11 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:44:53.26 ID:ZGAY+5NI0


  『人類は常に進化していく

      ある者は、己の身を守る為に、火をおこし

         ある者は、野獣を倒す為に、刃を研ぎ澄まし

            ある者は、同属を殺す為に、銃器を手にし

               また、ある者は、己の欲求を満たす為に、二次元を作った』


                                    〜「二次元の創生と終焉」より抜粋〜


       ('、`*川ペニサス伊東が○○○○○○に跨るようです(^ω^ )


12 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:45:54.20 ID:ZGAY+5NI0

(  ω )「ハア……、ハア…フヒ、ヒヒヒッ」

今、男の両手によって乱暴に首筋を掴まれた肉塊は、声無き悲鳴を上げていた。

拘束を解こうと必死に筋肉を強張らせても、
男は更なる圧力を持ってその肉塊を抑えつけ、逃がさない。

日も傾き始めた夕暮れ刻、男は悲哀なる肉塊の姿を見て、笑う。

マンションの一室であるその空間は、日の光りによって橙色に染まり、
歪な笑みを浮かべた男が漏らす、醜悪な吐息の音だけが響いていた。

(  ω )「フゥー、ヒュー、……ゥウヒッ」

恐怖の余り、その肉塊は震え、涙の滴をその身から零していく。

その許しを乞うた滴は、肉塊の肌の上を滑り行き、首を絞める男の手を湿らせた。



13 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:47:02.62 ID:ZGAY+5NI0

しかし、さらに己の興奮を高めた男は、
肉塊の肌を湿らした滴を乱暴に手で拭い取り、その発生源に親指を押し付けた。

(  ω )「ハッルナァヒヒ……ァヒヒ、ヒィー、ヒュー」

肉塊を押し潰そうと、徐々に男の指に入る力が強くなっていく。


けれど、肉塊は逃げられない。


元々、逃げる事など不可能だったのだ。


(  ω )「……ッハ、ミィカアアアン、ハァハハァァアアアアアアアアア!!」

そして、その男が一際大きな奇声を上げた時、
無残にも、指からの重圧に耐えきれなくなった肉塊から、白い体液が周囲に飛び散った。
15 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:48:04.46 ID:ZGAY+5NI0

( ^ω^)b「やっぱり、オナニーは気持ちいNE!!」

濁った白色に染まった手を綺麗にティッシュで拭き取りながら、その男、通称ブーンは一人、呟いた。

肉塊に滴る涙、もとい、エクスカリカリバーについたカウパーウォーターも丹念に拭って、ティッシュを綺麗に丸める。

その後、眼の輝きが急に失せ、冷静な表情となった彼は、
白い天使達を包みこんだティッシュと、床に置かれた週刊誌を見つめ、溜息を吐いた。

( ^ω^)(……ふぅ、また、To LOVEるでヌイてしまったお)

心の中で呟く彼の前には、捕えきれなかった白い天使達が降臨し、
ベトベトになったジャンプが、見開きの状態で置かれている。


そう、彼は今週の月曜日も、歴戦のオナニストとして、やってはいけない過ちを犯してしまったのだ。


ヌキ終わった心境で、もう一度ジャンプを眺めてみる。

だが、そこには中学生が喜びそうな内容の、微エロ漫画が描いてあるだけ。


16 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:49:06.11 ID:ZGAY+5NI0

何故、この程度の内容でヌイてしまったのだろうか。

このTo LOVEるで毎週の月曜日にヌクという、負の連鎖を断ち切る為にはどうすれば良いのだろうか。

彼の一生とは一体何なのか。

人は何の為に生きて、そして、死んでいくのだろうか。

( ^ω^)(……そういえば、地球ってなんで青いんだお?)

オナニー後特有の感覚に陥ったブーンの思考は、どんどん深みにはまっていく。
けれど、今の彼の姿をはたから見れば、下半身を露出して惚けているだけの変態に過ぎない。

「……ブーン!?」

そして、その気の緩みが、刻々と近づいている悪魔の存在に気付くのを遅らせた。

彼の達した瞬間に発した大声を聞き取って、あの女が、この部屋に向かって来ているのだ。

部屋の中には、丸まったティッシュに、ベトベトになった白いジャンプ。
これらのモノが彼女に見つかったら、間違い無く、縛りペニスの刑にあってしまう。


17 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:50:07.98 ID:ZGAY+5NI0

( ゚ω゚)(くそっ!! こんな事なら、サイレントオナニーにしておくんだったお)

ついつい興奮して声を漏らしてしまった事を恥じるブーンだったが、
今はまず現状の打破が最優先だと、考え直す。

しかし、解決策を生み出そうと思考を切り替えた直後、
後方に位置するドアと床との、僅かな隙間から流れ込んで来た微風が、背中に当たるのを感じた。


(゚ω゚;)「ちぃっ!!」

もう、この部屋のドアの前まで奴が来ている。

これでは今から隠蔽工作を謀っても、間違い無く手遅れだ。



        ( ゚ω゚)(ならば!!)



18 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:51:09.44 ID:ZGAY+5NI0

ガチャッ
ξ゚听)ξ「変な声出して、どうかし
( ^ω^)「ツン!! オイヨイヨオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

ξ;゚听)ξ「は? って、きゃあああっ!!」

胡坐をかいていた体勢から、床を足刀蹴りの要領で蹴りつけ、跳ねるように後ろへ飛び上がったブーンは、
空中で反転し、そのまま部屋の入口にいるツンを、室内から遠ざけるように押し倒した。

その間、足の指先でノブを掴み、ドアを閉めるのも怠らない。

( ^ω^)「ふう、危なかったお」

ξ///)ξ「ちょっちょっと!! 急に抱きついてくるなんて、ど、どど、どうしちゃったのよ!!」

( ^ω^)「おっおっ、部屋に蜂がいたんだお」

ξ*゚听)ξ「は、ハチ?」

( ^ω^)「そうだお。だから、ツンの身を守ろうと飛び付いたんだお」

ξ*゚听)ξ「そ、そうだったんだ。……あっ、べ、別に嬉しくなんか無いんだからね!!」
20 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:52:11.11 ID:ZGAY+5NI0

もちろん、ブーンの言った事は大嘘である。
だが、少なくとも彼女を、部屋から遠ざける事は出来た。

後は、蜂を退治するから部屋の外で待っていてくれ、とでも言えば万事OKだ。

( ^ω^)(うはwwwwwwww 僕、超頭いいおwwwwwwwwwwwwwwww)

ξ゚听)ξ「……何か、イカ臭いわね」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「それに、ブーンの手、なんかぬるぬるしてる」

(;^ω^)「う?」

ξ^ー^)ξ「あと、……パンツはいてないけど、どうして?」

(;^ω^)「………」

ξ^ー^)ξ「………」

(;^ω^)「………」

ξ#^ー^)ξ「……去勢してやる」


21 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:53:19.80 ID:ZGAY+5NI0

( ゚ω゚)「みぃやああああああああああああああああああああああ」

精液の匂いや、先走り汁は、ティッシュでは中々拭いとれぬ物だ。
ゾウさんのお鼻だけを片手で掴まれ、圧倒的腕力で全身を持ち上げられたブーンは、その事を失念していた。

あと、パンツの事も。

ξ#゚听)ξ「もう、私が買ってきたジャンプまでベトベトにして!!」

( ゚ω゚)「らめぇ、ちんこ、てぃんてぃんとれちゃううううううううううううううううううううううううう」

ブーンの体を片手で持ち上げたまま、部屋の中に歩を進めたツンは、
白く染まったジャンプを見て、さらに己が手に籠める力を増した。

ブーンのゾウさんが、ミチミチと音をたてながら、崩壊していく。

( ゚ω゚)「にゅううううみゅおおおおおおおおおめりぃめりぃいいいいいいいいいいいいいい」

ξ#゚听)ξ「また、買って来なくちゃいけないじゃない!!」

( ゚ω゚)「もげぇりゅううううううう、みょああああああ、あ…………ぁっ、あっ、あぁっ…」


22 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:54:21.83 ID:ZGAY+5NI0



                            ティウンティウンティウンティウン

                      ◎
                   ◎     ◎
                   \(゚ω゚ )/
                ◎ ┗─ヽ◎ノ─┛ ◎

                   ◎      ◎
                       ◎



24 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:55:24.03 ID:ZGAY+5NI0

となる寸前、

ξ゚听)ξ「って、こんな事してる場合じゃ無かった」

後少しでバラバラに砕け散る所だったロックバスターが、ツンの手から解放された。
空中でその身が自由になったブーンのお尻が、フローリングの床に勢いよく落ちる。

( ゚ω゚)「ポォう!!」

ξ゚听)ξ「ほら、さっさとパンツとズボンを穿きなさい、そろそろバイトの時間でしょ」

( ;ω;)「うっうっうっ、僕のマイリトルサンがズキズキと悲鳴を上げてるお……」

ξ゚听)ξ「はいはい。私の部屋にわざわざ居候させてあげてるんだから、
      せめてバイトぐらいはちゃんとして、少しはお金を稼いで来てよね」

( ;ω;)(……鬼だお)

現在に至るまで童貞、かつ、定職に就いた経験無し。
親からも見放されている彼は、今、幼馴染のツンが住むマンションに転がり込んでいた。

26 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:56:45.07 ID:ZGAY+5NI0

そう、あれは25歳の誕生日の時の事。

いつもと変わらず自分の部屋で、オナニーライフを営んでいたブーンは、
両親に、下半身が裸のまま、家から叩き出されてしまったのだ。

すぐににチャイムを連打し、ドアを叩き続け、大声を出し、野外オナニーをし、必死に許しを乞いたブーン。

だが、両親に完全に見限られていた彼は、挙句の果てに警察を呼ばれてしまう。

半裸の、誕生日。所持金は、ゼロ。震える、尻。萎える、ペニス。

室内からは、父の声。
『お前はもう俺の子供じゃない!!』と叫ぶ、父の声。

室内からは、母の声。
『はい、あの、家の前に、……変質者がいるのですが』と喋る、母の声。

オナニー中にやって来た警察から、スネークの如き身のこなしで、必死に逃げ出し、
リホルバー・オナロットや、ファックマン、ソリタツ、新コブラブラ部隊等との死闘を経て、
なんとかツンのマンションまで無事に辿り着いたブーンは、玄関の前で魂の土下座を敢行。

人目につくのを恐れたツンが、渋々部屋の中に招き入れ、結果、今の居候という状態に陥っている。


27 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:57:53.75 ID:ZGAY+5NI0

ξ*゚听)ξ(そう言えば、あの時も下半身だけ裸だったわね……)

ブーンのプリプリとしたお尻に、束の間、目を奪われてしまうツン。

しかし、未だにアソコを押さえ、泣きわめくブーンの醜態に、彼女は顔を顰めた。

( ;ω;)「うう、もう、お婿にいけないお」

ξ#゚听)ξ「ああ〜、もう、うるさいわね!!」

( ;ω;)「おっおっおっ」

ξ゚听)ξ「居候の身のくせに、オナ……」

( ^ω^)「おな?」

ξ///)ξ「へ、変な事してたのがいけないんでしょ!!」
(  ω ).・;'∴ 「ぷっふぉっ!!」


28 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:58:55.71 ID:ZGAY+5NI0

頬を染めたツンの渾身の裏拳が、
ブーンの鼻骨を粉砕し、辺りに鼻血が飛び散った。

床に見開きの状態で置かれたままのジャンプの上にも、
大量の血が降り注ぎ、赤と白の液体が混ざり合う。

ξ///)ξ「まったく、もう!!」

そうして出来上がったいちごミルクを尻目に、倒れたブーンのお尻からから目を逸らした彼女は、
床に無造作に落ちていたパンツとズボンを手にし、ブーンに投げつけた。

ξ///)ξ「ほらっ!! 早く着替えてバイトに行きなさい!! さもないと、その姿のまま追い出すわよ!!」

( ゚ω゚)「なっ!!」



29 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 22:59:57.09 ID:ZGAY+5NI0


『丸まったちりがみと、下ばかり見てる僕。
 パソコン内にいる女の子、届かない夢を見てる。

 ヤリばのない気持ちの扉静めたい。
 自分の部屋、ペニスを晒して、見つかれば逃げ場もない。

 しゃがんでかたまり、手を添えながら。
 心のすべてを癒してくれる、女の子を愛でる。

 そして、大人達は昼に、息子の追放を決める。

 とにかくもう、あの子の姿など、見ていたくない。
 息子の存在が何なのかさえ、解らず震えている、25の昼。

 半裸の姿で走りだす、行く先はツンの家。暑い昼の帳りの中へ。
 サツには捕まりたくないと、逃げ込んだ、この家で、自由である筈が無い、25の昼』

31 : ◆ZKiCFm8B3o :2007/09/23(日) 23:00:59.98 ID:ZGAY+5NI0

(;^ω^)「そ、それだけは勘弁してくれお!!」



                         −=三/⌒ヽ        じゃあ、ツン、行ってきま〜すおクン!!
                  −=三⊂二二二(;^ω^)二⊃
                       −=三ノ   /
                      −=三( ヽノ
                    −=三// >> 
                    −=三レ  レ



そんな、あの時の絶望の記憶が、とある名曲の旋律にのって脳裏によぎったブーンは、
すぐさま、ズボンをはき、身支度を済ませ、さながら、ツンから逃げるように、部屋から飛び出していった。

ξ*゚听)ξ「……まったく、もう」

こうして、今日も、ブーンの夜のバイトが始まる。


                   はき忘れたパンツを、部屋に残して――――


(パンツが省略されました、続きを読む為には、『タイムパラドックスだ!!』と書き込んで下さい)

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