139 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/05(日) 22:48:29.97 ID:aoRmBPNeO




それからブーンは一人でバイトをしていたが、その間もジョルジュさんは姿を見せなかった。

そしてドクオは2週間後に無事退院した。



('A`)「悪いなブーン。一人でバイトは大変だったろ?」

( ^ω^)“大丈夫だお。ドクオも早く良くなってよかったお”

('A`)「あぁ・・・・・・・・・あとはショボンさえ良くなってくれればな・・・・・・・」

( ^ω^)“うん・・・・・・”
143 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/05(日) 23:03:38.60 ID:aoRmBPNeO
その後も戦争は続き、日本は敵地へ派遣する兵隊を増やすことを決定。

一般人からも入隊希望者を募り始める。



そして自殺者は一気に膨れ上がった。



('A`)「ブーン知ってるか?ここ一週間での日本での自殺者、500000人だって・・・・・」

( ^ω^)“まじかお??日本人がいなくなっちゃうお”

('A`)「まぁ公式な発表じゃないけどな・・・・・・ネットの噂だよ」

( ^ω^)“ネットは嘘をつかないお”
151 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/05(日) 23:23:24.98 ID:aoRmBPNeO
('A`)「特にチュン国やアフソカが酷いらしいぜ・・・・・・・チュンでは戦死者と自殺者あわせて
1億人近く死んでるんだってよ・・・・・・」

( ^ω^)“それは酷いお・・・・・・・”

('A`)「まあこれもネットの噂だけどな・・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・」
157 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/05(日) 23:41:36.82 ID:aoRmBPNeO
そしてその次の日の、ブーンがドクオの家に行っているときの事だった・・・・



('A`)「なぁ・・・・・・このまま戦争とドッペルゲンガーで人類滅亡ってことないよな・・・・・・・」

( ^ω^)“それは嫌だお・・・”

('A`)「だいたいこの戦争はいつまで続くんだよ・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・」

('A`)「もうだめなのかもな・・・・・・人間は」

( ^ω^)“そんなことないお。生きてればいいことがあるはずだお”

164 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/05(日) 23:56:16.04 ID:aoRmBPNeO
('A`)「でもな・・・・・このペースで死んでったら日本人がいなくなるのも時間の問題だよ・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・」

('A`)「俺達だっていつドッペルゲンガーに会うか・・・・・・・・・」



パンポーン!!


('A`)「・・・??」



何気無くつけていたテレビが突然変わった。


《臨時ニュースです!!》
171 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 00:09:36.97 ID:12eY3XciO
《たった今東京六本木にミ、ミサイルらしきモノが・・・・・・落ちたようです!!》


( ^ω^)「・・・・・・!!!」


《えー・・・・六本木にミサイルが落ちたようです!!状況は・・・・まだ分かっておりません!!》


('A`)「・・・・!!!!」


《被害の状況はまだわかっておりません!!繰り返します!!!たった今六本木に・・・・・》


('A`)「・・・・・・まじかよ・・・・・」
178 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 00:20:32.38 ID:12eY3XciO
('A`)「ついに日本も攻撃の対象になったか・・・・・・・」

( ^ω^)“怖いお・・・・・・”

('A`)「あのバカ総理がアメソカのいいなりになるからだ・・・・・ちくしょう・・・・・・・・」


《六本木の状況は分かりませんん!!繰り返します!!!六本木にミサイルが落とされた模様です!!!》


ニュースキャスターは狂ったように同じ言葉を繰り返した。
181 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 00:34:51.02 ID:12eY3XciO
ブーンとドクオはただただテレビで見守ることしか出来なかった。


時間がたつにつれて、だんだんと細かい情報が流れてくる。



《六本木に落とされたミサイルの数は・・・・5発で・・・・町はほとんど壊滅状態です!!》


( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・」


《ミサイルの発射国はいまだ明らかになっておりません・・・・!!!》


('A`)「どうせブウェート王国とかだろ・・・・・・・・・・」
190 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 00:57:03.89 ID:12eY3XciO
ドクオの予想通り、次の日にはブウェート王国からの犯行声明が明らかになった。
軍隊の派遣をやめないと、今度は新宿を標的とすると言ってきている。

しかしそれでも日本はアメソカにしたがって軍隊を送り続けた。

総理大臣は、脅しに乗って撤退することは出来ない、なんてことを言っている。


('A`)「もう新宿には近づかない方がいいな・・・・・・・行ったことないけどさ」

( ^ω^)“都会はなるべく行かないほうがいいお”

191 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 01:06:53.57 ID:12eY3XciO
('A`)「にしてもあの総理はホントだめ総理だな・・・・・・」

( ^ω^)“このままじゃ新宿もやられちゃうお”

('A`)「あの総理こそドッペルゲンガーに遭遇すべきなんだよ・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・」


六本木のミサイルでの死者は一万人を越えた。

日本は反撃をする手段もなくアメソカに頼っているが、
アメソカがとくに動くことはなかった。
202 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 01:29:25.68 ID:12eY3XciO
総理の支持率は一気に落ちたが、軍隊の派遣を止める様子もない。

それとは反対に自殺者は増え続けた。

国会議員もかなりの人が死んでいる。



そして新宿にもミサイルが落とされた・・・・
210 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 01:38:45.91 ID:12eY3XciO




そんなある日、ブーンの家にドクオが来た。


('A`)「おーーいブーン!!!!」


ドクオがひどく焦った様子で家の前に立っている。
ブーンは急いで外に出た。


( ^ω^)“どうしたお?”

('A`)「いまショボンのカーちゃんが来てさ・・・・ショボンが警察病院を退院させられる事になったらしい・・・・」

( ^ω^)“どういうことだお!?”
212 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 01:51:05.40 ID:12eY3XciO
('A`)「詳しいことはよく分からない・・・・・・ショボンの親は先に病院に行っちまった」

( ^ω^)“・・・・でも・・・なんでだお・・?”

('A`)「分からない・・・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・」

('A`)「・・・・考えても仕方ない!とりあえず俺達も行ってみよう!!」

( ^ω^)“わかったお!”
217 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 01:58:12.31 ID:12eY3XciO




二人が病院につくと、待合室にショボンの両親が座っていた。


('A`)「あの・・・・・・・・ショボンは・・・?」

(`・ω・´)「おぉ・・・君達か・・・・・・・ショボンは明日退院することになったよ・・・・」

('A`)「正気に戻った・・・・・・ってことですか・・・・・?」

J(´・ω・`)し「違うわ・・・・・・・」

('A`)「じゃあなんで・・・・・・」
220 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 02:04:53.85 ID:12eY3XciO
(`・ω・´)「ミサイルが落ちたろ・・・・・・ここの病院も患者でいっぱいいっぱいらしいんだ」

J(´・ω・`)し「それでショボンはここを出ないといけない事になったの・・・・・」

('A`)「・・・・・・・・・ショボンだって患者じゃないか!!」

(`・ω・´)「ここは警察病院だしね・・・・・・結局はお偉いさん優先なんだよ・・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・」

('A`)「・・・・そんな・・・・・・・・・」
222 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 02:11:12.00 ID:12eY3XciO
(`・ω・´)「それに今やショボンみたいな患者も少なくないらしい・・・・・
     サンプルとしてはもう用済みなんだろう・・・・・・結局何も分からなかったみたいだしな」

('A`)「どうすればいいんだよ・・・・・・・・他の病院はどうなんですか??」

J(´・ω・`)し「それはこのあと探してみるつもりよ・・・・・・でも空いてる病院があるかどうか・・・・・・」

('A`)「そうですか・・・・・・・・・」

223 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 02:17:09.43 ID:12eY3XciO
(`・ω・´)「まったく悔しいよ・・・・・・このままじゃショボンがどうなるか・・・・・・」

J(´;ω;`)し「・・うっ・・・・・・・・・・・・」

( ^ω^)“世の中間違ってるお・・・・・”

('A`)「・・・・・・・諦めないで他の空いてる病院を探しましょうよ」

(`・ω・´)「そうだよな・・・・・・・おい・・・泣くなよ・・・・・」

J(´;ω;`)し「でも・・・・・・・うぅ・・・・・・」

(`・ω・´)「病院に入れなくたって死ぬわけじゃないんだ。俺達がいつも見ててやればいいんだよ・・・・」
226 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/06(月) 02:34:00.62 ID:12eY3XciO
J(´;ω;`)し「でも・・・・うちでは点滴は無理よ・・・もしあの子がなにも食べなかったら・・・・」

(`・ω・´)「俺が無理矢理でも食べさせてやる。だいたい点滴なんかじゃ人は生きていけないよ・・・・
     ちゃんと自然のものを自分の歯で噛んで、味わって食べることが必要なんだ・・・・・」

J(´;ω;`)し「・・・・・・・うぅ・・・・・・・・・」

(`・ω・´)「それにずっと病院じゃあいつもかわいそうだろう・・・・・・・治るもんも治らないよ・・・・・」

J(´;ω;`)し「・・・・そうね・・・・・・・」

(`・ω・´)「わかったらもう泣くなよ。あいつは治る、今はあいつを信じてやるしかない」

J(´;ω;`)し「わかったわ・・・・・・信じましょう、あの子を・・・」



結局ショボンを入院させてくれる病院は見つからなかった。
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