タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:28:48.38 ID:OqxMzLl+0, まとめサイト様
ttp://boonsoldier.web.fc2.com/tomeru.htm
今日は第九話です。 ,( ^ω^)がξ゚听)ξを止めるようです
タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:29:44.79 ID:OqxMzLl+0, 第九話
日付が変わった。
そして新しい朝が来た。
ジョルジュとクーと共に救出活動に没頭していた僕たちは、ようやく火が消えかかったころに水平線から現れた太陽に見入ってしまった。
昨日起きたすべてのことを無かったことにして、新しい一日を始めさせてくれる、そんな太陽だった。
(´・ω・`)「なるがままにしなさい。なるがままにすればすべてはうまくいくのです」
( ^ω^)「お?」
(´・ω・`)「ビートルズのlet it be さ。あの太陽を見て、その意味が判ったような気がしたんだよ。
昨日があんな日だって、何事もなかったかのように新しい一日が始まったんだから」
('A`) 「…だな。俺達が今日何をしたって、明日もまたこうやって太陽は出てくるんだ」
(´・ω・`)「…今うまくいってなくても、結局はうまくいってくれるんじゃないかな。…ね、ブーン」
( ^ω^)「…そう、かお」
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タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:30:24.06 ID:OqxMzLl+0, すべてうまくいってくれる。そんなものなのだろうか?
じゃあ、ツンは助かるのだろうか?
この太陽を、ツンといっしょにまた見れるのだろうか…。
そんなことを考えていると、ジョルジュとクーがペットボトルとビニール袋を持ってやってきた。
( ゚∀゚)「おう、お前ら。お疲れさん。基地の連中から差し入れだ」
川 ゚ -゚)「お茶と、おにぎりだ。君たちは昨日公園を出てから何も食べてないからな」
( ゚∀゚)「少し休憩しようぜ」
( ^ω^)「ありがたいですお」
僕らは瓦礫の上に円を作って座り、ペットボトルを受け取った。
ビニール袋を開いているジョルジュに、ショボンが問いかけた。
(´・ω・`)「…被害は、どれほどなんですか?」
( ゚∀゚)つ「…ああ」
おにぎりを三つ取り出してジョルジュは答えた。それを僕達に渡すと、また一つ袋から取り出して一口かじった。
咀嚼して飲み下すと、僕らの目を見ながら言った。
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パーソナリティー(静岡県),,2007/03/23(金) 21:30:27.39 ID:6g9eQiOs0, 初リアルタイムktkr
ガンガレ! ,
アナウンサー(関東・甲信越),sage,2007/03/23(金) 21:30:43.69 ID:k2sesWwZO, ※SAGE推奨 ,
タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:31:21.32 ID:OqxMzLl+0, ( ゚@`∀゚)「…かなり酷いな。自衛隊、米軍ともに主要艦船はほぼ例外なく全滅した。
ただ、自衛隊に関しては物質的被害は大きいが死傷者は少なかった。
ある護衛艦の艦長が司令官に進言して比較的早いうちに撤退したらしい。そのおかげみたいだな」
川 ゚ -゚)「ジョルジュ、米粒」
ああ、と頬についた米粒を取りながらジョルジュは続けた。
( ゚∀゚)「だが米軍の死傷者の数は酷かった。ここの米軍の司令官はプギャー中将というんだが…最後まで徹底抗戦を呼びかけていたらしい。
…まぁ、米軍で最大の艦隊が簡単にやられては示しがつかないと思ったんだろうが…」
(;'A`) 「…どれだけ、死んだんですか?」
( ゚∀゚)「…判っているだけでも米軍の死者は800人以上。今んところだから、1000人は超えるんだろうな。
けが人は3000人くらいだ。お前らも昨日の空母の爆発を見ただろう?
湾内での戦闘だったからこれだけで済んだ、とも言えるんだぜ?外洋だったらもっと酷かったはずだ」
(;^ω^)「…1000人…」
( ゚∀゚)「…まったく、軍事バランス総崩れだぜ」
そう言ってジョルジュはまた一口おにぎりを食べた。
クーもまた一口食べた。
川 ゚ 〜゚)「ハグッ。ほら、お前らも食え。今度はいつ食べられるか判らないんだ」
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タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:33:21.19 ID:OqxMzLl+0, そう言われて、僕も一口食べた。
( ^ω^)「…おいしいお」
川 ゚ー゚)「それは、ハムッ、よかった」
(´・ω・`)「ハグハグ」
('A`) 「ハグッ、ハフッ、ハムッ、ハグッ」
( ^ω^)(´・ω・`)( ゚∀゚)川 ゚ -゚)「キメェ」
(;'A`) 「……ウツダシノウ」
口にたまったご飯をお茶で流し込んだ。
ようやくおなかが満腹になった。満腹になると、今度は眠くなってきた。
昨日からずっと動き詰めだったので気がつかなかったが、こう落ち着くとやっぱり眠い。
少しうとうとしかけていたところで、クーがこっちを向いていった。
川 ゚ -゚)「じゃぁ、私達はまた出てくる。ちょっとここの司令官と話してこなきゃいけないからな」
( ゚∀゚)「ああ、そういうわけでお前らはまだ休んどけ。後で帰ってくる。まぁすぐに済むぜ」
(´・ω・`)「司令官…ですか?」
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タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:35:36.19 ID:OqxMzLl+0, ( ゚∀゚)「ああ。前にも言ったがかなり敏腕な司令官さ。
この襲撃で自衛隊に犠牲者がそれほど出なかったのはその人のおかげでもあるしな」
( ^ω^)「僕達は行かないでもいいんですかお?」
( ゚∀゚)「うーん…まぁ行く必要はないだろう。俺達だけでいい。じゃあ、そういうわけでな」
そういい残すと二人は立ち上がりどこかに行ってしまった。
僕ら三人だけが残された。
ショボンが口を開いた。
(´・ω・`)「…これから、どうなるんだろうね」
('A`) 「調査する、って言ってたしな。技本ってとこに行くんじゃね?」
( ^ω^)「技術研究本部、だったかお?」
(´・ω・`)「今のツンを助けられる力を作れるのは、そこだけみたいだしね」
そして顔を下げた。手に持ったペットボトルを見つめた。
自然と、口数が少なくなっていく。やっぱりみんな不安なのだ。
そして誰も喋らなくなってしまった。
ドクオが、あ、テスト期間中だったんだよな、等とポツリと言ったもんだから更に空気が悪くなってしまった。
たまらず僕は言った。 ,
タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:37:37.72 ID:OqxMzLl+0, (;^ω^)「み、みんな暗いお!そうだお!こんなときこそlet it be だお!」
れりびー、れりびぃ〜と僕は下手ながらも歌い始めた。
二人が顔を上げて、僕を見た。しばらく呆然としていたが、段々といっしょに声を合わせて歌い始めた。
れりびー、れりびぃ〜、れりっびー、おぅれりっ、びぃー♪
うぃすぱーわーずおぶうぃずだむ、れりび〜♪
最後のlet it be というフレーズを歌い終わると、僕らは顔を見合わせて笑った。
(´・ω・`)「にしても、ブーンは歌へただね」
(;^ω^)「うっ…うるさいお。これでもツンはそれなりにほめてくれたお!」
('A`) 「…お前ツンとカラオケなんて行ったのか…」
( ^ω^)「ドクオはないのかお?」
('A`) 「俺が女の子とカラオケなんていけるか。…なぁショボン?お前もないよな?」
(´・ω・`)「僕はあるよ。渡辺さんと」
(;'A`) 「へぇ…あの渡辺さんとーーーっておい!ちょっと待て!そんな話聞いてないぞ!?」
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タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:39:24.00 ID:OqxMzLl+0, (´・ω・`)「…渡辺さんとカラオケに行った、ただそれだけさ」
(;'A`) 「…ウツスギルシンデモシニキレナイ…」
(´・ω・`)「…どんまい」
(;'A`) 「ショボンてめぇええええ!」
…なるがままにすればきっとうまくいく。
なんとなくだけど、本当にそんな気がしてきた。
…それにしても、僕は、どうもその場に流されやすいらしい。
そのとき、
???「やぁ、おはよう」
後ろから誰かに声をかけられた。
( ^ω^)「誰ですかお?」
僕は振り返った。その勢いで、ペットボトルのキャップが、コロンと落ちた。
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タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:42:37.73 ID:OqxMzLl+0, *
「モララー司令官は、今席を外しております」
焼け残った司令室に行くとそんな風に言われた。
仕方なくジョルジュとクーはブーンたちの元に帰っていった。
(;゚∀゚)「ちきしょー。なんでいないんだよ…。こんな状況で司令室にいないってどんな司令官だよ…」
川 ゚ -゚)「…まぁ、なかなか変わった人みたいだからな」
瓦礫を越えてブーンたちの元へ戻る。しばらくしてからもう一度行ってみよう。
ブーンの後ろ姿が見えた。と、同時にさっきまでいなかった人物がそこにいた。
( ゚∀゚)「お?誰だ?」
川 ゚ -゚)「わからん。ここからじゃ見えない」
声が聞こえるほど近くまで来た。その人物はまだ後ろ姿しか見えないが、声は聞こえた。
ブーンたちと話している。結構年をとった声だ。
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タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:43:48.03 ID:OqxMzLl+0, ( ^ω^)「ははははは!この人おもしろいお!」
(;∀;)「やべぇwwwはらいてぇwww」
( ^ω^)「もっとなんか話してお!!」
???「そうかね?おもしろいかね?ではもっと話してあげよう」
不謹慎な。
こんな状況で人を笑わせている場合かと、ジョルジュとクーは思った。
誰だ?と、顔を見る。
そこにいたのはーーーー。
,
タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:45:16.44 ID:OqxMzLl+0, ( ・∀・)「じゃあ私が防衛大学にいたころの話をしよう」
Σ(;゚∀゚)川;゚ -゚)「ちょwwwwwwwww」
モララー司令官!
あんた…なにやってんの!なんでここにいんの!
(;゚∀゚)「おい!ブーン!」
( ^ω^)「お!ジョルジュさん!もう用事はいいのかお?あ、この人モララーさん。
すっごい面白い人だお!」
(;゚∀゚)「い、いや、お前…この人は…」
(;゚∀゚)川;゚ -゚)「 司 令 官 だ ぞ 」
( ^ω^)…
(^ω^)
Σ(;^ω^)(;'A`) (;´・ω・`)「えええええええええ??!!」
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タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:46:41.99 ID:OqxMzLl+0, ( ・∀・)「はっは。そんな驚くことでもないだろう」
(;^ω^)「ぜんぜんそうはみえなかったお…」
(;'A`) 「ペーペーの自衛官だと思ってたぜ…」
(;゚∀゚)「なっ!お前らあんまり失礼なことをいうな!!」
ジョルジュとクーは慌てて服装を直し、モララーの方を向き、敬礼をする。
川 ゚ -゚)ゝ「モララー司令官!技術研究本部の、クーです!」
( ゚∀゚)ゝ「ジョルジュです」
( ・∀・)ゝ「ふむ」
軽く返事をして、モララーも敬礼をした。
( ・∀・)「技術研究本部…。ああ、技本だね。…もしかして、昨日の少女のことかね?」
( ゚∀゚)「そうです」
川 ゚ -゚)「我々はあの少女を止めるべく行動しています。そのために、ここに調査にまいりました」
( ・∀・)「昨日のCH−47は君達か。救助活動をしてくれていると聞いていた。しかし技本だったのだね。
…この少年達もかね?」 ,
タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:48:01.78 ID:OqxMzLl+0, ( ゚∀゚)「…そんなところです」
ふむ、とモララーは一息を入れた。それから少し考えているような素振りを見せたあと、こう言った。
( ・∀・)「昨日のデータはすべて司令室にあるからね。ここで話すのもなんだし、司令室に行こうか。
じゃあ、私について来なさい」
( ゚∀゚)「はい。…じゃあ、ブーンたち、もう休憩は終わりだ。モララー司令官についていくぞ」
(;^ω^)「は、はいですお」
慌てて立ち上がる。
モララーはそれを横目で見ていた。
( ・∀・)「準備はいいかい?こっちだよ」
瓦礫を踏み越え、一行は司令室へと向かう。
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タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:50:13.73 ID:OqxMzLl+0, *
AM7:00
司令室に案内され、その壁にかけられた時計を見るともうそんな時間だった。
昨日の今頃は…僕はまだ寝てたな…あと一時間くらいするとツンがやってきたはずだ。
そんなことまで、ひどく懐かしく感じてしまった。
( ・∀・)「君達、コーヒーで良いかね?」
川;゚ -゚)「そんな。司令官にそんなこと…。私がやります」
( ・∀・)「いいんだいいんだ。司令室のコーヒーはいつも私が淹れている。これでも結構評判いいのだよ」
川;゚ -゚)「はぁ…恐れ入ります」
クーはモララーについて給湯室へと消えていった。
僕とドクオ、ショボン、ジョルジュの四人は案内された部屋の長いソファに座っている。
向かったところにあるソファにはもう一人の自衛官が座っていた。
その自衛官は、こんごう型護衛艦『ひろゆき』艦長、ギコ一等海佐と名乗った。 ,
タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:51:01.12 ID:OqxMzLl+0, ( @`@`゚Д゚)「…あいつには、通常兵器が効かなかった。あの羽にすべてを防御されてしまうんだ」
( ゚∀゚)「…でしょうね」
( @`@`゚Д゚)「あいつは…いったいなんなんだ?人間なのか?」
( ゚∀゚)「人間、です。ただ、人造細胞を含んだ人間です」
( @`@`゚Д゚)「あんたらの…その、人造細胞ってのについての説明は聞いたが、まるで信じられないな」
( ゚∀゚)「無理もありませんが、紛れも無く事実です」
ギコはふぅっとため息をついた。そして頭を抱えた。
( @`@`゚Д゚)「そうだよな…。現に、俺の艦はもう無い。やつに撃沈されてしまったよ」
( ゚∀゚)「…艦よりも、人命です。艦長のご英断のお陰で助かった自衛官はたくさんいます」
( @`@`゚Д゚)「気休めのつもりかもしれないが、俺にとってあの艦は命よりも大切なものだったと思っている」
( ゚∀゚)「…死んでしまっては、次はありません。艦長は退艦の際に、次は勝つ、とおっしゃったそうじゃないですか」
( @`@`゚Д゚)「…そう、そうだったな」
話が途切れたところで、モララーとクーがコーヒーを持ってやってきた。
コーヒーの、香ばしい香りが鼻をついた。 ,
タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:52:16.63 ID:OqxMzLl+0, ( ・∀・)「出来たぞ。熱いから気をつけて飲みなさい」
( ^ω^)「いただきますお」
一口すすると程よい苦味が口の中に広がった。眠気が急速にさめていくのを感じた。
('A`) 「おいしいです、とても」
( ・∀・)「それはよかった」
モララーは満足げに笑うとギコの隣に座った。クーはジョルジュの隣に座った。
( ・∀・)「さて」
コーヒーを一口すすると、モララーは口を開いた。
( ・∀・)「昨日の少女のデータは技本に直接送らせてもらう。
今ここで説明するよりも、技本の研究員が見たほうがいいだろうしな」
( ゚∀゚)「ありがとうございます」
ところで、と、モララーは続けた。
( ・∀・)「…この、少年達。ジョルジュ君、君に技本の一員かと問うた時はそうだと言ったが、本当は違うんだろう?」
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タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:53:12.04 ID:OqxMzLl+0, (;^ω^)(;'A`) (´・ω・`)「…!」
( ゚∀゚)「…」
( ・∀・)「さしずめ、あの少女の友人だろう?」
僕はジョルジュとクーを見る。なんと答えるのだろうか。
もしかして、このまま家に返されてしまうのだろうか。
ツンを救えないままで。
数秒後、ジョルジュはゆっくりと口を開いた。
( ゚∀゚)「…そうです、司令官。この少年達はあの少女の友人です」
(;^ω^)「…!!」
( @`@`゚Д゚)「特殊な訓練を受けていない少年達を戦場に連れてきたのか…!?」
ギコの声が荒くなる。
( @`@`゚Д゚)「そんな危険なこt…!!」
川 ゚ -゚)「ですが、司令官、艦長」
クーが立ち上がりギコの言葉を制した。全員がクーを見上げる。
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タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:54:23.51 ID:OqxMzLl+0, 川 ゚ -゚)「自分の大切な友人が、あのような状態になっていて、黙って見ていることができるのでしょうか。
何もしないでいられるのでしょうか。指をくわえていられるのでしょうか」
( @`@`゚Д゚)「…」
川 ゚ -゚)「確かに危険ではある。死ぬかもしれない。しかし、それでもこの少年達は私達と共に来ることを望みました。
友達を助けるため、今まで通りの日々を取り戻すため。彼らには…ちゃんとした覚悟があります」
( ・∀・)「…」
川 ゚ -゚)「ブーン、ドクオ、ショボンは私達の仲間です。ともに戦い、あの少女を止め、助ける。
…そして、最終的な決断は彼らに委ねるつもりです」
そう言って、クーは僕の顔を見た。
最終的な決断。それは多分、ツンを殺すことを指しているのだろう。
クーは僕の目を見つめている。僕は思わず目をそらしてしまった。
ツンを殺すか殺さないかなんて…そんなこと、判断できるわけ無いじゃないか。
僕は首を縦にも横にも振らなかった。
そんな僕を見て、クーは何も言わずに座った。そしてモララーとギコを直視した。
しばらく、間があった。
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タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:56:10.91 ID:OqxMzLl+0, 時計の音がやたらと大きく感じ、暖房の音が耳障りに感じ始めた頃、
最初に口を開いたのは、モララーだった。
( ・∀・)「…そうかね。それだったらもう何も言うまい。彼らの判断を尊重しよう」
(;^ω^)「…!」
(;@`@`゚Д゚)「司令官…!」
( ・∀・)「聞き分けたまえ、ギコ。君は優秀ではあるが頭が固すぎるな」
( @`@`゚Д゚)「…」
( ゚∀゚)「寛大な判断、感謝します。さすがはモララー司令官です」
( ・∀・)「いやいや、そんなことはないさ。彼らの覚悟に感化されただけさ」
モララーはそう言うとコーヒーを一気に飲み干した。そしてコン、という音を立ててカップをテーブルに置いた。
( ・∀・)「君たちはこれから技本に向かうんだろう?」
( ゚∀゚)「そうなります」
( ・∀・)「焼け残った車がある。お貸ししよう。なんとか、あの少女に対抗できる策を考えてくれ」
そう言うとモララーはソファを立ち、近くにいた自衛官一人を呼んで車をまわしてくるように、と伝えた。
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タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 21:58:49.67 ID:OqxMzLl+0, ( ゚∀゚)「ご協力、感謝します」
ジョルジュもソファを立った。続いてクーも立った。
川 ゚ー゚)「行くぞ、君達」
(;^ω^)「は、はいですお!」
慌てて僕達もソファを立つ。コーヒーが残ってしまったが、仕方ない。
司令室から外に出る間際、モララーが僕達に向かって言った。
( ・∀・)「君達、さっきlet it be を歌っていたね」
( ^ω^)「?」
( ・∀・)「悩み苦しんでにいるときに、きっとマリア様が現れて智慧の言葉を授けてくれる。
なすがままに、そのままに…きっと解決策がみつかるはず。
…私もこの曲は好きだ。今、まさに聴きたいような曲だ」
( ^ω^)('A`) (´・ω・`)「…」
( ・∀・)「頑張りなさい。君達の友人を救ってあげなさい」
( ^ω^)「…モララー司令官」
( ・∀・)「ほら、早く行きなさい。仲間を待たせてしまうよ」
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あおらー(埼玉県),,2007/03/23(金) 21:59:12.44 ID:ZStrzQSY0, 支援 ,
タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 21:59:29.76 ID:OqxMzLl+0, ( ^ω^)「…」
僕達三人は暗黙のうちに横に一列に並び、右手を伸ばして額まで持ち上げて止めた。
ーーーーそう、不恰好ながらも、敬礼をした。
( ^ω^)ゝ「頑張りますお!」
(´・ω・`)ゝ('A`) ゝ「頑張ります!」
( ^ω^)ゝ「また、コーヒーをいただきにきますお!」
モララーも敬礼で答えてくれた。
( ・∀・)ゝ「ああ、待っているよ」
その言葉を聞いたあと僕達は走って司令室をあとにした。
外に出ると既に車に乗り込んだジョルジュとクーが待機していた。
( ゚∀゚)「おせえぞお前ら」
( ^ω^)「すみませんですお」
川 ゚ -゚)「ほら、早く乗れ」
車に乗り込む。 ,
ふぐ調理師(関東),,2007/03/23(金) 22:00:13.30 ID:h8ja9YhUO, 宣伝見てきますた ,
タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 22:01:31.21 ID:OqxMzLl+0, ('A`) 「どのくらいで技本にはつくんですか?」
( ゚∀゚)「んーー…まぁ1時間ってとこかな」
川 ゚ -゚)「私なら30分でいってやるぞ」
(;゚∀゚)「い、いや、お前は運転するな」
そうして車は走り出す。途中、ジョルジュがラジオをつけた。
流れてきた曲は、僕達が知っている、あの曲だった。
『はい〜〜〜。これは千葉のヒッキー君からのリクエストです。
60年代にリヴァプールからロックの革命を起こしたあの伝説のグループ、ビートルズからの一曲で、「let it be」!』
…When I find myself in times of trouble Mother Mary comes to me 〜♪
Speaking words of wisdom …
Let it be〜…♪
ーーーーーー第九話「なすがままに、そのままに」完
,
タイムトラベラー(千葉県),,2007/03/23(金) 22:04:05.61 ID:OqxMzLl+0, これで第九話は終わりです。
次は…明後日には投下できると思います。たぶん。
いやぁ…間隔あけてるときに他のスレ見てたらうっかり誤爆しちまった…
まことに申し訳なかったw
,
パーソナリティー(静岡県),,2007/03/23(金) 22:04:09.65 ID:6g9eQiOs0, 乙 ,
浪人生(埼玉県),sage,2007/03/23(金) 22:09:03.55 ID:vAJQ28Mh0, いきなり誤爆が二回も来てびっくりしたよw ,
タイムトラベラー(千葉県),sage,2007/03/23(金) 22:11:24.98 ID:OqxMzLl+0, >>29
いやぁ…そっちの作品、途中まで自分が書いてたもんで。
経過見ながらだったからつい。
,
べっぴん(福岡県),sage,2007/03/23(金) 22:32:39.71 ID:QwN6u2iw0, >>30
な、なんだt(ry ,
すくつ(アラバマ州),,2007/03/23(金) 23:32:35.43 ID:AnwOyzTf0, 乙。
何処のスレか気になるなw ,
車内清掃員(コネチカット州),,2007/03/23(金) 23:41:22.15 ID:qCfxXjYTO, 乙です! ,
文学部(ネブラスカ州),,2007/03/24(土) 00:36:03.97 ID:TkF++zACO, ほ ,
天の声(catv?),,2007/03/24(土) 01:25:26.86 ID:Cp7W4XFP0, ほー ,
通訳(東海),,2007/03/24(土) 02:57:48.72 ID:8zIgGlDqO, りー ,
人気者(関西地方),,2007/03/24(土) 03:50:58.55 ID:BqDZ+rC20, ペニス ,