( 芸)ξ ナ匚゙)ξオム*゚ー゚)むかしむかしは今日この頃のようです(・∀・ )
( 芸)「ねーねー、タンザク、なんてかく? おもいつかないよ」
ξ ナ匚゙)ξ「パソコンのデータがふっきゅーしますよーに」
オム*゚ー゚)「ゆとりのじかんがほしい!」
今日は7月7日。 間戸目小学校では、星を見ながら歌を歌い、七夕のお祭りをします。
運動場に大きな笹を立てて、みんなで作った飾りと、願い事を書いた短冊を飾ります。
運動場では先生たちが短冊を飾っています。 だけど、この三人はまだ書けていないみたいです。
男の子のふんどしみたいに真っ赤な短冊には、まだ何も書かれていません。
(;芸)「……どうしよう」
( ・∀・)「おやおや、随分とお困りのようじゃないか?」
三人だけしかいないはずの教室に、男の声が響きました。
学校は関係者以外は立ち入り禁止のはずなのに、一体どこからきたのでしょうか?
(;芸)「だ、だれっ?」
ξ;ナ匚゙)ξ「ろりこんへんしつしゃだー!!」(>ワ<*オム
けれども、女の子二人は声をかけてきた男の人がイケメンなのに気づくと笑顔になりました。
イケメンの前には、不審者なんて肩書き無いも同然なのです。 男の子は少し泣きました。
( ・∀・)「おにーさんはねー、お仕事が休みになったからこうして休暇を満喫してるのさー。
自由時間を満喫できる人の姿とは、かくも素敵なものなのかと。 もう、化身万歳!」
ξ*ナ匚゙)ξ「おにーさんのおしごとってー?」(゚ー゚*オム
( ・∀・)「おにーさんは、馬車馬ならぬ牛として働いてるんだよ……」
そして、お兄さんはお話を始めました。
――昔々、そのあたりの動物や人が当たり前に神様になれた頃。
ある牛飼いの若者が、水浴びにやってきた天女に恋をしました。
恋する余り周りが見えなくなったこの若者、何と空飛ぶアイテムの羽衣を隠しちゃったのです。
(;芸)て「おしごとのはなしは?!」
でも、平々凡々のこの牛飼いなんだかんだいって見事に天女をゲットしました。 天女ベタ惚れ。
見事ラブラブ夫婦になったのはいいのですが、この天女の父ちゃんは何とめちゃ偉い神様。
娘離れのできない父によって、二人の間は天の川によって無惨にも引き裂かれてしまいました。
(#´∀`)「一年に一度会えるだけでも有り難いと思えこのクソ人間っ――モナ!!」
(*;ー;)「パパなんて大嫌いっ!」
(,,#゚Д゚)「うぉぉぉぉぉぉりぃぃぃぃ姫ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」
愛しの嫁と離ればなれになってしまったこの若者。 会えるのは一年に一度の七夕の日だけです。
二人の神と人とを越えたラブストーリーは悲劇として、人々に語り継がれていきました。
(*・∀・)「ところがだっ! ウチの御主人……じゃない、牛飼いはあきらめが悪かったのです!」
自分たちの話が伝説となり、半分神様扱いされるようになったのを利用し、若者は天に昇りました。
嫁の父は今でも信じられているすんごい神様。 でも、ウチの御主人……若者も負けません。
(,,#゚Д゚)「いけぇぇぇぇぇ、牛ぃぃぃ!! 天の川を越えろぉぉぉ!!!」
( ; ∀)「ちょwwwおまwwww無理! カササギ口説け! あいつら橋作れるから!」
(,,#゚Д゚)「それでも、俺の育てた牛なら! 牛ならやってくれるぅぅぅぅぅ!!」
(# ∀ )「自分で泳げよこのバカ主人っ!!」
――お兄さんの話はもうめちゃめちゃです。 三人は話を聞きながら、お兄さんの頭を心配しました。
( ・∀・)「と、いうわけで、僕は川を泳ぐために毎日働かされるのでした。
一年に一度きりじゃ満足できないんだろうね、あのバカは。
今も、天の川を泳いで渡るためのトレーニングに必死だし。 付き合う身になってよ……
まあ、今頃は空の上で年に一度の嫁とのいちゃこらタイムだろうね」
ξ ナ匚゙)ξオム;゚ー゚) 「え? 」 (芸; )
三人が最後の言葉にびっくりした時にはもう、お兄さんの姿はなくなっていました。
お兄さんはまるで、神様のように消えてしまっていたのです。 探しても、見つかりませんでした。
( 芸)「本当に神様だったのかな? ……ウシだけど」
三人はしばらく呆然としていましたが、先生に呼ばれ、教室を出ました。
運動場では他の生徒たちが待っていて、すぐに七夕のお祭りが始まりました。
(*芸) ξ*ナ匚゙)ξ オム*゚ー゚)
キラキラとお星様が輝き、たくさんのの短冊が飾られた笹の葉がサラサラと音を立てます。
その中にある赤い短冊には、こう書かれています。
『おりひめのパパとひこぼしたちががなかなおりして、ウシさんのしごとがうまくいきますように!』
――――願いが叶う日も、そう遠くはなさそうです。 おしまい