13 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:07:17.50 ID:7LCYfORz0
 
エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介


( ФωФ) 県知事。元『最強』エスパーで氷を操る

( ・∀・) ダイプロ補佐。テレパシー能力

(*゚∀゚) 米国籍のしぃの姉。重力を操る

(,,゚Д゚) 直情ダメ人間。超脚力の超能力

( ´_ゝ`) 変態兄。夜間だけ透明人間

(´<_` ) 変態弟。日中だけ透明人間

(#゚;;-゚) スラム街で出会った少女。しゃべれないが、テレパシー能力持ち


( ゚∋゚) エスパゴン『フォー・オブ・ア・カインド』の一人。別名:焼きごて


14 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:09:11.59 ID:7LCYfORz0
 
―アメリカ、カリフォルニア州近郊


( ФωФ)「…」

(;・∀・)「…」

(*゚∀゚)「…」


―やっとのことで、アメリカに到着したモララーたちは



( ФωФ)「…ふむ」



『大人しく投降しろ!!』

『貴様らが、工作員だということはバレている!!』

『先のハイジャック、墜落事故も貴様らの仕業だな!!』



―兵隊に囲まれていた

17 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:11:05.49 ID:7LCYfORz0
 
(*゚∀゚)「緑の人、いっぱーいです」

(;・∀・)「ふー…」

( ・∀・)「どうやら誤解……、いや、誤解でもないか」

( ФωФ)「…」

( ・∀・)「どうしますか、ロマネスクさん」

( ・∀・)「ここで抵抗するということは、アメリカ全体を敵に回しかねませんよ」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「…ふむ」

( ФωФ)「もはや、国際問題」

( ФωФ)「……だがしかし、元より覚悟の上だ」

( -∀-)ハァ…

( ・∀・)「まぁ、そうでしょうね」

(*゚∀゚)「ヒゲダンディーはオバカさんでーす」

( ・∀・)「…キミが言うか」


18 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:13:05.61 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「…フッ」

( ФωФ)「まぁ、私は馬鹿だがね」


『なにをコソコソ話している!!』

『いいから手を上げろ!!』


―殺気立つ兵隊


( ФωФ)「…さて」

( ФωФ)「忠実なアメリカの兵隊諸君」



―そこに




19 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:14:24.07 ID:7LCYfORz0
 
『…な、なんだ?』

『急に寒く…』



…コォ


+*( ФωФ)++




―冷気が刺す





( ФωФ)「不肖・杉浦ロマネスク」

( ФωФ)「元『最強』がお相手しよう」


( ФωФ)「…しもやけに、気をつけるといい」


20 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:15:25.22 ID:7LCYfORz0



川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −第三十四話:この想い、燃え尽きるまで−



24 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:18:20.00 ID:7LCYfORz0
 
―場所を同じくして、数時間前


( ФωФ)「…」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「…よし!」


( ・∀・)「よし、じゃないですよ」

( ФωФ)「…ふむ、何故かな?」

( ・∀・)「どうするんですか、あれは」


―モララーの指の先には、大地にめり込んだ飛行機が見えた


( ФωФ)「あれかい?」

( ・∀・)「あれです」

26 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:20:02.83 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「いや、一時はどうなることかと思ったが」

( ФωФ)「怪我人もいないようだったし、万事解決じゃないか」

(*゚∀゚)「怪傑ゾロリでーす」

( ・∀・)「いや、なんでキミは通が好きそうなチョイスを……、というか、そんなことはどうでもいいんですが」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「いいんですか、こんなんで」

( ФωФ)「いいんじゃないかな、こんなんで」

( ・∀・)「…」


( ФωФ)「それに…」

( ФωФ)「我々は先を急がねばならない」

( ・∀・)「そりゃ、そうなんですが…」


27 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:21:28.98 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「…幸い、ここは」

(*゚∀゚)「見覚えあるでーす」

(*゚∀゚)「前に、お仕事で来たでーす」

( ФωФ)「つーが、知っているようだ」

( ФωФ)「歩いてれば、じきに着くだろう」

( ・∀・)「じきにって…」

(*゚∀゚)「レッツラゴーでーす」


( ・∀・)「…」

( -∀-)「…」

( ・∀・)「はぁ…、仕方ない」

29 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:22:40.96 ID:7LCYfORz0
 
………
……



( ・∀・)「…」

( ФωФ)「…」

(*゚∀゚)「ふふ〜ん♪ ふふふ〜ん♪」

( ・∀・)「元気だな」

(*゚∀゚)「元気でーす♪」

( ・∀・)「…」

( ФωФ)「…」

( ・∀・)「…」

( ФωФ)「…」


( ・∀・)「…ロマネスクさん」

( ФωФ)「ん、なんだね? 休憩してる暇はないぞ」

32 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:25:54.37 ID:7LCYfORz0
 
( ・∀・)「あ、そうですか」

( ・∀・)「いや、そうじゃなくてですね」

( ФωФ)「なんだね?」

( ・∀・)「…少し、聞きたいことがあるんですが、いいですか?」

( ФωФ)「ふむ」




( ФωФ)「ここなら、少し休めるだろう」

( ФωФ)「あまり時間はとれないが」

( ・∀・)「構いませんよ」

( ФωФ)「さて、何かな?」

( ・∀・)「目的地に着く前に、確認しておこうと思っていたのですが…」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「…ロマネスクさん」

( ・∀・)「ギコに発破をかけたのは、あなたですね」

34 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:29:27.72 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「…」

(*゚∀゚)「葉っぱー?」

( ФωФ)「ふむ、…発破とは?」

( ・∀・)「発破という言い方は変かもしれませんがね」

( ・∀・)「あなた、ギコを利用してはいませんか?」

( ФωФ)「…ほぉ」

( ФωФ)「どうして、そう思うのかね?」

( ・∀・)「簡単なことですよ」

( ФωФ)「ふむ」


( ・∀・)「…」

( ・∀・)「前にあなたは言った、『ギコが資料を盗んだ』とね」

( ・∀・)「しかし、ここで、おかしいところが二つあります」

( ・∀・)「何故、ギコが盗んだということを知っているのか」

( ・∀・)「そして、知っていて、何故止めなかったかです」


35 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:31:37.23 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「…」

( ・∀・)「そもそも、そのような大切な資料を、素人目に分かるような金庫に入れておくの変な話です」

( ・∀・)「つまり、あなたはギコが資料を盗み出すのを承知の上で、ギコを見逃した」

( ・∀・)「違いますか?」

( ФωФ)「…ふむ」

( ・∀・)「まだありますよ」

( ・∀・)「その後のギコの動向を、知っているのも変です」

( ・∀・)「何故、ギコがアメリカに向かったことを知っているんですか」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「なるほどね」

(*゚∀゚)「??」

( ФωФ)「…ふぅむ」

( ФωФ)「答える前に質問してもいいいかね」

( ・∀・)「…えぇ」

39 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:33:42.19 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「それならば、何故それをあの場で言わなかった?」

( ФωФ)「下手をすると、私はアメリカとグル、なんてこともありうるぞ」

( ・∀・)「あぁ、そうでしたね」

( ・∀・)「…しかし、あなたは私たちの味方です」

( ・∀・)「それは間違いない」

( ФωФ)「…どうしてそう思うのだね?」

( ・∀・)「なんでですかね」

( ・∀・)「たぶん、勘です」

( ФωФ)「勘か」

( ・∀・)「えぇ」

( ФωФ)「…」

( ・∀・)「…」

( ФωФ)「ふっ」

(*゚∀゚)「??」


40 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:35:01.90 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「ふふっ、ふっふっふっふっ」

(゚∀゚=*゚∀゚)

(*゚∀゚)「…!」

(*゚∀゚)「ケーラケラケラケラケラ」



( ФωФ)「ふっふっふっふっふっ」

(*゚∀゚)「ケーラケラケラケラケラ」






(*゚∀゚)「ケラケラ…」

(*゚∀゚)「なんで笑ってるですか?」

( ・∀・)「それは私が聞きたいね」


41 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:37:16.09 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「ふふっ、見事だよ」

( ФωФ)「ほぼ正解だ」

( ФωФ)「ギコを見逃したのは、私」

( ФωФ)「そして、ギコの動向を知っているのも確かだ」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「やはりそうでしたか」

( ФωФ)「今、ギコは二人の男と一緒に行動している」

( ФωФ)「その二人を介してギコの行動を把握していたというわけだ」

( ・∀・)「…」

( ФωФ)「もっとも、渡米した後は連絡がとれないが」

( ФωФ)「まぁ、上手くやっているだろう」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「どうして、そんなことを?」

( ・∀・)「ギコを巻き込んでどうするつもりです?」

44 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:39:17.08 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「ふっ、勘違いしないでほしいな」

( ФωФ)「全てはギコの意思だ」

( ФωФ)「私は、ただそれを見ていただけに過ぎんよ」

( ・∀・)「止めなかったのは?」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「似ているからだ」

( ・∀・)「…似ている?」

( ФωФ)「私とギコがだよ」


(*゚∀゚)o0( ( ФωФ)(゚Д゚,,) )

(*゚∀゚)「似てないでーす」


( ФωФ)「ははっ、確かに顔はな」

( ФωФ)「しかし似ているのだよ、私たちは」

( ・∀・)「そういうものですかね」

( ФωФ)「そういうものだよ」
46 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:40:44.73 ID:7LCYfORz0
 
( ・∀・)「…」

( ・∀・)「(上手くはぐらかされた気がする…)」

( ФωФ)「さて、それなら私からも質問させてもらおう」

( ・∀・)″

( ・∀・)「なんです?」

( ФωФ)「キミがついてきた理由だ」

( ФωФ)「話から察するに、キミは私を疑っていたのだろう?」

( ФωФ)「よくそんな話に乗る気になったものだね」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「頼まれましたからね」

( ・∀・)「ロマをよろしく、頼むと」

( ФωФ)「…モナーにか」

( ・∀・)「えぇ」

( ・∀・)「それに、もう一人」


47 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:43:05.98 ID:7LCYfORz0
 
(*゚∀゚)「もうひとりー?」

( ・∀・)「あぁ」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「奇特な人物がいたものだ」

( ・∀・)「奇特……、そうですね。大分、変わった人でしたよ」

( ФωФ)「ふむ」

( ФωФ)「そうか…」


( ・∀・)「…」

( ФωФ)「…」


( ФωФ)「キミは、…父親似だな」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「…知っていたんですか」

( ФωФ)「まぁ、な」

50 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:44:27.24 ID:7LCYfORz0
 
( ・∀・)「そうでしょうか」

( ・∀・)「子供には受け入れがたい人でしたが」

( ФωФ)「ふっ、…だろうな」

( ФωФ)「キミがダイプロに入ったのは、父親の?」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「父親は関係ありませんよ」

( ・∀・)「大体、そのときは既に父は他界していました」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「やはり、キミは父親似だ」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「違いますよ」

52 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:46:55.50 ID:7LCYfORz0
 





 ヒラリ…






(*゚∀゚)「オゥ?」

(*゚∀゚)「モリャリャ、何か落ちたでーす」

(・∀・ )「…ん?」



(・∀・;)「んげ!!?」


(・∀・;)「ちょっ…!!」

(*゚∀゚)「えっと、NABENABE・ぜんべーツアー?」

(*゚∀゚)「おぉぅ、コンサートティケットでーす」

60 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:51:24.86 ID:7LCYfORz0
 
(・∀・;)「おい、ちょっと返しなさい」

(*゚∀゚)「やーです」

(・∀・;)「返s」


ズン…!!

<・∀・; >「ぬお!!?」


(*゚∀゚)「あひゃひゃひゃw」


( ФωФ)「…」

( ФωФ)「ナベちゃんの全米ツアーか」

( ФωФ)「まさか、これ目的でついてきたんじゃ…」


ギシギシ

<・∀・; >「ギクゥ…!!」


( ФωФ)「…」

61 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:54:49.57 ID:7LCYfORz0
 

ギシギシ

<・∀・; >


( ФωФ)「まぁ、動機がなんであれ私は構わんが」


ギシギシ

<・∀・; >「…いや、私は決してそのような…不純な動機で…」


( ФωФ)「…」


ギシギシ

<・∀・; >「…確かにファンですけど、…いや、可愛いんですよ、本当に…」


( ФωФ)「もういい」

64 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:55:52.34 ID:7LCYfORz0
 

ギシギシ

<・∀・; >「あ、ちょっとタンマ…」


( ФωФ)「…そういう意味じゃない」

( ФωФ)「もういいから、出てこいと言っているんだ」


(*゚∀゚)「お?」




ガサリ


―草むらが揺れる




65 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:57:26.91 ID:7LCYfORz0
 

『……』

『……』

『……』


―木々の合間から這い出るように、十数人の男達が現れた



<・∀・; >「…ん?」

(*゚∀゚)「ワォ」

( ФωФ)「…」




―そして、場面は冒頭に戻る





66 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:58:17.64 ID:7LCYfORz0
 

キィン…!!


( ФωФ)「…」


『…かっ!?』

『ぐはっ…!!』




( ФωФ)「安心しろ、みねうちだ」


( ・∀・)「…氷漬けに、みねうちとかあるんですか」

( ФωФ)「ふむ…、それもそうだな」


67 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 01:58:45.26 ID:7LCYfORz0
 

( ФωФ)「じゃあ、こうしよう」



キキンッ…!!


『オふゥ…!!』



( ФωФ)「安心しろ、天然水だ」

( ・∀・)「いや、だからですね」

70 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:00:55.34 ID:7LCYfORz0
 
『くっ…』

『なんて奴等だ…』

『ジャップの分際で…!!』



( ФωФ)「…不服そうだな」

( ФωФ)「しかし、私も伊達に『最強』を名乗ってたわけではない」

( ФωФ)「私を倒したくば、戦闘機でも持ってくることだ」

( ・∀・)「また、大きくでましたね」

(*゚∀゚)「ヒゲダンディーは強いでーす」

( ФωФ)「つーも強かったが」

(*゚∀゚)「へへっ、そうですかー?」

( ФωФ)「あぁ」

(*゚∀゚)「えへへーでーす」

( ・∀・)「また、気を抜いて……」


71 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:02:25.90 ID:7LCYfORz0
 

―そのとき


ィィン



( ・∀・)「ん?」



―南の空から



ィィィィィィン



(*゚∀゚)「ワォ!」



―甲高い音が響いてきた




72 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:03:34.44 ID:7LCYfORz0
 


キィィィィィィィィ――…ン



( ФωФ)「…」

( +ω+)「…」

( ФωФ)「…なるほど」




<_プー゚)フ『ジャァァップはみんなぁ!! ぶっ殺すー!!!!』

<_プ 3゚)フ『ジャップ発見、ジャップ発見!!』

<_プ∀゚)フ『うひひ、しびぃー!!』



―鉄の鳥が、三羽

―辺り構わず機銃を乱射しながら、迫ってくる

74 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:04:56.40 ID:7LCYfORz0
 
―何故、この三人が再登場しているかというのは、きっとそのうち明らかになるであろう

―たぶん

―エクストだから戦闘機に乗せとけってわけじゃないよ!




( ФωФ)「まぁ、いい」

( ФωФ)「歯応えがないと思っていたところだ」

( ФωФ)「全力で相手をしよう…!!」




(*゚∀゚)「あれ乗りたいでーす」

( ・∀・)「うん、ムリだから、ムリ」

78 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:09:47.57 ID:7LCYfORz0
 


― 一方、そのころ


(,,゚Д゚)「さて――」

(,,゚Д゚)「どうしたもんかな」

( ´_ゝ`)「どうしたもこうしたも…」

( <   )「白昼堂々、アメリカのトップとやり合う気ですか?」

(,,゚Д゚)「…だよなぁ」


(,,-Д-)ヾ ボリボリ

(,,゚Д゚)「おい、お前」

(#゚;;-゚)「…」

(,,゚Д゚)「どーすんだよ、これ」
83 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:15:05.54 ID:7LCYfORz0
 
―目の前に広がるのは、緑色の壁


『おい、なんだ! 貴様ら!!』

『ここを、ホワイトハウスと知っての狼藉か!!』


―完全武装した屈強な男達が、ギコたちを取り囲んでいた



(#゚;;-゚)「…」

(,,゚Д゚)「あー…」

(,,゚Д゚)「アイアム…ノー アヤシイモーノー」

( ´_ゝ`)「すげー日本語です」

(,,゚Д゚)「えー…、アイアム エングリッシュ ア リトル」

( <   )「私は少しだけ英国人」

( <   )「そんな告白、今ここでやられても…」

(#,゚Д゚)「あー!! うるせぇな!! じゃあ、お前らがやれよ、お前らが!!!」


84 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:16:11.45 ID:7LCYfORz0
 
( ´_ゝ`)「やれと言われても」

( <   )「やったところで、見逃してくれそうにもありませんが」

(,,゚Д゚)「…」


『出合え! 出合え!! 曲者だ!!!』

『迎え撃て!!!』



( ´_ゝ`)「おぉ、またぞろぞろと」

( <   )「出てくる出てくる」

(,,-Д-)「はー…」

(#゚;;-゚)「…」

(#゚;;-゚)【ファイト】

(,,゚Д゚)「…お前が言うなよ」

86 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:17:22.93 ID:7LCYfORz0
 
( ´_ゝ`)「で、どうしますか?」

(,,゚Д゚)「ん? 逃げよう」

( <   )「なんと珍しい」

(,,゚Д゚)「ただ、逃げるだけじゃないさ」

(,,゚Д゚)「そうだな」

(,,゚Д゚)「この国のトップに、直接聞いてみるってのはどうだ?」

( <   )「トップっていうと…」

( ´_ゝ`)「ライス!!」

( <   )「うん、それは国務長官だから」

(;´_ゝ`)「ば、バカな!! 奴がトップじゃないだと…!?」


(,,-Д-)「バカはお前らだ」

( <  ;)「ら!?」

88 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:23:37.81 ID:7LCYfORz0
 

(,,゚Д゚)「いいから逃げるぞ」

(,,゚Д゚)「それで、作戦会議だ」


(#゚;;-゚)【あい】



(;´_ゝ`)「(このガキ…! いつの間にかオレたちより上のポジションに…!!)」( <  ;)
91 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:31:16.42 ID:7LCYfORz0
 



バタバタ
ガチャ!!


『ほ、報告します!!』

『メイデン小隊、ケイリン小隊が、現在ターゲットと交戦中!』

『…オバケ小隊、マイチル小隊、タクイツ小隊は完結、いや、壊滅です!』

『現在、所属不明の戦闘機が三機確認されており、そちらも早急に確認を…』


  『……ムシャムシャ』


『あ、あの…』


  『ムグムグ……ンクンクッ』

  『プハー…』



( ゚∋゚)『…それで?』

92 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:32:12.84 ID:7LCYfORz0
 
『……っ!!』

『さ、再度報告申し上げます!!』

『メイデン部隊…』


( ゚∋゚)『…違う』


『はっ…?』


( ゚∋゚)『…もう少し、前に出て』


『…、はっ!』



( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『ふぅん』

( ゚∋゚)『…割といい男ね』

( -∋゚)『…前菜には物足りないけど』


93 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:32:57.13 ID:7LCYfORz0
 
( -∋゚) つ ガシッ


『…っ!? な、何を!?』


チリッ

『熱っ…!?』

ゴォ…!!

『ぐ、ぐぎゃあああぁぁぁぁぁっ!!!』



( -∋-) つ :. パラパラ…


( -∋-)『…んー…』

( -∋-)『…』

( -∋-)『…そろそろ』

( ゚∋゚)『メインディッシュの時間ね』

96 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:35:05.00 ID:7LCYfORz0
 



<_プ 3゚)フ『ひゃはぁっ!!』

<_プ∀゚)フ『おりゃりゃー!!』


―圧倒的速度で、機銃を撒き散らす鉄の塊

―実際、現存する戦闘機で対人戦ができるのかどうかは知らないので、そこは脳内保管して欲しい


( ФωФ)「…」


―放たれる銃弾


(*゚∀゚)「ワーイでーす」

(;・∀・)「あぶなっ…!」

『ぎゃっ!?』

『うわぁ!!?』

98 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:36:51.04 ID:7LCYfORz0
 
( ・∀・)「…仲間じゃないのか?」

(*゚∀゚)「ワハハー、アイアンの雨でーす」

(;・∀・)「笑ってる場合か」

( ФωФ)「そうだな」

( ФωФ)「下がっていたまえ」




+( ФωФ)*+ キン…!



( ФωФ)「ちなみに」

( ФωФ)「私が、戦闘機を持ってこいと言ったのは――」


( ФωФ)「ミサイルでもなくば、突破できんという意味だが?」

101 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:38:32.41 ID:7LCYfORz0
 

⊂( ФωФ)「輝き、貫け…!!」

 (∩ФωФ)「氷の槍よ!!」



ヒュガッ!!



―瞬く間に凍気が収束される

―それは、二対の氷柱として形成され


―空に舞う獲物を生贄の如く、貫いた




<;プ 3゚)フ『のぁ!!?』

<;プ∀゚)フ『ご、ごくぅぅぅぅ!!!』




102 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:42:04.75 ID:7LCYfORz0
 

( ФωФ)「――凍てつけ」



*+ <_フ 3 )フ *

           コキー…ン

*+ <_フ∀ )フ *



( ・∀・)「おぉ…」

(*゚∀゚)「芸術でーす」




<;プД゚)フ『ば、馬鹿な!?』

<;プД゚)フ『そんなんありかよ!?』

104 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:43:23.14 ID:7LCYfORz0
 
―残るは、一機


<;プД゚)フ『くっ…』

<;プД゚)フ『よくも兄弟を…』


―自棄になったのか、垂直に下降しながら突撃してくる



<# プД゚)フ『こんにゃろぅがぁぁぁぁぁ!!!!』

<# プД゚)フ『そんなにミサイルほしけりゃ、くれてやらぁ!!!!』




( ФωФ)「…特攻覚悟か?」

( ФωФ)「だが、しかし――」


105 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:44:22.76 ID:7LCYfORz0








   …――キンッ








*+ <_フД )フ *





( ФωФ)「すでに遅い」


( ФωФ)「エターナルフォースブリザード mini」

( ФωФ)「時ごと凍れ」

108 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:46:23.84 ID:7LCYfORz0
 

―パチンッ


( ・∀・)

(*゚∀゚)


( ・∀・)「ん?」

(*゚∀゚)「おぁ?」


( ФωФ)、「…ふぅ」

( ФωФ)「仕舞い、だ」




『はっ…!?』

『な、なんだ!? さっきの…』


109 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:47:17.76 ID:7LCYfORz0
 

*+ <_フ 3 )フ *
          
*+ <_フ∀ )フ *

*+ <_フД )フ *



『……んげっ』

『戦闘機が、全部凍ってる…!?』

『…ひ』

『ひぃぃぃぃぃぃっ!!!』

『バケモンだぁ!!!』




( ФωФ)「モンスターとは失礼な」

( ФωФ)「これでも、元・県知事だ」

(*゚∀゚)「みんな、ラナウェイでーす」


110 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:48:23.61 ID:7LCYfORz0
 
( ・∀・)「…」

( ・∀・)「ロマネスクさん、もう少し展開というものをですね」

( ФωФ)「ん? 何かミスでもあったかね」

( ・∀・)「…いえ、もういいです」


―結果オラーイです

―モララーがそう言いかけたとき







『ぐぎゃああああああああああああ!!!!!』







―悲鳴が響き渡った

112 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:49:37.10 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「…むっ」

( ・∀・)「あれは…」

(*゚∀゚)「…」




―見えるのは、炎

―赤黒く燃える、悪意の象徴




 ゚ ゚ 『…うふっ』

 ゚ ゚ 『…逃げちゃ、ダメじゃない』



( ゚∋゚)『お楽しみはこれからなんだから…』




113 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:50:31.46 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「なるほど…」

( ФωФ)「そちらから打って出てくるか」

( ・∀・)「あれが…、『焼きごて』ですか」

( ФωФ)「あぁ」

(*゚∀゚)「…クックルでーす」


( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…あら、いい男がもう一人…』

(* ゚∋゚) ジュルリ


(;・∀・)「…!?」

(;・∀・)「…すごく嫌な汗がでてきたんだが」


114 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:52:17.57 ID:7LCYfORz0
 
( ФωФ)「…」

( ФωФ)「モララーくん、つーを連れて先に行ってくれ」

( ・∀・)「…はい?」

( ФωФ)「ここは私が引き受けよう」

(*゚∀゚)「む? それはダメーでーす!」

( ФωФ)「…どうしてかな?」

(*゚∀゚)「クックル、強いでーす。ヒゲダンディーでも勝てるか分かんないでーす」

( ФωФ)「うむ、そうだな」

( ФωФ)「しかし、だからこそ先に行ってもらう」

( ФωФ)「こんなところで時間を食っているわけにはいかんのだ」

( ・∀・)「…」

( ФωФ)「なに、心配は無用」

( ФωФ)「すぐに追いつく」

( -∀-)「…」

117 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:53:55.85 ID:7LCYfORz0
 
( ・∀・)「分かりました、先に行ってます」

(*゚Д゚)「モリャリャ!?」

( ・∀・)「聞き分けろ」

( ・∀・)「ここにいても、しょうがない。邪魔をするだけだ」

(*゚ 3゚)「モリャリャとワタシは違うでーす!」

(;・∀・)「うっさい。痛いとこ突くな」

( ・∀・)「こういうときは一騎打ちと相場が決まっているんだ」

(*゚ぺ)「…むぅ」


( ФωФ)「物分りが良くて助かるよ」

( ・∀・)「別に、感謝されるようなことじゃありません」

( ・∀・)「ただ――」

( ・∀・)「死なないでください。…悲しむ人がいますから」

( ФωФ)「…あぁ」

( ФωФ)「把握した」


118 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:55:20.09 ID:7LCYfORz0
 
( ・∀・)「…」

(*゚ぺ)「…」

(・∀・ )「いくぞ」

(*゚ぺ)「…」

( ・∀・)「いくぞって」

(*゚ぺ)「…」

( -∀-)「…はぁ」

   ズルズルズル

(・∀・ )つ( *゚〜))「むぅ〜……」




( ゚∋゚)"

(( ゚∋゚)『…』


( ФωФ)「おっと、……貴様の相手は、私だ」


119 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:56:24.05 ID:7LCYfORz0
 
( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚ ) ニタリ…

( ゚∋゚ )『…』




―場が、凍る



―それは、熱く滾る冷気のせいか


(ФωФ )



―それとも、肌を突き刺すような熱気のせいか


( ゚∋゚)



―はたまた、その両方か

121 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:57:43.99 ID:7LCYfORz0
 
(ФωФ )「…コォォォォ」

(ФωФ )「この前の勝負は、有耶無耶になったままだったな」

(ФωФ )「ケリをつけようか」


( ゚∋゚)『…ククククク』

( ゚∋゚)『…ゾクゾクしちゃう』

( ゚∋゚)『おいしそうだわぁ』



(ФωФ )

( ゚∋゚)


(+ω+ )

( -∋-)



 ( ゚∋゚)    クワッ!!    (ФωФ )


124 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 02:59:12.33 ID:7LCYfORz0
 


     ガキィ!!!!!

 ∴・ ( ゚∋゚)=つ⊂=(ФωФ ) ・∴




   ギシッ…

( ゚∋゚)∩⊂(ФωФ )




(ФωФ )「ぬっ…?」

( ゚∋゚)『…!』
 つ



    ドンッ!!

( ゚∋゚)∩ ∴・(+ωФ )「がっ…!!」
   =つ



125 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:00:33.53 ID:7LCYfORz0
 
( ゚∋゚)『…』
  つ

( ゚∋゚)『…痛い』
  ∩



(ФωФ )*+「…っ」



( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…フフッ』



126 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:02:24.99 ID:7LCYfORz0
 
 
⊂ ( ゚∋゚) つ バッ!!


―クックルが勢いよく、両手を広げると

―空気中の塵が瞬時に、炎の塊と変わった



    ◎ ◎
  ◎      ◎
◎         ◎
  ⊂ ( ゚∋゚) つ




( ゚∋゚) つ『…しっかりと焼いてあげる!』


(ФωФ )「…!!」



―十を優に超える火球が、ロマネスクに襲い掛かった


128 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:04:27.77 ID:7LCYfORz0
 
(ФωФ )「…生憎だが」

(ФωФ )「ウェルダンは好きじゃない」

(ФωФ )「輝き、貫け!!」
  つ

⊂(ФωФ )「氷の槍よ!!」



―地面から伸びた氷柱が、それを迎え撃つ


― 一撃、二撃、三撃

―火球をなぎ払った白い槍はそのまま、クックルへと襲い掛かる



( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…アハッ』



  ゴォン!!!
131 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:06:13.64 ID:7LCYfORz0
 
(ФωФ )「…」

(ФωФ )「ふむ…」

(ФωФ )「脳みその代わりに、石でも入っているのかね」


― 一撃粉砕

―氷柱はクックルの頭突きによって、粉々にされた



( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『フフフフ…』


( ゚∋゚)9m『…まだ、残ってる』



(ФωФ )「――…?」


煤i ФωФ)◎ 「っ!?」


132 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:07:36.51 ID:7LCYfORz0
 


ドォン!!!!!



( ゚∋゚)『あはっ』


ゴォォ…


( Фω )「…」

(;Фω+)つ::  ジュゥゥゥッ


( ゚∋゚)『あはははっ』


(;ФωФ)「ふっ…!」
     ∩

( ФωФ)
    ⊂ *+ カキ…ンッ


( ゚∋゚)『…!』


133 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:08:44.44 ID:7LCYfORz0
 
(ФωФ )「…」

(ФωФ )「これでいい」


( ゚∋゚)『…潔いのね』


(ФωФ )「…」


( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…いいわ』

( ゚∋゚)『こうじゃなくっちゃ…』



(* ゚∋゚)『もっと……、もっとよ!!!』




134 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:09:56.46 ID:7LCYfORz0
 
(ФωФ )「…」

(ФωФ )「…興奮しているところ申し訳ないが」

(ФωФ )「いつまでも、貴様と遊んでいるわけにはいかん」

(ФωФ )「手も痛いし…」


(ФωФ )「…とっとと散ってもらう」




(* ゚∋゚)『アハハハハ、アハハハハハハハ!!!』

(* ゚∋゚)『来なさいよぉぉぉっ!!!!』

(* ゚∋゚)『それとも、こっちから行こうかしらぁ!!!!』




―猛然と飛び掛るクックル



(ФωФ )「少々キツいが―――…」


135 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:10:59.89 ID:7LCYfORz0
 
(* ゚∋゚)『ははぁっ!!!!』


(ФωФ )「仕方ないな」


(* ゚∋゚) つ『は―――…』









      …――ッキン!!!








(ФωФ )「エターナルフォースブリザード」

(+ω+ )「――全ては、凍る」

140 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:14:36.87 ID:7LCYfORz0
 
―鋭い音とともに、冷気が時を凍てつかせる

―静寂がその場を包み込んだ


(+ω+ )「すぅ…」

ガクッ

(ФωФ;)「……ぐっ」

(ФωФ;)「いくら加減したとはいえ、さすがに無理があったか…」






* (  ∋ ) つ *+




( ФωФ)「…」

( ФωФ)「手強い男だったが…」

(ФωФ )「…永遠にそこで眠るといい」

142 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:16:26.21 ID:7LCYfORz0
 

* (  ∋ ) つ *+

* (  ∋ ) つ *+

* (  ∋ ) つ *+



* (  ∋゚) つ *+





  ガシャーン!!!


*:・ ⊂ ( ゚∋゚) つ ・+*『ばあぁ!!!』






煤i ФωФ)「…!!?」
145 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:18:21.09 ID:7LCYfORz0
 

(゚Θ゚ )= ヒュッ!!



          ガシッ!!

「がっ!?」(;ФωФ)⊂ (゚∋゚ )



(;ФωФ)    ギシッ
    ∩(゚∋゚ )


(;Фω+)
    ∩     グググッ
      (゚∋゚ )



―ギリギリと音を立て、ロマネスクの首が絞まっていく



(;ФωФ)「ぐっ……」

(;ФωФ)「ば、ばかな……」

147 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:18:56.93 ID:7LCYfORz0
 
(゚∋゚ )『…ちょっぴり驚いたわ』

(゚∋゚ )『…すごい能力だけど、相性が悪かったみたいね』

(゚∋゚ )『…』


(;ФωФ)「…ぐ…ぁ」





(゚∈゚ )『残念』





ボッ


―炎がロマネスクを飲み込んだ




152 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:26:08.23 ID:7LCYfORz0
 



―そんなこんなで、日も暮れ始めて


オバ;∀;)マ『ひぃやあああぁぁぁぁぁぁっ!!!』

フ;´Д`)ク『落ち着いてください、大統領!!』

オバ;∀;)マ『もーだめやー!! 世界の終わりやー!!!』

フ;´Д`)ク『あんたそれでもこの国の(次期)トップか!』


―ホワイトハウスは大混乱に陥っていた



オバ;∀;)マ『怖いよー、マンマーボスケテー!!』

フ;´Д`)ク『はぁ……』

SP ゚−゚)『…お疲れさまです、副大統領』

フ ´Д`)ク『…その言葉は大統領にかけてやれ』


153 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:27:03.62 ID:7LCYfORz0
 
フ ´Д`)ク『……それで、賊はどうした?』 ボソボソ

SP;゚−゚)『それが…、見失ってしまって…』

フ;´Д`)ク『なにをやっているのだ!! これ以上長引かせると、大統領…ってか私の精神が持たん』

SP;゚−゚)『す、すいません。目下全力で捜索中です』

フ;´Д`)ク『情けない…』

フ;´Д`)ク『たかがハイジャック犯に陸軍が敗北したという話も聞いておる』

フ;´Д`)ク『我が国の警備がこんなんでいいと思うのかね!?』

フ;´Д`)ク『色々矛盾点あるぞ!』

SP;゚−゚)『えー…、まぁ、作品の都合もありまして…』

フ;´Д`)ク『そういう問題か!』

オバ;∀;)マ『わーん!!』

フ;´Д`)ク『あー、うるせぇ!!』

157 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:30:44.88 ID:7LCYfORz0
 

 ガチャ…


フ;´Д`)ク『!?』

SP ゚−゚)『誰だ!?』





(,, Д )

(# ;;- )




オバ;∀;)マ『ひぃ!?』

フ ´Д`)ク『貴様らが賊か! おい、お前、何をやっている早く捕らえろ!!』

SP;゚−゚)『私ですか!?』

フ ´Д`)ク『こういうときのためのSPだろうが!』

SP;゚−゚)『まぁ、それはそうなんですが…』

160 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:32:27.79 ID:7LCYfORz0
 

(,, Д )

(# ;;- )


(,, Д )
        【我々は――…】
(# ;;- )



オバ;∀;)マ『!?』

フ;´Д`)ク『な、なんだ!?』

SP;゚−゚)『頭に声が…!』




(,, Д )
        【我々は、天よりの使者である】
(# ;;- )




161 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:33:33.63 ID:7LCYfORz0
 
オバ゚∀゚)マ

フ ´Д`)ク

SP ゚−゚)


オバ゚∀゚)マ

フ ´Д`)ク  『ねーよwwwww』

SP ゚−゚)



(,, Д )
        【……】
(# ;;- )



 ゴキンッ

鳩バ;∀;)マ『あいたっ!? 首が! 首がぁぁ!!』

フ;´Д`)ク『だ、大統領!?』

SP;゚−゚)『首が変な方向を向いてますよ!?』

164 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:34:38.73 ID:7LCYfORz0
 

(#, Д )
        【我々は、天よりの使者である】
(# ;;- )


(,, Д )
        【信じない者には天罰が下るぞ】
(# ;;- )


(,, Д )
        【てか、下したし】
(# ;;- )




オバ;∀;)マ『な、なんだよ、こいつら!!』

フ;´Д`)ク『おい、兵隊を呼べ!』

SP;゚−゚)『それが先程から連絡がつかなくて…』
167 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:36:21.65 ID:7LCYfORz0
 


(´<_` )「うふふー、あははー」

(´<_` )「鬼さんこちらー、手の鳴るほうへー」


『待てや、こらぁ!!』 
                ←連絡のつかない兵隊さんたち
『死にさらせぇ!!!』


(´<_`;)「あはははー、プロの殺気を感じるよー」

(´<_`;)「囮役なんて引き受けるんじゃなかった…」

(´<_`;)「ギコさんたち、上手くやってるんだろうか…」


『おらぁぁ!!!』

『尻から手突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたらぁ!!!』


(´<_`ー)ピッ

(゚<_゚ ;)「掠めた!! 銃弾掠めた!!」


168 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:37:34.22 ID:7LCYfORz0
 
(´<_`;)「…この!」


『…むぉ!?』

『なんだ、この変な触手は…!?』

『ひ、ひひゃははははwwwwくすぐってぇwwwwww』


(´<_`;)「…これで、しばらくは…」



『貴様らぁ!! 何をやっている!!』

『それでも米国軍人かぁ!!』

『撃てぇ!! 撃って撃って撃ちまくれ!!!』



(´<_`;)「ひぃぃぃ…、増援!?」

(´<_`;)「死ぬんじゃないか、オレ…?」




170 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:38:32.56 ID:7LCYfORz0
 




(,, Д )
        【我々は、天よりの使者である】
(# ;;- )


(,, Д )
        【貴様らの悪行は全てお見通しである】
(# ;;- )


(,, Д )
        【罪を、懺悔せよ】
(# ;;- )




オバ;∀;)マ『つ、罪?』

フ;´Д`)ク『…悪行とは、失礼な!』

SP;゚−゚)『30年間真面目にSPやってきたっす!』
172 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:39:46.09 ID:7LCYfORz0
 

(,, Д )
        【口では何とでも言えよう】
(# ;;- )


(,, Д )
        【しかし、我らの前に嘘は通用せぬ】
(# ;;- )


(,, Д )
        【はい、嘘ついてる人、挙手!】
(# ;;- )





オバ゚∀゚)マ

フ ´Д`)ク

SP ゚−゚)

174 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:40:20.45 ID:7LCYfORz0
 
 
オバ゚∀゚)マ

フ ´Д`)∩ …スッ

SP ゚−゚)




鳩バ;゚∀゚)マ

販;´Д`)∩    『!!?』

粘P;゚−゚)




オバ;゚∀゚)マ『ふ、副ちゃん、そんな…』

SP;゚−゚)『信じてたのに…!』

フ;´Д`)∩『いや、ちょっと待って!! 手が勝手に……、つーか、すごい力で引っ張られてるんだけど!?』
177 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:43:45.89 ID:7LCYfORz0
 
(,, Д )
        【それは心にやましいことがある証拠】
(# ;;- )


(,, Д )
        【懺悔なさい】
(# ;;- )



オバ゚∀゚)マ『…』

SP ゚−゚)『…』

フ;´Д`)∩『…』

オバ゚∀゚)マ『…』

SP ゚−゚)『…』

フ;´Д`)∩『…』

オバ゚∀゚)マ『…』

SP ゚−゚)『…』

フ;´Д`)∩『…実は、大統領はこっそりブログをやっているのですが…』


178 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:45:09.13 ID:7LCYfORz0
 
オバ゚∀゚)マ『…あ、うん、やってるよ』

SP ゚−゚)『へぇ、知らなかったなぁ』

オバ゚∀゚)マ『秘密なんだよ』

SP ゚−゚)『そうなんっすか』

フ;´Д`)∩『…』

フ;´Д`)∩『…それを日本の2ちゃんねる掲示板に晒して』

フ;´Д`)∩『炎上させたのは、私です』



オバ゚∀゚)マ『…』

SP ゚−゚)『…』

フ;´Д`)∩『…』



オバ;∀;)マ『…』 ブワッ

SP ゚−゚)『あー…ぁ』

フ;´Д`)∩『すいません! すいません!!』
181 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:47:45.69 ID:7LCYfORz0
 
(;, Д )
        【(…最低だな)】
(# ;;- )

(;, Д )
        【…ブログって、何?】
(# ;;- )

(;, Д )
        【(え? あー…、ネットで公開してる日記みたいなもんかな)】
(# ;;- )

(,, Д )
        【(こーゆーのだ ※ ttp://boongei.blog25.fc2.com/ )】
(# ;;- )

(,, Д )
        【ふーん】
(# ;;- )



オバ;∀;)マ『…ぐすっ、ひどいよ副ちゃん…』

SP ゚−゚)『人として最低っすね』

フ;´Д`)∩『いえ、だからですね、魔が刺したというか、普段はいい奴なんですというか…』
185 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:49:50.51 ID:7LCYfORz0
 
(,, Д )
        【……】
(# ;;- )

(,, Д )
        【(……おい、次のセリフ)】
(# ;;- )

(,, Д )
        【…なんだっけ】
(# ;;- )

(;, Д )
        【(忘れんなよ! あれだよ、あれ。罪を赦します〜…だ)】
(# ;;- )

(,, Д )
        【あー…】
(# ;;- )

(,, Д )
        【えー…、確かに懺悔は聞き届けました】
(# ;;- )

(,, Д )
        【本当なら即地獄行きの大罪ですが…】
(# ;;- )

188 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:51:03.43 ID:7LCYfORz0
 

オバ;∀;)マ『…地獄?』

SP ゚−゚)『ご臨終です』

フ;´Д`)∩『うそっ、死ぬの!?』



(,, Д )
        【今なら年末特別キャンペーン中につき、許すことも可能です】
(# ;;- )

(;, Д )
        【(そんなセリフだったか…?)】
(# ;;- )



オバ;∀;)マ『副ちゃん、死んじゃだめだよ!』

SP ゚−゚)『…なんだ、ツマンネ』

フ ´Д`)∩『おい、お前、あとでクビな』
190 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:51:51.22 ID:7LCYfORz0
 

フ;´Д`)∩『そ、それで…、許してもらえるんですね?』



(,, Д )
        【……】
(# ;;- )


(,, Д )
        【えぇ、ただし、条件があります】
(# ;;- )









193 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:53:31.62 ID:7LCYfORz0
 

(´<_` )「…正直、死ぬかと思いました」


(,,゚Д゚)b「ナイスガッツ」

(#゚;;-゚)b

(   ゝ )b「OK牧場!」


(´<_` )「…兄者は何か仕事したのか?」

(   ゝ )「失礼な! ちゃんと、やったぞ!」

(   ゝ )「今回の影の主役だ!!」


(,,゚Д゚)「そうだな、二人ともよくやってくれた」

(#゚;;-゚)「…」

(#゚;;-゚)「…」

(,,-Д-)つ「あー、はいはい。お前もよくやってくれたよ」

(#-;; -) ナデナデ


194 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:54:51.89 ID:7LCYfORz0
 
(´<_` )「それで、首尾は?」

(,,゚Д゚)「上々」

(,,゚Д゚)「大統領さんが話の分かる人でな」

(,,゚Д゚)「場所どころか、ヘリまで貸してもらえることになった」

(´<_` )「…ヘリって送ってもらうんですか?」

(,,゚Д゚)「あぁ」

(´<_`;)「それって、危なくないですか? 罠かもしれないですよ」

(,,゚Д゚)「大丈夫だろ」

(,,゚Д゚)「一応、オレらは神の使いってことになってるし」

(   ゝ )「神の使い(笑)」

(#゚;;-゚)




「いたぁい!!? 噛むな、乳首噛んじゃらめぇ!!!」


198 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 03:58:21.44 ID:7LCYfORz0
 
(,,゚Д゚)「まぁ、さっきも言ったように大統領さんが気を利かせてくれてな」

(,,゚Д゚)「エスパゴンのごたごたには一切関知しないとさ」

(´<_` )「…」

(´<_` )「…それって、むしろあちら側に、ごたごたの処理をお願いしたほうが早いのでは?」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「お前、天才だな」

(´<_` )9m「エスパークーアメリカ編ここにて完結!」

(´<_` )「って、なりませんか」





川 ゚ -゚)エスパークーのようです

      −完−


応援ありがとうございました!
◆SEOMSVVqUg先生の次回作にご期待ください!!

205 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:02:45.05 ID:7LCYfORz0
 
(;,゚Д゚)「洒落にならんから、よせ」

(´<_` )「いいアイディアかと思ったんですが」


(,,゚Д゚)「それが一番スマートなんだろうが…」

(,,゚Д゚)「直接ぶん殴らないとい気がすまねぇし」

(,,゚Д゚)「赤の他人に頼むことでもないだろ」


(´<_` )「やっぱり、無理ですか」

(,,゚Д゚)「まぁ、お話上ってのもあるがな」





ガチャ



フ;´Д`)ク『失礼します』

フ;´Д`)ク『あのぅ…ヘリの準備ができました』
208 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:03:46.45 ID:7LCYfORz0
 
(,,゚Д゚)「へいへい」

(´<_` )「準備ができたみたいですね」

(,,゚Д゚)「じゃ、行くか」

(´<_` )「…ギコさん、ちなみにこの人は誰ですか?」

(,,゚Д゚)「あ? 確か、副大統領」

(´<_` )「パネぇ」
211 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:05:26.85 ID:7LCYfORz0
 



( ゚∋゚)『…』


―ドサッ


( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…いい色になったわね』

(ФωФ#)「…くっ」

(ФωФ#)「このっ…!」

( ゚∋゚)『…ふっ』


ガスッ

,(ФωФ#)「がっ!?」

( ゚∋゚)『…強い男が地面に這いつくばって、私に踏まれてる』

(* ゚∋゚)『いいわぁ…』

(* ゚∋゚)『ぞくぞくしちゃう…』
216 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:07:49.76 ID:7LCYfORz0
 
(ФωФ#)「…っ」

( ゚∋゚)『…もう、打つ手無しかしら?』

( ゚∋゚)『よく頑張ったけど、所詮はこの程度…』


(ФωФ#)「…!」

(ФωФ#)「輝き、つr」


ドガッ!!


,・(ФωФ#)「ぐふっ!?」


( ゚∋゚)『…あら、危ない』

( ゚∋゚)『…まだ元気はあるみたいね』


(ФωФ#)「…」


( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…起きなさい。もっと楽しませて頂戴』
221 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:11:33.29 ID:7LCYfORz0
 
(ФωФ#)「…」フラッ

(ФωФ#)「(相性は最悪。エターナルフォースブリザードも効かんときた…)」

(ФωФ#)「…」

(ФωФ#)「ふっ…」

(ФωФ#)「それでこそ、というものだ」


( ゚∋゚)『…めげないのね』

( ゚∋゚)『そういうとこ好きよ…!!』



 = ( ゚∋゚) ヒュッ!!



(ФωФ#)「…」

(ФωФ#)「ふん…」


= ┌(#ФωФ)┘ ダッ!!


223 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:12:45.62 ID:7LCYfORz0
 


(;゚∋゚)『は?』



┌(#ФωФ)┘ シュタタタタタッ



(;゚∋゚)『あれ…? え? ちょっと…! 逃げんな!!』



┌(#ФωФ)┘「ふはははっ、戦術的撤退と呼んでもらおう!!」シュタタタッ

┌(#ФωФ)┘「『最強』とは負けないこと!」

┌(#ФωФ)┘「元・『最強』の逃げ足の速さを見くびるなよ!?」

227 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:15:08.22 ID:7LCYfORz0
 
(;゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『ふっ…』

( ゚∋゚)『…残念だけど』

( ゚∋゚)『…――私からは逃げれないわよ?』



┌(ФωФ#)┘「…?」シュタタタッ

┌(ФωФ#)┘「追ってこない…?」

┌(ФωФ#)┘「どういうk…」




ジュゥゥゥゥ!!




(;ФωФ)「がっ!!?」 ガクッ

(;ФωФ)「く、首が、焼ける!!?」
229 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:20:57.15 ID:7LCYfORz0
 
( ゚∋゚)『…』スタスタ…

(#ФωФ)「…っ」

( ゚∋゚)『…残念だったわね』

(#ФωФ)「一体……、何を……」


( ゚∋゚)『…印』

( ゚∋゚)『獲物には印をつけるの…』

( ゚∋゚)『…その首筋に、逃げれないように、ね』


(#ФωФ)「…」

(#ФωФ)「(首の後ろ、痣がある…、いつ付けられたは知らんが、これのせいか…)」


( ゚∋゚)『ちなみに、印は“Uho Nice Guy”』

( ゚∋゚)『認めた男にしかつけないのよ…?』


(#ФωФ)「(うほっ、ナイスガイ…?)」

(;ФωФ)「(誉められてるんだろうが……、なぜか冷汗が……)」

230 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:23:14.78 ID:7LCYfORz0
 
( ゚∋゚)『…うふふっ』

( ゚∋゚)『…焼きごての味は堪能してもらえたみたいね』

( ゚∋゚)『次は、……どうするの?』


(#ФωФ)「…」

(#ФωФ)「…ふ――…っ」

(#ФωФ)「…随分と、性質が悪いものだ」


( ゚∋゚)『…ふふっ』

( ゚∋゚)『…観念したかしら?』


(#ФωФ)「…」

(#ФωФ)「…ふっ」

(#ФωФ)「可笑しいか?」


( ゚∋゚)『…?』


231 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:24:51.10 ID:7LCYfORz0
 
(#ФωФ)「私も、可笑しいよ」

(#ФωФ)「…」

(#ФωФ)「(もはや、体力もない)」

(#ФωФ)「(そして、逃げ道すらない、か)」

(#ФωФ)「(ここで死ぬわけにはいかなかったが…)」

(#+ω+)「…」

(#ФωФ)「…そろそろ、終わらせよう」


( ゚∋゚)『…ん?』



(#ФωФ)「…ラストバトルだ」


( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『いいわ、…さっきみたいのは許さないから』

( ゚∋゚)『…かかってきなさい』

233 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:26:56.52 ID:7LCYfORz0
 
(#ФωФ)「言われずとも…」



(#ФωФ)「…舞い散れ」

(#ФωФ)「氷の飛礫よ!!」


( ゚∋゚)『…むっ』


―氷の飛沫が中空に舞う

―霰状のそれは、全てを覆い隠した


( ゚∋-)⊂『小賢しいじゃない…?』

( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…これに乗じて、仕掛ける気?』

( ゚∋゚)『それとも逃げる気かしら』

( ゚∋゚)『でも、ね』

( ゚∋゚)『…結局、一緒よ』


234 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:28:50.47 ID:7LCYfORz0
 

 ジュゥゥゥゥッ

 「ぐあ…!!」



9999,( ゚∋゚ )、9999 ガバッ!


9999,( ゚∋゚ )、9999『…そこ!!』




―クックルの指から十の熱線が放たれる

―それは霰を、そしてその先にある獲物を、確実に貫いた






( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『…ふふっ』

236 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:30:27.07 ID:7LCYfORz0
 

(+ω::##)「…がっ……は…」


( ゚∋゚)『最後だと言うから、何か手を残してると思ったけど…』

( ゚∋゚)『…呆気ないものね』


(+ω::##)「…」


( ゚∋゚)『…』

( ゚∋゚)『いい男だったけど…』



 ガッ

( ゚∋゚) つ(+ω::##)



( ゚∋゚)『ここで、さようなら…』



237 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:33:04.87 ID:7LCYfORz0
 
(+ω::##)「…」

(+ω::##)「…ん…だったな」



( ゚∋゚)『…?』








(+ω::##)「…残念、だったな」

(Фω::##)「…――貴様の、負けだ」




( ゚∋゚)『―――は?』



243 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:42:21.06 ID:7LCYfORz0
 



―ロマネスクの手が、クックルの左胸に添えられる





(Фω::##)「…肉も、骨も、くれてやる!!」

(Фω::##)「しかし、貴様の魂だけは貰っていくぞ!!!!」






―それは、念動力による原子の停滞

―空気を、光を、時すらも凍てつかせる最大級の冷気


―その全てを、クックルの左胸

――心臓に集中させる



246 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:45:00.38 ID:7LCYfORz0
 

(Фω::##)「魂ごと凍れ!!!」

(Фω::##)「エターナルフォースブリザード …――ゼロ!!!」







( ゚∋ )『―――!!!!』








             ――――… キンッ








251 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:46:50.45 ID:7LCYfORz0
 
(Фω::##)「…」


( ゚∋゚)「…」


(Фω::#;)「…っ」 グラッ


( ゚∋゚)「…」


( ゚∋゚) つ「…」



* ( ゚∋゚) つ *+




―全ては凍てつき、停止していた

―手も、足も、心臓の鼓動も



―辺りを焼き尽くした黒い炎は、いつの間にか消えていた

255 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:50:38.34 ID:7LCYfORz0
 

(Фω::##)「…」

(Фω::##)「……はっ」

(Фω::##)「一人倒す程度でこの様とは…」

(+ω::##)「…先が……思いやられる……な」






…バタッ





257 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:54:15.58 ID:7LCYfORz0
 
「…そらがよくみえる」


「トソンくん…」

「モララーくん…、ギコ…」

「内藤に…、ハインさん…」



「それと……、モナー…さん」




「…すまん、な」





―ロマネスクは大きく息を吸うと、ゆっくりと目を閉じる

―霜が、キラキラと輝いていた


260 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:55:21.89 ID:7LCYfORz0
 



「んぎゃぁぁ!!!」


(;・∀・ >(゚皿゚*) ギリギリギリ


(゚皿゚*)「やっぱり、戻るでーす!!」

(;・∀・ >「だから、無理だって」


(;・∀・  >(゚皿゚*) ギィィィィィッ


(;・∀・  >「みぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」

(;・∀・  >「だーかーら…」

(;・∀・  >「…」

(;・∀・  >"


( ・∀・  >「…」
265 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:57:33.59 ID:7LCYfORz0
 
(゚皿゚*)「…?」

(゚∀゚*)「…モリャリャ?」

( ・∀・#)「…」

( ・∀・#)「…痛いなぁ」 ヒリヒリ

(゚∀゚*)「ヒゲダンディーは…?」

( ・∀・#)「…」

(゚∀゚*)「…」

( ・∀・#)「さっきまでは、“聞こえてた”んだが…」

( ・∀・#)「回線が切れてしまったみたいだ」

(*゚∀゚)「…戻るでーす」


「待った」( ・∀・#)つ(*゚∀゚)


(゚∀゚#)「…」


267 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 04:59:38.48 ID:7LCYfORz0
 
<;・∀・ >「ぐえっ!?」 ズンッ…!!

(゚∀゚*)「モリャリャは、はくじょーものでーす」

<;・∀・ >「キミね…」

<;・∀・ >「…早くしぃを助けなきゃいけなんじゃないかい?」

(゚∀゚;)「むぐっ…、それはそれ、これはこれでーす」

<;・∀・ >「…あのね」

<;・∀・ >「…仲m……友達を信じてあげるのも、信頼というものだ」

(゚∀゚*)「…」

<;・∀・ >「…彼なら、きっと大丈夫だろうさ」

<;・∀・ >「…」

< ・∀・ >「…約束したからな」

(゚∀゚*)「…」

(゚、゚*)「…」

(;・∀・)「おっ…」

269 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:02:36.30 ID:7LCYfORz0
 
(゚、゚*)「…」

( ・∀・)「…ふぅ」

( ・∀・)「…先を急ぐぞ」

( ・∀・)「距離は?」

(゚、゚*)「……もうちょっと」

( ・∀・)「なるほど」

(゚、゚*)「……本当に、ヒゲダンディーは…」

( ・∀・)「大丈夫だ」

( ・∀・)「私が保証しよう」

(゚、゚*)「…」

(゚∀゚*)「分かったでーす」


270 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:04:08.15 ID:7LCYfORz0
 

(*゚∀゚)「それなら、モリャリャ、早く行くでーす!」

( ・∀・)「分かった分かった」




( ・∀・)「…」

( -∀-)「…」

(・∀・ )「…さて、と」

(・∀・ )「仕事が増えるなぁ…」



272 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:06:06.64 ID:7LCYfORz0
 



そこは、ふわふわとした処で

私は今まで感じたことないような浮遊感に包まれていた

仰向けの状態で空を見るが、どこまでも白い


(Фω::##)「…」

(Фω::##)「…ふむ」

(Фω::##)「……そうか、ここが」



地獄か――

そう言い切る前に、視界を影が塞いだ



「…」

「よっ」

274 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:07:59.68 ID:7LCYfORz0
 



随分と懐かしい顔だ

いや、顔自体は懐かしくもないかもしれないが



(Фω::##)「…」

(Фω::##)「…なんですか、突然」



「まったく…」

「ロマはそうやって、諦め癖があるところが駄目なんだお」



影は、もうひとつあった

こちらは男

男のほうは本当に懐かしい

少々面食らってしまった

276 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:11:49.04 ID:7LCYfORz0
 
(Фω::##)「…」

(Фω::##)「…久しぶりだな」


「おっおっおっ」

「本当に久しぶりだお」


男が笑う

屈託のない笑顔は以前と変わらない


(Фω::##)「ここは、あの世ってやつですか」


「さぁな」


女がぶっきらぼうに答える

こっちもこっちで変わっていない


「さぁな、って…」

「ここは…、うーん、境目って、とこだお」
278 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:14:40.93 ID:7LCYfORz0
 
(Фω::##)「そうか…」

(Фω::##)「……」


やはりそういうことだ

私は、死んだ

もしくは、これから死ぬのだろう

不思議と怖くはなかった

二人がいるからだろうか



「…」

「おい、ロマネスク」


(Фω::##)「…はい?」


「お前、まだこっちに来るんじゃねーぞ」
280 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:17:04.21 ID:7LCYfORz0
 
(Фω::##)「…」


「もっと、がんばれ。死ぬ気でがんばれ」


女は言った

あんた、松岡修造ですか

死ぬ気って、もう死にかけなんですが



(Фω::##)「…また、滅茶苦茶なことを」


「…まったくだお」


282 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:19:01.86 ID:7LCYfORz0
 
男は笑いながら

しかし、真剣な口調で言った


「…」

「でも、ま」

「確かに、まだ頑張らないとダメだお」

「夢があるんだお?」


(Фω::##)「…」




そうだ、私には夢があった

私の夢は…

284 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:22:20.26 ID:7LCYfORz0
 
「…」

「私らも、さ」

「もう少し頑張るからよ」


女がぽりぽりと頬をかきながら、言う

私の親とも言えるその人は

照れ笑いを浮かべながら、手を差し伸べてくれた



(Фω::##)「…」



あぁ、そうだ

私は、いつもこうやって

二人に助けてもらっていたんだ




285 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:24:10.73 ID:7LCYfORz0
 




    私は、その手を………
















「…」

「…ゴホッ……まったく」

「…ちゃんと、フラグまで立てておいたのに…」

288 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:26:00.05 ID:7LCYfORz0
 

(+ω::##)「…」

(Фω::##)「無茶を言う…」



―ゆっくりと立ち上がり、細く息を吐く



(Фω::##)「あたた…」



―疲労はピークに達し、血を流しすぎて貧血気味だった


―しかし、立ち上がった

―立ち上がらねばならなかった



289 : ◆SEOMSVVqUg :2008/12/29(月) 05:27:40.05 ID:7LCYfORz0
 
(Фω::##)「…行くとするか」

(Фω::##)「…」

(+ω::##)「…」

(+ω::##)「…」

(##Фω::)「…わかってますよ、言われなくとも」




…ザッ



――その名は、『絶対零度』

――想い燃え尽きるまで戦う者




第三十四話了

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