- 212 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:32:12.06 ID:itMl0TW20
- 12月13日。調和機構の査問室。
真っ暗な部屋の中で球状のスピーカーが空中に浮遊している。
そのスピーカーに向かってブーンが立っている。両手には手錠をはめられていた。
(以下、Aは2と番号が書かれているスピーカーの発言を意味する。)
B「ブーン、貴様が調和機構のメンバーを襲う理由及び貴様の仲間は誰だ?」
(;^ω^)「だから、さっきから言ってるように僕は何もしてませんお!」
A「強情な奴だな・・・。黙っている間はお前の拘束が解けることはないぞ。」
(;^ω^)「だから、僕ははめられたって言ってるお・・・。」
B「誰にはめられたというのだ?」
(;^ω^)「兄者さんと弟者さんだお。何で僕だけ査問室にいるんだお!
兄者さんと弟者さんはどうしたんですかお!」
B「彼らは元々重要な任務を遂行している最中だったんで任務に戻ってもらった。」
- 213 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:33:20.36 ID:itMl0TW20
- (;^ω^)「なんで僕だけ・・・。」
A「そもそも貴様が任務で忙しい流石兄弟を無理矢理呼び出したんだろう?
彼らには任務に戻ってもらうのが当たり前だ。」
(;^ω^)「ヒドス・・・。」
B「これ以上話し合っても有効な情報は得られそうにないな。今日はここまでにしよう。」
A「最後にもう一度言っておくが、貴様が全てを白状しない限り拘束が解かれることはない。
死ぬまで独房に入っていてもらってもいいんだぞ。」
(;ω;)「うう・・・。」
査問室のドアが開くとフサギコが部屋に入ってきた。
ミ,,゚Д゚彡「今日の査問会が終わりらしいのでブーンを独房に連れて行きます。」
B「ご苦労。くれぐれも逃がさぬように。」
A「ブーンは重要な情報を持っているはずだからな。」
ミ,,゚Д゚彡「はい、了解しました。」
フサギコはブーンを連れて査問室を出た。
- 214 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:34:21.70 ID:itMl0TW20
- ブーンが出て行った後の真っ暗な査問室で2つのスピーカーは会話を続ける。
B「これでブーンの方は問題ないな。」
A「そういえばツンはどうなっているんだ?」
B「流石兄弟との戦いで負傷したらしく、荒巻が修理しているそうだ。」
A「フン、修理などしなくてもいいものを。」
B「まあ、ブーンさえ抑えておけばツンの方は何とかなるだろう。」
A「そうだな。」
B「では、明日の査問会も今日と同じように進行するということで。」
A「うむ。」
2番と3番のスピーカーの電源がオフになり、査問室に静寂が訪れた。
- 215 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:35:01.94 ID:itMl0TW20
- 調和機構のラボ(研究室)。
/ ,' 3「これでよし。」
荒巻はツンの左腕の包帯を巻き終えた。
ξ゚听)ξ「ありがとう博士。」
/ ,' 3「それにしてもまた暴れたもんじゃな。」
ξ゚听)ξ「そうなのよねえ。弟者って結構強かったからちょっと危なかったわよ。」
/ ,' 3「しかし、弟者と戦ってよくこれだけで済んだのう。」
ξ゚听)ξ「まあ、私とブーンは最強のコンビだからね。それにレリックも使えるようになったし。」
/ ,' 3「なにっ!?レリックじゃと?」
荒巻の眉がピクリと動いた。
ξ゚听)ξ「うん、そうよ、レリック。赤いオーラがばーっと出てきてすごいんだから。」
- 216 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:37:01.88 ID:itMl0TW20
- / ,' 3「それでツン、おまえは何ともなかったのか?」
ξ゚听)ξ「え?うん、何ともないわよ。」
/ ,' 3「ふむ、そうか。ならいいんじゃが。」
荒巻はフゥとため息をついた。
ξ゚听)ξ「で、ブーンは何処にいるの?私の体を触らせたら教えてくれるって約束だったじゃない。」
/ ,' 3「ちょwww。そんな言い方をするなwww。」
ξ゚听)ξ「だってそーじゃない。」
/ ,' 3「違うじゃろう。負傷したおまえを治療しようと思ったのにおまえが、
ブーンに会わせろ会わせろうるさいから治療が済んだら教えてやると言っただけじゃ。
治療は済んだ。約束どおりブーンの居場所は教えてやる。」
ξ゚听)ξ「で、何処なの?」
/ ,' 3「独房室に入れられておるよ。」
- 217 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:37:57.99 ID:itMl0TW20
- ξ゚听)ξ「独房室?何でブーンがそんなところにいるの?」
/ ,' 3「おまえとブーンが調和機構の仲間を襲っているらしいから、
その背後関係を調べようとしているんじゃろう。」
ξ゚听)ξ「博士までそんなこと言うの?」
/ ,' 3「ワシはそんなことは思っておらん。おまえ達は何もしておらん。目を見ればわかる。」
ξ゚听)ξ「さすが博士、話がわかるわね。」
/ ,' 3「だが、助けに行くのはまだやめておけ。」
ξ゚听)ξ「えっ?どうして?」
/ ,' 3「どうもおまえ達ははめられたような気がするのじゃ。
うかつに動くよりもまずは黒幕を探した方がよさそうじゃぞ。」
ξ゚听)ξ「うーん、黒幕ねえ。そーいう小難しい話はブーンにまかせたいんだけど。」
/ ,' 3「まあ、とにかくしばらくはじっとしておれ。」
ξ゚听)ξ(どうしようかなあ。ブーンに何もなければいいんだけどさ。)
- 218 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:39:36.13 ID:itMl0TW20
- 調和機構の独房室エリア。ずらりと並んだ独房の1つにブーンはいた。
独房と言っても普通の1ルームマンションのような部屋で快適な生活をすることはできる。
しかし、独房という名前がある以上精神的な苦痛はかなり大きかった。
(;^ω^)「まいったお・・・。明日も査問会あるみたいだし・・・。
どうせ明日も今日と同じような展開にしかならないお・・・。」
ブーンは椅子に座ってうな垂れていた。
( ^ω^)「ツンはどうしてるんだお?無事だといいんだけど・・・。」
その時、ドアをゴンゴンと叩く音がした。
( ^ω^)「あれ?何だお?晩ご飯は査問会の前にあったお?」
ブーンはドアの方に近づいた。しかし、ドアは開かない。
何かあったのなら守衛がドアを開けて事情を説明してくれるはずだ。
( ^ω^)「守衛さんじゃないのかお?」
ξ゚听)ξ「あたしよ、あたし。」
ドアの向こうからツンの声がした。
- 219 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:41:08.10 ID:itMl0TW20
- ( ^ω^)「ツ、ツン!どうしたんだお!」
ξ゚听)ξ「荒巻博士に治療してもらってたのよ。私の方はもう大丈夫よ。」
( ^ω^)「そ、そうかお。それはよかったお。」
ξ゚听)ξ「まあ、荒巻博士にはもうちょっと様子を見てから行動しろって言われたんだけどさあ。
ブーンが心配だから来ちゃったわよ。そっちはどう?大丈夫?」
( ^ω^)「うーん、完全に犯人扱いだお。参ったお・・・。
全部白状するまで死ぬまでここに閉じ込めるって言ってたお。」
ξ゚听)ξ「ふーん、穏やかじゃないわね。」
( ^ω^)「まあ、無実が証明できるまではもうしばらくはここにいることになりそうだお。
ツンは荒巻博士のところで待っててお。」
ξ゚听)ξ「待つのってあんまり生に合わないのよねえ。」
( ^ω^)「まあ、そう言わずに待っててお。」
ξ゚听)ξ「ねえ、このドアぶっ壊して逃げない?」
( ^ω^)「なんですと?」
ξ゚听)ξ「だからこのドアぶっ壊して逃げないかって。」
( ^ω^)「うーん、このドアは特殊合金でできてるからドールじゃ壊せないお。」
- 220 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
01:43:38.30 ID:itMl0TW20
- ξ゚听)ξ「ドールコマンド使えばいけるでしょ?レリックだって使えるようになったんだし。」
( ^ω^)「コマンドグローブ(甲の部分に紋章の入っている手袋のこと)はとっくに取り上げられてるお。
だからドールコマンドは使えないお。」
ξ゚听)ξ「えっ、コマンドグローブ持ってないの?」
( ^ω^)「そりゃ普通に取り上げられるお。それにこのドアには隙間も穴もないし、部屋にも窓とかないお。
だからツンがコマンドグローブ持ってきたって僕に渡すことはできないお。」
ξ゚听)ξ「あ、じゃあ守衛から鍵を奪うのはどう?」
( ^ω^)「そもそもこのドアには鍵はないお。中央管理室でドアの制御がされているんだお。
守衛さんはただ独房を監視するだけの人だお。」
ξ゚听)ξ「うーん、それは困ったわね。」
ツンは両手を組んで考え込んだ。
( ^ω^)「まあ、とりあえずしばらくはおとなしくしているしかないお。」
ξ゚听)ξ「そうねえ。じゃ、また来るわね。」
ツンはそう言うとブーンの部屋の前から去っていった。
( ^ω^)(あれ?そういえば守衛いるはずだお?なんでツンがここに普通に来たんだお?)
ちなみに守衛はツンにボコられて気絶していた。
- 279 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:30:25.65 ID:yMQ5zbAd0
- 12月14日。調和機構の独房室エリア。ブーンのいる独房の特殊合金のドアが開く。
拳銃を持った2人の守衛がブーンを前と後ろから挟んで査問室へ連れて行く。
(;^ω^)(はぁ、これから査問会かお・・・。今日は朝ごはん抜きなのかお。)
ブーンの腹がぐぅと鳴った。
(;^ω^)(とりあえず適当に話して早めに部屋に戻してもらうようにするしかないお。)
その時、ゴッという音がし、背後でバタンと人が倒れる音がした。。
( ^ω^)「ん?」
ブーンが後ろを振り返ると守衛が倒れていた。
そして、前を向くと前にいたはずの守衛も倒れていた。
( ^ω^)「あれっ!?」
そして、また後ろを振り向くとツンがいた。
ξ゚听)ξ「さあ、逃げるわよ。」
- 280 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:31:36.84 ID:yMQ5zbAd0
- ( ^ω^)「ツ、ツン!」
ξ゚听)ξ「ブーンを助ける方法を色々考えたんだけど、
これが1番手っ取り早そうなんで実行してみたわ。」
( ^ω^)「ありがとうだお。」
ξ゚听)ξ「あと、これ。荒巻博士に新しいのもらってきたわ。」
ツンはブーンにコマンドグローブを渡した。
( ^ω^)「おお!これさえあればなんとかなるお。」
ブーンは両手にコマンドグローブをはめた。
ξ゚听)ξ「じゃあ、さっさと逃げて真犯人を探すとしましょうか。」
( ^ω^)「うんだお。」
ブーンとツンは廊下を走り出した。
- 281 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:33:03.02 ID:yMQ5zbAd0
- ( ^ω^)「えーと、正面入り口は多分ガードが堅いお。だから裏口から出ようだお。」
ξ゚听)ξ「わかったわ。」
ブーン達は裏口の方へ向かって走った。
( ^ω^)「あそこを右に曲がれば裏口だお。」
ξ゚听)ξ「りょーかい!」
ブーン達は廊下を右に曲がった。
しかし、裏口のドアの前にはフサギコとクーが立っていた。
( ^ω^)「!」
ミ,,゚Д゚彡「ブーン、何も言わずに独房室に戻ってくれ。
そうでなければ君達を力づくで止めないといけない。」
川 ゚ -゚)「ツン、逃げるなんてやめたほうがいいぞ。」
ξ゚听)ξ「私達何もしてないのよ。ちょっと真犯人を探しにいくだけよ。」
- 282 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:34:35.85 ID:yMQ5zbAd0
- ミ,,゚Д゚彡「とにかくここで君達が逃げると逃亡者という扱いになる。
そうなるともう俺達でもフォローできなくなる。例え君達が犯人でないとしても、だ。」
( ^ω^)「・・・。」
ミ,,゚Д゚彡「無実ならそれを主張すればいい。そして、堂々と釈放されればいいじゃないか。」
ξ゚听)ξ「ブーンの話を聞いてると無実を主張しても釈放されそうにないけどね。」
ツンは背中に装着されている大剣の柄を握った。
川 ゚ -゚)「ツン!」
ミ,,゚Д゚彡「ツンの気持ちはわかった。ブーン、君はどうなんだ?」
( ^ω^)「ツンの言うとおりですお。僕達は確実に何者かにはめられているんですお。
ここにいる間はきっと釈放なんてされないですお。」
ミ,,゚Д゚彡「そうか・・・なら仕方ないな。こちらも全力で君たちを止めさせてもらう。」
川 ゚ -゚)「・・・。」
ミ,,゚Д゚彡「クー。やるぞ。」
川 ゚ -゚)「・・・了解した。」
ブーンとフサギコがドールコマンドを発動させようとした時、裏口のドアがギィと開いた。
- 283 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:36:06.11 ID:yMQ5zbAd0
- 白いゴスロリの服を来た人形がゆっくりとドアの向こうからやってきた。
左目が真紅のように赤く、右目がエメラルドブルー。
そして、驚くべきことにツンと全く同じ顔だった。
違うのは髪形だけであり、それすらも同じならおそらく見分けはつかないだろう。
ξ゚听)ξ「誰、あなた?」
( ^ω^)(ツンと全く同じ顔だお・・・。)
从゚听)从「私はデレ。お姉様、会いたかったわ。」
ξ゚听)ξ「はぁ?お姉様?私には妹なんていないわよ。人形なんだし。」
从゚听)从「つれない台詞ね。私とあなたは姉妹なのよ。荒巻に聞いてみたら?」
ξ゚听)ξ「・・・まあ、いいわ。あなたのことよりもここを出るほうが重要なのよ。
ちょっとあっち行っててよ。」
从゚听)从「嫌よ。もっとお姉様とお話したいの。」
ξ゚听)ξ「あっちいってないと怪我するわよ。」
ツンはデレを無視して大剣を鞘から抜こうとした。しかし、抜けなかった。
ξ゚听)ξ「?」
- 284 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:37:02.24 ID:yMQ5zbAd0
- いつの間にかツンの背後にまわったデレが大剣の柄を掴んでいるツンの手首を掴んでいたのだ。
ξ゚听)ξ「ちょっと、あなた離しなさいよ。」
从゚听)从「離したらお姉様、闘っちゃうじゃない。つまんなーい。私とお話しましょ。」
デレはほっぺたをプッと膨らました。
ξ゚听)ξ(それにしてもいつの間に後ろに回りこんだのかしら・・・。かなりデキルわね。)
ツンとデレのやりとりを眺めているフサギコはため息をついた。
ミ,,゚Д゚彡「参ったな・・・。」
川 ゚ -゚)「完全に空気がおかしくなってしまったな。」
ブーンもこのおかしな空気に戸惑っていた。
( ^ω^)(ツンに妹がいるなんて話聞いたことないお。)
- 285 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:38:28.78 ID:yMQ5zbAd0
- その時、調和機構の壁に設置されているスピーカーから声が聞こえた。
スピーカーの声「あー、あー、みんなちょっと聞いて。あ、私は一之瀬最高司令官だ。
調和機構内で仲間を襲っている者達がいるっていう話の件だけど、
真犯人が見つかったんでこの件はもうおしまいね。
ブーンとツンは無実だから、すぐに釈放してあげて欲しい。
すまなかったと私から謝罪する。そして、今後も調和機構での活躍を期待している。
では、放送終わります。」
一方的な独白のような放送が流れるとスピーカーの電源は切れた。
ミ,,゚Д゚彡「・・・。」
川 ゚ -゚)「・・・。」
( ^ω^)「・・・。」
ξ゚听)ξ「・・・。」
从゚听)从「お姉様ぁ。遊ぼうよぉ。」
デレはツンの袖を引っ張っていた。
- 286 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:39:42.33 ID:yMQ5zbAd0
- 調和機構内の最高司令官室。空中に球状のスピーカーが浮かんでいる。
それぞれのスピーカーには番号が書かれていた。
(以下、@は1と番号が書かれているスピーカーの発言を意味する。)
@「全く、あのおっさん達はほんと勝手なことするなぁ。ブーンとツンは放置しろって言ったのに。」
C「一之瀬最高司令官殿、大変申し訳ありません。
私からも彼らに余計なことはしないようにと釘を刺しておくべきでした。」
@「いやいや、四谷君は悪くないよ。悪いのは弐杉さんと三村さんのおっさんコンビだから。
おかげで尻拭い放送までするはめになっちゃったよ。」
C「今後は彼らの監視を厳しくしておきます。」
@「そうだねえ。今は大事な時期だし、四谷君にまかせるよそのあたりは。」
C「はっ。」
その時、最高司令官室のインターフォンが鳴った。
@「ん?誰だろ。荒巻博士か。じゃあ、この件はこれでおしまいね。」
C「わかりました。」
4番スピーカーの電源がオフになった。
- 287 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:41:04.98 ID:yMQ5zbAd0
- @「入っていいよ〜。」
ドアが開くと荒巻が入ってきた。その表情は怒りに満ちていた。
/ ,' 3 「一之瀬最高司令官殿!なぜ、勝手にデレと『魂撃ち』の儀式をしたのですか!」
@「だって、荒巻博士がデレを私にくれないからじゃない。」
/ ,' 3 「あれはまだ完成しておりません。と言ったじゃないですか。
完成していないドールは誰にも渡せません。」
@「ほんとは完成してたんでしょ。知ってるよ。」
/ ,' 3 「・・・。」
@「私にデレをとられるのが嫌だから嘘ついてたのはもうわかってるよ。」
/ ,' 3 「・・・。」
@「沈黙は肯定とみなすよ。まあ、『魂撃ち』の儀式は済んだしもうしょうがないよね。」
/ ,' 3 「・・・それでデレは今どこにいるのでしょうか?」
@「ああ、何かお姉様のところに遊びに行くって言ってたよ。」
- 288 : ◆48/2rTdoiY :2006/05/27(土)
15:42:03.54 ID:yMQ5zbAd0
- / ,' 3 「そうか・・・。」
@「とりあえず、デレは僕のドールだから何かあったらまたよろしく頼むよ。」
/ ,' 3 「・・・しょうがないな・・・。」
荒巻は歯切れの悪い返事をした。
@「これで2人のプリンセスが揃ったってことになるわけなんだしもっと喜びなよ。」
/ ,' 3 「!」
@「じゃあ、私はいろいろと忙しいからもう行くよ。」
/ ,' 3 「あっ。」
1番のスピーカーの電源がオフになった。
/ ,' 3 (奴はどこまで知っておるんじゃ・・・。)
荒巻は誰もいない最高司令官室を後にした。