- 21
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 20:44:28.82 ID:LjdBD0NRO
- とある川原に、子供が二人。
背中には、赤と黒のランドセルがある。
二人は、下校中。
「……ショボンさぁ」
「え?」
「なんでついてくんの?」
「………え、えぇええ?ついてくるって……し、シューは嫌なの?」
「別に嫌でもないけど、なんでついてくんの?って不思議。なんで私?」
「………あれ、僕たち、付き合ってなかったっけ………?」
「そうなの?」
「そうなの」
「そう…なの…?」
「そうなの」
「そうn「そろそろ止めてくれないと僕も胸が痛いよシュー!!」
- 26
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 20:50:06.55 ID:LjdBD0NRO
- 「てゆーかさ」
「ショボンは、楽しそうだね人生」
「君とこうやって二人で帰れる。そりゃ幸せだよ」
「そっかそっかふーんそんな事より私が立てた腹筋スレは伸びてるかなっと………」
「ちょ、ちょっと待ってなんでスルー?こっち見て。携帯じゃなくて僕見て。頑張ってかっこつけた僕を見て」
「………んぉ、なんだこのスレ」
「え?」
「なんか、変な……ブーン系小説…かな?」
「………ん、バトルものみたいだね……なんか、すっごい惹かれる。…いいなぁ」
「………」
「こんな世界、行ってみたいね」
「………」
そうだなぁ。
――――――しみったれた現実とおさらば出来るなら、こんな世界も………
例えば彼女は、現実が欲しかった。
- 33
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 20:55:49.34 ID:LjdBD0NRO
- ここはある、ビルの屋上。
一人の男が携帯とコーヒーを構えてため息をついた。
ご自慢の青山製のスーツが風になびかれる。
「………ったく、なんだってみんなこんなにガミガミがなってるかねぇ」
「第一、あれは俺の仕事じゃなくてシラネーヨ課長の仕事だろうよ。いつのまに俺のせいになってんだ」
「社会人ってのは金もらって気苦労をしょいこむ世界なんだな。つくづく変態の集まりだと理解しますマジで」
「………」
「……うん…コーヒーちゃんだけは、俺の味方だ。愛してる」
「…うん……ん?なんだこのスレ」
「……ふぅん…」
「いいな。いいなぁ。俺もこうやって、力を鼓舞して暴れ回れたらなぁ」
例えば彼は、そんな世界が欲しかった。
- 41
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:02:27.19 ID:LjdBD0NRO
- 自分のベッドの上。
それが少女の唯一無二のスペースだった。
再婚した向こうの親や義兄弟と上手く馴染めない彼女にとって、安らげる場所はここしかなかった。
だった。なかった。と過去形なのは、もちろん理由がある。
義兄弟の2人が、少女が寝ている間に部屋に勝手に忍び込み
その体を狙ってきたのだ。
ショックだったのは、自分の親ですらその事実を信じてくれなかった事。
「もうここには、私の居場所はどこにもないのかも知れないな」
「………」
「ん」
「なんだろう、これ。小説?」
「………」
「いいな、こんな世界」
例えば彼女は、居場所が欲しかった。
- 52
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:11:06.28 ID:LjdBD0NRO
- 昼間でなく深夜にパソコンをいじりたくるのは何故だろう。
PCだけが照らすその部屋は、ひどく散らかっていた。
まぁいい。どうせこの部屋にくるのは、ブーンと………たまにツン、かな。
これは引きこもりと呼ばれるのだろうか。
しかし俺はほとんど学校に行ってないというだけで、バイトもしてるし親に迷惑もかけていない。
………いや、そんな事は言い訳にならないか。
あんな場所は、いやだ。
何かが集団心理を働かせ、弾き者を作り上げる。
俺はそれが嫌だった。でも、嫌だっただけじゃ終わらなかった。
………この話は、まぁ、やめとくか。
気分転換に、タスクバーの左端をクリック。
そこには、自分は打ってつけのアンダーグラウンドが広がっている。
「………ん」
なんだろう、何かのスレが………。
例えば彼は、何が欲しかった?
- 60
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:15:11.93 ID:LjdBD0NRO
- 「なぁなぁツン、見てみろお!」
「この小説、面白いんだお!」
自分の髪を解かしながら、携帯電話を見る。
少女は無言のままそれをスクロールし、一言。
「なんか、ブーンみたいな主人公」
「………ふぅん」
「こんな世界なら、ブーンと………」
「………い、いやいやいや!!ない!!ないわ自分!!何考えてんの自分!」
「……うん、でも…」
例えば彼女が、求めたものは?
- 62
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:19:28.89 ID:LjdBD0NRO
- 「………」
( ^ω^)
つよい能力を手に入れた。
楽しい世界を手に入れた。
好きな現実を手に入れた。
求めたものを、手に入れた。
( ^ω^)
でも俺は、歪んでしまった?
( ^ω^)「………またこのスレ、立ってんのかよ」
さて、また。
あの楽しい戦いを始めようか。
どこからどこまでも規格外。
あらゆるチートを支配できるあの世界へ。
- 65
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:21:25.66 ID:LjdBD0NRO
- ( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
最終話。
- 68
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:22:36.11 ID:LjdBD0NRO
- 登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( メ^ω^)【人間《チート》】(vip)
・目下、戦闘中。
- 74
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:24:10.59 ID:LjdBD0NRO
- ブーンの能力、【気分次第《アンカーテイク》】。
安価で自分の能力を決める能力。
今まで出てきた能力
全部で、丁度90個。
たくさん。本当にたくさん。
読者のみなさん、今までありがとう。
- 90
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:34:28.58 ID:LjdBD0NRO
- 川#゚ -゚)「誰だよお前は!!」
(;´∀`)「………?」
二人の戦闘に割って入るものがいた。
それは、クーが本気で浴びせた弾幕を全て掻き消す。
「落ち着いて」
「あなたの力も、必要なの。クーちゃん」
川 ゚ -゚)「………?」
「あなたの仲間………ブーン君が、ピンチなんだ。早くいかないと、全てが終わるかもしれない」
川;゚ -゚)「………え?ブーンが………?」
「このままじゃいけないの。あなたも私も。お願い、ブーン君を助けてあげて」
( ´∀`)「……あんた、誰モナ…?」
「私の事は、どうでもいいの。とにかく、ブーン君を助けてあげて」
「そして」
ζ(゚ー゚*ζ「早く内藤さんを、助けてあげて」
そう、静かに言った。
- 95
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 21:41:56.78 ID:LjdBD0NRO
- ζ(゚ー゚*ζ「もし力になれなくたっていい。でも、見届けなくちゃいけない。あの二人の、末路を」
川 ゚ -゚)「………そんな」
そんなの、どうして信じろと。
クーが言おうとしたと同時。
デレの後ろから、ひょっこりと姿を表す二人。
(´・ω・`)「そうだよ。クーさん」
川;゚ -゚)「ショボン!?」
(,,゚Д゚)「なぁモナー。どうやら、大変な事になってるらしいぜ」
(;´∀`)「ギコ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「お願い、信じて」
「私と共に、飛んで」
地面に蛇のように、術式が地に張り巡らされる。
- 103 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
21:48:24.76 ID:LjdBD0NRO
- 「あははははははははははははははははははは!!!!」
狂ったように笑い始める、それ。
(;メ゚ω )「やった!!やってやった!!ついに、ついに自分を………!!ブーンを!!」
「乗り越えたんだ!!!」
内藤。
(;゚ω゚)「あ゛………ぁぁ………!!!」
なんとか、急所はそれたはず。
しかしラオウの100倍の能力値を持ってしても、腹を手で貫かれては急所も糞もない。
また、一手遅れてしまったのだ。
内藤はその間に能力の換装を終え、ガード不可の一手を繰り出した。
結果が、内藤に貫かれた今のブーンにある。
(;メ゚ω゚)「はぁっ…はぁっ……ははははははははははは!!!」
( メ^ω^)「………回復」
ピンチの末の大逆転。
内藤がどの回復系統能力を使ったかは知らないが、それは味気ないものとなった。
- 121 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
21:57:23.34 ID:LjdBD0NRO
- (;゚ω゚)(――――――!!)
ξ;゚听)ξ「ブーン!!」
( メ^ω^)「さぁ」
( メ^ω^)「死ねよブーン!」
ツンが叫ぶのと、内藤が余った手に力を貯めたのは同時だった。
(;'A`)「………!!」
ドクオがブーンを助けんと動いたのも、同時。
从'ー'从「『やれやれだぜ』」
渡辺が動いたのも、同時。
でも、同時では遅い。
しかし二人には不安はなかった。
lw´ _ ノv「いきなさい我が子達」
二人の真後ろからもう一人、動き出していた人物がいたから。
- 134 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:02:25.10 ID:LjdBD0NRO
- ( メ^ω^)「………?」
気付いた頃には、ブーンは内藤の腕から奪いさられていた。
( メ^ω^)「………チッ。ちょこまかと……」
自らの葉を真っ赤にたぎらせた、大量のピクミンによって。
lw´‐ _‐ノv「ナイス」
( メ^ω^)「うっとォしいんだよ糞が!!」
内藤が両手を上げる。
そこに一瞬のうちに用意されたのは、弾丸と呼ぶには凶悪すぎる
全てを焼き尽くす兵器
焼夷弾。
- 152 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:07:35.82 ID:LjdBD0NRO
- ( メ^ω^)「【ブレイズオブグローリー】!!!」
【ブレイズオブグローリー】。
武装錬金の、火渡の力。
全長2mほどのナパーム弾を起爆させ、周囲を瞬間最大5100℃の炎の海に仕上げる圧倒的破壊の力だ。
結果、ピクミン達は赤色を残し瞬間的に蒸発してしまう。
雑魚払いには、打ってつけだったのかもしれない。
しかし内藤は、総計すぎた。
('A`)「でかしたシュー」
全てを反射してのける選択者《アレンジ》が、もうそこまで接近しているというのに。
- 169 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:13:23.24 ID:LjdBD0NRO
- ( メ^ω^)「………ッ!!」
('A`)「おらァ!!」
ドクオの右上の一振り。
しかし、それは絶対ガード不可の一撃。
触れればそのガードすら加算され、威力となる。
内藤が取った行動は、回避だった。
('A`)「!?」
( メ^ω^)「………ふぅん」
ドクオの手は、空を掻ききるだけとなる。
瞬間移動。
内藤がデレの力を使い、遥か上空に移動していた。
が、その内藤の背後。
从'ー'从「『私女だけど、一手終わって油断する人ってモテないと思う』」
まだ攻撃は終わっていない。
- 194 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:20:54.29 ID:LjdBD0NRO
- 从'ー'从「『あはは』」
渡辺がネジを突き刺す、その手前。
( メ^ω^)「……悪いな、お前に付き合ってる暇はないんだよ」
内藤は、また瞬間的に移動する。
移動先は、もちろん。
(;'A`)「ッ!!」
(;゚ω゚)
lw´;‐ _‐ノv「!!」
( メ^ω^)「お前に回復されちゃまずいんでな。先に、お前からだ」
ブーンの元へ。
- 208 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:26:43.10 ID:LjdBD0NRO
- ( ´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」
だが、内藤の障害はまだまだ増える。
( メ^ω^)「……『それは、効かない』」
【黄金錬成《アルス=マグナ》】を使い、その障害もなんなく乗り越えてしまうのだが。
ξ;゚听)ξ
(;*゚∀゚)
二人の少女は、動けなかった。
ツンの気波系統を覗けば打撃しか持たない二人にとって、この敵には何も出来なかったから。
奇襲ならいざ知らず、動くだけ邪魔な存在という事だ。
lw´;‐ _‐ノv「………」
そんな二人より役に立たない、小さな頼りない軍隊を持つ少女。
その少女だけは、しっかりとした目で目の前の敵を見据えていた。
- 232 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:31:43.54 ID:LjdBD0NRO
- (;´_ゝ`)「くッそ――――――!!!」
( メ^ω^)
そうして今度こそブーンを始末しようと、足を前に出した時
「させるかあああああああああああああああ!!!」
また、阻害される。
(;´・ω・`)「うわあああああああああ!!!」
( メ^ω^)「ッ!!」
現れた少年の、手の一振り。
それだけで内藤の体は宙を舞い、遥か後方へ投げ出された。
- 242 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:35:54.24 ID:LjdBD0NRO
- (;´・ω・`)「ブーンを、守るんだ………!!」
それは、ショボン。
川 ゚ -゚)「………そうだな」
そして、クー。
( メ^ω^)「次から次へと………!!」
(; ω )「み…んな……」
lw´‐ _‐ノv「凄いでしょ?ブーン」
(; ω )
lw´‐ _‐ノv「あなたを守る為に、こんなにいっぱい人がきたの」
………あぁ。
- 265 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:41:06.87 ID:LjdBD0NRO
- 川 ゚ -゚)「ちょっと待てブーン。すぐに傷を塞いでやろう」
('A`)「わかってるか渡辺。いまアイツにちょっぴりだけ抵抗出来るのは俺とお前だけだ」
从'ー'从「『ブーン復活まで、頑張ってハイパー時間稼ぎタイムってわけだね』」
ζ(゚ー゚*ζ「………内藤さん」
( ´∀`)「大変な事になってるモナ」
(,,゚Д゚)「楽しそうだな」
(´・ω・`)「ブーン、守りは任せて」
( ´_ゝ`)「応援は俺に任せて」
(*゚∀゚)「あんたは黙ってろ」
ξ゚听)ξ「ブーン、大丈夫………?」
lw´‐ _‐ノv「ほら、ブーン」
「みんな、あなたの味方なんだよ」
(; ω )
- 284 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:45:58.10 ID:LjdBD0NRO
- (; ω )
(; ω )「みんな」
「ありがとう」
('A`)
从'ー'从
「待ってろ。すぐ回復して、そっちにいくお」
「だから、ちょっとの間だけ」
「助けて、力を貸して欲しい」
ようやくわかったよ内藤。
【気分次第《アンカーテイク》】は、自分じゃ何も出来ない能力。
みんなの力があるからこその能力。
みんなに、『助けてもらう能力』なんだ。
内藤、お前は
誰かに助けて欲しかったのか?
( メ^ω^)
- 301 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:50:07.33 ID:LjdBD0NRO
- ('A`)「………だ、そうだぜ渡辺よ」
从'ー'从「『そうだね。10秒………いや、一週間くらいなら助けてやってもいいかな』」
('∀`)「………はっ、同感だね」
( メ^ω^)
( メ^ω^)
( メ^ω^)「ははは」
( メ゚ω゚)「あはははははははは!!!!」
内藤とて、まだ終わらない。
突如、黒煙に体を包み込む。
全てを塗りつぶし染めあげる、黒に。
- 331 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
22:57:03.05 ID:LjdBD0NRO
- (;'A`)「は?」
从'ー'从「『………え』」
( メ゚ω゚)「なぁてめぇら!おかしいと思わなかったのかよ!?」
( メ゚ω゚)「俺の力を持ってすれば、お前らを即死さす事なんか余裕綽々だ!!じゃあ、なぜそれをしなかったか!!」
ξ;゚听)ξ「え?」
( メ゚ω゚)「たまには追い込まれるもんだなァブーンよ!!お前の力、そしてお前が集めたこいつらの力で!!」
( メ゚ω゚)「俺はもう少し、高みに行けそうだぜ!!」
黒い何かが、内藤を包みあげていく。
黒い翼。黒い手足。黒い角。
その姿は、まるで
ξ;゚听)ξ「『悪魔』――――――!!?」
( メ゚ω゚)「さぁ、行かせてもらおう!!」
「――――――【人間次第《チートテイカー》】!!」
- 348 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:02:20.51 ID:LjdBD0NRO
- (;'A`)「………なん、だ?」
( メ゚ω゚)「いやぁ!!気分がいいねぇ!!心配すんなよ、別に俺は何が変わったってわけでもねぇよ」
( メ゚ω゚)「ただ、な。今の俺は――――――」
「対峙した人間に対して勝てる能力を自動で引き出し扱う事が出来る」
( メ゚ω゚)「それだけだ」
(;'A`)「………!?」
ドクオが異変に気がついたのは、その時だった。
(;'A`)(体が――――――!!?)
( メ゚ω゚)「動かない、だろ?」
- 375 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:07:26.03 ID:LjdBD0NRO
- (;'A`)「お前、何した………!?」
( メ゚ω゚)「何がだよ。お前には、反射出来ないもんがあるだろ?」
(;'A`)「………?」
( メ゚ω゚)「今なら、例えばお前は俺の声を聞いている。つまり、音は反射してないんだろ?だったら」
【少女趣味《ボルトキープ》】。
( メ゚ω゚)「お前を洗脳する『音』を出したら、それでイチコロじゃねえか。例えば、声でな」
それは戯言シリーズの番外編、零崎一族の一人が使う、人を操る音。
(;'A`)「な………!!」
- 403 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:12:26.64 ID:LjdBD0NRO
- 从'ー'从「『いや私を忘れんなっつの。ボケ始めたおじいちゃんかてめぇは』」
( メ゚ω゚)「………【大嘘憑き《オールフィクション》】、か。なんでもなかった事にし、それは自身の死すらも塗り替える」
( メ゚ω゚)「………別に大した事ないな」
从;'ー'从「『え』」
瞬間、渡辺を取り囲んだのは
謎の、人間の頭蓋骨。
大量のドクロだ。
- 421 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:17:24.62 ID:LjdBD0NRO
- ( メ゚ω゚)「――――――【十の死】」
【十の死】は屍姫に出てくる、「撲死」「斬死」「餓死」「病死」「毒死」「溺死(窒息死含む)」「焼死」「感電死」「凍死」「圧死」の死因を司る指輪の能力。
上記の死因では内藤は絶対に傷一つつかず、そしてそれぞれの死因を呪いとして使い攻撃する事も出来る能力。
从;'ー'从(『あれ?もしかして、私やばい――――?』)
思考すると同時。
点在するドクロが、口から大量の黒煙を撒き散らす。
同時に、銃声。
从;'ー'从「『あぐっ――――!!』」
それは、弾丸。
渡辺を射抜く弾丸とり襲いかかる。
「撲死」の極地、銃弾を操っているのだ。
( メ゚ω゚)「死なねぇ、っつってもお前自身の死が無効化されるだけだろ。死ぬ事は死ぬわけだ。殴っても死ぬし。斬っても死ぬ」
( メ゚ω゚)「だったら、殺し続けときゃお前は自分の死をなかった事にするので精一杯。はい終わり」
- 458 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:24:19.47 ID:LjdBD0NRO
- 从; ー 从「『う゛――ぁあ゛ああ゛゛ああ゛あ゛あ゛―――!!』」
動けなかった。
一瞬の遅れにより、ドクロ達の猛攻を止める事が出来ない。
防御に回るしか、ない。
( メ゚ω゚)「さてと………長らくお待たせして悪いな、ドクオ君」
( メ゚ω゚)「お前も、能力を解けよ」
(;'A`)「う――――――!!!」
いきなり、自分の体が重く感じる。今まで能力に体の負担を軽減してもらっていた反動だろうか。
そして渡辺を殺し続けていたドクロの一つが、ドクオの体を目掛け、飛来。
そして
(;'A`)「う゛がああああああああ!!」
大量の火を放つ。
- 486 名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/29(水) 23:28:37.83
ID:LjdBD0NRO
- (;'A`)(まだなのかよ、ブーン!!)
( メ゚ω゚)「あらあら、早くしないと仲間が一人黒焦げになっちゃうぞ」
( メ゚ω゚)「なぁ、ブーン」
ξ;゚听)ξ「まだなの!?クー!!」
川;゚ -゚)「待てよ、まだ――――――!!!」
(; ω )
( メ゚ω゚)
( メ゚ω゚)「よえぇ。よえぇよお前」
内藤は、まるで自分に言い聞かせるかのように復唱した。
- 530 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:38:00.88 ID:LjdBD0NRO
- ( メ゚ω゚)「期待してた割には、だな。一人で戦う俺を、仲間の力で倒す?そんな熱い展開なのになぁ」
( メ゚ω゚)「………まぁ、チートが共闘、ってのも変な話だな。一人いるだけでバランス崩すような輩が、共闘なんか出来るわけもないのにさ。互いに邪魔しあっちめェよ」
( メ゚ω゚)「それは、人間にも言えるとこだけどな。一人一人が、世界を変えちまう力を持ってる。なのに、潰し合う」
( メ゚ω゚)「馬鹿ばっかりさ。この世界は」
「うるせぇお」
( メ゚ω゚)
(; ω )「てめぇはいつからそんなに歪んでしまったんだお。わかってるんだお。お前は、狂おうとしてるだけって事だって」
(; ω )「自分の力が巨大すぎて、回りを潰しちまうから………そうやって狂ったふりして、回りを拒絶してるんだろうがお」
(; ω )「何に怖がってんだ。何も怖くねーお。自ら拒絶して、狂おうとしなくたっていいのに」
ξ゚听)ξ「え………?」
それは、見間違いかもしれない。
そう思わせるほど弱く、でも確かに。
ブーンから、白い輝きが。
- 573 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:45:30.27 ID:LjdBD0NRO
- 「先に一つ、言っといてやるお」
ブーンが、立ち上がり、
(; ω )「お前は絶対に僕には勝てない」
その白い輝きが、ブーンを包む。
( メ゚ω゚)「………は?」
( ω )「お前が言えない一言を、僕は言えるから」
「仲間に頼る事が、僕は出来るから」
それは、最後の【自分次第《アンカーコール》】。
『二重能力』を司る、両手。
『多重能力』を司る、大翼。
『強欲能力』を司る、日輪。
『時限能力』を司る、時計。
『混成能力』を司る、羽衣。
その全てが、一度に発現される。
それに白い光が相まって、その姿は
――――――内藤とは真逆の、『天使』を思わせる。
- 604 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:50:10.80 ID:LjdBD0NRO
( ^ω^)「さぁ」
ξ゚听)ξ「ブーン………」
( メ゚ω゚)
( ^ω^)「スレのみんな、僕に力を貸してくれお」
「――――――【自分次第《アンカーコール》】」
「『最終信号《ラストアンカー》』」
名を呼ばれる、ブーンの最後の救難信号。
- 630 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:53:55.42 ID:LjdBD0NRO
- ( ^ω^)「………みんな」
( ^ω^)「今までありがとうな」
――――――指定アンカー、無し。
このレス以降に出た能力の全てを、ブーンが勝手に取捨選択して使う。
(;メ゚ω゚)「なっ………!!!」
( ^ω^)「覚悟はいいか、なぁ僕」
「さぁ、最後を始めようか」
- 905 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/29(水)
23:59:18.93 ID:LjdBD0NRO
そこから先はもう
何が起きたかは、覚えていない。
- 68
名前: ◆BnhUepkPaA
:2010/12/30(木) 00:06:51.72 ID:Wg/GL9BcO
まぁ、予想は出来ていた事だ。
時限能力の時………有限の時でさえ、僕は自分の能力に殺されかけた。
無限となったこの能力を体で受け止めるなんか、かなりの負担なんだろう。
ただ僕は………
(#゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
- 121 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
00:15:22.09 ID:Wg/GL9BcO
- ( メ゚ω゚)
(;メ゚ω゚)「………ふ」
「ふざけんなよ………」
僕はまず手始めに。
死んだ仲間を全て蘇えらせ、ついでに全員をアレンジ化させ、仲間のみんなの部分にバリアを貼った上で、空から無制限に完成したスカイツリーとゴキブリ1京匹と惑星コーラの小さいバージョンと直径1kmはあるガムとT.M.Revolutionのメンバーを全て
凄い勢いで空から落とした。
- 179 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
00:24:14.70 ID:Wg/GL9BcO
- ( ^ω^)
もちろんそれじゃ終わらない。
そのままでは内藤に反撃されてしまうので内藤の能力を奪い取り完全に封印した上でとりあえずガッキーと幼女を召喚したらツンに凄くにらまれたので消しといて涙の数
だけ強くなったパンチを高速で繰り出したら内藤が死にそうだったから内藤が死ぬ事をゼロに戻し生き返らせて鼻毛真剣でさんざん弄んでパンツを盗んで体の隅から隅にアンモニアをぶっかけたら臭かったのでアルファベットA〜Zを使って切り刻んでか
ら歪曲させて生き返らせてありとあらゆる部位を破壊してからちんちんを膨張させ全身を臭くした上で恥辱にまみれるポーズをとらせた泣きそうだったから爆発させた。
- 261 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
00:35:30.30 ID:Wg/GL9BcO
- さすがにかわいそうだったから内藤を救ってあげたらのびたのくせに生意気穴と言う穴から指を突っ込んで奥歯とかをガタガタいわせながら6万回ほど今までの人生を後悔させ精神崩壊させたらいきなり攻撃してきたけど絶望を希望に変えてなんとか復活。
愛してるの響きと涙の数だけ強くなってスリラー踊りながら打ち勝つ事に成功し割り箸で綺麗に割り殺したらさすがに懲りたのかなんか反応がうすくなり始めたので完全体に戻ってしまったから間髪入れずに無条件で勝った。
( ^ω^)「………」
勝った。
- 338 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
00:44:24.48 ID:Wg/GL9BcO
- ( ^ω^)
( ^ω^)「みんな」
ξ゚听)ξ lw´‐ _‐ノv
('A`) 川 ゚ -゚)(´・ω・`) ( ・∀・)
( ´_ゝ`)
ζ(゚ー゚*ζ
_
( ゚∀゚)( ´∀`)(,,゚Д゚)
(*゚ー゚)(*゚∀゚)
(#゚;;-゚)/ ,' 3
<ヽ`∀´>
「ぜんぶ、終わったお」
ブーンが、内藤をうち下した瞬間であった。
- 390 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
00:49:53.03 ID:Wg/GL9BcO
- ( ^ω^)
( ^ω^)「………がふっ」
ξ;゚听)ξ「え?ブーン!?」
そして
………もうこの展開は、予想出来ていた事だろう。
視界が、流転する。
僕はそのまま、暗闇の中に落ちていった。
………あぁ。
まだ、やる事あるのになぁ。
- 415 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
00:55:06.12 ID:Wg/GL9BcO
僕はずっと探していた。
自分を産み出した人間を。
自分の能力を与えた人間を。
内藤を………もう一人の撲を狂わせた人間を。
それは、このゲームの創始者。
【起動《ウェイクアップ》】。
【開始《スタートライン》】。
【運営《メンテナンサー》】。
【管理《マネージメンツ》】。
【終了《シャットダウン》】。
この五人が作り上げたこの戦いの中で。
【起動《ウェイクアップ》】。
全てを起動させた、真の創始者を。
- 447 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:01:37.14 ID:Wg/GL9BcO
「これで良かったのですか?」
『………なぜ、そんな事を聞くのですか?』
「あなたが動く事は、始めてでしたので。『全ての父』」
『………そう、でしたっけ。私自身、よく覚えてませんが』
「内藤さんはともかく、私がブーンを知っていたのは、そういう事でしたか?あなたが全部、作り上げたシナリオでしたか?『全ての父』」
『………そう、言われましても』
『私は、この戦いを見届けるだけですから』
『デレちゃん』
ζ(゚ー゚*ζ「………」
『内藤くんは、見ていて楽しかったです』
- 468 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:05:45.77 ID:Wg/GL9BcO
- ζ(゚ー゚*ζ「ブーン君は、恐らくあなたを探しにきますよ」
『まぁ、そうでしょうね』
ζ(゚ー゚*ζ「………不安は、ないのですか?」
『ありまくりですよ。あの子には、全てを根底から覆されかねない』
ζ(゚ー゚*ζ「………」
『でもまぁ、安心しなさい。私を、誰だと思っているのですか』
ζ(゚ー゚*ζ「………『全ての父』………」
|(●), 、( ●)、|
『今回の戦いは………まだ当分は楽しめそうですね………』
- 494 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:09:01.88 ID:Wg/GL9BcO
『……そうですね。このチート争いも、バトル形式は少し、飽きてきた所です』
『次は………鬼ごっこなんてどうでしょうか?』
『それもそれで、楽しめそうな気がします………』
- 525 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:14:58.73 ID:Wg/GL9BcO
――――――あれから数日。
簡単に言うと、ブーンが目を覚ましました。
起きて早々にシューが抱きついていたのを見て剛掌波かましたくなりましたが
渡辺がいきなりちゅーしやがったのでシューと一緒になって渡辺をおいかけまわしました。
モララーは媚びっぷりが半端じゃないです。
進化してます。やばいです。全世界アマチュア奴隷選手権でもあればぶっちぎりで優勝します。
しぃ、つーは相変わらずガチンコ勝負をしています。
あの二人が取っ組み合いをするとそこらかしこがぶっ壊れるので困ったものですが
まぁ仲がいいのは良いことだと思います。
- 571 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:23:19.51 ID:Wg/GL9BcO
- クーは相変わらずショボン一筋ですが、ショボンはシュー一筋。
ここらへんは相変わらずですね。
ロマネスクさん、ジョルジュさんとそのお仲間さんは………何処かへ行っちゃいました。
モナーさんがクーを悲しい目で見ていたのが、やたらと記憶に残りました。
ロマネスクさんに関しては、「力不足だった、すまない」と一言残していきました。
彼は、【終了《シャットダウン》】という能力を強制的に働きかける事により
自分の命と引き換えに、この戦いを止めるつもりだったらしいです。
- 589 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:27:57.05 ID:Wg/GL9BcO
- えっと………あと、ニダーは………
………あ、いいですね。やめときます。
とりあえずまぁ、そんなとこ。
ξ )ξ「俺達の戦いはまだまだこれからだー………」
ξ*゚听)ξ「なんつって………」
(;^ω^)「は?なにか?」
ξ゚听)ξ「なんも言ってない!それよりあんたは」
ξ゚听)ξ「目の前の敵に集中なさい!!」
川д川
- 616 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:31:53.44 ID:Wg/GL9BcO
- ( ^ω^)「おっとそうでした!!ごめんね可愛い子ちゃん」
川д川「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す………」
(;^ω^)「………おいちょっとツンさん、変わってもらってよろしいか」
ξ゚听)ξ「やだ」
(;^ω^)「だよね。まぁいいお………相手がどんなチートだろうが」
( ^ω^)「僕は必ず、それを乗り越えてみせるお!!」
「――――――【気分次第《アンカーテイク》】!!!」
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
終わり。
- 680 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:35:19.90 ID:Wg/GL9BcO
- 以上です。なんか………今までホントにありがとうございました。
ラストぐだって申し訳ない。
とりあえず、第二部を考えてたりはするんですが………うん。そんな感じ。
この作品を大半を作り上げたのは、僕じゃなくてみなさんです。
本当に、感謝してもしきれないです。
ありがとうございました。
- 721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:37:33.88 ID:1jhZYaBt0 ?2BP(137)
- 第2部はプロットはできてんの?
それとも頭の中?
できればいつ投下するか教えて欲しい
- 755 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:41:51.91 ID:Wg/GL9BcO
- >>721
プロットは一応出来上がってます。
みんなのチート能力を使ってちょっと特殊な鬼ごっこをする、みたいなものと、それから色々
………のつもりでしたが、自分だけ面白いと思っちゃってるパターンですねこれ。
まぁ色々と手直しさせてもらって
来年には投下出来たらなぁって思ってます。
そのさいに鬼ごっこ発言がなかった事になっててもスルーしてあげてください
- 772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:44:10.54 ID:KiUNv7Rl0
- >>755
あらチー以外に今まで書いた作品とかある?よければ読みたいな
- 789 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:47:12.17 ID:Wg/GL9BcO
- >>772
黒歴史ですので掘り起こさないでくれるとありがたいです。
完全な無名作者です。
- 809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:54:27.19 ID:ehcV6YHvO
- 乙
某週刊誌でダラダラ続き、終わり所を見誤った漫画達について、クパァ一言お願いします
- 816 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:56:47.69 ID:Wg/GL9BcO
- >>809
正直何してんだって話ですよね。
もう少しキリのいい終わり方あっただろwwwwwwワロタwwwwww
ワロタ………
- 810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:55:00.74 ID:OiK4zTez0
- 乙
荒いけどあらチーキャラ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1328259.jpg
- 821 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
01:58:03.81 ID:Wg/GL9BcO
- >>810
すげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!ありがとうございます!!
毎度、ホントにありがとうございました!!
- 822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/30(木) 01:58:04.44 ID:HEwbt7AFO
- >>816
例のどや顔発言について一言くださーい
- 828 名前:
◆BnhUepkPaA :2010/12/30(木)
02:01:19.59 ID:Wg/GL9BcO
- >>822
一度言ってみたかっただけなので、正直もうあれ言えただけで感無量でした。
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