12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:12:54.28 ID:8N4iDP1X0
 
 内藤ドクオ。  二十台前半アパート暮らし。
 彼女ナシ。 付き合った経験ナシ。 甲斐性ナシ。
 当然、童貞。


  ('A`)


 風邪薬と間違えて謎のクスリを飲んだ俺は、
 ある条件を満たしたとき、
 全身が若い女の子になる、という特異体質に陥ってしまった。


 从'。`リル


 さらに、総じて弱めの能力を持つ超能力者 『 チャネラー 』 の一人でもある。
 後者については、発症した原因 ・ 時期、ともに不明のままだ。
 いつの間にかなってたとでも言うべきか。

 堕落しつつも平穏だったはずの日常は、
 徐々に徐々に、非日常という名の魔物に侵食されている。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:15:22.62 ID:8N4iDP1X0
 
 そんな僕は、いま。
 白とピンクを基調とした、明るい空間に存在していた。


从 皿 ;リル ウオオオオオ


 そして。  テーブルの油染みを、ダスターで必死にこそげ落としている最中でもあった。
 女の子の姿で、ひらひらの服に身を包んで。


从'。`;リル゙ (おっ……と)


 からりんちゃりん。
 ドアチャイムが軽やかな音色を奏で、肌を刺す11月の冷気が店内に流れ込む。

 点在する丸テーブルと木目調の椅子。
 広いフロアは今日も活気に満ち満ちている。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:17:43.46 ID:8N4iDP1X0

 僕は、テーブルに片手をつけたまま。
 肩のフリルごしに入り口へ顔を向け、


从'、`リル 「っぇらっ しゃ〜〜〜〜〜せ〜〜〜〜……」


三○)3゚)ル ;:;*.':; ブッ


∫λi# Μ ノノ 「いい加減にせんかボケェェエエ!」






 殴られた。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:19:05.82 ID:8N4iDP1X0
 




                              【 25.5 話 】






20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:21:06.13 ID:8N4iDP1X0
 
::从;#)皿゚从::  オ……オゴ……

∫λi#゚д゚ノノ 「 『 お帰りなさいだよ御主人様☆ 』
         ……つってんだろーが!」


 霞む視界の中心、ポニーテールがゆらゆら揺れた。

 チャイナドレスをあしらった変型メイド服、
 そこに身を包む、キツい目つきの女の子。
 深いスリットの入ったスカートを、どこかミスマッチなフリルが縁取っている。


∫λl#゚ -゚ノノ 「何度言わせりゃ気が済むんじゃい!」


 僕に鉄拳を浴びせた彼女は、腰に手をあてたポーズで恫喝する。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:23:34.27 ID:8N4iDP1X0
 
从'ロ`;リル 「す、すみません、つい……」


 ──それは、学園での一件から数日後。
 風の強いある日のことだ。

 僕はこのとき、オープンしたてのとあるメイドカフェ
 『 スウィート☆踵落とし 』 において、
 スタッフの一人として働かされていたのだった。


∫λi#゚ -゚ノノ 「うっかりが何度も許されるのは時代劇の中だけだっ!」


 ちなみにこのポニーテールの娘は、クーではなく、彼女に似た別人である。

 クーと10歳近く離れているらしいので、おそらく十代後半か20そこそこ……
 ……だと思うのだが、真相は藪の中。

 僕の先輩メイドであり、かつこの若さでフロアマネージャー、
 つまりここで言うメイド長を任されている。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:26:05.57 ID:8N4iDP1X0
 
∫λi#゚ -゚ノノ9m 「っんのバカタレっ! 次はないからなっ!」


 とまあ、見ての通り、とても恐ろしい女の子だ。


从'皿`ilリル イテテ…


 僕は持ち前のどん臭さを如何なく発揮し、
 新人教育という名の、彼女の鉄拳制裁を一手に受けているのだった。


( ・客・) 「ははっ、今日も気合入ってるね〜」

∫λリ゚ -゚ノノ 「それだけが取り得ですから」


 割と全力でどつかれているのだが、店内の雰囲気が凍るということはない。
 それは、ポニテの人が “ 格闘系メイド ” という設定だからである。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:28:12.79 ID:8N4iDP1X0
 
从゚、`;リル チラッ


 そう。
 この店では、各メイドごとにキャラ付け……というか属性が設定されており、
 ツンデレメイド、ドジっ娘メイド、天然系メイドなど、個性豊かなメイドたちが揃っている。


「お、お帰りなさいま……だなんて思ってないんだからね!」
「フフッ、待ってたよ御主人様?」
「きゃー☆ またお水ひっくりかえしちゃいましたー☆ テヘっ☆」
「イカ墨パスタお待たせゲソ」


 他にもナース系メイド、 女教師風メイド、巫女装束メイドなど最早メイド関係ねえ。
 日本が終わっていると実感できる素敵なお店です。
 ディスプレイの前の御主人様 ・ お嬢様も、ぜひ一度お帰りくださいませ。
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:31:09.35 ID:8N4iDP1X0
 
ε- 从'、`リル (……と、そう説明したいのは山々なのだが)


 正確には、メイドたちが 『 揃っていた 』 であり、
 素敵なお店 『 だった 』 が正しい。


「6番テーブル! 死亡旗付きお子様ランチ出来てるよ! ほら!」
「おーい、こっちドリンク早くー」
「お皿下げてもらっていいですか?」


三∫λリ;゚ -゚ノノ 「はい、はーい……ちょっとお待ちをっ」 バタバタ


 実はもう、それらのメイドスタッフのほとんどが店に居なかったりする。
 ホールの規模に対し、メイドの数が壊滅的に不足している状態なのだ。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:33:15.81 ID:8N4iDP1X0
 
从'。`ilリル )) (……なんなんだこの場違い感) ハァ

     _, _
∫λリ;゚ -゚ノノ彡 ギロリ


从 ロ ;リル そ 「ちゃ、ちゃーんと仕事してますよー。 食器重いなー大変だなー」 アワワワ


 そもそも。

 こんなどうしようもない事態になってしまったのは、
 あの日、クーに借りたVIP学園の制服をボロボロにしてしまったからだ。


 ===
 ==
 =

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:35:21.29 ID:8N4iDP1X0
 
〜 数日前 〜


::川# - ):: ピクッピクピク


(;'A`))) (ひいいぃっ。 すっごい怒ってらっしゃる……)


川  - ) 『 おい、ドクオ 』


(;'A`) そ 『 ひゃい!? 』


川  - ) 『 あれほど念を押したよな?
       制服に何かあったら承知しないぞと 』


(;゚A゚) 『 はいすみません!
      ちゃ、ちゃんと弁償させていただきますんで、ここはどうか穏便に…… 』


 ゴゴゴゴゴゴ 川# - ) ゴゴゴゴゴゴ


         (((ill゚A゚))) アバババババ


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:38:06.71 ID:8N4iDP1X0
 
川#゚ -゚)


::: ( Ail⊂ヾ :::


川 ゚ -゚)


川 ゚ -゚) フッ


川 ゚ -゚) 『 まあいい。
      学生服のことは水に流してやるから、一つ私の条件を飲め 』

(;'A`⊂ヽ 『 へ? 』

川 ゚ -゚) 『 これからちーとばかし、私のために仕事しろ。
      そうすりゃ制服のことはチャラにしてやるって言ってるんだ 』

(;'A`) 『 仕事、って…… 』

川 ゚ -゚) 『 やるか? 』

(;'A`) 『 いや、まだよく話が見えないんだけど 』


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:40:24.89 ID:8N4iDP1X0
 
川 ゚ -゚) 『 ならば聞け。
      最近、私の知り合いがとある店をオープンした 』

('A`) 『 店? 』

川 ゚ -゚) 『 だが、スタッフ数名が一度に辞めてしまったとかで、絶賛人手不足中らしくてな。
      ヘルプを要している状態なのだ 』

('A`) 『 はぁ 』

川 ゚ -゚) 『 女性スタッフのな 』

('A`) 『 女性……えっ 』

(;'A`) 『 そ……それって、つまり!? 』

川 ゚ -゚) 『 ああ、オカマ野郎出動だ。 たーんと働いてくるんだぞ 』


('A`)


(;゚A゚) 『 ちょちょちょちょっと待て! 』

川 ゚ -゚) 『 なにか? 』

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:42:42.47 ID:8N4iDP1X0
 
(;'A`) 『 つまり、女になって働いてこいってことか? 』

川 ゚ -゚) 『 だから最初っからそう言ってンだろーが 』

(;'A`)ノシシ 『 いやいや!
        お、俺には既にバイトが……生活が……! 』

川 ゚ -゚) b 『 なあに、別にずーっと働けってわけじゃない。
       代わりが見つかるまでのほんの数日間程度だ。
       もちろんちゃんとバイト代も出るぞ 』

(;'A`)ノ 『 い、イエソノ……シカシ…… 』

川 ゚ -゚)っ 『 ま。 そのうち半分は、ボロボロにした制服代として私が頂戴するけどな 』
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:45:08.93 ID:8N4iDP1X0
 
(;'A`)ノシ 『 で、でもその!
       そんな、働けだなんて、いきなり 』


川 ゚ -゚)  (A`; )


((( 川 ゚ -゚)っ(A`; )そ ポム


川#'゚'∀'゚) 『 バイト先に叱られる or 今ここで私にぶっ転がされる。
       ……どっちがいい? 』

i|| ( A ill) ||i 『 喜んでお受けいたします! 』


川 ゚ -゚)゙ 『 決まりだな 』

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:47:20.52 ID:8N4iDP1X0
 
(illi'A`) (な、なんてこったい……)  ズーン

川 ゚ -゚) 『 破格の待遇だぞ。 本来ならタダ働き同然でもおかしくない 』

(;'A`) 『 いや……でも…… 』
  _, _
川 ゚ -゚) 『 何か言いたそうだな? 』

(;'A`) 『 ソノ、店って……どういう? 』

川 ゚ -゚) 『 どういうって? 』

(;'A`) 『 あの、具体的に、お仕事の内容は 』

川 ゚ -゚) 『 大したもんじゃない。 単なる飲食店のホールスタッフだ 』

(;'A`) 『 あ、ああそう…… 』

川 ゚ -゚) 『 オカマバーとかじゃなくて良かっただろ 』

('A`) (それはそれで歓迎されなさそうな気がするけど)


川 ゚ -゚)ノ 『 つーわけで、場所と日時は追って連絡する。 じゃあな 』
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:49:24.40 ID:8N4iDP1X0
 
('A` ) 『 あ、ちょっと待って! 』

(- ゚リリ川 『 ? 』

(;'A`) 『 そ……その代わりと言っちゃーなんだけど、
     一つ、頼みを聞いてくれないか? 』

ミ川 ゚ -゚) 『 あん? 』

(;'A`) 『 ちょっと言いにくいんだが……。
     俺、着るもの持ってないんだよ 』

川 ゚ -゚) (外に出る服が無いってか)

('A`) 『 そのさ、やっぱりそういう店だと、
     ええと、フツーに女の格好しなきゃならんのだよな? 』

川 ゚ -゚) 『 オマエは国宝級の大馬鹿野郎か?
      店の制服を貸してくれるに決まっているだろ。 無駄な心配なぞするな 』

('A`) 『 いや……じゃなくて 』
  _,
川 ゚ -゚) 『 は? 』

('A`) 『 下着 』


川 ゚ -゚)
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:53:06.26 ID:8N4iDP1X0
 
('A`) 『 具体的に言いますと、おブラですとか……おぱんつですとか 』


川 ゚' -゚)


(;'A`) 『 あー、うん。  引くのはわかってる、わかってるんだけどね!
     でも、あの、この先必要になるかなって 』 アセアセ


川 '゚' -゚)


(;'A`) ゞ 『 だ、だけど、他に頼めそうな人なんて……いないしさ 』 モジモジ


::川 '゚' -'゚)::


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:55:35.52 ID:8N4iDP1X0
 
('A`) 『 ね? 』


((川.゙ ' -' ')))


('A`) 『 頼む 』
..人


 川  - )








ii|l 川#゚' -'゚) l|ii 『 やるかボケぇぇええぇええ!! 』

(;゚A゚) 『 いらんわ! 買いに行くからついて来てっつってんだよ! 』
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 22:58:42.47 ID:8N4iDP1X0
 
 〜 〜 〜


 その後も紆余曲折あり、フラフラになりながら女性用の下着を数枚購入。

 クーとの凄惨なるウインドウショッピングについては、
 心のメモリーに深く刻まれたが、思い出したくないのでここでは語らない。

                    ___
     _, ,_              (\∞ノ゙
  川#゚ -゚)      ::从'ヮ`iリル っヽ)ノ ::
     

 ……とにかく、僕はとうとう自分用の下着、
 そして数点の衣類を入手することに成功した。
 後戻りできないところまで来てしまった、とも言う。


 〜 〜 〜

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:01:32.46 ID:8N4iDP1X0
 
〜 同日、VIP総合病院 〜


( ^ω^)そ 『 お? 隣のベッドのじーちゃん、もう80越えてたのかお!? 』 ムシャムシャ

( ´W`) 『 んだんだ 』

(* ^ω^) 『 すごいお! 全然そんな風に見えないお! 』

( ´W`) 『 ははは、いつ聞いても若ぇって言われるのは嬉しいもんだなぁ 』

(* ^ω^) 『 背筋もピンってしてるし、皺も少ないお! 』

( ´W`) 『 わはは、あまり誉められると照れんべや 』

(* ^ω^) 『 70歳くらいかと思ってたお! 』

( ´W`) 『 そ、そーだろ〜よぉ (あんま変わらんじゃねーか)』
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:04:37.21 ID:8N4iDP1X0
 
( ^ω^) 『 若さを保つ秘訣ってあるのかお? 』 ムシャムシャ

( ´W`) 『 そりゃおめえ、毎日欠かさずシャッキリ体操やってっからだな 』

( ^ω^) 『 シャッキリ体操? 』

( ´W`) 『 頭シャッキリ! 腰まわりもシャッキリスリムだべ! 』

( ^ω^)ヾ 『 お……。 や、痩せられるのかお? 』

( ´W`) 『 おうともさ! ボーズ、おめさもやるかぁ? 』

(* ^ω^) 『 じゃあ……やってみようかお 』

( ´W`) 『 うんうん。 毎朝6時に起きて 』

( ^ω^) 『 えっ 』

( ´W`) 『 中庭までダッシュするとっから始まるがな! がっはっは! 』

(; ^ω^) 『 うへあ 』


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:07:33.25 ID:8N4iDP1X0
 
( ´W`) 『 よす! おめさも明日からシャッキリ仲間だべ? 』

(; ^ω^)ノシ 『 い、いやーちょっと僕は……怪我してるし遠慮しm 』


ドア 『 ガチャ 』


从'ヮ`リル 『 ブーン! 元気してたか!? 』


( ^ω^)ノ 『 お? 』

( ´W`) 『 あん? 』


从'ヮ`ilリル 『 買った! 買ってきたぞ! パンツ! 』


(;´W`) 『 ……ボーズの知り合いかぁ? 』

(; ^ω^) 『 ニー……じゃなくて、ええと。
        病院内では静かに…… 』

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:10:05.44 ID:8N4iDP1X0
 
从 д リル 『 長かった実に長すぎた。
        だってさあ、聞いてくれよクーのやつってば 』 ブツブツブツブツ

(;´W`) 『 ……テンション高ぇおなごだなあ 』

(; ^ω^) 『 い、いつもはこうじゃないんだお、全然 』

( ^ω^) (クーさんとのウィンドウショッピング……。
       ニーチャンには色々とハードルの高い出来事だったに違いないお)


从'ヮ`ilリル 『 いやしかし、これでしばらくあいつの顔を見なくていいわけだ。
        あースッキリした。 たまったもんじゃない。 もう二度とごめんだ。
        だいたいなんでパンツ買うくらいで鈍器が…… 』

(; ^ω^) 『 わかったからあんまりパンツパンツ言わないでくれお。
       今後の病院生活に関わるお 』

( ´W`)゙ 『 ……どれ、騒がスくなってきた事だし 』
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:12:55.29 ID:8N4iDP1X0
 
( ^ω^) 『 一応聞くけど、その下着って僕のじゃなくて、自分のだお? 』

从'。`リル 『 当ったり前じゃん。 なんで僕がブーンの下着を買わなきゃなんだ? 』

( ^ω^) (僕いちおう入院患者なんだけど……)

( ´W`) 『 俺ぁもっかいシャッキリ体操してくんべや 』


从'ヮ`リル 『 まあなんだかんだ言って、既に着ちゃってたりするんだけどな!』

( ^ω^) 『 下着を? 』

(( ( ´W`) 『 どっこいせっと 』


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:15:05.61 ID:8N4iDP1X0
 
从゚ヮ゚リル 『 おうよ。 ホレ! 』 バッ




 (  ゚ ω ゚)( ゚W゚)          从 ワ リル







(::::´W ) 『 フッ…… 』 ポックリ


( ;ω;) 『 じいちゃぁぁ─────ん!! 』


Σ从゚、゚*;リル 『 あ、ごめ……つい勢いで…… 』 ササッ


 =
 ==
 ===
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:19:03.56 ID:8N4iDP1X0
 
〜 (回想終わり&現在・メイドカフェ) 〜


 ……というわけで、半ば無理やりバイトの休みを取らされ、現在に至るというわけだ。


从'ロ`リル 「さ、三番テーブルのおきゃくさ」
    _,
∫λリ゚ -゚ノノ 「御主人様!」

从 д ;リル 「……ご主人様より、オーダーいただきました〜!」


 ブーンの入院費用も稼がなければならないし
 (実家の両親にはブーンの怪我について伝えてないのである)、
 あきらめて働くしかない。  他に道はないのだ。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:21:30.96 ID:8N4iDP1X0
 
゙(・客・ ) チラッ

( ´客`)  ジーッ


从'、`;リル ))


 女の姿になって以来、こうも大勢の人間からじろじろ見られるという経験はなかった。
 他の娘たちは、よくこんな中で平然と仕事をこなせるもんだ、と感心する。


ε- 从 、 ;リル (はあ、全っ然落ち着かねえ……)


 店員もそうだが、集ってくる客も当然、濃い方面の人種ばかりだ。
 そして彼らの視線は遠慮というものを知らない。

 そりゃあ当然だろう。
 わざわざメイド喫茶なんぞに来る男性客は、
 料理そのものより、コスプレしている店員の姿が目当てなのだろうから。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:24:04.55 ID:8N4iDP1X0
 
从'。`リル 「お待たせいたしましたぁ。 カフェオレとマフィンケーキでございます」

川 ^客^) 「あ、もうちょっとこっち。 手前のほうに持ってきて」

从'、`リル 「へ? はい……この辺りでよろしいですk」


川* ゚客゚) ズオオオオオオ


(( 从゚ロ゚;リル 「ちょぉっ!?」 ササッ


 慌てて姿勢を戻し、トレーで胸元を隠す。
 たまにこういう、自重を知らない客がいるという事もよーくわかった。


从 皿 ;リル (くそ、油断も隙もありゃしない)


 なにせ、今の格好は何かと危ういのである。

 ブーンが持っていたのは、どちらかというとフォーマルというか、クラシカルな?
 ええと、いわゆるヴィクトリアンスタイルってやつで、質素な感じのメイド服だった。

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:47:46.07 ID:8N4iDP1X0
 
 それに対し、ここでの衣装はかなり趣の異なる仕様で、
 エプロン一体型のワンピースなのは変わらないが、
 肩口から胸元、背中までもが大きく露出した、ノースリーブのドレスタイプ。

 スカートも短く、全体的にこう……肌色が目立つデザインで、
 いかにも男好きのするフレンチメイド・コスといった印象なのだった。


川 ^客^) 「ところで君かわいいねー。 名前なんていうの?」

从'、`;リル 「はぁ……ドクオ……じゃなくて、ドクミっスけど」

∫λi#゚ -゚ノノ 「 お い 」

从^ヮ^;リル そ 「は、はぁ〜い☆
         当店 “ ボーイッシュ系メイド ” のドクミだよっ☆」


 ……スカートの裾をつまんで広げながら、精一杯の作り声を上げる。


Σ从 □ilリル 「ごしゅじゅん様☆  これからもよろじいっでええぇ!」


 結局背中を蹴られた。


 〜 〜 〜
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:49:21.56 ID:8N4iDP1X0
 



     ●第25.5話

                 『 サイキック ・ 駄 ・ メイド 』

                                  ─ A part. ─


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:51:07.37 ID:8N4iDP1X0
 
 〜 〜 〜

【 同僚 】


 さて。
 まずは当メイドカフェ、【 スウィート☆踵落とし 】 のスタッフを紹介する。


∫λリ゚ -゚ノノ

 ポニテの人。
 他スタッフからはマネージャー、お客さんからはポニテの子としか呼ばれていないので、
 本名 ・ 年齢など全てが謎に包まれている。

 チャイナ仕様のメイド服をまとう格闘系メイド。  見たところ10代半ば〜20前半くらい。


i!iiリ゚ ヮ゚ノル

 花瓶さん。
 前述の、ツンデレ ・ ドジっ娘 ・ 天然系とは、全て彼女のことだったりする。
 というか、彼女が兼任せざるを得ないほどの人手不足なのだ。

 3つものキャラを使い分けているように見えるが、ドジと天然は彼女の素に過ぎないらしい。
 なんにせよメイドの鑑であることは間違いない。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:53:21.91 ID:8N4iDP1X0
 
从从l从


 そして、ビミョーに僕と髪型の被っている、後姿の人。
 彼女は、ええと。

 ……え?  あれ。


Σ从゚皿゚;リル (なっ!? は、ハインさ……)


 从从l从 ゙





从゚×ナ从彡 「なに見とんねんタコ」

从 ロ リル (違った)

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:56:05.67 ID:8N4iDP1X0
 
从゚×ナ从 「あん? ボテくり回すど? おー?」

从'ロ`;リル (べ、別人でよかったー!)

从゚×ナ从 「なんか言わんかいダボ」

从 ロilリル 「え、ええっと……(それはそれとして超怖えー!)」

 
∫λリ゚ -゚ノノ 「紹介しよう。  当店 “ 姉御系メイド ” ねーやんだ」

从゚×ナ从 「人のことじろじろ見くさってからに。 いてこますど!」

从'皿`;リル (従事する気ないでしょこの人)

从゚×ナ从 「お前が噂の新入りか?」

从'д`;リル 「そ、そうです、ハイ」


 ゴゴゴゴゴ 从゚×ナ从 ゴゴゴゴゴ


从 皿 ;リル (顔は傷だらけだし、なんかすげー迫力)

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/25(火) 23:58:16.94 ID:8N4iDP1X0
 
从゚×ナ从 「おい、新入り」

(( 从'ロ`;リル 「は、ハイ」

从゚×ナ从 「モク買ってこいや」

∫λリ゚ -゚ノノ 「私はリアルゴールド」

从 ロ ;リル 「……ワカリマシタ」


 − − −


∫λリ*゚ -゚ノノ 「ッかーッ! うまいわー! この一杯のために生きてるわー!」

从 ゚×ナ从y-~~~ 「まじ魑魅魍魎ー」


从'。`ilリル (スタッフが減った理由がわかった気がする)

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:01:14.83 ID:0WSNBEye0
 
【 同僚A 】


 ……さて、気を取り直してメンバー紹介を続けることとする。


川 ゚ 々゚)

 くるうさん。
 当店ヤンデレ系メイドで、今日は非番。

 もともとはキッチンスタッフだったが、
 謎の茶褐色の液体を鍋に混ぜていたところを見つかり、以降ホールに回されたらしい。

 2日にいっぺんの割合で、職質を理由に遅刻してくる。


从'、`;リル

 内藤ドクオ。
 ボーイッシュ系メイドとの触れ込みに反し、
 衣装は肩出しミニスカで何がボーイッシュなのかわからない。

 当然ここでは内田ドクミを名乗っており、源氏名もドクミ。
 というか店用の呼び名なんてものに気が回らなかった。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:03:40.56 ID:0WSNBEye0
 
( "ゞ)

 デルタさん。
 どう見ても色物としか思えない名の料理も、食べてみると意外においしかったりする。
 彼らキッチンスタッフは、煌びやかな店を裏方として支える、陰の功労者だ。
 陰すぎて今後ほとんど出番はない。


( ・`ー・´)


 最後に僕、○○○!
 好きな食べ物はもずくです! 好きでも嫌いでもない食べ物はもやしです!


( ・`ー・´) + キリッ





从'。`リル (誰だっけこの人……)


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:06:21.64 ID:0WSNBEye0
    _,
∫λリ;゚ -゚ノノノ 「おいボサッとするな! 早くそいつをつまみ出せ!」


从'。`リル 「はい?」                三( ・´ー・`) ハッハッハッ


从゚、゚;リル 「へっ? あれ? 今のスタッフじゃ……」
    _,
∫λリ;゚皿゚ノノ 「ばかもーん! どう見ても部外者だろうが!」

从'д`;リル 「あいつがルパンだったのか……」


∫λリ;゚ -゚ノノ 「ったく。 いったいどうやって侵入したのやら」

i!iiリ;゚ ヮ゚ノル 「くるうちゃんが言ってたけど、あの人ストーカーさんらしいよ!」

从'д`;リル 「マジすか?」

从 ゚×ナ从y-~~~ 「ああ。 アタシのな」


∫λリ;゚ -゚ノノ ( えっ ) 从 ロ ;リル                  + (・`|

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:09:12.05 ID:0WSNBEye0
 
【 同僚B 】


∫λリ゚ -゚ノノ 「……と、スタッフにはひととおりの属性が揃っている。 素晴らしいだろう」

从'。`リル 「あの……」

∫λリ゚ -゚ノノ 「なんだ」

从'、`リル 「人外系のメイドはいないんですか?」
    _,
∫λリ゚ -゚ノノ 「人外?」

从'。`リル 「そッス。 吸血鬼とか悪魔っ子みたいな……そういう萌えもアリかなって」

∫λリ゚ -゚ノノ 「……」

从'。`;リル 「い、いやまあ本物じゃなくて、そういうキャラ設定の娘はいないのかなーって」

从 、*リlル (獣人化する和服美人とか、棺桶構えた幽霊ミニスカ巫女とか……) フヒヒ


∫λリ゚ -゚ノノ 「いるぞ」

Σ从゚、゚リル 「いるんだ!」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:12:04.83 ID:0WSNBEye0
 
∫λリ゚ -゚ノノb゙ 「上を見ろ」

从'。`リル 「上?」


゙从゚−゚リル

   ,_
从・、・リル 「?」
 σ


∫λリ゚ -゚ノノbm 「上だよ上。 上上」

゙从゚ - ゚;リル 「そう言われましても……」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:15:24.29 ID:0WSNBEye0
 
∫λリ゚ -゚ノノbm 「だから上だよ。 上、上」

゙从゚д ゚;リル 「は、はぁ……」


∫λリ゚ -゚ノノ゙bm゙ 「よーく見ろって。 ほれ」

゙从゚ ^ ゚;リル 「上……ですよね」



    _,    パーン
∫λリ゚ -゚ノノ
  ⊂彡☆))#)3゙ル・∵゙;`



∫λi#゚ -゚ノノ 「もっと上!」



    _,
∫λi#゚ -゚ノノ 「スレタイ!」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:18:49.39 ID:0WSNBEye0
 
|::━◎┥ ウィーン キュルキュルキュル

∫λリ゚ -゚ノノ 「紹介しよう。 我が店の誇るメイドロボ」

从#)д~リル 「リアル人外なんすね……役柄とかじゃなくって」

|::━◎┥ キュルキュル ガシャン

∫λリ゚ -゚ノノ 「人呼んで歯車姫だ」

从'д`;リル 「……ああ、一応女の子なんだ」


|::━◎┥ キュルキュル……ピーン

|::━◎┥「オカエリナサイマセ ゴシュジンサマ」

Σ从゚ロ゚リル 「しゃべった!」

∫λリ゚ -゚ノノ 「あたりきしゃりき。  ほれ、挨拶」

|::━◎┥「ハジメマシテ☆ ワタシ ハグルマヒメデス☆☆☆」

从'。`;リル 「無駄にハイテクだ……」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:21:17.65 ID:0WSNBEye0
 
|::━◎┥「はぐたんッテ ヨンデクダサイネ☆  ゴシュジンサマ☆☆☆」

从'。`;リル 「は、はぐ……タン……?」


|::━◎┥


|::━○┥ カッ


   .___________________-ニ ̄ ̄ ヽ
|::━(___________________        )
                             --=____ ノ


Σ从 ◇ilリル 「なんか出た──────!!」




|::━◎┥「モウ オニイチャンッタラー」 ウフフフフ

从'д`;リル 「そしてノーリアクション……」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:24:36.71 ID:0WSNBEye0
 
|::━◎┥「ハヤクオキナイト チコクスルヨ?」 ウィーン

∫λリ゚ -゚ノノ 「ちなみに妹系・幼馴染み・ロリキャラを兼ねている」

从'д`リル 「本格的に人手不足なんスねココ」


|::━◎┥「オカエリナサイ アナタ」

从 ゚×ナ从 「おまけに人妻やで?」

从'д`;リル 「無駄に守備範囲広いな〜」

|::━◎┥「オフロ? ゴハン? メルトダウン?」

i!iiリ*゚ ヮ゚ノル 「新婚ホヤホヤだよ!」

从'д`;リル 「は、はぁ……そういう設定なんスよね」


|::━◎┥「イイヨ……解除シタカラ……安全装置……」

∫λl#゚ -゚ノノ 「なんだその不満そうな顔は!」

从#゚×ナ从 「幼な妻やで!?」

从'皿`;リル 「いやそこ強調されても」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:27:59.12 ID:0WSNBEye0
 
((( |::━◎┥ 「アーン マッテヨオニイチャーン」 ウィーンウィーン

           
 三 ∪ |::━◎┥∪  
 三  V|    |V そ   ガッ


 \ドンガラガシャッガガガ/


(( 从゚д゚;リル 「うおっ、こけた」

∫λリ゚ -゚ノノ 「いわゆるドジっ娘機能搭載で」


  ウィーンウィーン
|::━◎┥  イテテ……


|::━○┥  カッ

|::━◎┥「キャー! センパイ ドコミテルンデスカー!」


从*゚×ナ从 「その上エロ担当やで! フヒッヒッヒヒ!!」

从'д`リル (摘発されればいいのに)


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:30:45.00 ID:0WSNBEye0
 
|::━◎┥ キュインキュイーン

|::━◎┥ ピタッ


|::━◎┥「ンモウ! シャチョサンHENTAIネー! トンデモナイネー!」

从'、`リル 「せめて客の設定は統一しろよ……」



∫λリ゚ -゚ノノ 「な? すんげー人外だろ?」

从'д`;リル 「むしろ入手経路が気になります」

i!iiリ゚ ヮ゚ノル 「オープンに合わせて、店に送られてきたんだよ」

从'。`リル 「誰からスか?」

∫λリ゚ -゚ノノ 「わからん」

从'д`;リル 「ンな得体の知れないブツを使ってるんスか」

∫λリ゚ -゚ノノ 「今のお前よりは数段使える」

从 д リル 「言い返す言葉もねえ……」


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:33:31.66 ID:0WSNBEye0
 
|::━◎┥ モードヲ選ンデクダサイ 


从'。`リル 「あれ? なんか様子が変わりましたけど」

从 ゚×ナ从 「デフォルト設定に戻したんや」

i!iiリ゚ ヮ゚ノル 「営業も終わったし、そのままだと電池を食うからね」

∫λリ゚ -゚ノノ 「単3のストックあったっけ?」

从'д`;リル 「動力源ひでえ!」



|::━◎┥ 設定を保存しています. . . . .

|::━◎┥ ウィーン


∫λリ゚ -゚ノノ 「よし、私たちもそろそろあがるか」

从 ゚×ナ从 「せやな」

i!iiリ゚ ヮ゚ノル 「今日も忙しかったね〜」

从 д リル (せめてロボットよりは働けるようになろう……)
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:36:06.03 ID:0WSNBEye0
 
|::━◎┥ カリカリ…

从'、`リル (にしても……どこの物好きがこんなロボットを作ったんだろ)


|::━◎┥ スリープモードに移行します. . . . .

从'、`;リル (使う店も店だと思うけど)


|::━◎┥ シャットダウン中 . . . . .

从'。`リル (ブーンのとこ行く時間はなさそうだな。 僕も帰るか……)



|::━◎┥ ウィーン



|::━◎┥「オツカレサマデシタ マスターまさし」



从゚×ナ从 )))   从゚、゚;リル ハッ                     + (・`|


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:40:37.57 ID:0WSNBEye0
 
【 オーナーの秘密 】


( ・客・) 「ねーねー。 高菜チャーハンまだぁ?」

从'д`;リル 「あっ、はいスンマセン、少々お待ちを」


 パタパタ……


从'。`リル 「あのー、4番テーブルの御主人様が……」

∫λリ゚ -゚ノノ 「まあ待て、オーナーが今作ってる」

从゚、゚リル 「へ? オーナー?」

∫λリ゚ -゚ノノ 「知らなかったのか?
         ウチのメニューのほとんどは、オーナー自ら厨房に立って作ってるんだぞ」

i!iiリ゚ ヮ゚ノル 「キッチンスタッフのデルタさん達より、オーナーのほうがずーっと料理上手なの」

从'。`;リル 「料理人なんですか? すげー」

∫λリ゚ -゚ノノ 「鍋を振らせたら右に出る者はおらん」

i!iiリ゚ ヮ゚ノル 「中華のコンテストで賞を取ったこともあるんだよ!」

从'д`;リル (なぜ中華料理店をやらない)

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:44:12.15 ID:0WSNBEye0
 
从'。`リル 「そんな凄い人が、どうしてメイドカフェの経営に携わってるんですかね?」

∫λリ゚ -゚ノノ 「話せば長くなるが……」

从'д`リル 「あ、じゃあいいです」

i!iiリ゚ ヮ゚ノル 「遊ぶ金が欲しかったらしいよ」

从 ロ ;リル 「短けーそして犯行の動機っぽい!」


<ちょっとー! いつまで待たせるのー?


Σ从゚д゚;リル 「は、はーい! 少々お待ちをー!」

从'ロ`;リル 三 「すみませんオーナー、高菜チャーハンの御主人様が催促を……」


 ガチャッ

         。・゚・⌒)
(; `ハ´)つ━ヽニニフ)) 「アイヤー! 忙しいアル! もうちょっと待つネー!」



从 д リル (日本人ですらなかった)

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:48:16.01 ID:0WSNBEye0
 
【 セクハラ野郎襲来 】


 からりんちゃりん。


从'。`ilリル 「お、お帰りなさいだよ〜」

从゚、゚リル 「あ」

(-@∀@)ノ 「やあ!」


从'。`リル 「アサピーさん? ど、どうしたんですか?」

(-@∀@) 「ドクオくん改めドクミちゃんがここで働いてるって、
       クーちゃんに聞いたもんでね!」

从'、`;リル 「くそ、クーのやつ……」

(-@∀@)b 「冷やかしついでに、店の女の子を品定めしたり、
        セクハラしたり盗……ゲフンゲフン色々しちゃおうと思ってやって来たんだ!」

从'д`ilリル 「そういう本音は隠したほうがいいと思うんですけど」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:50:15.65 ID:0WSNBEye0
 
(-@∀@) 「ふーむふむ、それにしても……」

     ,rvvv、
   γ´⌒ヽζゝ
  ,ィ从Vvハゝく 
  '从゚、゚リルリイ'  ?


(-@∀@)゙ 「へえ〜」

从'д`;リル 「な、なんスか。 あんまりじろじろ見ないでくださいよ」

(-@∀@)b 「クーちゃんのコスプレ姿こそ至高だと思ってたけど!
        ドクミちゃんもなかなか似合ってるじゃない、メイド服」

从゚、゚*リル 「えっ、あっ……ども」

从'。`;リル 「ま、まあ、喜んでいいのか微妙ですけどね。 こんな格好」

(-@∀@)o 「何言ってんの。 すごーくかわいいよ!」

从/ロ/;リル 「ええっ。 やっ、やめてください……」


(-@∀@)b 「オッケー! そのまま女豹のポーズいってみよっか!」
 つ【 ◎】

从'д`ilリル 「……あんた本当に節操ないなー」


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:53:15.33 ID:0WSNBEye0
 
∫λリ゚ -゚ノノ 「すみません御主人様。
        店内及びメイドの無断撮影は、厳・禁!です」

(-@∀@) 「そうなの?」
 つ【 ◎】

         サッ
∫λリ゚ -゚ノノ【◎】 「その代わり、チェケ(インスタントカメラ)での
            ツーショットサービスがございます」

(-@∀@) 「ヌードは撮れますか?」

∫λリ゚ -゚ノノ 「お帰りください。 もとい、逝ってらっしゃいませ」

(-@∀@) 「超ごめんなさい」


从'皿`;リル (……しょうがない人だな。
       クーがしょっちゅうどついてるのもわかる気がする)
    _,
∫λリ゚ -゚ノノっ゙ 「いいからホレ!
          ボーッとしてないで、ちゃんと御主人様をおもてなししろ」

从'。`;リル 「あっ。 そ、そうだった」


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:55:29.72 ID:0WSNBEye0
 
从'。`;リル 「えと……なんだっけ。 ああっと」


从'ヮ`;リル 「お帰りなさい御主人様!
       と、当店 “ ボーイッシュ系メイド ” ドクミが、
       ご、御主人様のぉ、オーダーをっ、おうかがいしますぅ」

☆ d从゚ヮ^;リル 「……だよっ☆」

i|i d从'д`iリル i|li (きっつ〜。 ああ、鳥肌がジンマシンが……) ゾワゾワ


(-@∀@)゙ 「うんうん。 なかなかサマになってるじゃない!」

::d从'ヮ`ilリル:: 「あは……ありがとうございます御主人様ぁ……。
          こっ、こちらがメニューでございますぅ〜」


【Menu】ヾ 从^ヮ^;リル 「だよっ☆」

∫λリ゚ -゚ノノ 「だよは一回!」

【Menu】ヽ从 皿 ;リル (聞いてねーよそんな設定)


134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 00:58:06.71 ID:0WSNBEye0
 
(-@∀@) 「ほうほう!」
 つ【Menu】


从'ヮ`ilリル 「と、当店のぉ、今日のおすすめはぁ、」

(-@∀@) 「ふむふむ!」
 つ【Menu】


从'ヮ`;リル 「そちらの黒板のぉ〜……」

(-@∀@) 「なんとまあ!」
 つ【Menu】


从 д リル (もういい。 こうなりゃとことんメイドになりきってやる)

从-ヮ-ilリル 「なお〜、こちらのメニューは期間限定でぇ……」


(-@∀@) 「あらやだ!」
 つ【Menu】


从 皿 リル (平常心平常心。 ワタシはメイド、ワタシハメイド……)

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:00:41.74 ID:0WSNBEye0
 
从 - リル (そしてこのぐるぐるメガネはご主人様だ! 偉い人なんや!)


从^ヮ^iリル  ニコーリ

从^ヮ^リル 「というわけで、ごゆっくりお選びくださいね〜、御主人様〜」 ウフフ


(-@∀@) 「なるほどね〜! どれも美味しそうだなあ!」
 つ【Menu】


    (( ,〈从リ^ヮ) 「オーダーが決まったらお呼びくださいだよ〜」 ウフフフフ


(-@∀@)ノ゙ 「ドクミちゃん!」
 つ【Menu】


+ 从^ワ^リル彡 + 「はいっ☆  お決まりですかぁ♪♪♪」




(-@∀@)σ 「おっぱい大きいね〜」
  _,  _
从 □ ;リル そ 「マジ意味わかんねえ!!」


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:04:05.36 ID:0WSNBEye0
 
(-@∀@) 「いやー、前からなんとなく大きいなーとは思ってたけど……」

从 皿 ;リル 「思ってたのかよ! ……いや別にいいけど、口に出さないでくれます?」

(-@∀@) 「こういう衣装で改めて見ると……なるほどね〜」 シミジミ

从'皿`;リル 「おっさーん、ここキャバクラじゃないんスけど?」

(-@∀@)b 「クーちゃんほどじゃないとはいえ、なかなかけしからんおっぱいだね〜。
        ……ね?」

从 □ ;リル 「知りませんよ! 同意を求めないでくださいっ」

(-@∀@) 「まーまー。 そう照れなくってもいいじゃない」


(-@∀∩从'。`リル 「男同士、なんだしさぁ。 でしょ?」 ボソボソ


从'。`;リル 「うっ……」

从-、-;リル 「ま、まあそうだけど……」

(-@∀@) ニヨニヨ


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:06:40.92 ID:0WSNBEye0
 
Σ从'ロ`;リル 「いややっぱダメだろ!
         精神的な部分がどうであれ、セクハラしていいってことにはならんから!」

(-@∀@) 「え〜」

从'、`;リル (あぶねー。 なんとなく言いくるめられるとこだったぜ……)

(-@∀@) 「そっかぁ。 見かけによらずカタブツなんだね〜」

从-、-;リル 「……どういう意味っスか」


(-@∀@) 「でもでもやっぱり、ボーイッシュって言うにはちょーっと無理があるんじゃない?
        見たところ……いや……カップくらいは……」 ジロジロ


Menu】ヾ从 皿 ;リル 「あーうるせー! いいからさっさと選べっt」


∫λi#゚ -゚ノノ彡 ザッ


 バキッ


ヽ从;皿;リル そ 「いでぇ!」
|||
nu】

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:23:57.60 ID:0WSNBEye0
 
【 マッサージ 】


::从 皿 ;リル:: グ……グオオ……


(-@∀@) 「ん? この 【メイドもみもみセット】って?」
 つ【Menu】

∫λリ゚ -゚ノノ 「こちらのセットメニューをオーダーされた御主人様には、
        当店のメイドが、1分間、お肩をマッサージいたします」

(-@∀@)b 「もみもみプリーズ!」

∫λリ゚ -゚ノノ 「かしこまりました、御主人様」


(-@∀@) 「よーし! 張り切って揉んじゃうぞー」
  つ づ

∫λリ゚ -゚ノノ 「そういうベタなボケはいりません」

(-@∀@) 「あ、はい」
  つ つ

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:28:12.78 ID:0WSNBEye0
 
∫λリ゚ -゚ノノb゙ 「ち・な・み・に。
         メイドの指名はできませんが、どうか御容赦くださいね」

从-'、-il|ル 「……つっても、結局僕が揉む羽目になるんですよね」

∫λリ゚ -゚ノノ 「今ホール内で手透きのメイドはお前しかおらん」


(-@∀@)b 「さっそく揉んでプリーズ」

从'д`;リル 「はぁ……。 じゃあちょっと、後ろからサーセン」

(@∀@-) 「やさしくしてちょ! あ、いたくしないでね!」

从'、`ilリル 「へいへい……」 モミモミ

(@∀@-) 「お、いいねえ〜。 なかなかいい感じ」

从'。`リル 「かゆいところはございやせんかー」

(@∀@-) 「それはちょっと違うと思うよ」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:30:43.60 ID:0WSNBEye0
 
从-д-リル 「おきゃくさ……じゃなくて御主人様。 凝ってますねー」 モミモミ

(@∀@-) 「でしょ? 今週は何かと慌しかったからね!
       あ、もうちょい上、首の付け根のほうよろしく!」

从'、`;リル 「はいはい……この辺スか?」

(@∀@-)b 「バッチリ!」

从'。`リル 「うわぁ……思ってたより太いスね(首が)。 それにとっても硬ぁい」 モミモミ

(@∀@-*) 「お? なんだいそれ? 新しいサービス?」


从゚、`;リル (いやマジでかってぇ……正直これ、けっこーしんどい) グイグイ

(@∀@-) 「もうちょっと強くお願いできる?」

从'。`;リル 「強く……ね。 はーい」

从>、<リル 「んんっ……」 グググ

(@∀@-) 「力ないね〜。 もっともっと、思い切っていいよ〜」

从'、`;リル 「わかりました。 アサピーさんを○すつもりで揉みます」

(@∀@-;) 「君なにげに根に持つタイプ?」


149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:33:59.58 ID:0WSNBEye0
 
从゚、`リル 「いきますぜ。 せーのっ」

从>皿<リル 「うぎぎぎっ……」 グググ

゙(@∀@-) 「おっほう! いいよ、これはなかなか……」


:::从 皿 ;リル:: (うおおお! ○ねー! アサピー○ねえええっ!) ギリギリギリ


 ズルッ


@-)从゚ロ゚;リルそ 三 「わっ」


 むぎゅうぅっ


(@∀@-;)そ 「おおう!? な、何?」

@-;)ロ゚;リル )) 「ひゃっ、あわ、あわわわわっ」


(@∀@-)゙;リル (おや、この感触……?) ムニュムニュニュ……

(@∀@*-) (おいおい! 背中になんかすごい勢いで押し付けられてるよ!)
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:36:35.49 ID:0WSNBEye0
 
 バッ


(( 从゚。`;リル 「す、すんません! ちょっとバランス崩しちゃって……」


::(@∀@-*):: ←余韻


从゚д゚;リル (え、嘘。 アサピーさん怒った?)

从'。`;リル 「いやその、ごめんなさいホント……わざとじゃないんで……」


    ∫λリ#゚ -゚ノノ彡 ギロリ
【冷】■■□□□□□□Σ怒そ


||i 从 □ ;リル !|| 「大変失礼致しました御主人様ぁ!」


彡(-@∀@)b 「全然オッケーさ!」

从゚、`;リル 「あ、そうスか」


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 01:39:06.08 ID:0WSNBEye0
 
(-@∀@) 「ぷにょぷにょしたクッションのおかげで衝撃は防げたから!
       別の意味ではかなりの衝撃だったけどね!」

从'。`;リル 「……クッション?」

(-@∀@)b 「ありがとう! 思った以上のボリュームだったよ!」

从'、`;リル 「そりゃあ全力で揉みましたからね……じゃ、ごゆっくり」


   ::∫λi#゚' -'゚ノノ:: ピク ピクッ
【冷】■■■■◆□□□Σ怒そ


从'皿`ilリル (うう、ポニテの人の刺すような視線が……)

从 、 ;リル (わざとじゃないとはいえ、客の背中に圧し掛かっちまったからなあ)
157 名前:Sarutta:2011/01/26(水) 01:57:52.53 ID:0WSNBEye0
 
从-、-;リル (……こんなんじゃ、他にこのセットメニュー頼む人はいねーだろうな……。
       まーこちらとしちゃそのほうが楽でいいけど)


「俺も! 俺も揉んでください!」
「こっちにもそのサービス頼む!」
「俺が先だ! なんなら5000円払ってもいい!」
「なら僕は一万円出す!」


    ∫λリ*゚ -゚ノノ゙  「オーダーありがとうございまーす」
【冷】■□□□□□□□Σ怒そ



∫λリ゚ -゚ノノ彡 「肩もみ4件追加だ。 さっさと行ってこい」

   ,_
从 дilリル (なんで──────!?)

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:00:22.87 ID:0WSNBEye0
 
【 お絵かきサービス 】


从'。`リル 「お待たせいたしました〜、こちらオムもんじゃそばめしライスです」

从'。`リル 「お待たせいたしました〜、こちら鬼畜残酷激辛麻婆チャーハンです」

从'。`;リル 「お待たせいたしました〜、こちらメガトンポリバケツプリンです」

从'。`ilリル 「お待たせいたしました〜、こちらネックハンギングオワタパフェです」

从'д`ilリル 「お待たせいたしました〜、こちら食人植物の毒液風メロンソーダです」

从'ロ`ilリル 「お待たせいたしました〜、こちらぶっかけどろどろあんみつパスタです」

从 ロ ilリル 「お待たせいたしました〜、こちら本格黒豚煮込み風レトルトカレーです」 ハァハァ

从゚ロ゚ilリル 「お待たせいたしました〜、シェフの気まぐれ悪ノリ投げやり鍋セットです」 ゼイゼイ


从゚皿`;リル 三 「忙しい忙しい忙しすぎる……!」 パタパタパタ

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:03:05.39 ID:0WSNBEye0
 
从'。`;リル 「お待たせいたしました〜、邪気眼ランチ定食はどちらに……」

( ・3・) 「ククク……ようやくのお出ましだZE」

从'、`;リル 「(どっかで見たような……?) んじゃオムライスはこちらですね〜」

(*’e’)っ[ロ] 「オムキター! 実況実況ー!」


从'、`リル 「それじゃごゆっくりですだよ〜」

(;’e’) 「え、いや、ちょっと待ってくださいよ!」

从'。`リル 「へ?」

( ’e’)ノ゙ 「これケチャップかかってないじゃないですか!」

从'。`リル 「ケチャップでしたらそこのトレーに……」

(; ・3・) 「ちゃんとお絵描きしてほしいんだYO!」

从゚、゚;リル 「お絵描き?」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:05:19.18 ID:0WSNBEye0
 
( ’e’)ノ【Menu】 「オムライスご注文の方には、メイドさんが絵を描いてくれるはずでしょ?」

从'д`;リル 「そういやそんなサービスあったような……」

( ・3・) 「さあ……見せてもらおうKA、お主の十八番」

( ’e’)っ[ロ]゙ 「オムなうーっと」


从'。`;リル 「あの……文字とかじゃぁ駄目っスか?」

( ’e’)っ[ロ] 「駄目っすー」

( ・3・) 「『薔薇』なら許可するZE」

从'д`;リル 「うわレベルたけ〜」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:07:49.04 ID:0WSNBEye0
 
( ・3・) 「メイドさんがどんな絵を描いてくれるのか、見ものだNA」

( ’e’)っ[ロ]゙ 「ケチャップなうー」
  _, 、_
从 、 ;リル (って言われてもなー……。 絵心のない僕に描けるものなんて……)
 σ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
    /  `´  \
     ('A`)
     ノヽノヽ
       くく       
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○O。从゚ε゚リル

 
从'。`リル (しゃーない、ニライムでも描くか)

 
    V/   【ニライム】
    ‖    大ヒットRPG・ニラクエの定番雑魚キャラ
    人    倒すと稀にニラ茶を落とすよ!
   ( ゚ー゚)   (マジコ○を使用した場合、凶悪なニラゴンが代わりに配置されます)

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:10:07.59 ID:0WSNBEye0
 
゙从゚−゚リル (この程度なら僕にも描けるだろう。 メジャーどころだし)

从'。`リル 「んじゃ……ケチャップお借りしますね」

( ・3・) 「ワクワクするNA!」

( ’e’)っ[ロ]゙ 「お絵描きなうー」

    ,_
ψ从'、`リル チャキン

( ・3・) 「おお、目が真剣DA」

( ’e’)っ[ロ] 「メイドさん! なんかここで決め台詞お願いします!」

ψ从'。`;リル 「え? えーと」


ψ从 、::リル 「刻んでやる……黄金の大地(キャンバス)へ、真紅(あか)の刻印を……」


( ’e’)っ[ロ] 「うわぁ〜」

( ・3・) 「色々と期待できそうだZE」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:12:23.37 ID:0WSNBEye0
 
ψ从'д`リル 「いざっ」

゙ψ从'。`リル (ニライム……確かこんな感じだったよな……) カキカキ


( ・3・) ( ’e’) wktk


ψ从゚、゚;リル 「あれぇ?  な、なんかうまくいかない」

゙ψ从 、;リル 「よっ、その、おっと、ほっ」


(* ・3・) (* ’e’) wkwktktk


゙ψ从'。`;リル 「このっ、くそっ、んなっ、ちくしょー」


゙ψ从 皿 ;リル 「うおおおおおお!!」


l|l ψ从 Д#リル i|ll 「ザ・バウンドレス・ディメンション!」


( ・3・) ( ’e’) (なんか必殺技出た)

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:15:14.17 ID:0WSNBEye0
 
从'。`リル 「ふう……」

Σd从'ヮ`;リル 「できましたですだよ!」


       |
   \     /
      人
 _  (__)  _  コンモリ
    (__)
    (___)


(  3 ) 「こ……これHA……」

( e ) 「なかなかの……」



    ::∫λl# - ノノ:: ピクピク
【冷】■■■■■□□□Σ怒そ




从'ヮ`リル 「たんと召し上がれ!」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:18:26.71 ID:0WSNBEye0
 
【 ふーふーサービス 】


从'ヮ`リル 「それじゃごゆっくりだよ〜」

(; ・3・) 「ちょ、ちょっと待ってくれYO!」

从'。`リル 「はい?」

( ’e’) 「フフフ、これが目に入らないのかな?」

( ・3・)ノ◇ 「メンバーズカード〜」

   ,_
从'、`リル イラッ


从'д`リル 「……それがどうかなさいましたかぁ?」

(; ’e’) 「クッ、このメイド思った以上に強敵だぜ」

( ・3・)ノ◇ 「100MP消費して、ふーふーを召喚したいんだけDO?」

从゚、`リル 「……?」


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:21:58.90 ID:0WSNBEye0
 
(; ・3・) 「何言ってるのかさっぱりって顔してるNE」

(; ’e’)づ【Menu】 「新人さんはこれだから……。
            メニューのここんトコ、ちゃんと見てください!」 サッ

从'。`;リル 「……はぁ。 サーセン」


 -------------------------------------------------------------

 ☆★☆ ふ〜ふ〜さ〜びすっ(はぁと) ★☆★

  100MP・もしくは追加料金\300によるサービスです♪ (^-^)(^-^)(^-^)
  お持ちしたお料理の最初の一口を、メイドが 『 ふ〜ふ〜♪ 』 して
  御主人様のおくちに 『 あ〜ん、ぱくっ☆ 』 させていただきます(^-^)/♪♪

 -------------------------------------------------------------


l|| 从 ロ ;リル l|l (どこのどいつだこんなサービス考えた奴ー!)
 【Menu】

( ・3・) 「ちなみにMPは 『メイドポイント』 だYO」

( ’e’) 「そして我々のMPは53万です」

从'д`リル 「フルパワーでご奉仕する気はありませんからご心配なく……」

(; ’e’) 「いやそっちは全力でやれよ!」
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:24:49.17 ID:0WSNBEye0
 
从'。`ilリル (ていうか、他のメイドもやってるの? こんなコト……)

゙从゚、`リル チラッ

 − − − − −


从#゚×从 -3○ フーッフーッ      (´客` *) wktk


从 ゚×从 「またつまらん物を撃ってもうた……」 ボソリ


从 ゚×从⊃━E○゙ 「よっしゃ冷えたで!! たらふく食えやー!!」


三二⊃━E○  (´客` *) 「わーい! いっただっきまー」


            グサ
三三三三二⊃━El客` )そ 「ギャ──────!!!!」
            ミ○

 − − − − −


从'、`;リル 「うう……あのねーやんさんですら、ちゃんとご奉仕してる」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:28:06.58 ID:0WSNBEye0
   ,_
从'、`;リル (む……むむぅぅぅううっ)


 『 ふ〜っふ〜っ……』 『 はい、あ〜ん☆ 』


(( 从'д`iリル 「うおおっ……!」 クラッ

从 дilリル (正直……これはけっこうキツいものがあるな ('A`;) ……)

从'、`;リル (……が、ここに立っている以上、こちらもプロなんだ)

   ,_
从-、-;リル 「わかりました。 観念してふーふーすることにします」

(; ・3・) 「めっちゃ嫌そうだNA……」

从^ヮ^リル 「え〜? そんなことぜんぜんこれっぽっちもありませんよ〜?」 ウフフフフ

( ・3・) 「ならいいけどNE!」


(* ’e’) 「ちゃんと 『 はいっあ〜ん☆ 』 までお願いしますね」

( ・3・)b 「上目遣いDE!」

(* ’e’)b 「小首をかしげながらね!」

从 ヮ ilリル 「……ははっ。 おまかせクダサイゴシュジンサマー」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:30:51.39 ID:0WSNBEye0
   ,_
从'、`;リル 「……では、ふーふーします」 ゴクリ

从'。`リル 「っと、邪鬼眼定食の、どのお品をふーふーしましょうか?」

                 サウスバースト
( ・3・) 「ククク……では、灼熱黄土地獄(激辛カレーピラフ)をおねがいするZE」

(; ’e’) 「それスパイスこんもりじゃん。 粉飛ぶから別の奴にしろよ」

( ・3・) 「えー? しょうがナッシングだNA……」

            ブラッディレイク
( ・3・)つ 「じゃあ、澱む血潮の湖(トマトスープ)に浮かんでる、じゃがいも。
        こいつをふーふーして、食べさせてくれYO」

从'。`リル 「かしこまりました……」


○  从'、`;リル
↑イモ

○  从'д`リル ( ('A`)ごめんな我が弟……お前の兄はいま、大切な何かを失おうとしている)


( ’e’) 「病院のブーンにも写メ送ってやろうぜ」

( ・3・) 「あいつめっちゃ来たがってたもんNA」

( ’e’)っ[ロ]゙ 「ふーふーなう〜」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:33:18.14 ID:0WSNBEye0
 
○   从'ロ`リル 「いざ!」


○ε〜 从 ε リル  フ〜〜……


( ・3・) 「もっと気合入れてたのむYO」

      _, 、_
○   ゙从 ε ;リル ピクッ


○ε- 从゚ε゚#リル 「ふーっ! ふーっ!」


( ’e’)っ[ロ]゙ 「お、返信キター」


○ε=- 从>ε<#lル 「んグっっっっふぅぅぅう〜〜ッ!」


( ’e’)っ[ロ]゙ 「ははは、あいつすごい悔しがってる」 カチカチ

(  ・3・) 「背徳的な光景だZE……」
(.つ旦と)

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:36:20.94 ID:0WSNBEye0
 
○εε= 从゚ε゚#リル ブッフウゥゥゥゥ


(* ・3・) 「さあ、このあとはいよいよ……」

( ’e’)っ[ロ]゙ 「お待ちかね、あ〜んタイム〜」 カチカチ


○ε=-::从゙'ε゙'#リル:: (うおおおおおお! 根性!! プロ根性を見せるんだああああ!!)

      ゙从゚ε゚#リル …ン?


  (* ‘3‘) .。.:*・ wkwk
  (*‘e‘) .。.:*・ tktk


从゚ε゚*リル 「……ドゥフッ」


      (⌒ ⌒ヽ 
   (´⌒  ⌒  ⌒ヾ   
 ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )   ━━┓┃┃
(´     )     ::: .)      .┃   ━━━━━
(´⌒;:    ::⌒`) :;  )     ..┃           ┃┃┃
(⌒::   ::     ::⌒ )                     ┛
 (  ( ::3::) ( :::e::) ソ 三=  从 ε*リル 
  ヽ  ヾ  ノノ :::::::ノ 
   ` ‐ " `丶 - ‐ ´ ↑サウスバースト
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 02:40:10.02 ID:0WSNBEye0
 
三(lii'゚'ё'゚) 「ぎゃああああああああああ!!」

三(lli *3*) 「目がぁあぁ! 目がぁぁあぁぁぁぁああぁ!!」

从゚ε゚;リル 「あ」


川; ^客^)そ 「な、なんだ!?」

━E(; ´客`) 「あっちのテーブル、なんか騒がしいなぁ……」

  ざわ・・・   ざわ・・・


プッチ───∫λリ#皿 ノノ─────ン
 【冷】■■■■■■■■Σ怒そ■■■■■■■■■■■■■■■■


l|i::∫λl#'゚'Д゚'ノノ:::il|l 「おいコラなんしとんじゃおのれぁあああああ!!!

Σ从゚皿゚;リル ノノ 「ひいッ!?」


((∫λl# ◇ ノノ)) 「もういい!! 外でビラでも配ってろおおおお!!」

从 □ ;リル 三 「わっかりましたぁ────っ!」 ダッ


 〜 〜 〜

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