45 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:13:16.18 ID:x8WJDwq70

     □
从'ー'从ノ 「は〜い、ツンちゃん。例の物、言われた通りに、ちゃんと持って来たよ〜」

ブーン達のやり取りを余所に、持参した鞄の中身を、
ガサゴソと漁っていた渡辺は、十センチ程の四角い物体を取りだした。

ξ゚听)ξ「そうそう、これよこれ。ふざけてないで、さっさとこれを渡せば良かったのよ」

ボヤキながらも、その物体を大事そうにツンは受け取る。
外観には何の特徴も無く、パッと見た感じでは、唯の正六面体の箱にしか見えない。

( ^ω^)「お? 何だお、それ?」

ξ゚ー゚)ξ「ふふ、これはね、小型化した空間圧縮装置の試作品なのよ」

( ^ω^)「……空間、圧縮装置?」

続け様の質問に対して、今度はクーが口を開いた。
48 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:15:20.81 ID:x8WJDwq70

川 ゚ -゚)「ある指定した空間内の中央に、仮想超重量微細球体を出現させる機器の事だ。
     簡単に説明すると、ニュートンが発見した万有引力の式F=GMm/r^2に基づいて、この等式の質量Mに、
     当てはまる超重量の微細な球体を、仮想的に出現させる事により、万有引力Fを、地球が持っている引力、
     つまり、重力さえをも容易に凌駕する値にまで一時的に跳ね上げ、ウンコ、その発生した莫大な万有引力、
     言い換えるならば圧縮力を、指定した空間内に存在する物体に加える事によって、物体の体積を、
     極小に縮める事が出来るという優れ物なんだよ、こいつは」

(;^ω^)「………は?」

从'ー'从「でも、そこで、考えなければいけないのが、空間指定を行った際の安定性と正確性、
      あと、物体に加わる圧縮力の圧力分布なんだよね〜。空間指定の安定性と正確性の値が低いと、
      指定空間以外の物体にも勝手に力が働いちゃうし、最悪、その空間が小型のブラックホールと化して、
      周りの物を全部吸いこんじゃって、大変な事になっちゃうんだよね〜。それに、圧縮力も物体の全面に対して、
      等圧力分布になっていないと、圧力値が低い部分からその物体が崩壊して、チンコ、上手く圧縮できないし〜。
      でも、その圧力分布次第では、指定した空間内の物体を、任意の方向に亜光速射出できちゃうんだよ〜。
      けど、そんな速度を出そうと思っても、物体が圧力に耐えきれなくて、瞬間的に素粒子にまで分解されちゃうけどね〜」

(^ω^;)「………え?」

ξ゚听)ξ「まあ、ジェフティの装甲等に使われている特殊金属なら発射時の圧力にも耐えられるんだけどね。そうそう、それで昨日の最終調整では空間指定の方な
      んかは、計算通り上手くいったんだけど、圧縮力の圧力分布の方がなかなか上手くいかなくてね。本当、大変だったんだから。圧縮試験に用いた、
      コップとか、お皿とか、椅子とか、全部、粉々に砕けちゃってさ、実験室の掃除もしなくちゃならなくなっちゃってさ」

(;^ω^)(こ、これ以上は、作者の妄想力によるでっちあげも限界だお。
      後、この無駄な設定が書かれた長文は、生真面目に読む必要は無いお)
50 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:17:49.37 ID:x8WJDwq70

川 ゚ -゚)「あれは、ツンが装置に入力する値を間違えていたから、起きたんだぞ。
     まったく、昨日は、無駄な残業をしてしまったじゃないか」

ξ;゚听)ξ「ち、違うわよ。あれは、渡辺が計算した値をそのまま入力しただけで……」

从''从「え〜、でも、あれはクーちゃんに言われた通りに〜」


       ξ゚听)ξ     从'ω'从
           ワイワイガヤガヤ
            川;゚ -゚)


(;^ω^)「あの〜、皆様方」

ξ゚听)ξ「あら、何よ?」 从'ー'从「どうしたの〜?」
        川 ゚ -゚)「ん、どうした?」 

(;^ω^)「……さっきの説明じゃ、全然わからないんですけども?」

ξ゚听)ξ「え、そうだったかな?」

川 ゚ -゚)「ふむ、どうやら学力は、乏しいようだな」

从'ー'从「ちゃんと、お勉強しないと駄目だよ〜」

( ^ω^)(小学校の時から、部屋に引き篭もってオナニーばっかしてました。サーセンwwwww)

51 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:19:55.70 ID:x8WJDwq70

ξ゚听)ξ「う〜ん、それなら口で説明するよりも、実際にやってみた方が早いか」

从'ー'从「この麦茶のコップなんか、いいんじゃない?」

ξ゚听)ξ「そうね、対象はそれにしましょう」

そう口にしたツンは、空間圧縮装置の『ARAMAKI Labo』と刻印された面に片手を添え、徐に開いた。
開かれた面の内部には、複数のボタンが配置されており、何やら難解な記号やら、数字やらが記されていた。

それらのボタンに手を伸ばしたツンは、圧縮空間の範囲を指定する為、人差し指一本で慎重に数値を入力していく。

そして、入力を終えると、ブーンの顔を見て、一度、無邪気な子供のように、楽しげに微笑んだ。

ξ゚ー゚)ξ「よし、準備完了よ。じゃあ、よ〜く、このコップを見てなさい」

(;^ω^)「おう、了解だお」

ξ゚听)ξ「じゃあ、行くわよ〜」

ξ゚听)ξq       旦

ξ゚听)ξqポチッ     .

(;^ω^)「おわっ!! あ、赤い光と共にコップが消えちゃったお!!」

川 ゚ -゚)「いや、実際には消えてはいない。ただ、目に見えないぐらい小さくなっているだけだ」


52 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:21:54.20 ID:x8WJDwq70

(;^ω^)「おお? そうなのかお?」

从'ー'从「うん、そうだよ〜」

ξ゚听)ξq「だから、もう一度このスイッチを押すと……」

ξ゚听)ξqポチッ     旦

(*^ω^)「おおおおっ!!」

ξ゚ー゚)ξ「どう? 凄いでしょ?」

(*^ω^)「凄いお、本当に凄いお!! こんなの作れるツンは天才だお!!」

ξ*゚听)ξ「べ、別に褒めたって、何も出ないんだからね!!」

川 ゚ -゚)(べ、別に、ツンが一人で作った訳じゃ無いんだからね!!)

从'ー'从(何だか、手柄を独り占めにされた気分だよ〜)

( ^ω^)「でも、これって危なくないかお? もし、人に向けて使ったりしたら……」

川 ゚ -゚)「十中八九、衝撃に耐えきれずに死ぬだろうな」

(;^ω^)「ちょっ……」

从'ー'从「大丈夫だよ〜。危険防止の為に、生体反応がある物には、作用しないように設定してあるから〜」

( ^ω^)「おお、それなら、安心だお」
55 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:24:15.64 ID:x8WJDwq70

川 ゚ -゚)「いや、そうでも無いぞ。建造物の支柱に向かって使用すれば、その建物を倒壊させる事も十分可能だし、
     秘密裏に兵器を密輸する事も安易になるだろう。それに盗難事件に、用いられる可能性だってある」

(;^ω^)「お、おお……」

川 ゚ -゚)「要は、何事においても、使う側の人間次第って事だな。ダイナマイト然り、原子力然り」

ξ゚听)ξ「もう、わざわざそんな事言う必要性無いでしょう。
      それに大丈夫よ。私は、そんな事をする奴等なんかにこれを使わせる気は、毛頭無いんだから」

(*^ω^)「さっすがツンさん、言う事が違うお!! そこにシビれる! あこがれるゥ!!」

ξ///)ξ「……もう、恥ずかしい事言わないの」

(*^ω^)「おっおっ!!」

ξ*゚ー゚)ξ「……ふふふ」

ウフフξ*゚听)ξ(^ω^*)オッオッ

川 ゚ -゚)「………」

川 ゚ p゚)(こいつはくせえッー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッ――――ッ!!)

イチャξ*゚听)ξ(^ω^*)イチャ

川 ゚ -゚)「……おい、そこのバカップル。私達を置いて、勝手にイチャイチャするな」

从'ー'从「そうだ、そうだ〜、バカップル〜」
57 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:26:27.74 ID:x8WJDwq70

ξ///)ξ「なっ!! だ、誰がバカップルよ!!」

川 ゚ -゚)「お前達に決まってるだろ、常識的に考えて。
     まったく、エロゲ展開も程々にしろ。……で、これから、どうする?」

ξ*゚听)ξ「え? これからって……ま、まだ、結婚するつもりは」

川 ゚ -゚)「馬鹿かね、君は? そうじゃない、今日のこれからの予定の事だ」

ξ///)ξ「あっ、ああ、そう言う事ね。ちゃんと言ってくれないと勘違いしちゃうでしょ」

川 ゚ -゚)(……うむ、流石にウザいな)

ξ*゚听)ξ「別に私は行きたい所無いけど。クー達は、どこか行きたい所あるの?」

从'ー'从「私は無いよ〜」

川 ゚ -゚)「私も特には無いな。今日は、その試作品を届けるのと、尻ケツ乏症を患ったツンを心配して来ただけだからな」

从'ー'从「じゃあ、ここでゴロゴロしてようよ〜。ゴロゴロ〜」

川 ゚ -゚)「最近残業も多かったし、それもいいかもな。
     ……まあ、私達がお邪魔虫だと言うなら、素直に出ては行くが」

ξ゚听)ξ「何言ってんのよ。そんな訳無いでしょ」



58 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:28:17.62 ID:x8WJDwq70

川 ゚ー゚)「ふ〜ん、私はてっきり二人っきりで、スイーツ(笑)でストロベリーな時間を過ごしたいのかと思っていたが」

ξ*゚听)ξ「あ、あんたこそ、馬鹿なんじゃない? 絶対、頭膿んでるわよ」

川 ゚ -゚)「ふん、どうだかな」

从'ー'从「ブーンくんはどこか行きたい所あるの〜?」

( ^ω^)「う〜ん……そうだお! みんな予定が無いなら、僕のお店に行くなんてどうだお。
      ツン達なら、無料でマッサージするお」

ξ゚听)ξ「え? 僕のお店って、どういう事よ?」

(;^ω^)「あれ、言ってなかったかお?
      僕は今、師匠の元で修業しながら、小さな施術所も経営してるんだお」

ξ;゚听)ξ「何よそれ、聞いてないわよ?」

从'ー'从「ブーンくん、社長さんなの? すご〜い」

(;^ω^)「いや、社長という訳では……」

川 ゚ -゚)「……ブーン、施術所を開いているという事は、ちゃんと国家資格も持っているのか?」

62 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:30:45.56 ID:x8WJDwq70

(;^ω^)「………うっ」

川 ゚ -゚)「ん? どうなんだ?」

(;^ω^)「ちゃ、ちゃんと、あん摩マッサージ、指圧、鍼灸、柔道整復等の国家資格、全部持ってるお!!」

川 ゚ -゚)「………」

ξ゚听)ξ「あれ、でも確か、専門学校に三年間通わないと駄目だって、何かで読んだような」

(;^ω^)「な、何の事でございましょうかお。それはきっと勘違いで……」

川 ゚ -゚)「ブーン」

川*゚ -(;^ω^)「なっ!!」
   フニョン♪

川*゚ -゚)「この尻はウソをついてる『尻』だぜ……」

ξ#゚听)ξ「……って、何、さり気無くブーンのお尻に触ってんのよ!?
       さっきから駄目って言ってるでしょ!!」

川*゚ -゚)「すまん、ついな」

ξ#゚听)ξ「ついじゃ無いわよ、まったく、もう」

64 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:32:30.21 ID:x8WJDwq70

(;^ω^)「そ、それで、どうするんだお? 行くのかお? 行かないのかお?」

ξ゚听)ξ「……そうねぇ、私は一度、見に行ってみたいけど、皆はどうする?」

川 ゚ -゚)「私は別に構わないが」

从'ー'从「おもしろそうだから、私も行ってみた〜い」

ξ゚听)ξ「それなら、決まりね。じゃあ、ブーン案内してちょうだい」

( ^ω^)「了解だお!! じゃあ、さっそく行くお!!」

元気に返事を返したブーンは、多種多様な女性三人と共に、部屋を後にした。
今世紀最大の胸のときめきを感じ、果て無き欲望を抱えて、歩を進める彼が目指すは栄光のセクロスだけ。

今こそ、この一年間鍛え上げてきたテクニックを披露する時だ。

さあ、いざ突き進め、ブーン。輝かしい未来は、もう、すぐそこにある。

(*゚ω゚)(フヒヒ、ピッチピッチの女性三名、ゲットだぜえ!!)

ピッピカチュウ。

66 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:34:40.99 ID:x8WJDwq70
さて、ここではあえてこの『ピッピカチュウ』というセリフについて考察しようと思う。

皆様は、このサトシがポケモンをゲットした際に、ピカチュウが発する『ピッピカチュウ』というセリフに隠された、本当の意味をこ存じだろうか。
長年、ポケモンアニメを見続けた私はある日、ピカチュウのとある台詞に法則性のような物を見出す事ができた。
その台詞とは、ピカチュウがパートナーのサトシを呼んだり、助けを求めたりする時に発する『ピカピィッ!!』という言葉。
この言葉、聞けば分かるのだが、声のイントネーションから『サトシッ!!』と叫んでいるのだと、容易に想像する事が出来る。
つまり、ピカチュウ語の『ピ』は日本語の『サ』を表しており、『カ』は『ト』、『ピィ』は『シ』を意味しているのである。

この法則に基づいて、今回の主題である『ピッピカチュウ』を日本語に置き換えてみると、『さっさとチュウ』。
さらに分かりやすく後半の『チュウ』の部分を、言い換えてみると『さっさとキス』。
要するにピカチュウはサトシに対して、『さっさと私の唇に熱い口付けをして』と言っている事になるのである。
つまり彼女(彼の可能性もあるがここでは考慮しない)は、戦闘で闘った自分に御褒美のキスをして、とサトシに懇願しているのだ。

公衆の面前でこんな事を言っているなんて、なんたる淫乱電気鼠。ねずみ男もびっくり仰天である。

また、この台詞は新しいポケモンを捕まえた時にも言うので、
『そんな新参者のポケモンなんて見ないで、私だけを見て、そして口付けをして』という意味合いも孕んでいるのだろう。
そう考えてみると、ヤキモチを焼くなどと言うなかなか可愛らしい一面も、ピカチュウは持っているという事になる。
さらに、初体面の際はサトシに対して異常なまでにツンツンしていたが、
現在では常軌を逸したデレデレっぷりのピカチュウは、素晴らしいツンデレの才能も秘めていると言えるであろう。

やはり、これ程の可愛い要素を秘めいるのだから、大衆の人気を得ても、何ら不思議は無い。
だがしかし、私は生粋のベトベトンフェチな為、あまり興味が湧かないのであった。

以上、妄想終了。
68 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:36:40.08 ID:x8WJDwq70

           * 以下、何事も無かったかのようにパクリながら再開 *

ξ゚听)ξ「す、凄い……」

ブーンに連れられ、店の前まで赴いたツンは、その想像以上の様相に、感嘆の声を上げた。

清潔感を漂わせる白い外装に、『スライムヒップボディケア 願嘆垢』と書かれた巨大な看板。
看板はド派手な電光で飾られており、嫌でも人目に付く程、真昼間からその存在感を示していた。

少し裏路地に入った位置に店がある為、立地条件は少し悪いが、
この看板があれば集客力は並々ならぬ物だろうと、容易に想像する事ができる。

また、ガラス張りの壁面からは店内の一部の様相が覗け、
その隅々まで清掃が行き届いた室内は、客に対して気兼ね無く店内に足を踏み出せる、安心感のような物を生み出していた。

到底、一人で経営している小さな店だとは思えない立派な外観。

欠点を上げるとすれば、やはりその立地条件と、
隣で経営している『ピンクマッサージ ハ○ワ♪ハ○ワ♪』などという怪しげな店ぐらいだろうか。

やはり、隣にこういうお店があると、御客に対して視覚的に悪い印象を与えてしまうものだ。

73 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:38:41.59 ID:x8WJDwq70

ξ゚听)ξ「………」

川 ゚ -゚)「確かに、これは想像以上だな」

从'ー'从「うん、私もびっくりだよ〜。ブーンくんて、凄い人だったんだね〜」

(*^ω^)「御褒めに預かり光栄ですお」

川 ゚ -゚)「でも、どうやってこれ程までの店を建てられたんだ?
     誰かのバックアップが無いと、到底無理だと思うんだが……」

( ^ω^)「費用はアラクレ師匠が『弟子の門出を祝福しねえ師匠は、いねんだぜ!!』とか言って、全額出してくれたんだお」

川 ゚ -゚)「ほお、お前の師匠は、中々の財力の持ち主なんだな」

ξ゚听)ξ「………」

从'ー'从「あれ、どうしたのツンちゃん? さっきから、ボ〜っとしちゃって」

ξ;゚听)ξ「あっ、ゴメンなさい。何だか、感極まっちゃってて」

川 ゚ -゚)「……居候が、一年たったら金持ちになって帰って来たんだもんな。驚くに決まっているか」
 
从'ー'从「ブーンくんも、女性を一年も待たせるなんて、罪な男だよね〜」

( ^ω^)「おっおっ」

76 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:40:27.08 ID:x8WJDwq70

ξ゚听)ξ「でも、一体この店名は何なの? が、ん……がんたん、く、でいいのよね?」

(;^ω^)「……苦肉の策だったんだお」

ξ゚听)ξ「え? どういう事?」

(;^ω^)「き、気にするなお。深い理由は無いお」

川 ゚ -゚)「そう言えば、この店の店主である君が何故ここにいるんだ?
     店の中にいなくていいのか?」

( ^ω^)「今日は、久しぶりにツンの顔を見に行こうと、臨時休業にしたんだお。
      いつもは、日曜以外は休まず営業しているお」

川 ゚ -゚)「成程、それで今日を休みにして久々にツンと会い、甘い時間を土日の二日連続で満喫しようと考えた訳だな」

ξ*゚听)ξ「そ、そうだったの?」

( ^ω^)「違うお。日曜は一日中、師匠とマッサージの練習をしてるんだお。
      だから、今日、ツンの所に行ったのは、土曜日だと翌日の店の準備をする必要が無くて、時間的に余裕があるからだお」


77 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:42:11.96 ID:x8WJDwq70

ξ )ξ「……ああ、そうですか」

(;^ω^)「お? 何でツン怒ってるんだお?」

川 ゚ -゚)「まじKYだな」

从'ー'从「うん、そうだね〜、まじKYだね〜」

(^ω^;≡;^ω^)「おっ? おっ?」

作者がつい先日本当の意味を知った言葉を口にする女性二人の前で、おろおろと狼狽するブーン。
そんな彼等の元に、店の近くの物陰に腰を下ろしていた一人の老婆が、覚束無い足取りで、ゆっくりと近づいて来た。

( ^ω^)「あっ、でぃさん」

その見覚えのある姿に気付いたブーンは、彼女に向かって声をかけた。

( ^ω^)「いったい、どうしたんだお、こんな所で?」

(#゚;;-゚)「どうしたも、こうしたも、マッサージをして貰いに来たに決まっとるじゃろ。
    ブーンしゃん、冗談が過ぎますぞ」

(;^ω^)「え?」

(#゚;;-゚)「まったく、客を待たせおってからに」

(;^ω^)「いや、あの申し訳無いけど、今日は臨時休業でお店やって無いんですお。
      入口にも貼り紙を貼って……」
79 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:45:02.05 ID:x8WJDwq70

(;^ω^)(あれ、無くなってるお。風にでも飛ばされたかお?)

ξ゚听)ξ「ねえ、ブーン。このお婆さん、どなた?」

貼り紙探してキョロキョロと辺りを見渡すブーンに対して、ツンが問いかけた。

( ^ω^)「ああ、この人はでぃさんと言って、この店の常連客の方だお。
      いつもこの店をご贔屓にして貰っているんだお」

ξ゚ー゚)ξ「へえ、そうなんだ。常連客までいるなんて、中々やるじゃない」

(*^ω^)「フヒヒ、照れるお」

(#゚;;-゚)「ブーンしゃん、ブーンしゃん」

(;^ω^)「おわっ、なんだお?」

(#゚;;-゚)「無駄話しなんてしてないで、さっそくお願いしますよ」

(;^ω^)「いや、ですから今日は臨時休業ですので……」

(#゚;;-゚)「腰が痛くて痛くてのう。堪らんのですじゃい」

(;^ω^)「だから、月曜なら店が開いているからその日にでも……」

(#゚;;-゚)「でも、ブーンしゃんのマッサージは素晴らしいからのう。
     いつも治して頂いて、本当にありがたい事じゃよ。ほっほっほっ」
81 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:46:47.06 ID:x8WJDwq70

度重なるブーンの言葉に全く耳を貸さず、でぃは一人、腰を曲げたまま笑い続ける。
そして、やれやれと肩を竦め溜息を吐いたブーンの傍へと歩み寄り、皺の深い手でブーンの腕を掴んだ。

(#゚;;-゚)「ささ、行きましょう、ブーンしゃん」

(;^ω^)「もう、さっきから言ってるけど、今日は休」
(#゚;;-゚)「ボソッ、そう言えば、ワシの孫は腕利きの弁護士をやっておりましてのう。
    この前、この店とブーンしゃんの事を逐一話したら、ある部分に非常に興味を持ちましてな、
    是非、確かめたい事があるから、今度、店の場所を教えてくれと言っておったんじゃよ」

(;゚ω゚)「っ!!」

(#゚;;-゚)「それで、今度、この店の場所を教えてやろうかと思っているんじゃが……」

(;^ω^)「くぅっ……」

ビキビキ(#^ω^)(この糞ババア、もう少しで、女体触り放題だったというのに)

(#゚;;-゚)「宜しいかのぅ?」

(;^ω^)「……ご、ごめんおみんな、まずはディさんのマッサージをするから、ツン達は受付の所で待ってて欲しいお」

ξ゚听)ξ「え? どうしたのよ、急に?」

(;^ω^)「やっぱり待っててくれた、お婆さんを追い返すのは忍びないお。それにでぃさんは常連客だし……」

83 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:48:32.31 ID:x8WJDwq70

ξ゚听)ξ「わ、私は別に構わないけど……」

从'ー'从「え〜、待つの〜。ぶぅ〜」

川 ゚ -゚)「……あのお婆さん、何か小声で話していたようだが?」

(;^ω^)「な、何でも無いお。じゃあ、もう行くお」

クーの疑念を孕んだ鋭い目に射抜かれながらも、
閉じられていたガラス製のドアの鍵を開けたブーンは、でぃを連れ、店の奥へと消えた。

从'ー'从「行っちゃったね〜」

川 ゚ -゚)「そうだな。言われた通り、中で待つとするか」

その場に、取り残された三人も、ブーンに言われた通り店内に入り、受付の横に用意されたソファに腰かけた。
ゆったりとした柔らかいソファのクッションが彼女達の体を包み込み、絶妙なフィット感を与えてくる。

ξ゚ー゚)ξ「へぇ、なかなか、いいソファじゃない」

从'ー'从「でも、マッサージってどれくらいかかるんだろ〜」

川 ゚ -゚)「だいたい、一人当たり30分ぐらいじゃないのか?」

从;'ー'从「ふぇ〜、じゃあ30分も待つの〜」


84 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:50:14.05 ID:x8WJDwq70

ξ゚听)ξ「しょうがないでしょ、タダでやってもらえるだけ、感謝しないと」

从'ー'从「う〜ん、そうだけど〜」

川 ゚ -゚)「いや待て、そもそもブーンは私達三人を同時にマッサージするつもりなんだろうか。
    もし一人ずつなら、尚更、待ち時間が掛かると思うんだが」

ξ゚听)ξ「確かに、言われてみるとそうね……」

クーの言う事も、もっともだった。
一人三十分かかると仮定すると、最後の人間は合計一時間半はここで待たされる事になる。

いくら唯だからと言って、そんな長時間も待たされるのは、御免被りたい物だ。

从'ー'从「ならきっと、一人五分とかで終わる、短時間マッサージとかをしてくれるんだよ〜」

ξ゚听)ξ「そうだといいんだけど。でも、あのブーンがそこまで考えて行動して」
「はぁーはっはっはっ!! はあああー――はっはっはっはぁーー!!!!」

ξ;゚听)ξ「な、何っ?」

その時、ツンの言葉を遮って、店内に響くは、ハイテンションな高笑い。
いきなりの事に、咄嗟にソファから立ち上がった三人は、声がした入口の方へと顔を向ける。
87 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:53:27.56 ID:x8WJDwq70

爪* 〜 )「ふっふっふっ」

視線の先には、とにかく胸がでかい見知らぬとにかく胸がでかい女性が、
とにかく胸がでかいまま、仁王立ちして、とにかく胸がでかかった。

元々のサイズでも充分でかいその巨乳は、
胸の下で組まれた腕に持ち上げられ、視覚的破壊力をさらに向上させられている。

うん、とにかく胸がでかい。

爪* 〜 )「ひとつ、AAの世の人気を啜り」

そして、その女性はガラス戸の向こうで呟き、

爪* 〜 )「ふたつ、不埒な逃亡三昧」

閉じられたドアのノブを両手で掴み、

爪* 〜 )「みっつ、醜い浮き世のラドンを、退治てくれよう!!」

勢いよく開くと共に、高良かに己の名前を宣言した。

爪*^ー゚)ノ「将来の超ド級スーパーメジャーAA、鈴木田村、ここに推参であります!!」
89 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:55:10.14 ID:x8WJDwq70

ξ;゚听)ξ「………」

从;'ー'从「………」

川 ゚ -゚)(ま〜た、変なのが出てきた。まったく、私のようにクールで真面目でおしとやかなキャラは他にいないのか……)

爪*゚听)σ「おい、そこのメジャーAA共!! ここで会ったが百年目、今ここでお前達の首を貰い受けるであります!!」

ξ;゚听)ξ「え? ……あ、あの、すいません。人違いか何かじゃないかしら?」

从;'ー'从「そうだよ〜、そもそもメジャーAAって何?」

爪#゚听)「くぅ〜、この期に及んで、まだそんな減らず口をたたくでありますか!!
     お前達がメジャーAAじゃなかったら、私なんてただの記号の塊になってしまうであります!!」

川 ゚ -゚)「いやそもそもAAは記号の塊だろ」

爪#゚ー゚)「その人を小馬鹿にしたような喋り方!! 貴様がかの女性メジャーAAの一角、素直クールでありますね!!」

川 ゚ -゚)「べ、別に褒めたって、何も出ないんだからね!!」

ξ#゚听)ξ「なんでそこで私の真似するのよ!!」

川 ゚ -゚)「気分」


90 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/08(土) 23:56:52.09 ID:x8WJDwq70

爪#゚ー゚)「と、とにかく三人纏めて私と勝負するであります!! それでどちらが格上のAAか決めるであります」

川 ゚ -゚)「決めるも何も、もう勝敗は決しているだろ」

爪#゚听)「ムキッー!! 勝負はやってみないと分からないであります!!」

从;'ー'从「うう、ツンちゃ〜ん。あの人、絶対に危ない人だよ〜。さっきから何言ってるか分からないし〜」

ξ;゚听)ξ「そ、そうね、ブーンに報告して、警察も呼んだ方がいいかしら」

爪*゚ー゚)「……ふふふ、貴様があのツンでありますね?」

ξ;゚听)ξ「え? 何で私の名前を……」

爪*゚ー゚)「ブーンから話は聞いているであります。そして、そんなお前にいい事を教えてやるであります」

ξ゚听)ξ「……な、何よ?」

爪*^ー^)「私とブーンは、大人の口付けを交わした仲なのでありますよ!!」

ξ;゚听)ξ「……え?」

川;゚ -゚)「……なん…だと?」
102 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:13:02.83 ID:Cmela15m0

ξ;゚听)ξ「嘘よ!! ブーンがそんな事!!」

从;'ー'从「そうだよ〜、ブーンくんがそんなことできるはず無いよ〜」

川;゚ -゚)(確かにありえない事だ、マイナーAAがメジャーAAとキスをするなどあってはならない。
     そんな事をしてしまったら、もうそいつはマイナーAAでは無く、立派なメジャーAAにランク付けされてしまう!!)

爪*゚ー゚)「ふっふっふっ、嘘じゃないでありますよ。それに私の胸も触られたし、喘ぎ声も聞かれたし、
     この一年間一緒に生活もしていたでありますよ!!」

ξ;゚听)ξ「そ、そんな……」

女の戦いに敗北し、力無く床に崩れ落ちるツン。
そんな哀れで、弱弱しい姿の彼女に、田村は更なる追い打ちをかける。

爪*゚ー゚)「お前なんて、貧乳だけが取り柄のただの暴力女でありますよ」

ξ )ξ「………」

爪*゚ー゚)「知ってるでありますか? 最近、ツンが嫌いって言っている読者が、増えている事を」

ξ )ξ「ぅうっ……」

爪*^ー^)「ふっふっふ、これは主役の座の交代も近いで有りますね」

ξ;凵G)ξ「う、うっう、う……うう…」

爪*^ー^)σ「や〜い、や〜い、お前んチチ、おっばけや〜しきぃ〜!!」

104 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:14:16.94 ID:Cmela15m0

          ┏  ━ゝヽ''人∧━∧从━〆A!゚━━┓。
╋┓“〓┃  < ゝ\',冫。’ 、  ' 〃Ν ; ゛△│´'´,.ゝ'┃.      ●┃ ┃┃
┃┃_.━┛ヤ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━┛ ・ ・
       ∇  ┠─Σ○┗(#▼皿▼)┛○ 冫 そ',´; ┨'゚,。<カンタアァー!!
          .。冫▽ <   ゝ、    ,ノ      乙  ≧   ▽
        。 ┃   Σ   (⌒ゞ ,l, 、'’  │   て く
          ┠─ム┼   ゝ,,ノ ノゝ. 、,,’.┼ ァ Ζ┨ ミo'’`
        。、゚`。、   i/   レ' o。了 、'’ ×  个o
       ○  ┃   `、,~´+√ ▽   ',!ヽ.◇    o┃
           ┗〆━┷ Z,.' /┷━''o ヾo┷+\━┛,゛;


                                  
                               爪;゚ー゚)') <ひゃあっ!!
                                〉つ / 
                              .(_/ 丿

107 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:16:07.40 ID:Cmela15m0

爪;゚〜゚)「ひっひぃっ!!」

突然の来訪者のド派手な出現に、田村は腰を抜かし、その場に倒れ込んだ。

┗(#▼皿▼)┛「田村!! てめえ何仕事さぼって、ふざけた事してやがんだ!!」

ガラスを物ともせずに突き破り出現したマッチョマンは、
大声でそう叫んだ後に、横たわる田村の元に駆け寄り、彼女の襟首を掴み上げた。

そのまま、軽々と持ち上げた田村を、覆面の中から睨みつけ、ドスの効いた声で、怒鳴りつける。

┗(#▼皿▼)┛「てめえには、後で落し前が必要なようだなあっ!!」

爪;゚〜゚)「い、いいっぃぃ、命だけは!!」

┗(#▼皿▼)┛「馬鹿野郎、命まで取るわきゃねえだろ。
         命を自ら捨てたくなるような苦痛を、与えてやるんだからよおっ!!!!」

爪;゚〜゚)「い、いやああああああっ!!!」

まさに外道。いや、極道。
110 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:17:47.82 ID:Cmela15m0

从'ー'从「すご〜い、あの人、ガラスを突き破ったよ〜」

川 ゚ -゚)「半裸のマッチョマン……」

川*゚ -゚)ポッ

┗( ▼皿▼)┛「いやぁ、皆さん、すいやせん。ウチのモンがご迷惑をおかけしたようで」

一頻り怒鳴りあえたその男は、ツン達に向き直り、謝罪の意を伝えた。
そして、田村を片手で抱えたまま、未だ涙を止めないツンの傍へと歩み寄り、優しく彼女の肩に手を置いた。

┗( ▼皿▼)┛「でも、お嬢さん。こいつの事も、分かってやってくだせえ。こいつも、悲しい境遇の奴でしてね。
         総合のAAテンプレに載ったり載らなかったりの毎日を送って、すっかりやさぐれちまったんですよ」

ξぅ凵G)ξ「うう、ぐすっ、ブーン……」

┗( ▼皿▼)┛「……泣かないで下せえ。ブーンの奴の事なら安心して下さい。
         ブーンとこいつが口付けを交わしたのは、ただの勘違いの所為なんですよ」

ξ;凵G)ξ「え? 勘違い?」

┗( ▼皿▼)┛「ええ、そうです。それにね、ブーンの奴はこの一年間、あなたの事だけを考えて、努力してきました。
         あなたに今までの恩を返すんだと、あいつは毎日、そう言っていましたよ」

113 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:20:03.60 ID:Cmela15m0

ξぅ凵G)ξ「………」

┗( ▼皿▼)┛「だから泣かないで下せえ。そして、頑張ったあいつに微笑みかけてやって下せえ。
         それがあいつにとっての、一番の幸せなんだと、俺は思いますから」

ξ* ー )ξ「……は、はい」

┗( ▼皿▼)┛「へへ、やっぱり女性に涙は似合わねえ。今のお嬢さん、凄く綺麗ですぜ」

マッチョマンの温かい人情の困った言葉が、ツンの悲しみの涙を止めた。
その事に安堵し、覆面の中で笑みを浮かべた、マッチョマンは、腕の中で震えている田村を床に下ろし、店の外へと歩き出す。

┗( ▼皿▼)┛「じゃあ、行くぞ田村!! せっかく俺達の店に来た、お客様を待たせてんだ。
         この店より儲けを出さないとブーンに顔向けできねえからよ、今日もばっちり働いて貰うぜ」

爪;゚ー゚)「ラ、ラジャーであります!!」

割れたガラスを革靴で踏みしめながら、男は悠然と去っていく。
その無数の傷跡が刻まれた背中は、雄弁と語っていた。任侠の道を行く、一人の漢の熱き人生を。
116 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:21:17.88 ID:Cmela15m0

ξ゚听)ξ「行っちゃった……」

从'ー'从「結局、あの人達、誰だったんだろ〜」

川 ゚ -゚)「……ブーンのマッサージの師匠じゃないのか? ブーンの事、知ってたみたいだし」

川*゚ -゚)(待て、そう考えると、ブーン×マッチョの『師匠と弟子の禁断の愛』というカップリングが……)

ξ゚听)ξ「どうしたのクー? 急に赤くなって」

川;゚ -゚)「あっ、い、いや何でも無い。……そ、そうだ、君にこれを渡しておこう」

ξ///)ξ「え? ……ちょ、ちょっとこれって」

川 ゚ -゚)「私の趣味の産物だ。あんな女にブーンを取られるのは嫌だろ?
     だから今夜、お前がブーンの初めてを奪ってしまえ」

ξ///)ξ「ば、馬鹿!! そんなこと出来る訳……」

川 ゚ -゚)「本当にそれでいいのか? いい加減素直になったらどうだ、ツン」

ξ///)ξ「……で、でも」

122 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:23:46.48 ID:Cmela15m0

川 ゚ -゚)「君がそんなだから、あんな鈴木田村だとか言うマイナーな女に、ブーンの唇を奪われてしまうんだ。
     もっと、しゃっきりしろ!! 自分に自信を持つんだ!!」

ξ///)ξ「う、……うう」

珍しくクーが語気を荒げ熱弁をふるった時、店の奥のドアが微かに音を立てながら開いた。
それと共に、マッサージを終え、部屋から出てきた二人の会話が、聞こえてくる

(#゚;;-゚)「いや〜、ブーンしゃんのマッサージは相変わらず素晴らしいのう」

川 ゚ -゚)「ほら、もうじきブーン達がここに来る。さっさと受け取るんだ」

ξ///)ξ「……う、うん」

(#゚;;-゚)「でも、すまんのお、無理にやってもらって」

( ^ω^)「いえいえ、どうという事は無いですお。じゃあ、さっそくお会計を……」

ちゃっちゃとお会計を済ませてツン達のマッサージをしようと、
レジに向かったブーンの目に、凄惨な店の現状が映る。


123 名前: ◆ZKiCFm8B3o :2007/12/09(日) 00:24:38.88 ID:Cmela15m0

(;^ω^)「って!! み、店が!! ぼ、僕の店が!!」

(#゚;;-゚)「おお、酷い有様じゃのう」

先程のマッチョマンによって、ブチ破られたガラスからは風が吹き込み、
床には、砕け散った大量のガラス片が、撒き散らされていた。

この惨状を何とかしなければ、到底、営業など出来る筈も無い。

(;^ω^)「い、一体何があったんだお!!」

从'ー'从「半裸のマッチョの人が、突き破ったんだよ〜」

(;^ω^)「半裸のマッチョってアラクレ師匠じゃないかお。全くあの人は、何て事してくれるんだお……」

ぼやいていても何も始まらない。
すぐさまブーンは、ガラス業者と連絡を取る為に、店の電話の所に向かった。

ξ///)ξ「………」

その後ろ姿を、頬を赤らめながら見つめるツンの視線に気付かぬままに――――

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