350 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土) 22:39:16.63 ID:9ki/gTVa0
(;'A`)「なにが『ダンジョン』だ! なにが『冒険』だ! ここの連中頭おかしいんじゃねえか!?」

ドクオは握り締めた拳を振るわせながら叫んだ。

ξ;゚听)ξ「こ、これって犯罪じゃない! 警察呼ぶわよ!」

ドクオにつられるようにして、ツンも叫ぶ。

川 ゚ -゚)「騒いでも始まらん。これだけ巨大な建物を地下に作ってしまう連中だ。今は大人しくしてるのが賢明だ」

( ^ω^)「ダンジョン・・? なんだかゲームみたいだお?」

(;'A`)「うるせえ! とにかく俺はこんなもんに参加する気はねえ!」

ξ;゚听)ξ「あたしもよ! 帰らせてもらうわ!」
352 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土) 22:42:04.04 ID:9ki/gTVa0
(´・_ゝ・`)「はいはい、お疲れ様でした。お連れさんが入り口で待ってますよ」

背広の男が電気を点けた。

(;'A`)「てめえ! 自分が何してるのかわかってんのか!」

(´・_ゝ・`)「やれやれ、早く昇進してこんな部署とはオサラバしたいもんだ」

背広の男はブツブツ言いながら窓口の奥に行くと、ライフルを手に戻ってきた。

ξ;゚听)ξ「イヤァ!」

(;^ω^)「ちょ・・・はやまるなお・・・」

川 ゚ -゚)「あのライフルは・・・」
354 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土) 22:45:57.10 ID:9ki/gTVa0
(;'A`)「・・・お、おい・・・! なんだよ撃つ気かよ! やってみろよ!」

(´・_ゝ・`)「うん」

男はうなずくと、躊躇無くライフルの引き金を引いた。

(;'A`)「おが・・・・」

ライフルの銃口から、細い注射器のようなものが飛び出し、それはドクオのふととも深くに刺さった。

(;^ω^)「ドクオ!!!!」

川 ゚ -゚)「だから騒ぐなと言ったのに」

ドクオは一瞬なにが起こったかわからないといった表情をし、口をポカンと開けたまま、背広の男を見ている。
357 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土) 22:48:10.34 ID:9ki/gTVa0
ξ;゚听)ξ「イヤア! 人殺し!」

その叫び声を合図にしたかのように、ドクオはガクっと膝をつき、ひどくゆっくりとした動作で床へ倒れこんだ。

川 ゚ -゚)「麻酔銃だ」

クーは動かなくなったドクオをチラリと見て言った。

(´・_ゝ・`)「はいはい、その通り。1、2時間で起き上がるよ。しばらくはボーッとしてるだろうけど」

(´・ω・`)「あちゃー、やっぱりか。で、やられたの誰?」

ふとドア付近を見ると、ショボンが4人の様子を見ていた。。
359 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土) 22:54:11.20 ID:9ki/gTVa0
(;^ω^)「ドクオが・・・」

(´・ω・`)「彼か。意外に神経が細い・・・先が思いやられるな」

ξ;゚听)ξ「ねえ、ちょっと彼動かないけど大丈夫なの!?」

(´・ω・`)「平気だよ。ここではよくあること。あ、係員さん、タンカ頼むよ」

(´・_ゝ・`)「もう手配した」

背広の男がライフル片手に奥へ戻ると、入れ違いに同じような背広を着た2人の男が、ドクオを手際よくタンカに乗せた。

(´・ω・`)「登録が受理されたから、ルームエレベーターが入り口で待ってる。そこまで運んでくださいな」

2人の男達は軽くうなずくとドクオを入り口まで運んでいった。
364 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土) 23:01:36.14 ID:9ki/gTVa0
(´・ω・`)「さ、僕らも行こうか。マイホームとのご対面だ」

(;^ω^)「・・・・・・」

ξ;゚听)ξ「・・・・・」

川 ゚ -゚)「行くか」

ショボンの後を3人は追う。

⌒*(・ω・)*⌒「全てのご登録は完了いたしました。ルームエレベーターのご用意ができております」

(´・ω・`)「どうも」


365 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土) 23:08:29.64 ID:9ki/gTVa0
ショボンが軽く頭を下げ、入り口のボタンを押すとドアが開いた。

(´・ω・`)「さて、これからしばらくの間、拠点のなる部屋だ」

ドクオが中へ運び込まれると、4人はルームエレベーターへと乗り込んだ。

(´・ω・`)「じゃあまず最下層ツアーズとでもいきますか」

ショボンが壁にかけてあったリモコンのボタンを押すと、扉はゆっくりと閉まり始めた。

⌒*(・ω・)*⌒「ご健闘をお祈りします!」

扉が閉じるとエレベーターは5人を乗せて動き出す。

地下の巨大建造物の隙間を縫うようにして、エレベーターは最初の移動先を目指し進んでいった。
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