180 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 00:05:41.24 ID:T7/C9kYTO




( ´_ゝ`)「教頭先生、聞いてくれ。今日本政府から連絡があった」

(´<_` )「政府から!?・・・・・・なんでまた・・・・?」

( ´_ゝ`)「政府組織の中に知り合いがいるんだ」

(´<_` )「・・・・・・流石、校長先生・・・・・・・で、なんですか?」

( ´_ゝ`)「アメソカのことだが・・・・・・・・・・・ほとんどの人間が死んだらしい・・・・・・」

(´<_` )「!!!・・・・・・・核でですか!!??」

( ´_ゝ`)「いや、核でもかなり死んだみたいだが・・・・・・」

(´<_` )「じゃあ・・・・・・・?」

( ´_ゝ`)「残りのほとんどが・・・・・・・・・自殺だそうだ」
193 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 00:14:44.72 ID:T7/C9kYTO
(´<_` )「自殺!??・・・・・・・・・ドッペルゲンガー・・・・・ってことですか?」

( ´_ゝ`)「多分な・・・・・・・・・核が撃ち込まれてから、一気に死んでいったらしい・・・・・」

(´<_` )「・・・・・・・・・じゃあ日本は・・・・?」

( ´_ゝ`)「大阪に落ちたのは核じゃないらしい・・・・・・だがドッペルゲンガーはかなり増えているよ」

(´<_` )「さっき外を見に行った先生が、町に死体がいくつか転がっていたって言ってましたね・・・・」

( ´_ゝ`)「あぁ・・・戦争とドッペルゲンガーがどう関係しているのかは分からんが・・・・・・・」

(´<_` )「無関係ではなさそうですね・・・・」
226 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 01:00:47.18 ID:T7/C9kYTO




3時間がたった。
外は明るくなり始めている。

体育館にいるほとんどの人が、まだ眠りについていた。
ショボンも気持よさそうに眠っている。


('A`)「ふあぁ・・・・・・・そろそろブーンと交代だな・・・・・・」


ブーンとドクオは、ショボンにもしものことがないように、3時間交代で起きて見張ることにしていた。

その最初の役目がドクオだったのだ。
234 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 01:10:17.36 ID:T7/C9kYTO
('A`)「ダメだ眠い・・・・・・ブーン、ブーン!起きてくれ・・・・」

( ‐ω‐)「・・スー・・・・・・スー・・・・・・」

('A`)「ブーン!ブーン!!・・・・・・・・・・・・・・・えいっ」


ドクオはブーンの頬を叩いた。


( ‘ω`)「ん・・・・・・・・・・・・・・・」

('A`)「交代だ、起きてくれ」

( ‘ω`)「・・・・・・ふわぁ・・・・・・」

('A`)「起きたか?じゃあオレは寝るぞ・・・・・・・?」

( ^ω^)“・・・・・・起きたお、あとはまかせるお!”

('A`)「頼んだぞ・・・・・・・・・・・あと、窓から外見てみ・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・??」

('A`)「じゃあおやすみ・・・・・・・・・・」
239 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 01:25:03.37 ID:T7/C9kYTO
ブーンはハシゴを登り、二階部分にある窓に顔をくっつけて外を見た。


( ^ω^)「・・・・・!!!!」


人が・・・・・体育館の入り口付近に人がたかっている・・・・・・

見た目で分かる。

あれは避難しに来たが入れなくて困っている人ではない。

ゆらゆらと気持悪い動きをしながら、時々ドアをドンドンと叩いている。

50人ぐらいいるだろうか。

ブーンはざっと眺めたが、自分に似たものはいないようだった。
259 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 01:47:38.28 ID:T7/C9kYTO
ドクオ、ジョルジュさん、ドクオのカーチャン、ドクコ、今のところこの四人に似たものもいない。

時々遠くからゆらゆらとドッペルゲンガーが来ては、大群に加わっていく。

ブーンはハシゴを降りた。


( ^ω^)oΟ(これじゃあもうドアは開けられないお・・・・・)


ショボンのトーチャンとカーチャンはこんな状況に外にいるのか・・・・・
42 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 18:53:14.07 ID:T7/C9kYTO
ブーンはショボンの見張りを続けた。
ショボンは起きる気配もない。

ドンドンと、入り口のドアが鳴る。


いつまでこうしていればいいんだろうか。

食料だって無限にあるわけじゃない。
いつかはここを出なきゃいけないときが来る。

ここにいる全員が外の事実を知ったら、大パニックになるだろう。
それに、いつブウェート王国からミサイルが飛んで来るとも分からない。



もう助からないのかもしれない・・・・・・


さすがのブーン諦め始めていた・・・・
46 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 18:56:22.76 ID:T7/C9kYTO
ドンドンドン!!


再びドアがなった。

このままドッペルゲンガーが増え続けたら、きっといつかはドアを突き破られるだろう。


ブーンは時計を見た。

ドクオと交代してから1時間がたっている。

あと2時間もこのまま起きていないといけないのか・・・・・



ドンドンドンドン!!!!

また、ドアがなる・・・・
55 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 19:01:32.04 ID:T7/C9kYTO
ドンドンドンドンドン!!!!!


(;^ω^)oΟ(さ、さすがにやばいお)


ドアがギシギシと揺れている。
床を伝わって、振動がここまで来ている。

体育館の中の人も、何人かが起き始めていた。


「な、なんだなんだ!?」

「中に入れない人がいるんじゃないか!?」

「かわいそー・・・」

「先生に言って開けてあげるか・・・?」



ドンドンドンドンドンドン!!!!!!


その時、体育館の外から声が聞こえてきた。

「頼む!!!誰か開けてくれ!!!!!」

( ^ω^)「・・・!!!!」
77 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 19:40:20.62 ID:T7/C9kYTO
ブーンは急いで入り口に駆け寄った。



ドンドンドンドンドンドン!!!!!!


「お願いだ!!!早く開けてくれ!!!!」

( ^ω^)「!!!!!」


やはり、それはショボンのお父さんの声だった。


( ^ω^)「・・い・・・・・・いき・・・・・・!!!!!」
100 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/09(木) 19:59:32.87 ID:T7/C9kYTO
(;^ω^)「あ・・・・・・・・・し・・・・・し・・・・!!」


どんなに頑張っても声はでない。
ブーンは諦めてもとの場所に戻り、ドクオをたたき起こした。


('A`)「い、痛て!な・・・・なんだよ・・・・もう交代か?」

( ^ω^)“ショボンのトーチャンとカーチャンが帰ってきたお!!”

('A`)「本当か!!!よかった!!!」

( ^ω^)“だけどドアが開いてなくて入れないんだお!”

('A`)「そうか・・・・・とりあえず・・・・ショボンはまだ起こさない方がいい!!!」

( ^ω^)“了解だお!!”


二人は走ってショボンのお父さんのところへ向かった。
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