スレタイ:( ^ω^)ブーン達の日常生活
- 1 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:23:02.66 ID:ri5m+kCu0
- 代理
- 2 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:23:21.72 ID:7tiQ+2Jn0
- ( ^ω^)
- 3 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:23:25.09 ID:BziB8GDu0
- >>1
ありがとう
- 4 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:25:28.85 ID:XSD30xUFO
- 代理ありがとうございます
では投下します
- 5 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:26:13.77 ID:XSD30xUFO
- ( ^ω^)ブーン編
- 6 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:26:32.47 ID:BziB8GDu0
- 完( ^ω^)
- 7 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:26:53.38 ID:XSD30xUFO
- ( ^ω^)「みんなおはようだおー」
両手を広げながら廊下を走る少年。
彼の名は内藤ホライゾン。
学校の生徒からはその独特な走り方からブーンと呼ばれている。
( ^ω^)「ドクオおはようだおー」
一番の仲良しのドクオに走りながら声を掛ける。
徐々に近づく声は実に気持ち悪い。
('A`)「おう。おはよ」
クールに返事を返すドクオ。
背が割と高く、割とイケメンな彼。
だが、何故か年齢=彼女居ない歴なのだ。
背負っていた荷物を机に置くと宿題を手に持ちドクオの元へと向かっていく。
( ^ω^)「宿題見せてくれお」
('A`)「だが断る」
- 8 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:27:19.74 ID:XSD30xUFO
- 手短に断るドクオ。
少ない言葉数ながらブーンの心にグサリと深く深く突き刺さった。
(;^ω^)「な、なんでだお!?」
ドクオの肩を持ち軽く揺する。
ドクオの細い体が揺らぎ頭もぐらぐらと前後左右に動く。
流石に上下はなかったが。
('A`)「ふふふ……w」
不気味に笑みを浮かべ不可解な笑い声を出す。
はそんな気味の悪いドクオに詰め寄るブーン。
( ^ω^)「なぜだお!理由をのべよ!」
- 9 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:28:07.35 ID:XSD30xUFO
- どこかの哲学者っぽい口調になるブーン。
二人同時に不可解な発言をすると奇妙な光景になるであろう。
('A`)「実はな……」
バッ、と机の上に置いてあったノートを広げブーンに見せつける。
白紙だが。
(;^ω^)「お……?」
('A`)「俺もやってないんだ」
親指をぐっと立て誇らしげに胸を張るドクオ。
おまけに新庄剛志並に白い歯を見せつける。
実に気持ち悪い。
寒気がする。
吐き気もする。
('A`)「あれ……なんか目から汗が……」
(;^ω^)「そんなことよりどうするんだお!?」
- 10 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:28:47.05 ID:XSD30xUFO
- 声を強ばらせてドクオに尋ねる。
ブーンが脅える理由。
それはとある先生にあった。
生徒に宿題を課した先生。
この学校で有名な「鬼教師」だ。
(;^ω^)「宿題を忘れた、なんて知れたら……」
('A`)「ふふふ……大丈夫だ」
また奇妙な笑みをこぼす。
クラスメイトに白い目で見られているが彼は気にしない。
('A`)「彼女に頼もう」
( ^ω^)「なぬー!!!お前に彼女がかお!!!!」
('A`)「ばっwwwちげーよwww」
ブーンの頭を叩きながら教室の後ろ隅を指さす。
- 11 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:29:39.71 ID:XSD30xUFO
- 指さす先には黒髪が綺麗な美少女の姿。
彼女の名前は素直クール。
学年でトップを争うほどの頭脳を持つ優等生だ。
('A`)「彼女に宿題を写させてもらうんだよ」
( ^ω^)「おー!ドックン頭良いおー!」
都合の良いときだけ媚びを売る平社員のような仕草でドクオを呼ぶ。
ちなみにブーンはドックンなどとは呼ばない。
呼んだことすらない。
('A`)「あのークーさん」
川 ゚ -゚)「ん?なんだ?」
本にしおりを挟み、本を閉じる。
表紙にはなにやら難しそうな文字がたくさん連ねられていた。
日本語では無いようなので恐らくは外国の小説か。
- 12 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:30:07.65 ID:XSD30xUFO
- ('A`)「3限目の生物の宿題やってきましたか?」
クラスメイトに敬語を使う。
普通の人なら引くところだがクールな彼女は眉一つ動かさない。
川 ゚ -゚)「あぁ、一応な」
('A`)「そのー…宿題を見せてくれませんか?」
言葉を一つ一つ丁寧に口に出す。
心の中で「言えた!」と大きくガッツポーズをするドクオ。
ブーンはそんな彼の心を呼んだのか、白い目で彼を見る。
川 ゚ -゚)「あぁ良いぞ。2限目の休み時間までには返してくれよ」
- 13 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:31:22.89 ID:XSD30xUFO
- 笑顔を浮かべながらノートを机の中から取り出す。
そしてドクオへと差し出した。
('A`)「おーあrがtべ(ry」
ドクオが受け取ろうとした瞬間だった。
彼の体が教室の壁の方へと吹き飛んだ。
( ^ω^)「ありがとうだお!」
原因はブーンの体当たりだった。
ドクオを突き飛ばし、邪魔者を消したのだ。
ブーンはクーからノートを受け取り笑顔でお礼を言う。
川;゚ -゚)「あぁ。気にするな」
- 14 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:32:11.77 ID:XSD30xUFO
- クーの返事を聞く絵にスキップをしながら自分の席へと戻る。
一方のドクオは壁際でOTLのポーズを取っている。
これはリアルで見ると実に痛々しく惨めな姿だ。
川 ゚ー゚)(ふふふ……w)
はしゃぐブーンの姿を見ながら不気味な笑みを浮かべるクー。
しかし、裏があるとわかっていてもその笑顔は惨めなドクオとは違いとても可愛らしかった。
('A`)「あれ……涙がとまんね……」
※
- 15 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:33:44.52 ID:XSD30xUFO
- ※
( ^ω^)(おww楽々チンチンだおww)
一限目の授業中に先生に見つからないようにクーのノートを書き写すブーン。
実に手慣れた手つきだ。
今までずっと他人の力を得て宿題を済ませていたことが伺える。
( ^ω^)(おwwwたったの十分で終わったおww)
ペンを置き、全て出来たことを確認するとクーのノートを机に入れる。
これで3限目の準備は万端。
あとは次の時間にドクオに渡すだけだ。
( ^ω^)(一時はどうなることかと思ったおwww)
思わずにやけるブーン。
その一瞬のブーンの表情を数学の先生は見逃さなかった。
- 16 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:34:11.41 ID:XSD30xUFO
- 数先「お、嬉しそうだな内藤。そうだ良いこと思いついた。お前この問題を解け」
(;^ω^)「お!?」
ハッと我に返る。
すぐにクラスの視線が自分の元へと集まっていることに気づく。
(;^ω^)「お?先生……」
数先「ほら内藤。この問題を解くんだ」
先生が黒板を指さす。
そこには未知の世界とも思えるほどの数式が書かれていた。
( ^ω^)「無理ですお」
数先「そうか……じゃあ素直。やってみろ」
川 ゚ -゚)「はい」
返事と共に席を立つ。
ピンと背筋を伸ばしながら教室の前へと足を進める。
- 17 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:34:59.93 ID:XSD30xUFO
- 川 ゚ -゚)「…………」
白色のチョークを手に取る。
そして静かに、眉一つ動かさずに問題を解き始めた。
川 ゚ -゚)「出来ました」
数先「お……正解だ」
教室内から小さな歓声が沸き起こる。
どうやらクラスのほとんどの人が解けなかったらしい。
川 ゚ -゚)「ふぅ」
溜め息をつきながら教室の隅の自分の席へと戻る。
('A`)「すげーなぁ……可愛いなぁ……」
(;^ω^)「お!?」
自分の後ろの席にいるドクオが気になる言葉を小さく呟いた。
しかし、その言葉をブーンは聞いてしまったので思わずドクオの方へと振り向く。
- 18 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:36:01.49 ID:XSD30xUFO
- 数先「内藤!後ろを向くなぁ!」
(;^ω^)「はうおっつぉ!」
ヒュッという音が耳に入った瞬間、気味の悪い声が聞こえた。
先生が内藤の額めがけてチョークを投げつけたのだ。
事実、内藤の額には赤い痛々しい丸い痕がついている。
ちなみにこの数学の先生は高校時代に野球部でエースを務め、甲子園出場を果たした剛腕投手だった。
(;^ω^)「おぉ……痛いお……」
額を押さえながら机にうずくまる。
丁度その時、教室に授業終了を知らせるチャイムが鳴り響く。
- 19 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:36:33.01 ID:XSD30xUFO
- 数先「ん……もう終わりか。じゃあ今日はここまでだ。次回は今日の続きをやるからな」
川 ゚ -゚)「起立、礼」
クラス委員のクーが号令を掛ける。
これで数学の授業は終了した。
先生か教室を後にしたのを確認するやいなや、ドクオにクーのノートを手渡す。
('A`)「お?おぉ!おー」
返事が意味不明。
本当に何が言いたいんだこの男は。
黙ってれば二枚目なのに。
('A`)「あれ?なんか今日は心がすごく痛いなぁ」
2時限目は先生が出張中の為に自習となっている。
ドクオはその時間を利用して宿題を写そうと決めた。
- 20 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:37:10.12 ID:XSD30xUFO
- だからこの休み時間は勉強をしないことにした。
( ^ω^)「あ、でもドクオ次は……」
('A`)「いーのいーの。大丈夫だって」
ブーンが何かを言おうとしているが聞く耳を持とうとしないドクオ。
( ^ω^)「僕は知らないお」
('A`)「ん?」
そう言い残すとブーンはドクオの元から離れていった。
( ^ω^)「全く……もう知らないお」
ξ゚听)ξ「なにが?」
Σ(;^ω^)「うお!びっくらこいた!」
- 21 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:37:32.65 ID:XSD30xUFO
- ブーンに話しかけた女性。
彼女の名は津出玲子。
巻き髪が特徴の美少女だ。
彼女はクーと仲が良く、またクーに匹敵するほどの容姿と頭脳を持ち合わせている。
ξ゚听)ξ「なんでビックリするのよw」
(;^ω^)「いや気にしないでくれお」
実は彼女はブーンの幼なじみである。
気の強い彼女と小さいときからずっと一緒に居たために彼女の姿を見ると反射で驚いてしまう。
ξ゚听)ξ「そういえばあんた大丈夫なの?」
( ^ω^)「何がだお?」
ξ゚听)ξ「生物の宿題よ」
( ^ω^)「全然余裕だおwww」
- 22 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:38:01.74 ID:ri5m+kCu0
- wktk支援
- 23 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:38:21.93 ID:XSD30xUFO
- ブーンの意外な返答に少々戸惑いを見せるツン。
それもそのはず。
ブーンは今までに一度も宿題をやってきたことがなかったからだ。
唯一やれたのは生物の宿題を休みの日にツンと一緒に解いたことぐらいだろう。
しかし、今回は一緒にやることが出来なかったためにツンはブーンのことを心配していたのだ。
ξ゚听)ξ「え……でもなんで?」
( ^ω^)「クーちゃんに頼んだんだおw」
ブーンは写し終えた宿題をツンに開いて見せた。
字は汚いもののしっかりと指定された場所までやり終えていた。
- 24 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:39:54.32 ID:XSD30xUFO
- ( ^ω^)「おwこれで大丈夫だおwクーちゃんに感謝だおwwそれじゃばいぶー」
言いたいことを言い終えるとあの独特な走り方でツンの元から去っていった。
ξ゚听)ξ「…………ばか」
ぎゅっと拳を握り締めるツン。
彼女の机の上には生物の宿題のノートが置いてあった。
- 25 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:40:41.38 ID:XSD30xUFO
- ( ^ω^)ブーン編はひとまず終わりです
続いてξ゚听)ξツン編を投下致します
- 26 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:41:19.67 ID:XSD30xUFO
- ξ゚听)ξツン編
- 27 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:42:21.25 ID:XSD30xUFO
- ξ゚听)ξ「あー疲れた」
学校から帰宅をし鞄をベッドに置きその横に自分も座る。
壁に掛けてある時計は午後3時を示していた。
それを確認するとそのままベッドの上に寝ころぶツン。
そして深い溜め息。
ξ゚听)ξ「はぁ……暇だ」
誰かに言うわけでもなく少し怒り気味に独り言を呟く。
特にすることも無いので横に置いた鞄から白色の携帯電話を取り出し、寝ころんだままそれを開く。
画面に映し出されたのは可愛らしい熊の絵。
いかにも女の子らしい待ち受けだった。
ξ゚听)ξ「メールは無しか」
- 28 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:42:22.36 ID:BziB8GDu0
- 完ξ゚听)ξ
- 29 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:43:28.60 ID:XSD30xUFO
- 新着メールの問い合わせをしたところ、新着のメールは0件。
普通に考えれば自分が学校に行っている時間帯にメールを送る人はそういないが、なんとなく確認をしておきたかった。
メールが無いとわかっていたが少し期待をしてしまったが。
ξ゚听)ξ「暇だから出掛けようかな」
携帯を鞄に入れ、財布が鞄の中にあることを確認する。
そして帰宅した時の格好のままで鞄を持って部屋を飛び出すツン。
玄関で靴を履いたあとにもう一度鞄の中を確認する。
確かに携帯と財布がある。
でも不安なのだ。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2007/01/27(土) 19:44:17.64 ID:NiEbzey70
- >>28ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwっうぇwっうぇwwwww
- 31 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:44:29.17 ID:XSD30xUFO
- ξ゚听)ξ「行ってきまーす」
誰もいない家にツンの声が響きわたる。
なんとなく返事を期待したが流石に返事が来ると不気味だったのでホッとする。
玄関を出て鞄から取り出した鍵を鍵穴に差し込み右へと回すす。
ガチャリと音がなる。
念のためにドアノブを回し引いてみる。
もちろん開くはずがない。
でも、もし開いてたら後々困るので試してみた。
ξ゚听)ξ「さて、どこに行きましょうかね」
誰もいないのに疑問系のツン。
庭で鎖に繋がれている愛犬が不思議そうにツンの方を見るが気にしない。
- 32 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:46:11.44 ID:XSD30xUFO
- 10秒ほど玄関先で考えているとヘアスプレーが無くなっていたことに気付く。
ξ゚听)ξ「薬局に行くか」
また独り言を呟く。
その独り言に何故か返事をするかのように吠える愛犬。
ツンは愛犬に笑顔を見せたあと門を出て薬局へと向かった。
自宅から数十分歩いた距離にある大きめの薬局についた。
結構歩いたなんとなく良い運動になった気がしたので特をした気分だ。
自分へのご褒美にジュースでも買おうと思ったが運動の意味が無くなってしまうので断念。
ξ゚听)ξ「スプレーは……あっちか」
- 33 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:46:31.26 ID:XSD30xUFO
- 店に入るとツンはすぐさまワックスやブリーチ材が置いてある棚の方へと向かう。
ツンがよく使うお気に入りのヘアスプレーはその棚付近にあるからだ。
大体はそうだが。
ξ゚听)ξ「あ……」
ふとブリーチ材に目が止まる。
箱に描かれているのは綺麗な髪色をした美女。
ツンはいつか綺麗な髪色にしたいといつも願っていた。
ちなみに今の彼女の髪色は教育指導の先生にギリギリ許してもらえるくらいの茶色。
ξ゚听)ξ「あ、スプレー」
数秒間だけツンの頭の中から忘れ去られてしまっさスプレー。
これから数十日間、共に過ごしていくであろうパートナーなのに。
- 34 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:47:11.40 ID:XSD30xUFO
- ξ゚ー゚)ξ「これこれw」
手に取ったのは薄緑掛かったスプレー缶。
これがツンがいつも使っているお気に入りのやつだった。
ちなみに無香料のソフトタイプ。
これで自慢の巻き髪が乱れないようにせっとをしている。
正に自分からは切っても切り離せないであろう存在だった。
ξ゚听)ξ「さーてレジへ……」
レジの方へ向かおうとした時だった。
ツンの目に入ってきたのは化粧品のテスター。
すぐに値札に目をやる。
- 35 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:47:41.79 ID:XSD30xUFO
- 表示されている値段はなんと3000円。
学生であるツンに取ってはまさに高級な物だった。
ξ*゚听)ξ「やっぱ試すっきゃないでしょ」
スプレー缶を床に置きテスターに手をやる。
説明によると肌の保湿を良くしたり引き締め効果があるらしい。
この成分を無料で肌に取り込めるなんて幸せなことだろう。
キャップを取り、手に中の液体を少量取り出す。
そして棚についている鏡を見ながら自分の肌に馴染ませていく。
ξ*゚听)ξ「ほえぇ〜」
間抜けな声。
幸いにも周りに人は居なかったがもし居たとしたら確実に引かれていただろう。
ξ*゚听)ξ「よし次ッ」
- 36 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:48:10.20 ID:XSD30xUFO
- 調子に乗ったツンは会計のことを忘れ違うテスターを手に取る。
値段はなんと8400円。
説明によると天然エキス配合で肌に潤いを生みだし、更に引き締め、美白効果があるらしい。
先ほどの化粧品と効果が似ているがやはり高い方が信頼出来る。
それが人間と言うものだ。
ξ*゚听)ξ「おぉ」
意味もなく微妙な喘ぎ声を出すツン。
しかし、残念なことに周りには数人の客がおりみんなしてツンを白い目で見ていた。
端から見ればなんとも可哀想な子であろう。
- 37 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:49:58.89 ID:XSD30xUFO
- ξ゚听)ξ「さてと」
様々なテスターを使用し満足したのだろう。
店内に入ってから約40分後、ようやくツンはレジへと向かった。
店員「700円になります」
財布から千円札一枚と100円玉を2枚取り出すツン。
しかし、店員は不思議そうな顔をしている。
普通の人ならば千円だけを出すため200円の意味がわからないからだ。
ξ゚听)ξ「あ、そのまま会計してみてください」
店員はツンに言われた通りにレジをうつ。
するとレジのおつりの部分に「500円」と表示された。
- 38 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:50:42.14 ID:XSD30xUFO
- 店員「あ、なるほど…」
小さく呟く店員。
ツンその言葉を聞いていたのか、何処か誇らしげだった。
お釣りと商品を受け取り店を後にする。
時刻は午後5時。
たった一つの買い物をするのにどれだけの時間を掛けるのだろう。
ξ゚听)ξ「さて、帰るか」
夕暮れの空を見上げそっと呟く。
それにしてもツンは独り言が多い。
歩きなれた道をいつもの様に足を進める。
たまに吹く風が少し寒く感じる。
この時間帯に制服だけではやはり無理があった。
- 39 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:51:52.08 ID:XSD30xUFO
- 風に吹かれながら行きよりも少し時間を掛けて家まで歩く。
結構長い時間薬局に居ただけあって疲れているようだ。
ξ゚听)ξ「ただいま」
庭先で寝ている犬に挨拶をする。
当然、日本語では返事は返ってこない。
ξ゚听)ξ「ですよねー」
誰に同意したのだろうか。
玄関には灯りが灯っていた。
家族が家に帰ってきた証拠でもある。
ξ゚听)ξ「ただいま」
先ほど庭先で言ったセリフを再び口にするツン。
暫くすると家の奥の方から足音が聞こえる。
ツンは足音から誰が玄関まで来てくれるのかを自分の中で予想する。
- 40 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:53:45.08 ID:XSD30xUFO
- ( ゚∀゚)「おかえりー」
ξ゚听)ξ「なんだお前か」
現れたのは2つ下の弟のジョルジュ。
ツンに取っては小生意気なクソガキだが以外に可愛らしい一面もあったりする。
(;゚∀゚)「いきなりその発言はヒデェぞ」
姉をお出迎えに行ったら「なんだお前か」と言われる始末。
これが恩を徒で返すというやつなのか。
きっとそうだとジョルジュは心の中で納得しておいた。
ξ゚听)ξ「母さんは?」
( ゚∀゚)「夕ご飯を作ってるよ」
- 41 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:54:14.01 ID:XSD30xUFO
- 今気付いたが何やら奥の方から良い匂いがする。
ツンは長年の勘を活かし、匂いだけで今日のおかずを当てようとした。
ξ゚听)ξ「カレーライスか!」
( ゚∀゚)「カレーうどんだが」
ツンの言葉に即答をしたあと、ジョルジュは彼女を玄関に置いたままリビングへと向かった。
ξ゚听)ξ「うどん……か……」
何故かジョルジュに置き去りにされたことよりもメニューを外したことにショックを受けたツン。
献立を当てることにそこまでポリシーがあるのか。
靴を脱ぎ捨て、リビングへと向かうツン。
ちなみに鞄は玄関に放置。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2007/01/27(土) 19:54:54.47 ID:NiEbzey70
- >>37流石にわかる
- 43 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:55:45.34 ID:XSD30xUFO
- ξ゚听)ξ「ただいま」
本日3度目のただいま。
そんなにツンはただいまが好きなのだろうか。
J('ー`)し「おかえり。服着替えて手洗ってうがいしてらっしゃい」
一般家庭の母親の決まり文句。
誰もが一度は、いやそれ以上の回数耳にする言葉である。
ツンは母親の言葉に軽く返事をして、玄関に置いた鞄を持って自分の部屋へと向かう。
部屋の電気をつけるとカオス状態の部屋。
その部屋の隅にあるタンスから部屋着を取り出す。
ツンお気に入りのピンク色のTシャツと白い短パン。
- 44 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:56:09.88 ID:XSD30xUFO
- それらに着替えると先ほどつけたばかりの電気を消す。
短い間ご苦労様。
部屋の扉をしっかりと閉めたあと、リビングへと向かった。
ちなみに脱ぎ捨てた制服はベッドの上に放置。
ξ゚听)ξ「いただきまーす」
ツンがリビングに戻るとテーブルの上には3つのカレーうどんが置かれていた。
自分がいつも座っている席につき、すぐに箸を持ち手を合わせる。
J('ー`)し「汁、はねさせないようにね」
カレー類、麺類の食べ物を食べる時の母親の決まり文句が飛び出る。
- 45 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:56:46.95 ID:XSD30xUFO
- もしはねた汁がTシャツについてしまったらなかなか落ちなくて困ってしまう。
それを避けるためにどこからか生まれた言葉がこれだった。
詳細は不明。
ξ゚听)ξ「わかってますよ」
そう答えるツンの隣ではお決まりかのように、そして当たり前のようにカレーの汁を飛ばすブーン。
( ゚∀゚)「ハフッwwwハムwwハムwww」
ξ゚听)ξ「………」
(;゚∀゚)「あれ?無視?」
ジョルジュはツンに「キャラが違うだろ!」とか言われたかったらしいが華麗にスルーされてしまった。
- 46 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:57:21.73 ID:XSD30xUFO
- ツンに突っ込んでもらえなかったジョルジュはなんとも言えないもどかしさに包まれる。
J(#'ー`)し「こら!飛ばすなって言ったでしょ!」
(;゚∀゚)「いたー!!」
母親の鉄拳がジョルジュの左頬骨に直撃する。
箸を持ってない方の手で殴られた頬を無言のまま涙を流す。
一人悶え苦しむ少年の隣で黙々と丁寧に食事を取る少女。
正に摩訶不思議的な絵となっていた。
ξ゚听)ξ「ごちそうさま」
J('ー`)し「お粗末様でした」
箸を揃え、どんぶりの横に置く。
- 47 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:57:48.33 ID:XSD30xUFO
- どんぶりの中は綺麗に食べ尽くされていた。
近頃の高校生は大食いなものだ。
ξ゚听)ξ「あー食った食った」
少し膨れたお腹を軽く撫でながらリビングをあとにする。
ジョルジュは先程のように汁を飛ばしながら食している。
ツンは自室へと向かい、ベッドに放置されていた制服をハンガーに掛けて壁に掛ける。
これで翌日の準備の2割は出来た。
ξ゚听)ξ「鞄の中身を入れ替えなきゃ」
ツンの声が部屋に響く。
歌う時に重宝しそうだ。
鞄の中身を全て取り出し、そこから明日必要な物を選んでそれを再び鞄に戻す。
- 48 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:58:29.08 ID:XSD30xUFO
- どんぶりの中は綺麗に食べ尽くされていた。
近頃の高校生は大食いなものだ。
ξ゚听)ξ「あー食った食った」
少し膨れたお腹を軽く撫でながらリビングをあとにする。
ジョルジュは先程のように汁を飛ばしながら食している。
ツンは自室へと向かい、ベッドに放置されていた制服をハンガーに掛けて壁に掛ける。
これで翌日の準備の2割は出来た。
ξ゚听)ξ「鞄の中身を入れ替えなきゃ」
ツンの声が部屋に響く。
歌う時に重宝しそうだ。
鞄の中身を全て取り出し、そこから明日必要な物を選んでそれを再び鞄に戻す。
- 49 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:59:05.85 ID:XSD30xUFO
- 手元に残った教科書の類は勉強机の上にある棚に入れる。
そしてそこから明日必要な教科書を選び出し鞄に入れる。
ξ゚听)ξ「よし、完璧」
これで9割は終わった。
ちなみに残りの1割は明日の朝の髪のセットだ。
ツンは鞄の中身を再度確認し、間違いがないことを確かめると部屋を出た。
向かう先は風呂場。
自慢の巻き髪を纏めているヘアゴムを解く。
部屋着を全て脱ぎ、下着も取り払う。
ξ゚听)ξ「さぁ、入るぞ」
そう呟き風呂場の扉を開ける。
母親が用意してくれたのであろう。
中から白い湯気がぶわっと溢れ出てきた。
※
- 50 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:59:40.36 ID:XSD30xUFO
- ※
ξ*゚听)ξ「あーさっぱりした」
体に湯気を立てながら首元にタオルを巻いて部屋に入る。
部屋は少し冷えていたが湯上がり後のツンにはこの涼しさが気持ちよかった。
ξ゚听)ξ「あぁ眠い」
時刻は夜の9時。
結構長い時間風呂に入っていたツン。
微妙にのぼせているようだ。
そのため、いつもより早く眠気に襲われた。
部屋の電気を消して、ベッドのすぐ横にある棚に置いてあるスタンドの電気をつける。
電気がついたことを確認すると少し冷えた布団に潜り込む。
布団が肌に触れて冷たい。
だが今は寒さよりも眠気優先。
気になんかしちゃいられない。
ξ゚听)ξ「おやすみ……の前に」
携帯を手に取り、開く。
メール受信は無し。
それを確認すると携帯を横に置き、また「おやすみ」と呟く。
そしてツンは夢の世界へと旅立っていった。
- 51 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 19:59:43.36 ID:QhI9xN+eO
- >>37
SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
今度700円の買い物したらやってみる
- 52 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 20:01:56.34 ID:XSD30xUFO
- 支援・お付き合いありがとうございました
ツン編も書き溜分を投下しきりました
>>42
以前、コンビニスレでこういうやり取りがあったというレスがあったので…
バイトし始めの店員と脳内変換よろしくですorz
- 53 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 20:05:23.23 ID:XSD30xUFO
- ちなみに主旨というか
「あるあるw」や「へー…なるほど」と日常的なことから、ギャグやエロなど色々な展開を組み込ませて行きたいと思ってます
- 54 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 20:06:58.50 ID:XSD30xUFO
- >>53
あれ…日本語が変だな…
お付き合いありがとうございました
書き溜めが出来次第投下させていただきます
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2007/01/27(土) 20:07:32.58 ID:NiEbzey70
- >>52おk
職人ガンガレ
- 56 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 20:11:25.47 ID:sBqbZY24O
- 乙
- 57 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 20:16:01.48 ID:BziB8GDu0
- 乙
- 58 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 20:58:46.34 ID:XSD30xUFO
- ってか今気付いたがスレタイに スレタイ って入ってるしorz
- 59 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 21:33:18.53 ID:AHatQjQb0
- >>45
でジョルジュの名前がブーンになってました!
一応報告しておきます!
>>1乙であります!
- 60 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 22:24:02.39 ID:XSD30xUFO
- >>59
あぁ本当だorz
実は最初ブーンを弟役で書いてたんですよ
でも、途中から変更して書き直したんですが直し忘れてたorz
ご報告感謝です
- 61 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/27(土) 22:43:18.60 ID:cHnFIH3N0
- クーの日常はまだかね
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