2 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/03/29(土) 02:10:45.03 ID:jnob0Use0
カランコロンと、ドアベルが来客を告げる。

(´・ω・`)「やぁ、バーボンハウスへようこそ。
       このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ちついて欲しい」

僕はすっかりお馴染みとなったこの言葉を今夜最初の客に向かって言う。
開店時に、『やっぱり何か決めゼリフが必要だお!』と主張した友人が、苦心の末に考え出したセリフだ。
最初はあまり乗り気ではなかったが、今ではこのバー、『バーボンハウス』になくてはならないものになってしまった。

('A`)「おぅ、外、雪降ってたぜ」

そう言いながら入ってきたドクオは、テキーラを一気に煽った。
空になったグラスを受け取りながら尋ねる。

(´・ω・`)「もうそんな季節なんだね……。
       とりあえず注文を聞こうか」

('A`)「ジン。ロックで。
    もうこの店も1周年か、早いもんだな」


3 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/03/29(土) 02:11:04.88 ID:jnob0Use0
(´・ω・`)「もうそんなもんなのか、あっという間だったな。
       君みたいに毎日来てくれるようなお客さんがいなかったら、どうなってたんだろうね」

('A`)「大丈夫だろ、お前なら」

そう言うドクオの前にジンのグラスを置くと、僕は目を閉じてこの1年のことに思いをめぐらす。
大変な事もあったが、それ以上に楽しいことや嬉しいことの方が多かったように思える。

きっとこれからも、大変な事はあるだろう。
だが、自分なら、自分の味方となってくれるみんながいれば―――――

そこまで考えたところでまたドアベルが鳴った。
目をあけると、そこには二人目の客。
僕は居住まいを正すと、お馴染みの例のセリフを言う。

(´・ω・`)「やぁ、バーボンハウスへようこそ。
       このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ちついて欲しい」


4 名前: ◆KAKASHIqlM :2008/03/29(土) 02:11:35.46 ID:jnob0Use0







(´・ω・`)のバーボンハウスのようです





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