( ^ω^)がξ゚听)ξを止めるようです
- 1 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:07:19.50 ID:KO4QocrY0
- まとめサイト様
ttp://boonsoldier.web.fc2.com/tomeru.htm
第六話からですね。
- 2 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:07:56.42 ID:KO4QocrY0
- 第六話
横須賀基地は海上自衛隊横須賀地方隊と、アメリカ海軍第七艦隊の基地だ。
地方隊としての規模は最大で、第21護衛艦隊を柱として第41掃海隊、横須賀警備隊などを有する。
また、アメリカ海軍第七艦隊は旗艦ガイルをはじめとして空母ザンギエフ、ミサイル巡洋艦
などを有するアメリカ海軍の中で最大の艦隊だ。
横須賀地方隊の司令室。PM21:10
( ・∀・)「それでだね、ギコ君。私はそいつに言ってやったのだよ」
(;、、゚Д゚)『あの…モララー司令官…』
( ・∀・)「いいのいいの気にするなこんな通信傍受しているやつはおらんよ」
(;、、゚Д゚)『そういう問題ではないのでは…?』
( ・∀・)「ギコ一等海佐。君は上官に逆らうのかね」
(;、、゚Д゚)『い、いえ、そんなつもりは…』
海自の回線を使って部下と楽しくお話しているこの困った男、実は横須賀地方隊の司令官なのだ。
伝統を重んじる海自の中ではかなり浮いた存在となっているが本人は気にしている様子はない。
こう見えてもかなり敏腕な司令官で部下からの信頼は厚いのだ。
ただ、保守派の海自高官や米軍の司令官からはその態度が原因で気に入られていなかった。
そのことに関しても本人は気にしていなかったが。
- 3 名前: 金田一(九州) :2007/03/20(火) 19:08:54.57 ID:LBjL1++XO
- 初遭遇∩(・ω・)∩ばんじゃーい
- 4 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:09:03.91 ID:KO4QocrY0
- ( ・∀・)「じゃぁつべこべ言わず私の話を聞きたまえ。で、だな…」
(;、、゚Д゚)『はぁ…』
そしてこの司令官のお話し相手になっているのはギコ一等海佐。
第21護衛艦隊の中核、こんごう型護衛艦『ひろゆき』の艦長。
こんごう型とはイージスシステムと呼ばれる強力なレーダーとミサイル攻撃能力を装備したまさに
専守防衛の要となる艦だ。
その艦長のギコはモララーより年は若く同期でもないが、何故かモララーに気に入られていた。
この光景はここではもう馴染みの光景だった。これが原因でモララーは何度か叱責を受けたことがある。
しかし、いっこうにやめようとしない。
モララーと共にいつも叱責されるギコはいい迷惑であったが、ギコ自身モララーのことを嫌いにはなれないでいた。
20分程してモララーの話が尽き、ギコは開放された。
(官゚ヾ゚)「今日もお疲れでしたね」
( ,,゚Д゚)「いやいや、毎日となれば慣れるもんさ」
(官゚ヾ゚)「さすがはギコ艦長」
そのとき、艦の警報がけたましく鳴った。照明が赤くなり、モニターにノイズが入った。
- 5 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:09:52.74 ID:KO4QocrY0
- ( ,,゚Д゚)「どうした!?」
(官゚ヾ゚)「わ、わかりません!」
ギコはモニターを凝視した。
(;、、゚Д゚)「(このノイズ…妨害電波か!?)」
(官゚ヾ゚)「艦長!『やまざき』からSOS信号が出ています!」
(;、、゚Д゚)「なに!?」
SOS?
攻撃を受けているのか?一体どこから?そして誰から?
- 6 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:10:41.90 ID:KO4QocrY0
- (;、、゚Д゚)「『やまざき』に回線をつな…」
(;官゚◇゚)「レーダーにミサイルの反応!!」
言い終わる前にレーダーを操っていた自衛官が叫んだ。
一気に汗が噴出した。
(;、、゚Д゚)「ミサイルだと!?他の艦の誤射か?!」
(;官゚◇゚)「見方の識別表示は出ていません!おそらく敵襲です!!」
(;、、゚Д゚)「ーーーー!!」
こうなれば、相手は誰とか考えている暇はない。回避に全力を尽くさなければならない。
(;、、゚Д゚)「数は!?」
(;官゚◇゚)「じゅ、十八発です!!」
(;、、゚Д゚)「ーーーー十八発だと!?」
叫ぶか早いか近くで爆発音が聞こえた。
その爆風が波を作り、ギコの乗る『ひろゆき』の艦体を揺らした。
- 7 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:13:44.60 ID:KO4QocrY0
- *
時はほんの数分さかのぼる…
ツンーーーー今となってはしぃーーー人造細胞C。
彼女は東京湾上空を高速で飛行していた。
低空飛行なので海上には跡がついていく。
ラウンジ山では、あと少しのところでツンの妨害にあったが、今はもう大丈夫。
ツンの意識は完全に押さえ込んである。
ξ 凵@)ξ『 見 つ け た 』(*゚ー゚)
目標を見つけたしぃは更に高度を下げた。相手に見つからないためだ。
羽を大きく展開し、機銃を構えた。
ξ 凵@)ξ『 さ あ 』(*゚ー゚)
『 は じ め ま し ょ う か 』
背中から放たれたミサイルは高速で目標に向かっていった。
- 8 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:15:57.76 ID:KO4QocrY0
- *
炎上する艦。
消火に当たる消火艇が次々に出動していく。
岸では燃えているドッグを自衛官が消火ホースを持って懸命に消そうとしていた。
『これは訓練ではない!繰り返す!これは訓練ではない!』
『駄目です!『としゆき』がやられましたぁ!!どこだ!?どこからの攻撃だ!?』
(;・∀・)「『のりゆき』と『くにゆき』は避退!『ひろゆき』は敵の捕捉に全力を挙げろ!」
司令室の中で、モララーは大声をあげた。さっきからずっとこの調子だった。
すでに被害は甚大で、護衛艦『やまざき』はミサイル攻撃で大破していた。
(;・∀・)「(く…中国軍の潜水艦か?あれの対艦ミサイルなら…。だが、原潜を湾内にいれてしまうとは…
この国の国防システムはいったいどうなってしまったんだ!?)」
(;官゚ゝ゚)「モララー司令!第七艦隊のプギャー中将から入電です!」
(;・∀・)「(このくそ忙しいときに!入電なんて入れてる場合か!?)…ち、判った!出る!」
モララーは受け取った受話器に耳を当てる。
(;^Д^)「モララー司令!これはなんだ!?わが軍が攻撃を受けている!」
(;・∀・)「我々も同じです!!」
- 9 名前: 訪問販売(東京都) :2007/03/20(火) 19:17:00.34 ID:YWQUmOu40
- wktk
- 10 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:18:06.55 ID:KO4QocrY0
- (;^Д^)「何故敵の接近に気がつかなかった!日本の艦のイージスシステムは飾りか!?」
どうして先制攻撃を仕掛けなかった!?」
(;・∀・)「これはまったくの不意打ちでした!大体、我々自衛隊は専守防衛が任務です!
憲法上、先制攻撃は出来ません!」
(;^Д^)「…ち、何が専守防衛だ!そんなくそみたいな理念のせいでこちらの兵士がいくら死んだと思っている!
使えんやつめ!!」
そう言い放たれると通信は切れた。
(;・∀・)「…くっそ」
あんたらのとこのタイコンデロガ級もイージスだろうが。全部こちらに押し付けるな!
モララーは心の中でそう毒づいた。
もともと、モララーはプギャー中将が好きではなかった。
(;通゚ゝ゚)「『ひろゆき』が目標をレーダーで捕捉!モニターに表示します!」
通信を担当する自衛官が叫んだ。その声で、モララーは反射的にモニターに目をやる。
そして、映し出された目標に、言葉を失った。
- 11 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:20:50.90 ID:KO4QocrY0
- (;官゚е゚)「!」
(;通゚ゝ゚)「?!」
(;・∀・)「…な」
背中から突き出した羽とアフターバーナー。
右腕の変わりに巨大な機関銃を装備し体中から光を発して空に浮いている。
だが、あれは紛れもなく…
(;・∀・)「…女の子、だと!?」
そう、空に飛んでいるのは女の子なのだった。
制服を着て、そこら辺を歩いていそうな女の子なのだった。
(;・∀・)「『ひろゆき』!!こちら司令室!これは何かの間違いではないのか!?
こちらのモニターには少女がうつっている!」
(;、、゚Д゚)『こちら『ひろゆき』!これは間違いではありません!我々を攻撃しているのは、
あの少女です!』
- 12 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:22:14.85 ID:KO4QocrY0
- (;・∀・)「…」
(;、、゚Д゚)『どうしますか!?』
戦場では一瞬のためらいが命取りになる。地方隊最大の横須賀地方隊を預かるモララーは、
やはり司令官として優秀だった。すぐに状況を把握した。
(;・∀・)『全艦に通達!目標は少女だ!ためらう必要はない!全力で応戦しろ!
『やまざき』の二の舞だけは避けろ!』
復唱が聞こえた後、各艦からの返事が入る。
『了解』
『了解!』
『了解!ファランクス、撃ち方始めぇ!!』
モララーはモニターをにらみつける。少女の右腕がチカチカと光り弾丸が発射されると同時に、
彼女の背中からミサイルが発射されるのを彼は見た。
- 13 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:23:42.26 ID:KO4QocrY0
- *
『ザー…『や…ざき』…破!ザー…タイ…ンデロガ…も…上して…ぞ!』
(;゚∀゚)「くっそ、よくきこえねぇ!!」
川;゚ -゚)「妨害電波か?!もうそんなものまで…」
無線機に向かって二人が毒づく。僕たち三人も彼らに駆け寄った。
(;^ω^)「ジョルジュさん!どうしたんですかお!?」
(;゚∀゚)「横須賀基地が、攻撃を受けている。…おそらくツンによって」
(;^ω^)(;'A`) (;´・ω・`)「!!」
(;'A`) 「横須賀って東京湾挟んで対岸じゃねぇかよ…」
(;゚∀゚)「…まさかこれほどとはな」
さっきまでラウンジ山にいたツンが、もう横須賀まで到達した。
ツンから逃げて、公園に来て、ジョルジュたちの話を聞いていた約一時間。
この時間で、ツンは横須賀に到達したのだ。
(;´・ω・`)「どうするんですか?ジョルジュさん」
- 14 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:26:14.01 ID:KO4QocrY0
- (;゚∀゚)「…横須賀はたぶん駄目だ。あそこの司令官は敏腕で有名だったが、無線を聞く以上
状況が良いとはいえない」
川;゚ -゚)「私たちはこれから横須賀に向かう。被害状況を調べて技本で対策を練る必要があるからな」
焦りの表情を浮かべながら、二人が車のドアに手をかけた。
(;^ω^)「…」
僕はどうすればいい?戦場に行くのは怖い。怖い。
だが、あそこにはツンがいる。
ツンを一人にしてはいけない。意識が残っているときに助けを求めていたのを忘れたのか?
僕らに最後まで逃げろと、人造細胞の侵食に耐えながら僕たちに必死に叫び続けていたツンを見捨てるのか?
いや、出来ない。出来るはずがない。
僕はツンのところに行かなくてはならない。ツンを、助け出さなければならない。
ツンを平穏な昨日までの生活に、戻してやらなければならない。
でも、どうやって?
僕たちには武器はない。情報もない。まず、横須賀までどうやって行く?
バイクを見る。駄目だ。とてもバイクでは横須賀にはいけない。
ドクオのスカイウェイブはまだしもショボンのZXは原付でしかない。
- 15 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:28:09.12 ID:KO4QocrY0
- (;^ω^)「ジョルジュさん!クーさん!」
二人を見つめる。
頼れるのは、今はこの人たちしかいないんだ。
どんなにかっこ悪い頼み方をしてでも、この人たちについていくしか道はないんだ。
( ゚∀゚)「…」
ジョルジュがこちらを見る。僕の目をみつめる。
負けじと見つめ返す。いや、僕はほぼ睨んでいた。
('A`) (;´・ω・`)「…」
ドクオとショボンもジョルジュを見る。
(;^ω^)「ドクオ…ショボン…!」
('A`) 「ツンが心配なのはおまえだけじゃねーんだ。俺たちだってツンを助けたいんだよ」
(´・ω・`)「僕も君たちと同じ意思さ」
( ゚∀゚)「…」
一瞬の沈黙。
辺りに風が吹き、さっきの空き缶がまた風に吹かれて音を立てた。
- 16 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:32:05.19 ID:KO4QocrY0
- ( ゚∀゚)「…判ってるよ。お前らも一緒に行きたいんだろ?」
(;^ω^)「!じ、じゃあ」
川 ゚ -゚)「あそこまで話して連れて行かないのは蛇の生殺し状態だろうしな」
( ゚∀゚)「乗れよ。後ろ、開けるぜ」
(;^ω^)「ありがとうございますだお!」
乗り込みざま、ジョルジュは僕たちに向かって言った。
( ゚∀゚)「…さっきな。俺たちがツンちゃんから逃げられたのは、多分お前らのお陰じゃないかと思ってるんだ」
(;^ω^)「僕たちの…?」
( ゚∀゚)「人造細胞の本来の力はこの無線の内容でわかるとおりさ。本当は俺たちが逃げられるはずがなかったんだ。
だけど逃げられた…。どうしてだか判るか?」
(;^ω^)「…」
( ゚∀゚)「多分、ツンちゃんは人造細胞の意思と戦ってたのさ。たった一人でな。
体を乗っ取られても、まだ。お前たちを救おうとしてたんだ」
(;^ω^)(;'A`) (´・ω・`)「…!」
- 17 名前: 造園業(関東・甲信越) :2007/03/20(火) 19:35:01.16 ID:n362FtV2O
- wktk
- 18 名前: 留学生(埼玉県) :2007/03/20(火) 19:35:18.13 ID:/gd+b8ZS0
- 支援
- 19 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:35:50.39 ID:KO4QocrY0
- 肩が震える。
ツン…!
あんな体になっても、やっぱりツンはツンだったんだ。
僕たちを救おうと必死だったんだ。
( ゚∀゚)「…お前たちならもしかしたらツンちゃんを止められるかもしれない。俺の勝手な妄想かもしれないがな。
さぁ、行くぞ。乗れ」
( ^ω^)「はいですお!」
ツン…君は、僕が必ず…!
(´・ω・`)「で、どうやって横須賀までいくんですか?まさかこの車で?」
川 ゚ -゚)「まさか。ここには陸自の駐屯地があるからな。そこに行って、武器弾薬を補給してからヘリに乗る」
(´・ω・`)「それって…僕らみたいな部外者でも大丈夫なんですかね?」
- 20 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:37:43.37 ID:KO4QocrY0
-
( ゚∀゚)「まぁなんとかなんだろ。ヘリが落ちて騒ぎになってるんだろうから隙をついて奪うようなもんさ。
大体俺らもう自衛官じゃないし。さっきの武器だって勝手に拝借してきたやつだからな。
クーだって何が補給だよ。強奪の間違いだろww」
川 ゚ -゚)「ああ、そうだったな。言葉は相手に伝わって初めて意味を成すんだったな」
(;^ω^)(;'A`) 「ちょwww」
(´・ω・`)b「いい…いいですね。それ」
( ゚∀゚)「お前ノリ良いなショボン!確かにお前は真っ向に生きてそうで生きてない感じがしてたのよ」
(´・ω・`)「確かに僕はゲイですね」
(;゚∀゚)「ちょwwwそうだったのか。じゃぁ尻は守っとくぜ」
ジョルジュの運転する車は走り出す。
外はもう真っ暗だった。
- 21 名前: VIPからきますた(コネチカット州) :2007/03/20(火) 19:40:44.82 ID:gwXu/ZE+O
- http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/bus/1174214684/
ここはニートの巣窟だお^^
だがあえて
お ま い ら 仕 事 は ?
と聞いてみてくれw
ニートがどんな言い訳するのか楽しみだぜwwwwwwww
- 22 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:41:45.78 ID:KO4QocrY0
- *
(;官゚ヾ゚)「ギコ艦長!目標、本艦の目の前です!」
(;、、゚Д゚)「ファランクス撃ち方始め!弾幕を張れ!ミサイルがくるぞ!」
(;官゚ヾ゚)「目標!ミサイルを発射!弾幕展開!」
少女が発射したミサイルが艦に近づく。ファランクスの弾丸が展開されミサイルを次々に撃ち落とす。
爆発の煙があたりを覆う。
(;、、゚Д゚)「やったか!?」
(;官゚ヾ゚)「やりました!!ミサイルはすべて撃墜!」
よし、今度はこっちの番だ、とギコは心の中で叫んだ。
(;、、゚Д゚)「対空ミサイル!目標をロック出来次第すぐに撃てぇ!」
連装ランチャーに装填されたミサイルが轟音とともに少女に向かって放たれた。
白い煙を噴出しながらミサイルは目標に向かって飛んでいく。
アフターバーナーに点火。少女は回避行動を取る。
上へ、かなりの速度で上昇していく。
- 23 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:43:59.49 ID:KO4QocrY0
- だが、ロックオンしたミサイルをかわすのに十分な速度ではなかった。間に合わない。
ξ 凵@)ξ『…!!』
直撃。そして爆発。強烈な爆発音が響く。
その衝撃は艦まで届いていた。
(;官゚ヾ゚)「やった!あれならひとたまりもない!」
(;、、゚Д゚)「…」
最後まで油断してはならない、とギコは考えた。
大体、人が生身で空を飛ぶこと自体が間違っている。
しかもミサイルを出す始末。
この程度で、終わる相手には思えない。
じっと、モニターを見つめ報告を待つ。
- 24 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:46:20.89 ID:KO4QocrY0
- (;官゚ヾ゚)「目標、未だ健在です!!」
(;官゚」゚)「馬鹿な!!」
報告の声とともに司令室に驚きの声が上がる。
モニターを見ると少女の羽が大きく展開。彼女の身を守っていた。
ギコもさすがに驚いた。
あの爆発に耐えるとは。通常兵装が効かないのか?
(;、、゚Д゚)「(こいつは…こいつはまずいな…!モララー司令に…)」
ここでギコは失敗した。
ギコは一瞬戦場から気をそらしてしまった。
モララーに頼ろうと、司令室に入電をいれようと受話器に手を伸ばしてしまった。
そのため、少女が煙の中からミサイルを放つのに気づくことが出来なかった。
(;官゚ヾ゚)「目標!ミサイルを発射!!…数…さ、30っ!!??艦長ぉっ!!」
(;、、゚Д゚)「ーーーーー!!ふ、ファランクス!!急げぇっ!!」
緊急事態のランプで赤く染まった艦の司令室の中で、ギコは叫んだ。
ーーーーーーーー第六話「横須賀、炎上」完
- 25 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 19:51:20.85 ID:KO4QocrY0
- 以上で、第六話を終わります。
需要があれば、第七話も投下しようと思います。
- 26 名前: 留学生(富山県) :2007/03/20(火) 19:57:45.89 ID:Q3uM7xF/0
- 期待
- 27 名前: 練習生(東日本) :2007/03/20(火) 20:09:30.52 ID:ONy+a86U0
- 七話に期待
- 28 名前: あらし(アラバマ州) :2007/03/20(火) 20:12:24.47 ID:fdC/3Deo0
- wktk
- 29 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 20:13:22.27 ID:KO4QocrY0
- 期待してくれている方もいるんで七話も投下しますね。
…が、すぐには無理になったんで九時ごろにまたきます。
- 30 名前: 事情通(コネチカット州) :2007/03/20(火) 20:36:31.16 ID:5A3/OwSiO
- 乙!!wktkしながら待ってるんだぜ
- 31 名前: ハンター(ネブラスカ州) :2007/03/20(火) 20:44:26.57 ID:l6yqX8WKO
- ほ
- 32 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:05:37.76 ID:KO4QocrY0
- 第七話
川 ゚ -゚)「入れてくれ」
(官`ゝ´)「現在、関係者でない方の基地内への立ち入りは制限されています」
川 ゚ -゚)「ふむ。それはこまった」
(官`ゝ´)「マスコミ関係の方でしたら、基地外で発表をお待ちください」
川 ゚ -゚)「君、私たちは急いでるんだ」
(;官`ゝ´)「そう、私に言われましても」
川 ゚ -゚)「…わかった。では、その発表がいつごろになるのかわかるか?」
(官`ゝ´)「おそらく、10時半ごろだろうと思われます」
川 ゚ -゚)「ふむふむ。ちょっと時計を見ていいか?10時半だと…えっと、1時間後くらいだな」
(官`ゝ´)「そうなりますね」
川 ゚ -゚)「長いな。それまで基地の中に入っていては駄目か?」
- 33 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:08:35.27 ID:KO4QocrY0
- >>32
間違えがあったので再投下。
第七話
駐屯地に着いた。PM21:40
川 ゚ -゚)「入れてくれ」
(官`ゝ´)「現在、関係者でない方の基地内への立ち入りは制限されています」
川 ゚ -゚)「ふむ。それはこまった」
(官`ゝ´)「マスコミ関係の方でしたら、基地外で発表をお待ちください」
川 ゚ -゚)「君、私たちは急いでるんだ」
(;官`ゝ´)「そう、私に言われましても」
川 ゚ -゚)「…わかった。では、その発表がいつごろになるのかわかるか?」
(官`ゝ´)「おそらく、10時半ごろだろうと思われます」
川 ゚ -゚)「ふむふむ。ちょっと時計を見ていいか?10時半だと…えっと、1時間後くらいだな」
(官`ゝ´)「そうなりますね」
川 ゚ -゚)「長いな。それまで基地の中に入っていては駄目か?」
- 34 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:09:20.74 ID:KO4QocrY0
- (;官`ゝ´)「重ね重ね言いますが、無理です」
( ゚∀゚)「頭かてぇなお前」
(♯官`ゝ´)「…っ!!さっきからなんなんだ!あんたたちh」
川 ゚ -゚)「ポチッとな」
そう言ってクーは時計のボタンを押した。
バシュッ、と音を立てて時計から何かが発射された。それは守衛の首に当たって、守衛は倒れた。
(;^ω^)「ちょwwwバーローwww」
川 ゚ -゚)「なんと。守衛は倒れてしまった。これは間違いなく入っていいの合図」
( ゚∀゚)「ちげぇねぇ」
守衛を見れば寝息を立てている。実に気持ちよさそうな顔で寝ていた。
(;'A`) 「それも技本とかいうところで作ったものですか?」
川 ゚ -゚)「そうだ。技本にはアガサ博士がいるんだって言ってなかったか?」
- 35 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:11:36.08 ID:KO4QocrY0
- (;^ω^)「言ってないお…」
( ゚∀゚)「なかなかユーモラスなやつらが多いのさ。そいつを渡されたときはまじ吹いたぜ」
二人はケラケラと笑った。まったく、こんな状況でも冗談が言い合えるのか。
僕はその神経に内心戸惑いつつも、余裕さに少し安心した。
門を開けて車を中に入れる。
外に出ると、やはり寒かった。暖房の効いていた車内が恋しく思えたが、すぐに気合を入れなおした。
川 ゚ -゚)「ここからが本番だ」
クーが音戸を取って言う。
川 ゚ -゚)「まず、二手に分かれよう。武器弾薬を補給する組と、ヘリを確保する組」
( ゚∀゚)「俺はヘリを確保しよう」
川 ゚ -゚)「じゃあ私が補給だな」
( ゚∀゚)「ショボン、お前は俺と。ブーンとドクオはクーと一緒に行けよ。そっちのが持ち物多いしな」
( ^ω^)('A`) 「把握です(お)」
- 36 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:13:09.74 ID:KO4QocrY0
- (´・ω・`)「…ウホッ」
(;゚∀゚)「…なんか言ったか?ショボン。じ、じゃあ、三十分後までにはすべてを終わらせよう。
連絡は、俺とクーの無線でやる」
川 ゚ -゚)「了解」
そこまで言うとジョルジュは左腕を突き出して言った。
( ゚∀゚)「時間を、合わせよう」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)川 ゚ -゚)
全員の顔を見渡す。
( ゚∀゚)「時間合わせ、3、2、1、てっ!」
カチッ、と、僕は時計のボタンを押した。五人の時間が、同じになった。
映画で見た光景。映画でしか見たことがない光景。
不謹慎だが、なんだかわくわくしてきた。
- 37 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:15:10.09 ID:KO4QocrY0
- ( ゚∀゚)「じゃあ、とりあえずお別れだな」
川 ゚ -゚)「ああ」
( ゚∀゚)「また、会おう。じゃ!行くぞ!ショボン!」
(´・ω・`)「はい!」
そう言い残し、走っていく二人。
('A`) 「ジョルジュさん、かっこいいな…」
ドクオがぽつりと声を漏らす。
( ^ω^)「同意だお」
川 ゚ー゚)「なんだ君らみんなウホッ気があるのか」
(;^ω^)(;'A`) 「ち、違います(お)!」
あわてて弁明する。
川 ゚ー゚)「冗談だ。肩の力を抜くためだ。じゃあ、私たちも行くぞ!」
- 38 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:16:08.97 ID:KO4QocrY0
- *
案の定、基地の中はごたごたしていた。
これから横須賀に向かうであろうヘリの整備と、墜落したヘリの調査のために職員が基地中を走り回っているようだった。
ジョルジュとショボンは、コンテナの陰に隠れつつ様子を伺っていた。
( ゚∀゚)「CH−47がここにはあるはずだ。そいつを奪うぞ」
(´・ω・`)「そんな固有名詞を出されても僕にはわかりませんけど」
( ゚∀゚)「あのローターが二つついてるやつだよ」
(´・ω・`)「ああ」
( ゚∀゚)「おそらくここにいるのはみんな横須賀に向かうんだろうな。
好都合だ。まぎれて行けば横須賀にいけるぜ」
(´・ω・`)「そうですね。…あっ、あの機体、整備が終わったみたいですよ」
( ゚∀゚)「じゃああれでいくか…。クー達から連絡が来る前に早いところ済ますぞ」
(´・ω・`)「どうやって確保するんですか?」
( ゚∀゚)「とりあえずパイロットに頼んでみるか」
(;´・ω・`)「ちょwww」
- 39 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:18:20.90 ID:KO4QocrY0
- ( ゚∀゚)「冗談さ。
あれのパイロットは二人しかいなくて、後は貨物しかない。だから、入り口からパイロット二人を適当な理由つけて
呼んで、のこのこと出てきたところをあぼーんすればいい」
(´・ω・`)「なるほど…。その場合パイロット二人を呼ぶ役は…」
( ゚∀゚)「お前、二人を気絶させたりは出来ないだろ。あぼーんさせんのは俺がやるからお前二人呼べよ」
(´・ω・`)「わかりました」
( ゚∀゚)「おっし、決まったらさっさといくか。ショボン、ちゃんとついてこいよ」
隙をついては走る。走る。
物陰に隠れる。その繰り返し。
そして、目標のCH−47の近くまでたどり着いた。
そこでまた足を止める。
( ゚∀゚)「…あそこに自衛官がいるんだけど、どうしようか」
(´・ω・`)「クーさんと同じ麻酔銃は持ってないんですか?」
(;゚∀゚)「…いらねぇと思って俺はもらわなかったんだ」
(´・ω・`)「あほだ」
- 40 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:20:14.97 ID:KO4QocrY0
- (;゚∀゚)「…。とりあえず、どうするのか考えようぜ」
ジョルジュは何かないかポケットを探った。
(´・ω・`)「(とりあえず気をひきつけなきゃ…)ってジョルジュさん何してるんですか?」
( ゚∀゚)「いやなにか良いものはないかと思って。…っと、これは?」
ジョルジュが取り出したのは、黒くて固い鉄の塊。
(´・ω・`)「拳銃のマガジン…?」
( ゚∀゚)「…の、空だな」
(´・ω・`)「そうだ!そいつ地面を滑らせてあの自衛官の注意を引けば…ってジョルジュさん?」
ジョルジュは空のマガジンを右手に持って左手をその上に重ねていた。
そして両手をおもむろに頭の上まで引き上げ、自衛官を凝視していた。
そうーーーー振りかぶっていた。
(;´・ω・`)「ちょwwwぇえええええ!?」
- 41 名前: 電力会社勤務(山陽) :2007/03/20(火) 21:21:40.21 ID:RSEjqPlvO
- ξ゚听)ξが『最終兵器彼女』のちせに思えてくるのは俺だけ?
- 42 名前: ジャーナリスト(福岡県) :2007/03/20(火) 21:22:20.88 ID:m4H9Ug8P0
- >>41
俺も
なんとなく最終兵器彼女っぽいと思った
- 43 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:23:19.31 ID:KO4QocrY0
- この男、喰えない(二重の意味で)。
ショボンはそう思った。自分の平穏をここまで乱されたのは初めてだった。
(;゚∀゚)「信じろ!駄目な時は、何をやっても駄目なんだ。これが成功しなきゃこれから生きていけねぇって
考えな!」
そんなむちゃくちゃな…!!
(;゚∀゚)「大丈夫…!俺はこう見えてメジャーは全巻揃えている…。俺は本田だ!ジョルジュ本田だ!」
そんな問題じゃない!
もっとまともな策を考えようよ…!ショボンがそう言おうと思った瞬間、ジョルジュはマガジンを手から放った。
(;゚∀゚)「(ジャイロボーーーーール!)」
(;´゚ω゚`)「(あああああああ!!)」
ショボンは思わず目をそらした。もう見ていられない。
ジョルジュが投げたマガジンはひゅーっと放物線を描いて自衛官の方に飛んでいく。
だが、あと少し、あと十センチでいい…!右だった!それで、自衛官の頭に当たるはずだった!
(;゚∀゚)「(…あ!!ミスった…!)」
マガジンは自衛官の左隣を通過して地面にーーーーと、ここで自衛官が動いた。
- 44 名前: 電力会社勤務(山陽) :2007/03/20(火) 21:25:07.94 ID:RSEjqPlvO
- >>42
最終兵器彼女は良かったよね
- 45 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:25:36.21 ID:KO4QocrY0
- (;゚∀゚)「(あ!)」
なんとここで自衛官が左に移動した!その移動距離、まさに10センチ!
ゴインッ、バタッ……
自衛官は倒れた。
(;゚∀゚)「…」
(;´・ω・`)「…」
( ゚∀゚)「道は開けた」
(;´・ω・`)「ええ」
( ゚∀゚)「…行くぞ」
(;´・ω・`)「ええ」
- 46 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:26:56.58 ID:KO4QocrY0
- *
川 ゚ -゚)「で、武器弾薬庫ってどこにあるんだ?」
(;^ω^)「僕らが知ってるわけないですお」
川 ゚ -゚)「さて、どうしたものか」
クーさん、ちょっと。頼れるのはあなたしかいないのに。
そんなまじめな顔してそんなこと言わないで。
('A`) 「…クーさん、ちょっと」
川 ゚ -゚)「ん?」
('A`) 「ジョルジュさんたちが確保しようとしてるのは、輸送用のヘリですよね?」
川 ゚ -゚)「おそらくな」
('A`) 「で、この基地からも横須賀にヘリは出るんですよね?」
川 ゚ -゚)「たぶんな」
('A`) 「じゃあ、ヘリに積まれるコンテナに武器弾薬とかつまってたりしませんかね?」
川 ゚ -゚)「ああーーー確かに。ドクオ、君の言うとおりだ」
- 47 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:28:19.59 ID:KO4QocrY0
- ( ^ω^)「じ、じゃあどうするんですかお?」
川 ゚ -゚)「コンテナ一個分も実際要らないからな…まぁ、足りないよりはいいか。
でも積むのを待ってられないしな…よし、じゃあこうしよう。
まず、ジョルジュたちが奪おうと思っているのは多分CH−47、あの二枚羽のやつだ。
あれは尻のとこが開いて車両が中に入れるようになっている。コンテナは、おそらく車両に積まれてヘリに乗る。
その車両を奪って、直接ヘリに突っ込んで、そのままこの基地とはおさらば。どうだ?」
( ^ω^)「把握しましたお。だけどどうやって車両を奪うんですかお?」
川 ゚ -゚)「一応、麻酔銃の針はまだあるし、もしもの場合はスタングレネードを使ってみんな気絶させればいい」
('A`) 「なるほど」
川 ゚ -゚)「決まれば早く済ますか。ジョルジュとの約束の時間もなるしな」
( ^ω^)('A`) 「了解です(お)!」
- 48 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:29:52.41 ID:KO4QocrY0
- *
(操・々・)「しかし、どこの国だろうな。横須賀を攻撃してるのは」
(副・Д・)「案外米軍の誤射じゃないっすか?ほら、あそこのプギャー中将ってあんま評判よくないじゃないですか。
今回も『やまざき』を誤射したのを外国の攻撃にでっち上げてるだけじゃないですかね」
(操・々・)「ああーーーそういや横須賀米軍はプギャー中将だっけ?俺もあの人好きじゃないんだよなぁ」
(副・Д・)「はっはー!憂鬱ですねぇ今回の出撃は」
(操・々・)「モララー司令官は好きなんだけどな。
駄目だな俺達緊張感がねぇよ。…っと、管制室、聞こえますか?こちら第一ヘリ団、10番機」
(管´Д`)『こちら管制室。音声は良好。10番機、あと数十分で貴機に貨物が届く。それまでは待機せよ』
(操・々・)「こちら10番機、了解。このまま積荷を待つ」
(副・Д・)「数十分も待つのか…つまんないっすねぇ」
(操・々・)「ま、これも仕事だしな」
そんな会話をしていると、外側から機体を叩く音が聞こえてきた。
コツンコツンと、まるでドアを叩くようだった。
- 49 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:31:15.50 ID:KO4QocrY0
- (副・Д・)「…なんすかね?」
(操・々・)「整備か?…ぁあーー、お前ちょっと行ってみてこい」
(副・Д・)「あいです」
副操縦士は席を立ち機体の入り口まで向かった。
コンコン…
(副・Д・)「(ここか…)整備か?整備ならさっき済んだぞ?」
コンンコン…
(副・Д・)「だから済んだって」
コンコン…
(副・Д・)「(…ったく、誰だ?」
彼はそのままハッチを開けた。
ハッチを開けた瞬間、彼は上から降ってきた男に口を押さえられた。
そして顔を確認する暇もないまま、腹に強い衝撃を感じた後、彼の意識は消えた。
- 50 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:32:47.46 ID:KO4QocrY0
- ……
(操・々・)「(おせぇな、あいつ)おおい!なにやってんだ?!」
返事はない。
(操・々・)「おおい!!」
……
(操・々・)「ったく、しょうがねぇな」
彼もまた席を立ち、入り口のハッチへと向かう。ハッチは開けっ放しで、副操縦士の姿は見えない。
(操・々・)「…あのやろう」
彼は毒づきながらハッチから体を出した。
副操縦士を探そうと辺りを見回したとき、そこに軍服を着ていない見知らぬ少年がいることに気づいた。
(操・々・)「おい!!お前誰だ?!ここは関係者以外は立ち入り禁止だ!どうやって入ってきた!?」
大声でその少年に叫んだ。少年は振り返った。
そしてこう言った。
(´・ω・`)「 や ら な い か 」
- 51 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:34:44.70 ID:KO4QocrY0
- (操・々・)「な!おま、ふざけてる場合じゃーーーぐはっ!!」
突如振ってきた男に腹を殴られた。彼は悶絶した。
(;゚∀゚)「やっべ、まだ意識あんのかよ」
そういった男が近づいてきて、もう一発腹を殴られた。その一撃で、彼の意識はとんだ。
(´・ω・`)「お見事」
( ゚∀゚)「いやいや、クーのがこういうのはうまいな」
(´・ω・`)「じゃ、この倒れている男は僕が」
(;゚∀゚)「ちょwwwそれは駄目だ。時間がない。…い、いや、時間がないとかそういう問題でもないな。
と、とにかく今は駄目だ」
(´・ω・`)「ちぇ」
ちょうどその時、ジョルジュが持つ無線機に通信が入った。
川 ゚ -゚)『ジョルジューっ!聞こえるか?』
- 52 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:35:40.40 ID:KO4QocrY0
- ( ゚∀゚)「こちらジョルジュ。あーー聞こえる聞こえる。ちょうど今ヘリを入手した。CH−47だ。どうぞ」
川 ゚ -゚)『おお、そいつはちょうどいい。車両ごと武器を奪ってきた。ヘリの尻を開けてくれ。直接突っ込むから』
(;゚∀゚)「(なんか卑猥だな…)おk、今開ける。…っと、ほい。開いたかな?今開いてるのが目印だ」
川 ゚ -゚)『了解。ああー、特定した。じゃあこれから突っ込むから貨物室あけといて。そこにいると死ぬぞ』
無線が切れた直後、爆発音とともに貨物庫から一台の車両が飛び出してきた。
壁を、おそらく爆薬で吹っ飛ばしたのだろう。
(;゚∀゚)「あンの馬鹿…あれじゃ目立ちすぎだ…。ショボン、そこ離れとけ。危ないぞ」
- 53 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:37:18.09 ID:KO4QocrY0
- *
(;^ω^)(;'A`) 「おおおおおおおおお!!??」
川 ゚ー゚)「ーーー♪」
(;'A`) 「く、クーさん!!なんで壁をわざわざ壊す必要があったんですか!?」
川 ゚ー゚)「いや、なんかかっこいいじゃないか。こっちのほうが、近いし」
貨物車を疾走させながら、涼しい顔をしてクーは答えた。
川 ゚ -゚)「(えっと、CH−47、尻が開いてるのはあれか)君達、つかまっとけよ。ゆれるぞ」
( ;ω;)「も、もうじっかりつかまっで…っていやぁあああああ!!」
貨物車はそのままヘリコプターの貨物室に突っ込んだ。勾配で少し車体が跳ねた。
そして、どこにもぶつけずに止まった。
外を見ると、あきれた顔をしているジョルジュがいた。
(;゚∀゚)「…相変わらず、やるな。クー」
川 ゚ -゚)「私の力はまだまだこんなものではない」
- 54 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:38:55.73 ID:KO4QocrY0
- (;゚∀゚)「そ、そうだったな。じ、じゃあもう出ようか?ちょっと目立ちすぎたもんな」
川 ゚ -゚)「そうしようか」
二人はそう言って操縦席に向かっていった。僕とドクオもくたくたの体で車両から降りた。
(´・ω・`)「…大変だったみたいだね」
(;^ω^)「…クーさん、あんな見た目で豪快だお…」
(;'A`) 「…スリルドライブを思い出したぜ…」
話しているうちにエンジンの爆音が聞こえ始め、ローターの回る音が聞こえた。
しばらくして機体の浮遊感を感じた。
( ゚∀゚)「じゃ、お前ら覚悟はいいか?横須賀までひとっ飛びするぜ」
川 ゚ -゚)「私が操縦したい」
(;゚∀゚)「い、いや、お前は駄目だ。今回は休んでてくれ」
ジョルジュがレバーを引くと機体は更に高度を上げた。窓から見ると段々基地が小さくなっていくのが見えた。
- 55 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:39:58.28 ID:KO4QocrY0
- ( ^ω^)「…ツン」
落ち着くと自然とツンの名前が出た。
('A`) 「…あんまり心配するな、ブーン。きっと、ツンは大丈夫。ツンはツンさ」
( ^ω^)「ドクオ…。そう、そうだおね。きっと。ツンはツンだおね」
…しかし、本当のところどうなのだろうか。
僕には覚悟できているのだろうか。
人造細胞に乗っ取られたツンを、本当に助け出せるのだろうか。
…僕に、ツンが殺せるのだろうか。
こんな中途半端な気持ちで戦場に行って、僕は何が出来るのだろうか。
( ^ω^)「(僕は、一体どうすればいいんだお…)」
爆音に耳が慣れてきたところで少し気分が悪くなった。
それをクーに言うと酔い止めの薬をくれたので、それを飲んだ。
…すこし、気分がよくなった。
ーーーーーーーー第七話「I can fly!」完
- 56 名前: 電力会社勤務(山陽) :2007/03/20(火) 21:43:37.65 ID:RSEjqPlvO
- 乙
- 57 名前: 共産党幹部(千葉県) :2007/03/20(火) 21:44:50.50 ID:KO4QocrY0
- これで第七話は終わりです。
今日の投下はこれで終わりにします。
>>41>>42
ξ゚听)ξがちせに見える、というのは前スレでも指摘がありましたが、
ええーっと、それは自分でも自覚しております。
ですが元ネタ、というわけでもないです。
話としては、オリジナルな方向に持っていくつもりです。
- 58 名前: カメコ(千葉県) :2007/03/20(火) 21:52:23.54 ID:SEvFciV/0
- ちせっつーか、やっぱりARMSを思い出す
なににせよ、>>57乙。
続きwktkしてるぜ
- 59 名前: 電力会社勤務(山陽) :2007/03/20(火) 21:58:24.75 ID:RSEjqPlvO
- >>57
話がオリジナルなのは読んでるから分かりますよん
これからも頑張ってください
- 60 名前: 留学生(富山県) :2007/03/20(火) 22:30:16.12 ID:Q3uM7xF/0
- おっと
- 61 名前: 秘書(コネチカット州) :2007/03/20(火) 23:22:32.64 ID:ZYvRnwAXO
- ほ
- 62 名前: バイト(新潟・東北) :2007/03/20(火) 23:37:18.65 ID:lwKEPLH1O
- uho
- 63 名前: 主婦(関西・北陸) :2007/03/20(火) 23:54:05.05 ID:/CdqJZweO
- 面白かった乙です
- 64 名前: 公務員(関東) :2007/03/21(水) 00:48:01.80 ID:ctddTO97O
- ξ;;)ξ
- 65 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 01:25:47.13 ID:cWwaJ6h00
- 乙!
- 66 名前: ドラム(東京都) :2007/03/21(水) 03:47:07.69 ID:55OiZVSl0
- 保守
- 67 名前: 事情通(コネチカット州) :2007/03/21(水) 07:19:08.37 ID:9Qkz+nMrO
- 保守
- 68 名前: 名無し募集中。。。(広島県) :2007/03/21(水) 08:20:46.04 ID:MXQIzmb+0
- 保守
- 69 名前: 通訳(山陽) :2007/03/21(水) 10:25:14.53 ID:utiTg/u0O
- 保守
- 70 名前: 天涯孤独(千葉県) :2007/03/21(水) 11:10:09.52 ID:bqvBOGJQ0
- ほす
- 71 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 12:33:06.90 ID:cWwaJ6h00
- ほ
- 72 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 14:32:21.14 ID:cWwaJ6h00
- ho
- 73 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 15:50:14.27 ID:cWwaJ6h00
- ほ
- 74 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 16:40:24.68 ID:cWwaJ6h00
- ほ
- 75 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 18:04:39.32 ID:cWwaJ6h00
- ほ
- 76 名前: 養豚業(熊本県) :2007/03/21(水) 18:09:25.62 ID:t+ANXNRY0
- ほ
- 77 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 19:04:02.80 ID:cWwaJ6h00
- ほ
- 78 名前: 相場師(新潟・東北) :2007/03/21(水) 19:14:16.18 ID:cAGKM4JKO
- ほ
- 79 名前: 留学生(群馬県) :2007/03/21(水) 19:14:54.62 ID:Bd2acp4i0
- ら
- 80 名前: 相場師(新潟・東北) :2007/03/21(水) 20:03:44.81 ID:cAGKM4JKO
- ほ
- 81 名前: 相場師(新潟・東北) :2007/03/21(水) 20:28:31.54 ID:cAGKM4JKO
- ほ
- 82 名前: 巡査長(岡山県) :2007/03/21(水) 21:19:54.63 ID:H1wMxCdH0
- ほ
- 83 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:21:54.49 ID:xK5ePqWs0
- 皆様保守お疲れ様です。
第八話、投下します。
- 84 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:23:59.71 ID:xK5ePqWs0
- 第八話
こんごう型護衛艦『ひろゆき』に向かって、合計三十発のミサイルが放たれた。
それをレーダーで見た自衛官は思わず息を呑んだ。まさにミサイルの雨だった。
(;、、゚Д゚)「ファランクスっ!急げ急げ急げぇっ!!!」
(;官゚ヾ゚)「弾幕展開!」
ファランクスから弾丸が放たれる。ミサイルに真っ向に勝負を仕掛けに行く。
だが、そのファランクスの弾丸も三十発のミサイルを止めるには少々薄すぎた。
連続した複数の爆発音とともに艦が揺れた後、叫び声が司令室に響いた。
(;官゚」゚)「ミサイルが十発!!本艦に向かってきます!距離…200!!」
撃ち漏らしたかーーーーと考える前にギコは叫んでいた。
- 85 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:25:56.73 ID:xK5ePqWs0
- (;、、゚Д゚)「対ショック防御!!総員、身近なものにつかまれ!!」
対ショック防御、と、復唱の声が艦内から聞こえた。
(;官゚」゚)「距離…100!…50!…着弾まで、5、4…」
ギコは身構えた。無駄だと判っていても、身構えることしかできなかった。
ミサイル十発…これはただの爆発などでは済まされない。
艦が完全に轟沈する量だった。自分も含め、この艦に乗っている乗員すべて、熱を感じる間もなく即死する。
ミサイルのジェット音が聞こえてくる。これは彼らにとって、死を告げる音だった。
(;官゚」゚)「3、2、1、弾着!今!」
思わず目を閉じた。
その声と同時に艦に衝撃が走った。爆発音が耳を劈き、体が浮いた。
司令室の照明が落ちたのが、まぶたの裏が暗くなったことで判った。
もうすぐ、俺は死ぬのか。ギコはそう思った。
- 86 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:27:19.16 ID:xK5ePqWs0
- 弾着から数秒経った。
……だが。
痛みがない…?
ミサイルの直撃を食らったはずではなかったのか?
体を動かしてみる。
動く。手も動く。
恐る恐る目を開けた。同時に予備電源に切り替わり、照明が回復した。
まだ、生きている…?
(;、、゚Д゚)「…状況報告」
(;官゚」゚)「はっ…了解」
機器の上に覆いかぶさっていた自衛官が答えた。
(;官゚」゚)「…発射された三十発のうち、二十発を撃墜。本艦に向かっていた十発は…か、海面に落ちました」
(;、、゚Д゚)「…なんだと?」
- 87 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:28:47.53 ID:xK5ePqWs0
- (;官゚」゚)「着弾の直前に、急にコースが変わりました。すべて、海面に落ちました」
助かったのか?
しかし何故?
いや、そんなことを気にしている場合ではない。自分には艦長として、すべきことがあるはずだ。
(;、、゚Д゚)「被害は?」
(;官゚」゚)「直撃は免れましたが、被害は甚大です。
至近弾の衝撃により艦尾に亀裂、浸水しています。浸水により主電源がやられ、有毒ガスが発生しています。
機関出力は半分以下に低下。また、爆発の電磁波により一時的にレーダーが使用不能です」
出力が低下。しかも浸水している。レーダーも使用不能。おまけに有毒ガスときた。
ミサイルで死ななくたって、結局はこれだ。
(;、、゚Д゚)「有毒ガスの発生箇所の隔壁をしめろ。目標は?」
(;官゚」゚)「レーダーが落ちる前のデータリンクではミサイル射出後一時的に沈黙。活動再開後は本艦から離れました」
(;、、゚Д゚)「…」
(;官゚」゚)「艦長…」
(;、、゚Д゚)「全艦放送につなげ」
(;官゚」゚)「はっ」
- 88 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:38:00.61 ID:xK5ePqWs0
-
( ,,゚Д゚)「全艦放送、艦長より達する。総員、退艦せよ」
被害を受けているとはいえ、退艦命令が出るにはあまりに早すぎた。
他の自衛官は困惑した顔でギコを見た。
(;官゚」゚)「!」
(;官゚ヾ゚)「!」
( ,,゚Д゚)「目標は通常兵器では破壊できない。いくらミサイルを撃ち込んでも破壊することは出来ないだろう。
目標が本艦から離れている今のうちに、退艦する」
(;官゚ヾ゚)「しかし…まだ『ひろゆき』は戦えます!」
( ,,゚Д゚)「…いや、多分、これ以上やっても無駄だ。奴はおそらくここにあるすべての艦を破壊するつもりだ。
ここから艦を離れさせても、あの機動力の前では無駄だろう」
(;官゚ヾ゚)「…」
( ,,゚Д゚)「明日を迎えられない場合、次はない。何よりもまず生きのびることを考えよう。
今は、踏みとどまるときだ」
(;官゚」゚)「…」
(;官゚ヾ゚)「…艦長」
- 89 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:39:21.94 ID:xK5ePqWs0
- ( ,,゚Д゚)「今は後退しよう。みな、この悔しさを忘れるな。いいか、次は」
司令室にいる隊員の顔がすべてこちらを向いた。ギコは全員の顔を見渡してから言った。
( ,,゚Д゚)「…次は、勝つぞ。総員、『ひろゆき』に敬礼!!」
艦の乗員300人すべてが立ち上がった。
そして、今自分が乗っている艦に向かって敬礼をした。
もう、これに乗ることはないのだと、全員が理解できた。
敬礼を解き、ギコは叫んだ。
( ,,゚Д゚)「退艦っ!!」
その命令とともに乗員は退艦を始めた。日ごろの訓練の成果もあって、滞りなく退艦を済ませることができた。
海には重油が混じり火がついていた。海に飛び込み、救命ボートに拾われたところで、
ギコは少女が放ったミサイルが『ひろゆき』の艦体を破壊するのを見た。
強烈な爆発が起こった。
海上、ボートの上の乗員はそれを呆然と見つめていた。
- 90 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:41:18.33 ID:xK5ePqWs0
- (;官゚ヾ゚)「…艦長」
(;、、゚Д゚)「…俺は俺の艦を失った。…もう、艦長じゃない」
(;官゚ヾ゚)「いえ。艦長のご英断のおかげで、我々は助かることができました」
救命ボートに乗った乗員全員がギコを見て、敬礼をする。
(;官゚ヾ゚)「これからもギコ艦長についていきます」
(;官゚」゚)「私も。ギコ艦長が艦長をなされている船ならばどこまでも」
( ,,゚Д゚)「…すまないな」
沈みゆく艦を見つめながらギコはつぶやくように言った。
( ,,゚Д゚)「(次は、勝つ。『ひろゆき』…お前の仇は、必ず俺が取ってやる)」
もう一度ギコは『ひろゆき』に向かって敬礼をした。
そして、もう二度と『ひろゆき』を見ることはなかった。
- 91 名前: 一株株主(catv?) :2007/03/21(水) 21:43:19.23 ID:6KUKQHRx0
- しえん
- 92 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:43:25.63 ID:xK5ePqWs0
- *
やられた。
あと少しのところで、またもやツンに邪魔された。ミサイルのコースを、ぎりぎりで変えられてしまった。
ツンを再び封じ込めた後、ちゃんとミサイルを見舞ってやったが、管理が甘いと言うことはこのことかと、
しぃは思った。
さっきからヘリコプターや戦闘機を送り出してくる巨大な艦に爆雷を投下しながらツンは再びツンの意識を感じた。
覚醒したばかりでは、どうもまだ宿主の意識が強いらしい。
爆雷の直撃を食らった艦は大爆発を起こした。艦のキールが折れたらしく、艦首と艦尾を上にしながら、
艦の中央部分から沈んでいった。甲板から滑り落ちる人間が見える。彼女にとって、こういう光景を見るのは
実に愉快な事なのだった。
まぁ、今日最後の獲物としては悪くはないか…そう、彼女は考えた。
彼女は眼下を見渡してみる。
燃え盛る船、艦、建物…その火の中を人間が逃げ回っていた。思わず口元が緩む。
バララララララララララララララ……
ξ 凵@)ξ『!!』
- 93 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:44:28.59 ID:xK5ePqWs0
- 不意に向かってきた戦闘ヘリにミサイルを一発見舞い撃墜した。
ヘリは爆発、残骸は海面へ落ちていった。
油断していた。そのせいで、空母で今日を締めくくったはずが小物で終わらせることになってしまった。
不本意だったが、仕方がない。
羽を広げ、アフターバーナーに点火した。
飛び去る間際に、岸とは反対方向から飛んでくる一機の二枚羽の輸送ヘリをみた。
ミサイルを見舞おうかとも考えたが、戦闘ヘリ以下の輸送ヘリを今更撃ち落す気にもなれず、見逃すことにした。
命拾いしたな、と、しぃはヘリに向かって思った。
彼女の体が光始める。アフターバーナーの噴出が強烈な推進力を生む。
そして、次の瞬間には彼女は横須賀の空から消えていた。
- 94 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:45:45.87 ID:xK5ePqWs0
- *
(;^ω^)「ツン!!」
今飛び立って行ったのは間違いなくツンだった。
だがすぐに、羽を広げて、飛び立っていってしまった。
(;^ω^)「ジョルジュさん!急ぐお!ツンを追うんだお!」
(;゚∀゚)「お前は馬鹿か!落ち着け!今追っていってどうする?大体、こんな機体で追いつける訳ないだろ!」
(;^ω^)「で、でも…」
(;゚∀゚)「でもじゃねぇ!なんの対策もしないであれを追うなんて死にたいのか!?」
(;^ω^)「う…」
(;゚∀゚)「すぐに着地する。それまではおとなしくしてろ!」
(;^ω^)「わ、わかったお…」
川 ゚ -゚)「ブーン、お前の気持ちは判るが、それは今すべきことじゃない。いきなり目標に届くと思うな。
ちゃんと段階を踏んで、はじめて物事は成しえるんだ」
(;^ω^)「…クーさん」
- 95 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:46:45.35 ID:xK5ePqWs0
- 僕は下を向いた。
確かに、僕は平穏を保ってられていない。落ち着く必要があるのは間違いなかった。
(;'A`) 「それにしても、今のは結構危なかったんじゃないですか?」
(;゚∀゚)「ああ。よくもまぁ撃たれなかったもんだぜ…。やっぱり、お前らのお陰かもなぁ。なぁブーン」
(;´・ω・`)「それにしても…ひどい有様だ」
窓の外を見ると湾全体が火の海だった。
停泊中だった艦船はことごとく炎上している。
消火艇が、あわただしく火を消しているのが見えた。
ツン…君が。
君がこの光景を作り出したのか?
この、地獄のような光景を。
米軍の空母が再び爆発を起こした。その衝撃波は、ヘリにまで届いていた。
がたがたと、機体が揺れる。何かにつかまっていないとバランスを保てない程だ。
- 96 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:49:28.90 ID:xK5ePqWs0
- (;゚∀゚)「空母が…!!あの空母を沈めるとは…」
化け物め、と、ジョルジュが思わずもらした。
思わず右手に力が入った。
それを見たクーがジョルジュをにらみつける。
川;゚ -゚)「ジョルジュっ。少しは考えろ」
(;゚∀゚)「あ!…すまん、ブーン。そんなつもりじゃなかったんだ」
僕は答えなかった。
いや、答えられなかった。
ここへきて、やっぱり僕はまだ迷っている。
ツンを殺すかもしれないということに。そんな一言に、返す言葉も見つからないほどに。
ツンを助けたい。助けたい。それは本望だった。
だが殺したくはない。ツンを死なせたくはない。
僕は混乱しきっていた。生まれてきて、いままでこれほど悩んだことはないだろう。
そして、これからこれほど悩むこともないだろう。
- 97 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:51:03.23 ID:xK5ePqWs0
- 今まで通り、いっしょにいられればいい。そんな普通のことが、今では遠いことのように感じた。
何気ないことを大切にする、そのことばの意味が、判った気がした。
( ゚∀゚)「…ヘリポートは無事のようだな。俺達も、救助を手伝おう」
川 ゚ -゚)「ああ」
機体の高度が、どんどん下がっていくのが判った。
少し衝撃を感じた後、着陸したことを体で感じた。
( ゚∀゚)「ついたぞ、お前ら」
('A`) (´・ω・`)「はい」
( ゚∀゚)「ここが、横須賀だ」
開けられたハッチの先は、警報と消防の音が鳴り響き、時折爆発音が聞こえる火で赤く染まった世界だった。
ニュースなどで見る基地とはまるで違っていた。
思わず息を呑んだ。
この中に、これから行くんだと考えると、背中に冷たい汗が流れた。
ヘリから降りる間際、僕ら三人をクーが呼んだ。
- 98 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:51:59.89 ID:xK5ePqWs0
- 川 ゚ -゚)「いいか、君達」
(;^ω^)「はい」
川 ゚ -゚)「これから先は、何が起こるかわからない。だから、君達にはこれをもたせる」
そう言って黒い塊を差し出した。
受け取る。
重い。
こんなに重いものだとは思わなかった。
映画や漫画では、主人公が軽々と振り回していたのに。
ーーーーそう、渡されたものは、拳銃だ。
(;^ω^)(;'A`) (;´・ω・`)「…」
それを持ったとたん、直接的な脅威は去ったとはいえ、僕らは戦場にいるということを実感した。
川 ゚ -゚)「もしものときは、それを使え。引き金を引くことをためらうな。自分が生きることを最優先に考えろ」
(;^ω^)「クーさん…」
- 99 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:52:33.30 ID:xK5ePqWs0
- 川 ゚ー゚)「案ずるな。あくまでそれは最終手段だ。君たちのことは、私とジョルジュで守るから安心しろ」
(;^ω^)「…はいですお」
川 ゚ー゚)「…まぁ、ここで使うことはまずないだろうがな」
( ゚∀゚)「とにかく、今は救出作業を手伝うぞ。一通り終わったら調査を始める」
( ^ω^)「はいですお」
('A`) (´・ω・`)「はい」
( ゚∀゚)「いい返事だ。お前ら、俺達から離れるなよ。じゃあ、行こうか」
何気なく時計を見ると日付が変わるのに後一時間はかからないような時間になっていた。
これじゃあ明日は学校にはいけないな…などと悠長に考えている自分がいて、自分の覚悟の足りなさをまた知った。
その学校に通う日々を取り返せるかはこれからの自分の働きにかかっているのだと自分に言い聞かせて、
ジョルジュたちを追った。
ーーーーー第八話「これからのために」
- 100 名前: 主婦(千葉県) :2007/03/21(水) 21:58:11.38 ID:xK5ePqWs0
- これで、第八話は終わりです。
>>99
あと、最後にまた 完 を付け忘れました…まとめさん、なおしてくれると助かります。
少なくとも一週間以内には投下できるようにしますが、次の投下は未定です。
ですので、このスレは落として落としてしまってかまいません。
まとめさんが見てくれるまでは、とりあえず携帯で保守しておきます。
- 101 名前: 一株株主(catv?) :2007/03/21(水) 22:00:27.97 ID:6KUKQHRx0
- 乙ー
- 102 名前: 探検家(関東地方) :2007/03/21(水) 22:04:25.97 ID:HB8mxPxv0
- 乙乙
- 103 名前: 美容師見習い(埼玉県) :2007/03/21(水) 22:17:02.50 ID:iDAEtKMp0
- 打ちっぱなしじゃ無くて、全部しぃが管理しているのか。高性能だな
- 104 名前: 但馬牛(アラバマ州) :2007/03/21(水) 22:26:59.41 ID:cWwaJ6h00
- 乙!
- 105 名前: スカイダイバー(ネブラスカ州) :2007/03/21(水) 22:52:45.26 ID:9KXnpqbfO
- ほ
- 106 名前: スカイダイバー(ネブラスカ州) :2007/03/21(水) 23:27:18.70 ID:9KXnpqbfO
- い
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