521 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 01:40:26.89 ID:t9e1rDjPO
('A`)「うぁぁ・・・ぁあぁあ・・・・・・ぁあああああ」


ドクオはドッペルゲンガーに抱きついて、そのまま二人は倒れこんだ。


( ゚∀゚)「!!!・・バカヤロ・・・・大丈夫か!?」

('A`)「来るな!!!!!」

( ゚∀゚)「・・・・でも・・・・・」

('A`)「うぅ・・・・・ぅぅぅぅ・・・・・・」

(;゚∀゚)「・・・・ドクオ・・・・・・・・」


ぶしゅううううう


ドッペルゲンガーの体から煙がでてきた。


( ^ω^)「ドクオーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
539 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 02:03:42.68 ID:t9e1rDjPO
( ゚∀゚)「おい!!ドクオ!!!」

('A`)「来・・・・るな・・・・・ジョルジュさん・・・・あなたは死ぬかもしれないんだ・・・・・」

( ゚∀゚)「だが・・きみが・・・・・」


ジョルジュはそれでもドクオに近付こうとする。


('A`)「お願いだ・・・・・・言うことを聞いてくれ・・・・・もうショボンみたいなやつを
    作りたくないんだ・・・・・・ジョルジュさん・・・・・お願いだ・・・・うぅ・・・・・」


だんだんまわりに野次馬が集まってきた。


( ゚∀゚)「ショボン・・・・?」

('A`)「俺たちの親友だ・・・・・でもそいつはドッペルゲンガーのせいて廃人になっちまった・・・・・」
545 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 02:20:37.47 ID:t9e1rDjPO
( ゚∀゚)「ドッペルゲンガーに会って生きてるやつがいるのか!?」

('A`)「あぁ・・・・・俺たちがすぐにそいつを自由に動けなくしたから・・・うぅ・・あぁあ・・・・」


ドッペルゲンガーは徐々に溶けているようだった。


( ゚∀゚)「自殺させなかったのか・・・・・」

('A`)「でもそいつは今病院で・・・・・辛い思いをしてる・・・・死ぬことばっかり考えて・・・・・
    ・・・親も・・・・・悲しい思いをしてるんだ・・・・・だから・・・・・」

( ゚∀゚)「・・・・・・・・・」

('A`)「あんたにもあんたの両親にもそんな思いをさせたくないんだ!!!!!!
    頼むから早くどっかに逃げてくれ!!!!!!!」

( ゚∀゚)「ドクオ・・・・・・わかった!!!また後で戻ってくるからな・・・・死ぬなよ・・・・・」


そう言うとジョルジュは走り去っていった・・・
557 :何事もなかったかのように始めるお ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 02:40:08.17 ID:t9e1rDjPO
ぶしゅううううう


('A`)「うぐぁ・・・・・・・うぅ・・・・・・・・・・うぁ・・・」


( ^ω^)「ドクオーーーーーーーー!!!!」


ドッペルゲンガーはみるみるうちに溶けていく。


('A`)「うぅ・・・・・・・・ブーン・・・・・・・・」

( ;ω;)「・・・・ど・・・どく・・・・お・・・・・・・・」


やはりブーンはちゃんとは喋れなかった。

( ;ω;)“ドクオ!早くそこからどくんだお!死んじゃ嫌だお!”

('A`)「・・・・・・・・・・・・・・」


ドクオは既に意識がなくなっていた。


( ;ω;)“起きるおドクオ!!早く・・・・・・・”

( ;ω;)「・・・・・うわぁぁぁぁあああああーーーーーーーーーーー!!!!!」
570 :何事もなかったかのように始めるお ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 02:55:09.44 ID:t9e1rDjPO
ドッペルゲンガーは完全に跡形もなく消えていた。


( ;ω;)「うわぁぁぁあああああああ死んじゃ嫌だお!!!!ドクオーーー!!!!!!」

('A`)「・・・・・・・・・・・・・・・」

(#;ω;)「そこのやつら!!!!つったってねーで救急車呼べお!!!!!!
     このままじゃドクオが・・・・・ドクオが死んじゃうお!!!!!!!!!!」


野次馬どもはどんどん集まってくる。

あの中の誰かは救急車を呼んでくれているのだろうか。


ドクオは目をつぶったまま、動かない。
578 :何事もなかったかのように始めるお ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 03:18:52.71 ID:t9e1rDjPO




何分がたったのだろうか。

気がつくと救急車が来ていて、ブーンもそれに乗っていた。

ドクオは台の上で横になっている。


ドクオ生きていてくれ、ドクオ生きていてくれ、心の中で何度も繰り返した。


医者のような人間にさっきから質問されているが、ブーンの耳には入って来なかった。


サイレンの音がうるさい・・・・・・
684 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 14:55:10.78 ID:t9e1rDjPO




( ^ω^)「ん・・・・・??・・・ここは・・・・・・」


知らないうちに、ブーンは真っ白な広い台の上に立っていた。

声が出る・・・・・さっきドクオが倒れた時からだ・・・・・・

どもり症が治った・・・・・・?



( ^ω^)「・・・・でも・・・ここはどこだろう・・・・・・どこかで見たことがあるような気がするお・・・・・・・」


その時、ブーンの前にすっと影が現れた。
691 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 15:05:26.41 ID:t9e1rDjPO
( ^ω^)「な・・・・・・なんだお・・・・・・・??」


その影はだんだん人間の形に近付いていく。


( ^ω^)「・・・・・これは・・・・・・・・僕・・・・・??」


ブーンの目の前に、もう一人のブーンが立っていた。


( ^ω^)「まさか・・・・・・・ドッペルゲンガー・・・?」


自分のドッペルゲンガーが目の前にいるというのに、不思議と心は落ち着いていた。
697 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 15:22:05.79 ID:t9e1rDjPO
( ^ω^) ブーンや、どうしてこんな事に・・・・・・・


ブーンのドッペルゲンガーが、ささやくように話しかけてきた。

何を言っているんだこいつは・・・・・・


( ^ω^) カーチャン、あれだけ言ったのに・・・・・・・

( ^ω^)「カーチャン?お前・・・何者だお・・・・・・・・??」

( ^ω^) 何者って・・・・カーチャンじゃないか・・・・・・

( ^ω^)「・・・・・嘘だ・・・・・だってお前は・・・・俺だお・・・・・」

( ^ω^) ブーンや・・・・・・・・・・・・・・
702 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 15:42:27.33 ID:t9e1rDjPO
ブーンはわけが分からなかった。

こいつがカーチャン??どうみてもブーンのドッペルゲンガーだ。



( ^ω^) ブーンや・・・・・・カーチャンの話を聞いて・・・・・

( ^ω^)「う・・・・うるさいお・・・・・お前はカーチャンじゃないお・・・・・・」

( ^ω^) ブーン・・・・お願いだから聞いて・・・・・

(#^ω^)「黙れお!!お前がなんでカーチャンなんだお!!!」
709 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 16:02:46.69 ID:t9e1rDjPO
( ^ω^) ブーン・・・・・よく聞いて・・・・・・・

(#^ω^)「お前はカーチャンなんかじゃないお!!ただのドッペルゲンガーだお!!!」

( ^ω^) ブーンは希望を持ってるでしょう?希望を持っていない人間はいないわ・・・・・・

(#^ω^)「うるさいお!!!お前何なんだお!!!」

( ^ω^) その希望を・・・・・・見失っちゃだめよ・・・あなたには生きてほしいから・・・・・・

(#^ω^)「お前なんなんだって聞いてるんだお!!!答えるお!!!!」

( ^ω^) 私は・・・・・・・カーチャンよ・・・・・・・・・・

(#^ω^)「うわぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!!」
754 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 20:16:24.58 ID:t9e1rDjPO
(#^ω^)「ああああああああああああ・・・・・・・・・??」


ブーンはベッドの上にいた。

どうやらここは病院らしい。


ブーンの叫び声を聞き付けたのか、白衣を来た男が部屋に入ってきた。


医師「ブーン君、気が付いたかい?」

( ^ω^)「・・は・・・・・い・・・お・・・・」
770 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 21:15:59.31 ID:t9e1rDjPO
窓の外を見ると、すでに日がのぼっている。

壁にかかっている時計は午後1時を示していた。


医師「君は救急車の中で気を失って、ほぼ丸一日眠っていたんだよ」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・」

医師「君はどもり症なんだってね。君が持っていたプレートは保管してあるから、今持ってくるよ」

( ^ω^)「あ・・・・・う・・・・・ど・・・・・どく・・・・・」



そう言うと、白衣の男は部屋から出ていった。


791 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 22:11:53.06 ID:t9e1rDjPO
ドクオはどうなったんだろう・・・・

ジョルジュさんはあれからどうしてるのか・・・・・

そういえばショボンに会いに行く途中だった。


それにさっきの夢はなんだったんだろう・・・・・あれはカーチャンだったのか・・・・・・・


そんな事を考えていると、さっきの男がプレートを持って戻って来た。


医師「はい、これで会話できるだろ?」
806 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 22:38:54.54 ID:t9e1rDjPO
( ^ω^)“ドクオは今どうしてるお!!?”

医師「安心しろ、君より先に目を覚ましているよ」


よかった・・・・・ドクオは死んでいなかった。


( ^ω^)“ドクオに会わせてほしいお”

医師「いま彼は警察にいろいろ質問をされているから、今はちょっと会えないよ」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・」

医師「それに彼はお腹に大火傷をおっている・・・・・あえるのは手術のあとになるな・・・・・」
814 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 22:56:10.93 ID:t9e1rDjPO
( ^ω^)“そうかお・・・・・・・もしかして・・・・・自殺しようとは・・・・・”

医師「大丈夫だ。そのような行動はみられなかったよ」

( ^ω^)“よかったお・・・・・・”

医師「君は大丈夫みたいだね。一応今日検査をして、明日には退院できるよ」

( ^ω^)“わかりましたお・・・・・・・あの、ところでここは警察病院ですかお?”

医師「そうだ・・・・・・・・どうした?」
838 : ◆xJiyHZHPtM :2006/02/04(土) 23:23:45.50 ID:t9e1rDjPO
( ^ω^)“じゃあ、ショボンって人が入院してませんかお??”

医師「ん・・・・・知り合いかね?」

( ^ω^)“はいお。ここにショボンを引き渡すのに同意したうちの一人だお”

医師「そうか・・・・・・・彼は今もいるよ・・・・・」

( ^ω^)“会わせてほしいお!今どこにいるんだお!?”

医師「別にいいが・・・・・・・君はもう動けるのかい?」

( ^ω^)“だいじょうぶですお”
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