世界に何が見えてるのか

…それは

…自分自身が一番良く知っている



('A`)「…」

('A`)「…でも、さ」

('A`)「知っていても、無理なんだよ」

('A`)「結局、守れなかった」



…助けられてばかりだった

…約束も守れなかった



454 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:25:53.30 ID:157n1kHY0
 
('A`)「…」

('A`)「…そんなオレがいまさら何を……」


('A`)「…ダメなんだ、オレじゃ……」




( ´ー`)『ならどいてもらおーかヨ』




(;'A`)「…!!!」

(;'A`)「…あんたは、エスパゴンの!!」


( ´ー`)『誰かと思えば…』

( ´ー`)『この前、見た顔だーヨ』


(;'A`)「ぐっ…」

458 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:27:00.20 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)『ふん、いつの間に先回りしたのかしらねーが』

( ´ー`)『痛い目見たくないならどけーヨ』

( ´ー`)『オレたちの狙いは、ラストナンバー・素直クールだけだーヨ』


(;'A`)「(ラストナンバー? 何のことだ…?)」

(;'A`)「(いや、そんなことより…)」


(;'A`)「(どうする どうする どうする!?)」





459 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:27:58.95 ID:157n1kHY0
 

…ま、守らないと!

……守る? 何を守る?



…素直さんに決まってる!!

……へぇ、お前にできるのか?



…で、できなくてもやらないと! 素直さんが危ないんだ!!

……本当に? 彼女のほうが、お前よりよっぽど強いじゃないか



…違う! 彼女はそんなに強くない!!

……それは、“お前のせい”だろう?


462 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:28:50.82 ID:157n1kHY0
 

…っ!!

……お前のせいで、彼女は傷を負った





……お前のせいで、彼女は記憶を失った





……お前のせいで、彼女はつらい思いをしている





……そんなお前が、何を守ろうというんだ





……おこがましいにも程がある

465 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:29:46.89 ID:157n1kHY0
 
…ぇ

……全部



…せぇ

……お前のせい



…るせぇ

……お前のせいなんだよ!!!





 バチンッ!!!




≫ (#'A`) ≪「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


469 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:31:02.28 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)『…』

( ´ー`)『なんだヨ、ぼーっと突っ立てるだけかと思ったら違うのかヨ』



≫ (#'A`) ≪「うるせぇ!! うるせぇ!!! うるせぇ!!!! うるせぇぇぇぇ!!!!!」

≫ (# A ) ≪「ああああああああああああああああああ!!!!!!!」



―ドクオの身体から電流が迸る

―それは雨雲を呼び、雷雨を巻き起こす



バチバチバチバチバチ!!!

≫ (# A ) ≪ ――アアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!



―我を失ったドクオが吼える

―帯電した空気が、音を立てて弾ける


470 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:32:18.27 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)『またド派手な能力だーヨ』

( ´ー`)『まぁ、でも…』




≫ (# A ) ≪ ――オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

≫ (# A ) ≪ ――アアアアア!!!!




―ドクオから溢れんばかりの電流が放出される

―それは、辺り一面を巻き込みながらも、まっすぐにシラネーヨを目指す




( ´ー` )『…ふん』


474 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:34:04.48 ID:157n1kHY0
 

――バキンッ!!!!!



―しかし

―雷はシラネーヨの直前で阻まれる


―無色透明の壁

―シラネーヨの能力によって、放たれた元へと逆流し




  ガシャ――――ンッ!!!



(#゚A ) ――ガ……ァッ!!!?




―ドクオへと直撃した

477 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:35:11.60 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)『…』

( ´ー`)『残念だったな』

( ´ー`)『どんな能力だろうと、オレには無力だーヨ』



(#゚A ) ――ア……



( ´ー`)『素直クールはいただいていく……』




479 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:37:31.84 ID:157n1kHY0
 



……

………落ちていく

…………暗い沼の底に、意識が落ちていく



…無理だった

…やっぱり、無理だった

…オレなんかじゃ、何の役にも立たない



…ここはどこだろう


…周りは真っ暗だ

…何にも、見えない

…何にも、聞こえない
481 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:39:00.78 ID:157n1kHY0
 


…いや

…何か聞こえる





   「ぐっす……ひっぐ…」





…泣き声だ



483 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:40:52.37 ID:157n1kHY0
 


   「…ひっ…ひっ………」

   「ひっく……ぐす……」




…誰か泣いてる




   「……ぐっす……うっ」

   「うっうぅう………っ」

   「…ひっく……………」




…暗闇の中、悲しそうに響くのは

…小さな女の子の声


488 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:42:14.83 ID:157n1kHY0
 

…その声を聞くと

…胸の奥が熱くなってくるのを感じる




…なんだっけ

…誰だっけ

…この声は




…きっと大事な

…きっと大切な




…そう、“守るべき”この声は



493 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:43:14.55 ID:157n1kHY0
 



   「………ひっ…ひぐっ…」

   「…………だぁれ……?」




…オレ?

…お、お前こそ誰だよ





   「あたし……?」

   「あたしは…………」




495 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:44:21.27 ID:157n1kHY0
 



…あぁ、そうだ

…これは、きっと






川- -)「クー」





…これが、きっと

…オレの一番大切なもの






498 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:45:23.83 ID:157n1kHY0
 
( ´ー`)『…さて、と』

( ´ー`)『さっさと終わらして、スィーツ巡りの再開を…』




ピカ!!!

ゴロゴロゴロガシャ―――――!!!




(;´ー⊂『……!?』

( ´ー`)『落雷……?』






…約束をした

…守ってやる、と


502 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:46:41.70 ID:157n1kHY0
 
…それはいつだったか

…ギコさんと


…いや、違う

…もっと前



  「…オ」



…ずっと前に



  「…オオオ」



…彼女と


507 名前: ◆SEOMSVVqUg :2009/01/23(金) 03:48:27.68 ID:157n1kHY0
 




(・A・)「オ、オレが、守ってやるから!」





…約束をしたんだ





4 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:00:13.89 ID:CnTDFo4d0
 

≫ (メ A ) ≪




……あぁ、そうか



……思い出した

……思い出せた

6 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:01:15.54 ID:CnTDFo4d0
 

  (;'A`)「いや、このデスクトップ…間違いねぇ」

  (;'A`)「ぉぉおおぉおれのピーシーじゃねぇか!!」

  川 ゚ -゚)「信じたか?」



  ( ∵)『なぁ…』

  ( ∵)『お前、クーのこと好きだろ』

  ('A`)



  ≫( A )≪ オレハ―オレハ――

  (,,゚Д゚)「“オレは全てを突破する”」

  (,,゚Д゚)「いくぞ―」



……今までの、こと全て


8 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:02:01.26 ID:CnTDFo4d0
 

  川川 ゚)

  ノ川 ゚ -)

  川 ゚ー゚)



…だから



≫ (メ A ) ≪「…」

≫ (メ A ) ≪「…そっ、か」

≫ (メ A ) ≪「…」

≫ (メ A ) ≪「…」

≫ (メ A ) ≪「今まで、ごめんな…」



…だから、オレは



 

10 : ◆SEOMSVVqUg :2009/03/10(火) 20:03:06.63 ID:CnTDFo4d0
 
( ´ー`)『…?』

( ´ー`) イカレタノカーヨ



≫ (メ'A`) ≪「…」

≫ (メ'A`) ≪「…違ぇよ」

≫ (メ'A`) ≪「……目が、覚めたんだよ」


≫ (メ'A`) ≪「やっとな」




…クーを守ると、決めたんだ




第三十五話了

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