31 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 21:32:45.53 ID:bSxd+1R90
サブストーリー
クロノ・パスト〜ツン編〜
 
それは数年前の出来事。

召使いA「王女様。本日の“お友達“をお招きしました。」
ξ゚听
)ξ「・・・・そう。」
数分後、一人の子供が入ってくる。
子供A「今日は私をお招き頂いて真に感謝します・・・。」
ξ゚听
)ξ「べ、別にあんたなんか来ても嬉しくないんだからっ!」
子供A「すいません・・・。」
結局の所その日は子供も緊張してた上あんな事を言われてしまったせいか
話もきりだせず無言でお茶を飲んで帰っただけだった。
33 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 21:38:24.10 ID:bSxd+1R90
王「何故あんな事を言うのだ?」
ξ゚听)ξ「御免なさい・・。」
王「何でお前は素直になれないのだ?もうちょっと正直になりなさい。」
王「ホントは嬉しいのだろ?」
ξ゚听)ξ「・・・。」
王「まぁいい、戻りなさい。」
ツンは無言で階段を上っていき自分の部屋にへと帰っていった。
38 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 21:49:32.83 ID:bSxd+1R90
ξ゚听)ξ「・・・。」
ξ゚听)ξ(確かに遊ぶのは楽しいし恥ずかしくてあんな事言ったのは悪いよ・・。)
そんな事を思いながら着替える。
ξ゚听
)ξ(けど・・・あれは遊び相手であって“友達“なんかじゃないよ・・。)
ξ゚听
)ξ(正直にか・・・。明日お父さんに言ってみよう。)
ξ゚听
)ξ(ホントの気持ちを・・・。私はただの女の子で・・・。)
ξ゚听
)ξ(友達が欲しいだけだって・・・。)
明日に自分の気持ちを言う事を決意し、ツンはベッドの中で
眠りにへとついた・・・・。
41 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 21:54:26.62 ID:bSxd+1R90
-王座にて
王(ツンにはちゃんとした教育も受けさしてるし・・・。)
王(毎日違う“友達“を招いて飽きないように遊ばしても居る。
王(けどどうしてあんな風になったのだろうな・・・。)
王はそんな事を考えながら自分の寝室へと向かっていった。
43 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 22:00:53.69 ID:bSxd+1R90
翌朝
ξ゚听)ξ「お父さん。」
王「なんだ?言いたい事でもあるのか?」
ξ゚听
)ξ「私は・・・・友達が欲しいです。」
王「何を言う?いつも連れてこさせるじゃないか?」
ξ゚听
)ξ「あれは・・・友達とはいえません。」
王「?」
ξ゚听
)ξ「あの子らと遊ぶのは楽しい事もあります。だけど・・・。」
ξ゚听
)ξ「単なる暇つぶしと同じ楽しみなんです。」
ξ゚听
)ξ「あの子らにはあの子らの“友達“がいます。」
王「・・・ふむ。」


44 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 22:03:43.75 ID:bSxd+1R90
ξ゚听)ξ「あの子らは初対面の私、それどころか王女の私と遊んで友達としての楽しみは得られません。」
ξ゚听
)ξ「私も同じです。私は私で・・・友達を作りたい。」
王「成る程な・・・。お前の言いたい事はよくわかった。」
王「が、具体的にどういう風にすればいいのだ?」
ξ゚听
)ξ「私を・・・・外に出して欲しいです。」
王「!?」
王はツンの予想外の言葉にとまどっていた。
45 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 22:09:06.92 ID:bSxd+1R90
王「外に出て普通の子のように遊び普通の子の様に友達を作りたいという事だな?」
ξ゚听
)ξ「・・・うん。」
王「残念だが・・・駄目だ。」
ξ゚听)ξ「!?」
王「私が普通の父親ならそうしてただろう。」
王「だが私もお前も普通じゃない。国のトップに立つ存在なんだ。」
王「外に出て余計なことを学ばせてはいけない・・・。。
王「残念だがあきらm・・ ξ゚听)ξ「嫌!!!」
王「ツン・・・。」
ξ゚听)ξ「私は王女よ、だけどその前にこの国の一人の女の子じゃない!」
ξ゚听)ξ「この国の女の子なら皆平等なはずよ!」


46 :CHRONO ◆EQpNrRZmb. :2006/04/27(木) 22:16:30.89 ID:bSxd+1R90
ξ゚听)ξ「それがわからないならもう知らないんだからっ!」
ツンは逃げるように走っていった。
王「・・・これも定めなんだ・・・理解してくれ・・ツン・・・。」
王は王座で一人でそう嘆いた。


ツン編第一話
「交錯する複雑な二つの思いは哀しい姿」完
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