代理<><>2007/01/03(水) 20:04:15.00 ID:G5UmJxsj0<> 代理 <>ξ゚听)ξツンが死人を助けるようです わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:06:53.11 ID:vGcp0eCqO<> プロローグ

ふと目が覚める。
カレンダーの日付けはもちろん今日。
日付けを確認すると、ツンは身だしなみを気にすることなく急いで今日着て行ったコートを羽織り玄関の扉を勢いよく開ける。
確か今日はこのあと人と出会うはず。
案の定扉の向こうには今日すれ違った隣人のモナーと出会った。

( ´∀`)「あ、ツンさん今夜暇かモナ?」

一度聞いた覚えのあるセリフだ。
確か続きは「パーティがあるから来ないかモナ?」だろう。

ξ゚听)ξ「パーティなら今日は用事があるから無理よ」

(;´∀`)「え?あぁ把握したモナ…」

モナーはなんでわかったのだろうと不思議そうな顔をしていた。
そんなモナーの顔を横目で見ながらツンはアパートの階段を足早やに降りていく。

ツンがモナーとすれ違うことやモナーの発言の内容がわかった理由。
それはは既に今日を過ごしていたからだ。
<>
VIP皇帝<><>2007/01/03(水) 20:08:07.82 ID:vGcp0eCqO<> ξ゚听)ξ「急げ…あの時間まであと2時間しかない」

左腕につけた可愛らしい小さな腕時計を見ながら正面玄関のガラス扉を開けて外に出る。

ξ゚听)ξ「早く行って…助けなきゃ」






ξ゚听)ξツンが死人を助けるようです <>
食用菊<><>2007/01/03(水) 20:08:15.90 ID:99qZt9aX0<> wktk <> わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:09:10.70 ID:vGcp0eCqO<> 第一話

ξ゚听)ξ「今日もよろしくお願いします」

真っ白な白衣を着た女性が軽く頭を下げる。
彼女の名はツン。
3日前からこの市の死体安置所で働いている女子大生だ。

(´・ω・`)「大分慣れてこれたかな。まぁよろしく」

その彼女の挨拶に優しく答える男性はショボン。
少し濃い髭が印象的な彼はこの安置所の所長を努めている。
ショボンが言うにはここは他とは違い市が運営しているらしい。

(´・ω・`)「そう言えばまだここで死体を扱う仕事はしたことがないよね」

コーヒーをツンに渡しながら「最初は辛いけど頑張ってね」と少し苦笑いをしてツンに話しかけるショボン。
ツンは頑張りますとだけ答える。
<>
パインアップル<><>2007/01/03(水) 20:09:24.13 ID:Syigbnq60<> wktk <> わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:10:39.31 ID:vGcp0eCqO<> ショボンとツンが事務所で軽い雑談を交わしているとそこへ一本の電話が入る。
ショボンは手を伸ばして受話器を取る。

(´・ω・`)「はい…はい…えぇ…わかりました」

ショボンは何回か返事をしたあと「お願いします」と言い受話器を戻す。

ξ゚听)ξ「今の電話は?」

(´・ω・`)「あぁ。今から死体が運ばれてくるそうだ。辛いかもしれないが初仕事、頑張ってくれよ」

ξ;゚听)ξ「はい。わかりました」

<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:11:51.19 ID:vGcp0eCqO<> 待つこと数十分。
安置所の重たい扉が開かれる音が聞こえた。
その音を聞き事務所から安置所の方へと向かうショボンとツン。

(´・ω・`)「お疲れさまです」

(警`д´)「お疲れさまです」

警察官が担架の様な物を押しながら安置所へと入ってきた。

(´・ω・`)「身元と死因は?」

鼠色の遺体袋を開けながら質問を投げかける。
中からは綺麗な女性の遺体の姿が現れた。

(警`д´)「ハインリッヒ高岡、24歳です。死因は交通事故で頭を強く打ち即死です」

(´・ω・`)「わかった。ありがとう」

ショボンに数枚の紙を渡すと警察官は軽く会釈をして安置所をあとにする。

(´・ω・`)「VIP通りで…午前10時死亡ね…」

紙をめくりながらぼそぼそと呟くショボン。
ツンはその内容を耳にしていたがあまり気にもとめていなかった。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:13:25.40 ID:vGcp0eCqO<> ξ゚听)ξ「この人…可哀想ですね」

亡くなった女性の赤みを失った顔を見ながらそっと呟く。

(´・ω・`)「うん、でもこの仕事をしているからには感傷に浸ってる場合じゃないんだ。やらなきゃ行けないこともたくさんあるからね」

ショボンはそう言葉を残すとそそくさと事務所へと向かう。
これから忙しくなる雰囲気だ。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:14:33.98 ID:vGcp0eCqO<> ツンもショボンの作業を手伝おうと事務所へと足を運ぼうとする。

「た……けt」

ξ゚听)ξ「え?」

「何か」が聞こえた。
確かに耳にその「何か」が聞こえてきた。
ツンは音が聞こえてきた方を振り向く。
しかし、振り向いた先にはなにもなかった。

ξ゚听)ξ「気のせい…か…」

小さく呟く。
そして寝かせられた女性の遺体へと目をやった瞬間だった。

从 ゚∀从「助けて」


※ <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:15:05.18 ID:vGcp0eCqO<> ※

ξ゚听)ξ「朝…?」

カーテンの隙間から朝日が差し込む。
その差し込む光には見覚えがある気がした。

ξ゚听)ξ「なんだったのかしら…夢?」

実にリアルな夢だなぁとツンは思った。
目が覚める少し直前、走馬燈のように一日の出来事が目に映ったのでハッキリと内容を覚えている。

('A`)「おはよう姉貴」

聞き慣れた声が聞こえた。
声の持ち主は弟のドクオだ。

ξ゚听)ξ「おはよう」

('A`)「姉貴今日は仕事か?」

ξ゚听)ξ「まぁ一応ね」

少ししてからツンはドクオとの会話のやり取りが夢の中とそっくりだと感じる。
まさか、と思いドクオにとある質問を投げ掛ける。

ξ゚听)ξ「あんたの今日の予定は?(もしドクオが競馬だと答えたら…あの夢は…)」
<>
こねぎ<><>2007/01/03(水) 20:16:48.71 ID:sWcu7M48O<> トゥルーコーリングじゃねーか <> わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:17:17.52 ID:vGcp0eCqO<> ツンの予想は見事に的中した。

('A`)「今日は久々の競馬だよ?なんで?」

ドクオの答えに少し寒気を覚えた。

夢と同じ。
そしてあの夢は夢ではないのではないかと。
ツンは一人で考え込む。

ξ゚听)ξ「確かめに行かなきゃ…」

('A`)「?」

ξ゚听)ξ「ごめん私出かけてくる!」

困惑気味のドクオを後目に家を出るツン。
ツンは微かな記憶を手繰り寄せながらショボンの言っていたことを思い出す。

ξ゚听)ξ「VIP通りで…10時に…」

腕時計を確認する。
<>
<><>2007/01/03(水) 20:18:00.00 ID:KzMf/u260<> >>12
俺もわかった

パクリはよくないな('A`) <> >>12 元ネタがそうなっています<><>2007/01/03(水) 20:18:11.91 ID:vGcp0eCqO<> 時刻は9時を指していた。

ξ゚听)ξ「急がないと…」

ツンは小走りでVIP通へと向かう道のりを歩み進んで行った。




<> あわわ 最初に言っておけばよかった…<><>2007/01/03(水) 20:20:17.08 ID:vGcp0eCqO<> ξ゚听)ξ「やっと着いた…」

時刻は10時5分前。
なんとか間に合ったと思い胸を撫でおろす。
しかしツンにはのんびり落ち着いてる暇はなかった。

ξ゚听)ξ「あの女の人は…」

辺りをキョロキョロと見回す。
すると夢の中で見た女性が歩いているのを確認する。

从 ゚∀从「でさーwwwあぁwうんうんww」

電話をしながら信号待ちをしている女性。

ξ゚听)ξ(あの人だ…)

ツンはその女性の姿を確認すると腕時計の時間を見る。
時刻は…10時一分前。

ξ゚听)ξ(夢かどうか…!)
<>
あさつき<><>2007/01/03(水) 20:20:34.95 ID:oZ4F00fzO<> デイビスはショボンになったのか支援 <> わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:21:03.10 ID:vGcp0eCqO<> ツンは自分の勘を信じて女性に近寄った。
そして手を握り走り出した。

从;゚∀从「え?ちょwなんだ!?」

ξ゚听)ξ「早く来て!」

ツンは女性を引き連れて交差点から離れるように走った。

从#゚∀从「おい!なにすんだよてm」

手を振り払い、女性がツンに怒鳴ろうとした直後。
辺りに大きな音が響きわたった。
二人はほぼ同時に振り返る。

从;゚∀从「な…」

ξ゚听)ξ「うわ…」

二人の目の前に広がった光景はガードレールにぶつかっている状態大型のトラックだった。
しかもその場所はちょうど女性が立っていた場所にあたる。

幸いにもこの事故に巻き込まれた人はおらず運転手も軽傷だったらしい。

从;゚∀从「その…ありがとな…」

ξ゚听)ξ「……どういたしまして」


<>
食用菊<><>2007/01/03(水) 20:21:59.70 ID:99qZt9aX0<> オレは知らん <> わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:22:30.89 ID:vGcp0eCqO<> ※

ξ゚听)ξ「ふぅ…」

(´・ω・`)「どうしたんだいツンちゃん」

コーヒーを両手に持ち事務所へとやってきたショボン。

ξ゚听)ξ「今日は大変なことがありまして…」
(´・ω・`)「仕事前に疲れてちゃあなぁw」

ショボン苦笑いをしながらコーヒーを啜る。
そして何かを思い出したかのようにツンに訪ねる。

(´・ω・`)「そう言えばまだここで死体を扱う仕事はしたことがないよね」

ツンはショボンの言葉に恐怖を覚えた。
そして確信した。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:23:31.51 ID:vGcp0eCqO<>




あれは…夢なんかじゃない…






現実なのだと





<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:24:22.52 ID:vGcp0eCqO<> (´・ω・`)「どうしたんだい?まぁ最初は辛いけど―」

ξ゚听)ξ「あの…ショボンさん」

(´・ω・`)「ん?」

ξ゚听)ξ「あ…いえ、なんでもないです…」

ショボンは少し疑問を持ちながらも話を進める。
しかしツンの耳にはショボンの話などは聞こえていなかった。


自分の能力に気付いてしまった。
ツンは自分に恐怖感を抱く。

(´・ω・`)「大丈夫かい?」

ξ;゚听)ξ「え?あぁ…はい…」

コーヒーを飲んで落ち着こうとカップを口元に運ぼうとする。
しかし、その手は小刻みに震えていた。

<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:24:47.01 ID:vGcp0eCqO<> (´・ω・`)「何があったかはわからないけど大分疲れているようだね」

「今日は早く帰って休むといいよ」とツンに告げるショボン。
ツンはショボンの言葉に甘えることにした。


<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:25:22.18 ID:vGcp0eCqO<> ※

ξ゚听)ξ「ただいまー」

暗い室内に響き渡る自分の声。
ツンはその声がなんだかおかしくて笑ってしまった。

ξ゚听)ξ「ははは…あードクオはまた遊びか」

コートをソファーに掛けてベッドに直行。
そのまま倒れ込む。

ξ゚听)ξ「あー…疲れた…」

ツンはそのまま夢の中へと行ってしまった。 <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:26:32.49 ID:vGcp0eCqO<> 第一話は終了です
続いて第二話を投下します

投下後に元ネタなどいろいろ説明させていただきます… <>
こねぎ<><>2007/01/03(水) 20:27:25.88 ID:vb+9VhY4O<> 元ネタそっくりなのは序章だけだろう
wktk <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:27:55.89 ID:vGcp0eCqO<> 第二話

学校から帰宅すると付けっぱなしのテレビで殺人事件のニュースが報道されていた。
近頃は物騒だなぁと思いながらソファーに腰掛ける。
が、その隣には幸せそうに寝息を立てているドクオ。

ξ゚听)ξ「ドクオ起きろー」

ドクオの耳を引っ張るがなかなか起きない。

ξ゚听)ξ「はぁ…」

重いため息。
ドクオが起きないことに対しての呆れもあったがやはり一番の原因は昨日のことだろう。

自分の能力。
死者が自分に助けを求めてくる。

このことに関してツンはしばらく考え込む。
そして一つの結論を導き出した。

ξ゚听)ξ(死ぬ前に…助ける!)

拳にぐっ、と力を込める。

<>
葉しょうが<><>2007/01/03(水) 20:28:43.45 ID:25oMQthXO<> 結構おもしろいかも

支援 <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:29:09.66 ID:vGcp0eCqO<> ('A`)「なにしてんだ?」

ξ゚听)ξ「あら、あんた起きたの?」

('A`)「あぁ…よく寝た」

欠伸をしながら頭を掻く。
普段はわりと二枚目なドクオだったがこのだらしなさを見てしまっては何とも言えない。

こんな弟だがきっと自分言うことを信じてくれるはず。
そう思い心を決めてツンはドクオに話を始める。

ξ゚听)ξ「…ねぇドクオ…話があるんだけど」



<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:29:53.13 ID:vGcp0eCqO<> ※


ξ#゚听)ξ「あー腹立つ!」

(;´・ω・`)「机蹴らないでね。どしたの」

ξ#゚听)ξ「弟がぁー!」

今度は机を叩くツン。
大きな音がするがツンの手はたぶん赤くなっているだろう。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:30:52.49 ID:vGcp0eCqO<> (´・ω・`)「何があったかはわからないけど大分疲れているようだね」

「今日は早く帰って休むといいよ」とツンに告げるショボン。
ツンはショボンの言葉に甘えることにした。


<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:31:21.79 ID:vGcp0eCqO<> ごめんミスった <> >>31をミスった<><>2007/01/03(水) 20:31:56.64 ID:vGcp0eCqO<> (´・ω・`)「どうしたのさ」

ショボンの声を聞いてふと思うツン。
きっとショボンなら信じてくれるかも、と。

ξ゚听)ξ「実はですね…」

ツンは自分の体験した出来事をショボンに明かした。
その話をショボンは何度も相づちをうちながら真剣に聞く。

(´・ω・`)「ふむ…」

ξ゚听)ξ「信じてくれますか?」

(´・ω・`)「あぁ。短い間だが君のことはちゃんと理解してるからね」

ξ゚听)ξ「ありがとうございます!」

ツンは深々と頭を下げる。
一方のショボンはなにやら考えごとをしているようだ。

(´・ω・`)(死人が助けを求める…ね…)

ξ゚听)ξ「どうしたんですか?」
<> >>31をミスった<><>2007/01/03(水) 20:32:24.22 ID:vGcp0eCqO<> (´・ω・`)「あぁいや何でもないよ」

漫画やアニメでいう「頭にハテナが浮かぶ」という状況になるツン。

(´・ω・`)「気にしないでくれ。じゃあ仕事を再会しようか」

ツンは「はい」と答え、再び仕事を始めた。

(´・ω・`)(まさか彼女は…)



<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:33:33.57 ID:vGcp0eCqO<> ※


('A`)「なぁ姉貴」

テレビを見ながらツンに質問をするドクオ。

ξ゚听)ξ「なによ」

テレビを見ながらドクオの質問に答えるツン。

('A`)「あの話のことなんだが」

ξ゚听)ξ「あんたに言ったってどうせ信じてくれないでしょ」

('A`)「あったりめぇだw映画じゃあるまいしw」

ξ゚听)ξ「でもショボンは信じてくれたわよ」

ドクオの頭を叩く。
そして自室へと向かった。

('A`)「姉貴のやつ手加減くらいしろよ…」

いつもより早めに布団の中に潜り込む。
今日はいつもより頭を使いすぎたらしい。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:33:59.54 ID:vGcp0eCqO<> ξ゚听)ξ「ショボンさんが物分かりがよくて助かった」

誰に言うでもなく自分の声が部屋で響く。
ツンはショボンがなぜあんなにも素直に理解をしてくれたのか疑問に思ったが気にしないことにした。

ξ゚听)ξ「今日も早めに寝るか」

ツンは小さく「おやすみ」と呟いて眠りについた。


※ <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:35:51.62 ID:vGcp0eCqO<> ※


ξ゚听)ξ「おはよ」

('A`)「おー姉貴。いいところに」

ξ゚听)ξ「朝っぱらからなによ」

('A`)「俺さ、昨日の件で考えたんだけどさ」

ドクオはやはり自分はツンの話を信じることが出来ない。
だが、今日をやり直して競馬の勝馬を教えてくれてそれが当たれば信じると言う。

ξ゚听)ξ「あんた…」

('A`)「な?それで当たれば信じるよ」

今日をやり直せと言われ、なんとも不謹慎なことだろうとツンは思った。

ξ゚听)ξ「考えておくわ」

ツンは曖昧な返事を残しドクオの元から立ち去った。



<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:37:05.41 ID:vGcp0eCqO<> ※


ξ゚听)ξ「今日は人が多いわね…」

今日は仕事が休みの為、気分を紛らわしに外出をしているツン。
特に目的は無いがただなんとなく外に出て太陽に当たりたかったのだ。

ξ゚听)ξ「学校が休みだと退屈よねぇ…」

ツンは独り言を呟くが周りに人が沢山いることを思いだし少し恥ずかしくなる。

ξ゚听)ξ「お茶でもしようかな…」

特にすることがないので取りあえずお茶を飲むことにした。
ふと目の前に見つけた少しお洒落な喫茶店に入る。
意外にも人が多かったがなんとか座ることが出来たようだ。

ξ゚听)ξ「アイスコーヒーね」

ウェイトレスに注文を頼む。
特にすることも無いので店内に設置されているテレビへふと目をやる。
ちょうど今日の競馬のメインレースを放映していた。

『外からK番ニューソクファスト!内からC番ヴィプランナー!』

『ニューソクファストは先頭をキープ出来るか!後ろにすぐせまってきている!』 <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:37:33.61 ID:vGcp0eCqO<> 『そのまま行くか!行った!今ゴールイン!勝ったのはK番ニューソクファスト!大穴馬がきました!』

『三連単はC-K-Eです。C番K番共に配当が高いですからかなりの高学金になりますねぇ』

ξ゚听)ξ「4…12…6」

ツンは今、放映された競馬の結果を口に出してしっかりと記憶した。

もしかしたら…なんてことを思いながら。

席を立ち会計を済ませるツン。
そして喫茶店の扉を開けて外に出る。
お茶を済ませた途端にやることが全く無くなってしまった。
外にいるというのにまた暇な時間を迎えることになる。

ξ゚听)ξ「あー暇だ」

ツンが軽く背伸びをした瞬間だった。
すぐ近くで女性の大きな悲鳴と男の叫び声が耳に入ってきた。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:38:33.15 ID:vGcp0eCqO<> 「おい!人が刺されたぞ!」

「通り魔だ!」

ξ゚听)ξ「え?なに?」

ツンがざわめきの起きた方へ振り返る。

ξ゚听)ξ「きゃ!」

振り返ると同時に誰かにぶつかった。
その男の手には赤く染まったナイフ。

ξ゚听)ξ「まさか…」

野次馬の集っている場に小走りで近寄る。
そこには一人の女性が横たわっていた。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:39:05.73 ID:vGcp0eCqO<> その女性の周りには赤い血。

ツンはその女性を知っていた。

ξ;゚听)ξ「クー!」

急いで女性の元へ駆け寄るツン。
倒れていたのは昔から仲の良かった親友のクー。
ツンはクーの体を揺らしながら呼びかける。
しかし、彼女は既に息をしていなかった。
左胸元を中心的に咽や腹に広がる無数の傷。

<>
平核無<><>2007/01/03(水) 20:39:59.29 ID:8RYBrPf00<> パクリでもいい

面白いからwktk <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:40:19.68 ID:vGcp0eCqO<> ツンが携帯を取りだそうとして泣きながら警察に電話をしようとした時だった。

「ツン…」

ξ;;)ξ「え?」

ふと聞きなれた声がする。
そう…間違いなくそれは親友のクーの声。
そして…

川 ゚ -゚)「助けて」 <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:42:31.79 ID:vGcp0eCqO<> 第二話 終了です

皆さんも察しの通り元ネタはTRU CALLINGです。
ただ、最初は物語の流れをスムーズにするためどうしても序盤は原作通りに話を進めなくてはならなくなりました。
<>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:43:41.74 ID:vGcp0eCqO<> 次回からはなるべくオリジナルネタを採用していきたいと思います。
また、伏線回収などのために多々原作のような流れになってしまうことをご了承ください。 <>
かいわれだいこん<><>2007/01/03(水) 20:43:51.27 ID:+9E5GALCO<> これはおもしろい支援 <> パインアップル<><>2007/01/03(水) 20:45:35.70 ID:Syigbnq60<> 支援
<>
平核無<><>2007/01/03(水) 20:45:48.57 ID:8RYBrPf00<> これはいい! <> 鳥インフルエンザ<><>2007/01/03(水) 20:46:54.28 ID:PJp1xYAI0<> 勝ったのがKで
4-12-6? <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:47:39.66 ID:vGcp0eCqO<> えっと…
一応第三話は完成してるんですが…
ただかなり短いんですよ

投下を続けた方がいいのでしょうか? <>
鳥インフルエンザ<><>2007/01/03(水) 20:48:02.34 ID:PJp1xYAI0<> プリーズ!1 <> パインアップル<><>2007/01/03(水) 20:49:15.00 ID:Syigbnq60<> カモソ <> わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:49:59.73 ID:vGcp0eCqO<> >>49
あぁ!書き直して書き直し忘れた!


訂正

『そのまま行くか!行った!今ゴールイン!勝ったのはK番ニューソクファスト!大穴馬がきました!』

『三連単はK-C-Eです。C番K番共に配当が高いですからかなりの高学金になりますねぇ』

ξ゚听)ξ「12…4…6」

ツンは今、放映された競馬の結果を口に出してしっかりと記憶した。

もしかしたら…なんてことを思いながら。

席を立ち会計を済ませるツン。
そして喫茶店の扉を開けて外に出る。
お茶を済ませた途端にやることが全く無くなってしまった。
外にいるというのにまた暇な時間を迎えることになる。

ξ゚听)ξ「あー暇だ」

ツンが軽く背伸びをした瞬間だった。
すぐ近くで女性の大きな悲鳴と男の叫び声が耳に入ってきた。 <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:51:10.21 ID:vGcp0eCqO<> 少し見直してきます

すぐ戻ります <>
ふじ<><>2007/01/03(水) 20:51:15.84 ID:7h16XNrg0<> 今北ー

トゥルーコーリング最近見たばっかだからwktk


しかしちゃんと簡潔できるのか? <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:57:18.46 ID:vGcp0eCqO<> >>55
伏線貼りまくりで終わってしまいそうなので頭こねくり回して回収したいと思います


では、かなり短いですが第三話投下します <>
わけぎ<><>2007/01/03(水) 20:59:02.18 ID:vGcp0eCqO<> 第三話

はっ、と目覚める。
一番に頭に思い浮かんだことはクーの助けを求める言葉。
ツンは急いで起きあがりすぐに外出出来る用意をした。

('A`)「おー姉貴。いいとk」

ξ゚听)ξ「12-4-6よ。当たったら信じてよね」

(;'A`)「おう…(俺サトラレ?)」

ドクオの言葉よりも先に解答を述べた。
これでドクオには信じてもらえただろう。
だが、それよりも大事なのはクーの身の安全。
幸いにもすれ違い様に犯人の顔ははっきりと覚えている。

ξ゚听)ξ「まずはクーに電話を…」

手際良く携帯内のアドレス帳からクーの電話番号を探し出し電話を掛ける。

ξ;゚听)ξ「クー…早く出て…!」

『お掛けになった番号は、現在電波の届かない所にいるか…』
<>
あさつき<><>2007/01/03(水) 21:00:14.79 ID:vGcp0eCqO<> ξ;゚听)ξ「そんな…繋がらないなんて…もう一回掛けてみよ」

しかしツンが何度電話を掛けてもクーの携帯に繋がることはなかった。

ξ;゚听)ξ「クー…」

次第に焦りを見せ始めるツン。
その右手にはしっかりと携帯を握りしめている。

ξ゚听)ξ「先に行って待ち伏せよう」

小走りで走り出すツン。
その瞳には親友を助けたいという堅い決意の灯火が灯っていた。
<>
あさつき<><>2007/01/03(水) 21:00:39.38 ID:vGcp0eCqO<> ξ゚听)ξ「確かこの喫茶店だったわよね」

一回目の今日に訪れた喫茶店を見つける。
競馬の結果を知った場所だ。

ξ゚听)ξ「確かあの時の時間は…」

腕時計の時間を確認する。
あの時間まではあと30分。

ξ゚听)ξ「もう一度クーに電話してみよ」

携帯を取り出し再びクーに電話をしてみる。
呼び出し音と自分の鼓動が重なっている気がした。

川 ゚ -゚)『はい』

ξ゚听)ξ「あ、クー!?今どこ!?」

川 ゚ -゚)『ん?ニュー速デパートだが…どうした?』

ξ゚听)ξ「まさか今から帰る!?」

川 ゚ー゚)『あぁ、たくさん服買ったぞ。今度見せてやる』

ニュー速デパート。
この場所からだいたい5kmほど離れた場所にある大型デパートだ。
そこへ行くには今ツンがいるこの場所にある駅を使わなければならない。 <>
あさつき<><>2007/01/03(水) 21:01:25.46 ID:vGcp0eCqO<> クーは駅へ向かう途中に襲われたのだろう。

ξ゚听)ξ「クー!30分そこにいて!」

川;゚ -゚)『ん?あぁ…わかった』

ξ゚听)ξ「絶対にだからね!」

念を押して電話を切る。
これでクーは身は一応安全だ。
だが他の人間が通り魔の被害にあってしまう。

ξ゚听)ξ「今度は警察に…」

ツンは警察へと電話を掛ける。

<>
あさつき<><>2007/01/03(水) 21:02:17.14 ID:vGcp0eCqO<> 『はい。こちらVIP警察署』

ξ゚听)ξ「ニュー速通り2丁目で刃物を持った男性が暴れています。特徴は…」

ツンはクーを刺殺した犯人の顔や背丈、着ていた服などを事細かく説明した。

ξ゚听)ξ「ふぅ…」

深くため息を着く。

後のニュースで無事犯人は逮捕されたらしい。

ξ゚听)ξ「一安心」

ξ゚ー゚)ξ「今からクーでも迎えに行くか」

デパートへ向かうツンの足はどことなく軽やかだった。



<> 短すぎたorz<><>2007/01/03(水) 21:02:44.82 ID:vGcp0eCqO<> ※


('A`)「姉貴!姉貴!」

ξ#゚听)ξ「だーうるさい!お帰りくらい言いなさいよ!」

(*'A`)「競馬当たったぜw」

ξ゚听)ξ「当たり前じゃない。これで信じるわね?」

(*'A`)「もちろんだともw」

ξ゚听)ξ「あ、このこと絶対人に言うんじゃないわよ?」

('A`)b「もち」

弟のドクオに信じてもらえ、クーの命も救えた。
ツンの表情はどことなく生き生きしているような気がした。 <>
キウイフルーツ<><>2007/01/03(水) 21:03:06.58 ID:Syigbnq60<> 支援 <> みつば<><>2007/01/03(水) 21:03:15.21 ID:m3Pi24ik0<> (#^ω^)ビキビキ
こいつら何か勘違いしてるようだから
いっぺん皆でシメてやるおwwwwww

ギャグマンガ日和 第20幕(題字・増田こうすけ)
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1167825128/

915 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:2007/01/03(水) 20:26:31 ID:apgLOEn50
しかしVIPPERはほんとクズだな
一人残らず死ね、マジで


916 名前:作者の都合により名無しです 投稿日:2007/01/03(水) 20:48:21 ID:ShyZiygi0
>>915
同意。
許されるなら本気で殺してしまいたい。
存在意義なんて何一つ無いゴミの癖に。
<>
あさつき<><>2007/01/03(水) 21:04:26.50 ID:vGcp0eCqO<> 第三話終了です

一応次かその次くらいで原作の流れから外れることが出来るかと思います <>
キウイフルーツ<><>2007/01/03(水) 21:07:13.51 ID:Syigbnq60<> おつ <> あさつき<><>2007/01/03(水) 21:07:38.00 ID:vGcp0eCqO<> 次回投下は未定ですが頑張って書いていきますんでよろしくお願いします

また、一月中旬〜二月中旬は作者都合により投下することができません


gdgdな流れに付き合っていただきありがとうございます

<>
豚インフルエンザ<><>2007/01/03(水) 21:12:09.65 ID:PJp1xYAI0<> otu
<>
◆A.QZ8BcD5E <><>2007/01/03(水) 21:15:21.74 ID:vGcp0eCqO<> 次回いつになるかわかりませんので一応酉をつけておきます


あー課題は展開の早さだ…
次回までに腕を上げて戻ってこれるよう頑張りますね <>
にら<><>2007/01/03(水) 21:25:26.52 ID:mzW6UqopO<> 乙 <> うど<><>2007/01/03(水) 21:31:49.86 ID:EHvXZc8PO<> 作者さん乙 <> うど<><>2007/01/03(水) 21:46:42.39 ID:vmhqGBJeO<> 乙 <> プリンス<><>2007/01/03(水) 21:59:25.79 ID:BanRlCzj0<> 乙
トゥルーコーリングってのが気になって調べてみたんだが
海外ドラマなのか…
海外のドラマって放送期間長いのね <>
◆A.QZ8BcD5E <><>2007/01/03(水) 22:05:52.11 ID:vGcp0eCqO<> >>73
しかも途中で打ち切りなんですよ
伏線残したまんま無理矢理な最終回とか…orz


<> そろそろ魔法使い<><>2007/01/03(水) 22:06:41.25 ID:Syigbnq60<> それは中途半端にみないほうがいいわな <>
◆A.QZ8BcD5E <><>2007/01/03(水) 22:15:29.67 ID:vGcp0eCqO<> 僕らの冒険はまだ始まったばかりだ!的な終わり方は避けたいですね

完全オリジナルでちゃんと能力の原点などを書けるようにしたいです
夢オチだけは書くもんか


では僕はこの辺で… <>
アンデス<><>2007/01/03(水) 22:22:40.05 ID:BanRlCzj0<> >>76
期待してます
お疲れ <>
しゅんぎく<><>2007/01/03(水) 23:21:06.16 ID:vmhqGBJeO<> 保守 <> あんず<><>2007/01/04(木) 00:02:12.07 ID:aKjuTLi+O<> 投下し終えた分のメモを消すか考え中…('A`) <> あんず<><>2007/01/04(木) 00:41:10.66 ID:Wxg/yOdYO<> 保守 <> 長十郎<><>2007/01/04(木) 01:11:20.74 ID:JVdkFbRz0<> 保守 <> かぶ<><>2007/01/04(木) 02:08:20.47 ID:Wxg/yOdYO<> 保守 <> <>sage<>2007/01/04(木) 03:06:52.54 ID:QwKgWm8N0<> (携帯可)
http://newsstation.info/up/img/ns16737.htm <>
あんず<><>2007/01/04(木) 03:16:53.95 ID:WtA0KdkJO<> 保 <> たかな<><>2007/01/04(木) 03:24:37.49 ID:+pKJY+F10<> 今追いついた。
面白いよ <>
にら<><>2007/01/04(木) 07:34:55.46 ID:M+Sox9WY0<> ho <> きょうな<><>2007/01/04(木) 10:04:36.66 ID:Wxg/yOdYO<> Fo <> さやえんどう<>sage<>2007/01/04(木) 11:39:43.03 ID:gCSkufof0<> 今読み終わった
>>1乙!!

海外ドラマで、面白いのに打ち切られた奴とか
多いよなぁ(´・ω・`) <>
ながいも<><>2007/01/04(木) 12:16:06.24 ID:qx+KShXIO<> ほすほす <> こまつな<><>2007/01/04(木) 12:28:42.32 ID:aKjuTLi+O<> おはようございます
保守は結構です
たぶん3日以内に書き上がらないかと…
なので落としてもらっても大丈夫です
<>
タアサイ<><>2007/01/04(木) 13:06:30.33 ID:eA+f9CQf0<> ( ゚д゚)
(゚д゚) <>
つまみな<><>2007/01/04(木) 13:20:43.53 ID:aKjuTLi+O<> あ やばい

AAの数に限りが出てくる…
新AAとかAA削りとかしなきゃ…orz <> >>39<><>2007/01/04(木) 13:30:28.93 ID:aKjuTLi+O<> 『そのまま行くか!行った!今ゴールイン!勝ったのはK番ニューソクファスト!大穴馬がきました!』

『三連単はK-C-Eです。C番K番共に配当が高いですからかなりの高学金になりますねぇ』

ξ゚听)ξ「12…4…6」

ツンは今、放映された競馬の結果を口に出してしっかりと記憶した。

もしかしたら…なんてことを思いながら。

席を立ち会計を済ませるツン。
そして喫茶店の扉を開けて外に出る。
お茶を済ませた途端にやることが全く無くなってしまった。
外にいるというのにまた暇な時間を迎えることになる。

ξ゚听)ξ「あー暇だ」

ツンが軽く背伸びをした瞬間だった。
すぐ近くで女性の大きな悲鳴と男の叫び声が耳に入ってきた。 <>
<><>2007/01/04(木) 13:52:01.26 ID:56ejVVOu0<> トゥルーコーリングか <> VIP皇帝<><>2007/01/04(木) 14:00:57.74 ID:56ejVVOu0<> デイビスはジョルジュと予想。 <> うど<><>2007/01/04(木) 14:56:20.05 ID:+pKJY+F10<> huhihi <> グリ−ンボ−ル<><>2007/01/04(木) 15:07:34.45 ID:aKjuTLi+O<> >>95
(´・ω・`) <>
しゅんぎく<><>2007/01/04(木) 16:28:37.86 ID:+pKJY+F10<> ほしゅ <> <><>2007/01/04(木) 16:53:52.62 ID:Bg6J21TzO<> これなんてモルグ? <> <><>2007/01/04(木) 17:57:05.01 ID:s8SHT4F3O<> 保守 <>