- 1 :プロローグ:2007/09/23(日) 22:34:23.12 ID:ZGAY+5NI0
( ^ω^)(ああ、何て素晴らしい気分なんだお)
裸のまま空を舞うという行為が、これ程までに心地良い事だったなんて。
何者にも束縛されぬ、この開放感。
何時、人目につくかも分からぬ、このスリル。
あまりにも激しい興奮に、思わず身を震わし、その拍子に、口内に残っていた歯磨き粉を、飲み込んでしまう。
だが、今の僕にとってその程度の事象は、本当に些細な物でしかなかった。
天空とは斯くも素晴しき物だったのか。
雲一つ無い澄んだ蒼空の中を、一糸纏わぬ姿で落下しながら、深く感嘆する。
尻の割れ目から、玉袋へと流れていく風の流れが、少しくすぐったく感じられた。
さらに、その風の流れが、真っ裸の僕のエレファントを優しく包み込み、淡い感触を与える。
(*^ω^)「……ぬふぅ」
天女の羽衣に包まれたかのような優しい風の抱擁に、思わず甘美の吐息を漏らしてしまった。
スカイダイビングオナニーというのも、中々素晴らしい物かもしれない。
今度、やってみよう。
- 4 :プロローグ:2007/09/23(日) 22:35:40.76 ID:ZGAY+5NI0
しかし、素っ裸の僕には、そんな至福の時間を堪能している暇は無かった。
全裸の僕の眼前には、禍々しき光学兵器の銃口が突き付けられているのだ。
さらに、その後方では、銃身を支えている彼女が、
明確な殺意が籠められた醜悪なオーラを纏い、ニッコリと微笑んでいた。
体をよじらせて逃げようとしても、
兆を超える彼女の鉄拳を浴びた肉体はピクリとも動かない。
誤解を解く為に言葉を発してみても、
鬼人と化した彼女の耳には一言も届かない。
ξ^ー^)ξ「……あっそ、死ね」
( ゚ω゚)「ぶるぅぁあああああああああああああああああああああああああ」
そして、悪魔の微笑みを浮かべた彼女は、躊躇無く引き金を引き、
銃口から発せられた白い滅びの閃光が、裸体の僕を呑み込んだ。
膨大な熱量に体の感覚全てが無と化し、徐々に意識が遠のく中、
フリチンの僕の脳内に、今までの輝かしき日々の映像が、走馬灯のように蘇って来た―――――
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