- 387 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:10:17.18 ID:9/8GtECfO
- ( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第十四話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
そして渡辺を助ける事に成功したが、あと一歩の部分で渡辺はペニサスに転送されてしたのだった。
今回の敵は!?今回の安価は!?
ゲスい悪役から足を洗った渡辺は、見事ヤンデレ要員としてヒロイン入り出来るのか!?
- 391 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:13:07.53 ID:9/8GtECfO
- 一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
・戦闘終了
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
ξ゚听)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
・????
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・共に逃避中
('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
・????
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】
(vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
爪'ー`)y‐【????】(???)
・戦闘中
('、`*川【GANTZ】(GANTZ)
从'ー'从【大嘘憑き《オールフィクション》】(めだかボックス)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
- 392 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:15:29.04 ID:9/8GtECfO
- ※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「〜能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき、一回ずつ出来る。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力
』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』
『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
- 394 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:16:49.12 ID:9/8GtECfO
- そこにいた若いサラリーマンが、憂鬱そうに呟いた。
( ・∀・)「…なーんかなぁ」
誰に言ったわけでもない。
( ・∀・)「俺、このままでいいのかなぁ」
( -∀-)(どーせ生き返ったんだ…)
静かに目を閉じ
( ・∀・)「やっぱやるなら」
( ・∀・)「下克上だよな……」
一人、ごちた。
- 404 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:25:40.56 ID:9/8GtECfO
- ――――――公園
数にして3人が、その場にいた。
しかし、端から見れば戦ってるようには見えないだろう。
皆、文字通り止まっていたのだ。
爪'ー`)y‐「どうだい?これが俺の力だ」
(#゚;;-゚)「………」
/ ,' 3「………」
二人の体には、奥千の刃が突き刺さっている。
それでも片方の老人は口から血を流しつつ、冷静に語りかけた。
/ ,' 3「お年寄りは大事にせぇよ、若者。これが精神攻撃だってわからんかったら、ワシゃとっくにショック死しとるわい」
爪'ー`)y‐「ふん、ばれた?まぁ、わかったとこでどうしようもないよね」
爪'ー`)y‐「この、【鏡花水月】の前じゃあ」
- 416 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:33:38.10 ID:9/8GtECfO
- 【鏡花水月】。
それは即ち、『完全催眠』を誇る刀。
この刀を見てしまえば、おしまい。
蝿を龍に見せる事も、沼を聖泉に見せる事も、なんでも可能だ。
爪'ー`)y‐「うん、だからもう俺の勝ちなんだよね」
爪'ー`)y‐「後は、単純に俺の仕返しタイム」
爪'ー`)y‐「たっぷりいたぶってやるから、覚悟しろよ」
/ ,' 3「……」
対し、老人は
/ ,' 3「どっちがいく?」
爪'ー`)y‐「?」
目の前の男を無視し、隣の少女に語りかけた。
(#゚;;-゚)「…じゃあ私が」
/ ,' 3「頼んだ」
爪'ー`)y‐「? お前ら…」
爪;'ー`)y‐「何言ってんだぐぶぉ!!!」
突如、男の体が右へと吹き飛ばされる。
- 423 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:38:33.51 ID:9/8GtECfO
吹き飛ばされた、というのは間違いだろう。
その正体は、何かに蹴られた。それだけ。
爪; ー )y‐(蹴られた!?何に!どうやって!?)
かなりの距離を飛ばされ、思考もままならない間に
男は、あるものを見る。
(* ∀ )
爪;'ー`)y‐「なん…だ…あれ…」
蹴りを入れられた脇腹の痛みは、尋常ではなかった。
もはやまともな肋骨など、ないだろう。
(#゚;;-゚)「いいでしょ、私のしぃちゃん」
(#゚;;-゚)「その子、最初っから頭壊れてるからね。催眠のしようもクソもない」
(#゚;;-゚)「あとは私の力で視界パクって操って、はい今に至ります」
爪;'ー`)y‐「ぐぅ………」
- 430 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:44:14.11 ID:9/8GtECfO
爪;'ー`)y‐「くっ…!!【鏡花水月】!!」
再び男は刀の名を呼ぶ。
二人を無限で無間の、催眠地獄に陥れる為。
しかし、今ではそれも無意味となる。
能力が、発動しない。
/ ,' 3「言ったじゃろ、お年寄りには優しくしろと」
爪;'ー`)y‐「は!?」
/ ,' 3「さて、一つだけ聞いてやろう。お前は一体いつから」
/ ,' 3「一体いつから、ワシがお前の能力をコピーしていないと錯覚していたんじゃ?」
爪;'ー`)y‐「え」
周りを取り囲むは、億千…いや、それどころではない。
まるで、刀の壁。
- 438 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:49:17.08 ID:9/8GtECfO
- 爪;'ー`)y‐「う、うわぁぁぁああああああああ!!!!」
ぐさり、というありきたりな音は聞こえなかった。
/ ,' 3「……」
(#゚;;-゚)「……なんかあっけなかったね」
爪 ー )y‐
男は、放心。
口から涎をたらしながら、地に伏せていた。
(#゚;;-゚)「さてと。終わった事だし、ドクオ君を探さなきゃね」
/ ,' 3「じゃな」
- 442 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
21:54:00.61 ID:9/8GtECfO
- (#゚;;-゚)「また戦いを楽しんでる間にどっかいった、って感じだね。まったくドクオはいっつも…」
/ ,' 3「ワシらが言っても直るもんでもあるまい。それより、ワシはずっと気になっとる事があるんじゃ」
(#゚;;-゚)「?」
/ ,' 3「ドクオはあの弟者とやらの力で、ちゃんと選択者《アレンジ》へ昇華出来たのかの」
(#゚;;-゚)「さぁ?見て確かめたらいいん…」
その時だった。
「渡辺ェェェェェェェェェェ!!!」
(#゚;;-゚)
/ ,' 3
誰かの叫びが、同じ公園内から聞こえたのは。
- 453 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:00:13.46 ID:9/8GtECfO
- (;゚ω゚)「ちくしょおおおおおおおお!!!」
二人が駆けつけると、血走った目で地を叩く少年がいた。
/ ,' 3「…あれは」
(#゚;;-゚)「荒巻さん、あの子って」
/ ,' 3「あぁ」
ブーン。
ドクオの友人で、最初の覚醒者。
それが、目の前であんな事になっている。
/ ,' 3「おい、どうしたんじゃブーン君!!」
荒巻は少し警戒を持ったまま、ブーンに話しかけた。
- 462 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:06:34.93 ID:9/8GtECfO
- 声に反応したブーンが、ようやく止まった。
拳からは血が垂れ落ち、息は乱れているままに。
(;^ω^)「…あんたら…かお。ドクオは…?」
(#゚;;-゚)「あ、ドクオ君ならどっかいったよ。よくあるパターン」
/ ,' 3「今はそんな事いいじゃろが。それよりお主じゃ。何があった?」
(;^ω^)「……」
何が、って。そう思いながら、真実を言うべきか言わざるべきかを考えた後
(;^ω^)「お。話してやるお…」
やはりブーンは、包み隠さず答えた。
ここで起きた事を。
渡辺の事。ペニサスの【GANTZ】の力の事。etc…。
時間はあまり、かからなかった。
- 473 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:12:01.70 ID:9/8GtECfO
- / ,' 3「お前、馬鹿か?」
話を聞き終えた荒巻の第一声は、それだった。
(;^ω^)「お」
/ ,' 3「何がしたいんじゃ?元敵なんか救って、改心させてハイハッピーエンド?」
/ ,' 3「そんなムシのいい話があるか」
( ^ω^)「…」
ブーンは深く黙ってから、告げる。
( ^ω^)「言ってもどうせ、ご老人にゃわからんお。最近の若者が何考えてるかなんて考えなくていいお」
/ ,' 3「ほぉ」
- 483 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:18:57.89 ID:9/8GtECfO
- ( ^ω^)「僕は決めたんだお。僕は、救いたいものを救う。一度信じたものに手を求められたら、迷う道理は僕にはないんだお」
(#゚;;-゚)「…」
( ^ω^)「必ず、ぜんぶ助ける。渡辺だけじゃない。兄者だって」
( ^ω^)「君がいま操ってる、つーだって」
(#゚;;-゚)「え?」
いきなり視線と話題を振られ、少し驚き顔のでぃ。
(#゚;;-゚)「しぃちゃんの本名、つーって名前なの?」
( ^ω^)「そうだお。しぃは、その妹の名前。二人とも、僕の仲間だったんだお」
( ^ω^)「しかしつーは目の前でしぃを殺され、精神を壊したお」
( ^ω^)「…渡辺によって」
/ ,' 3「……!」
(#゚;;-゚)「え…」
/ ,' 3(…ガキの割に、なんちゅー精神…)
それでもこいつは、渡辺を助けようと言うのか。
- 493 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:25:10.35 ID:9/8GtECfO
- (#゚;;-゚)「と言うかあなた、私を怒らないの?仲間なんでしょ?」
( ^ω^)「や。生きてる事を確認できただけでも今は嬉しくて跳び跳ねたい気分だお。それくらい、あの時は絶望的だった」
(#゚;;-゚)
( ^ω^)「まぁでも。万一でもつーを死なせたら」
( ^ω^)「その時は、遠慮なくお前を殺すお」
(;#゚;;-゚)「――――!!」
ぞわり、と。
全身の毛が逆立つという言葉がふさわしいほどに、でぃは戦慄を感じる。
( ^ω^)「何があろうと、今の僕の目的は一つだお」
( ^ω^)「ペニサスの元へ行き、渡辺を助け出す」
(#゚;;-゚)「……」
/ ,' 3「……」
二人とも、言葉が出なかった。
- 498 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:29:41.53 ID:9/8GtECfO
- ( ^ω^)「そろそろ僕はいくお。聞きたい事は終わりかお?」
/ ,' 3「いや、まだある」
( ^ω^)
/ ,' 3「そのペニサスとやらの場所は、わかっておるのか?」
( ^ω^)「……」
/ ,' 3「お主は本当に馬鹿じゃのう。待ってろ」
/ ,' 3「あいつらの場所を、聞き出して教えてやる」
(;^ω^)「お」
ブーンにとって、予想外の手助けが入った。
- 505 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:36:20.20 ID:9/8GtECfO
- (;^ω^)「はぁっ…はぁっ……」
平坦な道を、どこまでも走る。
目指す場所は、一つ。
――――――
爪 ー )y‐「ここから…みなみに…すこしいった…とこ…まるい…たてもの…」
爪 ー )y‐「『やきゅうじょう』……それがほんきょち…」
/ ,' 3「だ、そうじゃよ。意外と近いんだな…」
――――――
(;^ω^)「待ってろ渡辺ェ……」
一人の少年が、走り続ける。
目前にある、ドーム型の建物を目指して。
- 521 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:43:52.82 ID:9/8GtECfO
- ――――――野球場前
やっとついた、巨大な円盤状の建物。
(;^ω^)「はぁっ…はぁっ……」
あのフォックスという男の情報が正しければ、ここに間違いない。
(;^ω^)「よっしゃ…とりあえず、入口を探し…」
( ^ω^)「ん?」
そこで、ブーンはあるものを見つけた。
いや、ある人を。
( ・∀・)
あれは。
( ^ω^)「…モララー?」
- 533 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:47:32.07 ID:9/8GtECfO
- ( ・∀・)「下克上だよな……」
なんか、言ってる。
しかもかなりのキメ顔で。
やばい、ナルシストだ。まごうこと無きナルシストだ。
もはやこのナルシストぶりは、事件だ。
( ^ω^)「…」
( ・∀・)「あ」
( ^ω^)「あ」
やばい。目ぇ会った。
- 549 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:52:34.12 ID:9/8GtECfO
- ( ^ω^)
( ・∀・)
( ^ω^)
( ・∀・)
(;^ω^)(やべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!)
(;・∀・)(やべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!)
(;^ω^)(この人、よく考えたら相当キレた人だったじゃん!しかも殺したの俺じゃん!ヤバいじゃん!)
(;・∀・)(こいつ、あれじゃん!惑星降らしてきたやつじゃん!やばいじゃん!俺勝ち目ないじゃん!)
(;^ω^)(怖ェェェェェェェェェェェェ!!!)
(;・∀・)(怖ェェェェェェェェェェェェ!!!)
静寂だけが、二人を見守った。
- 571 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
22:56:58.31 ID:9/8GtECfO
- (;^ω^)「や、やぁ、モララーさん…」
(;・∀・)「!!」
(;^ω^)「!!」
いきなり話しかけられたモララーは驚き、びくっ、と体を跳ねさせた。
それに驚いたブーンもびくっ、と体を跳ねさせる。
(;・∀・)「や、やぁ、ブーン君…だっけ。…なんで、こんなとこに…?」
(;^ω^)「はい?……あ、あぁ」
( ^ω^)「この中にいるペニサスってやつを、ぶっ飛ばしにきたんですお」
( ・∀・)「え?」
- 590 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:02:29.21 ID:9/8GtECfO
- ――――――野球場内
そこはまさに、地獄絵図さながらだった。
从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从
'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー
'从从'ー'从
从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从从'ー'从
大量に規律正しく並べられていたのは、ガンツスーツを見にまとったコピーの渡辺。
('、`*川「……」
その渡辺を作り上げたのが、このペニサス。
从; ー 从
そのペニサスに殴られ蹴られ、ボロボロにされたのがオリジナルの渡辺。
それが、野球場内の姿だった。
- 612 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:08:57.11 ID:9/8GtECfO
- ('、`*川「…なーんかさぁ、こんだけ自分がいたらさぁ」
('、`*川「あたしだったら発狂してると思うわ」
('、`*川「こんだけいたら、文字通り自分がいらない人間じゃないかって思えてこない?」
('、`*川「自分一人消えてもいいんじゃ、ってさ。ねぇナベちゃん?」
从; ー 从「…」
('、`*川「あ、【大嘘憑き《オールフィクション》】で傷を直そうとしたら殺すよ?なんのためにいたぶってるかわかんなくなるし」
从; ー 从「…」
('、`*川「ん?」
聞き取れなかったが、渡辺が何かを呟いているのにようやくペニサスは気付く。
从; ー 从「…」
('、`*川
何を言っているのかはわからない。
血が垂れる唇の動きから、数語だけは読み取れたが。
………『か』…『ち』…『あ』『る』……。
と。
- 628 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:13:36.27 ID:9/8GtECfO
- ('、`*川「うっぜぇ池沼だなオイ!未だに自分の価値主張してんのかよ!」
ペニサスが、頭目掛けて回し蹴りを入れる。
从; ー 从
渡辺はもはや、抵抗の気力すらない。
しかし、呟く。何かはわからないが、呟く。
それが、最後の抵抗であるかのように。
('、`*川「おい池沼!!ふざけんなよ!!ムシがいいんだよ!!」
('、`*川「もはやお前に価値なんか、ねーんだよ!!!」
从; ー 从
返事は、返ってこなかった。
しかし
「いや、あるお」
代弁者は、いた。
- 644 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:16:31.83 ID:9/8GtECfO
- ('、`*;川「あ!?誰だよ!!」
ペニサスが叫ぶ。
周りには、人の気配はない。
左。
いない。
右。
いない。
下。
いない。
上。
( ^ω^)
いた。
('、`*;川「は!!?」
- 665 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:21:21.72 ID:9/8GtECfO
- 一瞬のうちにペニサスの頭上へ、移動。
そのタネは、簡単だ。
( ・∀・)「行けよ!!ブゥゥゥゥゥゥン!!」
世界《ザ・ワールド》が時を止めている間に、投げ飛ばした。それだけだった。
そして、ここからがブーンとモララーの、作戦。
それは
( ^ω^)「渡辺は頂いたおおおおおお!!」
从;'ー'从「『うひゃあああ!!?』」
渡辺の、奪取。
- 685 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:26:23.91 ID:9/8GtECfO
- ('、`*;川「なっ!!」
呆気にとられていたペニサスは、簡単に渡辺を連れ去られる事を許してしまった。
次の行動は簡単にわかるだろう。
('、`*;川「いけっ!!クローン達!!」
もちろん、取り返す。
ペニサスの命により、一斉にクローンが動く。
しかし
( ^ω^)「動くなお!!」
从;'ー'从「『え』」
ブーンが、手に何かを握っていた。
それは、渡辺の首に突き付けられる。
それは、危ない光を醸し出す。
それは、さっきブーンがモララーからもらったもの。
それは、ナイフ。
- 706 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:32:23.46 ID:9/8GtECfO
- ('、`*;川「……」
( ^ω^)「動いたら、僕は渡辺を殺すお」
从;'ー'从「『え?え?』」
( ^ω^)「そして、ペニサス。それはお前にとって一番恐れる事だろ?」
( ^ω^)「僕は知ってるお。ある女の子は、自分の能力が無限から有限になった時、チートとよべた戦力ががた落ちしてしまったお」
( ^ω^)「まだその子は良かった。恨まれるべき相手がいないから。でも、お前は違う」
('、`*;川
( ^ω^)「お前が渡辺を生かしておく本当の理由は、そこだろ?渡辺が死んでは、コピー渡辺の量産がうまくいかなくなる。そして、それを狙って自分を殺しにくるチート達がいるかもしれない、と」
( ^ω^)「ずっとずっと、恐れてたんだお?」
- 728 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:38:52.49 ID:9/8GtECfO
- ('、`*;川「くっ…」
( ^ω^)「だから、僕の言う事に従ってくれたら渡辺は解放してやるお」
( ^ω^)「まず、手始めに」
( ・∀・)「俺の頭の爆弾を、解除してもらおうか」
('、`*川「…お前の仕業か……」
( ・∀・)「そうだよ。だからなに?早く解除してよ」
これは、モララーとブーンの、互いの協定条件の一つだった。
「モララーの爆弾は必ず解除させる」
「渡辺は必ず助ける」
( ^ω^)「とりあえず一つは、簡単に解決した…!」
後は、渡辺。
モララーを解放した後、どうするか。
- 742 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:42:59.93 ID:9/8GtECfO
- ( ・∀・)「早くしてよ。この渡辺ちゃんに死んで欲しくなかったら、さ」
モララーが渡辺に近づき、渡辺の頭を小突きながら言う。
対し、ペニサスは苦汁を舐めたような顔で
('、`*;川「…わかったわよ………」
そう言った。
( ・∀・)「ひゅう♪」
('、`*川「爆弾、解除」
( ^ω^)「よしっ!!」
……しかし
( ・∀・)「……あれ?」
モララーが呟いたその後だった。
- 765 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:45:43.08 ID:9/8GtECfO
(;^ω^)「?」
('、`*川
ペニサスが、やけににやけた。
( ・∀・)「あー…」
( ・∀・)「あ」
( ・∀※∴・ バッ!!!
そして、モララーの頭は破裂した。
- 825 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:51:59.18 ID:9/8GtECfO
- モララーはそのまままっすぐ
ちょうど右手が渡辺の頭をかすめるように
倒れて、動かなくなってしまった。
(;゚ω゚)「え!?」
('、`*川「あはははははははは!!!ドヤ顔で出てきやがって!!」
(;゚ω゚)「おいてめぇ何してん」
('、`*川「で」
(;^ω^)「!?」
('、`*川「ほら、逆らったら渡辺殺すんでしょ?」
- 833 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:54:06.00 ID:9/8GtECfO
- (;^ω^)
('、`*川「早くやりなよ」
(;^ω^)
('、`*川「勘違いすんなよ。別に、信用出来て使い易いからこいつ使ってるだけであって、やろうと思えば誰のクローンでも代用は効くんだよ。ばーか」
(;^ω^)「な……」
从'ー'从「『………』」
('、`*川「さ、クローンたち」
('、`*川「そのブーンってやつ、殺しちまいな」
――――――作戦は、失敗。
渡辺が、一斉に押し寄せる。
- 850 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:56:40.64 ID:9/8GtECfO
- さて、時間は数秒巻き戻り
モララーの話。
「爆弾、解除」
そう聞こえた。
間違いなく、そう聞こえた。
なのに、頭の中には
あの音がなる。
ピンポロパンポン、という
死のアラームが。
( ・∀・)「………あれ?」
- 877 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/10(水)
23:59:19.88 ID:9/8GtECfO
- だから俺は無意識のうちに
世界《ザ・ワールド》を展開させた。
( ・∀・)
音は、止まった。
だが、止めたところでどうだ。
もうわかっていた。
作戦は失敗だという事が。
( ・∀・)
ただ、俺は気に入らなかった。
こんな惨めに死ぬなら、どうせなら
最後くらい、悪あがきしてやろうと
そう思った。
- 27 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:04:26.29 ID:vjV5LEgNO
- とりあえず、悪あがきだ。
何しようか。
やばい、考えてる時間がもったいない。
何しようか。
悪あがきだから、あそこの女が嫌がる事。
渡辺を殺す?
いやいや、それじゃブーンが。
ん、渡辺はなんで服従してんだっけか?
爆弾だっけか。
あぁ、そうか。
………スタンドって、ちゃんと操ったら人体内にも潜れたよな?
- 45 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:06:36.77 ID:vjV5LEgNO
- 从'ー'从
ちょうど頭が近いや。
良かった。
じゃあ、世界《ザ・ワールド》。
この渡辺の頭の
爆弾だけとってこい。
それで、いい。
それだけで、いい。
後はこの二人が何とかしてくれる。
………あ。
- 75 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:09:19.36 ID:vjV5LEgNO
- しまった。先に自分の爆弾とりゃ良かったじゃん。
そっから渡辺のをとったら、二人とも助かったじゃん。
あーあ。
俺、死亡確定。
なんで、とっさにこっちを優先しちゃったんだろう。
………まぁ、いいか。
これで誇りを持って、死ねる。
さ、時は動き出す。
後は、二人。
頼んだよ。
- 111 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:13:58.01 ID:vjV5LEgNO
――――――そして、いま。
渡辺が、その事に気付く。
「『ブーンくん、ありがとう』」
絶望的な場所にそんな言葉が響く。
( ^ω^)
从'ー'从「『君たちが近づいてきたのを、《なかった事にする》』」
('、`*川「!!」
クローン達が、飛びかかってくる前の場所へ
まるで同じ場所へ、いきなり戻っていた。
――――――【大嘘憑き《オールフィクション》】渡辺、ここに復活。
- 138 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:20:02.00 ID:vjV5LEgNO
- (;^ω^)「渡辺!!」
从'ー'从「『生きてて良かった』」
淡々と、言った。
(;^ω^)「お?」
从'ー'从「『救われた。掬われた。報われた。私は、生きてて良かった』」
从'ー'从「『あなたは、必要としてくれた』」
そう、淡々と言った。
(;^ω^)「…お、おい渡辺…?」
从'ー'从「『だから、ここからは私が頑張るよ』」
淡々と、言った。
('、`*川「渡辺ェェェェェェ!!!!」
从'ー'从「『あの子を、なかった事にする』」
そして淡々と、言った。
全ての覚悟を決めた顔で。
- 174 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:23:38.29 ID:vjV5LEgNO
- (;^ω^)「おい!渡辺お前!」
从'ー'从「『ありがとう、サラリーマンさん』」
从'ー'从「『あなたの死を、《なかった事に》』」
( ・∀
( ・∀・)
(;・∀・)「…?…あれ…え?」
モララーが、生き返る。
そして。
从'ー'从「『ペニちゃん。覚悟は決めた?』」
从'ー'从「『私は、決めたよ』」
('、`*;川「は!?」
渡辺は、尚も淡々と言った。
- 203 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:26:53.95 ID:vjV5LEgNO
('、`*;川「ま、まさか……!!嘘でしょ?爆弾が消えたからって、あたしの能力で生きてるのにかわりは……」
从'ー'从「『ペニちゃんの存在、能力、影響……』」
('、`*;川「おい!!!!」
(;^ω^)「やめろお渡辺!!そんな事したらお前は」
お前は――――――!!!
从'ー'从
渡辺は
从^ー^从
笑った。
- 246 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:30:09.43 ID:vjV5LEgNO
――――あーあ、生まれてきて良かった。
ブーンくん、ありがとう。
そして、さよなら。
从'ー'从「『ペニちゃんの全てを――――――』」
「『なかった事にする!!』」
- 270 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:33:32.55 ID:vjV5LEgNO
――――――結果。
( 、 *;川「………」
('、`*;川「………え?」
(;゚ω゚)「え?」
(;・∀・)「は?」
――――――何も、変わってはいなかった。
- 317 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:36:39.44 ID:vjV5LEgNO
結論は、一つだ。
渡辺の能力は
最後の最後で
暴発した。
《なかった事》になったのは
自分の存在、だけ。
('、`*;川「は……はは…ははははは」
「あはははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!死にやがった!!!!!!勝手に!!!!!一人で!!!あははははははははははははははは!!!!!!馬鹿だろ!!滑稽だな!!!
あははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!」
- 357 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:40:31.48 ID:vjV5LEgNO
- ('、`*川「あは!!!あはははは!!!あはひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
('、`*;川「あは………」
( ゚ω゚)
('、`*;川「あ……」
(#゚ω゚)「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
(;・∀・)「!?」
突如、そこに光が、ほとばしる。
- 398 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:45:15.61 ID:vjV5LEgNO
- 光が、形取られる。
デミタスの時と同じように。
しかし、あの時は手だったのに対し
今回は、ブーンの背を支えるように、大きく広がる。
その様はまるで
――――――翼。
('、`*;川「なに、あれ――――」
(# ω )「……」
「【自分次第《アンカーコール》】!!!」
- 433 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:48:24.08 ID:vjV5LEgNO
- ( ω )「どーも皆さん。二度目の覚醒ですお」
( ω )「この前のが『二重能力《デュアルアンカー》』だったのに対して」
( ω )「今回は、『多重能力《ボックスアンカー》』」
( ω )「指定アンカーは………」
――――――>>440-445を、一回ずつ。
- 440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.61 ID:vNXboM9t0
- FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力
- 441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.63 ID:vZuM0yeC0
- 明日の正座占いが一位になる能力
- 442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.64 ID:YJeEWAVX0
- スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現させ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)
- 443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:32.85 ID:+HUBzmh30
- 未元物質 の能力
- 444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:33.26 ID:u5+9gQkY0
- 理想を現実に変える力を100%使える能力
- 445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/11(木) 00:48:33.46 ID:Gjzxk61R0
- 大嘘憑きを100%使いこなせる
- 583 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:51:26.69 ID:vjV5LEgNO
- 『能力が決定しました。』
>>440-445
FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力
明日の正座占いが一位になる能力
スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現させ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)
未元物質 の能力
理想を現実に変える力を100%使える能力
大嘘憑きを100%使いこなせる、は『能力』という言葉がないから無効。
( ω )「さ、行ってきますお」
- 673 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
00:58:51.67 ID:vjV5LEgNO
- 光に反応するように雪崩となってやってきたのが、渡辺のクローンだ。
それに対しブーンは、まず6枚の翼を展開させる
( ^ω^)「『未元物質 の能力』!!」
未元物質。それは、現実には存在しない物質。
それはいとも容易く既存の物理法則を変えていく。
全てを薙ぎ払うように、羽一枚一枚が刺状となり、前面の敵に襲いかかる。
質量保存エネルギーおかまいなしの威力と暴れっぷりを見せ、渡辺達を圧倒する。
('、`*;川「な――――――!!!」
( ω )「『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』」
まだまだ、終わらない。
- 715 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
01:05:41.32 ID:vjV5LEgNO
- ( ^ω^)「滅びゆく肉体に暗黒神の名を刻め
始源の炎蘇らん! 」
まず、まだ残る、こちらに向かってきた渡辺に向けて。
( ^ω^)「フレア!!」
一掃。
('、`;*川「ひっ!」
次に。
ペニサスに向けて。
( ^ω^)「大気に潜む無尽の水、光を天に還し
形なす静寂を現せ! ブリザジャ!天と地の精霊達の怒りの全てを
今そこに刻め! サンダジャ!カ〜エ〜ル〜の〜
き〜も〜ち〜! トード!」
('、`*川「うわ、うわあああああああああ!!!」
ペニサスが、叫ぶ。
とてつもない攻撃弾幕に、なす術もなくペニサスは伏される。
しかしまだ、それすら始まりに過ぎなかった。
- 761 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
01:11:54.50 ID:vjV5LEgNO
- ( 、 *;川「ぐぎゃぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」
痛い。痛い。苦しい。辛い。非道い。酷い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
しかし。
('、`*川「………あ………?」
あれだけの攻撃をくらいながらも、尚もペニサスは生きている。
( ^ω^)「『理想を現実に変える力を100%使える能力』。完璧に使えるからって、寿命を減らさなくていいのは幸せだな」
ロベルトの、理想を現実に変える力を100%使える能力。
それによって、ペニサスが今の攻撃では死なないという理想を現実に作り変えた。
そして。
( ^ω^)「ゴールドエクスペリエンス・レクイエム……」
ブーンから出る、黄金のフォルム。
真実へ到達させない、その力が。
- 796 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
01:17:18.60 ID:vjV5LEgNO
『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現させ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』
( ^ω^)「ペニサス」
( ^ω^)「お前に、終わらない地獄を」
('、`*川「う、うぅ………」
('、`*川「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
ペニサスの形が、殴られ変形していく。元々の形が人間だと言われても、分別がつかないほどに。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」
「無駄ァァァァァァァァァ!!!!!」
終わった頃。
すでにペニサスは、肉塊へと化していた。
- 829 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
01:21:31.39 ID:vjV5LEgNO
- ( ^ω^)「終わりがないのが、終わり」
( ^ω^)「それが、ゴールドエクスペリエンス・レクイエム」
ゴールドエクスペリエンス・レクイエム。
これは、全てを真実に到達させない力。
ペニサスはこれからもずっと、
「死んだ」という真実に到達出来ず、永遠に死に続ける。
( ^ω^)「………」
ペニサスを、葬る事が出来たのだ。
地獄より辛い、地獄へと。
- 856 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
01:27:10.61 ID:vjV5LEgNO
- ( ^ω^)「…でも、最後に一つだけ…教えてやるお」
『明日の正座占いが一位になる能力』
( ^ω^)「右親指が上で手を膝先でグーにして正座しろ。それが明日の正座占いの、一位だお」
( ^ω^)「まぁ、お前にその」
――――――明日なんて、永遠にこないけどな。
- 882 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/11(木)
01:31:16.81 ID:vjV5LEgNO
- (;・∀・)「お……おおおおお、お、おい…ブーン………」
終わったと見えたのか、ようやく隅で震えていたモララーが近づいてくる。
(;・∀・)「あ、あの、あああ、あ、あの、その………」
( ^ω^)
(;・∀・)「う!いや、あ、違う、なんかそんな悪いあれじゃ…」
( ^ω^)「もう、いいお」
(;・∀・)
( ^ω^)「ぜんぶ、終わった」
( ω )「ぜんぶ、終わったんだお」
――――――ブーンの中で、何かが変わる音がした。
第十四話、終わり。
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