- 182 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:06:14 ID:QPRHnsBc0
美府の夜に、めっきり人が減った。
夜猿の影響が顕著だ。
夜風に当たりながら散歩するのは子供の頃から好きだった。
隣には、いつも兄がいた。
将来藩士として認められ、道場を持つことを夢に見ていた。
貧しい家ではあったが、そこには確かに希望があった。
今はこの夜に相応しい暗闇に囲まれて生きている。
長岡道場の前までやってきた。
門から看板を下ろしている。
師範が死んだのだから無理はない。
- 183 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:10:02 ID:QPRHnsBc0
塀に向かって跳躍し、片足で塀を蹴り、垂直に体を飛ばした。
片手で這い上がり、中へ侵入する。
道場と隣接して建てられた住まいに、ツンが住んでいるはずだ。
一度奥へ免れたときに、確認していた。
小さな気配を感じた。
人ではなく、二匹の犬がこちらに走ってやってきている所だった。
シャキンは素早く抜刀し、一閃にて犬たちを斬り捨てた。
斬り殺すときに、微かに吠えたが、目立たないようには済ませた。
ツンの寝室を目指す。
- 184 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:13:36 ID:QPRHnsBc0
家の造りというのは大体どこも同じなのだ。
庭をぐるりと回れば、どこが寝室なのか大体わかった。
廊下に上がり、床鳴りに注意しながら、寝室の障子戸を指の幅ほど開けた。
殺気が膨れあがるのを感じ取った。
障子ごと切り裂こうとする斬撃が目の前を走った。
下がらず、上半身の動きだけで躱してのける。
障子が真っ二つになり、寝室の中が露わとなった。
寝間着のまま真剣を構えたツンは、来訪者がシャキンだとわかると剣気を一瞬揺るがせた。
- 185 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:18:13 ID:QPRHnsBc0
シャキンが素早く抜刀し、刀の根本を斬り上げた。
強く弾かれたツンだったが、手元から刀を離さなかったのは、師範代に似合う実力だった。
シャキンは斬撃と同時に間合いを大きく詰めていた。
ツンの手首を掴み上げ、強引に刀を捨てさせる。
後ろに敷かれた布団の上に押し倒されたツンは、必死の抵抗でシャキンの腹を殴ったが、
岩を打ったような感触がしただけで、効いた様子は微塵もなかった。
ξ;゚听)ξ「誰か……」
叫ぼうとした瞬間に、シャキンから容赦なく顔を殴られた。
歯が折れ、口から飛び出していくのを、どこか冷静な気持ちでツンは眺めていた。
- 186 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:21:00 ID:QPRHnsBc0
(`・ω・´)「お前を犯す」
ξ;゚听)ξ「シャキン……」
(`・ω・´)「お前に惚れた訳ではない。
ただ、町に来てから、最初に話をした女を犯すと決めている」
ξ;゚听)ξ「馬鹿な真似を、するな」
(`・ω・´)「賢い獣などおらん」
寝間着をはぎ取ると、すぐにツンの肢体が暗闇に浮かび上がった。
背後の月に照らされ青白く光る肌は、きめ細かい健康な女の肌を主張していた。
- 187 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:26:54 ID:QPRHnsBc0
ツンの胸は小ぶりではあったが、整った形をしており、乳頭は薄い桃色に光っていた。
一新に胸をむしゃぶりつかれる。
ツンは声を我慢していたが、乳頭を強く吸ったとき、喉の奥で息が詰まる音が漏れた。
シャキンは頭を下げ、へその辺りをなめ回した。
同時に内ももを手で撫でる。
無理矢理足を開かそうとしたときに、また強くツンは抵抗した。
今度は顔ではなく、腹を殴った。
一瞬、うめき声を上げ、そこからもうツンは暴れなくなった。
両足首を掴み、大きく股を広げた。
ツンの秘部は、薄く細い毛が申し訳程度にしか生えておらず、形がよくわかった。
ぴっちりと閉じられた肉の溝から、透明な汁が線を作っていた。
- 188 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:31:41 ID:QPRHnsBc0
汁を吸い取るように舌を這わせた。
舌で溝をこじ開け、敏感な部分に吸い付き、なめ回し、時には息を吹きかけた。
ξ; )ξ「堪忍、してえ……」
およそ半刻もの間、ただ舌で愛撫し続けた。
やがて舌の動きに合わせて腰が浮き上がるようになった。
さらに吸い付く力を強めると、ツンの呼吸の間に唸りのような喘ぎ声が混ざるようになった。
シャキンは股の間から顔を離すと、膨張しきった自身のものを溝にあてがった。
唾液と愛液を先端に塗り、体重をかけて奥へと進む。
- 189 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:34:51 ID:QPRHnsBc0
ξ; )ξ「い、痛い、痛い」
途中まで入れた所で、わざと腰を止めた。
体を倒し、ツンの唇を奪った。
(`・ω・´)「お前の父親を殺したのは、俺だ」
ツンの瞳にさっと影が横切るのを確かに見た。
シャキンは足に力を込め、最も深い場所まで一気に腰を沈めた。
ξ; )ξ「あ、あああああ、あああああああ、あああ!」
爪を立てた手で体中を引っかかれた。
意にも介さず、腰を振り続ける。
愛液に血が混ざったのが臭いでわかった。
- 190 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:38:51 ID:QPRHnsBc0
それからさらに時間が経った。
いつの間にかツンは抵抗をやめていた。
シャキンの腰の動きに合わせて、悲鳴に近い喘ぎ声を上げるだけだ。
狂うことで、自分を保っているようにも見えた。
汁と汁が重なり、ぶつかり合い、官能の音を立てた。
いっそう腰の振りが激しくなり、ツンの中でシャキンが果てようとしていた。
同時に、ツンの喘ぎ声も今まで以上に大きくなった。
シャキンは背中と足のももが張り、目の前が黒く染まるのを感じた。
全く同じときに、ツンの腰ががくがくと揺れ、足先がぴんと張った。
- 191 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:42:36 ID:QPRHnsBc0
全て終わると、自分の着物だけを直し、落ちていた刀を拾った。
ツンはまだ足を開いたまま、体を痙攣させていた。
肉の溝から、白い液が垂れていた。
(`・ω・´)「懐刀くらいあるだろう。死ぬなら勝手に死ね」
部屋から出て行こうとすると、背中に声をかけられた。
ξ; )ξ「何故……生き急いでいる……」
剣士ではない、弱々しい女の声だ。
だが、無視できない力も感じた。
- 192 名前: ◆hb8Q6YeeDk:2012/06/09(土)
00:46:42 ID:QPRHnsBc0
シャキンが振り返る。
(`・ω・´)「光など、一片も必要でない。俺はただ闇に墜ちたいのだ」
ξ; )ξ「な……ぜ……」
(`・ω・´)「俺が、もう一度朝日を拝むためだ」
それだけ言って、また歩き始めた。
ξ; ー )ξ「無理だな、お前には」
最後の言葉だけは、今まで聞いたことのない声色だった。
一度立ち止まったが、結局シャキンは振り返ることなく、闇に消えていった。
十二輪「夜」
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