4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 18:58:46.71 ID:Zw2GtOit0

エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介

川 ゚ -゚) 新人。物を呼び寄せる超能力

(,,゚Д゚) 先輩。超脚力の超能力

(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を視る

( ><) 新人。千里眼

ξ*゚听)ξ クソガキ。記憶を刈り取る

川д川 オカ女。空間を構築、接続する能力

( ´∀`) プロジェクト主任。一般人

('A`) クーの幼馴染。ダイプロでアルバイト中

(´・_ゝ・`) ダイプロ一般職員。犬になった人

▽◎ェ◎▽ メカワンコ


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:01:45.44 ID:Zw2GtOit0


―ダイプロモナールーム


―モナーはPCモニタの前で渋顔を作っている


( ´∀`)「…」

( ´∀`)「急な話だモナ」


『“彼女”の件ですか?』

『急ではありませんよ』

『以前から、彼女は日本への研修出張を希望していましたから』

『いや……この場合は“帰国”と言ったほうがいいですかね?』


( ´∀`)「彼女はそちらの管理下のはずだモナ」

( ´∀`)「全てはそちら、“エスパゴン”に属するはずモナ」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:04:50.35 ID:Zw2GtOit0

『ふむ、それもそうですね』

『…まぁ』

『ともかく、研修は受け入れてもらえるんでしょうか?』

『とりあえず一週間、研修日程を組んでおります』

『詳しいスケジュールは追って連絡する予定です』


( ´∀`)「…」

( ´∀`)「本当にただの“研修”だモナか?」


『…』

『ふぅむ』

『そうですね……ただの研修、というわけではありません』


( ´∀`)「…!」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:07:18.41 ID:Zw2GtOit0

『これは牽制です』

『最近、日本ではエスパーの活動が活発だと聞いています』

『超能力とは、人智を超える恐ろしい力です』

『軍事利用が可能な能力者もいます』

『要するに視察です。世界の警察、アメリカとしてのね』

『他に、何か聞きたいことは?』


( ´∀`)「…」

( ´∀`)「いや、何にもないモナ」

( ´∀`)「こちらとしても、受け入れないと言っているわけじゃないモナ」

( ´∀`)「彼女も“家族”の一員だモナ。もちろん歓迎するモナ」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:09:36.99 ID:Zw2GtOit0

『そうですか、それは良かった』

『すぐにでも手続きをとりましょう』

『彼女も喜びますよ、なんせ十年ぶりの日本です。あぁ、妹さんにもよろしくお伝えください』

『それでは、失礼』


―ブツッ


( ´∀`)「…」

( ´∀`) フー

( ´∀`)「…フィレンクト主任……食えん人だモナ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:11:14.64 ID:Zw2GtOit0


( ´∀`)「…」

( ´∀`)「何を企んでいるか分からんが…」


―モナーは一息つき、デスクの上に置かれた書類に目を落とした


( ´∀`)「歓迎するモナ。我々は、家族」

( ´∀`)「“ジョーカー”なんて名は、キミには似合わないモナ……」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:13:11.71 ID:Zw2GtOit0



川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −第十五話:アメリカからの使者−


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:15:22.35 ID:Zw2GtOit0

―ダイプロ事務室


('A`)「へぇ、アメリカから研修生が来るんですか」

(´・_ゝ・`)「うん、確か今日のはずだ」

('A`)「わざわざ日本に何の用なんすかね?」

(´・_ゝ・`)「う〜ん、研修という名目になってはいるけどね」

(´・_ゝ・`)「実際、裏に何があるか分からないよ」

('A`)「…」

('A`)「日本とアメリカって仲悪いんですか?」

(´・_ゝ・`)「…いや」

(´・_ゝ・`)「ボクも数年前からここで働いているけど、特にそういった話は聞かないな」

(´・_ゝ・`)「前任のアメリカの主任が曲者で色々揉めたっていうのは、聞いたことあるんだけど」

(´・_ゝ・`)「今の主任に交代してからは、静かなものらしいよ」

('A`)「へぇ」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:18:53.02 ID:Zw2GtOit0

('A`)「アメリカのエスパーって…」


('A`)「ハァイ! マイク!! 今日モイイ天気ネ!」

('A`)「HAHAHAHAHA! ボクノ上腕二等筋モ 上機嫌サ!! ホウレンソウ!!」


('A`)「…みたいな感じなんすかね?」

(´・_ゝ・`)「…いや、偏見というか差別だよ、それ」

(´・_ゝ・`)「今回、研修に来る人は、アメリカでも屈指のエスパーらしいんだけど」

(´・_ゝ・`)「ボクも良く知らないな、情報が少なくてね」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:21:41.21 ID:Zw2GtOit0


(* ∀ )「ハロゥ」


('A`)「そうなんすか…」

('A`)「金髪の可愛いツインテールロリっ子とかだと、嬉しいんですけどね」

('A`)「できれば八重歯付きで」

(´・_ゝ・`)「…」

(´・_ゝ・`)「ボクも是非拝見したいね、3次元にいるのなら」


(* ∀ )「エクスキューズミー」


('A`)「まぁ、顔はロリでも身体はアメリカンな方がいいですよね」

(´・_ゝ・`)「初めから女性限定なのか…」


(* ∀ )「…」

( * ∀)「ま、いいか」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:25:37.04 ID:Zw2GtOit0


((   ) スタスタスタ


('A`)「爆乳お姉さんタイプもいいんですけど……っん?」

(´・_ゝ・`)「あ! すいません、そちらは立ち入り禁止です」

('A`)「というか立ち入れません!」


▽◎ェ◎▽ ウィーン ガション


(* ∀ )「…?」

(* ∀ )「…キュゥゥト!」


▽;◎ェ◎▽ ガションガション!


('A`)「あぁ…ウチの番犬が」

(´・_ゝ・`)「すいません、お客さま。そちらは一般人の方は立ち入ることができません」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:27:56.24 ID:Zw2GtOit0

(´・_ゝ・`)「それと、苦しそうなので離してあげてください」


(* ∀ )「おぅ? あぁ、ソーリーソーリー。ごめんなさいね」

▽;◎ェ◎▽ ウィーン ウィーン

( * ∀)ノシ「シーユー、プリティドック」


((   ) スタスタスタ


(;'A`)「あ、だから一般人は立ち入り禁止だと!」


(   )「ん〜?」

(   *)「あー、ダイジョーブです」



クルゥリ

(*゚∀゚)「ワタシ、エスパーですから」




23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:29:45.62 ID:Zw2GtOit0



―ダイプロミーティングルーム


( ><)「緊急事態なんです…」

川 ゚ -゚)「またか」

ξ*゚听)ξ「どうしたのよ」

( ><)「今日、アメリカから研修生が来るらしいんです」

川 ゚ -゚)「あぁ、聞いているぞ」

川 ゚ -゚)「しかし、それがどうした?」

( ><)「ボク、聞いちゃったんです…」

( ><)「主任の部屋で、主任と補佐が話しているのを…」

ξ*゚听)ξ「なんて言ってたの?」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:31:47.59 ID:Zw2GtOit0

( ><)「…」

川 ゚ -゚)「…?」

( ><)「“ジョーカー”が来る」

( ><)「アメリカ最凶のエスパー、ジョーカーが来る って言ってたんです」

川 ゚ -゚)「ほぅ」

ξ*゚听)ξ「最凶ってあんた」

(;><)「めちゃくちゃ怖い人が来るかもしれないんです!」

(;><)「会ったら最期、殺されちゃうんです!」

川 ゚ -゚)「いや、殺しはしないだろう」

川 ゚ -゚)「しかし、アメリカ最強か…」

川 ゚ -゚)「凄いのが来そうだな」

ξ*゚听)ξ「…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:32:46.98 ID:Zw2GtOit0

ξ*゚听)ξ「あ、そっか」

ξ*゚听)ξ「二人は会ったことないんだ」

川 ゚ -゚)「…?」

( ><)「…ツンさんは会ったことあるんですか」

ξ*゚听)ξ「あるよ」

ξ*゚听)ξ「最凶か最強か知らないけどね」

ξ*゚听)ξ「今日来るのは――」


バターン!!


(*゚∀゚)「ハァイ!! C!! 元気にしてたですかー!?」



川 ゚ -゚)「…」

( ><)「…」

ξ*゚听)ξ「…」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:35:14.41 ID:Zw2GtOit0

(*゚∀゚)「あれ?」

(*゚∀゚)「…ハァイ、ツン。Cはどこですか?」

ξ*゚听)ξ「まだ来てないよ」

(*゚∀゚)「おぅ…」

( ><)「…」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「ツン、このハイテンションなお姉さんは誰だ?」

ξ*゚听)ξ「ん? あぁ、これが――」


ガチャ

キコキコキコ

(*-ー-)「いつもながら騒々しいわね」

ξ*゚听)ξ「(また話、邪魔された)」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:36:58.69 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「…ん?」

(*゚∀゚)「…」

(*-ー-)「この気配は…」

(*゚∀゚)「Cっ!! 会いたかったよー!!」

(;-ー-)「うげっ」

ムギュー


(;-ー-)「ちょっ、倒れる、倒れるから…!」

(;-ー-)「お姉ちゃん」

川 ゚ -゚)「危ないですよ、って…」

( ><)「…はい?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:38:55.71 ID:Zw2GtOit0


ξ*゚听)ξ「この人がアメリカ“最凶”のエスパー」

(*-ー-)「…『ジョーカー:つー』、私のお姉ちゃんよ」

(*゚∀゚)「よろしくでーす」


モウ、ハナシテッテバ
ハグデス ハグー

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:42:18.81 ID:Zw2GtOit0




( ´∀`)「そういうワケで」

( ´∀`)「アメリカから今回研修に来た、つーくんだモナ」

(*゚∀゚)「TWOです。よろしくおねげーします!」

(*-ー-)「…お姉ちゃん、お願いします、だよ」

(*゚∀゚)「おー、おねがいしますだよ!」

( ´∀`)「研修期間は一週間だモナ。久しぶりの日本で、よく分からないことも多いと思うモナ」

( ´∀`)「皆、よろしく頼むモナ」

( ><)「研修って、ボク達は何かするんですか?」

( ´∀`)「いや、いつも通りでいいモナ」

( ´∀`)「彼女はアメリカでもトップクラスのエスパーだモナ」

( ´∀`)「この機会に色々勉強させてもらうといいモナ」

(*゚∀゚)「どーんとカモンです!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:46:33.81 ID:Zw2GtOit0

川 ゚ -゚)「アメリカ、か」

(,,゚Д゚)「…何か気になる?」

川 ゚ -゚)「…ギコか」

川 ゚ -゚)「いや、当たり前のことだが、アメリカにもダイプロみたいな組織があるんだな」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「アメリカ合衆国エスパー研究施設、エスパゴン」

(,,゚Д゚)「完全秘密主義の特殊機関、陸海空軍に次ぐ第4の軍隊と呼ばれるとこだよ」

川 ゚ -゚)「詳しいな」

(,,゚Д゚)「まぁ、な」

川 ゚ -゚)「…」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:49:04.49 ID:Zw2GtOit0

川 ゚ -゚)「そのアメリカに、なんでしぃさんの姉妹がいるんだ?」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「ずっと前に施設に預けられたんだ」

川 ゚ -゚)「なぜだ?」

(,,゚Д゚)「病気、だよ」

川 ゚ -゚)「…元気そうに見えるが」

(,,゚Д゚)「身体は健康だろうな、発育も中々だ」


(,,゚Д゚)「問題なのは……心のほうさ」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:52:01.99 ID:Zw2GtOit0



―後日、ダイプロミーティングルーム


(*゚∀゚)「C、何をやってるですか?」

(*-ー-)「うん? これ?」

(*-ー-)「遠隔の“色見”よ、離れたところを視てるの」

(*゚∀゚)「おー、このクリスタルで占うわけね!」

(*-ー-)「まぁ、水晶玉は気分的なものなんだけどね」

(*゚∀゚)「ワタシもやりたーい!」

(*-ー-)「やりたいって、お姉ちゃんそんなことできないでしょ」

(*゚∀゚)「ドンマイ! ドンマイ!!」

(*-ー-)「使い方間違ってるよ、それ」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:53:27.32 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「はぁ」

(*-ー-)「はい、気をつけてね」

(*゚∀゚)「わーい」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「お姉ちゃん…」

(*゚∀゚)「んー?」

(*-ー-)「舐めちゃだめだからね」

(*゚∀゚)「おぅ…」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:54:34.65 ID:Zw2GtOit0

( ><)「何やってるんですか?」

(*-ー-)「あら、ビロードくん」

(*゚∀゚)「はぁい」

( ><)「はぁいなんです」

(*-ー-)「そういえばビロードくん、今日学校じゃないの?」

( ><)「中間テスト中で午前中だけなんです」

(*-ー-)「あら、余裕ね」

( ><)「結局、帰っても夜にしか勉強しないんです」

(*゚∀゚)「ガッコ、テストうらやましいでーす」

( ><)「そうですか? ボクはテスト嫌いなんです」

(*゚∀゚)「友達いっぱい、楽しそうです」

(*゚∀゚)「ワタシもガッコ、行きたかったです」

( ><)「…」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:57:33.94 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「お姉ちゃんはちょっと事情があってね、学校に行けなかったの」

( ><)「そうなんですか」

(*-ー-)「普通に学校に行けるってことは、幸せなことよ…」

( ><)「…」

( ><)「つーさん」

(*゚∀゚)「はぁい?」

( ><)「友達になるんです! えぇっと、マイフレンドなんです!」

(*゚∀゚)「おぅ、ん〜…」

( ><)「ビロードなんです」

(*゚∀゚)「OK、ビロード! ワタシたちフレンズね!!」

( ><)「はいなんです!」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 19:59:38.32 ID:Zw2GtOit0

「ちょっとぉ」

ξ*゚听)ξ「私も友達なんだからね」

(*゚∀゚)「ツン!」

ξ*゚听)ξ「あわっ!」

ξ*゚听)ξ「こら、抱きつくな」

(*゚∀゚)「相変わらずプリティでーす」

ξ*゚听)ξ「はいはい、どうも」

(*-ー-)「あれ? ツンちゃん、ギコくんと依頼に行ったんじゃないの?」

ξ*゚听)ξ「ん? とっくに終わっちゃった」

ξ*゚听)ξ「別に、私たちが行かなくても良かったんじゃないかな」

ξ*゚听)ξ「上の人の考えてることは、良く分かんないや」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:00:46.78 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「ギコくんは?」

ξ*゚听)ξ「用事があるって、途中でどっか行っちゃった」

(*゚∀゚)「ギゴ、いないですか」

ξ*゚听)ξ「ま、しばらくしたら帰ってくるんじゃないかな」

ξ*゚听)ξ「それはいいから離れてね」

(*゚∀゚)「…」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:04:42.21 ID:Zw2GtOit0

(*゚∀゚)「…」

(*-ー-)「…?」

(*゚∀゚) グーギュルギュルギュル

(*-ー-)「…お腹減ったの?」

(*゚∀゚)「…やー」

(*゚∀゚)「朝から何も食べてないでーす」

(*゚∀゚)「ハングリーで死んでしまいそうでーす」

ξ*゚听)ξ「そういえば、もうお昼だね」

( ><)「じゃあ、食堂に行くんです」

(*-ー-)「そうね。みんな、一緒に行く?」

(*゚∀゚)「やぁ!」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:06:52.96 ID:Zw2GtOit0



―VIP商店街


川 ゚ -゚)「えぇっと、まずは八百屋に行って、大根と白菜だな」

川 ゚ -゚)「それで……ん?」


(,,゚Д゚)

(゚Д゚,,)


川 ゚ -゚)「…」


(゚Д゚,,)

川 ゚ -゚)「おい、そこの不審者」

(;,゚Д゚)「いや、オレは何もしてねぇ!!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:07:46.47 ID:Zw2GtOit0

(,,゚Д゚)「って、クーちゃんか」

川 ゚ -゚)「犯罪者はみんなそう言うんだ」

川 ゚ -゚)「ちょっと署まで来てもらおうか」

(,,゚Д゚)「問答無用かよ」

(,,゚Д゚)「大体そんなクーちゃんこそ、真昼間にこんなとこウロウロしていいのか?」

(,,゚Д゚)「補導されちゃうぜ」

川 ゚ -゚)「残念、テスト期間中だ」

(,,゚Д゚)「あ、そうなの」

川 ゚ -゚)「で、お前は何をしている」

(,,゚Д゚)「あー」

(,,゚Д゚)「えー」

(,,゚Д゚)「別に?」

川 ゚ -゚)「…」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:08:52.81 ID:Zw2GtOit0


ピ

川 ゚ -゚)「あ、VIP警察署ですか? 商店街に不審者が…」

(,,゚Д゚)「あー分かった、分かった」

川 ゚ -゚)「よろしい」

川 ゚ -゚)「それで、何をしているんだ?」

(,,゚Д゚)「買い物」

川 ゚ -゚)「何の?」

(,,゚Д゚)「…」


ピ

川 ゚ -゚)「すいません、商店街に変質者が…」

(,,゚Д゚)「あー、分かったってば。つーか変質者って何だよ」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:10:02.21 ID:Zw2GtOit0



―ダイプロ食堂


(*゚∀゚)「スペシャールランチ、プリーズ」

(*-ー-)「月見蕎麦を」

ξ*゚听)ξ「焼き魚定食ください」

( ><)「ハンバーグ定食なんです」


「いただきまーす」


(*゚w゚) ガツガツガツ

(*゚∀゚)「おいしーです!」

(*-ー-)「そう? 良かった」

(*゚∀゚)「ちょっと量が少ないのが残念でーす」

ξ*゚听)ξ「スペシャルランチって、確かチャレンジメニューなんだけどな…」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:11:31.04 ID:Zw2GtOit0

( ><)「いっぱい食べるのは、良いことなんです」

( ><)「というわけで、この人参をあげるんです」

(*゚∀゚)「おぅ、サンクス!」

(*-ー-)「ビロードくん、好き嫌いしちゃ駄目よ」

( ><)「ハンバーグの付け合せの人参だけは、駄目なんです」

ξ*゚听)ξ「この前は『冷やし中華のトマトだけは』って言ってたよね」

( ><)「…」

( ><)「ケースバイケースなんです」

(*゚∀゚)「ビロード、英語上手でーす」

(*-ー-)「違うと思うけど」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:12:43.21 ID:Zw2GtOit0

ξ*゚听)ξ「好き嫌いは駄目だよ」

( ><)「ツンさんも残してるんです」

ξ*゚听)ξ「ハラワタは駄目なの」

( ><)「ボクも駄目なんです」

(*-ー-)「あら、そこが美味しいんじゃない」

ξ*゚听)ξ「…」

( ><)「…」

(*-ー-)「なに、その別の生き物を見るような“色”は」


川д川「臓物は美味しいのに〜」

ξ;゚听)ξ「ふぎゃー!!」

(;><)「たわば!!」

(*-ー-)「…どこから出てきたのよ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:14:09.30 ID:Zw2GtOit0

川д川「いつもどこでも、ひょっこり貞ちゃんです」

川д川「血と臓物の話と聞いて飛んできたのよ〜」

(*-ー-)「…食事中だから」

(*゚∀゚)「おぅ、ミステリアスガール? はじめまして、でーす」


川д川「…」

(*゚∀゚)「…?」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:16:28.33 ID:Zw2GtOit0

川д川「…不吉」


(*゚∀゚)「フキツ…?」

川д川「陰のプラーナ(気)が見え隠れしてるわ〜」

川д川「…」

川д川「外的要因かしら〜? それとも潜在的なものかしら〜?」

(*゚∀゚)「??」

川д川「…」

川д川「大変なことになるかも〜」

川д川「とりあえず、私の“世界”の中では暴れないでね」

川д川「それじゃね〜」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:18:34.57 ID:Zw2GtOit0

(*゚∀゚)「? なんですか??」

(*-ー-)「…さぁ」

( ><)「いつもに増してイミフなんです」

ξ*゚听)ξ「良く分かんないし、いいんじゃない?」


ξ*゚听)ξ「ごちそーさまでした」

( ><)「え、もう食べ終わったんですか?」

(*゚∀゚)「やー」

(*-ー-)「ビロードくんだけみたいね」

(;><)「えー!!」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:20:56.77 ID:Zw2GtOit0


――


(;><)「うえっぷ」

ξ*゚听)ξ「一気に食べるからだよ」

(*-ー-)「ゆっくり食べてていいのに」

(;><)「(こういう空気の中、ゆっくり食べれる人がいたら尊敬するんです)」

(*゚∀゚)「ねー、C!」

(*-ー-)「うん? 何、お姉ちゃん?」

(*゚∀゚)「外行こ!!」

(*-ー-)「外……って、建物の外?」

(*゚∀゚)「やー」

(*-ー-)「まだ、建物の中も案内してないんだけど…」

(*゚∀゚)「もういいでーす、外行きたいです」

(*-ー-)「お姉ちゃん、観光じゃないんだから…」


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:22:14.13 ID:Zw2GtOit0

(*゚н゚)「BOOO!」

(*゚Λ゚)「外、外、外がいいでーす!」


…ミシッ

( ><)「…?」

( ><)「(…何の音なんです?)」


ξ*゚听)ξ「…!」

(*-ー-)「…わかったわ」

(*゚∀゚) ♪

(*-ー-)「私あんまり外出しないから、ちゃんと案内できないよ?」

(*゚∀゚)「構いませーん!!」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:23:29.76 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「うーん……ツンちゃん、ビロードくんヒマ?」

( ><)「…え!? あ、はい! ヒマなんです」

ξ*゚听)ξ「依頼も終わったし、ヒマだよ」

(*-ー-)「手伝ってもらっていいかしら」

ξ*゚听)ξ「いいよー」

( ><)「はいなんです」

(*-ー-)「ごめんね」


( ><)「(……気のせいかな?)」

(*゚∀゚)「禅は磯貝でーす」

(*-ー-)「善は急げね、じゃあ行きましょうか」

(*゚∀゚)「ワッフー!」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:25:35.24 ID:Zw2GtOit0



―ダイプロ周辺


( ><)「―と言っても」

ξ*゚听)ξ「この辺り、何もないのよね」

(*゚∀゚)「お家がありまーす」

(*-ー-)「まぁ、お姉ちゃんがそれでいいなら構わないけど」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「すぐ飽きるだろうなぁ…」

( ><)「繁華街辺りまで行けば、色々あるんです」

ξ*゚听)ξ「でも、歩いて結構あるよ?」

( ><)「電車があるんです」

(*-ー-)「…あそこ、確かバリアフリーじゃないの」

(;><)「あう、ごめんなさいなんです」

(*-ー-)「ううん、こっちこそごめんね」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:27:45.85 ID:Zw2GtOit0

(*゚∀゚)「…」

( *゚∀)「ツン、バリアフリーってなんですか?」

ξ*゚听)ξ「えぇっと、要するにしぃの車椅子が使えないってことだよ」

(*゚∀゚)「おぅ……なら、ダイジョウーブでーす」

(*゚∀゚)「私が、Cをおんぶして行きまーす!」

(*-ー-)「え」

(*゚∀゚)「チャレンジドゥイット!」

(;-ー-)「ちょっと、お姉ちゃん!!」


ガタンガチャーン

ワー アブナインデス
ジットシテナサーイ



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:28:31.18 ID:Zw2GtOit0


「…」(*-(*゚∀゚)「よし、レッツゴーです!」


( ><)「…これはなんとも…」


「見ないで…」(*-(*゚∀゚)♪


ξ*゚听)ξ「姉は強し、ね」

( ><)「車椅子はボクが持っていくから、安心してくださいなんです」



(*-(*゚∀゚)「ところで、電車ってどうやって乗るんですか?」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:30:38.61 ID:Zw2GtOit0



―VIP繁華街


(*゚∀゚)「わぉ! お店がいっぱいでーす」


(*-ー-)「…」

(*-ー-)「死ぬほど恥ずかしかったわ」

ξ*゚听)ξ「お疲れさま」

( ><)「電車の中でおんぶし続ける意味はあったんですか?」

ξ*゚听)ξ「さぁ?」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「いいの、もう触れないで」


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:33:03.35 ID:Zw2GtOit0


(*゚∀゚)「Cっ!! これこれ! これやろー!」


(*-ー-)「―っと」

ξ*゚听)ξ「もうゲームセンターに入ってる…」

( ><)「野生の嗅覚なんです」

(*-ー-)「はいはい、何をやるの?」

(*゚∀゚)「これ!」

(*-ー-)「これって言われても……」

( ><)「えぇっと、ポップンミュージックなんです」

(*-ー-)「へぇ、どんなのかしら?」

( ><)「ボクも良く知らないんですけど、音楽に合わせてボタンを叩くんです」

ξ*゚听)ξ「音ゲーの基本だね」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:35:01.12 ID:Zw2GtOit0

(*゚∀゚)「オンゲー! オンゲー!! やってみたいでーす」

(*゚∀゚)「C! 一緒にやりましょー!!」

(*-ー-)「うーん、私はちょっと…無理ね」

(*-ー-)「ビロードくん、ツンちゃん、出来る?」

( ><)「こういうゲームは苦手なんです」

ξ*゚听)ξ「…軽く」

(*゚∀゚)「おぅ、じゃあツン、一緒にやるでーす」

ξ*゚听)ξ「いいけど」

ξ*゚听)ξ「私もあんまり上手くないよ」

ξ*゚听)ξ「あ、曲は何でもいいよ」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「(心なしかツンちゃんがウキウキしてる様な…)」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:36:27.18 ID:Zw2GtOit0


start


…ドッドッドッドドド テケテーテケテケテーテー


(*゚∀゚)  GOOD BADBADBADBADBAD BADBADBADBADBAD GOOD BADBAD BAD  BADBADBADBAD

ξ*゚听)ξ GREAT GREAT GREAT GREATGREAT FEVER! FEVER! FEVER!FEVER!FEVER! FEVER!FEVER!




(;><)「これは…」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:38:11.54 ID:Zw2GtOit0

ξ*゚听)ξ タンタンタンタタン

(*゚∀゚) バシバシバシ!

ξ*゚听)ξ タタタタタンタンタン

(*゚―゚) バシバシバシー!

ξ*゚听)ξ タンタンタンタタン

(*゚A゚) バシバシバシバシッー!!

ξ*゚听)ξ タタタタタンタンタン

(*゚皿゚) バシーン!! バシーン!!



(;><)「あぁ…」

(*-ー-)「え? 何、どうなってるの?」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:39:18.32 ID:Zw2GtOit0


(*゚Λ゚)「ストーップ!!! ストップ、ストップ、ストーップ!!」


ξ*゚听)ξ「―!」

ξ;゚听)ξ「(しまった……夢中になっちゃった)」

(*゚н゚) 「つまんないでーす!」

ξ*゚听)ξ「あ、…ごめん」

(*゚н゚) 「…」


……ミシッ

( ><)「…」

( ><)「…また?」

(*-ー-)「お姉ちゃん、落ち着いて」

(*-ー-)「違うゲームをやればいいじゃない……ほら、UFOキャッチャーとか」

(*゚н゚) 「…」

ξ*゚听)ξ「…ごめん」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:41:19.59 ID:Zw2GtOit0

「ちょっと、いいですか?」

(*゚н゚) 「…」

(゚―゚*) 「…?」

( ^Д^) 「お姉さんたち、ヒマ?」

(^o^)「良かったら、ボクたちと遊びませんか?」

(*゚、゚) プィッ

( ^Д^) 「んだよ、つれねーな」

(^o^)「いいじゃないですか」

ξ*゚听)ξ「何よ、あんたたち」

(^Д^ )「…」

(^Д^ ) 「ガキに用はねーよ。こんなとこで遊んでないで、さっさと帰りな」

ξ#゚听)ξ「むきー!! なんですって!!」

(;><)「ツンさん、駄目なんです」

(*-ー-)「…私たちも貴方たちに用はありません」

(*-ー-)「失礼させてもらいます」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:42:43.65 ID:Zw2GtOit0

( ^Д^) 「…」

( ^Д^) 「薄幸の美少女ってのも悪くないな」

(*-ー-)「は?」

( ^Д^) 「あんたにも、“用がある”って言ってるんだよ」

(^o^)「ボクは幼女のほうがいいです」

( ^Д^)

(^Д^ )
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:44:41.83 ID:Zw2GtOit0

( ^Д^) 「まぁ、いいや」

( ^Д^) 「おいガキ共、お姉さん2人借りてくぜ」

ξ#゚听)ξ「なっ!!」

(;><)「ちょっと待ってください! 大体、ボクは高校s」

( ^Д^) 「―うるせぇよ」

( ^Д^) 「さ、カラオケにでも行こうぜー」

(;-−-)「やっ! ちょっと離してください!!」


「…るな」


( ^Д^) 「あん?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:46:02.35 ID:Zw2GtOit0

(*゚、゚)「Cに……さわるな、です」

(;-−-)「お姉ちゃん…」


…ミシミシッ


(;><)「…!」

( ^Д^) 「…なんだ?」


…ギギギギギギ


(*゚、゚)「……」

(;-−-)「お姉ちゃん、駄目!!」



ドズンッ!!!




106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:47:15.69 ID:Zw2GtOit0




川 ゚ -゚)「しかし、意外だな」

(,,゚Д゚)「なにが?」

川 ゚ -゚)「ギコがケーキを買うとはな」

(,,゚Д゚)「悪りぃかよ」

川 ゚ -゚)「いや、案外気が利くものだと驚いてる」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「ん? 誉められたの?」

川 ゚ -゚)「さぁな」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:49:00.82 ID:Zw2GtOit0

川 ゚ -゚)「しかし、ホールケーキに『WELCOME つーちゃん』とはセンスがないな」

(,,゚Д゚)「なんだよ、いいだろ別に」

川 ゚ -゚)「まるで子供のバースデーケーキだな」

(,,゚Д゚)「いいの」

(,,゚Д゚)「“子供みたいなもん”だから」

川 ゚ -゚)「…?」

川 ゚ -゚)「それはどういう――」


ガシャーン!!!

キャー!
ウワー!


川 ゚ -゚)「―!?」

(,,゚Д゚)「なんだ?」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:50:01.93 ID:Zw2GtOit0

川 ゚ -゚)「この先……繁華街か」

(,,゚Д゚)「クーちゃん、掴まっ……っちゃ駄目だ」

川 ゚ -゚)「どうした?」

(,,゚Д゚)「ケーキが崩れる」

川 ゚ -゚)「…」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「慎重に急ごう!」

川 ゚ -゚)「(一人で飛んで行こうかな…)」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:50:58.24 ID:Zw2GtOit0




ズンッ!!


(;^Д^) ギャー!!


ドズンッ!!


\(^o^)/ ウワー



ξ;゚听)ξ「きゃあ!」

(;><)「これは…」

(;><)「物がひしゃげて、潰れていくんです…」

(;-−-)「お姉ちゃん!!」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:52:45.50 ID:Zw2GtOit0



(*゚∀゚)「アヒャ、アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」



(;><)「つーさん…?」

(;-ー-)「駄目……完全にキレてるわ…」

(;><)「キレる?」

(*-ー-)「…」

(*-−-)「お姉ちゃんは病気なの……子供みたいに情緒が不安定で、癇癪を起こすと止められないわ」

(;><)「そんな…」

(*-ー-)「アメリカで治療を受けて、良くなってきてるって聞いてたんだけど……」


ガシャーン!!


(;><)「うわっ!!」

ξ;゚听)ξ「危ない!!」


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:53:53.04 ID:Zw2GtOit0


―ギュン!!



       ゴンッ!!!

   ゙;`;・w川 ゚ -゚)) ><)「ぐげぇ!!」



(メ ><)「ぐはっ…」

川 ゚ -゚)「大丈夫か、ビロード」

(メ ><)「…もう駄目なんです」

川 ゚ -゚)「む、なんということだ」

(メ ><)「…」


114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:55:03.03 ID:Zw2GtOit0

ξ*゚听)ξ「クー!!」

(*-ー-)「クーちゃん、どうして?」

川 ゚ -゚)「買い物帰りです」

ξ*゚听)ξ「買い物…?」

川 ゚ -゚)「荷物はバカに任せてきた」

川 ゚ -゚)「しかし…」

川 ゚ -゚)「これは、どういうことです?」

(*-ー-)「ちょっとお姉ちゃんが暴走しちゃって…」



ゴォォォ

(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャ!」



川 ゚ -゚)「…ちょっと?」

(*-ー-)「ごめん、大分」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:56:19.14 ID:Zw2GtOit0


ミシミシミシッ


川 ゚ -゚)「酷い有様だな、叩き潰されたみたいだ…」

川 ゚ -゚)「これが、つーさんの能力ですか?」

(*-ー-)「えぇ」

(*-ー-)「『周囲の重力を自由に操る能力』、加重のみだけど全米最凶と呼ばれた能力よ」

川 ゚ -゚)「なるほど」

川 ゚ -゚)「止める方法は?」

(*-ー-)「…ないわ」

(*-ー-)「お姉ちゃんの周りに張られてる重力のフィールドは、銃弾すら叩き落すわ」

(*-ー-)「落ち着くまで、身を潜めてるしかないわね…」

川 ゚ -゚)「…」


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:57:37.70 ID:Zw2GtOit0

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「加重のみ、なんですよね?」

(*-ー-)「え? えぇ」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…やってみるか」

…スッ


(;-ー-)「クーちゃん?」



(  *)「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」



川 ゚ -゚)「つー、さん」


( *゚∀)「アヒャ?」

川 ゚ -゚)「何があったか知りませんが、それぐらいにしといて下さい」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 20:59:01.42 ID:Zw2GtOit0

(*゚∀゚)「…」

川 ゚ -゚)「もう帰りましょう」

(*゚∀゚)「…」

川 ゚ -゚)「…」

(*-∀-)「…」

川 ゚ -゚)「…」

(*゚∀゚)「…アヒャっ」



(;><)「っ! クーさん!!」

ξ;゚听)ξ「危ない!!」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:01:44.50 ID:Zw2GtOit0

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…あとで、ケーキを食べましょう」



ヒュッ
パッ


゛_″

(*゚∀゚)



ドゴス!!!


 ;,_・;
(* ∀ )「ぴぇ!!!」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:02:22.11 ID:Zw2GtOit0


(*-ー-)「あ」

( ><)「あ」

ξ*゚听)ξ「あー」



(*@∀@)「ホゲラ〜」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「……勢いがつきすぎたかな」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:03:42.70 ID:Zw2GtOit0



―ダイプロミーティングルーム


( ´∀`)「なるほど……それは大変だったモナね」

(*-ー-)「本当に。クーちゃんが来なかったら、危なかったです」

ξ*゚听)ξ「それに引き換えギコは…」

(,,゚Д゚)「ちょっと待て」

(,,゚Д゚)「オレはケーキを運ぶという重大な任務をだな…」

川 ゚ -゚)「大丈夫だ、いてもいなくても一緒だったから」

(,,゚Д゚)「…」

ξ*゚听)ξ「後処理、大変だったんだからね」

(,,゚Д゚)「すまん」


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:05:25.89 ID:Zw2GtOit0

( ><)「そういえば、あの2人組はどうなったんですか?」

ξ*゚听)ξ「ぺちゃんこになってたよ」

ξ*゚听)ξ「一応記憶は刈り取っておいたけど」

ξ*゚听)ξ「そういえば、あいつらの額に『参上、エスパークー』って書いてあったんだけど…」

川 ゚ -゚)「今回の元凶らしいからな、お仕置きだ」

ξ*゚听)ξ「油性マジックでしょ、あれ」

川 ゚ -゚)「当然だ」

( ><)「鬼なんです」


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:06:37.63 ID:Zw2GtOit0

( ´∀`)「しかし、つーくんが暴れるとは予想外だモナ」

( ´∀`)「最近は服用する薬の量も減ってきてると聞いていたモナ」

(*-ー-)「えぇ、不思議です……」

(*-ー-)「ん?」

(*-ー-)「薬…?」


(*-∀-)「ん〜」

(*゚∀-)「…」

(*゚∀゚)「!」

ξ*゚听)ξ「あ、起きたよ!」

( ><) …ドキドキ

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:07:32.97 ID:Zw2GtOit0

(*゚∀゚)「はぁい…」

(*-∀-)「…アタマが痛いでーす……」

(,,゚Д゚)「…大丈夫みたいだな」

川 ゚ -゚)「たんこぶになってないといいが…」

(*-∀゚)「たんこぶ…?」


ノ(*゚∀゚) …

繁(*゚∀゚) イタッ!!


(*゚∀゚) 「…」

(*;∀;)「…ふぇ」


ξ*゚听)ξ「げ」

(*-ー-)「まずい…」

(;´∀`)「ここで暴れられるのは勘弁だモナ」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:08:25.36 ID:Zw2GtOit0


川 ゚ -゚)「ノープログレム」


川 ゚ -゚)「つーさん」

(,,゚Д゚)「ケーキがあるぜ!」


(*;∀;) …

(*゚∀゚) ニパー

(*゚∀゚)「ケーキ! ケーキッ!! 食べたいでーす!!」


( ><)「…ほっ」

(*-ー-)「…」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:09:50.37 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「ねぇ、お姉ちゃん“薬”って持ってる?」

(*゚∀゚)「ん〜? あー、持ってまーす」

(*゚∀゚)「えぇっと……あれ? バックの中かな?」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「飲んだ?」

(*゚∀゚)「…」

(*゚∀゚)「…ソーリー」

(*-ー-)「…」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:10:36.22 ID:Zw2GtOit0

(,,゚Д゚)「まぁ、いいじゃねぇか」

(,,゚Д゚)「それよりケーキを食おうぜ」

( ´∀`)「賛成だモナ」

ξ*゚听)ξ「のってるチョコ、欲しい!」

( ><)「ボクもなんです!」

(*゚∀゚)「ノー、ワタシのでーす」


ワイワイ
ギャーギャー



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:10:58.51 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「はぁ…」

川д川「ね、大変だったでしょ〜」

(*-ー-)「貞ちゃん…」

(*-ー-)「…占い師の素質、私よりあるかもね」

川д川「ウフフフフ〜」

川д川「…」

川д川「波乱の一週間になるかもしれないわ〜」

(*-ー-)「…ん〜」



ギャーギャー
チョット ソッチノガ オオキイ!
アー! イチゴガナイ!!

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/24(水) 21:12:26.86 ID:Zw2GtOit0

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「大丈夫よ、きっと」

川д川「そう、でも用心しておいたほうがいいわ〜」

(*-ー-)「うん、ありがとう」



ギャーギャー
ア、ワタシノブンモー



第十五話了

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