6 :登場人物 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 21:46:43.90 ID:COKrBpPF0
〜東塔の兵〜

●( ^ω^) ブーン=トロッソ
18歳 少尉
使用可能アルファベット:I
現在地:ヴィップ城

●('A`) ドクオ=オルルッド
18歳 新兵
使用可能アルファベット:C
現在地:ヴィップ城

●(´・ω・`) ショボン=ルージアル
28歳 大将
使用可能アルファベット:T
現在地:ヴィップ城

●( ・∀・) モララー=アブレイユ
23歳 中将
使用可能アルファベット:R
現在地:エヴァ城

●( ,,゚Д゚) ギコ=ロワード
26歳 少将
使用可能アルファベット:?
現在地:ヴィップ城
12 :登場人物 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 21:49:28.49 ID:COKrBpPF0
●( ^Д^) プギャー=アリスト
24歳 大尉
使用可能アルファベット:L
現在地:ヴィップ城

●( ><) ビロード=フィラデルフィア
21歳 少尉
使用可能アルファベット:?
現在地:シャナ城


〜西塔の兵〜

●( ゚∀゚) ジョルジュ=ラダビノード
33歳 大将
使用可能アルファベット:S
現在地:ハルヒ城

●<ヽ`∀´> ニダー=ラングラー
34歳 中将
使用可能アルファベット:?
現在地:ハルヒ城

●(-_-) ヒッキー=ヘンダーソン
37歳 大尉
使用可能アルファベット:N
現在地:ハルヒ城
17 :階級表 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 21:51:51.23 ID:COKrBpPF0
〜東塔〜

大将:ショボン
中将:モララー/モナー
少将:ギコ

大尉:プギャー/シラネーヨ
中尉:
少尉:ブーン/ビロード


〜西塔〜

大将:ジョルジュ
中将:ニダー
少将:フサギコ

大尉:ヒッキー
中尉:ビコーズ
少尉:
21 :使用アルファベット一覧 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 21:54:03.62 ID:COKrBpPF0
A:
B:
C:ドクオ
D:
E:
F:
G:
H:
I:ブーン
J:
K:
L:プギャー
M:
N:ヒッキー
O:
P:
Q:
R:モララー
S:ジョルジュ
T:ショボン
U:
V:ベル(ラウンジ)
W:
X:
Y:
Z:

24 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 21:56:21.70 ID:COKrBpPF0
【第11話 : Doubt】


 ドクオの言葉を思い出した。
 ジョルジュが、十五年前にヴィップ国軍入りしたという言葉。

 ずっと、新兵として入ったのだと思っていた。
 そうではなかった。寝返りだった。
 今更、それが分かった。

(;^ω^)(……ジョルジュ大将が……とーちゃんを……?)

 ヴィップ国軍に入った理由は、ヴィップを天下に導くことだった。
 しかし、とーちゃんの仇討ちも、個人的な願望として同じくらい大事なことだ。
 戦場に立っている以上、殺されることをとーちゃんは覚悟していた。それは分かっている。
 だが、かーちゃんをあんなに泣かせたやつを、許すわけにはいかない、と当然のように思っていたのだ。
 もし相手が生きているなら、絶対に討ち取ってやる。そう決めていた。

 その仇が、今や同じ軍の兵士。
 しかも、大将だ。

 どうしていいのか、分からなくなった。

(;^ω^)(……やばいお……)

 とーちゃんの、仇。
 それが、横柄な態度を取る、西塔の大将ジョルジュ。

 殺してやりたい。
27 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 21:58:46.56 ID:COKrBpPF0
 しかし、それはあくまで敵将だったときの話だ。
 共に戦ったこともある、自軍の大将に、アルファベットを向けるわけにはいかない。
 ジョルジュは失ってはならない多大な存在だ。第一、殺そうとしても、勝てるわけがない。
 だが、気持ちは収まらない。ぶつけどころがない。


 資料を読み進めると、その戦でジョルジュが敗れ、ヴィップに降伏したことが分かった。
 マリミテ城を奪うには至らず、敵将のジョルジュを味方に引き入れたことだけが収穫だったようだ。

(;^ω^)(……誰かに……)

 誰かに、相談すべきだと思った。
 愚痴に近いかも知れない。とにかく、誰かに話したい。
 この気持ちを、ぶつけたい。

 資料を棚に戻して、資料室を出る。
 新鮮な空気を軽く吸い込んで、走った。五階へと向かう。

 階段を数段飛ばしで駆け上がり、五階に到達した。
 扉を叩く。プギャーの部屋だ。
 すぐにプギャーは出てきてくれた。

( ^Д^)「どうした?」

(;^ω^)「お話がありますお」

 プギャーは数秒の間を置いた後、何も言わずに室内に導いてくれた。

 白と黒で統一された室内がブーンに落ち着きを与えてくれて、呼吸も自然と整った。
 御香の匂いが鼻腔を満たす。思わず深呼吸したくなった。
29 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:01:29.28 ID:COKrBpPF0
 プギャーが椅子に腰掛けたのに続いて、向かいに腰掛ける。
 さっきまで仕事をしていたらしく、机の上には資料が散らばっていた。

( ^Д^)「話か……わざわざ部屋に来るってことは、些事じゃなさそうだな」

(;^ω^)「……いえ、些事ですお……でも、ブーンには大事で……」

( ^Д^)「物事の大きさなんて、個人が決めるもんだろ。
     まぁいいや、何があったんだ?」

 プギャーが机の端に置かれていた湯飲みを手に取った。
 微かに湯気が立ち上り、しかしすぐに消えていく。
 プギャーの眼を、見据えた。

(;^ω^)「……ブーンの父親は、国軍の兵士でしたお」

( ^Д^)「俺の親父もそうだぜ。それがどうかしたのか?」

(;^ω^)「十五年前に戦死して……ブーンは、その仇を討つことを秘かに目標にしてましたお。
     ブーンやかーちゃんの大事なとーちゃんを、殺した敵……討たなきゃいけないって思ってましたお」

( ^Д^)「……まぁ、その気持ちは分かるよ……」

(;^ω^)「……その仇が、ジョルジュ大将だったんですお」

( ^Д^)「!!」

 プギャーが顔を俯けた。
 両手を組んで額に当て、息を吐く。
 ジョルジュがオオカミの将軍だったことは当然、知っていたようだ。
31 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:03:50.36 ID:COKrBpPF0
( ^Д^)「……そうか、十五年前か……ジョルジュ大将がヴィップに来る直前だな……」

(;^ω^)「その戦でジョルジュ大将は敗れて、ヴィップに降ったって書いてありましたお……。
     ブーンは、それを知らなくて……まさか、西塔の大将が元敵将だなんて……」

( ^Д^)「あぁ……降将を大将にすることには、異論もあったらしいけどな……。
     俺も初めて知ったときは、信じられなかったよ……いつオオカミに寝返るか分からないやつを……」

(;^ω^)「……ジョルジュ大将は、信頼できるんですかお?」

( ^Д^)「信頼するしかねーけど、俺は疑ってる。あいつはヴィップのために戦ってるとは思えない。
     九年前にハルヒ城を奪ったのだって、ラウンジの領土を削っただけだ。
     十五年前から一度もオオカミ戦には参加していない。何でだと思う? 腹に一物あるからだろ」

(;^ω^)「でも、そんな断定は……」

( ^Д^)「もちろん推測さ。でも、疑っといて損はない。
     元々、ジョルジュ大将には怪しい行動が多すぎるんだ。
     オオカミ戦には全く手を貸さない、ラウンジ戦には異常な執念を見せる。
     西塔の最上階には怪しい人間が何人も出入りしてる。
     最近はツンさんのところに何度も通い詰めてる。理由は分かんねーけどな」

(;^ω^)「ツンさんのところに!?」

( ^Д^)「ん? あぁ、そうらしい。ラウンジ戦が始まる前の話だけどな。
     ほとんど毎日行ってたらしいぜ。アルファベットを作ってもらうわけでもねーのに、だ。
     何が目的かは知らねーが……ちょっと怪しいな」
33 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:06:01.00 ID:COKrBpPF0
 今日の夕方、ツンは何かを言おうとした。
 しかし、直前になって言うのをやめた。

 ジョルジュが何度も訪れていることと、関係あるのだろうか。

( ^Д^)「ま、ジョルジュ大将について不安なら、ショボン大将のとこに行ってみろ。
     あの人の言葉なら信頼できるだろ? 話を聞いてみるといいんじゃないか」

( ^ω^)「……ショボン大将……」

 ジョルジュとの仲の悪さは有名だ。
 しかし、付き合いは長い。東塔で一番ジョルジュをよく知っているのは、ショボンだろう。
 聞いてみたい、と思った


 プギャーに礼を言って部屋を去り、東塔の最上階へと向かった。
 肩を大きく上下させて、扉を叩く。プギャーと同じように、すぐに出てきてくれた。
 少し眠そうな顔をしている。

(´・ω・`)「……話? 急を要するのか?」

(;^ω^)「……個人的に、ですお」

(´・ω・`)「まぁ、それならそれでいい。中に入れ」

 ほっとして、部屋の中に入った。

 広大さはいつ来ても感じる。
 冬も深まりつつあるが、複数設置された暖炉のおかげで、広いわりに暖かかった。
 木炭の爆ぜる音が小さく響く。

34 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:08:14.18 ID:COKrBpPF0
 ショボンに事情を説明した。
 途中まで書類を整理しながら話を聞いていたが、ジョルジュの名を出したあたりから手を止めた。
 ショボンの顔に、真剣味が貼り付いていた。

(´・ω・`)「……なるほどな……つまり、お前が今不安なのは……
      ジョルジュ大将が、信頼に足る武将なのか、ってことか」

(;^ω^)「はいですお……元オオカミの武将っていうのが、引っかかって……」

(´・ω・`)「それは、父親がジョルジュ大将率いる軍に殺されたからなのか?
      それとも、他に理由があってのことか?」

(;^ω^)「正直、自分でもよく分からないんですお……ただ、不安で……」

(´・ω・`)「十五年も前からヴィップのために戦っている武将だ。今更疑うようなことじゃない。
      確かに、ヴィップ国軍に寝返った当初は色々嫌疑もかけられたそうだ。
      しかし、献身的な働きでそれらを吹き飛ばした。
      仮にオオカミへの忠誠心をまだ抱いているとしても、ラウンジの領土を削りすぎだ。
      確実にヴィップの国力は増している。このままなら恐らく、オオカミも手が付けられないほどになる。
      そうなれば本末転倒だろう。ジョルジュ大将を疑う要素は、ほぼないに等しい」

(;^ω^)「……じゃあ、何故ショボン大将とジョルジュ大将は、相反しているんですかお?」

 ショボンの眉間に、皺が寄った。
 発していいのかどうか、分からない言葉だった。勇気が要った。
 しかし、聞かなければならないと思った。

35 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:10:26.49 ID:COKrBpPF0
(´・ω・`)「……考え方ややり方の相違さ。根本が合わないんだ。
      仕方ないと思っている。根っこの部分は、この歳になると今更変わらない。
      何よりジョルジュ大将は、ハンナバル=リフォース総大将のやり方を踏襲しすぎているんだ」

( ^ω^)「……ハンナバル?」

 聞いたことのない名だった。
 総大将という地位は、今のヴィップにはない。つまり、昔話だ。

(´・ω・`)「ヴィップの建国時から居た猛将だ。統率力があって部下に慕われていた。
      果敢に攻め続ける戦でヴィップは版図を拡大し、他国と比肩するにまで至った。
      十年前、惜しくも病死してしまったがな」

( ^ω^)「……ジョルジュ大将の攻めの姿勢は、ハンナバル総大将から受け継がれてるんですかお?」

(´・ω・`)「ハンナバル総大将はジョルジュ大将の力を見込んで、眼をかけて育てたらしい。
      西塔の大将になれたのも、ハンナバル総大将の推挙あってのことだ。
      昔は総大将が軍のトップで、その下に東大将と西大将が居た。
      当時、東の大将はモナー中将だった。ジョルジュ大将とは上手くやっていたそうだ。
      もちろん、ハンナバル総大将が上に居て統括していたおかげだが」

 ショボンが筆を机に置いた。
 椅子が軋む音を立てる。後ろの窓からは月明かりが差し込んでいた。
38 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:15:42.97 ID:COKrBpPF0
(´・ω・`)「ハンナバル総大将が亡くなった後、ジョルジュ大将はハンナバル総大将のようになろうとした。
      総大将の地位は年功でモナー中将が受け継いだが、ジョルジュ大将はそれを狙っていたんだ。
      果敢に攻め続ける戦を展開し、勢力図を着実に拡げた。
      505年にはハルヒ城を奪っている。ジョルジュ大将が総指揮しての戦勝だ。
      周りの疑惑を払拭し、同時にハンナバル総大将の後釜は自分だ、と示した。
      奇跡とまで言われたハルヒ城奪取だからな。攻めの姿勢が功を奏したんだ。
      ――――しかし、その後めざましい活躍はない。何故か分かるか?」

 ショボンが身を乗り出して机に腕を置く。
 思わず、一歩後ろに下がってしまった。

(´・ω・`)「攻めの姿勢が強すぎたのさ。無茶攻めを繰り返して、逆に攻められることも多々あった。
      攻撃こそ最大の防御、とジョルジュ大将は思っているんだろうがな……。
      ハルヒ城を奪ってから9年経つが、ラウンジ面の情勢は停滞気味だ。
      いくら物資が豊かなヴィップといっても、α鉱石や兵糧が無尽蔵なわけじゃない。
      物資面を遣り繰りする文官から苦言も呈されている。此度の戦は防衛戦だから仕方ないが、
      ラウンジの攻撃を退けたらヒグラシ城を攻めることは目に見えている」

(;^ω^)「…………」

(´・ω・`)「もっと慎重に、と何度も提言しているが、受け入れてもらえない。
      ハンナバル総大将と接したこともない新参が、と思われているんだろうな。
      西塔の兵は総じてハンナバル総大将を尊敬している。
      逆に、東塔にはハンナバル総大将を知らない兵が多い。
      これが新参と古参の違いだ、とよく言われているな」

 ハンナバルの存在を境界線にして、ヴィップは二つに隔てられている。
 初めて知った事実だった。

39 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:17:32.41 ID:COKrBpPF0
(´・ω・`)「話を戻そう。俺がジョルジュ大将と相反しているのは、単に根本が合わないからだ。
      ジョルジュ大将が元オオカミの武将という過去によるものではない。
      疑義を抱くのも失礼な話だ。確かにジョルジュ大将とは馬が合わないが、
      いずれは和解して協力したいと思っている。上手くいくかは分からんがな。
      分かったらもう居室に戻れ。プギャーには今度注意しておく。推測で喋るな、とな」

 ショボンが再び右手に筆を握った。
 頭を下げ、部屋を退出する。扉を閉め、ゆっくり歩き出した。

 自分の居室に帰る途中、考えた。
 ショボンははっきりと否定した。東塔を統べる人間であるショボンが。
 説得力は絶大だった。

 プギャーを信じていないわけではないが、ショボンの言葉はやはり大きかった。
 とーちゃんを殺されたことに関する蟠りは消えない。恐らく、今後もそれは変わらない。
 しかし、若干薄れたような感覚があるのは事実だ。

 部屋に戻ってすぐ、眠りに就いた。


――翌朝――

 部屋の扉を叩く音で眼が覚めた。
 まだ太陽も姿を見せない時間だ。人が訪れる時間ではない。

 そこで、直感した。何かがあったのだ。
41 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:19:47.08 ID:COKrBpPF0
( ^Д^)「軍議だ、急げ」

 わざわざ部屋まで来てくれたのは、プギャーだった。
 服を着込んで、部屋を飛び出す。小走りで第一軍議室に向かった。

 プギャーと二人で軍議室に入ると、既にショボンやギコが席についていた。
 西塔の将はラウンジ戦にあたっているため一人もいない。
 集まったのはヴィップ城に残っている東塔の将だけだった。

(´・ω・`)「まぁ、そんなに急いで伝えることでもないんだがな。早急に済ませたいんだ」

 机の中央に置かれたランタンと早暁の光で照らされた室内は、寒々としていた。
 プギャーは薄着だが他は服を重ね着している。ショボンの図体が更に大きくなっていた。

(´・ω・`)「さっき、北のハルヒ城から伝令が到着した。ラウンジ戦についてだ」

 眠気が醒めた。
 ハルヒ城からの伝令。つまり、戦に動きがあったということだ。
 ショボンの言葉に意識を集中させた。

(´・ω・`)「ラウンジが軍を退いた。攻撃を凌ぎきったんだ。ヴィップの勝利、ということになった。
      主だった戦死者もいない。犠牲も少ない。見事な防衛戦だったそうだ」

 思わず息が漏れた。安堵した。
 自分も参加していた戦だ。勝って欲しい、と願っていた。
 ギコも少し嬉しそうな顔をしている。プギャーは無表情だった。

( ^Д^)「しかし、何故ラウンジは軍を退いたのですか? まだ二度しか交戦していないのに……」

(´・ω・`)「隠し続けていた事実が、ヴィップ側にバレたんだ」
43 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:22:05.44 ID:COKrBpPF0
 予想だにしていなかった言葉だった。
 ラウンジが、何か秘密を抱えていたということだ。とてもそんな風には見えなかった。

( ,,゚Д゚)「隠していた事実、ですか。軍を退くほどの」

(´・ω・`)「あぁ。ベル=リミナリーさ。牢乎の森で戦をしたとき、いつまで経っても姿を現さなかった」

( ^Д^)「確かに、そうでした。ジョルジュ大将も疑問に思っていたようですが……」

(´・ω・`)「理由が分かったのさ。戦に出なかったのではなく、出られなかったんだ」

( ,,゚Д゚)「えっ……?」

( ^Д^)「それは……つまり……」

(´・ω・`)「ベル=リミナリーは、病を得たそうだ。重い病をな」

 皆が言葉を失った。
 全土最強の武将、ベルが、病床に伏している。
 それも、戦に出られないほどの重い病に。

44 :第11話 ◆azwd/t2EpE :2007/01/27(土) 22:24:50.35 ID:COKrBpPF0
(´・ω・`)「もう、永くはないそうだ」

 立ち上がっていたショボンが、静かに腰を下ろした。






 第11話 終わり

     〜to be continued




――ラウンジ城・大将室――

( ’ t ’ )「お加減いかがですか? ベル大将」

(`∠´)「変わらないな……気だるいままだ……」

 カルリナ少尉がしょげた顔を、こちらに見せないようにしながら部屋を退出した。
 まだ若く、才気もあるが、いかにも経験がなさすぎる。

 不安事が、多すぎる。

(`∠´)「……最後に、やっておかなければならないことが、あるな……」

 寒冷地の冬にも慣れたが、この頃、不思議なほど温かい風が穏やかに吹いていた。

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