- 12 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:07:07.58 ID:6xFP3tT8O
- ( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第十六話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
仲間の窮地に、ブーンがモララーを引き連れ合流。しかし、ブーンの豹変に戸惑いを隠せない一同だったが、メインヒロイン(笑)さんの活躍により…。
今回の敵は!?今回の安価は!?
今回はモララーさんの登場文句を最後まで聞く事が出来るのか!?
- 15 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:10:30.03 ID:6xFP3tT8O
- 一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
ξ゚听)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・戦闘終了
('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】
(vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
・???
_
( ゚∀゚)【????】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
・????
ミ,,゚Д゚彡【黄金錬成《アルス=マグナ》】(禁書)
- 18 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:11:43.16 ID:6xFP3tT8O
- ※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「〜能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力
』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ
せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
そろそろ手狭になってきた
- 28 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:16:16.76 ID:6xFP3tT8O
- ――――図書館の近く、ビルの影
ミセリとブーンが戦い、ブーンが勝ったのを遠くから見ていた人間がいる。
サラリーマン風の背広を来た、中年男性。
( ´ー`)「…ミセリ…」
( ´ー`)
シラネーヨ、39歳。
( ´ー`)「あんにゃろうども…」
( ´ー`)「生かしちゃおけねーよ…」
普段は物静かそうに見えるその顔が、復讐の色に燃えていた。
- 42 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:20:46.72 ID:6xFP3tT8O
- ( ´ー`)「まずは、やはりあのブーンという男…」
シラネーヨは思考する。あの、文字通り未知数の敵を、どうして倒してくれようかと。
考えるべきは、
( ´ー`)「…あいつの弱点…でもあれば…」
遠巻きに見ていてわかったのは、あの男――確か、ブーンと呼ばれていたか――の能力は使い勝手の悪さがあるらしき事。
おそらく、ハンターハンターの某改造されちゃった系お兄さんキャラのように、能力がランダムに決まるタイプなのだろう。
つまり、だ。
- 50 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:24:16.57 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「つまり」
つまり、ブーンの弱点とは。
( ´ー`)
( ´ー`)「…そんなの知らねーよ」
彼は深く考えるタイプではなかった。
( ´ー`)「……相手がどうとか、知らねーよ。俺のこの無敵の能力なら、誰にだって負けねーよ…」
しかしそれは軽率なのではない。
むしろそれは、自信の表れでもあった。
- 62 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:28:50.44 ID:6xFP3tT8O
- ――――――図書館前
川 ゚ -゚)「なんとか、大丈夫そうだな」
( ^ω^)「良かったお。まぁ前にぶっ飛んだ足とか再生してもらってるし、信じてはいたけど」
川 ゚ -゚)「ほんと、ネコみたいなやつだったな」
川 ゚ -゚)「お前もあいつに手を咬み千切られるなど、大変だったろうに」
ξ゚听)ξ「ほんと、なんとか倒せて良かったわよ」
(´・ω・`)「…ほんと、危なかったですね…」
ブーン達は、少しだけ二人に嘘をついた。
- 72 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:34:25.79 ID:6xFP3tT8O
- ―――「寝てる二人には、ブーンの事は黙っておきましょう」
ツンが言い出した事だった。
そんな事を言って、ブーンに対し不信感を持たせてはいけない、と。
いや、正しいのかどうかはわからない。
だが、ブーンにとってはありがたい話だった。
だって、シューが。
lw´‐ _‐ノv
あのお喋りのシューが、だんまりなのだ。
( ^ω^)「……」
自分が与えた衝撃が、如何ほどなのかよくわかる。
- 81 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:38:59.74 ID:6xFP3tT8O
- シューは、ずっと考えている。
lw´‐ _‐ノv(……)
先ほどの戦いのさ中。
私はブーンの豹変ぶりに、ただ戸惑うだけだった。
lw´‐ _‐ノv
ブーンが、どっかいっちゃう気がした。
それが自分の心に歪みを生んでいるのだろう。
lw´‐ _‐ノv(…それを助けたのが、ツンさん…)
ホントにすごかった。私には、真似できない。
lw´‐ _‐ノv
ヒロインの座が、どっかいっちゃう気がした。
それも自分の心に歪みを生んでいるのだろう。
- 102 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:47:26.49 ID:6xFP3tT8O
- ( ^ω^)「ありがとうクー」
川 ゚ -゚)「うん。あ、ショボン大丈夫?回復は?」
(´・ω・`)「もういいです。ありがとクーさん」
川*゚ -゚)「あかんめっちゃカワイイ。鼻血出る。鼻血で…あ、出てもーたやんショボたん…」
(;´・ω・`)「うわぁ…」
川*゚ -゚)「あぁっ!もっと引いて!蔑んで!私をもっと弁当によく入ってるギザギザを見るような目で蔑んでぇぇぇぇぇ!!!」
(;・∀・)「ちょ、お前大丈夫かクー!!」
( ^ω^)「まぁみんな無事で良かったお」
( ・∀・)「うん、ブーン君の言う通りだ」
ξ゚听)ξ「……」
(´・ω・`)「…」
lw´‐ _‐ノv「…」
( ・∀・)
( ・∀・)「ん?」
- 133 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
21:54:20.34 ID:6xFP3tT8O
- lw´‐ _‐ノv「ねぇブーン」
(;^ω^)「シューが喋った!?」
lw´‐ _‐ノv「そら喋るわい」
ξ゚听)ξ「あ、あたしも聞きたかった」
( ・∀・)
ξ゚听)ξ「この人だれ?」
( ・∀・)「ふははははは」
しゃきーん、と決めポーズを取り、モララーが叫ぶ。
( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆の」
( ^ω^)「モララーさん。僕の子分だお」
( ・∀・)「よろしくお願いします」
ξ;゚听)ξ「…あぁ、うん」
lw´‐ _‐ノv「…あぁ、うん」
(;´・ω・`)「…あぁ、あぁ…」
川 ゚ -゚)「……」
- 164 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:02:31.65 ID:6xFP3tT8O
- ( ・∀・)「なんだよみんなノリ悪いなぁ。僕だってあんまり…変なキャラ位置にいたくないんだけど…」
ξ゚听)ξ「…うん。うん。そうですね」
( ・∀・)「……あ、君…」
ξ゚听)ξ「え?」
( ・∀・)「……」
( ・∀・)
( ・∀・)チラッ
川 ゚ -゚)「…ん?」
( ・∀・)チラッ
lw´‐ _‐ノv「…こっちみんな」
( ・∀・)「……」
- 171 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:05:34.66 ID:6xFP3tT8O
- ( ・∀・)「…」
ξ;゚听)ξ「え、な、なに?」
( ・∀・)「いやwなんでもないよwwうんwwなんでもないwwなんでもないよぜんぜんwwでも、なんでもないからこそ魅力ってあると思うよ僕wwなんでもないけどww」
ξ゚听)ξ
ξ゚听)ξ「ブーン」
( ^ω^)「はい?」
ξ゚听)ξ「こいつ殴っていいよね?」
( ^ω^)「はい!」
ξ゚听)ξ「えい」
( ・∀・)「アッー」
ガシッ、ボカッ!
アタシは、彼方に飛んでいった。
モララー(笑)
- 196 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:12:00.34 ID:6xFP3tT8O
- ( ・∀・)「いってぇ…」
ああ痛い……って、なんだよあの子。
確かにぶっ飛ばされる場面だったが、あそこまで力込めるか?フツー。
まじ覇者パネェよ。
( ・∀・)「まぁとっさに【世界《ザ・ワールド》】でガードしたし、そんなに衝撃はなかったけど」
つーか結構吹っ飛ばされたな。
さ、戻るか……。
( ・∀・)「……」
( ・∀・)「ん?」
そこでモララーが、誰かを発見する。
ビルの影。何かをぶつぶつ言っている人間を。
( ´ー`)
………あれは。
( ・∀・)「………シラネーヨ、課長………?」
- 212 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:14:11.06 ID:6xFP3tT8O
( ´ー`)「誰にだって負けねーよ…」
なんか、言ってる。
しかもかなりのキメ顔で。
やばい、ナルシストだ。まごうこと無きナルシストだ。
もはやこのナルシストぶりは、事件だ。
( ・∀・)「…」
( ´ー`)「あ」
( ・∀・)「あ」
やばい。目ぇ会った。
- 235 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:17:15.55 ID:6xFP3tT8O
- ( ・∀・)「………」
( ´ー`)「………」
(;・∀・)「え、マジでシラネーヨ課長!!?」
(;´ー`)「そ、そう言う君は!!」
(;´ー`)「『窓際のモララー』!!!」
(;・∀・)「ちょ、違うわ!誰が窓際っすか!!!」
(;´ー`)「あ、間違えた」
(;´ー`)「『瀬戸際のモララー』!!!」
(;・∀・)「そうそうそれっすよそれ!!」
- 267 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:22:42.56 ID:6xFP3tT8O
- (;´ー`)「クッソ…よりによってお前がブーンの仲間だったとは…」
(;・∀・)「ブーン?オイオイ、さんを付けて下さいよデコスケ野郎」
(;´ー`)「よし、馬鹿なとこは変わってなかった!!」
(;・∀・)「うっわー…っつー事は、なに?…戦わなきゃいけないの…?」
(;´ー`)「…みたいだな…」
(;・∀・)「マジかよ………」
(;´ー`)「………」
(#・∀・)「ありがてェ!!ぶっ飛ばす!!」
(#´ー`)「こっちのセリフだ瀬戸際ァァァァァ!!!!」
- 300 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:27:24.97 ID:6xFP3tT8O
- (#´ー`)「駅前の鳥貴族での恨み!!はらさでおくべきかァァァァァァァ!!!」
(#・∀・)「はァ!?元はと言えばあんたのせいだろアレ!!なんで俺まで立入禁止にされたん…あぁ思い出したら腹立つ!!」
(#´ー`)「うっせ飲み代返せハゲ!」
(#・∀・)「うっせうっせばーか!!」
(#´ー`)「もう手加減はしねェぞ窓際ァァァァァ!!!!」
(#・∀・)「上等だお荷物課長ォォォォォ!!!」
二人が、闘気を発する。
和やかな空気の色が、変わった。
- 329 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:34:10.48 ID:6xFP3tT8O
- ( ´ー`)「行くぞ!【アシ…」
( ・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」
( ´ー`)
( ・∀・)「――――時よ、止まれ」
全てが、静止する。
シラネーヨも。風に靡かれる垂れ幕も。隣に見える池の水面も。全て。
これが、ザ・ワールド。全ての時を、止める力。
( ・∀・)「とりあえず、オープニングヒットは頂きだ」
動き出す、モララー。
誰がそれを止める方法を持つのか。
静止した世界は、完全にモララーの手中にあった。
そして
モララーから出でし幽波紋、【世界《ザ・ワールド》】が、
固まったシラネーヨの腹、その鳩尾に一撃を入れた。
- 362 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:40:17.61 ID:6xFP3tT8O
( ・∀・)「…」
だが。
(;・∀・)「ぐ、ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!?」
殴る為に使った右手から、壮絶なる痛み。
モララーが慌てて体を引く。
そして、そこで時はまた歩み始める。
( ´ー`)「……お?」
(; ∀ )「うがぁぁぁぁぁぁぁ………」
- 375 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:42:55.99 ID:6xFP3tT8O
(; ∀ )「が…あァ…!!」
( ´ー`)「どうした、瀬戸際」
( ´ー`)「何をしたか知らないが、まさか俺を素手で殴ったのか?」
( ´ー`)「この、俺を」
(;・∀・)「あ…あぁ……!!」
ようやく落ち着いて、激痛のする右手を見る。
すると
(;・∀・)「あ…!!!」
殴った右手が、
ただれにただれて崩壊しかけていた。
- 392 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:47:35.23 ID:6xFP3tT8O
- ( ´ー`)「これが俺の能力」
――――【アシッドルール】。
(;・∀・)「……あ、【アシッドルール】…」
(;・∀・)「知らねェ………」
《博識ブーン先生の能力解説コーナー☆》
【アシッドルール】は、RAVEに出てくるダークブリングっていう闇の力の一つだお!!
体から酸を生み出し、自身も酸になれるという能力だお。
やべぇ!触れねぇ!頑張れモララー!
(;・∀・)「…とりあえず、なんか理解した……」
( ´ー`)「……ならいいや」
( ´ー`)「ま、そういう事だから」
( ´ー`)「早く死ね」
シラネーヨから、大量の酸が放出される。
- 443 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
22:54:40.92 ID:6xFP3tT8O
- (;・∀・)「うわっ!!」
モララーは先ほど時を止めたばかり。
なので時を止める事が出来なかったが、瞬時に横転し回避する。
( ´ー`)「油断すんじゃねーよ」
しかし、それはとっさの行動。
それには大きな隙を伴う。
( ´ー`)「どおらぁ!!」
(;・∀・)「ッ!!」
モララーに向けられ、あちこちに飛び散る酸。
例えるなら、水飛沫。
(;・∀・)(酸が―――拡散―――!!!)
…いや、あんまりうまくないな、とモララーは考えた。
しかしそんな事をしている場合ではない。
力の限り、バックステップ。
- 473 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:01:46.69 ID:6xFP3tT8O
- (;・∀・)「あっぶねぇ……」
( ´ー`)「…そうか、避けるか。なら」
( ´ー`)「こんなのはどうだ?」
くるりと、反転するシラネーヨ。
(;・∀・)「は!!?」
狙ったのは、ビル。
そのビルの根本を
( ´ー`)「はっ!!」
酸により、軒並み溶かし尽くす。
もちろん、支えを不安定にされたビルは
(;・∀・)「あ――――!!!」
ギギギ、と音を鳴らしながらこちらに倒れてくる。
( ´ー`)「潰れてしまえ」
(;・∀・)
二人の頭上を、圧倒的体積が襲いかかる。
- 499 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:08:56.45 ID:6xFP3tT8O
- 崩壊したビルが、全てを押し潰す。
時間にしては、そんなにかからなかったようだ。
( ´ー`)「…」
まず、フツーの顔をして突っ立っているのがシラネーヨ。
それも当たり前とだろう。
酸は、全てを溶かし尽くす。
ビルなど、動かずとも触れれば勝手に溶けて消えていく。
簡単に、死ぬわけがない。
( ´ー`)「……で」
( ´ー`)「なんで生きてられたんだ、お前」
しかし
( ・∀・)「……うっせーな」
それはモララーも同じだ。
彼はすんでのところで【世界《ザ・ワールド》】で時を止めたのち、ビルを殴り抜けるという荒業をやってのけたのだ。
( ・∀・)「潰されんのは慣れてんだよ。大人の事情でな」
( ´ー`)「………」
- 527 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:15:15.30 ID:6xFP3tT8O
- ( ´ー`)「なんでだ」
( ・∀・)「?」
( ´ー`)「なんでお前は俺に立ち向かう?」
( ´ー`)「明らかに、状況は不利。逃げて仲間を呼んだ方がいいだろうよ」
( ・∀・)「……あー」
( ´ー`)「溶かされフェチなのか?」
( ・∀・)「んな事もわからないんすか?だから出世できないんすよ」
( ´ー`)「は?」
( ・∀・)「いいか、よく聞けよシラネーヨ。俺らゆとり世代はな」
( ・∀・)「大事なとこでいつもいじっぱりなんだよ………!!」
( ´ー`)「………」
シラネーヨがにやり、と笑い
( ´ー`)「だからお前、出世出来ないんだよ」
そう言った。
( ・∀・)「へっ………」
- 546 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:20:08.94 ID:6xFP3tT8O
- ( ´ー`)「もう、躊躇いなくやるぜ、モララー」
( ・∀・)「………」
( ´ー`)「改めて、名乗らせてもらう」
( ´ー`)「俺は、シラネーヨ。人生の後輩に社会の厳しさを叩き込むため」
( ´ー`)「いざ、参る――――――」
ダッ!と駆け出すシラネーヨ。
それを相手取る、モララーは。
( ・∀・)「………へっ!じゃあ俺も名乗らせてもらおうかい!!」
( ・∀・)「さぁ、名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆のナイスガイ!一発逆転の」
(;^ω^)「モララー!!大丈夫かお!!?」
( ・∀・)
( ´ー`)
(´・∀・)
- 579 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:23:51.84 ID:6xFP3tT8O
- ブーンがビルの倒壊を見、助けにきていたのだ。
( ´ー`)「………ブーン、か…」
( ・∀・)「ちょ、マジで勘弁してよブーンくん。俺の見せ場は?なぁ、俺の見せ場は?」
( ^ω^)
( ・∀・)「あ、うん、ごめん。なんもない」
( ^ω^)「今北産業」
( ・∀・)「俺の先輩
能力は酸
俺ピンチ」
( ^ω^)「把握」
( ・∀・)「さいですか」
( ´ー`)「………」
- 609 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:29:30.29 ID:6xFP3tT8O
- ( ^ω^)「ピンチなのか」
( ・∀・)「うん、俺やばい。物理攻撃きかないし」
( ^ω^)「そうなのか」
( ・∀・)「うん、ビルも崩れたし」
( ^ω^)「やばいのか」
( ・∀・)「うん、右手こんなんだし。ほら」
( ^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】」
( ・∀・)「でもこんな状況を自分の力で打破したら俺の株が急上しょえええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
- 640 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:32:01.41 ID:6xFP3tT8O
- ( ^ω^)「どうもみなさん安価の時間だお」
( ^ω^)「モララーに見せ場はやらん。これ主人公の特権な」
( ^ω^)「じゃ、隣の馬鹿が霞むような圧倒的厨二能力を。指定アンカーは………」
――――――>>670
- 670 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/14(日) 23:32:19.71 ID:X+mrzWox0
- 殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力
- 756 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:34:58.57 ID:6xFP3tT8O
- 『能力が決定しました。』
>>670 殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)
( ^ω^)「あと少しずれてたらホントに死んでた」
( ^ω^)「いっちょやってみっか」
- 804 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:41:22.72 ID:6xFP3tT8O
- ( ^ω^)「いくお!!モララー!!」
(;・∀・)「え、いきなり何お前!!」
( ´ー`)(きたか、ブーン…能力はなんだ……?)
( ^ω^)「僕を信じろ!」
( ^ω^)「僕にはこの…」
( ^ω^)「『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)』がある!!」
(;・∀・)「!?」
「殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)」。
他の能力の元になるもの(魔力や、気)を視認する力。
そして視認したそれを喰らい、自らの力にすることも出来る。
そして
【アシッドルール】…その元、ダークブリングは……
( ^ω^)(元々魔力で動いている――――――)
(;´ー`)「!!!!」
- 836 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:49:45.22 ID:6xFP3tT8O
- ( ^ω^)「うらぁ!!」
ブーンが、動く。
(;´ー`)「ぐっ―――――」
殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)がダークブリングの魔力を、喰らう。
(;´ー`)「【アシッド――――」
喰う。
(;´ー`)「ル―――――」
食べる。
(;´ー`)「――ール】――――!!」
いただきますする。
( ^ω^)「げふ」
(;´ー`)「は!?」
削ぎとられた魔力が、シラネーヨの能力を著しく阻害する。
(;・∀・)「あ――――!!」
- 852 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/14(日)
23:54:26.75 ID:6xFP3tT8O
- ( ´ー`)「あ………!!」
いや、酸はまだ体から出る。
しかし、食われた弊害だろうか。
からだが、さんか、できない――――
( ^ω^)「今だお!!モララー!!!」
(;´ー`)「くっ………」
(;・∀・)「はァ!?いや、まだ酸出てるじゃん!!酸化してないけど、まだ殴ったらジュワジュワじゃん!!!痛いじゃん!!」
(#・∀・)「だから殴らせてもらぉぉぉぉぉかあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
- 877 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:00:56.60 ID:MulPibV2O
- (#・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」
(;´ー`)「ま、待て――――――」
良いながらシラネーヨが後ずさる。しかし、それが通じるわけもなく
( ^ω^)「無理だお。ゆとりには、何を言っても……」
(#・∀・)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」
無限の、ラッシュ。
(; ー )「がっ!ぐふ!!うがぁ!!」
シラネーヨの体に触れ、手がただれようとも止まらない。
(#・∀・)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
嫌な音が耳にこびりついても、モララーは止まらない。
- 902 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:05:42.30 ID:MulPibV2O
(#・∀・)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァァァ!!!!」
( ー )「あ……が…………」
(#・∀・)「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!」
そして、【世界《ザ・ワールド》】が、もはや原型をとどめていない拳を
止めの一撃と言わんばかりに、大きく振りかぶる――――――!!!!
( ^ω^)「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
(; ー )「うげぁぁああっっ!!!!」
ブーンが殴った。
( ・∀・)「おーいやっぱ見せ場はとんのかーいズコー」
- 32 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:15:45.69 ID:MulPibV2O
( ^ω^)「……ふぅ」
殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)で食べた魔力により、身体能力をかなり向上させたブーンの全力の一撃。
【世界《ザ・ワールド》】までいかないにしても、かなりのパワーはあったようだ。
シラネーヨは軽く吹き飛ばされ、未だ痛々しく残るビルの残骸へ突き刺さっていった。
( ^ω^)「ゆとりを、舐めんなよ」
( ・∀・)「……いや、待って。かっこつけたいんだけど。上司を打ち破って、かっこいい事言いたかったんだけど……」
( ^ω^)
( ・∀・)「…言いたかった、気がしたがそんな事はなかったぜ!」
( ^ω^)「いや、酸ってかなり痛いな、なぁモララー」
( ・∀・)「うん、かなり痛いな。だからさ、僕の背広で酸拭くのやめてもらえる?ほら、穴が……あー…けっこういいやつなのに……洋服の青山…」
- 56 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:21:18.31 ID:MulPibV2O
- ( ^ω^)「とりあえず、倒せて良かったお……」
( ・∀・)「なぁ、なんで?俺にスポットライト当てろよ。今回そんな感じじゃなかった?違うの?巧妙な俺潰し回なの?」
( ^ω^)「しかし、ミセリに続き、こいつ………」
( ・∀・)「無視はひどい。泣ける。なぁ、今回俺は輝けないのか?」
( ^ω^)「これはもしかしたら、いつぞやのパターンか?僕らは、ぶちあたってるのかもしれないお……」
( ・∀・)「名乗ってみよう。俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で」
( ^ω^)「別の一味のやつらに……」
(´・∀・)
- 84 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:28:51.84 ID:MulPibV2O
- (;´・ω・`)「大丈夫ですか!?」
ξ゚听)ξ「大丈夫!?」
川 ゚ -゚)「だいじょーぶすか!?」
lw´‐ _‐ノv「うーい(オライッ!オライッ!)」
ビルの倒壊後、様子を見に行ったブーンが帰ってこないところで
ようやく4人は到着する。
( ^ω^)「あ、みんな!」
ξ゚听)ξ「どうしたの、敵?敵が……」
ξ;゚听)ξ「ってうわ!ブーン!手!手ェ!」
lw´;‐ _‐ノv「ブーンひどい!手がただれてる!早く、クーさん早く直してあげて!!」
( ・∀・)←両手と背広に尋常じゃないダメージを負っている人
( ・∀・)
(´・∀・)
(´;∀;)「………」
- 122 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:35:37.26 ID:MulPibV2O
- ( ;∀;)「あー手が痛いなー!やっべー!手が痛いなー!やっべー!めっちゃ痛いわー!っべー!っべーわー!手がマジっべーわマジー!」
( ;∀;)「別に回復とかいいけどー!っべーけどいいけどマジ気にしてないけどー!やっべっべっべっべー!」
川 ゚ -゚)「いや、よく見てよ」
( ;∀;)「べ?」
手を見る。
いつの間にか、光に包まれている。
川 ゚ -゚)「いま直してるからちょっと黙ってうるさい」
川 ゚ -゚)「一応仲間、なんでしょ?」
( ・∀・)
( *・∀・)
- 150 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:41:35.89 ID:MulPibV2O
- ( ・∀・)「クー………」
(´・ω・`)「クーさんありがとね」
川*゚ -゚)「いやいや、ショボたんの言う事ならなんでも聞くよもちろん」
( ・∀・)
( ・∀・)「……あー」
ξ゚听)ξ「……それにしても、ね」
( ^ω^)「あぁ、そうだお」
( ^ω^)「早すぎる。ミセリとこのシラネーヨってのは、仲間と見て間違いなさそうだお」
( ^ω^)「もしかしたら、近くにいるのかもしれない」
- 174 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:46:54.03 ID:MulPibV2O
- lw´‐ _‐ノv「敵が?」
( ^ω^)「うん、敵が」
ξ゚听)ξ「じゃ、そろそろ攻めてくるかもね」
( ・∀・)「……じゃあ、どうするんだ?」
川 ゚ -゚)「じゃあどうするんだ」
( ^ω^)「…いや、どっちでもいいお」
(´・ω・`)「そうですね」
( ・∀・)「やばいもうなんかこの立ち位置が心地良い」
- 185 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:51:04.70 ID:MulPibV2O
- lw´‐ _‐ノv「動くなら動くでも、私達には目的もなけりゃ理由もないからね」
( ^ω^)「………んー」
( ^ω^)「まぁ、保留でいいか。とりあえず図書館に帰ろう」
ξ゚听)ξ「…そうしましょか」
川 ゚ -゚)「さ、帰ろう」
(´・ω・`)「帰りましょうか。ほら、モララーさん」
( ・∀・)「あ。このまま無視されてたら美味しかったのに。ショボンてめぇ」
川#゚ -゚)
( ・∀・)「うん、なんでもないけどさ」
- 197 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/15(月)
00:56:53.01 ID:MulPibV2O
- ――――――某所
ミ,,゚Д゚彡「………」
「心配ですか?フサギコさん」
声だけが響く。姿は、よく見えない。
「だっせーな。あの二人が簡単に負けてくるタマか?心配無用だって」
その声は一つではなかった。ガサツな声も聞こえてくる。
「どっちでもいいが、早く帰ってこいよな。無駄な心配はしたくない」
ミ,,゚Д゚彡「……行ってくるか?」
「あんたがいくのかよwよしてくれ。ボスに簡単に動かれちゃかなわん」
「俺が行くよ。なに、あの二人を連れてすぐ戻ってくるさ」
――――――世界は、時は、止まらない。
第十六話、終わり。
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