6 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:31:14.68 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第三話。

『前回までのあらすじ』

最近能力決定戦と称して、様々なチート能力者と戦う事になってしまったブーンは、『アンカー内容がそのまま使える能力』を持つ【気分次第《アンカーテイク》】を駆使し、
見事【世界《ザ・ワールド》】を使うモララーを倒し
続けて【絶対遵守のギアス】を持つヒッキーをツンと協力して倒したのであった。


今回の敵は!?そして、今回の安価は!?
そして、そろそろまともな安価で厨二バトルを繰り広げたいと思っているのは作者だけなのか!?
8 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:32:27.95 ID:RaK+trrfO
一応、人物一覧とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
ξ゚听)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
・共に行動中

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【???】
・戦闘中

( ´∀`)【百式観音】(HxH)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
从'ー'从【大嘘憑き《オールフィクション》】(めだかボックス)
・????

9 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:33:49.98 ID:RaK+trrfO
『なんだよあのブーンってやつwwwwまだ生き残ってやがるよwww』

『あれ、意外と強いかもよ?【気分次第《アンカーテイク》】。なにせランダムとは言え、相手の能力を見極めてから能力を決めるんだからなぁ。じゃんけんで言う完全後出しだよ』

『けど、相手がグー出したからってパー出せるって能力じゃないのがおもしれぇよなwww実際、今回はあのツンってのがいなけりゃ死んでたし』

『【拳王ラオウ】、ねぇ。世紀末覇者の精神の前には、催眠系の術は一切意味を為さない、か。こりゃ【精神掌握《メンタルアウト》】でも無理かもな』

『そりゃチートだねぇ』

『…そういやチートと言えば、あいつらは?』

『あぁ、ドクオと荒巻か?……あれ、まだ戦ってるみたいだな』

『まじで?あいつらお気に入りだから、どっちも死んで欲しくないんだがなぁ――――――』
13 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:35:50.80 ID:RaK+trrfO
――――商店街

再び静寂を取り戻した商店街に、二人の男女がいた。

ξ゚听)ξ「…これから、どうする?」

まだ体についている埃を払いながら、ツンはブーンに語りかける。

( ^ω^)「……お。とりあえずは、もっと散策しないと何も言えないお。僕みたく、仲間を探してる人もいるかも知れないし」

ξ゚听)ξ「…あのね、さっきで学んだと思うけど…」

( ^ω^)「わかってるお。どうやら僕みたいな考えのやつは少数派らしいって事もよくわかったお。」

ξ゚听)ξ「なら良し」

( ^ω^)「…なんでみんな、そう好戦的なのかねえ…」
15 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:37:09.53 ID:RaK+trrfO
ξ゚听)ξ「仕方ないわよ。だって私達に与えられる能力は、どいつもチートなのよ?ドラクエで言うなら旅立つ前から家にロトの剣があるようなもんよ。そりゃ使いたいでしょ?」

( ^ω^)「…なんか妙に納得したけど、ツンお前、漫画とかゲームはやらないんじゃなかったかお?」

ξ゚听)ξ「ほんと、私をガッカリさせないでね?パパスの剣を初めて使ったあの時のように」

( ^ω^)「おい、お前の中で何があった?」

ブーンの問いを無視して商店街を進む二人。
その後は特に会話もなく、まっすぐ歩いている内に大通りへ出た。

16 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:38:32.60 ID:RaK+trrfO
大通りも静寂のままだった。

ξ゚听)ξ「………」

( ^ω^)「………」

ここにも、人は一人たりともいなかった。車も走っていないのので、無口に赤を照らし続けている信号にとてつもない違和感がある。

ξ゚听)ξ「……なんか、怖いわね」

( ^ω^)「いいお。静かな方が、探すもんが探しやすいしね」

しかし、どうする。
二人には「人を探す」というアバウトな目的しかないので、目の前にあるマンションをぼーっと眺めながら二人は考えた。
19 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:40:02.09 ID:RaK+trrfO
ξ゚听)ξ「せめて声とか聞こえたらなぁ」

( ^ω^)「誰かが爆音を発しながらアピールしてくれてたら助かるのにね」

ξ゚听)ξ「馬鹿。そんなやついるわけ――――――」

その時。

二人がぼんやり見つめていたマンションの、2つ右にあるビル。

そこからとてつもない爆発音がし、3階だと思われる部分の窓ガラスが大破した。
22 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:42:09.31 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)「………」

ξ゚听)ξ「………」

ビルから、ちりちりと舞う粉塵。

( ^ω^)「………ツン先生」

ξ゚听)ξ「なんでしょう」

( ^ω^)「ビルさんが…ビルさんが爆音を発しながらアピールしてくれてますが」

ξ゚听)ξ「……うん。中に絶対、能力者いるわね」

二人の間に流れるのは微妙な空気だった。その間にも、ビルは粉塵を吐き出し続ける。
まるで惨劇だった。

23 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:43:48.24 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)「どうします?」

ξ゚听)ξ「………」

( ^ω^)「………」

ξ゚听)ξ「……北斗神拳奥義」

( ^ω^)「え?」


ξ#゚听)ξ「北斗、剛・掌・波ァァァ!!!!」


ツンがそう叫び右手を前に出すや否や、そこからきらびやかな闘気が発せられた。
そしてそのまま、爆発源である3階のあたりを、やや2階を巻き込む形で軒並み破壊する。
そして、轟音。
何が起きたかわからなくなるくらいに砂ぼこりが舞い、ブーンは目にしみて少し痛かった。

(;^ω^)「え、ぅええええええええええええええ!!!?」
27 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:49:23.48 ID:RaK+trrfO
ツンの能力【拳王ラオウ】。
それは、あの世紀末覇者のスペックがツンにあるという事だ。
当然今のような北斗神拳、しかも剛の拳を振るう事で物を破壊するのはお茶のこさいさいといったところなのだが、

(;^ω^)「いやいやお前何してんのォォォォォ!!?」

ξ゚ー゚)ξ「でもさ……確かめるより、潰した方が早くない?」

(;^ω^)「何その考え、うわ、つーかそのドヤ顔やめろ!腹立つ!もし中にいるのがドクオだったらどうするんだお!」

ξ゚听)ξ「いや、もしドクオならそれこそ生きてるでしょ」

(;^ω^)「なんでそんな事言いきれんの!?ドクオの能力を見たわけでもないのに!」

ξ゚听)ξ「え?あ、…あぁ、うん」

…そうだった。こいつは、知らないのだった。自分がドクオと出会った事も、その能力を見た事も。
我ながら初歩的ミスをしてしまったと心に反省するツン。しかし自分は、この事実をどのタイミング言うべきなのか。それも少し考えておかねばな、と思った。
29 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:51:58.78 ID:RaK+trrfO
(;^ω^)「まったくツンはガサツなんだから、もう!」

ξ゚听)ξ「………あー…。…うん、ごめんなさい」

(;^ω^)「ちょ、急にしおらしくなるなお…対応に困るわ…」

そんなやりとりの最中だからだろうか。二人はまったく気付く事が出来なかった。


「あひゃ」

(* ∀ )「見ーつけた……」


まだ立ち込める粉塵の中から一人、こちらを見定めている者がいる事に。
33 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:54:52.82 ID:RaK+trrfO
(;^ω^)「もっと考えて行動して欲しいお……」

ξ゚听)ξ「ごめんね、覇者だから」

(;^ω^)「え、それ言い訳?なぁそれ言い訳になると思ってんn―――」

(;^ω^)「―――――え?」


先に気付いたのはブーンだ。しかし、遅かった。
いや、正確にはブーンの反応が遅かったんじゃない。

相手のスピードが、早すぎた。

(* ∀ )「――――――!!!」

粉塵を吹き飛ばし、一気にこちらに駆け寄る女がそこにいた。

しかも狙いは自分ではなく、ツン。

後ろを向いているツンはまったく気付けていない。
38 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:57:11.78 ID:RaK+trrfO
(;^ω^)「ツン!!危な――――」

頭で考えるより先に、声が出た。しかし、もうとっくに手遅れだった。

(* ∀ )

女は、大きく手を広げ

ξ゚听)ξ「え――――」

ブーンの声を聞き、ようやく反応したツンに――――――





(*;∀;)「会いたかったぞ、妹よォォォォォォォ!!!」


――――――しっかりとハグをした。
41 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 20:59:11.74 ID:RaK+trrfO
(*;∀;)「しぃ!しぃぃぃぃぃぃ!!姉ちゃんはな、姉ちゃんはな!寂しかったんだよおおおおおおお!!!もう離さねぇぇぇ!!!」

( ^ω^)「」

ξ゚听)ξ「」

(*;∀;)「好き好き大好き愛してるぅ!!しぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

ξ゚听)ξ「……あんただれ?」

(*;∀;)「しぃ!し………」


(*゚∀゚)「………あれ?」


しかも人違いだった。
47 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:01:56.09 ID:RaK+trrfO
ξ゚听)ξ「つまりあなたは妹を探してるのね?」

(*゚∀゚)「そだよ!アタシはつー!よろしくな!」

( ^ω^)「よろしく、だお」

元気に言う、そのつーと言う少女。年は自分やツンと同じくらいだろう。その瞳には敵意や悪意をまったく感じさせない、今時珍しい子だった。恐らく学校では、活発だが争いをしらないという人気者タイプだろう。

ξ゚听)ξ「どうしてはぐれちゃったの?」

( ^ω^)「強い敵にでもあったのかお?」

(*゚∀゚)「違うよ!」

( ^ω^)「え、じゃあなんで?」

(*゚∀゚)「ちょっとムカついたからケンカして、それっきり別れた」


前言撤回。争いまくっていた。
9 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:05:25.13 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)「率直に言いたい。馬鹿だろお前」

(*゚∀゚)「否定はしない。そして、こんな世界だ」

ξ゚听)ξ「……」

(*゚∀゚)「当たり前だが、アタシは殺し合いなんか大嫌いなんだ。だから、欲を言うなら誰とも戦いたくない」

(*゚∀゚)「けど、この世界はそんな人間ばっかじゃない」

( ^ω^)「………お」

ブーンは反応する。
この子は、少し自分に似ている。
それだけなのだけれど。

(*゚∀゚)「妹の名前はしぃってんだ」
52 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:11:44.63 ID:RaK+trrfO
ξ゚听)ξ「しぃちゃん、ね…」

(*゚∀゚)「そうだよ。アタシより2個下の、アタシをもっとおしとやかな感じのやつだ」

(*゚∀゚)「でもさ、あいつってばホント生意気で…いっつもケンカしてたんだ」

( ^ω^)「………」

(*゚∀゚)「こっちに飛ばされてからもそれは一緒で、またケンカになっちゃって別れちゃったんだけどさ」

つーの声が、ゆっくり震え始めた。

(*゚∀゚)「馬鹿だよ、あいつ。殺されてもおかしくない世界で意地張ってさ」

(* ∀ )「ホント馬鹿。にくったらしいったらありゃしない。…けどさ」

(*;∀;)「でも、やっぱ大好きなんだよ。こんな世界でわけのわからない事で、仲を裂かれたくなんかねーよ……」

――――助けたい。そう小さく呟いた。
56 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:17:51.10 ID:RaK+trrfO
つーは涙と嗚咽が止まらなくなり、そこからは何を語っているのかはわからなくなった。

( ^ω^)「……大丈夫だお。僕らも探すの手伝ってやるお」

(*;∀;)「ぐすっ…ひっく…………ぉんとお?」

( ^ω^)「もちろんホントだお」

ξ゚听)ξ「…ブーン、アンタ」

( ^ω^)「ごめん、ツン。さっき言った事、すぐ破っちゃって」

ξ゚听)ξ「いいわよ。お人好し」

( ^ω^)「お人好しじゃないお。可愛い女の子の泣き落としで屈しない男なんていない、それだけだお」

ちょっとイラッときたツンだったが、大号泣するつーの手前、殴るのはやめた。
58 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:23:15.05 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)「まぁ大丈夫だお!僕らも人を探してるんだし、それが増えるだけだお!」

(*゚∀゚)「…ありがとうな。ホントに、ありがとう」

ようやく涙が止まったつーと共に、歩き始める3人。
道なりに進めば、スクランブル交差点に差し掛かった。

(*゚∀゚)「よく信じてくれるな。アタシが嘘ついてるかも知れないのに」

( ^ω^)「まぁ、大丈夫だお。隣の凶暴ドリル女に比べれば、つーはまだ信じやすいお」

ξ゚听)ξ「そうだね。ところでブーン。アンタ右手と左手どっちの全力で殴られたい?」

( ^ω^)「世紀末覇者の全力を我が顔面で受け止めれるのは光栄だが、僕がスーパー過ぎて釣り合わないのでちょっと遠慮させてもらおう」

59 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:26:36.51 ID:RaK+trrfO
ξ゚听)ξ「お前の生涯に一変の悔いなし」

(;^ω^)「ちょ、お前が決めんなwwwwてか謝るからごめん、右手はやばいって右手は!!」

(*゚∀゚)「………」

(*゚∀゚)「ちょい待ち」

ξ゚听)ξ「?」

(*゚∀゚)「ツンちゃんの能力って、ラオウ?」

ξ;゚听)ξ「…え、えぇ」

(*゚∀゚)「ラオウってあの、北斗の拳の?」

ξ゚听)ξ「そうよ。それが何か?」

(*゚∀゚)

(*゚∀゚)「あひゃ」

つーはニヤリと笑い



ツンを、渾身の力でぶん殴った。
63 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:28:18.25 ID:RaK+trrfO
(;゚ω゚)「はぁ!?」

ξ;゚听)ξ「ぐっ……」

(*゚∀゚)

直撃、では無い。ツンはギリギリの部分でガードしていた。そのすさまじい瞬間的判断力には素直に敬意を表したいものだ。

が。
まずこのつーの攻撃が、『殴る』という表現では足りなかったかも知れない。

つーの拳の衝撃を受けきれなかったツンは、軽々と真後ろに吹き飛ばされてしまった。

(*゚∀゚)

当のつーはと言うと、笑顔のままぶっ飛んでいったツンを見ていた。

まるで、ようやく念願のおもちゃをてにいれた子供のように。

66 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:32:55.37 ID:RaK+trrfO
(*゚∀゚)「やっぱし、ちょっと前言撤回、みたいな」

(*゚∀゚)「なぁ、ツンよ」

――――『俺』と、勝負しようぜ。

つーはそう吐き捨てた。その闘気はもはや、先ほどまで泣きじゃくっていた少女のものではない。
そして、何より

(;^ω^)(ツンが吹っ飛ばされた……?)

そう、それが問題なのだ。
ただの少女ならわかる。しかし、相手はツンだ。

ラオウの強さをそのまま持ち得る、覇者の少女。

その少女が、軽々と飛ばされてしまった。

(;^ω^)「な、つー……」

(*゚∀゚)「んあ、なに?」

(;^ω^)「さっきの…嘘、だったのかお」

(*゚∀゚)「嘘ではないよ、ブーン」
71 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:36:58.78 ID:RaK+trrfO
(;^ω^)「だってさっき、戦いが嫌いだって………」

(*゚∀゚)「え、その通りだよ?ただ、」

――――ケンカは大好きだけどね。

その一言に、鳥肌が立つ。つーが纏っている闘気は、ツンのものと似ている。
ただそれより濃く、まがまがしい。つーの回りの空間が歪んでいるような錯覚すら見える。


ξ゚听)ξ「……」

ツンは、つーをしっかり見据えて

ξ゚听)ξ「ノってやるわ」

つーに向かって走り始める。
75 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:41:48.26 ID:RaK+trrfO
(*゚∀゚)「あひゃ!」

つーも、ツンと相対するべく走って行く

ξ゚听)ξ「ッ!」

右拳を思いきり振りかぶり、躊躇いなく振り切るツン

(*゚∀゚)「おらぁ!」

対し、つーも出したのは右拳。精錬され美しくも見えるフォームで、ツンに目掛け発射する。


結果、拳同士がぶつかりあい、爆音を呼ぶ。

(*゚∀゚)

ξ;゚听)ξ「!?」

互角。二人の力比べは、均衡をたもったままだった。

(;^ω^)「まじかお……」
81 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:47:05.28 ID:RaK+trrfO
ただ、その均衡も長くは続かず、

(*゚∀゚)「お」

(*゚∀゚)「おおおおおおおらぁぁぁ!!!」

ξ゚听)ξ「なっ……!!」

つーが無理矢理右拳を振り切った事で、ツンはまた後ろへ吹き飛ばされた。
信じられない、と言った風に戸惑いを隠しきれないツンに向かい、つーは足を振り上げ、

(*゚∀゚)「ひゃっほう!」

そのまま足を勢いよく降り下ろす。
踵落としだ。

ξ;゚听)ξ「やば…!」

ツンはそれを紙一重で交わし、左拳をつーに向かわせる。

ξ゚听)ξ「北斗神拳奥義………」
86 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:52:38.31 ID:RaK+trrfO
しかし、ツンの言葉はそこで途切れた。

交わしたはずのつーの踵落としが、アスファルトの地面を大きく砕いたのだ。

ξ;゚听)ξ「なっ…!!」

それにより体制が崩れ、ツンの拳は空を切る。そしてその間にも

(*゚∀゚)「えへ」

(;^ω^)「あ!!」

つーは再び、拳を握る。みちみち…と、力が入る音が聞こえてくるようだ。否、実際に聞こえているのかも知れない。

(*゚∀゚)「ひゃおっ!!」

そしてツンに向かい、降る右拳。

ξ;゚听)ξ「うぁああ!!」

それを右腕でいなす事でかわすツン。空振りした拳は風を切る音を出して、そのまま引かれた。
96 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 21:59:59.58 ID:RaK+trrfO
本来なら、ツンのチャンスだ。しかしツンはここで一旦身を引いた。

ξ;゚听)ξ「…ブーン!」

(;^ω^)「なんだお!?」

ξ;゚听)ξ「こいつの能力、なんなの!?なんで私の拳と渡り合えるのよ!!おかしいでしょ!!」

当然の疑問を、ようやく口にするツン。漫画アニメにはあまり精通していないツンには、目の前の現象はまるで怪奇現象そのものだった。

しかし、ブーンは違う。見ていたのだ。

つーが先ほど、握り拳を作った時に。

(;^ω^)「憶測でいいなら今からいうお!!たぶんだけど、そいつ……」

つーの背中、後背筋が筋肉で形作られ

……鬼の顔を形成したのを。

(;^ω^)「【鬼《オーガ》】だお!」

――――人類最強の生物と言われた、範馬勇次郎なんだお!

驚愕したまま、ブーンはそうツンに伝えた
108 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:10:09.10 ID:RaK+trrfO
格闘マンガの金字塔と呼ばれるマンガ、それが『バキ』である。その主人公の父親が範馬勇次郎だ。
人類最強であり、その戦闘力は一国家軍事力に匹敵すると言われる。
実際に彼は、合衆国アメリカと『個人で』友好条約を結んでいるほどだ。
その武勇伝は、もはや語るのもめんどくさくなる。

とにかく、最強。

それが範馬勇次郎。

(*゚∀゚)「あ〜ら、バレちった」

ξ;゚听)ξ「なるほど、そんなやつがいるのね」

(;^ω^)「気をつけるお!範馬勇次郎はお前みたいな飛び道具を持たないけど、徒手空拳においては無敗を誇るんだお!」

ξ゚听)ξ「へぇ。それは……」

ξ#゚听)ξ「超面白い話じゃないの!!」

能力がわかり安心したのか何なのか、ツンは一段と闘争心をむき出してつーに向かう。
113 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:13:44.32 ID:RaK+trrfO
(*゚∀゚)「そーだよ!やろうぜツン!ケンカってのはこうでなきゃなあ!!」

範馬勇次郎は、強き好敵手との戦いのみを好み、それが彼を進化させているのだ。
ラオウと聞いた瞬間に歯止めが効かなくなったのはそのせいなのだろう。

しかし、この戦い。
勇次郎VSラオウ。
言わば、最強vs最強。

ξ゚听)ξ「おおおおおおおお!!」

(*゚∀゚)「おらああああああぁ!!!」

この戦い。

(;^ω^)(ツンには悪いけど、男としてめっちゃワクワクするお!!!)

ブーンはツンに助太刀をしなかった。
ブーンは目の前の戦いをいつまでも見ていたかったからだ。
124 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:21:07.54 ID:RaK+trrfO

(;^ω^)「やべぇ、まじでどっちが強いんだろう!!」

もう何度目になろうか、二人が拳を合わせる。

(;*゚∀゚)「ぶっとばしてやらぁ!」

ξ;゚听)ξ「なめんな!」

拳が重なり、余波が回りの空気を叩く。
その様は、ブーンにはもはや美しくすらあった。


ξ゚听)ξ「北斗神拳奥義!ごうしょ」

(;*゚∀゚)「させるか!」

構えたツンだったが、ハイキックを入れられて体制を崩される。
やはり初速では、少し負けてしまうのだ。
128 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:24:27.16 ID:RaK+trrfO
ξ;゚听)ξ「くっ………!」

ならば、奥義には頼らない。この拳のみを武器として振るうしかない。

全力の、全力で。

(;*゚∀゚)「む…」

つーもそれに気付いたのだろうか。
抱えた拳に、さらに力を入れる。

(*゚∀゚)「うおおおおおおおお!!!」

そして、振り切る。狙うはもちろん、ツン。

ξ゚听)ξ「うらぁあああああああ!!!」

同時、ツンも振り切る。狙うはもちろん、つー。

全力と全力のぶつかり合い。

(;^ω^)「おお――――!!!」


――――――そこで少し、邪魔が入った。
134 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:28:11.02 ID:RaK+trrfO
(;*゚∀゚)

ξ;゚听)ξ

(*  )「……」

二人の拳は、互いに届かなかった。
二人の間にいる一人の人間、それを止めたのだ。

右手でツンの拳を、左手でつーの拳を

受け止めていた。

そしてそのままの体制で、片方に語りかける。



(*゚ー゚)「……何をしてるの、お姉ちゃん」


探し人が、そこにいた。
142 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:32:25.94 ID:RaK+trrfO
(;*゚∀゚)「……しぃ」

ξ;゚听)ξ「え……?」

(;^ω^)「……あれ、まさか……」

三者三様の思惑のまま、しぃは語り始める。

(*゚ー゚)「まったく、何してんの?」

(*゚∀゚)「しぃ……!!」

つーの肩は、あの時のように震えていた。

(*゚ー゚)「…ごめんね、お姉ちゃん。意地張っちゃって」


(* ∀ )「しぃ………!!」


(*゚ー゚)「…お姉ちゃん」
145 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:34:48.59 ID:RaK+trrfO





(#*゚∀゚)「せっかくいいトコだったのに、邪魔してくれてんじゃねえよ糞アマが!!!」

人類最強は、実の妹の脇腹に思いっきり蹴りをいれた。




150 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:38:53.79 ID:RaK+trrfO

(;*゚ー゚)「いって…!何すんだてめぇ!!」

(;*゚∀゚)「お前これがどういう状況かわかってねえのか!?」

ξ;゚听)ξ「………いや、別にそんな………」

(;*゚∀゚)「この人の能力なぁ……」

(;*゚∀゚)「あのラオウなんだぞ!!」

(*゚ー゚)「………」

(*゚ー゚)

ξ;゚听)ξ

(*゚ー゚)

(*゚ー゚)「前言撤回」

(#*゚ー゚)「私も混ぜろよォォォォォ!!!」

ξ;゚听)ξ「えええええええええええ!!?」

妹はノリノリだった。
165 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:45:41.86 ID:RaK+trrfO
ξ;゚听)ξ「ちょ、ブーン!!今度は!?今度はなんなの!?」

(;^ω^)「待てお!僕にもわかんねぇお!!」

(*゚ー゚)「きゃはっ!自己紹介してあげる」

(*゚ー゚)「私はしぃ、そこのつーの妹であり、つーより強い力を持つ者!!」

(*゚∀゚)「それはねぇ、よ!妹のくせに、よぉ!」

拳が行き交う中、3人は会話を続ける。一発まともに食らえば致命傷、といった中をあの姉妹はとても楽しそうに口を開く。

(*゚ー゚)「私だって最強なのよ!その能力は」

(*゚ー゚)「【男塾塾長】!!」

――――天下無双を体言する、男塾塾長の江田島平八の力を持ってるのよ!!

心から楽しそうにしぃは言う。

(;^ω^)「ま、ま、マジでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
174 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:51:28.01 ID:RaK+trrfO
「私が男塾塾長、江田島平八である!!」
この名言を知らぬ男、いや漢が、この日本にいるのだろうか。
もう多くは語るまい。あの男塾の塾長の座に揺るぎなくいて、そこから動かない男。それだけでその圧倒的存在感を知る事が出来る。
宇宙空間を素肌で泳ぎ、そのまま大気圏突入。そんな偉業を成し遂げたのも、この漢以外にはいない。


(;^ω^)「お、おぉ………」

ξ゚听)ξ
ラオウ。

(*゚∀゚)
範馬勇次郎。

(*゚ー゚)
そして、江田島平八。

「俺が目指す最強の漢ランキング」などがあれば、この3人は間違いなく3トップだろう。

そんな3人が、なんで

(;^ω^)「………なんで」

なんで。

(;^ω^)「なんで全員女なんだよォォォォォォォ!!!!」
183 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:56:23.47 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)
こんにちわみなさん、ブーンです。
さっそくですが、目の前からはけたたましい戦闘音が鳴り響いています。
最強と最強と最強が、ぶつかり会っています。
アホみたいな三竦みで、僕はもしかしたら今歴史の証人になっているのかもしれません。

ξ゚听)ξ「うぬぅッ!!!」

(*゚ー゚)「ぬぅえいッ!!」

(*゚∀゚)「キャオラッッッッ!!」

現に目の前では、少女から発せられる声とは思えない声が鳴り響いています。
なにこれ。しかもつー、きゃおらってそれ、ちがくね?
187 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 22:59:49.97 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)
さて、みなさんに質問したいのですが、こういった状況の場合僕はどうすればいいのでしょうか?

ほっとくべきですか?

実況ですか?

それとも、止めるべきですか?


はは、答えは……決まってますよね。










(# ゚ω゚)「俺も混ぜろやてめぇらァァァァァァァ!!!!」
200 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:04:46.92 ID:RaK+trrfO
ξ;゚听)ξ(;*゚ー゚)(;*゚∀゚)「えええええええええええええ!!!?」


(# ゚ω゚)「行くぞォォォォォォォ!!!【気分次第《アンカーテイク》】!!」


――――――


( ^ω^)「さぁーてみなさん、毎度おなじみ、【気分次第《アンカーテイク》】の時間です」

( ^ω^)「え?まさかこんな形で回ってくるとは思わなかった?そうですね、僕もそう思います」

( ^ω^)「でもね、僕の中の漢はそれを止めれなかった。なんだかいまいい気分です」

( ^ω^)「みなさんもそういう時って、あると思う」


( ^ω^)「余談が過ぎました。この糞アマ3人をぶちのめすためのとっておきのあなたの厨二妄想を、お願いします。指定アンカーは………」



――――――
>>220

 

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:06:16.69 ID:Il9Fz8c30
髪の毛が急速に発達する

 

264 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:09:34.51 ID:RaK+trrfO
>>220は最後に能力と入っていませんので、再指定します』

『指定アンカーは、
>>280

 

280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:10:44.82 ID:ZvNBTdp+0
髪の毛を急速に発達させる能力

 

317 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:13:02.23 ID:RaK+trrfO
『能力が決定しました。』

>>280 髪の毛を急速に発達させる能力。

( ^ω^)「……お前らさ」

( ^ω^)「こういうチームワークは最強か?はは………」


( ^ω^)「愛してるぜ」
328 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:15:00.48 ID:RaK+trrfO


↑↑↑↑↑
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(  ゚ω゚)「ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううううううあらぁあああああああああああああ!!!!!!」
343 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:18:00.73 ID:RaK+trrfO

それは一言で言うなら、生命の神秘だった。

世の理を捨て去れど、消える事のない神秘の成長。

(*゚∀゚)
(*゚ー゚)
ξ゚听)ξ

それを見た3人の猛者は、声も出なかった。
ただただ、その『弱きが故の強さ』を眺めていた。
350 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:20:38.36 ID:RaK+trrfO

ξ゚听)ξ
(*゚ー゚)
(*゚∀゚)


↑↑↑↑↑
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|||||
( ^ω^)


ξ゚听)ξ
(*゚ー゚)
(*゚∀゚)


ブーンは、3人の最強からフルボッコにされた。
363 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:24:03.73 ID:RaK+trrfO

ξ゚听)ξ「なんか……萎えた」

(*゚ー゚)「同意」

(*゚∀゚)「………俺も」

ξ゚听)ξ「ブーン、もうマジでいらつくから、今度からそういうのやめてね」




$$$$$
SSSSS
SSSSSS
SSSSS
SSSSS
SSSSS〜
SSSSS〜
SSSSSノ
(“#)ωメメ)「ごめんなさい」
373 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:27:12.02 ID:RaK+trrfO
呆れ顔で退散しようとする女三人だった。

しかし、

( ^ω^)「……待てお!!」

ξ゚听)ξ「は?ちょ、マジでいいからそういうの」

( ^ω^)「僕の能力、【気分次第《アンカーテイク》】なんだが……」

( ^ω^)「まだ、使える」

ξ゚听)ξ「は?」

ピタリ、と立ち止まる最強の女3人。
388 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:30:50.32 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)「いまのはつーに向けたものだったから、次はしぃに向ければいいn」

ξ゚听)ξ「いや、あたしらもう戦う気ないし」

(*゚∀゚)「だよな」

(*゚ー゚)「うん」

( ^ω^)「うっせぇお!!!お前ら自分がどんな素晴らしい能力持ってんのかわかんねーのかお!」

( ^ω^)「最強なんだぞ!!そんなのが、3人も集まってるんだぞ!!」

( ;ω;)「そんな状況で当の男の俺が参加出来ないってなんのイジメなんだよォォォォォォォ!!!!」

ξ;゚听)ξ「うわぁ」

ドン引き、である。
402 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:34:52.06 ID:RaK+trrfO
( ^ω^)「………みなさんどうも、二度目のブーンです」

( ^ω^)「え、しつこい?フフ……」

( ^ω^)「でも、言わば目の前は桃源郷。みなさんで言う二次元に行けたのと同じ感動が僕にはあります」

( ^ω^)「そんな状態で二次キャラと触れ合わずに、みなさん、三次元へ帰れますか?」

( ゚ω゚)「答えはノォォォォォォォォ!!」



――――――指定アンカー、
>>420

 

420 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:36:00.82 ID:at1pueZQO
超反射神経が身に付く能力

 

 

447 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:37:34.59 ID:RaK+trrfO
『能力が決定しました。』

>>420 超反射神経が身に付く能力


( ^ω^)「………フフ」

( ^ω^)「これを待ってた」

( ^ω^)「これを待ってたァァァァァァァ!!!!」
469 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:40:51.76 ID:RaK+trrfO
( ゚ω゚)

ξ;゚听)ξ

(;*゚ー゚)

(;*゚∀゚)

3人は、異様な空気を察知する。
これが先ほどまでギャグをかましていた男の空気か?

(*゚∀゚)(こいつぁ、油断ならねぇ…)

( ゚ω゚)「気をつけろお」

ふらり、とブーンが体を揺らす。

(;*゚ー゚)「……!!」


そして。

ブーンは、消えた。
481 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:43:35.31 ID:RaK+trrfO
(;*゚∀゚)「は!!?」

ξ;゚听)ξ「なっ!!」

(;*゚ー゚)「!!」

3人の視界には、すでにブーンはいなかった。


( ゚ω゚)「…うしろ」

(;*゚ー゚)「!!」

その声にようやく三人が振り向いた、その時

またすでに、ブーンはいない。
493 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:47:30.91 ID:RaK+trrfO
みなさんは「反射」とはどのような行為か、ご存知だろうか。
普段行う脳を経由する情報伝達に対し、反射は脊椎のみ経由し直ぐに行動を起こす事が出来る。
そのタイムラグは埋めようにも埋まるものではない。

つまり、関係がないのだ。

三人の女が最強であろうが、なんであろうが。

( ゚ω゚)

ξ;゚听)ξ
(;*゚∀゚)
(;*゚ー゚)

ブーンの動きを認めるまでの差は、埋まるものではないのだ。
どれだけ性能のいい自転車も、新幹線にはかなわないように。
507 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:52:10.17 ID:RaK+trrfO

(;*゚∀゚)「う、うらぁ!!」

最強の拳が振るわれる。その力は最強で最速で最重で、最高のものなのだろう。

しかし。

( ゚ω゚)

今のブーンには、なんなく交わされる。

(;*゚∀゚)「くっ……!!」

そして、また消える。

(*゚∀゚)「!!」

そして
無防備な首筋を、トン、と叩かれた。

( ゚ω゚)

(;*゚∀゚)「てめっ!!」

振り返った時には、もういない。

最弱が最強達を出し抜く状態が展開された。
515 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:56:44.64 ID:RaK+trrfO
ξ;゚听)ξ
(;*゚ー゚)
(;*゚∀゚)

三人は人類最強だっただけ。それだけだ。
本来、生命維持機能や防衛機能として受動的に行われるはずの反射を、能動的にこなせるブーンは、もはや人類を超越した。

( ゚ω゚)

手玉に取る事など、容易い。

こうやって3人に気付かれないうちに、3人のブラジャーのホックを外す事も容易い事なのだ。

ξ;゚听)ξ「はっ!!」
(;*゚ー゚)「ちょww」
(;*゚∀゚)「うっわww」

( ゚ω゚)「ふひひ………」
528 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/24(日) 23:59:00.44 ID:RaK+trrfO
ブーンは一言、呟く。

( ゚ω゚)「勝敗はもう、決してるお」

ξ;゚听)ξ(;*゚ー゚)(;*゚∀゚)「………」






( ゚ω゚)「僕の負けだお」

ξ゚听)ξ

(*゚ー゚)

(*゚∀゚)

ξ゚听)ξ「………んぇ?」
539 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/25(月) 00:01:35.79 ID:51cP0YmvO
( ゚ω゚)「いま気付いた事なんだけどさ」

( ゚ω゚)「この反射がどんだけ強い力でも、パワーがあがったわけじゃないんだよね」

( ゚ω゚)「パンチしたら絶対、自分の腕が折れる」

ξ;゚听)ξ「………」

( ゚ω゚)「しかもこれ、実はめっちゃ疲れる。体が痛い」

( ゚ω゚)「つまりじり貧だ。」

( ^ω^)「だから許して下さいお願いします」
546 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/25(月) 00:03:08.61 ID:51cP0YmvO
( ^ω^)

ξ゚听)ξ

(*゚∀゚)

(*゚ー゚)

( ^ω^)「……楽しかったね」

ξ゚听)ξ

(*゚∀゚)

(*゚ー゚)
549 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/25(月) 00:04:29.14 ID:51cP0YmvO





男の長い長い悲鳴と共に、こうしてまた一つの戦いが終わった。





559 : ◆BnhUepkPaA :2010/10/25(月) 00:08:25.42 ID:51cP0YmvO

――――某所

('A`)「さぁーて、と」

('A`)「そろそろ行くか?」

/ ,' 3「どこにじゃ?」

('A`)「いろいろと心当たりがあんのさ、こっちには」

/ ,' 3「………」

('A`)「心配すんな。どうせすぐ終わる。その選択者《アレンジ》なんてものも、まだ発動してないんだしよ」

/ ,' 3「………まぁいい、ついていこう。ワシも暇じゃからな」

('A`)「助かるよ」

――――――

次第に、間延びする共鳴。


第三話、終わり。

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