4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:08:08.63 ID:0BHQsGWp0

エスパークス、エスタークじゃねぇのかよ!
という人のための登場人物紹介

川 ゚ -゚) 新人。物を呼び寄せる超能力

(,,゚Д゚) 先輩。超脚力の超能力

(*-ー-) 身体が不自由。人の内面の色を視る

( ><) 新人。千里眼

ξ*゚听)ξ クソガキ。記憶を刈り取る

川д川 オカ女。空間を構築、接続する能力

( ´∀`) プロジェクト主任。一般人

( ・∀・)プロジェクト補佐。テレパシー能力

从 ゚∀从 プロジェクト書記長。なんでも半分こにする

('A`) クーの幼馴染。元・エスパー

(-_-) ノパ听) 学校の先生達
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:11:11.78 ID:0BHQsGWp0

―ダイプロミーティングルーム


(*-ー-)「…」

ξ*゚听)ξ「…」

( ><)「…」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「あー!! もう!!」

(,,゚Д゚)「なんだよみんなして!! お通夜か!? 葬式か!?」

(,,゚Д゚)「暗い! 暗すぎる!!」

ξ*゚听)ξ「黙れ、バカ」

( ><)「さすがに空気読んでくださいなんです」

(*-ー-)「…」

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚) ゴメンナサイ
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:13:50.77 ID:0BHQsGWp0

川д川「はいはい〜」

ξ;゚听)ξ「きゃっ!」

(;><)「うわ!」

川д川「ひょっこり貞ちゃんですよ〜」

川д川「…」

川д川「みんな暗いわ〜」

川д川「過ぎたことはどうしようもないわ〜」

川д川「いつまでも引きずっていても、傷が癒えるわけじゃないのよ〜」

(,,゚Д゚)「…」

(;-ー-)「…まともな発言をしてると違和感を感じるわね」

川д川「失礼ね〜、ぷんぷん」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:17:20.38 ID:0BHQsGWp0



「―傷は癒えるわけじゃない。うん、確かにそうだ」



ξ*゚听)ξ「!?」

( ><)「!?」



「でも癒したい! 癒されたい!!」



(,,゚Д゚)「…」

(*-ー-)「この声は…」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:19:53.60 ID:0BHQsGWp0


バアァァァァン!!!



从 ゚∀从「というわけで、てめぇら!! 温泉に行くぞ!!!」







(*-ー-)(,,゚Д゚)「は?」ξ*゚听)ξ( ><)



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:20:24.07 ID:0BHQsGWp0


川д川「これが湯けむり殺人事件のはじまりだった〜」

(;,゚Д゚)「不吉なこと言うなよ…」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:22:15.11 ID:0BHQsGWp0


川 ゚ -゚)エスパークーのようです

    −第十一話:温泉に行こう−

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:26:13.93 ID:0BHQsGWp0

―県立VIP高校2年教室


川 ゚ -゚)「…」


(-_-) デ、アルカラシテー

(-_-) ココガコーナル


川 ゚ -゚)「…」


キーンコーンカーンコーン


(-_-) オワタ

(-_-) キョウハココマデ

(-_-) ニッチョクサン


「きりーつ、きよつけー、れー」

『あざーす!』
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:29:06.35 ID:0BHQsGWp0


ザワザワザワ


川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…」


エー ウソー
イヤ マジデマジデ
ナイナイ-



('A`)「…」



川 ゚ -゚)「…」



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:31:20.15 ID:0BHQsGWp0




いつもの授業風景

物静かな担任

噂話で盛り上がる女子生徒

窓際の席に座るドクオ

普段と何も変わらない

ただ

ひとつだけ違うのは、ドクオが私のことを「素直さん」と呼ぶことぐらいだ

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:33:59.05 ID:0BHQsGWp0

あの日、力に飲まれたドクオから私との思い出を刈り取った

結果からいうとドクオは助かった

記憶と同時に力も刈り取られたかのように

力は収束していき、ドクオの内へと収まった

しぃさんの見(視)立てに拠ると

よっぽどのことがなければ、二度と能力が表に出ることはないだろう

とのことだった
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:36:21.10 ID:0BHQsGWp0

当の本人は外傷も特になく、退院した翌日から普通に登校してきた

クラスメイトから色々聞かれていたが

どうやら当日の記憶が曖昧らしく

「いや、オレにも分かんねぇし」

などと言って、首を捻っていた



あれ以来、私からドクオに話しかけることはない

数度挨拶を交わした程度だ


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:38:03.28 ID:0BHQsGWp0


でも


それだけで分かった

もう以前とは違うのだと


後悔はしていない

すること自体お門違いだ

ドクオは生きている

ここにいる




ただ

ほんの少しだけ寂しかった

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:40:38.91 ID:0BHQsGWp0




川 ゚ -゚)「さて、と」

川 ゚ -゚)「…帰るか」

川 ゚ -゚)「…」



ガラッ!!


( ><)「クーさん!」

川 ゚ -゚)「ん?」

川 ゚ -゚)「どうしたビロード。 また緊急事態か?」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:43:24.12 ID:0BHQsGWp0

( ><)「そうなんです! 早く来てくださいなんです」

川 ゚ -゚)「ふむ(冗談半分だったんだが…)」

川 ゚ -゚)「(…このもやもやが晴れるなら、何でも歓迎だな)」

川 ゚ -゚)「そうか、急ごう」




('A`)「…(騒がしいなぁ)」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:45:33.96 ID:0BHQsGWp0


――
―――

―ダイプロミーティングルーム


川 ゚ -゚)「は?」


从 ゚∀从「だから、温泉だよ! 温泉!」

从 ゚∀从「温泉! ONSEN!」

川 ゚ -゚)「4度も言わずとも分かります」

川 ゚ -゚)「ただ、どういった経緯でそうなったのか、聞かせてもらえますか」

从 ゚∀从「癒しを求めて!! レッツ ロテン!!」

川 ゚ -゚)「…」

ξ*゚听)ξ「(…ぜんぜん説明になってないよね)」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:49:39.96 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「百歩譲って温泉は良しとしましょう」

川 ゚ -゚)「しかし」

川 ゚ -゚)「なんで幹事が私なんですか?」

从 ゚∀从「新人だから」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…ビロード、緊急事態というのはこれか」

(;><)「ごめんなさいなんです! ハインさんがどうしても、って」

从 ゚∀从「オレのせいにするのかよ、いい度胸してんじゃねーか」

(;><)「ひぃ!」

(*-ー-)「あんまりイジめちゃダメよ、ハイン」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:52:49.85 ID:0BHQsGWp0

ξ*゚听)ξ「クー」

ξ*゚听)ξ「幹事って、何か当てでもあるの?」

川 ゚ -゚)「いや、全く」

从 ゚∀从「いいじゃん、いいじゃん、すげーじゃん。 今から考えれば」

从 ゚∀从「遠足だって準備のときが一番楽しいだろ?」

( ><)「ボクは、歩きながらこっそりお菓子を食べてるときが一番楽しいんです」

从 ゚∀从「…」

从 ゚∀从「ビロード。 お前、後で便所裏に来い」

(;><)「ひぃぃ!!」

(*-ー-)「トイレの裏は壁よ、ハイン」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:54:43.46 ID:0BHQsGWp0

(,,゚Д゚)「で、温泉はどうするんだ?」

从 ゚∀从「行く」

(,,゚Д゚)「いつ?」

从 ゚∀从「今週末」

ξ*゚听)ξ「今週なの!?」

从 ゚∀从「うん」

(,,゚Д゚)「急な話だな、依頼があったらどうすんだ?」

从 ゚∀从「断る」

(,,゚Д゚)「…補佐が黙っちゃいねーぞ」

从 ゚∀从「いーのいーの、ダリーンは心が広いから許してくれるって(はぁと)」

(*-ー-)「(許可とってないんだ…)」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 12:58:42.43 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「しかし、今週末に温泉旅行は少々厳しくないですか?」

川 ゚ -゚)「今の時期だと予約も多そうですし」

从 ゚∀从「えー」



「いいとこあるわよ〜」


(,,゚Д゚)「!?」

( ><)「!? この声は…」

川д川「はぁい」

ξ;゚听)ξ「きゃわー!!」

(;><)「でたー!!」

川д川「いい加減慣れてほしわ〜」

(;><)「無理なんです!」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:00:42.15 ID:0BHQsGWp0

(*-ー-)「貞ちゃん、“いいとこ”っていうのは?」

川д川「うん」

川д川「知り合いのとこなんだけど〜」

川д川「近場に、予約なしで泊まれる温泉宿があるのよ〜」

从 ゚∀从「マジか!」

从 ゚∀从「露天!? 露天か!?」

川д川「確か、露天風呂だったと思うわ〜」

从 ゚∀从「よし! そこに決定!!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:03:23.72 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「幹事は私じゃないんですか」

从 ゚∀从「え? いいじゃん、そこで」


川 ゚ -゚)「この時期に予約なしで泊まれる温泉宿…」


(,,゚Д゚)「しかも貞ちゃんの知り合いが経営してる…」


(*-ー-)「…怪しい匂いがぷんぷんするわね」



(;><)「怖いんです」

川д川「なによ〜」

川д川「いいとこなのよ〜」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:05:36.61 ID:0BHQsGWp0

从 ゚∀从「そうだそうだ。 偏見は良くないぜ」

川 ゚ -゚)「しかし、当日に部屋が空いてるとは限らないでしょう?」

川д川「ん〜、大丈夫大丈夫〜」

川д川「一応電話しといてあげる〜」


ジャコン ジーコージーコー


川д川「はぁい、貞ちゃんですよ〜」

(;><)「黒電話…」

ξ*゚听)ξ「ねぇ、今どこから出したの?」

(,,゚Д゚)「オレに聞くなよ…」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:08:51.93 ID:0BHQsGWp0

川д川「うん、そういうわけで。 え〜と、そこは適当でお願いするわ〜」

川д川「活きのいいの送り込むから〜」

川д川「うん、うん。 それじゃあ〜」


ガチャン

川д川「おkよ〜」

川 ゚ -゚)「予約できないんじゃなかったのか?」

川д川「ううん。 できないんじゃなくて、する人がいないだけ〜」

川 ゚ -゚)「…」

(,,゚Д゚)「…」

从 ゚∀从「これで決定だな!」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:11:34.54 ID:0BHQsGWp0

(;><)「…ぅう、不安なんです」

ξ*゚听)ξ「ま、まぁ、貞ちゃんも行くんだし、大丈夫だよ」

川д川「あ、私は行かないから〜」

ξ*゚听)ξ「…」

从 ゚∀从「なんだよ、つれねーなぁ」

(*-ー-)「知り合いなんでしょ?」

川д川「ちょっと“手続き”が残っててね〜」

ξ*゚听)ξ「(…悪魔との契約とか、かな)」

(;><)「(恐ろしくて聞けないんです)」

从 ゚∀从「しょうがねぇな」

从 ゚∀从「とりあえず……今週末!! 温泉だ!! 野郎共!!!」


オ、オォー

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:14:08.19 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「…ふー」

川 ゚ -゚)「あ、貞ちゃん。 地図お願いな」

川д川「なんだかんだで、しっかり幹事するのね〜」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「まぁ、私のためだろうからな…」

川д川「…」

川д川「羽、伸ばしてくるといいわ〜」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ー゚)「あぁ、そうするよ」




川д川「…」

川д川「切ないわぁ…」

川д川「…」

川д川「うふっ」

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:16:50.20 ID:0BHQsGWp0



―週末、隣町の山間部


川 ゚ -゚)「…」

(,,゚Д゚)「…」

从 ゚∀从「…」

(*-ー-)「…」

川 ゚ -゚)「…これは」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:18:17.16 ID:0BHQsGWp0


(,,゚Д゚)「……はたご…」

从 ゚∀从「………ひと…くい…?」



―山間にひっそりと佇む古びた宿

―その名は


『旅籠・人食』



( ><)「…」

( ><)

―パタッ

ξ;゚听)ξ「ビロードが倒れたー!!」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:21:57.77 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「うむ」

从 ゚∀从「中々のネーミングセンスだな」

(,,゚Д゚)「こりゃあ、人来ねぇだろ…」

(*-ー-)「さすが、貞ちゃんの知り合いといったとこかしら…」

从 ゚∀从「それじゃあ、入ろうぜ」

ξ;゚听)ξ「ちょっと!」

从 ゚∀从「ん?」

ξ;゚听)ξ「は、入るの?」

从 ゚∀从「あぁ、そうだ。 せっかく来たんだ、当たり前だろ?」

ξ;゚听)ξ「だって、“ヒトクイ”だよ!?」

从 ゚∀从「いいじゃねーか、オラワクワクすんぞ」

ξ;゚听)ξ「いや、いやいやいやいや」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:24:45.44 ID:0BHQsGWp0

(,,゚Д゚)「…まぁ、ツンの言いたいことも分かる」

(,,゚Д゚)「だが!! そこに露天風呂がある限り!!」

(,,゚Д゚)「そこに女体の神秘が待っている限り!!」

(,,゚Д゚)「オレは行くぜ!!」



ヒュ
パッ


ズゴン!


(,, Д )゚ ゚「シラウオ!」

川 ゚ -゚)「逝って良し」

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:27:28.20 ID:0BHQsGWp0

ξ*゚听)ξ「ダメだよ、クー。 もっと大きな岩じゃないと……って、やっぱり入るの?」

从 ゚∀从「勿論」

(*-ー-)「男の子、二人とも倒れちゃったわね」

ξ*゚听)ξ「二人が回復するまで待つ。 っていうのは…」

从 ゚∀从「えー、早く入ろうぜ」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「いや…」

川 ゚ -゚)「待つまでもないみたいだな」




―カラン

「…ようこそいらっしゃいました」


ξ;゚听)ξ「ギャ――――!!!」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:31:29.58 ID:0BHQsGWp0

J( 'ー`)し「―大丈夫ですか?」


ξ*゚听)ξ「って、あれ…?」

ξ*゚听)ξ「あ、はい…」

J( 'ー`)し「エスパークーご一行様ですね?」

川 ゚ -゚)「はい」

(*-ー-)「なんて名前で予約を…」

J( 'ー`)し「私、当宿で女将をやっております、カーチャンと申します」

J( 'ー`)し「貞子さんから話は聞いております」

J( 'ー`)し「こちらへどうぞ」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:33:11.56 ID:0BHQsGWp0

ξ*゚听)ξ「…」

ξ*゚听)ξ「…どうぞ、だって」

(*-ー-)「…悪い“色”は視えないわね、とりあえず」

ξ*゚听)ξ「…とりあえず…?」

从 ゚∀从「はいはい、いいから入ろうぜ」

川 ゚ -゚)「…」


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:34:52.79 ID:0BHQsGWp0


―カラン


川 ゚ -゚)「…へぇ」

(,,゚Д゚)「こりゃあ…」


从 ゚∀从「いい感じに寂れてるな!」

(*-ー-)「…こら!」

从 ゚∀从「痛っ、つねるなよ」

(*-ー-)「こういうのは『趣きがある』、って言うの」

J( 'ー`)し「ふふっ、いいんですよ」

J( 'ー`)し「実際古いですしね」

(,,゚Д゚)「まぁ、悪くねぇよな」

( ><)「思ってたより、大分普通なんです」

ξ*゚听)ξ「そうね」

川 ゚ -゚)「というか、お前らいつの間に復活したんだ」

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:36:27.21 ID:0BHQsGWp0

(,,゚Д゚)「いいからいいから、部屋どこですか?」

J( 'ー`)し「通路沿いの奥になります」

J( 'ー`)し「ちょっと待ってくださいね…」


ガタガタ

(*-ー-)「?」

J( 'ー`)し「貞子さんから、足の不自由な方がいらっしゃる、と聞いていましたので…」

川 ゚ -゚)「これは……スロープですか?」

J( 'ー`)し「はい、慣れないもので少々いびつですが…」

(*-ー-)「…もしかして、ご自分で?」

J( 'ー`)し「お恥ずかしながら」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:38:18.89 ID:0BHQsGWp0

从 ゚∀从「へぇ…」

(*-ー-)「…ありがとうございます」

ξ*゚听)ξ「押したげるね」


キコキコキコ


(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「(人は、いや宿は見た目じゃねーな)」

川 ゚ -゚)「(…そうだな)」

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:39:58.27 ID:0BHQsGWp0



― 一方のその頃、ダイプロでは


ガチャ!!

( ・∀・)「緊急事態だ!! 元・大物政治家から依頼が入ったぞ!」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「あれ?」


川д川「あ、遅〜い。 待ってたんですよ〜」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:43:03.44 ID:0BHQsGWp0

( ・∀・)「待ってた?」

川д川「いえ〜す。 “手続き”の件です〜」

( ・∀・)「あぁ、あれはもう終わってる……って、みんなは?」

川д川「温泉に行きましたよ〜」

( ・∀・)「温泉?」

川д川「温泉」

( ・∀・)「みんな?」

川д川「みんな」

( ・∀・)「え? じゃあ、依頼どうするの?」

川д川「さぁ?」

( ・∀・)「…」



ダセ! イヤ ツレテイケ!
アン イヤン ダメヨ コンナトコデ…
ウルセェ!
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:47:02.09 ID:0BHQsGWp0



―『旅籠・人食』 松の間


从 ゚∀从「和室じゃ、和室ー!」

( ><)「わーい、お茶菓子があるんですー」

ξ*゚听)ξ「わーい」

(,,゚Д゚)「いいとこだな」

川 ゚ -゚)「…場所名が表示されなければな」

J( 'ー`)し「お風呂はいつでも入れるようになってます。 食事はお風呂の後でよろしいですか?」

川 ゚ -゚)「みんな、それでいいか?」

( ><)「むぐむぐむぐぐ!」

ξ*゚−゚)ξ「あむあむぅう!」

川 ゚ -゚)「はい、大丈夫です」


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:48:49.24 ID:0BHQsGWp0

J( 'ー`)し「はい、分かりました。 お風呂の後に持ってきますね」

J( 'ー`)し「それでは、ごゆっくり」


スッ

J( 'ー`)し「あ、お茶菓子はまだあるので、夕飯に支障がなければお申し付け下さい」

( ><)「むぐー!」

ξ*゚听)ξ「お茶うめぇー!」

J( 'ー`)し「ふふっ」


スッ
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:52:07.08 ID:0BHQsGWp0

(,,゚Д゚)「ふー」

川 ゚ -゚)「どうした、疲れたのか?」

(,,゚Д゚)「いや、なんとなく。 旅行で部屋に入ると一息つかない?」

川 ゚ -゚)「わざわざ声に出さんでもいい」

从 ゚∀从「しかし、割と普通だなー。 もっとスゲーのを期待したんだけどなー」

(*-ー-)「…癒しを求めて来たんじゃないの?」

从 ゚∀从「まぁ、本音と建前つーか」

川 ゚ -゚)「建前…」


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:54:59.93 ID:0BHQsGWp0

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「汗かいたな」

( ><)「むぐ……そうですか? 今日は涼しかったんです」

(,,゚Д゚)「お前は黙ってろ」

(,,゚Д゚)「ともかく、疲れたぜ」

(,,゚Д゚)「“露天風呂”にでも入って、ゆっくりしたいなー」

川 ゚ -゚)「…」

(*-ー-)「…」

ξ*゚听)ξ「…」

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:57:59.35 ID:0BHQsGWp0

从 ゚∀从「お、いいなー」

从 ゚∀从「ちょっと時間が早いけど行くか」

(,,゚Д゚)「さすが、ハイン書記長殿! 話が分かるぜ!」

川 ゚ -゚)「…そうだな」

(,,゚Д゚)「ひゃっほー!」

(*-ー-)「あ、私はちょっと」

(*-ー-)「露天はキツイから、シャワーを借りることにするわ」

川 ゚ -゚)「そうか……残念だ」

(*-ー-)「待ってるから、みんな行ってらっしゃい」

从 ゚∀从「よーし! いくぞー!」

(,,゚Д゚)「うぇい!!」


バタバタバタバタ
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 13:59:35.76 ID:0BHQsGWp0


(*-ー-)「全く…」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「…!」


フフッ…

(*-ー-)「―え?」

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:03:23.18 ID:0BHQsGWp0




チャプッ

川 ゚ -゚)「ふむ」

川 ゚ -゚)「いい湯だ…」

川 ゚ -゚)「この時期の温泉も中々…」



110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:04:39.40 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「―ん?」


ξ*゚听)ξ「温泉!!」

从 ゚∀从「だぁー!!」



ザバーン!!



川 ゚ ゜。゜ バシャァ!!



111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:05:12.55 ID:0BHQsGWp0


川 ゚ -゚)。

川 ゚ -゚)「…うん」

川 ゚ -゚)「いい度胸だ」



クラエ オーバーゼニス!!
キャー!!
ナニオウ!!

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:08:04.67 ID:0BHQsGWp0




( ><)「いい湯なんです…」

( ><)「ギコさーん。 いい湯加減ですよー」



「ビロード! お願い! 出して!! 出してぇ!!」



( ><)「クーさんから怒られるんですー」



「暗い!! 怖いよー!! 何もボイラー室の柱に縛り付けることないだろ!!」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:10:59.15 ID:0BHQsGWp0


( ><)「…ちょっと可哀相なんです」

( ><)「でも諸行無常なんです…」

( ><)「いい湯なんです…」



「てめぇ!! ビロードォォォオォ!!!」


118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:13:51.36 ID:0BHQsGWp0




川 ゚ -゚)「ふぅ…」

从 ゚∀从「はぁはぁ……やるな、クー」

川 ゚ -゚)「ハインさんこそ…」

从 ゚∀从「伊達に年は取っちゃいねーよ」

川 ゚ -゚)「私とあまり変わらないでしょう」

从 ゚∀从「…さぁな」

从 ゚∀从「ん? ツンはどこだ?」

川 ゚ -゚)「あそこじゃないんですか?」

从 ゚∀从「ん?」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:16:43.37 ID:0BHQsGWp0


。.。 ブクブク


从 ゚∀从「溺れてるのか?」

川 ゚ -゚)「あの年頃の子は何故か潜りたがりますから…」

从 ゚∀从「あー、そうかも」

川 ゚ -゚)「…」

从 ゚∀从「…」

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:18:53.68 ID:0BHQsGWp0


―チャプン

川 ゚ -゚)「ハインさん」

从 ゚∀从「あん?」

川 ゚ -゚)「ありがとうございます」

从 ゚∀从「は? 何が?」

川 ゚ -゚)「私のための、温泉旅行でしょう?」

从 ゚∀从「…」

从 ゚∀从「まっさか、オレが行きたかっただけだ」

川 ゚ -゚)「…」

从 ゚∀从「…」

川 ゚ -゚)「…」

从;゚∀从「…見つめるなよ」

川 ゚ -゚)「下手なウソは良くないです」

从 ゚∀从「…はっ、そうだな」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:24:13.06 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「私、そんなに落ち込んでましたか?」

从 ゚∀从「いや」

从 ゚∀从「そうは見えなかったけどな」

川 ゚ -゚)「じゃあ、なんで?」

从 ゚∀从「そう見えないってことは、それを溜め込んでるってことだろ?」

从 ゚∀从「そういうのは良くないんだぜ?」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「なるほど」

从 ゚∀从「オレは当事者じゃねーから、よく分かんねーけどな」

从 ゚∀从「ぶちまけた方が楽になるぜ」

从 ゚∀从「オレみたいになw」

川 ゚ -゚)「…」

从 ゚∀从「…」


127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:26:06.93 ID:0BHQsGWp0


チャプッ

川 ゚ -゚)「…私は変わりました」

从 ゚∀从「…」

川 ゚ -゚)「変わったと思ってました」

川 ゚ -゚)「昔の弱かった自分を捨てて、強くなったと思ってました」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「でも」

川 ゚ -゚)「本当は弱いままでした」

川 ゚ -゚)「…ドクオに声もかけれない」

川 ゚ -゚)「また“あんなこと”になるかと思うと」

川 ゚ -゚)「…怖くてたまらない」

从 ゚∀从「…」

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:27:40.90 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「私は何もできませんでした」

川 ゚ -゚)「ドクオが助かったのは、みんなのお陰です」

川 ゚ -゚)「……私はただ泣いていただけ」


。.。 ブクッ…

从 ゚∀从「…」


川 ゚ -゚)「私は…」

川  - )「…私は……!!」

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:29:34.18 ID:0BHQsGWp0

从 ゚∀从「…クー」

川 ゚ -゚)「…?」







从#゚∀从「―っ、このウジウジ虫がぁ!!!!」

川 ゚ -゚)「!!!」



バッキィ!!!
バシャァアアアン!!!



132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:30:25.82 ID:0BHQsGWp0


ξ;゚听)ξ。 ザパッ!

ξ;゚听)ξ「クー!」


川メ゚ -゚)「…っぐ」

川メ゚ -゚)「なにを…!!」


从#゚∀从「おめーは何をウジウジ言ってんだ! オレにはさっぱりわからねぇ!!」


川メ゚ -゚)「…」

川メ゚ -゚)「(…ぶちまけろと言ったのはこの人じゃないのか?)」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:32:52.71 ID:0BHQsGWp0

从#゚∀从「お前、悲しくないのか!?」

川 ゚ -゚)「…む。 悲しいに決まってます」

从#゚∀从「じゃあ、泣けよ!」

川 ゚ -゚)「は?」

从#゚∀从「泣けっつてんの!!」


ムギュウ

川;゚ -゚)「ぐむ!?」

从 ゚∀从「…」


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:34:12.56 ID:0BHQsGWp0

川;゚ -゚)「何を……離れてください」

从 -∀从「いいから」

从 -∀从「なぁ、クー」

从 -∀从「…お前は弱くねーよ」

川 ゚ -゚)「…」

从 -∀从「オレが知ってる女の中でも、飛び切り強ぇ」

川 ゚ -゚)「…」

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:35:33.44 ID:0BHQsGWp0

从 ゚∀从「でもな」

从 ゚∀从「溜め込むな、自分を責めるな、お前は頑張ったんだろう?」

川 ゚ -゚)「…そんなことはない……です」

从 ゚∀从「うるせぇ」

从 ゚∀从「黙ってオレの胸で泣きやがれ」

从 ゚∀从「泣いて、泣いて、泣いて、また泣けばいい」

从 ゚∀从「そうしたら、ちょっぴり気持ちは晴れる」

从 ゚∀从「しぃ直伝だ」

川 ゚ -゚)「…」

从 ゚∀从「な?」


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:37:03.55 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「…」

川  - )「ありがとうございます…」

从 ゚∀从「おー、泣け泣け」

从 ゚∀从「一人泣くのは寂しいだろ?」

从 ゚∀从「でもこうしてりゃ、悲しさも“半分こ”だ」

川  ー)「……母親みたいですね」

从 ゚∀从「こんな若けぇ母ちゃんがいるかよ」


「…そうですね」



ξ*゚听)ξ「…」

ξ*゚听)ξ「…お母さん、か」

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:39:01.00 ID:0BHQsGWp0




( ><)「…」

( ><)「…いい話なんです」

(,,゚Д゚) ←ようやく解放された

(,,゚Д゚)「…」

( ><)「…」

(,,゚Д゚)「…」


ザパッ

(,,゚Д゚)。

( ><)「ギコさん…?」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:40:51.88 ID:0BHQsGWp0

(,,゚Д゚)「…」

(,,゚Д゚)「クーちゃんとハインが抱き合ってるのか…」

( ><)「―!!」

(;><)「だ、だめなんです!!」

(;><)「今行くと、というか今じゃなくても、完全に犯罪なんです!」

(#,,゚Д゚)「どけぇ!!」

(#,,゚Д゚)「こんなチャンス二度とねぇ!!」

(;><)「ぎゃわー!」

ザパーン

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:44:02.23 ID:0BHQsGWp0


(,,゚Д゚)「…」


(;><)。「っぷは……大体、男湯と女湯の壁はかなり高いんです」

(;><)「ギコさんでも無理なんです」

(#,,゚Д゚)「そんなの関係ねぇ!!」

(;><)「!!」



146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:46:24.57 ID:0BHQsGWp0

(,,゚Д゚)「せっかくだ」

(,,゚Д゚)「本気だしてやるよ、ビロード」

(,,゚Д゚)「オレの能力は超脚力ってわけじゃねぇ…」



(,,゚Д゚)「“オレは全てを突破する”」



(,,゚Д゚)「いくぞ―」



(#,,゚Д゚)「どぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁっ!!」

(;><)「!!!」


149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:50:27.49 ID:0BHQsGWp0





スカーン



   】 ),, Д )゚ ゚「ホウボウ!!」





ボチャーン!!




( ><)「…」

( ><)「お約束なんです」

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:52:10.47 ID:0BHQsGWp0




从 ゚∀从「はー、いい湯だった」

川 ゚ -゚)「すっきりしたな、色んな意味で」

ξ*゚听)ξ「ビロード? あのバカは?」

( ><)「言われた通り、再度ボイラー室の刑なんです」

( ><)「鎖で」

ξ*゚听)ξ「よし! じゃあ」

从 ゚∀从「飯だ!!」

川 ゚ -゚)「確かにお腹減ったな」

从 ゚∀从「泣いた後はなー」

川 ゚ -゚)「むっ」

从 ゚∀从「けけけ、しぃが待ってるから早く行こうぜー」

( ><)「わーい」

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:54:10.08 ID:0BHQsGWp0


――


ガラッ

从 ゚∀从「よーっす、お待たー……ってあれ?」

川 ゚ -゚)「ん?」

ξ*゚听)ξ「あれ? しぃ、いないの?」

从 ゚∀从「シャワーか?」

川 ゚ -゚)「いや、……いない」

( ><)「もうすぐご飯なのに」

从 ゚∀从「しょうがねーな、ちょっくら探しに行くか」

川 ゚ -゚)「私も行きましょう」

ξ*゚听)ξ「じゃ、私も」

( ><)「ボ、ボクも行くんです」

川 ゚ -゚)「結局、みんなか」 ←既にギコはカウントしてない
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 14:56:07.84 ID:0BHQsGWp0


从 ゚∀从「しぃー、しぃちゃーん。 どこだー?」

ξ*゚听)ξ「いないねー」

川 ゚ -゚)「そんなに広くないはずだが」

( ><)「ボクたちの他にお客さんはいないんですか? 暗くてちょっと怖いんです」

从 ゚∀从「わくわくしていいじゃん」

ξ*゚听)ξ「ん? あそこ、電気ついてるよ?」

川 ゚ -゚)「…調理場?」

川 ゚ -゚)「女将さんが料理を作っているのか」

( ><)「ちょっと聞いてみるんです!」

川 ゚ -゚)「そうだな」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:00:54.65 ID:0BHQsGWp0



―『旅籠・人食』 調理場


J( ー )し「ふふっ」


シャーコ シャーコ

J( ー )し「久しぶりのお客様だからねぇ」


シャーコ シャーコ

J( ー )し「腕を振るわないとねぇ」


シャーコ シャーコ

J( ー )し「…ふふっ」

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:02:16.16 ID:0BHQsGWp0




(;><)「(あば、あばばばばばばば)」

川 ゚ -゚)「(ビロード落ち着け)」

ξ;゚听)ξ「(でも……これは…)」

川 ゚ -゚)「(こちらからは、よく見えないな)」

从 ゚∀从「(人食い……か)」

(;><)「(ハインさん…!)」

ξ;゚听)ξ「(やめてよ…!!)」

川 ゚ -゚)「(そういえば女将以外に従業員を見ないな…)」

从 ゚∀从「(従業員はもう……ってか)」

川 ゚ -゚)「(…しぃさん)」

从 ゚∀从「(…まさか…な)」


162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:03:20.94 ID:0BHQsGWp0

『ふふっ』

『…目、邪魔ね』

『しっかりくり貫かないと…』

『よし…』

ゴリゴリゴリ

『やっぱり“新鮮”すぎるのも考えものかしら…』

『ぬるぬるして、気持ち悪いわ…』

『ふふっ』

『でも、きっとオイシイわ…』

ゴリゴリゴリ

『うん』


『ふふっ』

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:07:23.05 ID:0BHQsGWp0


(;><)「ぎゃああああああああああああああ!!!!!」



『―!!』

『誰だ!!!』



川;゚ -゚)「バカ…!」

从;゚∀从「走れ!!」

ξ;゚听)ξ「もう、なんなのよ!!」



167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:08:48.84 ID:0BHQsGWp0


ダダダダダダダダダ!!!


川;゚ -゚)「…っく」

(;><)「ごめんなさい、ごめんなさいなんです…」

川;゚ -゚)「構わん……それより、あれは…」

从;゚∀从「しぃ……」

ξ;゚听)ξ「そんな!!」

川;゚ -゚)「…」

川;゚ -゚)「とりあえず、あの部屋に入ろう!!」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:14:28.30 ID:0BHQsGWp0


ガラッ!!
ピシャッ!!


川;゚ -゚)「はぁ、はぁ…」

从;゚∀从「ふぅ」

(;><)「どどどどどうするんですか!?」

川;゚ -゚)「…」

ξ;゚听)ξ「…」

ξ;゚听)ξ「…!」

ξ;゚听)ξ「…待って」


ξ;゚听)ξ「…“何か”いるわ」


川;゚ -゚)从;゚∀从(;><)「!!!!」

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:19:23.94 ID:0BHQsGWp0






( ・∀・)「なにやってんだ、お前ら」





川 ゚ -゚)

从 ゚∀从

( ><)

ξ*゚听)ξ
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:21:34.62 ID:0BHQsGWp0


――
―――


ワイワイガヤガヤ

从 ゚∀从「なんだー、びっくりしたぜー」

(*-ー-)「みんな、早とちり過ぎるわ」

( ・∀・)「全くだ」

( ´∀`)「そうモナ」


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:22:58.75 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「えーと、もう一回説明してもらっていいですか?」

( ・∀・)「飯、食べ終わったらな」

J( 'ー`)し「腕によりをかけて作りましたので、どうぞ召し上がってください」

川 ゚ -゚)「じゃがいもの天ぷら…」

( ><)「ふわふわして美味しいんです」

J( 'ー`)し「すり潰したものに、片栗粉を混ぜて揚げました」

J( 'ー`)し「味付けはしてありますから、そのままでもいけますよ」

川 ゚ -゚)「なるほど、じゃがいもの“芽”か」

J( 'ー`)し「?」


178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:26:32.46 ID:0BHQsGWp0

ξ*゚听)ξ「このタコの酢の物、美味しいー」

ξ*゚听)ξ「もずく酢もー」

川д川「渋いセレクトね〜」

从 ゚∀从「ツンは酸っぱいの好きだよな」

J( 'ー`)し「両方とも素材がいいので、軽く味付けしただけですけど、喜んでもらえて何よりです」

从 ゚∀从「うめーな、この金目」

J( 'ー`)し「いいえ、それはムツです」

从 ゚∀从「…」

181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:28:57.31 ID:0BHQsGWp0

从 ゚∀从「しかし、『人食』なんて名前だから、てっきり人間を料理するのかと思ったんだけどな」

J( 'ー`)し「またご冗談をw」

J( 'ー`)し「元々は『大食』という名前だったんですが、文字が消えてしまいまして」

川 ゚ -゚)「書き直さないんですか?」

J( 'ー`)し「亡くなった主人から受け継いだこの宿に、手を入れたくはありません」

J( 'ー`)し「それに貞子さんが、この名前は運気を呼ぶわ〜、と言っていましたし」

川 ゚ -゚)「…」

川д川「イカス名前でしょ〜?」



サケダー サケモッテコーイ
オ、イイネー
ポンシュ ポンシュ!



182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:30:36.54 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「で」

( ・∀・)「むぐむぐ、うん?」

川 ゚ -゚)「どうして、主任から補佐、一般職員までここにいるんですか?」

( ・∀・)「慰安旅行」

川 ゚ -゚)「ダイプロは?」

( ・∀・)「休み」

川 ゚ -゚)「…」

( ・∀・)ムグムグ

川д川「(クーちゃんのことを聞いて駆けつけたくせに、素直じゃないのね〜)」

( ´∀`)「(まぁ、しょうがないモナ)」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:32:25.29 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「しぃさんはどこに行ってたんですか?」

(*-ー-)「私?」

(*-ー-)「部屋で休んでたら、テレパシーで呼ばれてね」

(*-ー-)「場所分からないから案内してくれ、って」

川 ゚ -゚)「地図、というか……貞ちゃんの能力で直通でいいじゃないんですか?」

川д川「地図それしかないのよ〜」

川д川「それに自分の足で歩いたほうが旅行っぽいじゃない〜?」

川д川「ふふっ」
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:39:08.42 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「つまり、全部私たちの勘違いだったのか」

川д川「おっちょこちょいね〜」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…はぁ」

川д川「疲れてるわね〜、クーちゃん」

川 ゚ -゚)「誰かさんのせいでな」

川д川「そんな、クーちゃんにプレゼントがあります!」

川 ゚ -゚)「ほぅ」

川д川「うふふふふふ、驚くわよ〜」

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:40:16.44 ID:0BHQsGWp0


川д川「じゃーん!」


川д川「…」

川 ゚ -゚)「…」


川д川「あれ〜」

川д川「どこ行っちゃったんだろ〜」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「全く…」

川 ゚ -゚)「探そう。 包みか何かに入ってるのか?」

川д川「違うわ〜」


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:44:30.89 ID:0BHQsGWp0


「あ、オレも手伝いましょうか?」

川 ゚ -゚)「ん? あぁ、ありがとう」

川 ゚ -゚)「分からん、特徴は?」

川д川「こう〜、細くて、きょどきょどしてて、ちょっぴり妄想が激しい感じの…」

川 ゚ -゚)「…なんだそれは?」


「…見当たんないっすよ?」

川 ゚ -゚)「全くだ」

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:46:02.40 ID:0BHQsGWp0


川 ゚ -゚)「…?」

(゚- ゚ 川「―ん?」





('A` ) ネーヨナァ



(゚- ゚;川「!!!?」


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:48:38.92 ID:0BHQsGWp0

(゚- ゚;川「ドドドドドクオぉ!?」

(;'A`)「うぉ! 何すか!?」

(゚- ゚;川「いや…なんでお前がここに」

(;'A`)「いや、何でって…」


川д川「あ〜、発見〜」

川д川9m「プレゼント」



('A`)

('A`)「え?」

('A`)「…オレ?」


197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:50:51.11 ID:0BHQsGWp0




ワイワイワイ

(;'A`)「えー、こ、この度、大日本エスパープロジェクト一般事務アルバイトに採用された、ドクオといいます」

(;'A`)「えー、いきなりここの職場を紹介されたときは、新興宗教か何かだと思ってました」

(;'A`)「あ、いや、そいう意味じゃなくてですね、 あぁ、すいません」

(;'A`)「エスパーってなんつーか、カッコいいつーか、男の夢つーか、上手く言えないんですけど」

(;'A`)「えーあー、そのー」

(;'A`)「アルバイト初日で慰安旅行に誘っていただくとは、思ってもいませんでした」

(;'A`)「えーと、影で日本を支えているエスパーの皆さんをサポートできるよう、い、一日も早く仕事覚え――」



198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:52:13.99 ID:0BHQsGWp0


川 ゚ -゚)「(…どういうことですか?)」

( ・∀・)「(聞いての通り、新規のアルバイトの子だ)」

( ・∀・)「(最近人手不足でね)」

川 ゚ -゚)「(…)」

川 ゚ -゚)「(なぜ、ドクオなんですか?)」

川 ゚ -゚)「(ダイプロに関わらせていいんですか?)」

川 ゚ -゚)「(確かにしぃさんは“よっぽどのことがなければ大丈夫”と言っていました)」

川 ゚ -゚)「(しかし、わざわざダイプロで働かせることはないはずです)」

川 ゚ -゚)「(またいつ暴走するかも分からないのに!)」

( ・∀・)「落ち着きたまえ、素直クール」

川 ゚ -゚)「(…)」

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:54:24.86 ID:0BHQsGWp0

( ・∀・)「(またいつ暴走するか分からないのなら)」

( ・∀・)「(監視下に置くほうが安全だ)」

( ・∀・)「(いざという時、迅速に対処できるからな)」

( ・∀・)「(違うか?)」

川 ゚ -゚)「(…)」


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:55:28.98 ID:0BHQsGWp0

( ・∀・)「(それに)」

( ・∀・)「(今回の提案は、しぃからだ)」

川 ゚ -゚)「(…!)」

( ・∀・)「(二度と暴走はさせません、 私に任せてください)」

( ・∀・)「(―だそうだ)」

川 ゚ -゚)「(…)」


202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 15:58:35.08 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「(…)」

川 ゚ -゚)「(…貞ちゃんが言っていた“手続き”というのは)」

( ・∀・)「(あぁ、彼のプロジェクト参加手続きだ)」

( ・∀・)「(…)」

( ・∀・)「(…キミには少々辛いことになるかもしれんが…)」


川 ゚ -゚)「―いえ」

( ・∀・)「?」

205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:01:20.78 ID:0BHQsGWp0

川 ゚ -゚)「…」

川 - -)「…」

川 ゚ -゚)「(…結局、助けられっぱだな)」

川 ゚ -゚)「(…全く)」

川 ゚ -゚)「(お節介な人たちだ…)」



川 ゚ー゚)「…ありがとうございます」


206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:02:11.97 ID:0BHQsGWp0


―私は弱い

―それは変えようのない事実

―でも

―泣いて泣いて泣き切って

―ちょっとだけ気持ちが落ち着いた



207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:03:02.51 ID:0BHQsGWp0


('A`)「えー、それではー、新参者の務めとして〜、一気飲みを致します!!」

ワーワー
ピーピー



―もう幼馴染ではないけれど



208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:03:54.43 ID:0BHQsGWp0


「ドクオ」

(*'A`)「ぷはぁ!! って、素直さん?」

「…」



―まだ少し胸は痛むけど



209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:05:04.70 ID:0BHQsGWp0


「いや…」

「これからよろしくな、“ドクオくん”」



―また友情は築けばいい

―きっとできるはずだ


―今の私には

―少しばかりの勇気と

―頼もしい仲間の助けがある



210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:07:02.70 ID:0BHQsGWp0


(*'A`)「は、はい! よろしくお願いしやっす!」



―私と変わらないぐらいの大きさの手

―私たちは握手を交わす

―また友達になろう、ドクオ


212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:08:13.16 ID:0BHQsGWp0


(*'A`)「そ、それにしても」

(*'A`)「まさかクラスメイトの素直さんが、『エスパー22聖』の一人、つーのは驚きました!」

(*'A`)「オレ、感激っす!」



―……

―これは、後でしぃさんに聞いてみよう


214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:10:39.01 ID:0BHQsGWp0





――
―――


川 ゚ -゚)「―で」

('A`)「…はい」

川 ゚ -゚)「この酔っ払い共をどうするか」

川 ゚ -゚)「これがキミの初仕事だな」

(;'A`)「…はぁ」



(*´∀`)( *-∀-) 从*-∀从 ( *><) ξ*--)ξ zZZ


217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:13:17.55 ID:0BHQsGWp0

(*-ー-)「前途多難ってとこかしら」

(*-ー-)「面倒事にならなければいいけど」

川д川「あら〜? 今回の件の発案者の言葉とは思えないわ〜」

(*-ー-)「今回はハインが頑張ってくれたからね」

(*-ー-)「私は別に何もしてないわよ」

川д川「そういう事にしといてあげる〜」

(*-ー-)「私たちも頑張らないとね」

川д川「え〜」

(*-ー-)「え〜、じゃないの!」
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:14:08.76 ID:0BHQsGWp0

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「…そういえば、何か忘れてるような」

川д川「アルバイトって給料でるのよね〜?」

(*-ー-)「ん? そうね、たぶん」

川д川「アルバイトの方が待遇よくないかしら〜?」

(*-ー-)「しーっ」

(*-ー-)「…」

(*-ー-)「ま、いいか」


220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 16:14:47.73 ID:0BHQsGWp0




―朝を迎えたボイラー室


(,,;Д;)「またこんなオチかよぉぉぉぉぉぉ!!!」



第十一話了

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