2 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:13:49.96 ID:BGyMvZI+0

『レズとホモ、この相反した属性は、

    特殊性癖という点で、同一定義できる

       ロリコンとショタコン、忌み嫌われたこの二つもまた、

          可能性の探究者として、自己主張する事ができる

             そして、この世に存在する全ての異常性癖は、

                愛の一文字で、簡潔に表現する事ができる

                          ――――さあ、皆よ、己の愛を叫べ』


                            〜「変態革命ダイジェスト」より抜粋〜


            爪*゚ー゚)ブーンが○○○○されるようです(^ω^ )


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/06(土) 21:15:34.76 ID:0s7OYYK80
sienn

4 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:15:38.55 ID:BGyMvZI+0

( ^ω^)ノ「ツン、僕はマッサージ師になるお!!」

ξ゚听)ξ「……は?」

日曜日の昼下がり、自室の居間でだらだらとテレビを見ていたツンは、
突拍子も無いブーンの発言に、間抜けな声を漏らした。

今まで定職に就こうとしてこなかった男が、

自ら職に就きたいと進言してきたのだから、無理も無い。

バイトだって、部屋に居候させてあげる事を条件に、
何とか始めさせたというのに、一体、何が彼を変えてしまったというのか。

長年、交友を持ってきた幼馴染の彼女でさえも、全く想像がつかなかった。

( ^ω^)「……ダメ、かお?」

ξ;゚听)ξ「どどど、どっどどどどどどどうしどどどどうどうどうていちゃうわ!!」

(;^ω^)「ちょ、急に何言い出すんだお。ツン落ち着けお」

ξ;゚听)ξ「急におかしな事言いだしたのはあんたでしょ!! 一体全体、どうしたって言うのよ!?」


5 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:17:50.32 ID:BGyMvZI+0

( ^ω^)「別にどうもしないお。ただ、マッサージ師になりたいだけだお」

ξ;゚听)ξ「まさか、あんた、へ、変な事のしすぎで、頭に蛆が湧いたんじゃ……」

ξ;゚听)ξ(そうよ、そうに決まっているわ。
       昨日だって、私が寝泊まりの為に貸し与えている物置部屋で、変な事をしていたじゃない。

       いや、でもブーンが変だったのは、昔からよね。という事は、蛆が湧いていたのも、昔から
       という事になるわ。つまり、いきなり変な事を言い出したのも、説明がつく。ん? 待って、待

       つのよ、ツン。通常、職に就きたいと考えるのは、正常な人間の思考回路。そして、ブーンは、
       元々、頭に蛆が湧いているから、正常な人間では無い。正常な人間では無いものが、正常な

       事を言う。これを、変な事と言わずして、何て言うのよ。でも、そう仮定すると、今のブーンは正
       常な事が言える人間であり、それは即ち、彼のおしりが、やっぱりチャーミングでもっと触って

       みたいけど、いきなり触ったら誤解を招くし、それに重度のお尻中毒になる可能性もあって、
       けど、やっぱり、あの究極のプニプリ感が生み出す、ソフトな肌触りは、恥も外聞も無く、


6 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:19:34.14 ID:BGyMvZI+0

ξ*゚听)ξ「………」

( ^ω^)「……急に黙り込んでどうしたんだお?」

ξ*゚听)ξ「やっぱり、ムシャぶりつきた……あっ」

( ^ω^)「お? 何だって?」

ξ///)ξ「な、なんでも無いわよ!!」

(;^ω^)「……そ、そうですかお」

椅子に腰かけているツンの命令で、いつもの如く正座させられているブーンは、
彼女の反応に対応し、即座に追求するのを止めた。

これまでの経験から、これ以上詮索したら、彼女の逆鱗に触れる事が、容易に想像出来たからだ。

この空間において、ツンは女王様であり、居候のブーンはただの下僕にすぎない。
部屋の主の御機嫌を損ねれば、即刻、追いだされ、ここ以外に行くあての無い彼は、ジ・エンド。

そんな抑圧された毎日を送っていれば、オナニーをしたくなるのも当然だ。

まあ、彼の場合は、抑圧されていなくてもしてしまうのだが。
10 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:21:22.02 ID:BGyMvZI+0

ξ゚听)ξ「それにしても、何で急にマッサージ師なのよ。職種なら他にも色々あるでしょうに」

(;^ω^)「そ、それは……」

もちろん、正直に答えられる筈が無い。

おなごの体を撫でまわし、自家発電の活力にするなどと、口が裂けても言えない。

(;^ω^)(ここは、何とか誤魔化して、真意に気付かれないようにしないと……)

(;^ω^)「おー、えーっと……」

ξ゚听)ξ「何よ、さっさと答えなさいよ」

(;^ω^)「う〜、お〜……あっ!! ツ、ツンだお!!」

ξ゚听)ξ「え? 私?」

(;^ω^)「そうだお。ツンがいつも、仕事帰りに疲れた顔をしてるから、
      少しでも疲れを癒してあげたいと思って、マッサージ師になろうと考えたんだお!!」


11 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:22:56.93 ID:BGyMvZI+0

ξ゚听)ξ「………」

(;^ω^)「………」

ξ///)ξ「……ふ、ふーん、べ、別に嬉しくなんかないんだからね!!」


( ^ω^ )(ふん、ちょろい女だお)


定型的なツンデレ台詞を言いながら、頬を染めるツンを見て、ブーンはホッと胸を撫で下ろす。

これで、彼にとっての第一菊門は突破した。
今後、下手な事をしない限り、ツンからある程度のバックアップが得られる筈だ。


ξ゚听)ξ「でも、マッサージ師ってどうやったらなれるんだろ?」


他に残された問題は、どうすればマッサージ師になれるのかという事。

ツンに尋ねられ、考え込むブーンではあったが、明確な答えはすぐには思い浮かばなかった。

13 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:24:31.12 ID:BGyMvZI+0

( ^ω^)「ん〜、ブーンにも良くわかんないお。ネットで検索してみるなんてどうだお?」

ξ゚ー゚)ξ「なるほど、いい考えね。じゃあ、さっそく」

ブーンの咄嗟の思い付きに賛同したツンは、
椅子から立ち上がり、パソコンがある部屋へと移動を開始した。

( ^ω^)「よっこらセックス」

ブーンも、その後ろについて行こうと、立ち上がる。

しかし、

((*^ω^))「おおっ!! おっおふぁぁ、ブルスコォぉ」

正座から解放された両足に、強い痺れが発生し、上手く、歩き出す事が出来ない。


14 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:25:59.99 ID:BGyMvZI+0

((*゚ω゚))(こ、この感覚……たまらんお!!)

あの足裏が床に触れる度に、爪先から、
脹脛に向かって、電流が流れるかのような感覚。

それに、更なる一歩を踏み出す時の緊張感と言ったら、あ、ああっ、ああああああ!! ……筆舌に尽くし難い。

しかし、これは一応小説。

筆舌に尽くし難い等と言って、安易に地の文から逃げては駄目だ。

ここはあえて表現しなければならないのである。
何故なら、我ら日本国では、表現の自由が保障されているのだから。



そう、例えるならば、あの感覚は、『まるごと巨大プリンの洗濯ばさみにカルピス幼女を添えて』


16 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:27:46.02 ID:BGyMvZI+0

巨大プリンに頭部以外を包まれて身動きできない体勢で、幼女にカルピスの原液を頭頂部からとぷとぷとかけられ、
甘い匂いに気が狂いそうになる中、プリン内に隠れていたもう一人の幼女に、大量の洗濯ばさみで全身を摘まれる。

その後、痛みに耐えているこちらの瞳を見つめ、小悪魔的に微笑む二人の可愛らしい幼女に、
顔についたカルピスを舐め取られながら、体中の洗濯ばさみをでこぴんで足元から外されていく感覚、と表現出来るだろうか。



いや、あの感覚は、『からし男といちごフルーチェ軍団 〜市民プールの香りと共に〜』かもしれない。



真夏のスーパーマーケットで、家で食おうと、フルーチェメロン味を買った帰り、
スクール水着姿の幼女達に囲まれ、そのまま市民プールまで、無理やり連行される。

その後、内部にからしが塗りつけられている全身黒タイツを無理やり着させられ、
沁みる全身に悶えながら、いちごフルーチェで埋め尽くされたプールに幼女達と一緒に飛び込み、
彼女達が用意した水鉄砲に、いちごフルーチェを装填して、お互いにかけあって遊んでいる気分、と表現する事も出来る。


17 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:29:20.01 ID:BGyMvZI+0

ふむ、やはり、正座によるあの痺れは素晴らしい物だ。
考えただけで、己の興奮が高まり、脳内でエンドルフィンが異常分泌されていくのが分かる。

和の国、日本を象徴する礼儀作法である正座。

だがしかし、この雅な座り方にも欠点がある。

正座は脚の血流を妨げたり、末梢神経を圧迫したりする為、
脚の発育に悪影響を及ぼし、短足やO脚の原因になるとされているそうだ。

子供に正座をしないよう指導する人も一部にはいるらしい。

まあ、つまり、何事もやり過ぎは禁物という事だな。
皆も正座プレイのし過ぎには気を付けてくれ。自分の体の責任は、自分でちゃんと取るんだ、わかったね?

お兄さんとの約束だ。

注:作者は決して変態ではありません。ただただ、己の愛を語っただけです。

19 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:31:38.17 ID:BGyMvZI+0

とまあ、そんな状態のブーンが、一歩一歩悶えながらやっとこさ部屋に辿りついた頃には、
PCの前で、女座りをしているツンが、人差し指一本で、キーボードと格闘していた。

ξ゚听)ξ「えーと、マ、ツ、サ、ー、ジ、師、w、i、k」

パソコンに不慣れの彼女は、
一文字一文字、声を出しながら入力していく。

時には打ち間違えたり、望みのキーを左上から順に探したりと、たどたどしい限りのツン。

そんな、暴力的で恐ろしい姿とは違った可愛らしい一面を見せる彼女の姿を見て、
足の痺れで興奮していたブーンは、さらに己の心音が高鳴るの感じた。
21 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:33:24.21 ID:BGyMvZI+0

(*^ω^)「……ハァハァ」

ξ゚ー゚)ξ「えい、……あ、でたでた」

(*゚ω゚)「くぅっ!!」

ξ゚听)ξ「ほら、ブーン、でたわよ。……って、まだ、たってるの?」

(*゚ω゚)「おっおっ」

ξ゚ー゚)ξ「もう、しょうがないな〜、ほら、こっちにきなさい」

(*^ω^)「あっ!! あふぁあ、いま、触っちゃ駄目だおぉ……」

ξ゚ー゚)ξ「え〜、どうして?」

(*^ω^)「ふぁ、らって、おぁ、っん、おっ、おっ」

ξ゚ー゚)ξ「ちゃんと、言ってくれないとわかんないよ?」

(*^ω^)「あ、ああ、つついちゃ、だ、んん、め、あうぅ」

ξ^ー^)ξ「ふふ、ブーンのここ、こんなにビクビクしてる」

(*^ω^)「ツ、ツン、もう、それ以上、は、あっ、ぁっぁああ」

ξ゚ー゚)ξ「これ以上すると、どうなっちゃうのかなぁ? 見てみたいなぁ〜、えい、えいえい」

(*゚ω゚)「あっ、ふぁっ、らめぇ、もう、立ってらんないよおおおおおおおおおおお!!!」
23 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:34:46.91 ID:BGyMvZI+0

ξ゚听)ξ「……ふーん、じゃあちゃっちゃっと座ってちょうだい」

(;^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「早くマッサージ師について調べちゃいましょう? 善は急げよ」

(;^ω^)「おお、わかったお」

不意に表情を変えて催促されたので、
ツンの指でつつかれた足の痺れを堪えながら、彼女の横にしぶしぶ腰かけた。

(;^ω^)(まったく、ツンの横暴ぶりにはついて行けないお)

ξ゚听)ξ「さてと、どれどれ……。へぇ〜、正式名称はあん摩マツサージ指圧師って言うんだ」

ブーンの心を余所に、
ツンは画面に表示されたwikiの情報を、食い入るように見つめる。

そして、冒頭部分の内容を読み終えて、その表情を曇らせた。
26 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:37:30.03 ID:BGyMvZI+0

ξ;゚听)ξ「って、ちょっと、何よこれ!! 国家資格が無いと、営業できないってどういう事よ!!」

(;^ω^)「え? 国家資格?」

ξ;゚听)ξ「し、しかも、その国家試験の受験資格に、三年以上、専門学校に通わないとならないって、書いてある……」

(;^ω^)「な、なんだってええええええええええええええ!!」

(;^ω^)(よ、予想外DEATH)

もうブーンは25歳。半裸の姿で走りだすお年頃だ。

今から3年間も学校なんぞに通ったら、卒業する頃には、三十路近くのおっさんになってしまう。
さらに悲しい事に、両親から見放されている為、学費を出してくれる人がいないのだ。

ツンに学費を頼んだ所で、断られるのがオチである。
 
( ´ω`)(それに今更3年間も学校に行くくらいなら、二次元を抱いて溺死した方がマシだお)

彼は完全にマッサージ師という職業を舐めていた。

ある程度、マッサージが上手ければ誰でもなれるものだと、高を括っていたのだ。


27 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:39:12.29 ID:BGyMvZI+0

いや、そもそも学校云々以前に、店を開業するのにもお金がいる。

バイトをしているからと言って、そうそう直ぐには、店を開く程のお金は堪らない。

( ´ω`)「……もう、生きる気力も無いお」

所詮、25歳まで碌に働いて来なかった男が、
今更、夢を掴む事などありえない事だったのだ。

現実と言う名の壁にぶち当たり、早くも希望が潰え、愕然と肩を落とす、ブーン。

そんな敗北者の惨めな姿を見かねたツンは、彼を励まそうと、項垂れた背に優しく手を添えた。

ξ;゚ー゚)ξ「ちょっと、そんなに落ち込まないでよ」

( ´ω`)「………」

ξ゚ー゚)ξ「私は別に本格的なマッサージじゃ無くても、気にしないよ?」

( ´ω`)「……お?」

31 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:41:18.36 ID:BGyMvZI+0

ξ゚ー゚)ξ「私の為に、マッサージ師になりたいって言ってくれただけでも、嬉しかったんだから、ね?」

( ^ω^)「お? ……あ」

(;^ω^)(そういえば、ツンの事を騙してたの忘れてたお)

ξ゚ー゚)ξ「そうだ、せっかくだから、今から肩でも揉んでもらおうかな? ね、いいでしょ?」

( ^ω^)「おお、それはもちろんおkだお」

ξ^ー^)ξ「じゃあ、お願いね」

ツンは微笑みながら、その無防備な背中をブーンに向けた。

白い滑らかな首筋が眼前に晒され、
金色の髪から香るツン愛用の洗髪剤の甘い匂いが、鼻腔の奥をくすぐる。

艶やかで白い肌は、触れれば溶けてしまいそうに儚く、
色香を孕んだうなじの瑰麗さに、気落ちしていたブーンの心は綺麗に浄化されてしまった。


32 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:42:47.11 ID:BGyMvZI+0

麗しい花に匂引かされた羽虫のように、
ブーンの体がその匂い香に誘われていく。

そして、ツンの傍らまで顔を近づけた時、彼は重大な事実を感知した。

( ゚ω゚)(はっ!! ま、まさか、これは伝説の、セクロスフラグ!!)

高速思考、展開。

これまでにコンプリートしてきたあらゆるアダルトゲーム及び同人誌の情報が、
脳内を駆け巡り、今の状況に関連性のある情報だけをピックアップしていく。

主人公の台詞。提示される選択肢。相手の反応。成立するフラグ。最終的な結末。

仮想的に複数個に分けられた思考中枢が、抜粋された情報を統合する。
羅列された情報は、25年間溜め込んできた物だ。彼の人生その物と言っても過言では無い。

( ゚ω゚)(全関連情報羅列完了、全シチュエーション発生確立及び最善行動型式の並列演算処理開始)

脳漿に蓄積されている長期記憶がフラッシュバックされ、その記憶を元に全ての確立を計算、処理する。
結果的に求まるものは、童貞ブーンを、栄光のセクロスワールドへと導く、ゴールデンロード。

34 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:45:14.65 ID:BGyMvZI+0

( ゚ω゚)(並列演算処理……完了)

高速思考、閉塞。

彼の脳内において、輝かしい未来への計算式は完成した。

あとは、それを行動に移し、楽園への答えを手にするのみ。

ξ(゚、゚*ξ「ねえ、何、ぼーっとしてんのよ。せっかく、待ってるのに」

思考に時間を費やし過ぎた為か、不審に思ったツンが振り返った。

彼女の疑念に満ちた瞳に見つめられ、
高速思考状態から現実に戻ってきたブーンは一瞬たじろぐ。

(;^ω^)「おっ? あっ、ご、ごめんだお。ちょっと、考え事をしていましたでありますお」

ξ(゚、゚*ξ「……ふーん。何か様子が変だけど、どうかしたの?」

(;^ω^)「ぜ、全然、変じゃないでございますですお」

ξ--)ξ「……それなら、いいけど。じゃ、さっさとしてよね」


35 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:46:46.34 ID:BGyMvZI+0

(*^ω^)「了解だお!!」

(  ω )(ふっふっふっ、背を向けよったな、この小娘め。
      自家発電で鍛えた、指力と腕捌き、とくと見せてやるお!!)

さあ、ここからはずっとブーンのターンだ。

まずは、言われた通りに肩を揉み、お互いに気分が高揚してきてから、次のステップに移る。

最初からクライマックスでは駄目だ。
ツンの性格上、必ず殴られてしまう。

最初からクライマックスが通用するのは、おっとり系又は控えめ系の女の子のみ。

ブーンの積み重ねてきたエロゲ経験が、そう告げていた。

( ^ω^)(我が未来は既に、脳内で過去と成り果てているお)

ブーンの手が穢れ無きツンの肌に迫り、そのまま後ろから、彼女の両肩を掴んだ。

直後、目を見開いた彼は、
脳内で雄叫びを上げ、己の親指に、全精力を籠めた。
37 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:48:10.56 ID:BGyMvZI+0







                 ウ ィ ー ク ス ポ ッ ト ク ラ ッ シ ャ ー ! !
  ( ゚ω゚)(喰らうお!! 『裏 筋 を 攻 め る 非 情 な る 親 指』!!)










38 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:49:43.64 ID:BGyMvZI+0

( ゚ω゚)(はああああああああああああああああああああああああああ!!!!)

ツンの僧帽筋を、ブーンが放った必殺の親指が襲う。

ただ闇雲に力技で押しこみ、刺激を与える等という、無粋な技では無い。

長年の自慰経験から独自に編み出した彼特有の指運びは、
ムラなく裏筋の細胞一つ一つに快楽を与え、その血流さえも自由自在に操作できる。

歴戦を戦いヌイた戦士だけが到達できるという、シコ至高の領域に踏み込み、
尚も成長を望み続ける、ブーンだからこそ体現できる性なる神技。

( ゚ω゚)(もっとだ!! もっと、もっと、もっと輝けえぇええええええ!!!)

自家発電の際、この指運びに、幾度となく彼は苦渋を呑まされてきた。

何故なら、この技を出したら最後、
用意したおかずを楽しむ前に、必ず達してしまうからだ。

その為、この技はいざという時にしか出さない、言わば奥の手。
40 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:51:14.86 ID:BGyMvZI+0

しかし、




     ξ--)ξ「ちょっと、早く力いれなさいよ」




                    ツンの肉体は、容易くその技を無効化した。


41 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:52:39.53 ID:BGyMvZI+0

(;^ω^)(ゆ、指が……)

ブーンの親指が、ツンの肌に1ミリたりとて喰い込まず、揉みしだく事が出来ない。
金剛石並の硬度に達した筋肉が、彼の指の動きを阻害しているのだ。

鍛えぬかれ、無駄な脂肪が微塵も無ければ、余分な筋肉も無い、美しく、完璧なボディバランス。

筋肉の女神と言っても過言では無い彼女の肉体に、粗チンで鍛えた指力如きで、勝てる筈など無かった。

成程、貧乳なのも頷ける。

( ゚ω゚)(ち、ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!)

エロゲ知識だけでは計り切れない現実の厳しさに、脳内で導き出した未来は塵となって霧散する。

蝋で鳥の羽根を固めて翼を作り、自由を求め、
大空へと飛びだったイカロスは、太陽の光りに焼かれ、墜落した。

セクロスへと向かい、死力を尽くして、奥義を繰り出したブーンの腕も、
鬼人の筋肉に敗北し、ツンの肩から無残にも地に落ちる。


42 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:54:16.31 ID:BGyMvZI+0

ξ゚听)ξ「もう、さっきから何してんのよ」

(  ω )「燃えたお……燃え尽きたお……真っ白になぁ…」

ξ;゚听)ξ「はあ?」

(  ω )「……ツンの肩が硬すぎて、全然、揉めなかったんだお」

ξ゚听)ξ「え? そうかなぁ……」

ツンは、自分の右手を左肩の上に置き、軽く力を入れて、揉み始めた。
先程とは違い、いとも簡単に肩を揉み続ける彼女の姿に、ブーンは息を呑む。

(;^ω^)「………うお」

ξ゚听)ξ「普通に揉めるけど?」

(;^ω^)(……こいつ、化け物かお?)

     ザワ… 
  
          ザワ…


       ブーンに戦慄、走る。
44 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:56:53.91 ID:BGyMvZI+0

(;^ω^)「何でだお? 僕の時は、全然……」

ξ゚听)ξ「きっと、ブーンの握力が弱すぎるのよ」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「ほら、バイト以外は、いつも部屋に引き篭もって、パソコンばっかりしてるでしょ?
      だから、その所為で力も衰えちゃったんじゃない?」

( ^ω^)「おお、確かに言われてみると、そうかも知れないお。
      バイトも、時間帯は夜だから殆ど人が来ないし、全然動いてないお」

ξ゚听)ξ「ほらね。たまには、外でも散歩して運動してきなさい。あ、ついでに、マッサージ店でも行ってきたら?
      プロの人に実際にやってもらえば、少しはマッサージのコツを掴めるんじゃないかしら」

( ^ω^)b「そいつはグッドアイディアだお!! じゃあ、さっそく行ってくるお」

ξ;゚听)つ「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ。あんたお金持って無いでしょ、私が全部預かってるんだから」

そう言って、財布から5000円札一枚を取りだしたツンは、走り行くブーンを引き止め、手渡した。


45 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/10/06(土) 21:58:52.11 ID:BGyMvZI+0

(*^ω^)「おお!!」

久しぶりに手にしたお金の触感に、ブーンは顔をほころばせる。

それもその筈、バイト代はツンの口座に居候代として、
全額振り込まれている為、彼の手元には一銭も回って来ないのだ。

(*^ω^)「5000円もくれるなんて、ツンは太っ腹だお」

ξ*゚听)ξ「言っておくけど、おつりはちゃんと返しなさいよ!!」

( ^ω^)ノシ「おっおっ、わかってるお。じゃ、行ってくるお」

貰ったお金をポケットの中に仕舞い込み、部屋の外へと、ブーンは駆け出した。



今度こそはマッサージでツンを満足させ、


          セクロスフラグを成就してみせる、そう心に決めて――――

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