- 284 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:40:38.94 ID:9ki/gTVa0
- 銀色のドアが開く。
⌒*(・ω・)*⌒「はい、こちら総合登録センターです。いらっしゃいませ」
それはどこにでもある会社の、どこにでもある受付口のような部屋だった。
OL風の制服を着た女性は、にっこりと微笑みながらおじぎをした。
(´・ω・`)「ふう・・・まだ申請もしてないのに『ダンジョン』なわけないか。ま、用心に越した事はないんだけどね」
ショボンはやれやれとため息をつきながら、銃に安全装置をかけてホルスターに戻した。
(´・ω・`)「久しぶりのセンターだな・・・また戻ってくることになるとは・・・」
ショボンは部屋をぐるっと見渡す。
- 286 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:41:42.36 ID:9ki/gTVa0
- (;^ω^)「なんなんだお・・・さっぱり状況が飲み込めないお」
(;'A`)「どうみても普通の会社の受付だよな?」
ξ;゚听)ξ「ひょっとして戻れたの?」
川 ゚ -゚)「いや・・・」
(´・ω・`)「残念ながら違う。まあここは僕たちが元の世界へ戻るための手続きをするところさ。ちょっと失礼」
ショボンは受付まで行き、二言三言告げた。
- 287 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:42:52.36 ID:9ki/gTVa0
- ⌒*(・ω・)*⌒「かしこまりました。新規のご登録ですね。少々お待ちください」
女性はそう言うと、手元の受話器を耳に当て何事が話した後、こちらへどうぞ、と5人を手招きした。
(´・ω・`)「さあ、行こう」
(;^ω^)「・・・どこへ行くんだお?」
(´・ω・`)「登録しにさ。行けばわかるよ」
(;'A`)「登録って何の登録だよ・・・?」
- 288 :初夢(犯人だった):2006/12/23(土)
21:42:54.07 ID:tmq9+XvpO
- な、なんだってーーーーーー!
- 289 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:43:52.72 ID:9ki/gTVa0
- (´・ω・`)「さっき言ったじゃないか。僕らが帰るため登録さ。すぐ済むよ」
ξ;゚听)ξ「なんで帰るために登録しなきゃいけないのよ?」
(´・ω・`)「どこの世界もお役所ってのは面倒なモンさ。さあ早く」
川 ゚ -゚)「わかった」
クーが部屋へ入っていくと、残りの3人も渋々足を踏み入れた。
(´・ω・`)「クーちゃんは順応が早いね。嬉しい誤算ってやつだなこりゃ。さ、こっちだ」
『新規登録受付』と書かれたドアを開けると、銀行の窓口のような部屋に、背広を着込んだ男が座っていた。
- 290 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:44:58.32 ID:9ki/gTVa0
- (´・_ゝ・`)「はいはい、ご新規さんね、何名だっけ?」
(´・ω・`)「4名だ」
ショボンがそう告げると、男は気だるそうに用紙を取り出し5人に告げた。
(´・_ゝ・`)「この紙に必要事項を書いてね。くれぐれも虚偽りは書かないように」
(´・ω・`)「はい、そこにボールペンあるから」
ショボンがそれぞれ用紙を配る。
( ^ω^)「本当にこれを書けば帰れるのかお?」
(´・ω・`)「これを書かないと、元の世界へ戻れる道は開かれない」
- 291 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:45:55.08 ID:9ki/gTVa0
- ('A`)「氏名、性別、年齢、住所、職業、血液型・・・家族構成、病歴、出身地・・・」
ξ゚听)ξ「ねえ、自己PR、意気込み等って何・・・?」
(´・ω・`)「ん、まあそこは適当に書いておけばいいよ。新人ですが頑張ります、とかさ」
( ^ω^)「新人ですが、がんばります・・・と。できたお」
(´・ω・`)「どれどれ、うわっきったない字・・・あ、ここにフリガナ振っておいてね」
('A`)「・・・まあ適当でいいや、意味わかんないし。ほれ完成」
(´・ω・`)「さすが社会人、特に直すところはないね」
('A`)「どうも・・・」
- 292 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:46:45.42 ID:9ki/gTVa0
- 川 ゚ -゚)「できたぞ」
(´・ω・`)「はいはい・・・・・・よしクーちゃんもOKだね」
( ^ω^)「書いたお」
(´・ω・`)「あと健康状態のとこも抜けてるね。君は・・・まあ良好でいいね」
( ^ω^)「いいお」
ξ゚听)ξ「はいできたわよ」
(´・ω・`)「・・・よし全員分揃ったね。おーい係りの人、できましたよ」
- 293 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:47:43.08 ID:9ki/gTVa0
- (´・_ゝ・`)「・・・・・・はいはい確かに。では写真を撮りますので、あちらの部屋へどうぞ」
( ^ω^)「写真も撮るのかお?」
ξ゚听)ξ「ちょっと、そこまでしなきゃいけないの?」
('A`)「やけに本格的だな」
川 ゚ -゚)「ほら、さっさと行くぞ」
('A`)「なんでお前乗り気なんだよ・・・」
- 295 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:48:29.61 ID:9ki/gTVa0
- (´・_ゝ・`)「新規登録の個人用と、チーム登録用の2枚取りますからね」
背広の男は、別室に入ると、三脚の上のカメラをいじりながら5人に告げた。
(´・_ゝ・`)「あ、ヒゲもじゃのあなたはチーム登録用の1枚でいいね」
(´・ω・`)「はい。僕は登録済みなんで」
ξ゚听)ξ「ハア・・・あたし今ひどい顔してると思うんだけど・・・」
(´・ω・`)「・・・すいませんが、メイクさん付けてもらっていいですか?」
(´・_ゝ・`)「いいけど、別途料金はかかるよ」
- 296 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:49:09.84 ID:9ki/gTVa0
- ξ゚听)ξ「メイクさんとかいるの?」
(´・ω・`)「まあね。この写真は後々よく使われるから、綺麗に撮っておいた方がいい。あ、料金は後で精算します」
(´・_ゝ・`)「はいはい、じゃあそこの人こっち来て」
ξ゚听)ξ「あ、はい」
(´・ω・`)「クーちゃんもやってもらってきなよ」
川 ゚ -゚)「私は化粧などしない」
('A`)「そういや、お前化粧っ気ゼロだな」
川 ゚ -゚)「うるさい。個人の自由だ」
- 298 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:50:17.72 ID:9ki/gTVa0
- (´・_ゝ・`)「じゃあ先にあんた方を撮っちゃうから」
男はそう言うと、手際よく写真を撮っていった。
しばらくしてツンが戻ってきた。
ξ゚听)ξ「いい腕してるわ・・・あのメイクさん」
さっきまでの崩れかけたメイクや髪形とは打って変わり、それらは寸分の隙もなく整えられていた。
(*^ω^)(うわあ・・・綺麗だお・・・彼氏さんがうやらましいお)
('A`)「女ってのは化粧で化けるからな・・・おそろしいぜ」
(´・ω・`)「激しく同意」
- 302 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:54:22.59 ID:9ki/gTVa0
- (´・_ゝ・`)「はい、じゃあこっちきて」
全員の写真が撮り終わると、先ほどいた部屋に戻り、それぞれにカードが配られた。
('A`)「なんじゃこら?」
(´・_ゝ・`)「それは仮IDカードね。本IDは2、3日後に送られてくるから。それじゃ、そこの部屋入ってね。ビデオで簡単に説明させてもらうから」
(´・ω・`)「僕はちょっと他に用があるんだ。30分くらいで終わると思うから、終わったら受付のところで待っててくれないか」
( ^ω^)「ビデオかお・・・」
('A`)「なんか頭痛くなってきた」
ξ゚听)ξ「このファンデ・・・ノリがいいわ。どこのかしら・・」
川 ゚ -゚)「はやく行こう」
- 303 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:55:50.13 ID:9ki/gTVa0
- 4人が部屋に入ると、椅子が4脚あり、その前には大きなフラットテレビが置いてあった。
(´・_ゝ・`)「ええと、これか」
背広の男は『新規用説明ビデオ〜チーム編〜@』と背に書かれたビデオをデッキに差し込み、部屋の電気を消した。
(´・_ゝ・`)「それじゃ、このビデオが終わったら2番目のここに置いとくし、自分で入れて見てね」
テレビの上に『新規用説明ビデオ〜チーム編〜A』と書かれたビデオを置くと男は部屋を出て行った。
薄暗い部屋に、テレビの明かりがぼんやりと4人を照らす。
- 304 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:56:42.73 ID:9ki/gTVa0
- ( ^ω^)「・・・・・・寝そうだお」
('A`)「はえーよ。まだ始まってもねえだろが」
ξ゚听)ξ「あたしも眠い・・・」
川 ゚ -゚)「おい始まったぞ。静かにしろ」
一瞬画面が真っ白になった。
- 306 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:58:42.94 ID:9ki/gTVa0
- m9っ`Д´)「君は自由になりたくないかい!?」
ジャジャーンというSEとともに、シルクハットにタキシードという格好の男が登場した。
BGMは耳をつんさぐようなパンクロック。
m9っ`Д´)「さかりのついた獣ように! ここはとってもデンジャラス!」
エアーギターをかき鳴らすアクションと共に、首に青筋を立てながら叫んでいる。
m9っ`Д´)「奪い返せ! 自由を! 取り返せ! 名誉を!」
タキシードの男は頭を激しく振り回しながら、画面の外へと消えていった。
- 307 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
21:59:17.28 ID:9ki/gTVa0
- (;'A`)「なにこのおっさん・・・」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・」
川 ゚ -゚)「自由・・・・」
( -ω-)「むにゃ・・・」
( ●'ー')「はい、社長のあいさつでした〜」
男が消えると、先ほどの受付と同じ制服を着た女が出てきた。
- 310 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:02:45.90 ID:9ki/gTVa0
- (●'ー')「ようこそアンダーグラウンド・トーキョーへ! 私、案内役のシェリーと申します! 短い間だけどよろしくね! さっそくだけど、ここの説明をさせてもらうわね!」
(;'A`)「なんか出てきた」
( ●'ー')「みんながいる場所は地下4,000mなの! とーっても硬ーい岩盤をくり抜いて作られた、巨大な円筒形のドームみたいなものね!」
( ●'ー')「ドームの高さは1,000m! 東京タワーが縦に三本並んじゃう高さね! 広さは約2億?!」
女は手に持った説明用のパネルを指差す。パネルには円筒型の図形と細々とした説明文が書かれていた。
川 ゚ -゚)「地下4.000mだと・・・?」
- 313 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:05:02.44 ID:9ki/gTVa0
- ( ●'ー')「今も完全オート化された施工ロボ達がせっせと削岩してるわ! こうしてる間も空間は広がり続けてるってことね!」
( ●'ー')「ここには地上と全く同じ設備があるの! コンビニだって美容院だって何だってあるわ!」
( ●'ー')「主なエネルギー源は地下熱! 地球の中心部にマグマがあるって事は、みんな知ってるわよね!? そのマグマ影響で、地中深くに行けば行くほど温度は上昇するの!」
( ●'ー')「一般的に100m下がると3℃上がると言われているわ! 空間の最上部3,000mでは約90℃!最下部4,000mでは約120℃にもなるの!」
( ●'ー')「その熱をうまく利用してるってわけね! あとは空間の高低さを利用した地下ダムもあるわ! ダムはまだまだ開発の余地があるけどね!」
( ●'ー')「みんなが乗ってきたエレベーターも、そのエネルギーで動いてるってわけね!」
('A`)「やけに大掛かりな建物じゃねえか・・・」
川 ゚ -゚)「ありえん・・・」
- 315 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:06:36.43 ID:9ki/gTVa0
- ( ●'ー')「さてと、ここの簡単な説明はこれで、終わり! お待ちかねの本題に入るわね!」
女は二枚目のパネルに持ちかえる。
( ●'ー')「みんなの目的は単純明快! 地上への脱出!」
パネルには円筒型のドームを縦に輪切りしたような図形が描かれている。
( ●'ー')「ここは下層、中層、上層に分かれているわ! 今いるのは最下層ね! 最下層は準備をするための場所! ここで装備を整えてね!」
( ●'ー')「ここの通貨はみんなが地上で使っていたのと同じ『円』よ! ただし全てカードで電子化されてるから現金は使えないわ! 注意してね!」
- 318 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:07:35.05 ID:9ki/gTVa0
- ( ●'ー')「新規登録のみんなには一人につき10万円支給されるわ! これで色々と役に立つものを買ってね!」
( ●'ー')「最下層で準備を整えると、いよいよ『冒険』の始まりよ! この後で支給されるチーム専用の『ルームエレベーター』に乗って下層へと移動してね!」
( ●'ー')「ルームエレベーターはその名の通り、生活できる設備が施されたエレベーターなの! リビング、トイレ、シャワー、キッチン、パントリー、一通り付いてるわ!」
( ●'ー')「初期のルームエレベーターは共同部屋だけど、いくらかのお金を払えば、個室付きのものにバージョンアップできるわ! 色々とオプションもあるから、詳しくは付属のパンフレットを見てね!」
ここで一本目のビデオが終わり、画面は銀色の砂嵐に変わった。
- 319 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:08:49.64 ID:9ki/gTVa0
- (;'A`)「おい・・・・」
ξ;゚听)ξ「これって・・・・」
川 ゚ -゚)「つまり、手の込んだ拉致ってわけか」
( -ω-)「んが・・・・・」
クーは呆然としている二人を尻目に二本目のビデオを差し込んだ。
後半のビデオは『冒険』の詳細とルールを説明していた。
要約するとこうなる。
- 322 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:12:30.16 ID:9ki/gTVa0
- ・現在の最下層から下層へと上がると、この『冒険』はスタートする。
・移動方法はチーム専用の『ルームエレベーター』。
・移動先は選択できず、ランダムに決定され、大きく分けて『ダンジョン』と『ショップ』と呼ばれるものに分けられる。
・『ダンジョン』が選択された場合、一度『ルームエレベーター』を降りると、『ゴール』と呼ばれる出口に到着するまで、『ルームエレベーター』の扉は閉ざされる。
・一度『ダンジョン』への扉が開かれれば、『ダンジョン』を途中で放棄することはできない。
・『ゴール』に着くと、『ルームエレベーター』が先回りして待機しており、再び乗り込むことができる。そして全員が乗り込んだ時点で、次の層への移動が始まる。
- 329 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:16:59.33 ID:9ki/gTVa0
- ・ひとつの『ダンジョン』を『クリア』すると、残り時間、その内容(積極性、チームプレイ等)が数値に換算される。
・『クリア』後、その数値に応じて報酬が支払われる。報酬はクレジットもしくはドーム内の『ショップ』では購入できないアイテム。両方の場合もある。
・『ダンジョン』をひとつ『クリア』すると次の層へと進むことができる。つまり『下層ダンジョン』、『中層ダンジョン』、『上層ダンジョン』、『最上層ダンジョン』が存在する。
・『ダンジョン』には規定の時間が存在し、規定時間内に登録されたメンバーがひとりでも到着しない場合、『ルームエレベーター』ではなく、一般用のエレベーターのドアが開き、自動的に最下層へと返送される。
・『クリア』が失敗に終わった場合、返送用の一般エレベーターに新たなチームメンバーをランダムで用意する。新たなチームメンバーとなるので、速やかに意思の疎通を図ること。
・上に行けば行くほど、ゴールまでの距離、規定時間、環境等がより厳しいものへとなっていく。
- 337 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:21:28.08 ID:9ki/gTVa0
- ・メンバーが『ダンジョン』内で死去した場合、その場で遺体を放棄し、速やかにゴールを目指し最下層へ戻ること。規定時間内に遺体をゴールまで運ぼうと、『ルームエレベーター』の扉は開かれない。
・一度、『下層ダンジョン』を『クリア』すると、5人制のチーム以外に『バディ』と呼ばれる2人制での『冒険』が許可される。
・一度、『中層ダンジョン』を『クリア』すると『ソロ』と呼ばれる単騎での『冒険』が許可される。
・『冒険』の形態は総合登録センターで、申し込みができる。『冒険』の途中での形態変更は不可。
なお『バディ』のパートナーはチーム同様ランダムで選出される。互いに同意すれば、『バディ』決定となる。3回までパスのパスが許可されている。
パートナーの変更はパートナーが死去、もしくはパートナーの『冒険』続行が不可能と判断された場合のみ。
・チーム以外の『冒険』の詳細は、登録時の説明を参考にすること。
- 342 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:30:09.26 ID:9ki/gTVa0
- ・『ショップ』の場合は扉は閉ざされず、規定時間内なら、どれだけでも滞在することができる。ただし、規定時間内にメンバー全員が『ルームエレベーター』内にいないと、自動的に最下層へ返送される。
・『ショップ』の種類は前半に説明があったように、多岐にわたる。地上にあるものはほとんど存在する。
・ショップでの支払いはカードのみ。現金での支払い、物々交換は認められない。
・『ショップ』はそれぞれの層に複数存在するが、そのほとんどが最下層に集中している。
そのため、連続で『ダンジョン』が選択される場合もある。
・最下層より上層に点在する『ショップ』の商品は、そのほとんどが最下層にはない希少価値の高いものである。
- 343 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:33:44.00 ID:9ki/gTVa0
- 最後に禁止事項が説明された。
一、登録されたチームメンバー、局員、未登録の人間を殺傷する事、またはそれに準ずる行為。
二、ショップ内での金品の強奪。またはそれに準ずる行為。
三、ダンジョン、ショップ内を除いた場所でのエレベーター以外の移動。
四、正規ルート以外での地上への脱出、またはそれに準ずる行為。
五、支給品を無許可で改造しないこと。
G O O D L U C K !
- 348 : ◆X7SXtDCjvQ :2006/12/23(土)
22:37:25.49 ID:9ki/gTVa0
- 白い文字がぼんやりと浮かび上がると、ビデオはそこで終わり、再び砂嵐が画面を覆った。
(;'A`)「・・・・・・・」
ξ;゚听)ξ「・・・・・」
川 ゚ -゚)「早くソロで冒険したいな・・・」
( -ω-)「もっと愛してくれお・・・むにゃ」
ブーンは何事かつぶやくと、椅子から転げ落ちた。
ゴツン、という鈍い音が部屋に響く。
( ^ω^)「イテッ・・・あ、ビデオ終わったのかお?」