以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 17:44:37.61 ID:Nyi1jgRxO
ブーンは今高校2年生。
子どもの頃からのどもり症のせいで、中学ではいじめられ続けた。

( ^ω^)「どど、どもり症が分からない人はググってほしirななな、な、なにす、するお・・・・・」

DQNA「ウッセーきめーんだよwwww」

DQNB「おらっ!!いいいい、い、いじめてやるよwwwwギャハハハwwwwww」

( ^ω^)「そそ、そ、そそそんな喋り方しししてないお・・・・」

DQNA「マジきめーwwwww」

DQNB「親もそんななのかwwwww??」

DQNC「一家全員じゃねwwww???」

DQNA「うはーwwwwその家族の会話聞いてみてーーwwwww」

( ^ω^)「・・・・・・・・・」

DQNA「ごごごごごご飯よーー」

DQNB「ギャハハハwwwwwかかか、母さんwwwwww」

( #^ω^)「・・・かか、かかか家族をばばばかなするなお!!」

DQNC「やっぱキメェwwwwwwww」
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 17:50:56.12 ID:Nyi1jgRxO
( #^ω^)「へへ、へ変なのはぼぼ僕だけだおほほほ他はみんなふ、ふ、ふ、普通だお!!」

DQNA「はっ??うるせーよオラッッ!!」

( ^ω^)「ぐはっ・・・・・・・うぅ・・・・・・・」

DQNB「生意気な事いうとこうなんだよ!!」

(# ^ω^)「ここ、こ、今度カーチャンを馬鹿にし、ししたらゆ、ゆ・・・許さないお!!」

DQNC「うるせーんだよ!これでどうだ!!」

( ^ω^)「ぐわっ・・・・・・・・・・・」

DQNA「おい、もう行こうぜ〜〜」

DQNC「あぁ、じゃあなぶぶぶぶブーン」

DQNB「はははっwwwwwwww」

( ‘ω`)「うぅぅ・・・・・・・・」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 17:57:08.94 ID:Nyi1jgRxO




( ^ω^)「た、ただいまー」

J(‘ー`)し「あら、おかえり。・・・・・どうしたの??制服がホコリだらけよ?」

( ^ω^)「・・・・ち、ちょちょっと友達と遊んだらよよ、汚れちゃったんだお」

J(‘ー`)し「そっか、じゃあ急いで洗わないとね、明日も着てくんだし」

( ^ω^)「あ・・・あ、あありがとうだお・・・」

J(‘ー`)し「なにいってんのよ。それよりもうお腹すいた?ご飯出来てるわよ?」

( ^ω^)「ぼぼぼ僕べべべ、べ、べべべ・・・・べべ・・・・べ・・・・・」

J(‘ー`)し「勉強ね、じゃあがんばってらっしゃい、お腹すいたらいつでも言ってね」

( ^ω^)「・・・・・・うん・・・・・・」


ブーンは特に「べ」から始まる言葉が苦手だった。


( ^ω^)「よ、よよよーし・・・・・が、ががんばるお!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 18:06:10.40 ID:Nyi1jgRxO
ブーンには3年間友達が一人もできなかった。
しかしブーンは人一倍勉強をして県内トップクラスの高校を受験、
見事合格した。

( ^ω^)「や、ややったお!!う、う、受かったお!!」

J(‘ー`)し「すごいわ!ブーン、おめでとう!!」

( ^ω^)「やったお!!やったお!!」

J(‘ー`)し「よかったねブーン、よかったね・・・」

( ^ω^)「ううれしいお!やったお!!」

J(‘ー`)し「じゃあ今日はチャーハンね!!大盛りチャーハンよ!!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 18:11:47.41 ID:Nyi1jgRxO
( ^ω^)「わーい!!ち、ちちチャーハンなんてひひひひひ久しぶりだお!!」


ブーンの家はとても貧しかった。
ブーンの父はブーンがまだ小さかった頃に死んでしまい、それ以来ブーンの母が一人で家庭をきりもりしていた。

そんなブーン家にとってチャーハンはこの上ない贅沢だったのだ。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 18:21:54.64 ID:Nyi1jgRxO
ブーンの入った高校は進学校で、DQNはほとんどいなかった。
そのおかげでブーンはいじめられることもなくなり、初めて友達もできた。


('A`)「おーい、ブーン、今日暇か?」

( ^ω^)「ひ、ひひひ暇だお」

('A`)「じゃあ今日うち来いよ、ショボンも呼んだからさ」

( ^ω^)「わ、わ、わわかったお」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 18:35:41.57 ID:Nyi1jgRxO
放課後、3人はドクオの家に向かった。

('A`)「いやー、今日のテストどうだった?」

( ^ω^)「けけけけ結構かか簡単だったお」

('A`)「ブーンは頭いいからな・・・・・ショボンは?」

(´・ω・`)「・・・・・」

('A`)「駄目だったか・・・・さぁついた、ここがオレの家だよ」

ドクオの家はかなり金持ちらしい。ブーンの家の5倍はありそうだった。

( ^ω^)「すすす、す、すげぇ・・・・・・」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 19:18:55.42 ID:Nyi1jgRxO
('A`)「まぁ入れよ・・・・・ここがオレの部屋だ」

ドクオの部屋にはテレビ、クーラー、パソコンなどブーンの家には考えられない物か完備されていた。

( ^ω^)「す、すすす、すすごいお!ここ、これはすごいインターネッツだお!」

('A`)「あぁ、それ高校入学のお祝いだよ」

( ^ω^)「・・・・・・・・」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 19:37:40.76 ID:Nyi1jgRxO
(´・ω・`)「それよりテレビつけていいかな」

('A`)「いいけど・・・・いまニュースぐらいしかやってないそ?」

(´・ω・`)「テレビってにゅーすの為にあるんだろ」

('A`)「そうなのか・・・・・・?まぁいいけど」

( ^ω^)「す、す、すすごいお!てて、てテレビ初めて見たお!」

('A`)「・・・・・・・・・・」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 19:59:07.05 ID:Nyi1jgRxO
(´・ω・`)「うわ〜また政治家の人が自殺したのか」

('A`)「最近多いよな・・・・・不景気だからか?」

( ^ω^)「・・・・・?」

テレビもなく、新聞も特によまないブーンにとってはなんの事だかよく分からなかったが、
いま日本はとてつもなく不景気らしい。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 20:40:55.06 ID:Nyi1jgRxO
( ^ω^)「そ・・そそそうなのかお・・・」

('A`)「あぁ、なんかどっかの国の石油が底つきそうで、いま物価が上がってんだよ」

(´・ω・`)「知らなかったのか?」

( ^ω^)「かかか、かか買い物なんか、ほ、ほほほとんどしないから・・・・」

('A`)「・・・・ブーンの家ってさ、貧乏なのか?」

( ^ω^)「・・・・・ち、ち、違うお」

('A`)「・・・・そっか、ところでさ、今日うちで飯食ってく?」

(´・ω・`)「いいねぇ」

( ^ω^)「・・・・・・・・ぼぼぼぼ、ぼぼ僕はいいお」

('A`)「なんでだよ?」

( ^ω^)「・・・・・・・か、かかかカーチャンが飯作って待ってるお。そそそろそろ帰るお」

('A`)「そっか、じゃあまたな」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 20:55:52.90 ID:Nyi1jgRxO
ブーンは一人先に家に帰った。

( ^ω^)「たた、たただいまー」

J( 'ー`)し「おかえりブーン!ご飯できてるわよ〜」

( ^ω^)「わーい、お、おおお、お腹すいたお!」

その日のブーン家の夕食は玄米ごはんと味噌汁だった。

( ^ω^)「い、いいいただきまーすだお!」

J( 'ー`)し「ごめんねブーン・・・・」

( ^ω^)「な、ななな何がだお?」

J( 'ー`)し「毎日こんな物しか出せなくて・・・・・・」

( ^ω^)「なな、ななな、なに言ってるお、ぼぼぼぼ、僕はこここれで満足だお」

J( 'ー`)し「それにお金があればブーンのどもり症も治せるかもしれないのに・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 21:01:44.66 ID:Nyi1jgRxO
( ^ω^)「いいい、いいんだお、とと、と友達もいるし、き、き、き、気にしてないお」

J( 'ー`)し「ブーン・・・・・・」

( ^ω^)「い、い、い、いいからたたた食べるお!ささ、さ、さ、冷めちゃうお」

J( 'ー`)し「そうね!じゃあ食べましょう、いただきます!」

( ^ω^)「や、や、ややっぱりかか、カーチャンの料理がい、いい一番だお」

J( 'ー`)し「ありがとね、ブーン」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 21:18:42.30 ID:Nyi1jgRxO
ブーンはそれから毎日、新聞を読むようにした。
ドクオ達の言ってた話が気になったからだ。

武雲新聞によると、今回の不景気は最悪で、回復の目処がまるでたたないらしい。

( ^ω^)oΟ(どうにかしてカーチャンに楽をさせてあげたいお!)


心の中ではうまく話せるのに、声に出すとちゃんと出来ない。
ブーンはもどかしい思いでいっぱいだった。
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 21:24:26.61 ID:Nyi1jgRxO
今まで友達のいなかったブーンはそんなにどもり症を気にしていなかった。
しかし今は他の人との違いをどうしても感じてしまう。

( ^ω^)「じじ、じじゃじ、じゃあ、いい、い、いいいってききますお」

J( 'ー`)し「いってらっしゃい」


ストレスのせいか、ブーンのどもり症は日に日に悪くなっていった。
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 21:33:29.26 ID:Nyi1jgRxO
J( 'ー`)し「やっぱりカウンセリングとか受けさせてあげないといけないのかしら・・・・」

しかしブーンの家には最低限の生活をする以外に使うお金など残っていなかった。

J( 'ー`)し「あなた・・・・・・お願いだから帰ってきてよ・・・・・・」




( ^ω^)「た、た、た、たたたた、たた、ただいまだお」

J( 'ー`)し「おかえり、もうご飯にする?」

( ^ω^)「い、い、いい、いや、べ、べべべ、べべべ・・・・・・・・・」

J( 'ー`)し「わかった、じゃあお腹空いたらいってね」

( ^ω^)「う、うう、う、うん」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 21:53:28.37 ID:Nyi1jgRxO
ブーンドクオとショボンは毎日のように一緒に遊んでいた。
ブーンにとっては自分の異常さをまざまざと知らされる行為だったが、遊ぶこと自体がストレス解消法でもあった。

(´・ω・`)「今日さ、ブーンの家行ってもいい?」

( ^ω^)「え・・・・・・で、で、でででも」

('A`)「いいじゃん、ブーン家だけ行ったことないしさ」

( ^ω^)「・・・・・・わ、わ、わわ、わ、わかったお・・・・」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 21:59:47.72 ID:Nyi1jgRxO
( ^ω^)「ここここ、こここだお」

(´・ω・`)「へぇ〜・・・お邪魔しまーす!」

J( 'ー`)し「あら?ブーンのおともダチ?」

('A`)「はい!!ドクオっていいます!」

(´・ω・`)「俺はショボンです」

J( 'ー`)し「はーいいらっしゃい!」


初めて友達を家に連れてきた時、カーチャンはなんだかうれしそうだった。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 22:07:47.92 ID:Nyi1jgRxO



('A`)「それでさ〜、うちの妹がさ、いきなりおれの部屋に来てさ・・・・」

コンコン

J( 'ー`)し「入るわよ〜」

3人で楽しく話をしているとカーチャンが部屋に入ってきた。

J( 'ー`)し「これ少ししかないけどおやつね、ごめんね〜お邪魔して」

(´・ω・`)「あっありがとうございます」

( ^ω^)「・・・・・・・・」


どうやって手に入れたか分からないが、ちゃんとしたお菓子がおぼんの上に並んでいた。
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 22:19:14.85 ID:Nyi1jgRxO
ブーンは何故かとても申し訳ない気持ちになった。
もう家には友達を呼ばない方がいいと思った。


('A`)「もうこんな時間か・・・・じゃあ俺そろそろ帰ろうかな」

(´・ω・`)「そうだな、じゃあブーン、また明日な」

( ^ω^)「ばばば、ばばば、ばばいばいだお」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 22:41:55.48 ID:Nyi1jgRxO
その後も日本の景気はどんどん悪くなり、ブーンの家はもろにダメージを受けた。

J( 'ー`)し「ブーン・・・・あのさ、悪いんだけど・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・??」

J( 'ー`)し「新聞とるのが大変になってきたの・・・・ブーン、毎日楽しみにしてるけど・・・・」

( ^ω^)「べ、べべべ、べべ、べべべ・・・・べべべべ・・・・・べべ・・・」

J( 'ー`)し「ブーン・・・・・・・」

( ^ω^)「べべ、べ、べ、別に気にしないお」

J( 'ー`)し「・・・・・・・ごめんねブーンごめんね・・・・・・」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 22:52:29.53 ID:Nyi1jgRxO
そんなある日


('A`)「おーいブーン、今日カラオケ行かね〜?」

( ^ω^)「え・・・・・・・でで、でで、で、で、でででも」

('A`)「大丈夫、無料になる券もらったんだ。三人で行こうぜ!」

( ^ω^)「・・・・・・・・・」


授業が終わり、3人はカラオケに行った。
ブーンはもちろん初めての経験だった。
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 23:11:26.85 ID:Nyi1jgRxO
カラオケについた。ブーンはどうしていいのかわからず、とりあえず見ていた。


('A`)「こなぁぁぁぁぁああああああああああゆきぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいい」


ドクオはあんまり歌がうまくないようだ。


(´・ω・`)「リンダリンダーーーーー!!!!!!!!!!」


ショボンは意外と結構うまい。

('A`)「おぃ、ブーンも歌ってみろよ!!」

(´・ω・`)「そうだよ、気持ちいいぞ!」

( ^ω^)「ででで、でで、でも・・・・・」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 23:27:47.85 ID:Nyi1jgRxO
しかしテレビが家にないブーンに歌える曲なんて1つもなかった。

('A`)「じゃあさ、学校で習ったやつとかは?」

(´・ω・`)「中学の卒業式で歌ったやつとなかい?」

( ^ω^)「さ、さささ、ささ、さ、探してみるお」

確に卒業式で歌った歌は何曲か覚えてるが、声に出して歌ったことはない。
いっつも口パクで歌っていた。
そのことでDQNにいじめられたこともあった。


( ^ω^)「じ、じ、じ、じ、じゃあ、こここ、こ、ここれ歌ってみみ、みるお」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 23:44:22.68 ID:Nyi1jgRxO
( ^ω^)「白い光のな〜かに〜〜やまなみはもえて〜〜」


不思議と声がどもらなかった。


( ^ω^)「遥かな空のはてまでも〜〜君は飛び〜たつ〜〜」


すごく不思議な気持だった。
いつもはうまく言えない言葉がすらすらと出る。


( ^ω^)「限りなく青い〜空にこ〜ころ震〜わせ〜〜

     自由をかけるト〜リよ振り返ることもせず〜

     勇気を翼にこ〜めて〜希望の風にのり〜

     この広い大空に〜〜夢を〜託して〜〜」

('A`)「・・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「いま〜〜!!別れの〜〜時〜〜飛びたとう〜未来信じて〜〜

     は〜ずむ〜〜わ〜かい〜力〜信じて〜〜

     この広い〜この広い〜この広い〜この広い〜大空に〜〜〜」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/28(土) 23:55:11.69 ID:Nyi1jgRxO
('A`)「・・・・・・・・・・・・めちゃくちゃうまいじゃんかブーン!!!」

(´・ω・`)「お前すげーよ!!」

(*^ω^)「そ、そそ、そそ、そんな、ははははははは恥ずかしいお」

どうやらどもりが治ったわけじゃないらしい。けどブーンは嬉しかった。

('A`)「じゃあ最後はみんなで何か歌うか!」

(´・ω・`)「VIPSTAR歌おうぜ!!さっき誰かが言ってたしさ!」

('A`)「ブーン、知ってるか?」

( ^ω^)「しし、し、し知ってるお!」


3人は最後にVIPSTARを大合唱した。


その帰り道のでのことだった・・・・
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/29(日) 00:05:09.90 ID:YKuyITJqO
外はすっかり暗くなっていた。

('A`)「いや〜楽しかったな、また来ような!」

(´・ω・`)「あぁ、にしてもブーンの歌唱力には驚いたな」

( ^ω^)「へへへ」

('A`)「あぁ、感動したよ。何か分かんないけどまた聞きたくなるような感じだよな」

(´・ω・`)「うん、なんか勇気付けられたよ」

(*^ω^)「ててて照れるお」

そんな話をしながら歩いていた。
家に近付くに連れだんだんと人通りも少なくなってくる。

その時ドクオがあることに気付いた。
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/29(日) 00:15:44.21 ID:YKuyITJqO
('A`)「おい・・・・・・・・」

(´・ω・`)「どうした?」

('A`)「あそこに立ってる人さ、お前に似てないか?」

(´・ω・`)「俺に??ん・・・・・・・・・・・確に似てる・・・」

('A`)「だよな??なんかこっち見てるけど・・・・・・お父さんか??」

(´・ω・`)「いや、父さんは今出張で出かけてるし、もっと背が高いよ・・・・・・」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/29(日) 00:16:45.68 ID:YKuyITJqO
( ^ω^)「うぅ・・・・・・・・!!!」

('A`)「どうした??ブーン!!?」

( ^ω^)「な、ななな、な、なな、な、ななんかこここ、ここ、こここわ・・・・・怖いお!!!」

(´・ω・`)「!?おい・・・・・・・あいつ近付いてくる・・・・・・」

( ^ω^)「うわぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ」

('A`)「おいブーン待てよ!!!・・・・ショボン!!!俺達も逃げるぞ!!!!」

(´・ω・`)「あ、あぁ!!」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/29(日) 00:25:58.71 ID:YKuyITJqO
3人は猛ダッシュで走り、一番近くにあったブーンの家に逃げ込んだ。


('A`)「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

(´・ω・`)「ふー、ふーー・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「うぅ・・・・・・・・・・」

ブーンは震えていた。


J( 'ー`)し「ちょっと・・・・・どうしたの?いきなり・・・・?」

('A`)「はぁ、はぁ、すいません・・・・・・」

J( 'ー`)し「なんかあったの?」

(´・ω・`)「いえ・・・・・・・なんでもないです・・・・・」

J( 'ー`)し「そう・・・・じゃあ落ち着くまで上がってなさい。
     お母さんが心配するからあんまり遅くまでいたらだめよ?」

('A`)「はい・・・・・・・ありがとうございます・・・」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/29(日) 00:40:21.48 ID:YKuyITJqO
ブーンの部屋に行き、さっきのことを話す3人。


('A`)「なんだったんだ??さっきのは??」

(´・ω・`)「ブーンがえらく怖がってたけど・・・・・・・どうしたんだ?」

( ^ω^)「うぅ・・・・・・・・・・・」

ブーンはまだ少し震えている。

( ^ω^)「な、な、なな、なな何か分かんないけど、こ、こ、ここ怖かったお」

(´・ω・`)「霊感とかあんのか?」

( ^ω^)「わ、わ、わわ分からないお。は、初めてのたたた体験だお」

('A`)「・・・・・・・・・・・・・・ドッペルゲンガー・・・・・・ってやつか?」

(´・ω・`)「おいおい、やめてくれよ、自分に出会うと死ぬってやつだろ?」

('A`)「あぁ・・・」

( ^ω^)「と、と、とととにかくショボンはもうあいつにあ、あ、あああ会わない方がいいお!!」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/29(日) 00:45:48.02 ID:YKuyITJqO
(´・ω・`)「なんだよみんなして・・・・・怖いな・・・・・」

( ^ω^)「き、き、きき今日は泊まってけお!」

(´・ω・`)「そうしようかな・・・・・」

('A`)「おいおい・・・・・・じゃあ俺も泊まってっていいか?」

( ^ω^)「いい、いいお」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/29(日) 00:53:28.95 ID:YKuyITJqO
( ^ω^)「き、き、き、ききき今日2人とと泊まってくお」

J( 'ー`)し「え・・・・でも布団2枚しかないし・・・・・2つを3人で寝れるの?」

( ^ω^)「か、かかかか、カーチャンはじじ、じじ自分の使っていいお。
     ぼぼぼ僕たちは1枚でな、なな、なな何とかするお」

J( 'ー`)し「そう?じゃあ悪いわね、カーチャン今少し風邪気味だから・・・」

( ^ω^)「そ、そそそうなのかお?じじ、じ、じ、じゃあ早く寝るお!
     後はま、まままかせてお!」

J( 'ー`)し「悪いわねえ、ブーン。今日はごはんも出せなかったしごめんね・・・・」

( ^ω^)「い、いいい、いいから休んだ方がいいお!」
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