- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/24(日) 23:49:11.15 ID:8fCXkpPBO
- ―AM7:30―
ジリリリリリリリリ……。
目覚まし時計が起きろと鳴り響いている、
持ち主は寝起きがいいらしくすぐに目覚まし時計を止めカーテンを開いた。
太陽の光りが彼を照らし、太陽の眩しさに目を細める。
( ∵)「………………」
彼の名は、ビコーズ。
VIP高校2年の16歳。
両親は共に海外で働いていて一緒に住んではいない、
親は放任主義のようで高校生になってからは一人暮しをさせている。
( ∵)「バシャバシャ…シャカ……シャカ…」
朝食の前に顔を洗い歯を磨く、一人暮しを始める前からの行動だ。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/24(日) 23:51:31.61 ID:8fCXkpPBO
- ( ∵)「モグモグ……」
朝食はトーストとブラックコーヒー、これは一人暮しを初めてからの朝食だ。
しかし、その日の気分でトーストには、
スクランブルエッグをのせたり、コーヒーはカフェオレに変化する。
朝食をとった後にビコーズは制服に着替え、
登校の準備を終えた後テレビをつけた。
アナウンサー「今日の!! 星座!!
ナンバー1は!?……ニュー速座のあなた!!
怪我の兆候あり……、
しかし、突然の出会いがあるかも!?
ラッキーカラーは、黒です!! 今日も気をつけていってらっしゃい!!」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/24(日) 23:53:44.29 ID:8fCXkpPBO
- ( ∵)「………………」
ビコーズは白の靴下からラッキーカラーの黒の靴下に履き代えた、
どうやらビコーズは占いを信じているようだ。
―AM8:00―
少し重い扉を開け、鍵を締めてアパートを出た。
( ∵)「………………」
ビコーズはいつも、今日の!! 星座!!
ナンバー1!? を、見たあとのこの時間に自転車で通学をしている。
少し錆かけている鍵を外し、自転車に乗りアパートを後にした。
( ∵)「………………」
ビコーズの通うVIP高校は、アパートから自転車で20分かかる。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/24(日) 23:55:57.72 ID:8fCXkpPBO
- この時間に通学する生徒はあまりいない、
なぜなら予鈴が鳴る8:40前の8:30前後に通学しているからだ。
ビコーズは人混みが苦手なため早い時間に登校する、
しかし、鳥がさえずり朝の気持ちいい風が流れる感じが好きなこともありこの時間に登校している。
季節は、春。ビコーズは何か起こりそうな予感がしていた。
( ∵)「………………」
そうこうしてるうちに、VIP高校が見えてきた。
VIP高校は桜並木道の終わりにある。
花見をする大人達がゴミを散らかしていくために、VIP高校をあげてゴミを清掃する。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/24(日) 23:57:36.22 ID:8fCXkpPBO
- 1年生以外の生徒たちは、イヤな顔一つせずに清掃する。
なぜなら、みなこの桜並木が好きだからだ。
1年生たちは最初は嫌々やっているが、徐々に桜の美しさに魅せられ桜が好きになる。
こうしてVIP高校の伝統行事は受け継がれていくのである。
( ∵)「………………」
ビコーズは桜に魅とれながら自転車をこいでいた。
――その時、
子猫「にゃー、にゃー」
ビコーズの前に子猫が飛び出してきた、ビコーズは鳴き声に気付きハンドルをきった。
( ∵)「…………!」
ガシャーン……。
ビコーズは急にハンドルをきったためコケてしまった。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:00:14.52 ID:A2RQNlmPO
- 子猫「にゃー、にゃー」
子猫は無事のようでビコーズは胸をなでおろした。
(メ∵)「………………」
子猫はビコーズに近づいて来て、大丈夫?
と聞くようにビコーズの顔をなめてきた。
くすぐったかったが、ビコーズはうれしかった。
(メ∵)「………………」
ビコーズは立ち上がると自転車が壊れてないか確認したが、
前のカゴがグニャっと少し変形してるだけだった。
ビコーズは足に何かを感じ見てみると子猫がビコーズの足に、
体をすりすりと当ててきていた、どうやらなつかれたらしい。
ふと、ビコーズは疑問に思った。なぜ、この場所に子猫がいるのだろうと。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:02:16.51 ID:A2RQNlmPO
- (メ∵)「……キョロキョロ……」
辺りを見回すとダンボールがあった。ビコーズはダンボールに近づいてよく見てみると、
「可愛がってください」と紙が張ってあった。
子猫は捨て猫だった……。
(メ∵)「………………」
ビコーズは捨てた人間に憤りを感じたが、子猫の純粋な目にビコーズは心を静めた。
ビコーズは自転車のカゴを直し、カゴにダンボールを入れて学校に子猫を連れて行くことにした。
―VIP高校・保健室―
保健室のドアを軽くノックした。
(*‘ω‘ *)「はい〜、誰ぽっぽ〜?」
横に移動するドアを開け保健室に入る。
(メ∵)「………………」
ビコーズは保健室のちんぽっぽ先生に子猫を頼むようだ。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:04:34.68 ID:A2RQNlmPO
- (;‘ω‘ *)「その傷どうしたっぽ!?
ビコーズ君!」
子猫「にゃー、にゃー」
(*‘ω‘ *)「子猫?」
(メ∵)「……コク……」
ビコーズはうなずき、持ってきたダンボールから紙を剥がして見せた。
(*‘ω‘ *)「なんだっぽ? その紙? 何々……可愛がってください……」
(メ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「ひどいことするぽっぽ……、それより何で怪我してるぽっぽ?」
(メ∵)「………………」
ビコーズは子猫を見た。
子猫「にゃ?」
(*‘ω‘ *)「あぁ〜、よくあることぽっぽ、飛び出してきた子猫を避けて怪我した……正解っぽ?」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:06:58.62 ID:A2RQNlmPO
- (メ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「手当てするぽっぽ、少し痛いかもしれないけど我慢するぽっぽ」
ちんぽっぽ先生は生徒に人気が高く、休み時間には保健室が生徒でいっぱいになる。
女生徒の恋の相談等も受けてるそうだ、ちなみにちんぽっぽ先生は女性だ。
(*‘ω‘ *)「終わったっぽ、でもビコーズ君は優しいぽっぽ」
( ∵)「……フルフル……」
ビコーズは顔を横にふった。
(*‘ω‘ *)「そんな謙遜することはないっぽ、ビコーズ君はいい子だっぽ」
( ∵)「………………」
(*‘ω‘ *)「で、この子猫飼うっぽ?」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:08:42.64 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「そうかっぽ……、まぁ……ビコーズ君はちゃんとしてるから大丈夫だと思うぽっぽ」
子猫「にゃー、にゃー、にゃー」
(*‘ω‘ *)「ぽ? 急にどうしたっぽ……、お腹でも空いたのかっぽ?」
子猫「にゃん♪」
(*‘ω‘ *)「そうぽっぽ♪ ビコーズ君食堂でお皿借りてきてくれないっぽ?」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「牛乳は冷蔵庫に入ってるから大丈夫だっぽ、頼むぽっぽ〜」
ビコーズは保健室を飛び出して、食堂に向かった。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:11:18.91 ID:A2RQNlmPO
- ―食堂―
( ∵)「……キョロキョロ……」
ビコーズは食堂を見回したが誰もいなかった。
が、厨房の奥の方に人影が見えたので近づいてみた。
J('-`)し「誰?」
厨房にいたのはカーチャンだった、カーチャンと言ってもビコーズの母親ではない。
生徒達から親しみを込めてカーチャンと呼ばれているおばちゃんだ。
J('-`)し「あら? ビコーズ君じゃない、どうしたの?」
( ∵)σ「………………」
ビコーズはお皿を指差した。
J('-`)し「お皿? 借してほしいの?」
( ∵)「……コク……」
J('-`)し「何に使うかわからないけど……、いいわよ一つくらいなら」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:13:50.11 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「……ペコリ……」
ビコーズはお辞儀をしてお皿を受け取とり、食堂を後にした。
ちなみになぜカーチャンがビコーズの名前を知っているのか?
それは、カーチャンの実の息子のドクオがクラスメイトだからだ。
―保健室―
子猫「にゃー……、にゃー……」
(*‘ω‘ *)「もうすぐビコーズ君が戻ってくるから待つぽっぽ」
誰かが走ってくる音がする。
(*‘ω‘ *)「ぽっ?」
ドアが開くとビコーズが入ってきた。
( ∵)「………………」
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君お皿借りれたっぽ?」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「よかったっぽ、ほら牛乳だぽっぽ」
子猫「にゃー♪ にゃー♪」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:17:04.68 ID:A2RQNlmPO
- ちんぽっぽはお皿に牛乳を注ぎ子猫の前に置いた。
子猫「ペロペロ……」
子猫はとても嬉しそうに牛乳をなめている。
(*‘ω‘ *)「かわいいっぽ」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「そういえばこの子に名前はあるぽっぽ?」
( ∵)「……フルフル……」
(*‘ω‘ *)「決めないといけないっぽね」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「何がいいぽっぽね?」
( ∵)「………………」
ビコーズとちんぽっぽが悩んでいると、生徒たちが談笑しながら登校してくる声が聞こえた。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:18:48.98 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「………………」
時計を見るとすでに時間は8:30を越えていた。
(*‘ω‘ *)「もうこんな時間かっぽ……、名前はビコーズ君がゆっくり考えたらいいぽっぽ」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「子猫はこのちんぽっぽが、ちゃんと面倒みるからまかせるぽっぽ」
( ∵)「ナデナデ……ペコリ……」
ビコーズは子猫をなでた後、ちんぽっぽにお辞儀をして保健室をあとにした。
―教室―
ドアを開け教室に入ると数人の生徒がいた。
( ∵)「………………」
ビコーズは自分の席につき本を読みはじめた。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:20:12.63 ID:A2RQNlmPO
- 本来ならば早く来て本を読んでいる時間なのだが、
今日は子猫のことがあったのであまり読む時間はなさそうだ。
( ∵)「……パラ……」
数分が過ぎ予鈴が鳴ったすぐ後に担任のモナーが入ってきた。
( ´∀`)「委員長、号令頼むモナ」
気付けば一人を除いて全員が席についていた。
川 ゚ -゚)「起立、礼…着席」
( ´∀`)「みんな、おはようモナ。2年生になって新しいクラスには慣れたモナ?」
( ∵)「………………」
モナー先生もちんぽっぽ先生と同じで生徒に人気がある。
穏やかな口調とさわやかな笑顔がいいらしい。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:22:11.29 ID:A2RQNlmPO
- ( ´∀`)「……ということで、HRは終わりモナ。ビコーズ君ちょっといいモナ?」
( ∵)「………………」
クラスの視線がビコーズに集中したが、気にせずビコーズはモナーに伴い廊下にでた、
廊下にでるとクラスがざわつきはじめた。
―教室―
ξ゚听)ξ「ビコーズ君何かしたのかしら?
怪我してたし……」
川 ゚ -゚)「さぁ……、何も知らんが……」
('A`)「ビコーズって、無口だよな……なんでしゃべんないんだ?」
(´・ω・`)「さぁ? そんなことより……レッ(ry」
('A`)「だが、断る」
(,,゚Д゚)「しゃべんないじゃなくて、喋れなかったりしてな」
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:23:59.58 ID:A2RQNlmPO
- (*゚ー゚)「それはないでしょ、流石に」
( ´_ゝ`)(´<_` )「「読んだか?」」
(;=゚ω゚)ノ「お前らじゃないょぅ」
_
( ゚∀゚)「あれ? ブーンは?」
ξ゚听)ξ「あのバカのことだからまた寝坊でしょ、きっとニダーに怒られてるわよ」
噂のブーンは――。
―校門付近―
⊂二二二(;^ω^)二二⊃「やばいお!!
寝坊したお、遅刻だお!!」
<#ヽ`∀´>「コラ!! 内藤!! お前はまた遅刻ニダか!!」
(;^ω^)「ゲッ…、生活指導のニダー…」
<#ヽ`∀´>「聞こえてるニダよ!!
内藤!! 先生をつけるニダ!! 先生を!!」
ツンの予想が的中していた。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:25:44.77 ID:A2RQNlmPO
- このあとブーンはニダーに更に怒られ、放課後残って反省文を書かされることになるが、
遅刻したブーンの話は置いといて話を戻そう。
―廊下―
( ´∀`)「ビコーズ君、ちんぽっぽ先生に子猫を拾ったと聞いたモナ……本当モナ?」
( ∵)「……コク……」
( ´∀`)「そうかモナ……命を大切にすることはいいことモナ、
その心をいつまでも持ち続けてほしいと先生は思うモナ」
( ∵)「……コク……」
モナー先生は本当にいい先生なので、腹黒だったり、生徒を喰ってたりもしません。
( ´∀`)「そろそろ授業だから教室に戻るモナ」
( ∵)「……ペコリ……」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:27:40.96 ID:A2RQNlmPO
- モナーにお辞儀をしてビコーズは教室にもどった、
教室にもどるとまたビコーズにクラスの視線が集中したが、また気にせず席に着いた。
( ∵)「………………」
:
:
:
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
( ゚д゚ )「それじゃあ今日の授業はここまで、委員長」
川 ゚ -゚)「起立……礼」
何事もなく午前の授業は終わり昼休みになった、
ビコーズは子猫が気になり保健室に向かった。
( ∵)「………………」
―保健室―
(*‘ω‘ *)「みかん食べるぽっぽ?」
子猫「にゃー……」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:29:54.77 ID:A2RQNlmPO
- 保健室のドアをを軽くノックする。
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君ぽっぽ?」
ドアを開け保健室にビコーズが入る。
( ∵)「………………」
子猫「にゃー♪」
子猫がビコーズに飛び付いてきた、
ビコーズは慌てて、子猫を抱きながら尻餅をついてしまった。
子猫「にゃー♪ にゃー♪ ペロペロ…」
子猫は嬉しそうにビコーズの顔をなめている。
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君に会えなくて寂しかったみたいだっぽ」
( ∵)「……ナデナデ……」
ビコーズは立ち上がりながら子猫の頭を撫でた。
子猫「にゃー♪ にゃー♪」
保健室のドアを誰かがノックしてドアを開けた。
ξ゚听)ξ「失礼しま〜す、ちんぽっぽ先生〜……あれ?」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:31:27.59 ID:A2RQNlmPO
- 川 ゚ -゚)「む?ビコーズじゃないか?」
(*゚ー゚)「ホントだ、ビコーズ君だ。珍しいねビコーズ君が保健室にいるなんて」
クラスメイトの女子のつくしが保健室にやってきた。
つくしとはツン、クー、しぃの三人組だ。
ξ )ξ「ビ……ビコーズ君……」
川 - )「そ……それは……」
(* ー )「も……もしかして……」
(*‘ω‘ *)「子猫だぽっぽ」
キュピーン!!
何かの効果音が保健室に響いた。
ξ )ξ「かかかかかかかかかかか……」
川 - )「わわわわわわわわわわわ……」
(* ー )「いいいいいいいいいいいい……」
(*‘ω‘ *)「い?」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:34:02.44 ID:A2RQNlmPO
- ビコーズは危険を察知したが反応が遅れたため、つくし達に子猫を剥ぎ取られ突き飛ばされた。
ξ><)ξ「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ、超かわいぃぃぃぃぃぃぃ」
川* - )「肉球……ハァハァ……」
(* ー )「は〜ぅ♪ お〜持ち帰りいぃぃぃぃぃぃぃ♪」
(;‘ω‘ *)「ビ……ビコーズ君……大丈夫ぽっぽ?」
( ∵)「……コク……」
子猫「フーッ! フーッ!」
子猫はビコーズがつくし達に突き飛ばされたのを見て、怒ってジタバタ暴れている。
(;゚ー゚)「も……物凄く……怒ってるよ……」
川;゚ -゚)「ふむ、ビコーズを突き飛ばされて怒っているようだ」
ξ;><)ξ「イタッ!!」
子猫はツンの手を噛んでツンの手から離れた。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:36:13.25 ID:A2RQNlmPO
- 子猫「フーッ! フーッ!」
子猫の怒りは頂点に達し、ツンに飛びかかった。
――その時、ビコーズがツンをかばった。
( ∵)「…………!」
子猫は飛びかかった勢いから、とまれずビコーズの手を噛んでしまった。
子猫「にゃー、にゃー」
子猫はビコーズに謝るように鳴いた。
( ∵)「……ペシ……」
ビコーズは子猫の頭を軽く叩いた。
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君……」
子猫「にゃー……、にゃー……」
子猫は悲しそうに鳴いている。
( ∵)「……スッ……」
ビコーズがもう一度手を上げた。
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:37:54.44 ID:A2RQNlmPO
- ξ;><)ξ「ビコーズ君……、もう叩かないであげて……大丈夫だから……」
しかし、ビコーズの手は振りおろされた。
子猫「にゃ……?」
が、ビコーズの手は子猫を叩くことなく子猫の頭を撫でた。
( ∵)「……ナデナデ……」
ξ;゚听)ξ「えっ?」
( ∵)「……ペコリ……」
ビコーズはツンの方に向きツンに頭を下げた。
ξ;゚听)ξ「そんな……ビコーズ君が謝ることないわよ……」
川;゚ -゚)「あぁ……私たちが悪かった」
(;゚ー゚)「ごめんなさい、あたしたちかわいいものに目がなくて」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:39:35.72 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「……フルフル……」
ビコーズは顔を横にふりツンの手をとり、ちんぽっぽに見せた。
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君は……子猫がツンデレさんの手を噛んだのが許せなくて叩いたんだっぽ。
悪いことした子にはしつけしなきゃいけないぽっぽ、それをビコーズ君はわかってるんだっぽ……」
川 ゚ -゚)「だから一度目は叩いて、二度目はもうするなという意味で撫でたんだな…」
(*゚ー゚)「そっか……?どうしたのツン?」
しぃはツンの様子がおかしいのに気付いた。
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:41:27.88 ID:A2RQNlmPO
- ξ///)ξ「あの……ビコーズ……君……手を……あの……」
ツンはビコーズに手をとられ恥ずかしがっていた。
( ∵)「………………」
ビコーズはツンの手を離し、ちんぽっぽ先生が治療を施した。
(*‘ω‘ *)「子猫の歯だから大丈夫だっぽ」
川 ゚ -゚)「よかったな、ツン」
ξ゚听)ξ「……うん」
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君今日は傷だらけっぽね、はいビコーズ君も治療できたっぽ」
( ∵)「……ペコリ……」
(*゚ー゚)「今更何だけど……何で子猫がいるの?」
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君が今朝捨てられてたのを拾ったんだっぽ」
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:42:45.92 ID:A2RQNlmPO
- (*゚ー゚)「へ〜、そうなんだ……ビコーズ君優しいんだね」
( ∵)ヾ「……ポリポリ……」
ビコーズは頬を人指し指で軽く掻いた。
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君、恥ずかしがってるっぽ」
川;゚ -゚)「(無表情だからわからん)」
ξ;゚听)ξ「(恥ずかしがってるんだ)」
(;゚ー゚)「(ちんぽっぽ先生何でわかるんだろ?)」
(*‘ω‘ *)「ところでツンデレさんたちはどうしたんだっぽ?」
ξ;゚听)ξ「どうしたって、いつもここでおべんとう食べてるじゃないですか?」
(*‘ω‘ *)「いや……説明しないと……」
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:45:20.09 ID:A2RQNlmPO
- (*゚ー゚)「説明?」
(;‘ω‘ *)「こ、こっちの話だっぽ、ビコーズ君はお昼済ませたっぽ?」
( ∵)「……フルフル……」
(*‘ω‘ *)「じゃあ、みんなで食べるぽっぽ」
( ∵)「…………?」
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君の分はわたしがあげるぽっぽ」
ξ;゚听)ξ「もしかして……」
川;゚ -゚)「今日も……」
(;゚ー゚)「“あの”メニュー……ですか?」
(*‘ω‘ *)「もちろんぽっぽ〜♪」
そう言うとちんぽっぽは自分の鞄から大きな包みを取り出した。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:47:26.74 ID:A2RQNlmPO
- (*‘ω‘ *)「おべんとう箱〜♪
開けるぽっぽ〜♪」
ちんぽっぽがおべんとうの蓋を開けた瞬間、みかんの匂いが保健室に広がった。
ξ;゚听)ξ川;゚ -゚)(;゚ー゚)「(やっぱり……)」
ちんぽっぽのおべんとうの中身は、みかん尽くし。
みかんご飯、みかんのサラダ他みかんメニュー盛り沢山。
(*‘ω‘ *)「さぁ、ビコーズ君食べるぽっぽ〜♪
はい、割り箸」
( ∵)「………………」
ビコーズはおそるおそるみかんご飯を食べてみた……。
ξ;゚听)ξ川;゚ -゚)(;゚ー゚)「(ゴクリ……)」
つくしたちは息を飲みビコーズの様子をうかがった。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:48:48.03 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「…………!」
(*‘ω‘ *)「おいしいぽっぽ?」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「それはよかったっぽ♪」
ξ゚听)ξ「みかんご飯はあたしたちも食べたことあるけど……」
川 ゚ -゚)「少し甘くていけるんだ……」
(*゚ー゚)「ね〜、不思議だよね〜」
(*‘ω‘ *)「あたり前田さんぽっぽ〜♪
某県で給食に出されてるのを見て作ったんだぽっぽ〜♪」
ξ゚听)ξ「でも、ご飯とみかんサラダ以外は……」
川 ゚ -゚)「はっきり言って……」
(*゚ー゚)「まずいよね……」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:50:21.05 ID:A2RQNlmPO
- (*‘ω‘ *)「他もおいしいぽっぽ!!」
ξ゚听)ξ「それは先生が大のみかん好きだからじゃないですか?」
川 ゚ -゚)「たまごとみかんのたまご焼きなんか……あっ!?」
( ∵)「…………?」
ビコーズは問題のたまごとみかんのたまご焼きを食べてしまった。
(;゚ー゚)「ビコーズ君……大丈夫?」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「ほら〜、おいしいぽっぽ?
ビコーズ君?」
( ∵)「……コク……」
川;゚ -゚)「(味音痴か……)」
(*‘ω‘ *)「みんな早くおべんとう食べるぽっぽ、そろそろみんなが来る時間ぽっぽ」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:51:39.02 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「モグモグ……」
時計を見ると、昼食を済ませた生徒たちが保健室に押し寄せてくる時間になっていた。
ξ゚〜゚)ξ「ホントだ……早く食べよモグモグ」
川 ゚〜゚)「だな……モグモグ」
(*゚〜゚)「モグモグ……」
数回箸でみかん尽くしのメニューを食べてビコーズは箸を置いた。
(*‘ω‘ *)「ぽ?ビコーズ君もう食べないっぽ?」
( ∵)「……コク……」
川 ゚ -゚)「ビコーズは少食なんだな」
(*‘ω‘ *)「じゃあ、そろそろちんぽっぽも本気を出して食べるっぽ」
ξ;゚听)ξ「本気って……」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:52:55.18 ID:A2RQNlmPO
- (*‘ω‘ *)「……ごちそうさまでしたっぽ」
ξ;゚听)ξ川;゚ -゚)(;゚ー゚)「えっ……?」
ちんぽっぽは目にも止まらぬではなく、目にも写らない速さで全て食べ切ってしまった。
ξ;゚听)ξ「全然見えなかった……」
川;゚ -゚)「神速ではなく……」
(;゚ー゚)「神速を越える超神速……」
(*‘ω‘ *)「るろ剣?」
遠くの方から騒がしく保健室に近づいて来る生徒たちの声が聞こえてきた。
(*‘ω‘ *)「みんな来たみたいぽっぽ」
ξ゚听)ξ「ギリギリ食べ終わりましたよ」
川 ゚ -゚)「ご馳走様でした……」
(*゚ー゚)「ごちそうさま〜」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:54:45.06 ID:A2RQNlmPO
- (*‘ω‘ *)「ビコーズ君はベットで子猫と遊んであげるといいっぽ」
( ∵)「……コク……」
ビコーズは膝の上で丸くなっていた子猫を抱きベットに向かう。
子猫「にゃ〜♪ にゃ〜♪」
(*‘ω‘ *)「ねこじゃらしいるぽっぽ?」
( ∵)「……コク……」
ξ;゚听)ξ川;゚ -゚)(;゚ー゚)「(何でねこじゃらしなんて持ってるの(んだ))」
ビコーズは子猫とベットで遊び、ちんぽっぽたちは談笑、あっという間に昼休みは過ぎた。
(*‘ω‘ *)「昼休みもそろそろ終わりぽっぽ、教室にもどるぽっぽ」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:56:37.65 ID:A2RQNlmPO
- ξ゚听)ξ「昼休みも終わりか〜」
川 ゚ -゚)「さて、もどるか」
(*゚ー゚)「ビコーズ君ももどろうよ」
しぃはカーテンがされているベットに話し掛けた。
( ∵)「……コク……」
ベットのカーテンをどけて子猫を抱いたビコーズが出てくる。
ξ゚听)ξ「やっぱりかわいいなぁ……最後に触っていい?」
( ∵)「……コク……」
川 ゚ -゚)「ずるいぞツンだけとは」
(*゚ー゚)「あたしもあたしも」
( ∵)「……コク……」
ビコーズは子猫を抱いたまま触らせた。
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:58:03.24 ID:A2RQNlmPO
- ξ゚听)ξ「かわいいなぁ……ナデナデ」
川 ゚ -゚)「触り心地がな……ナデナデ」
(*゚ー゚)「お持ち帰りしたいなぁ……ナデナデ」
子猫は今度は暴れずに触らせている、ビコーズのしつけがきいたのだろう。
(*‘ω‘ *)「そこまでぽっぽ〜、予鈴が鳴るぽっぽ」
ξ゚听)ξ「チェ、残念……」
川 ゚ -゚)「だな……」
(*゚ー゚)「時間ちょっとヤバイかも……もどらなきゃ、ビコーズ君先に行ってるよ」
( ∵)「ナデナデ……」
ビコーズは子猫を撫でちんぽっぽに子猫を渡した。
(*‘ω‘ *)「またちゃんと面倒は見るから安心するぽっぽ」
( ∵)「……ペコリ……」
ビコーズはちんぽっぽにお辞儀をして保健室をあとにした。
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 00:59:53.37 ID:A2RQNlmPO
- ―教室―
ξ;゚听)ξ「ハァハァ……間に合った〜」
( ^ω^)「お? ツン、手どうしたんだお?」
ξ;゚听)ξ「これ? ビコーズ君がひr」
(# ^ω^)「ビコーズがやったのかお!?」
ξ;゚听)ξ「は? 何言ってんの? だから、ビコーズ君がひろっt」
(# ^ω^)「ビコーズがやったんだお!?」
いつも温和なブーンがキレた為に教室は騒然となった。
( ∵)「………………」
そこに運悪くビコーズが教室に戻ってきてしまった。
ビコーズに視線が集まった。が、気にせず席に着こうとしたら、ブーンが近づいてきた。
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:03:02.11 ID:A2RQNlmPO
- (# ^ω^)「ツンの手を怪我させたのかお?」
( ∵)「……フルフル……」
ビコーズは「違う」と顔を横に振る。
(# ^ω^)「嘘つけお!!ツンはビコーズがって言ったんだお!!」
ブーンはビコーズの胸倉を掴んで言い放った。
( ∵)「………!!」
ビコーズがツンの方を見るとツンは、罰がわるそうな顔をしている。
ξ;゚听)ξ「ち、違うのそのバカが勝手に……」
(# ^ω^)「ツンに何したんだお? 手に怪我なんかさせて……何したんだお!!」
( ∵)「……フルフル……」
ビコーズは「違う」と顔を横に振る。
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:05:32.25 ID:A2RQNlmPO
- (# ^ω^)「ツンに何したんだお!?
何か喋れお!!」
( ∵)「……フルフル……」
ビコーズはただ懸命に「違う」と顔を横に振った。
(# ^ω^)「喋れって言ってるんだお!!」
( ∵)「…………!」
ブーンの拳がビコーズをとらえビコーズは机を巻き込みながら倒れた。
ξ;><)ξ「やめてよっ!! 何してんのよあんた!!」
ツンが叫ぶように言った。
(# ^ω^)「ツンのためにしてるんだお!!」
―その時、
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:06:56.47 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「…………ない……」
ビコーズがみんなの前で初めて喋った。
(# ^ω^)「何て言ってるのかわからないお!!」
( ∵)「……さんに……を……ない……」
(# ^ω^)「聞こえないお!!」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:09:09.50 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「ツンデレさんに怪我をさせたのは僕じゃない!!」
ビコーズはブーンの目を見て大声で言い放つ。
(# ^ω^)「じゃあ何でツンは怪我してるんだお!!」
ξ )ξ「ブーン……」
ツンがいつのまにかブーンの後ろにいた。
(#)ω^)「ツン……ひでぶぁっ!!」
ブーンがツンの方に振り返ると同時に、
凄まじい右ストレートがブーンをとらえ、ブーンも机を巻き込みながら倒れた。
ξ#゚听)ξ「あんた!! なにビコーズ君殴ってんのよ!!」
(#)ω^)「だって……」
ξ#゚听)ξ「だって……じゃないわよ!!」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:10:46.28 ID:A2RQNlmPO
- (#)ω^)「ツンがビコーズ君がって……」
ξ#゚听)ξ「最後まで聞いてないからでしょ!!」
(#)ω^)「おっ?」
ξ#゚听)ξ「あたしが言いたかったのはビコーズ君が拾った子猫に手を噛まれたってこと!!」
('A`)「…………!!」
ξ;;)ξ「なのにあんたいきなり怒りだしてビコーズ君殴っちゃうんだもん……」
(#)ω^)「……ごめんだお、ツン」
ξ;;)ξ「謝るならビコーズ君に謝りなさいよ!!」
(#)ω^)「ビコーズ……ごめんだお」
ブーンは立ち上がりビコーズに手を差し伸べながら謝った。
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:13:00.91 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「………………」
ビコーズはブーンの手を掴み立ち上がる。
ξ#゚听)ξ「ビコーズ君こいつおもいっきり殴っていいわよ」
( ∵)「……フルフル……」
ビコーズは顔を横にふり拒否した。
/ ,' 3「ごほんっ……」
けっこうな年に見える男がわざとらしい咳を一つし教壇に立っている。
/ ,' 3「あ〜っ……青春はいいことだが……外でやろうな?あとチャイムもう鳴ってるからな?」
(;^ω^)「すぐに直しますお!!
荒巻先生!!」
ブーンはツンに殴られて倒した机を直していく、
いつのまにかツンに殴られた傷が無くなっている。
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:14:49.87 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「………………」
ビコーズもブーンに続き倒した机を直していく。
(´・ω・`)「ブーン……あとでお仕置きだね」
('A`)「本当だよ、マンドクセ」
(,,゚Д゚)「全くだなゴルァ」
( ´_ゝ`)(´<_` )「さっさと片付けよう」
_
( ゚∀゚)「授業受けられないしな」
黙って見ていたクラスメイトたちも机を一緒に直してくれている。
(=゚ω゚)ノ「ビコーズももうちょい早く言ってたら殴られなかったと思うょぅ」
川 ゚ -゚)「私たちが早くブーンに言えばよかったんだが……」
(*゚ー゚)「ブーン君の気迫に押されちゃって……」
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:16:11.61 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「……フルフル……」
ビコーズは喋ることなく顔を横に振る。
みんなが手伝ってくれたこともあり机はすぐに元の位置にもどった。
/ ,' 3「はい、もどったね……授業始めますよ」
荒巻は青春ということでブーンのビコーズ勘違いで殴る事件は不問した。
:
:
:
/ ,' 3「で、あるからして……」
ξ;゚听)ξ「クー言ったほうがいいよ……」
川;゚ -゚)「そうだな、あの……荒巻先生……」
/ ,' 3「ん? 何かね? 素直さん」
川;゚ -゚)「もうチャイム鳴ったんですが……」
/ ,' 3「ありゃ? いかんいかん……今日の授業は終わりだ」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:18:26.76 ID:A2RQNlmPO
- 川 ゚ -゚)「起立……礼」
/ ,' 3「はい、お疲れさん。内藤ちょっといいか?」
(;^ω^)「な、なんですかお?」
荒巻は帰り際にブーンを呼び、少し話をして職員室にもどって行った。
(;^ω^)「………………」
(´・ω・`)「さて、何を言われたんだい?」
(;^ω^)「……青春は程々にしておけ……」
('A`)「それだけか?」
(;^ω^)「……度が過ぎるのはいかんぞ……って」
(,,゚Д゚)「よくわかんねぇなゴルァ?」
(;^ω^)「うん……」
ξ#゚听)ξ「喧嘩は程々にしとけってことでしょ!!」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:19:57.64 ID:A2RQNlmPO
- ξ#゚听)ξ「喧嘩って言うかあんたが殴っただけ な ん だ け ど ね!!」
( ´ω`)「反省してますお……」
( ´_ゝ`)「サザエ〜♪」
(´<_` )「アナゴく〜ん♪」
ξ#゚听)ξ「ぶ ち 殺 す ぞ」
(;´_ゝ`)(´<_`;)「正直、スマンかった」
(´・ω・`)「(僕のセリフなんだけどなぁ……)」
('A`)「でも、ブーンがキレた原因はツンなんだろ?」
ξ;゚听)ξ「それは……」
_
( ゚∀゚)「そういえばビコーズが拾った子猫って何だ?」
ξ゚听)ξ「(ナイス! ジョルジュ)今朝捨てられてたのを拾ったらしいのよ。ね、ビコーズ君?」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:21:50.66 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「……コク……」
('A`)「その子猫ってさ……どんなの?」
ξ゚听)ξ「普通の雑種かな? 血統書付きには見えなかったけど……」
(*゚ー゚)「かわいかったけどね〜」
('A`)「……そっか」
川 ゚ -゚)「どうかしたのか? ドクオ?」
('A`)「いや……別に……」
(´・ω・`)「………………」
( ´ω`)「ビコーズ……本当にごめんだお……」
( ∵)「……フルフル……」
ξ゚听)ξ「本当にビコーズ君はこんなキモピザにも優しいんだから……」
川 ゚ -゚)「ふっ、ブーンはもうビコーズに頭が上がらないな」
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:23:20.20 ID:A2RQNlmPO
- ξ゚听)ξ「そうね、ビコーズ君が死ねって言ったら死なないとね?
ブーン?」
(;^ω^)「それはちょっと度が過ぎるお、ツン……」
と、ツンのツンツンが炸裂していると、
次の時間の予鈴が鳴り担任のモナーが入ってきた。
( ´∀`)「席着くモナー、授業始めるモナー、委員長ー」
まだ談笑している生徒たちにモナーが少し大きな声で注意した。
川 ゚ -゚)「起立……礼、着席」
( ´∀`)「今日も小テストから始めるモナ」
:
:
:
授業はいつものように坦々と進んでいき、終わりの時間を迎えた。
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:25:34.31 ID:A2RQNlmPO
- ( ´∀`)「そのまま座ってていいモナ、終わりのHR始めるモナー」
授業が終わりモナーの話を聞きながらみな談笑したり、帰る用意をしている。
( ´∀`)「特に何もないモナから、部活ある人と掃除の人は頑張るモナ、委員長」
川 ゚ -゚)「起立……礼」
生徒たちが動きだしクラスは賑わっている。
( ∵)「………………」
ビコーズは部活には入っていないため帰宅部だ。
掃除も今日は当番ではないためしないでいい。
( ∵)「………………」
帰る準備を済ませ帰ろうとした時、ブーンが話し掛けてきた。
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:27:36.31 ID:A2RQNlmPO
- ( ^ω^)「ビコーズ帰るのかお?」
( ∵)「……コク……」
(;^ω^)「い、一緒に帰らないかお?」
( ∵)「………………」
( ´ω`)「やっぱり、殴ったやつと帰るのは嫌かお?」
( ∵)「……フルフル……」
ビコーズは顔を横に振り答える。
( ゚ω゚)「よかったお、じゃあ帰……おっふぉ……」
ξ#゚听)ξ「あんたは掃除当番でしょうが!!」
ツンの右ボディがブーンに完璧に決まりブーンは崩れ落ちた。
ξ゚听)ξ「ビコーズ君こいつ置いて帰っていいわよ?
こいつにはちゃんと掃除させるから」
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:29:34.58 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「……コク……」
ビコーズはリクームのように倒れているブーンを置いて教室をあとにした。
―保健室―
( ∵)「……コンコン……」
保健室のドアをノックしてビコーズは保健室に入る。
(*‘ω‘ *)「ぽ?ビコーズ君帰るっぽ?」
( ∵)「……コク……」
(*‘ω‘ *)「さっき、この子寝ちゃったんだっぽ」
子猫「………………」
(*‘ω‘ *)「だから自転車のカゴにダンボールを入れるとき、
気をつけるっぽ起こして動かれちゃ危ないっぽ」
( ∵)「……ペコリ……」
ビコーズはちんぽっぽにお辞儀をして保健室を後にした。
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:32:04.69 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「………………」
自転車のカゴに子猫がいるダンボールを入れて鍵をはずし、
学校から出ようとした時上から声が聞こえた。
( ^ω^)ノシ「ビコーズまた今度一緒に帰るお〜」
ブーンだった、ビコーズも手を振り答える。
( ∵)ノシ「………………」
そしてビコーズは自転車に乗り学校を後にした。
:
:
:
ビコーズの自転車さばきが余程うまかったのだろう子猫が起きることなくアパートに着いた。
( ∵)「………………」
自転車の鍵を閉め、カゴからダンボールを持ち自分の部屋の鍵を開けた。
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:34:28.72 ID:A2RQNlmPO
- ( ∵)「………………」
部屋に入るとビコーズは空気を換えるため窓を開けた。
夕方の風が部屋の中に入ってきて1日閉めきっていた部屋の空気を入れ換えてくれた。
( ∵)「ふー……」
ビコーズは一息つくとペットを飼うことを了承してもらうため大家さんに会いに行くことにした。
子猫を見てみるとまだスヤスヤ寝ている。
( ∵)「………………」
部屋の鍵を閉めて、アパートの隣の大家さんの家へ向かった。
大家さんの家のチャイムを鳴らしたが大家さんは出てこなかった。
ビコーズは買い物にでも出掛けているのだろうと思い、また今度にしようと部屋にもどった。
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:38:11.28 ID:A2RQNlmPO
- 部屋にもどると子猫が起きて部屋の中をウロチョロしていた。
子猫「にゃ〜」
( ∵)「………………」
ビコーズがベットに座ると子猫もベットに来てビコーズの膝の上で丸くなった。
ビコーズと子猫の至福の時が流れ夜は過ぎて行った。
―次の日・保健室―
ドアをノックしてビコーズが保健室に入る。
(*‘ω‘ *)「ビコーズ君かっぽ……」
( ∵)「…………?」
ビコーズはいつものちんぽっぽの明かるさがないことに気がついた。
子猫「にゃ?」
ビコーズはまだ子猫が小さいため、
もう少し大きくなるまでちんぽっぽにみてもらおうと連れてきたのだ。
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:40:28.03 ID:A2RQNlmPO
- (*‘ω‘ *)「あぁ……子猫っぽね……わかってるっぽ……面倒見るっぽ……」
やはりちんぽっぽに元気がない。
( ∵)「………………」
ビコーズは気になりながらも子猫をちんぽっぽに預けて教室に向かった。
―教室―
( ∵)「………………」
教室に入ると数人がいた、いつも通りの朝だ。
本を出して読み、気付いたら一人を除いてみんな席に着いているはずだった。
しかし、今日は空席が二つあった。
心なしかクラスの空気が重く沈んでいる。
予鈴が鳴り担任のモナーが入ってくる。
( ´∀`)「おはようモナ……今日はちょっとみんなに話があるモナ」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:43:18.23 ID:A2RQNlmPO
- 空気が更に沈み、重くなった。
( ´∀`)「昨日の帰り道に……内藤君が……」
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/25(月) 01:46:16.60 ID:A2RQNlmPO
( ´∀`)「交通事故にあったモナ……意識不明の重体だそうモナ……」
( ∵)ビコーズが出会うようです 〜子猫編〜
糸冬