5 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:12:14 ID:tCYCiG520


第34話


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6 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:14:04 ID:tCYCiG520



薄朧げな月光に照らされながら、岩と茂みの中で、空を見つめていた。

瘴気と哀哭(あいこく)に満ちた、凍てつく夜風に吹かれながら。


ふと前方に視線を投げれば、威容を誇りながら、それはある。



(メ ^ω^)



巨大な城。


宿敵、竜王の本拠地。



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7 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:15:21 ID:tCYCiG520


魔物の猛追を振り切り、やっと安全そうな場所に身をおけた。

あの虹の橋を渡り、ここまで到達するまでの魔物との戦闘でついた傷跡に、
薬草を交えながら包帯を巻いていく。


しっかりと、しっかりと。


戦友(とも)の死を、覚悟を。心に刻み付ける様に。

かじかむ程の冷気の中で、白く大きく息を吐きながら。



(メ  ω )

(メ  ω ) 「モララー・・・」


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8 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:16:26 ID:tCYCiG520


ブーンはこの魔島に辿り着いてから、
少しずつ少しずつ、潜伏するように、竜王の城まで近づいていった。

時折響く鳥獣の鳴き声が、ブーンの神経を鋭敏にする。


茂みや岩場が多く、気配を殺しながら隠れ進むには良い。
到島してからの戦闘は、ほぼ無かった。

リムルダールのショボン医師に貰った聖水の効果で、
人特有の気配を上手く消せているのかもしれない。


あの巨大な城までは、おそらくあと一里もない程の距離だろう。


.
10 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:17:35 ID:tCYCiG520


(メ  ω )

(メ ^ω^)



心が逸る。だがしばし待て。

夜は、魔物の魔力を増幅させる。
竜王討ちをかけるのは、明日。


夜が明けてからだ。


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11 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:18:22 ID:tCYCiG520


(メ ^ω^)

(メ ^ω^)) ブルッ

(メ ^ω^)) ブルブル


(メ ^ω^)) ガシッ
 つ 

(メ;^ω^) 
 つ


.

12 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:19:12 ID:tCYCiG520


武者震い。
体を掴み、震えを止める。



(メ  ω )「ふー・・・・・・」

(メ -ω-)



とうとうここまでやってきた。

明日、すべてが決着する。

これまで自分が歩んできた、全ての事柄が清算される。


何もかも、終わる。

いや。


.

13 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:20:06 ID:tCYCiG520


(メ -ω-) (・・・違うお)


(メ ^ω^) (始まるんだお。これから)


(メ ^ω^) (竜王を倒して――――――人々の幸せが・・・自分の幸せが)


(メ ^ω^) (平和が、この世界に訪れるんだお)


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14 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:21:11 ID:tCYCiG520


ブーンは、この冷たい風の中で、想いを馳せる。


陽射しを浴びて綻ぶ、人々の笑顔。


爽やかな風。青々とした木々花々。


どこまでも広がる、蒼穹の空に。



がむしゃらに、ただひたぶるに明日の平和を追い続けてきた戦士。


この夜空に浮かぶ満月に、明日の青空の美しさをみる。



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16 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:22:11 ID:tCYCiG520






          そうして、夜が明けた。







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17 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:23:03 ID:tCYCiG520



(メ ^ω^) 



ブーンは向かい風を一身に受けゆく。


岩場をくぐり、毒の地を抜け、砂の丘陵を越え、
竜王の城とは、もはや目と鼻の先まで。



前夜は、眠れなかった。

魔物に襲われる可能性も危惧したというのもあるが、
何より決戦を前に、高揚し寝付けなかったのだ。


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19 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:24:47 ID:tCYCiG520


(メ ^ω^)


しかしそれでも、目は冴え、思考は明確。
体の調子もすこぶる良い。

自分自身でも、驚くほど体力が充実している。


揺るぎのない覚悟を決める事で、ブーンの戦士としての肉体は精神と同調し、
これ以上ない程の、完全な状態に仕上がりつつあるのだった。



そして、今。



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21 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:25:47 ID:tCYCiG520


(メ ^ω^)「・・・・・・」


(メ ^ω^)「ついたお」



天に突き立つが如く遠大な敵の牙城の、目の前に立つ。
正門に、扉は無かった。

ただとてつもなく大きく、闇を構えて口を開けている。

魔物が通る際に扉があっては邪魔なのか、
ここまで人間が辿り着く事を想定していないのか。
あるいはそれとも、いかなる侵入者をも迎えたとしても、なんら問題は無いという自信の表れか。

拒みはせぬ。入らずんば、とって喰らう。
そういう意味にもとらえられる。


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22 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:27:41 ID:tCYCiG520


(メ ^ω^)


(メ ^ω^)「!」



近くの岩陰の死角から――――――のそりと大きく何かが動いた。



(メ ^ω^)「・・・・・・」



キースドラゴン「グゥルルルゥ・・・・・・」



.

23 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:28:29 ID:tCYCiG520


ドラゴンだ。

それはいつかローラ姫を沼地の洞窟から救い出した時にも邂逅した。
あの時の苦戦の記憶が蘇る。


(メ ^ω^)「・・・・・・」


ここまでは順調に来れた。


いくら城に扉がなく入れそうだとはいえ、ここは敵の根城の入り口だ。
厳重に魔物が配置されていない訳がない。

それはもとより覚悟の上。


ここを突破せねば、敵の喉元に食い込む事など出来ぬ。


.

24 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:29:26 ID:tCYCiG520


キースドラゴン「ゴオオオォォオオォアアアァアアア!!!!」


(メ ^ω^)「・・・ふぅ」



以前は、けたたましい咆哮に気圧された。
およそ生物の頂点に立つであろう魔物の、圧倒的存在感にたじろいでいた。


今は、揺るがぬ。


代わりに滾(たぎ)る。血が滾る。
息吹は熱く、されど落ち着いていく。
毅然と見据え、眼光で敵を斬りつけん。


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25 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:30:12 ID:tCYCiG520


(メ  ω )「ふぅ――――・・・」


ブーンは背の鞘から、剣を抜いた。
炎の剣から、陽炎がゆらめく。


(メ#゜ω゜)「・・・・・・ぉおああおッ!!」


そして、駆け出す。


キースドラゴン「ゴガハアアアアッ!!」


.

26 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:31:32 ID:tCYCiG520


ドラゴンの尾が大きく空を切り、横に薙がれる。


((メ#゜ω゜)「ふあッ!!」ダンッ


ブーンはそれを大きく跳躍して躱す。

竜の尾は、側の岩盤を穿ち砕いた。

そのまま直進し、敵の懐に突っ込む。


キースドラゴン「バアオオオォッ!!」


ドラゴンはするどい爪を繰り出す。


((メ#^ω^)「つぁッッ!!」ビヒュッ


.

27 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:32:17 ID:tCYCiG520


それを躱さず、剣で応撃。

バキリと音がし、竜の爪指が砕けた。
ブーンの剣が生み出す熱に当てられ、焦げるような臭いも。


キースドラゴン「ゴルガァアアアッッ!?」

((メ#^ω^)「・・・ふぅ・・・ッ!!」



ドラゴンが一瞬怯み、苦しんでいる隙に、二歩で敵の背側に回る。


そして、背後を取るや取らざるやという瞬間・・・
振り向き様に、斬撃一閃。

その硬い皮膚を切り裂き、黒い血液が噴出する。


キースドラゴン「ググウウゥッッ!!」ドゥッ!


.

28 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:32:59 ID:tCYCiG520


反射的に竜の尾が垂直に跳ね上げられる。
それを躱そうとするが、間に合わない。


(((メ#;゜ω゜))「ぐゴッは・・・!!」


下から振り上げられる強烈な一撃を脇腹に浴び、
ブーンは宙に浮いた。

そして地面に落下。転がりながら、胃液の混じる唾を吐く。
上半身が痺れ、まともな呼吸が中断される。


(メ#;^ω^)「・・・ぐ・・・」


だが意識は、敵から削がれる事は無い。
ドラゴンも、こちらを警戒しているようだ。


.

29 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:33:50 ID:tCYCiG520


(メ  ω )「ふぅ――――」



沼地のドラゴンは、あの時の自分にとっては、
相見えた事が無謀とも思える程の強敵だった。

今目の前にいるドラゴンは、おそらくあれより格下。
戦ってみて理解できる。


そしてあの頃の自分以上に、ブーンは成長した。

この競り合い、負けぬ。
いや、こんなところ果てる為にやってきた訳ではない。


.

30 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:34:33 ID:tCYCiG520


ドラゴンを相手取ろうとも、もはやブーンに気後れはない。


ただ、勝つ。ただ進む。


この敵程度などとは、背負っているものの大きさが違うのだ。


その思いが剣撃の重みとなり・・・


今、突進してくる竜と交差のとき――――――首もとを切り裂いた。


.

31 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:35:44 ID:tCYCiG520


キースドラゴン「グガ・・・カッ・・・・」


ドラゴンはよたりと緩慢によろける。

まさに首の皮一枚で繋がった・・・
いや、竜の首はぶつりと切れ、胴から破断する。



(メ ^ω^)


後方で竜が倒れる音を聞いた。

そして今、城の中へと踏み出してゆく。


その暗黒に導かれて――――――今ブーンは、入城してゆく。



.

32 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:36:36 ID:tCYCiG520













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33 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:37:40 ID:tCYCiG520





大きな扉の前に立つ、麗しき女性のような魔族。

髪は真っ白で、身に召すものも純白。肌も透き通るように色が抜けている。
およそ全てが白かった。



川 ゚ -゚)「竜王様」



入るがいい。



川 ゚ -゚)「はい、失礼致します」


.

34 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:38:59 ID:tCYCiG520


何用だ。



川 ゚ -゚)「はい。ご報告があります」

川 ゚ -゚)「今しがた私の魔力がとらえました・・・」


川 ゚ -゚)「 この城に――――――人間の侵入者が。 」

川 ゚ -゚)「それも、数名。」



ほう・・・ククク。



.

35 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:40:06 ID:tCYCiG520


川 ゚ -゚)「彼の者どもの存在は、以前より察知しておりましたが・・・」

川 ゚ -゚)「どういう方法を用いてここまで辿り着いたかは解りません」

川 ゚ -゚)「そして数名とも、人間の中では・・・おそらく一、二を争う程の武芸の者かと」



ふっふふ・・・・・・

“勇者”の真似事か。



川 ゚ -゚)「・・・・・・」


.

36 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:40:53 ID:tCYCiG520


そやつらの臭いは、我も感じていた。

だが、問題あるまい。

のう、クー。



川 ゚ -゚)「は」



ネズミどもの刃は、我のもとには届かぬ。

たかが人間・・・

貴様ら精鋭――――“四天王”が、それを阻むのは、必定の事よの。



川 ゚ -゚)「ふ・・・もちろんでございます」


.

37 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:41:53 ID:tCYCiG520


ククク・・・頼もしいな。

いいか。奴らの瞳を絶望を染めよ。その顔を苦痛に歪めよ。

愚かにもこの竜王に牙を向ける事の無謀さを、存分に知らしめてやれ。



川 ゚ -゚)「かしこまりました」



クー。



川 ゚ -゚)「はっ」


.

38 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:42:39 ID:tCYCiG520


なにやら機嫌が良さそうだな。



川 ゚ -゚)「・・・いえ」



隠さんでもよい。久々に人間と交える事が嬉しいのか。

どのような意味でもな・・・ククク。



川 ゚ -゚)「・・・・・・」


.

39 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:43:28 ID:tCYCiG520



ゆけ・・・わが愛しき子らよ。


我に忠誠をみせよ。


人間の希望を喰らい、我らは生きるのだ。





川 ゚ -゚)「――――――は・・・・・・!」




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40 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:44:29 ID:tCYCiG520








(メ; ω )「はぁおッッ!!」ザシュッ


ドロルメイジ「ギャアアグワアアオオ!!・・・」ドバァッ


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41 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:45:32 ID:tCYCiG520


(メ;-ω )、「ハァッ、ハアッ・・・」


ブーンは、大型のナメクジのような魔物から剣を引き抜く。
魔物の体液がぱたぱたと剣から滴り落ちる。


(メ;^ω^)「ふぅ・・・」


みちみち何度も魔物に遭遇した。

そしてやはり、今まで野戦で相手どってきた魔物とはレベルが違う。
一瞬たりとも気は抜けない。

凄まじい緊張感と、この城全体が放つ禍々しい邪気に当てられ、
ブーンの呼吸は荒くなり、汗も流るる。


.
43 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:46:40 ID:tCYCiG520


(メ;^ω^)(進むに連れて、段々暗くなってきたお)

(メ;^ω^)(たいまつを灯した方がいいかお・・・?)


奥に進む程暗くなり、次第に視界が悪くなる。
炎の剣を振り、明かり代わりに。



城に侵入して数刻が経過する。

広い迷宮だ。一体あとどれだけ進めば、竜王のいる最奥に到達するのか。

まだまだ自分はやれる。

だが、疲労は確実に自分の身に蓄積してきている。

疲れや傷は心を蝕み浸食し、精神を侵す。

終わりの掴めぬ焦燥が湧き立ち始める。


.

44 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:47:56 ID:tCYCiG520


:(メ -ω-):「スゥ――・・・はぁ」


ブーンの体を仄かな光が包む。

着込む鎧は、魔法の鎧。
メルキドの『流石屋』で調達した防具だ。

鎧としての性能は言うまでもなく、編み込まれた魔法の力が、
ブーンの体の傷をほんの僅かずつだが癒す。
呼吸を整え、その恩恵を浴びる。


.

45 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:49:00 ID:tCYCiG520


(メ^ω^)「!」



大きな扉があった。



(メ^ω^)「・・・・・・」

(メ^ω^)(竜王の間・・・かお・・・?)



唾を呑む。
これまでの道程では、扉に当たりはしなかった。


この先に竜王がいるのかは解らない。
もしかしたら、何かの罠が待ち受けているかもしれぬ。


.
47 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:50:09 ID:tCYCiG520


(メ -ω-)

(メ ω )「ふぅ・・・・・・」


いずれにせよ、心身に気合いを込める。
剣を握る力を強め、その扉に手をかけた。

そして力を入れ、押す。
重々しい音を立てて、扉は開く。



(メ^ω^)

(メ^ω^)「・・・・・・」



暗い。



.
49 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:51:01 ID:tCYCiG520


(メ^ω^)

(メ^ω^)


(メ^ω^)「!!ッ?」



前方に、気配。
ブーンは身構える。



(;;;;;;;;;;;;)



(メ^ω^)「・・・!」



.
51 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:52:21 ID:tCYCiG520



(;;;;;;;;;;;;)


(;;;;;; ∀)




( ゚∀゚)




(メ;^ω^)「じょ・・・・・・」



(メ;゜ω゜)「  ジョルジュ!!!?  」



.
53 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:54:32 ID:tCYCiG520


( ゚∀゚)


(メ;^ω^)「ジョルジュ・・・き、君もこの城に辿り着いていたのかお!?」

( ゚∀゚)「ブーン」

(メ*^ω^)「や・・・やったお!ジョルジュがいれば、百人力だお!!」

(メ*^ω^)「まさかここにきてジョルジュに会えるなんて・・・!」

( ゚∀゚)「ブーン・・・・・・」

(メ^ω^)「あれ?でもどうやって・・・マジで泳いだのかお!」


.
55 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:56:18 ID:tCYCiG520



( ゚∀゚)「とうとうここまで・・・ 辿りついちまったか・・・」




(メ ^ω^)「お・・・?」



((♯゚∀゚)「・・・・・・カァッ!!」ボヒュッ

(メ;゜ω゜)))「う、うわぁお!!」シャッ



ジョルジュの繰り出す上段蹴りを、瞬時身を引いて躱した。

いや、それは頬をかすめ、じわりと血が滲む。



.
57 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:57:29 ID:tCYCiG520


(メ;^ω^)「な、なにするんだお、ジョルジュ!」

( ゚∀゚)「咄嗟の反応・・・このタイミングでよく躱したな」

(メ#^ω^)「どういうつもりだお!ここでふざけるのも・・・」


( ゚∀゚)「ふざけちゃいねえさ・・・」



ジョルジュの放つ、気配が変わる。


空気が、ぎり、と冷たくなる。



(メ;゜ω゜)「お・・・」



.
59 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 22:00:00 ID:tCYCiG520


( ゚∀゚)「俺ァ・・・お前の敵だ。ブーン」


(メ;゜ω゜)

(メ;゜ω゜)「・・・は・・・・・・?」



( ゚∀゚)「俺は魔族・・・・・・竜王直属配下」




( ゚∀゚)「 ――――――四天王・・・・・・ “ ダースドラゴン ” ジョルジュだ。 」




(メ;゜ω゜)




to be continued...!!


.
67 名前:名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 22:04:36 ID:tCYCiG520


( ^ω^)ブーンの今のステータス

LV24

ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて


今回登場した敵

キースドラゴン:竜族の中でも、中位に位置するドラゴン。
          炎の息吹などは吐いて来ないが、それでも他の種族に比べれば圧倒的な強さを誇る。
          洞窟のドラゴンよりは下位種である。

ドロルメイジ:大きなナメクジの化け物。凄まじい粘性を帯びており、
        その粘膜で獲物を捕らえ、血肉を喰らう。
        人間数人食らい込む程の大きさがある。


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